2009年02月12日

【日本vsオーストラリア】 ほんの少しだけ、戻った高揚感

昨日、本当にひさしぶりのことですが、代表の試合でほんの少しだけ高揚できました。何がそうさせたのでしょう?W杯最終予選という舞台?韓国以来の『宿敵』?それとも代表のパフォーマンス…。いろいろ絡み合ってのことだと思います。
さて、駄文ですがお付き合いくださいますようお願い申し上げます。

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■ 視聴率

まず最近下降気味で心配している視聴率だが、22.9%(ビデオリサーチ)だったらしい。

11.6% 19:00-19:11 EX* アジア地区最終予選「日本×オーストラリア」
22.9% 19:11-21:24 EX* アジア地区最終予選「日本×オーストラリア」

良く踏ん張った、という視聴率ではないだろうか。ちなみに前回のW杯最終予選・ホームゲームの視聴率は以下の通り。

2005/02/09(水) 47.2% EX* 19:17-21:34 ×北朝鮮
2005/03/30(水) 40.5% EX* 19:17-21:33 ×バーレーン
2005/08/17(水) 26.0% EX* 19:17-21:33 ×イラン

イラン戦は消化試合にも関わらずこの視聴率。現在の視聴率を見ると、完全にバブルがはじけた様子だ…。失ったものは大きいが、何とか以前の熱気を取り戻して欲しいものである。そのために必要なものは何だろうか。やはりスター選手の招集→ライト層の取り込み、の作戦しかないのだろうか…。そもそもスター選手がいなくなってきているという問題もあるが。

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■ 総評・採点

岡田監督の日本代表には否定的な私だが、悪くない試合であった。やりたいサッカーは見えているので、あと少し足らない何かを見つけなくてはならない。またホームで勝ち点1という結果は良いものではないが、予選の順位を鑑みるとこれもそう悪くはないだろう。

終始日本が試合を支配するもスコアレスドロー。おしいシュートシーンは何度か見られたが、攻め続けても完全な決定機という意味では一度も訪れなかった。田中、玉田、大久保、岡崎(+興梠)といったタイプのFW陣で決定機を作るには、完璧に崩すorキレイに裏を取る以外には難しいと思われるが、それはアジア上位レベル以上には難しい。やはり強引さを持ったFWが必要だと思われるが…。

ディフェンスはほぼ完璧だった。危険視されていた高さ問題もクリアし、危険なシーンはほとんど見られなかった。確かにオーストラリアはアジアレベルでは危険な存在だが、圧倒的な相手では無い。「ヒディング氏無し+ホーム」というドイツW杯時とは違いすぎる好条件ではあったが、攻めさえ熟成されれば悪夢を振り払うための条件は整った。

またフィンランド戦で好プレイを見せたFW岡崎はベンチ。そしてMF中村(憲)に至ってはベンチ入りも果たせなかった(ちなみに遠路はるばるドイツからやってきたMF稲本もベンチ外)。サブのメンバーを見て、試合状況に対応するための構成として納得いかなくはないが、MF中村(憲)はねじ込むべきだったのではないかと思わざるを得ない。

GK:
18 都築龍太 5.5 見せ場無し。よって平均点。
DF:
2  中澤佑二 6.5 ケーヒルを完璧に抑えた。
4  闘莉王  5.5 守備は無難に。フィードは武器になった。
6  内田篤人 6.0 突破は見事だったがシュートの判断は微妙。
15 長友佑都 5.5 パスの凡ミスも目立ったが守備は及第点の動き。
MF: 
7  遠藤保仁 5.0 いつもの様にはリズム作れず。下がり目すぎた。
17 長谷部誠 5.5 運動量でチームに貢献。シュートも惜しかった。
10 中村俊輔 5.5 ラストパスの精度はさすがだが、物足りない。
9  田中達也 6.0 チェイシング、フリーランニングでチームに貢献。
8  松井大輔 4.5 チームコンセプトの理解が薄すぎる。
FW: 
11 玉田圭司 5.5 テクニック、キレはさすがだが…。

SUB:
16 大久保嘉人 5.5 何度か抜け出すも決めきれず。
13 岡崎慎司   -  短時間のため採点不能。

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長々読んでいただき、誠にありがとうございました。
ご意見、ご感想、ご批判、間違い指摘、等何でもお待ちしております。

posted by zeppelin |21:23 | マッチレポート | コメント(8) | トラックバック(0)
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2009年02月08日

『ファンタジスタ』の思い出 【後編】

先日の「前編」にコメント頂いた方々、ありがとうございました。非常にたくさんのコメントをいただけて、うれしい限りです。

『ファンタジスタ』の思い出 【前編】

ちなみに今回のランキングに泣く泣く入れられなかった(勝手なランキングなんですが…)次点の選手達は以下の方々です。

ドメニコ・モルフェオ → ちょっとはアズーリで見たかった
ポール・ガスコイン → ユニ持ってるくらい好きですが…
デヤン・サヴィチェヴィッチ → タイプは違うかもしれませんが
オーガスティン・オコチャ → ちょっとずれてますけれども
フランサ → Jリーグで一番注目に値する選手

それでは後編です。第5位以降から順番に。
※あくまで私の好みの順であって、選手の優劣の順位ではありません。


⑤ マヌエル・ルイコスタ(ポルトガル)

個人的には、純粋なファンタジスタタイプではないと思う。いわゆる「トップ下/司令塔」と「ファンタジスタ」では与えられた役割が違いすぎるからだ。が、彼のプレイにはどこかファンタジーを感じる。そういう場面こそ、ルイコスタが一番輝く瞬間でもあった。

ポルトガル黄金世代の10番、通称『マエストロ』。背筋を伸ばした柔らかいドリブル、絶妙のタイミングで放たれるスルーパス、舞うようなボールタッチ。特に浮き球のロングパスは素晴らしいアートであった。

※ 詳しくは先日のエントリー「ルイ・コスタ、引退に寄せて」をご覧ください。


④ デニス・ベルカンプ(オランダ)

「世界最高のセカンドトップ」と称されたオランダの"アイスマン"。精確無比な技術によって、力学を無視したかのようなトラップを見せる。精密にコントロールされたシュートと決定的なラストパスに加えて、圧倒的なイマジネーションを誇った。

印象に残っているプレイとしては1998年フランスW杯のアルゼンチン戦で見せたトラップだ。長い距離を走りつつ、後ろから来たロングボールをいとも簡単に相手DFをかわす位置にトラップし、すかさずシュート。技術の正確性という意味では世界最高レベルであったろう。

上記も有名だが、更に有名なのはプレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドFC戦で見せたゴールだろう。DFを背負いながら、左足のインサイドでこするようにタッチ、ボールはDFの右側、自身は左側をすり抜けながら反転し、冷静にボールをゴールに流し込んだ。こんなゴールを狙ってできる選手は、後にも先にもベルカンプだけかもしれない。


③ ドラガン・ストイコビッチ(ユーゴスラビア(当時))

悲劇の天才、『ピクシー』。全盛期に近い状態の彼を日本で長年に渡って見ることができたのは、正に幸運であった。

90年イタリアW杯の活躍やEURO2000で魅せた老獪なプレイも記憶に残るところではあるが、やはり私にとってのピクシーは名古屋グランパスで魅せた素晴らしいプレイの数々である。絶大なキックフェイントとトリッキーなヒールキックや華麗なダイレクトタッチを連発し、シュートは完璧にコントロールされた一級品だった。フリーキックも正確そのもの。この創造性をファンタジスタと呼ばずして何と呼ぶべきか。

日本人が最も身近で見て、感じたファンタジスタ。それがピクシーだったのだ。

参考: 木村元彦 著 / オシムの言葉
→ 90年W杯、そしてピクシーについて知るなら、是非上記の書を推薦したい。


② アレクサンドル・モストボイ(ロシア)

『ロシアの皇帝』たる10番。まさに天才である。

創造性溢れるプレーを一試合の中で何度も連発できる高い技術と発想力を誇っていた。ボールキープ、巧みなパス、好判断のドリブル、広い視野、正確なFK、強烈なミドルシュート…。全ての基本技術を持った上で、それを90分間フルにファンタジーに転換できる希有な司令塔であり、ファンタジスタであった。

ちなみに私の理想像であるプレイヤーでもある。かっこいい顔も含めて。


① ロベルト・バッジョ(イタリア)

説明不要であると思うが、バッジョ=ファンタジスタなのだ。バッジョがそう呼ばれだして、ファンタジスタという言葉が生まれた。唯一無二の1位である。

私が好きな時期のバッジョは、まず98年フランスW杯の彼だ。「10番」デル・ピエロの控えとして登録されたバッジョは、不調のデル・ピエロに変わってイタリアの勝利に貢献し続ける。初戦のチリ戦、マルディーニからのロングパスを完璧にコントロールしたダイレクトパスは、ビエリにピタリと合わせたスルーパスになる。このプレイこそ、正にファンタジーであると感じた。あの頃、「18番」は輝いていた。

もう一つ好きな時期のバッジョが晩年のブレシア時代である。剛を捨て究極の柔を手に入れた、とも言うべき柔らかく華麗な創造性は、ファンタジスタの完成形であるとすら思えた。一試合に何度も魅せるプレイができる選手は、正にバッジョ以外にはありえない。

ここまで書いて見ての結論だが、『ファンタジスタ』とは老いてこそ『柔』を持って『創造性』を発揮できる選手のことを指すのだと思う。スピードや筋肉に頼らずとも、その発想力と圧倒的な技術で一発で局面を打開する、それこそがファンタジーだ。



以上

いかがだったでしょうか。つたない文章力ではありますが、頑張って書いてみました。この投稿で初めて知った選手などがいましたら、是非映像を見てみることをお勧めいたします。

ご意見、ご感想、ご批判、間違い指摘、等何でもお待ちしております。

posted by zeppelin |00:42 | 海外 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2009年02月06日

『ファンタジスタ』の思い出 【前編】

以前「 『典型的な10番』の思い出 」というランキング形式のエントリーをさせていただいた際、沢山のコメント、及び好評をいただきまして、感謝しております。またありがたいことにそこでリクエストもありましたので、今回は『ファンタジスタ』についてランキング形式でエントリーさせていただきたいと思います。

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まず、『ファンタジスタ』は非常に定義の難しい言葉だと思います。他のスポナビブログ上でも数多の議論がなされており、人によって定義は大きく異っているように見えます。

例えばメディアなどではミランのカカがファンタジスタとして紹介されることがあります。確かにカカは素晴らしいプレイヤーだとは思いますが、カカがファンタジスタかと言われると私には全くそうは思えません。また日本で言えば中村俊輔の扱いにも同じ疑問を感じています。代表の試合では散々「日本のファンタジスタ」と言われていますが、現在の中村のプレーのどのあたりがファンタジスタなのでしょうか?(但し若い頃の中村にはファンタジスタの兆しを感じていましたが…。)攻撃的な選手でテクニックがあればファンタジスタ、そう言葉だけが一人歩きしているのではないかと感じざるをえません。

誤解しないでいただきたいのですが、もちろん上記の事柄に悪意はありません。カカや中村が嫌いなわけでもありません。ただ私にはそう感じられないだけなのです…。しかし、90年代以前からサッカーを見ている人なら、多くの人がそう感じているのではないでしょうか?何故なら、我々は『ファンタジスタ』という言葉が生まれるきっかけとなったファンタジスタをずっと見てきたのです。そのように思ったことが、このエントリーのきっかけでもあります。

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ではファンタジスタとはどういった選手なのか?私が考えるファンタジスタとは以下のような選手です。こういった要素が集まって「ファンタジー」と呼ばれた我々を魅了するプレイが生まれると思うのです。

・柔らかなトラップ、絶妙なスルーパス、コントロールされたシュート
・意外性(トリッキーなプレイ)と創造性(イマジネーション)に溢れた
 一つ一つのボールタッチ、ボールコントロール
・味方を最大限に活かせる視野
・2トップの一角で、いわゆる1.5列目(例外もありますが…)
・ロベルト・バッジョのような選手

それでは私の好きなファンタジスタ10傑をご紹介したいと思います。皆さんも思い入れのある選手がいたら、是非ご意見をコメントいただければ幸いです。
※あくまで私の好みの順であって、選手の優劣の順位ではありません。


⑩ ロベルト・マンチーニ(イタリア)

ここ数年でサッカーを見始めた人にとっては「インテルの元監督」と言った方が通りは良いかもしれない。バッジョと同じ時代、同じ場所で戦ったセリエA往年のファンタジスタである。アズーリでは最たる実績を残すことはできなかったが、紛れも無くセリエAでは90年代を代表する選手であった。

ファンタジスタは才能あるFWと組むと更にその輝きを増すが、マンチーニにとってのそれはまぎれもなくジャンルカ・ヴィアリであった。二人のコンビによって、サンプドリアは待望のスクデッドも獲得している。

プレイヤーとして晩年を迎えつつあったラツィオでのマンチーニも見事であった。コーナーキックをゴールに背を向けたまま、足裏を使ってダイレクトに決めたゴールはキャリアのハイライトの一つと言えるだろう。


⑨ ジャンフランコ・ゾラ(イタリア)

10位に続き、90年代のイタリアを代表するファンタジスタである。バッジョやマンチーニと比較しても引けを取らないドリブル、シュート、パスセンスを持ち合わせていた。更に彼ら以上とも言える武器がフリーキックである。「PKよりもフリーキックのほうが簡単」と発言したという話があるくらい(実際は発言が曲解されたものと判明)正確で鋭い軌道を描き、何度もネットを揺らした。

ゾラもマンチーニと同様にアズーリでは最たる実績を残せてはいない。二人にとって同時代にバッジョがいたことは、アズーリだけの実績をみれば不運であったといわざるを得ない。特に94年のアメリカW杯、ゾラは途中交代で初めてW杯のピッチに立つが、僅か10分後には退場を宣告されてしまう。これがゾラ唯一のW杯出場となった。

セリエAで活躍した後、ゾラは30歳でイングランドへと渡りチェルシーFCと契約する。ファンタジスタは晩年になるほど円熟味を増した最高のプレイを魅せる。それはゾラもまた例外ではなく、7シーズンに渡ってイングランドのファンを魅了し続けた。その後、イタリアに戻りカリアリでプレイを終えたのだが、当時のカリアリ/背番号10のユニフォームは私の宝物である。


⑧ ジャウミーニャ(ブラジル)

ガラリと雰囲気が変わったが、私はこの選手に何故か強烈なファンタジーを感じる。ファンタジスタの条件として挙げた項目からほとんどが外れているが、意外性という一点においてのみ最高レベルを突き抜けた何かを感じるのである。

説明するよりもY○uTubeなどでプレイを見てもらう方が断然良いと思うのだが、とにかくトリッキーなドリブルを駆使する。そして何とヒールリフトを実践した選手でもある。見ていて楽しい、それもファンタジーの一つだと思った。


⑦ アルバロ・レコバ(ウルグアイ)

ヴェネツィアでのレコバは本当に凄かった。圧倒的なテクニックを持ちながらも強烈なシュート、速くて巧いドリブルを持ち合わせた驚異的な選手であった。左足一本、一人で試合を決定付けてしまう、正にファンタジスタそのものに見えたものだ。また絶好調⇔絶不調の波が激しいことも悪い意味でファンタジスタらしい一面であった。

その後のインテル時代のレコバは時折ハッとした活躍を見せるものの、コンスタントに試合に出ていないために初年度を除けば大きなインパクトを残すには至っていない印象がある。これは本当に勿体無かったことだと思う。小さいクラブで良いから試合に出続けるレコバが見てみたかった。


⑥ アレッサンドロ・デル・ピエロ(イタリア)

今シーズン(2008/2009シーズン)、デル・ピエロは正に絶好調そのものである。34歳を迎えたユヴェントスの象徴は、衰えるべきところは衰え、プレイの柔らかさに円熟味を増してきている。今シーズンの彼のプレイには、ブレシア時代のバッジョが重なってみえる。正に真のファンタジスタになろうとしているデル・ピエロに、数年ぶりの胸の高鳴りを感じさせられている。これこそがファンタジスタだ、というファンタジーをひさしぶりに見ているのだ。

既定路線なら今シーズンのバロンドールはリオネル・メッシが順当だが、デル・ピエロの受賞はどうだろう。正気かと思われるような暴論かもしれないが、本気で期待したくなってしまうような最高のファンタジスタになろうとしている気がする。勿論CLの勝ち上がりに左右されることになるだろうから、現実的には厳しいのかもしれないが…しかし…。

アズーリでのデル・ピエロは、当落線上と何度か言われながらも1996年からのUEFA欧州選手権(EURO)、及びW杯の全てに選考されている。楽しみなのは2010年、南アフリカW杯。かつてバッジョに助けられながらプレイした1998年のフランスW杯のように、今度は逆にジョビンコ(まだ早いですかね?)を助けながら円熟味溢れるプレイを魅せるデル・ピエロが見たいものだ。

数年後にこのランキングを書き直したとき、このデル・ピエロの順位が更に上位になっているようであれば、それはそれはたくさんのファンタジーが生まれていることだと思ってやまない。


以上。

長くなりましたので5位以降はまた後日アップさせていただきます。
ご意見、ご感想、ご批判、間違い指摘、等何でもお待ちしております。

長々読んでいただき、誠にありがとうございました。

posted by zeppelin |19:56 | 海外 | コメント(13) | トラックバック(0)
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