2008年05月21日
『典型的な10番』の思い出 【前編】
先日「ルイ・コスタ引退に寄せて」という記事を初投稿させていただいたが、私は彼に代表されるようないわゆる『典型的な10番』タイプの選手を非常に好んでいる。ルイ・コスタは割と近代的なMFになっていったが、私が何故か心打たれてしまうのは以下のようなタイプの10番だ。 ・守備はあまりしないが素晴らしいスルーパスを連発する『典型的な10番』 ・現代のコンパクト・サッカーでは通用しないであろう『クラシックな司令塔』 ・1.5列目でもなく、サイドでゲームを作るでもなく、レジスタでもなく、 2列目!トップ下!センター!にドンと居座るゲームメーカー 少し自虐的ではあるが、間違ってはいないと思う。私がサッカーを見始めた90年代というのは、そういった10番達が活躍した最後の時代であった。雑誌やTVにおいても、「プレスの浸透によって旧時代の司令塔は…」とか「広大なスペースがあった昔とは違って今や…」といった論述が山のように積み上げられ、何となく、時代の終わりを感じながら彼等を見ていた。そしてそういった状況こそが、私に彼等を輝かせて見せたのかもしれない。 今回の投稿ではそういった『典型的な10番』の中で、私の好きな10傑をご紹介したいと思います。皆さんも思い入れのある選手がいたら、是非ご意見をコメントいただければ幸いです。 それでは第10位から順番に。 ※あくまで私の好みの順であって、選手の優劣の順位ではありません。 ⑩ アンドレアス・メラー / トーマス・ヘスラー (ドイツ) いきなり反則技の同時ランクイン…『甲乙付け難し』であった。硬派な司令塔タイプであるメラーも好きだが、ファンタジスタ臭が混じったヘスラーも捨てがたい。ヘスラーは多少代表での存在感が薄かったが、どちらにせよ、双方で90年代のドイツを担ったダブル司令塔である。 背番号でいえばヘスラーが10番、メラーは7番だった。わずか身長166cmの体格ながらドイツの10番を担ったヘスラー、数々のタイトルを獲得しながら「才能を出し切れていない」といわれたメラー。ドラマを持った司令塔達であったと思う。 ⑨ アレックス・アギナガ(エクアドル) 私が南米代表同士の試合のビデオを集め漁っていた時代、つまり90年代の南米各国には象徴的な10番の司令塔が数多く存在した。ブラジル・アルゼンチンの二強は割愛するが、コロンビアの10番「バルデラマ」、ペルーの10番「パラシオス」、ボリビアの10番「エチェベリ」、そしてこのエクアドルの10番「アギナガ」である。 その姿は正に『司令塔』であり、ザ・南米、ザ・90年代、である。ゆったりとした動きから繰り出されるパスは美しく、正確そのもの。ピークは過ぎていたが、エクアドルを初のW杯出場に導き、2002年の日本でW杯初出場を果たした。 ⑧ エンツォ・シーフォ(ベルギー) 1998年フランスワールドカップは、『10番の墓場』(ここが正確な記憶でないのですが…『司令塔の墓場』でしたっけ…?)といったような名称で呼ばれた。多くの10番にとって、最後のワールドカップになると考えられていたためである。ハジ、バルデラマ、ヘルツォーク…。その中の一人と数えられたのがベルギーの10番「シーフォ」だ。 『20世紀最後の10番』と呼ばれたこの偉大なゲームメイカーは、正に彼中心のチームでしか成り立たない存在であり、ファンタジックなパスと広大な視野でゲームを支配した。シーフォの全盛期は80年代だったといわれているが、私はその時代のプレーをほぼ見たことが無い(90年代のプレーは割と見たのだが。)。是非見たい…どれだけ凄かったのかを見たいのだ。 ⑦ ゲオルゲ・ハジ(ルーマニア) 衝撃的な選手であった。周りと明らかにレベルの違いを見せ付けるプレーをしていた。左足から繰り出されるパス・ドリブル・シュート、とその全てが一級品だった。『東欧のマラドーナ』とも呼ばれる史上最高のレフティーの一人。 ハイライトは1994年アメリカワールドカップ。1次リーグでバルデラマとの司令塔対決を制したハジ率いるルーマニアの快進撃は見事だった。尚、1998年フランスワールドカップでも両雄は対決し、またもやハジに軍配が上がっている。 ⑥ フアン・カルロス・バレロン(スペイン) 10番タイプ、だけど背番号は21番(ちなみに私のサッカー/フットサルチームでの背番号はバレロンにあやかって21番だ)。バレロンはクラシックな司令塔、という意味では少し違うかもしれないが、その線の細さなどにクラシカルな香りを感じさせる。そもそも90年代の選手ではないのだが。 絶妙なタイミングのドリブル、不意をついたループパス・スルーパス、それを活かすためのボールキープ力も持ち合わせる司令塔。10番タイプらしく(?)怪我が非常に多いのが難点である。 以上。 5位以降はまた後日アップさせていただきます。 ご意見、ご感想、ご批判、間違い指摘、等何でもお待ちしております。
posted by zeppelin |00:22 |
海外 |
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この記事に対するコメント一覧
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『典型的な10番』の思い出 【前編】
自分も92年頃からサッカーを見始めた人間なので、クラシカルな10番の選手は大好きです。
94年のワールドカップで見たハジやバッジョのプレーに衝撃を覚えました。
戦術至上主義の90年代に監督に嫌われながらも輝きを放っていたファンタジスタ達が今でも忘れられないです
posted by nakaken | 2008-05-21 00:46
『典型的な10番』の思い出 【前編】
シーフォは86年メキシコW杯が最高です。
この時代のベルギーは面白かった。
posted by boban | 2008-05-21 02:12
『典型的な10番』の思い出 【前編】
ンン〜古い!!伝いえたい事は、自己満足回想録。で、今に何を言いたいの??
posted by セルジオ | 2008-05-21 05:58
『典型的な10番』の思い出 【前編】
>nakakenさん
やはりその年代から見始めた人たちは少なからず同じ思いを持っているのでしょうかね?同意いただいてうれしいです。
>bobanさん
86年W杯のダイジェストは見たのですが、確かに凄そうですね。是非今度もっと長くみてみたいと思います。ありがとうございました。
>セルジオさん
えー・・・っと・・・すいません、本家同様厳しいご意見ありがとうございます。今に何を言いたいかというと、特にはありませんでした。自己満足ということです(w
ただこういった記事を見て、最近サッカーを見始めた人達が過去のスター達にも目を向けてくれたら・・・と、そういった思いはあります。
posted by 管理人 | 2008-05-21 09:06
『典型的な10番』の思い出 【前編】
ルイコスタ引退しましたねぇ
バティとのコンビが凄い好きでした
ほんとスルーパス素晴らしかったですよね
シーフォ
私も同様、彼の全盛期みたいですね
90年W杯のときしかまともに見てないですので
バレロン
あの柔らかいボールタッチからのスルーパス
いいですよねぇ
5位以降楽しみにしております。
(私の中での永遠のスパースター、バッジョはでてくるかなぁ・・・)
posted by ロビー | 2008-05-21 09:31
『典型的な10番』の思い出 【前編】
ちょうどこのくらいの時代にサッカーを見始めました。
挙げられた人はみんな憧れでしたね。
あとは…
ブルガリア・バラコフが大好きでした。
posted by ががが | 2008-05-21 15:26
『典型的な10番』の思い出 【前編】
まさに私も同世代(笑)。
そうそう、やっぱサッカーに10番タイプは欠かせない!
この話だけで晩酌のネタに困らないと私も思っています。
で、上記挙げられた人物は、私もだいたい大好き
上位ランクに出てくるのかもしれないですが、
自分がもし五傑を挙げるとするなら…。
★ジャン・フランコ・ゾラ
★ドラガン・ストイコビッチ
★パブロ・アイマール
★ロベルト・バッジォ
★カルロス・ヴァルデラマ
どうっすか?
posted by おぉぉ。 | 2008-05-21 16:57
『典型的な10番』の思い出 【前編】
デポルティーボラコルーニャでのバレロンもよかったですがジャウーミャいろいろ意味ですごいゲームメーカーだと思いました。
posted by d | 2008-05-21 18:41
『典型的な10番』の思い出 【前編】
プラティニ。
posted by **** | 2008-05-21 18:59
『典型的な10番』の思い出 【前編】
>ロビーさん
楽しみにしてくださるとは光栄です。ありがとうございます。
バッジョ…私も本当に大好きなプレーヤーなんですが、このリストのコンセプトとはちょっと違う…気がしています。今回のイメージは「2列目のトップ下の司令塔」で括っていて、もっと具体的にいうと2トップの下のMFに位置するプレーメーカー、といった感じです。
バッジョのようなタイプは(私の中では)2トップのうちの一人で1.5列目で輝くファンタジスタ、というイメージでしたので…。『1.5列目のファンタジスタ』と今回でいう『2トップ下の司令塔』は別物と考えて、今回は外させていただきました。
…勝手にリスト作ってるだけにも関わらず、少し偉そうな回答になってしまいました(w 失礼いたしました。
>がががさん
バラコフ!…すっかり忘れていました。ブルガリアというとどうしてもストイチコフになってしまうため…。でもバラコフも素晴らしい選手でしたね。
>おぉぉ。さん
ですよね。現在のコンパクトなサッカーも魅力的ですが、やはりこういった10番達も素晴らしく魅力的です。
挙げていただいた五傑ですが、ゾラ、ストイコビッチ、バッジョに関してはロビーさんへの回答でも書いたように、彼らファンタジスタは今回の趣旨とは別物と考えて外す予定です。アイマールは出てきた当時を見ていて、あのダイレクトプレーを使って味方を最大限に活かすスタイルに『新時代の司令塔』を感じました。ので、クラシカルな司令塔ではないと思っているため同じく外す予定です。バルデラマは…そりゃもちろんです(w
>dさん
ジャウミーニャは衝撃的な選手でしたね!大好きです。彼もかなりのファンタジスタだと思っていました。機会がありましたら、ファンタジスタ十傑なども投稿させていただきたいと思います。
>****さん
プラティニが凄かった選手だということはもちろん聞いたことがあるのですが…何せリアルタイムで見ていないのです…↓。よってあまり見たことがないので、ピンとこないのが正直なところです。80年代のサッカーも機会があったらみてみたいものです。
posted by 管理人 | 2008-05-22 01:48


