2008年01月22日
モハメッド=アリのこと
ボクシングにむかしから興味があったわけではないので、モハメッド=アリといっても名前くらいしかしらなかった。 ビデオで何度か試合を見て、なるほどなるほどと相づちをうったのだか、一番印象に残っているのは、五木寛之氏のエッセイである。 五木寛之氏はモハメッド=アリにインタビューしたことがあるそうで、そのときの様子をエッセイにお書きになっていたのだが、その中でたいへんにセクシーな場面の描写があった。 インタビューを行った場所がレストランだったので、当たり前だがみんなの前には料理がならぶ。 しかし、そのときアリは近々試合を控えていたので、コーヒーだけがおかれていたとのことである。 神試合とよばれた動画です しかしながら、食事の光景をみながら、やはり食べたいと思ったのかな? マネージャーに 「僕もなにか食べたい。食べてもいいか?」 と尋ねたとのこと。 そのとき「白身魚ならいいだろう」ということで、アリの前に白身魚の皿が置かれたそうだ。 もちろん、フォークもナイフも用意してあるのだが、フォークもナイフも使わず、褐色の指でそれをほぐし、口にはこんだという、その光景が五木氏のエッセイに描かれているのである。 日本人、いや西洋人にとっても、手でものを食べるというのは本来ならば「下品な行為」と映ってもしかたないのだが、五木氏はその光景を好意を持って美しく描写している。 これは、最強の男モハメド=アリの褐色の手だからこそなせた技であり、他のひとがやってもただの無粋な行為になりかねない。 また、当時はまだ「カシアス=クレイ」という名前もまだ有名だったので、五木氏は「カシアス=クレイ」と呼んでもいいですか? との質問もしている。 それには、アリが丁重な言葉で、「モハメッド=アリ」と呼んでほしいと答えている。 それにしても、アリが褐色の手で白身魚を食べる光景というのは、大変セクシーだと思いませんか?
posted by yutawiki |16:22 |
ボクシング |


