2008年08月21日

ため息またひとつ

世界との差は縮まるどころか広がるばかり。
日本代表はウルグアイ代表に力の差を見せつけられて完敗。
いつぞやのハイライト映像を見ているかのようなパスミスからカウンターを食らう失点シーン。

ウルグアイは南米予選・コロンビア戦を直前に控えているため、本気モードで戦ってきました。
おかげで、ワールドカップ・アジア最終予選前に力不足であることを実感できて良い結果ではなかったかと思います。
なまじ中途半端に手を抜いた相手に勝って、またマスコミに踊らされて、さも自分たちが強いかのように思ってしまうよりは良いでしょう。

そんなダメダメ日本代表ですが、今日は一つ褒めようと思います。
それは、日本の先制点のシーン。コーナーキックの跳ね返りを中村憲剛が奪い、タッチライン際まで切り込んで、強いクロスを入れ、オウンゴールで先制。
オウンゴールと聞くと、みなさん『お運ゴール』と思われる方が多いと思いますが、あのゴールは単なるラッキーではありません。強いクロスを入れたからこそ、相手ディフェンダーも対応が難しく、オウンゴールになってしまったのです。
昨日の五輪準決勝、アルゼンチン対ブラジル戦でも、似たようなシーンがありました。
左サイドからの強烈なクロスをアグエロがシュートというか体に当たったというかで先制。
強いクロスは、味方でも敵でも、当たってゴールになる可能性が高いということです。

あと、タッチライン際まで切り込んでのクロスにも効果があります。
ディフェンダーはゴールを横にするわけですから、当然、死角が増えます。
そこで、その死角に侵入すればフリーになれる可能性も高まるし、マイナスのクロスを出せば、シュートする側は正面向きに近い形でボールを受けてシュート体勢に入れるわけですから、より、ゴールが決まる可能性は高まります。

タッチライン際まで切り込んでのクロスを入れる。それを信じてゴール前に走る。
得点につながる可能性の高いプレーを一つでも多く試合の中で見せることが、
決定力不足解消の近道ではないでしょうか。
FWに頼ったところで、Jリーグの得点ランキング表を見れば答えは見えています。


話は変わりますが、昨日の五輪準決勝はご覧になりましたか?
アルゼンチン対ブラジル戦は注目されていた方は多いかと思いますが、ナイジェリア対ベルギーは感動的でした。
試合がおもしろくてではなく、ナイジェリアの強さにです。
ナイジェリアは素晴らしいチームですね。
身体能力はもちろんですが、個人能力、組織力。
ボールタッチはうまく、その上走れる。
プレミアリーグを見ているかのような、流れるような展開。
南アフリカワールドカップの主役を演じるのはナイジェリアなのではないかという予感を感じさせられる試合でした。

アルゼンチンとの決勝はとても楽しみです。
下のカテゴリーでは結果を残している両国の対戦ですから、面白い試合になるでしょう。
是非、決勝はご覧になってみてください。

posted by yuspo |02:10 | コラム | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月19日

プレミアリーグ第1節の明暗

プレミアリーグ第1節を見て、ビッグ4の中で一番いい仕上がりをているのはチェルシーですね。
フェリペ就任の一報を聞いた時は、クラブチームの采配はどうなのかなと思いましたが、
考えてみればチェルシーは、各国代表を取りそろえた世界選抜みたいな面子ですから、
代表監督として実績を残してきたフェリペは適任なのかもしれませんね。

移籍を噂されていた選手はほとんど残留し、出たのは主力ではマケレレぐらい。
去年のメンバーに、さらにデコ、ボジングワが入ったわけですから、強いわけです。
とにかく、1タッチ、2タッチでポンポンパスをつないできますから、ポーツマスはチェイスしきれず、
完全に翻弄されていました。散々パスをまわした挙げ句に、ジョー・コールへスルーパス。
ジョー・コールはキレキレでしたね。前半12分、アネルカの落としをバラックがディフェンスの裏へ出したパスをジョー・コールが飛び出し絶妙なタイミングで抑えの利いたシュートを決め先制。
やはり、ユーロの期間しっかり休めたイングランド勢は、体がキレてます。ランパードも以前のキレが戻ってます。
序盤戦はチェルシーがしばらく走るのではないでしょうか。


重症なのは、リバプール。
フェルナンド・トーレスの一発で、勝ちはしたものの課題の残る1戦でした。
CL予選の時同様、トーレスとロビー・キーンがかみ合いません。
ロビー・キーン移籍の情報を聞いた時から“?”だったんですが、やはり。。。
この両選手は、スペースを活かすタイプなので動きがかぶってしまいます。
ロビー・キーンが交代して、カイトとの2トップになってから、トーレスは生き生きしていたように感じたのは私だけではないでしょう。
結果、トーレスは見事なゴールを決めました。

ミランのジラルディーノとインザーギの時とかぶって見えてしまいます。
41億円とはリバプールは高い買い物をしました。ロビー・キーンには頑張って欲しいところであります。

ユーロ期間休んだと言えば、ジェラードのキレが戻るのも期待したいところですね。
あの弾丸ミドルシュートを今年は見たいものです。


マンチェスターユナイテッド。
クリスティアーノ・ロナウドがいないのはわかっていましたが、テベスがいなかったのが痛かった。
8月末までに、ストライカーの補強は必須ですね。ベンゲルのように我慢して若手を使い続ける気持ちがあるのであれば話は別ですが。
トテナムのベルバトフを取るという噂がありますが、近々動きそうな予感がします。
トテナムはロシア代表のアルシャフィンを狙っており、どうやら、アルシャフィンの売却金額が決まったらしい。
ということは、トテナムはお金が必要になる。
アルシャフィン、プレミアリーグで見たいですね。

試合はというと、
フレッチャーがコーナーキックのマークを外したためマルティンスがドフリーになり、頭でたたき込みニューカッスルが先制。
責任を感じたんでしょうね。その2分後、ギグスのクロスにフレッチャーが飛び込み同点ゴール。

ルーニーは相変わらず献身的にがんばっていました。ディフェンスラインまで戻ってきてディフェンスをしていました。
ちょっと、ルーニー負担多すぎるんじゃないの?
今シーズンは、ルーニーが得点に絡むシーンをより多く見たいものであります。


>>プレミアリーグ第1節試合結果&スタメンフォーメーション

posted by yuspo |02:53 | イングランドプレミアリーグ | コメント(2) | トラックバック(1)
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2008年08月17日

アーセナルvsウエストブロム

2008-09シーズンのプレミアリーグはアーセナルvsウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンで幕を開けました。

ケガをしていると聞いていたナスリがスタメン出場。アーセナルで初お目見えでどんなプレーをするかと期待して見ていると、いきなり前半4分、デニウソンが左サイドへ飛び出し、ライン際から絶妙なマイナス方向のパス。追いかけるように走り込んできたナスリが鮮やかにシュート!スイッチが入った瞬間に大人数が一斉にゴール前に向けて走り出す、迫力のあるゴールシーンでした。

ナスリはなかなかやりそうですね。ボールの持ち方が独特のリズムで、今後試合を重ねるごとによくなりそうです。
セスクが戻ってきて、どんなカラミをするか楽しみです。

ファンベルシーはなんでスタメンじゃないのかなと思ったら、後半25分に出てきましたが、キレがいま一つでした。なるほど、スタメンに起用されなかった理由がわかりました。

CL予選、プレシーズンマッチと変えてきた点として、エブエを中盤で使ってきました。これが正解でなかなか効いていました。

アーセナルはチャンスは作りながらもなかなか追加点がとれず、そのまま1-0。
ウエストブロムのDFバーネットのしつこいディフェンスでアデバヨールはシュートを決めきれませんでした。
ウエストブロムのイングランドU21代表・ミラーは、なかなかいい選手です。
開始早々の展開だと、大差になるかと思いきや、ウエストブロムが盛り返し、おもしろい試合でした。

>>試合結果&スタメンフォーメーション

追記
この記事を書いているうちに、エバートン vs ブラックバーン もおもしろい展開になっている!
今シーズンもプレミアリーグは楽しめそうです。

posted by yuspo |00:04 | イングランドプレミアリーグ | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年08月14日

チャンピオンズリーグ 予選3回戦 1st Leg

2008-09のヨーロッパリーグ戦もいよいよ開幕です。
ゆうスポでは今シーズンも、主要ゲームの試合結果とスタメンフォーメーション図を掲載してしていく予定です。
(今年も気力と体力が続けば。。。)

8/12・13、チャンピオンズリーグ予選も3回戦に突入し、いよいよ各国強豪チームが登場してきました。


■トウェンテ vs アーセナル

セスク、ロシツキー、ナスリと中盤の選手にけが人が多発しているアーセナルは、
若い(アーセナルの場合は皆若いが)デニウソン、ラムジーを起用。
やはり、フラミニ、フレブが抜けた穴を埋めるまでには、かなり時間がかかりそうです。
中盤でボールが収まらず、昨シーズンのような流れるようなパスワークは見られませんでした。
前半は、トウェンテにかなり押し込まれていました。トウェンテなかなかやるなと感心。
ところが、疲れてしまったのか後半になりトウェンテが失速。アーセナルは、ファンベルシーのフリーキックをギャラスが押し込み先制。
その後は、アーセナルペースとなり、後半37分、ディフェンスの裏へ飛び出したウォルコットのクロスをアデバヨールが決め、0-2。
アウェイでの2得点で、アーセナルは本戦出場に大きく近づきました。
アーセナルの今シーズンのセカンドジャージは黄色でそでが紺。ちょっと見慣れない感じですね。
>>試合結果・スタメンバルセロナ vs ビスワクラクフ

今シーズンは大幅に選手を入れ替えると言われていたバルサですが、ふたを開けてみれば、エトーも残留のようです。
エトー、アンリ、シャビは、かなり調子が良さそうで、らしさの出たゴールを決めバルサが圧勝。格の違いを見せつける内容でした。
アンリはロナウジーニョがいなくなって伸び伸びとやっている感じで、お得意の左サイドからうまく抜け出してゴール。
シャビも豪快にミドルを叩き込みました。
バルサのセカンドジャージも黄色。左胸側にバルサカラーの細いラインが入っており、これまた見慣れぬ感じ。
>>試合結果・スタメンフィオレンティーナ vs スラビアプラハ

開始3分に、ムトゥの鮮やかな放物線を描くフリーキックでフィオレンティーナ先制。
後半13分、コーナーキックのこぼれ球をジラルディーノが頭で押し込み、2-0。
ミランの水が合わなかったのか、フィオレンティーナに移籍したジラルディーノは伸び伸びプレーしていました。
>>試合結果・スタメンスタンダール・リエージュ vs リバプール

ベニテスはそうとうな頑固者なのだろうか?調子や結果の良し悪しよりも自分の哲学を信じるのか?昨シーズン終盤調子が良く、結果も残した、ジェラードをトップ下に置く、4-2-3-1を今年はやめて、ロビー・キーンを獲得し、今シーズンは、4-4-2へ。トーレスとキーンはかみ合わず。左サイドがいないのか、なぜかベナユンを左で起用。良いところなく、レイナのPK阻止に助けられスコアレスドロー。
しかし、リバプールのことですから、2戦目のホームでは無敵の強さを発揮することでしょう。
>>試合結果・スタメン


■その他の試合結果

>>シャルケ04 vs アトレティコ・マドリード
>>ユベントス vs アルトメディア・ペトルジャルカ


今週末は、イングランドプレミアリーグ開幕です。

posted by yuspo |14:48 | UEFAチャンピオンズリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月08日

若手選手育成について

北京五輪サッカー第1戦、日本はアメリカに敗れました。
今回のメンバーでは、得点の匂いを感じないなと感じていた不安がやはり的中してしまいました。
ゴールの枠の中へシュートを打てなければ、得点が入るわけがありません。
日本がここ数年間ずっと言われ続けていた問題をまた露呈してしまう結果に終わりました。

なんで日本は、得点力不足を解消することができないのでしょうか?

得点できない理由について、もっと追求する必要があるのではないかと思います。
「なぜ?」「どうして?」の原因を考えて検証する必要があるでしょう。

私はこの時期、欧州サッカーがオフシーズンということもあり、見る試合が少ないので、
よく本を読んだりしています。

いくつかの「なぜ?」「どうして?」ということを頭の片隅に置きつつ、いろいろな本を読んでいると
思いがけないところから、そのヒントを発見することがあります。

原因には様々な要素が含まれているもので、決して答えは1つではないものですが、
私がこの夏発見した、その要因ではないかと思われる点をいくつかご紹介します。

サッカーにおいての攻撃の際、相手ゴールに向かってプレーをするということはとても重要なことです。
カカにせよメッシにせよ、ボールを受けたら常に相手ゴールに向かうプレーが目につきます。
日本人はどうでしょうか?
なぜ、カカやメッシはゴールに向かったプレーができるのでしょうか?

欧州のサッカー練習場には、ゴールがたくさん置いてあるそうです。
レギュラーサイズだけではなく大きいもの小さいものなど様々なサイズのものが30台ぐらいあるのだそうです。
そして、シュート練習に限らず、ボール回しの練習でも練習の際は必ずゴールを使って練習するそうです。
ボールを受けた際、自分がどこにいるのか、どこに向かうべきなのか、ゴールがあることによって位置関係がわかりやすくなり、ゴールを意識する習慣がつきます。
子供の頃から、この習慣を繰り返しているのです。
カカやメッシは南米出身なので、南米もそうなのかはわかりません。
ただこれは一つのヒントではないでしょうか。
日本のグラウンドには、ゴールはそんなに置いてないんじゃないでしょうか。


南米と言えば、ストリートサッカーで子供たちが遊びながらサッカーをしていると聞きます。
私は子供のころ、野球が好きで、学校から帰ると、日が暮れて真っ暗になるまで友達と野球をしたものです。
そして、子供ながらにもっと上手くなりたくて、ひとりで練習したりしました。
壁に向かってボールを投げて取る遊びをよくしました。私の家の壁は平らなコンクリートではなくゴツゴツした石でした。
だから、投げるとどっちに弾むかまるでわからない。それに反応できるようになっていく自分を楽しんでいたように思います。
かといって、私が野球選手になったわけではありませんが。

今の子供達はどうなんでしょうか?そういう遊びをしているのだろうか?
サッカースクールやジュニアのチームなどサッカーに触れる環境は増えたと思いますが、
遊びの中でサッカーをしているのだろうか?
遊びは子供の想像力を育みます。
ロナウジーニョなどはそうした中からサッカーを覚えてきた典型でしょうね。

誰が言ったかは忘れましたが、
失敗することは、トライした証しだ。

スクールやチームでは、失敗を恐れてしまっているのではないでしょうか。


こんな記事も見かけました。

現代のハイスピード化・ハイプレッシャー化の中でも発揮できる個人技術の基礎は、15歳ぐらいまでに完成させておかないと、成人してからでは、世界レベルで戦える選手にはなれないのだそうです。

この記事を読んだとき、私は背筋が寒くなりました。

パス&ゴー(パスを出したら動く)
ミート・ザ・ボール(ボールを迎えに行って受ける)
ルックアラウンド(周囲をよく見回す)
など、サッカーの基本中の基本はもちろんのこと、
トラップ、ドリブル、キックなどの個人能力を、今、目の前でプレーしている選手たちは
15歳までに完成できているのだろうかと不安になりました。
もちろん、代表に選ばれるぐらいですから、それらが完成されているから選ばれているんだと信じたいですが。。。
もし選ぶ対象が「どんぐりの背比べ」だったら、悲しいことです。


サッカーマガジン(8/19号)の日本サッカー協会新会長・犬飼基昭氏のインタビューの中で
こんな記事もありました。

メキシコの育成担当が来日した際、U-13年代のチームを見せたら、すばらしいタレントがたくさんいると絶賛したのに、
U-14年代のチームを見たら、「何だこの選手たちは。U-13年代のすばらしさはどこへいってしまったんだ!」と言われたそうです。

だいじょうぶなのか、日本!
私はまた背筋が寒くなりました。

U-13年代はまだ、日本の指導者の指導を受けておらず、伸び伸びプレーしていたのに、U-14世代は良さが消えてしまっていたのだそうです。
当然そのU-14世代がその指導のもと成人していくわけです。

日本の教育の基本は、平均的なことを目指します。
劣っている部分を矯正して、そのことにより良い部分が消えてしまう。
良い部分を生かしながら、劣っている部分を是正できないものなのだろうか。
むずかしい問題ですね。


このブログの中で、『考えて走るサッカー』について取り上げてきましたが、
論理的に物事を考える言語力・コミュニケーション能力も重要な要素でしょう。

言語力・コミュニケーション能力は、生まれてから12歳ぐらいまでに基礎が確立されるそうです。
育った環境に最も左右されてしまい、その基礎を確立できないと一生それがついて回ります。
論理的な思考が賢さを生み、それにより学習能力を高めるものだと思います。

このことは、
「ジョゼ・モウリーニョ」の時に取り上げた、選手の頭脳の必要性に共通します。
試合中にフルに頭脳を使うために集中力を高める。
集中力を高めれば、判断能力も早くなるのではないでしょうか。

フランスには30年以上も前から国立のサッカー学院があるそうです。
アンリやトレゼゲを輩出したことでも有名です。
フランスでは、サッカーがうまい子供は山のようにいるそうですが、そのスクールへの入学の選考基準は
最終的には賢さだそうです。賢い子供は学習能力が高いため、サッカーの上達も早いのだそうです。

日本では、勉強ができないからスポーツでがんばるというような発想が強いように思います。
世界のトップアスリートを見渡すと、その言動から、確かに賢いひとが多いと感じませんか。

「何をするために、この練習をする」
「どんなプレーのために何をする」

そのことを常に頭の中に入れてプレーしていないと、応用は利かないものです。
そういった論理的な思考が応用力を生むのだと思います。
マニュアル通りにやれば、誰でも同じことはできますが、マニュアルに書いてないことはできません。

日本人は、参考書や虎の巻、解説書などが大好きです。
なぜなら、わからないことの答えがそこに書いてあるからです。
参考書はあくまでも参考であって、答えは自分で導き出さなくてはなりません。


「日本という国は、規律やルールがあるからこそ、すべてがうまく機能している。
つまり、自分の頭をあまり使うことなく、規律やルールを重視しているからこそ「アナーキー」な状態とは程遠い国になっているのだ。
それは、尊重すべきことであるが、サッカーは別である。
選手たちも見る側も、自分たちで考えなくてはならない。
選手たちも見る側も、ロボットではいけないのである。」
イビチャ・オシム氏「日本人よ!」より


これは、私の中での推測でしかありませが、
私たちが生活している環境の中にはサッカーの得点力不足を促す要因がたくさん潜んでいるように思います。


現実を受け止めなければなりません。
日本のサッカーに足りないものは何なのか?
「考える力」と「指導能力」なのではないでしょうか。
若手選手の育成には切っても切り離せないことではないでしょうか。

代表に限らず、日本中でサッカーを教えている方、サッカーをしている子供を持つ親御さん、そして将来親になるであろう方、更には、サッカーを伝えるメディアの方。サッカーにかかわるすべての方に、そうした現状を知り、何をするべきか考えて欲しいものであります。
サッカーを見ているすべての人それぞれが考えて、身近なところでの意見交換するなどすることによって、レベルは底上げされていくのではないでしょうか。

参考文献
『実況席のサッカー論』 山本浩x倉敷保雄
『「言語技術」がサッカーを変える』 田嶋幸三
『論理的に考える力を引き出す』 三森ゆりか
『サッカー批評(39)』
『週刊サッカーマガジン(8/19号)』
『日本人よ!』 イビチャ・オシム

posted by yuspo |18:21 | コラム | コメント(9) | トラックバック(0)
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2008年08月03日

ミランvsチェルシー(プレシーズンマッチレポート)

レイルウェイズカップ2008の第1戦にひいき続き、第2戦のレポートです。

開幕を2週間後に控えっているチームと1月後に控えているチームでは、こんなにコンディションが違うものなのか。チェルシーがよかったというよりもミランの出来がひど過ぎた試合でした。

ミランのスタメン
キーパー カラッチ
ディフェンス右から、ボネーラ、シミッチ、マルディーニ、ファバッリ
ボランチに、フラミニ、ガットゥーゾ
中盤右にザンブロッタ、左にヤンクロフスキ
トップ下にピルロ、
1トップ?にアンブロジーニ

何をテストしたいのやら、本来のポジションとは程遠い布陣。
ローマのように0トップをやりたかったんですかね?
中1日の試合で使える選手がいなかったのか。

チェルシーは、
キーパー ツェフ
ディフェンス、イバノビチ、アレックス、テリー、アシュリー・コール
アンカーの位置にミケル、
その前に バラック、ランパード
3トップ、ライトフィリップス、アネルカ、マルダ

こちらは何をテストしたいのか、ハッキリわかる布陣。
前試合のデコに代わってバラックが入り、3トップをもう一度試してきた感じですね。


ちなみにこの前の1戦目のセビージャ戦のミランは

キーパー アッピアーティ
ディフェンス オッド、マルディーニ、カラーゼ、ザンブロッタ
中盤、ガットゥーゾ、ピルロ、アンブロジーニ
2列目にカカ、セードルフ
1トップ パロスキ

ミランお得意のクリスマスツリー型の布陣。

パト、ロナウジーニョをオリンピックで、新加入のボリエッロをケガで欠くミランは、
明らかに前線の駒不足。2試合通じてまるで見せ場を作れませんでした。
セビージャ戦は、ガットゥーゾのナイスヘッドのオウンゴールで、0-1負け。

チェルシー戦も最初の3点はオウンゴールみたいな失点でした。
1点目はランパードのフリーキックがディフェンスの体にかすり角度が変わって、カラッチの股間を抜けてゴール。
2点目は、左サイドからのクロスボールを競り合ったファバッリが見事にアネルカの前へ落とし、すかさずアネルカが振り抜きゴール。
3点目は、ゆるゆるに抜けてきたボールをカラッチが見事な空振り!アネルカ、すかさずゴール。
前半あっという間に、0-3。

後半は、流れの中からマルダのクロスをアネルカが頭で1発、スライディングで1発。
アネルカこの日4ゴール。ラッキーはありましたが体はキレてました。
結果は0-5。アマチュアとの調整試合みたいな感じでした。

明らかに選手層の差がモチベーションの差に表れている試合でした。
チーム内のポジション争いが激しいチェルシーは点差がついても動きは落ちず、
パスを回している時も、ボールを持っていない選手が目まぐるしく動き回っているのに対し、
ミランはまるで動かないから、パスの出しどころがなく、あっさりボールを奪われる。

ミランのコンディションが悪すぎて、チェルシーの選手の評価もむずかしい感じです。
チェルシーで目立ったのは、後半途中から出てきた19歳のシンクレア。
素晴らしいドリブル突破で右サイドを駆け上がり絶妙なクロスを上げたのですが、
途中アネルカに代わって入ったシェフチェンコの手前でカラーぜにクリアされ、またもゴールならず。
シンクレアのスピードはなかなかのものでした。
バラックはケガ明けで、いま1つという感じですかね。前半のみでお役御免でデコに交代。


ミランはコンディションが上がってくればよくなるのか?
パト、ロナウジーニョは戻ってきても、オリンピック疲れでしばらく使えないでしょうから、
ちょっと先行き不安な感じですね。
ミランはアンチェロッティで大丈夫なのでしょうか。

posted by yuspo |22:57 | セリエA | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年08月03日

ジョゼ・モウリーニョ

移籍市場も動き始めプレシーズンマッチも始り2008-09シーズンの陣容が徐々に見え始めてきました。
今シーズン、私が注目しているチームのうちのひとつにインテルがあります。
ジョゼ・モウリーニョがどんなチームをつくり上げてくるか、たいへん興味があります。

インテルの移籍の動きとして、現時点では
アドリアーノの復帰、ローマからマンシーニ、ポーツマスからムンタリを獲得。
モウリーニョのもとへ、かつての師弟が集まるのかと思いきや、そうでもないようです。
(ランパードは家族のことを思い今シーズンはイングランドに留まることを決めたようです。)
含有戦力のみでもモウリーニョは行けると踏んでいるのか。
8/31のメルカート締め切りまでに動きはあるのでしょうか。

モウリーニョのチームづくりで注目しているポイントは、
選手との対話を重要視し、最高のモチベーションでピッチに送り込むマインドコントロールのうまさ。
シンプルな言葉で明快に、選手本人に直接伝える、そして選手との信頼関係の厚さ。
さらに、選手の能力を最大限に引き出すためのトレーニング哲学をモウリーニョは持っています。

「トレーニングを実のあるものにするのは、選手の頭脳である。
トレーニングの目的を明確に認識し、プレーを忘れないようにする頭脳が必要だ。」

モウリーニョのサッカー哲学には
「プレーすることとは、基本的には考えることである」
という発想があります。
考えることは、集中力を要することであり、そのために集中力を高めるトレーニングプログラムが組まれます。

集中力はトレーニングで鍛えることができるもので、
選手に考えさせ、コミュニケーションを取り合うように仕向け、常に集中を強いられる複雑なトレーニングを組むのだそうです。
そして、選手たちがそのプログラムを容易にこなせるようになったら、さらに複雑な新しいプログラムを考える。
こうしたトレーニングを繰り返し、習慣化することにより集中力が高まるのだそうです。

モウリーニョがかつて、ベンフィカの監督に就任して間もない頃、
選手たちは、ボールを奪われてもすぐに取り戻そうとしない、
ボールを奪っても攻撃に転じる速度を上げないという、モウリーニョにとって最悪な状態だったそうです。
そこで、モウリーニョは、場面転換における集中力を高めるトレーニングを行ったのです。
そのことにより不調だったベンフィカを建て直しました。
その後会長の交代劇により、わずか8試合の指揮を執った後ベンフィカを離れてしまいましたが。


このトレーニング方法、やり方は違うものの、どこかで聞いたことありませんか?
そう、何色ものビブスを使って複雑なルールを決めてやる練習。
サッカーをご存じの方にはあえて言う必要はありませんよね。

トレーニングでできないことは試合ではできない。
そして、最高のモチベーションで試合に臨むためには、最高の集中力が必要なことなのでしょう。


「もし、朝目覚めて自分にモチベーションがなかったら、私は監督であることをやめる。」
選手にも同じメンタリティを求めるモウリーニョ。

潜在能力を持っているインテルの選手たちに、モウリーニョのメンタリティが加わるとどういうサッカーになるのか?
今年のインテルがどうなるか楽しみであります。

そして、我々はすでに、モウリーニョのメンタリティが注入されたチームを目撃しています。
イングランドプレミアリーグが世界最強リーグだと言われ始めたのは、いつからでしょうか?
それは、そんなに昔から言われていたでしょうか?
少なくとも、モウリーニョがチェルシーの監督に就任した以降ではないでしょうか。
チェルシーがモウリーニョ就任後、圧倒的な強さでプレミアを制し、いつしか打倒チェルシーを合言葉にイングランドのチームがレベルを上げていったように思います。

カルチョスキャンダルなどで低迷するイタリアサッカーにこのモウリーニョのメンタリティが注入されるとどうなるのか。今後が非常に楽しみです。

さて、そのインテルのプレシーズンマッチがスカパー!で生中継されることが決まりました。
8/8(金)25:55から、アムステルダムトーナメント2008 インテルvsセビージャ 
8/9(土)28:10から、アヤックスvsインテル

この大会には、アーセナル、インテル、アヤックス、セビージャの4チームが参加します。
モウリーニョがどんなチームを作り上げてきたか、ぜひチェックしたいと思います。
また、この大会には、私が注目するもうひとつのチーム・アーセナも参加します。
アーセナルについてはまた、つぎの機会に書こうかと思います。


参考文献
「ジョゼ・モウリーニョ-KING OF 監督 誕生ストーリー」
「モウリーニョ-どうしてこんなに勝てるのか」
「週刊サッカーマガジン・8/12号」

posted by yuspo |00:07 | セリエA | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年08月02日

ロコモティフモスクワvsチェルシー(プレシーズンマッチレポート)

8/1、チェルシー、ミラン、セビージャ、ロコモティフモスクワの4チームが参加する、レイルウェイズカップ2008の第1戦が行われました。
うれしいことに、スカパー!にてこの模様が生中継されました。
ロコモティフモスクワvsチェルシーを見ましたが、チェルシーのできあがりが思っていたよりよかったのでレポートします。

試合を見てまず感じたことは、デコがチームにフィットしていること。
フェリペ体制となりデコが加入したことにより、ポルトガル色の強いサッカーになりました。
小刻みに細かいパスを回す展開が、昨シーズンまでとはだいぶ変わったなという印象です。
この日の前半は、
4バックに、パウロ・フェレイラ、リカルド・カルバーリョ、テリー、アシュリー・コール
中盤のアンカーの位置にミケル、その前に、右からエッシェン、デコ、ランパード、ジョー・コール、
1トップにアネルカの、4-1-4-1。
ちょうどユーロ2008を制したスペインのようなサッカーをしており、特にデコのパフォーマンスはすばらしかったです。
1トップの両サイドに空いたスペースに右サイドは、デコ、エッシェンが走り込み、時にはパウロ・フェレイラがオーバーラップして来たり、
左サイドは、同じように、ランパード、ジョー・コール、アシュリー・コールが走り込み、
再三決定的なチャンスをつくり、圧倒していました。
圧巻だったのが、先制点。右サイドのスペースに飛び込んだデコから、絶妙のピンポイントクロスを、アネルカが胸で落とし、エッシェンがダイレクトボレーでゴール!
見事なゴールでした。
これは、今年のチェルシーはやるなと感じたゲームでした。


ただ、今後の課題も明らかになるゲームでした。
後半頭から、ミケル、ジョー・コールに代えてマルダ、ショーン・ライトフィリップを投入。
3トップを試す形にシステム変更しました。エッシェンがアンカーのポジションへ。
これにより、前半うまく生かしていた、1トップのサイドに空いたスペースが消えて、
ボールがうまく回らなくなり、ロコモティフモスクワにゲームを支配されてしまい、
最終的には、フリーキックで失点を食らい、1-1の引き分けに終わりました。

後半、30分からアネルカに代わって投入された、シェフチェンコも機能せず、ほとんどボールに触れませんでした。

後半投入された選手がまったく機能しなかったことと、この試合には召集されていなかったバラックをどうやって使うのか。
今後、フェリペがどう修正してくるか楽しみです。
さらに、このチームにドログバは残留するのか?


この試合の最後の落ちとしては、次の対戦カードを決めるために行われたPK戦。
チェルシーでPKといえば、記憶に新しいCLの決勝。

ツェフはなんとヘッドギアーをはずしてPK戦に登場!その気合いからか、1本目を見事にセーブ。
チェルシーは、ランパード、デコらが難なく決めて、5人目のキッカーを迎えます。
これを決めれば勝利という場面、さすがにテリーは蹴りませんでした。
しかし、これをなんとウェイン・ブリッジがはずし、サドンネスへ。
最後は、シェフチェンコがはずし、チェルシーは敗退しました。

あいかわらず、シェフチェンコはチェルシーではツキのない男を演じてしまいました。

しかし、この結果により、8/3に行われる第2戦、3位決定戦で、この日同じく破れたACミランと対戦することになりました。
プレシーズンマッチとは言いつつ、これは面白いカードになりました。
スカパー!ではこの試合も生中継するそうです。

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posted by yuspo |12:53 | イングランドプレミアリーグ | コメント(2) | トラックバック(1)
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