2008年07月06日

考えて走るサッカー

ユーロ2008も終わり、
マスコミ各紙で、ユーロ2008の総括記事が目につきます。

とりわけ、今回のロシアは現代サッカーのスタンダードともいえる、
『人とボールが動くサッカー』を披露し、素晴らしいサッカーを展開してくれました。

圧巻だったのが
オランダ戦
そして、
スウェーデン戦

フース・ヒディンクが、どんなチームを作り上げてきたか、
大会が始まる前から注目しておりましたが、予想以上でした。

この2試合の、ロシアの2列目から次々に飛び出してくる攻撃の厚みは最高でした。
この2試合は、今大会のベストゲームだと、私は思います。


『人とボールが動くサッカー』を展開するためには、
当然のことながら『考えて走る』ことが必要です。

アーセン・ベンゲル氏もいつだったかコメントしていましたが、
「人とボールが動くサッカーは、戦術ではなく当たり前のことだ」
まさに、その通りで、これが世界のスタンダードだと思います。

ワールドカップ・アジア最終予選の組み合わせが決まったこともあり、
日本代表が見習うべき点が取りざたされていますが、
『人とボールが動くサッカー』に対する考え方の差が、
日本サッカーの遅れを痛感してしまいます。

「考えて走る」
言葉で書くと簡単なことです。
しかし、考えることは、誰にでもできますが、考えてもアイデアが出てこなければ、意味がありません。自分の中に、結論を導き出すためのアイデアをいくつも持っていなければなりません。考えるということは、自分が持っているいくつかのアイデアの中から、現在の状況を判断して、適切なアイデアをチョイスすることです。

「アイデアのない人間もサッカーはできるが、サッカー選手にはなれない」
オシム氏も言っていました。
そして、さらに
「・・・でも、アイデアは練習では身に付かない。鍛えられない。・・・ある選手が、そういったアイデアを身に付けているかどうかは、サッカーのプレーを見なくても、普段の言動を見ていれば予想できる。」オシムの言葉』より

1990年イタリアW杯のユーゴスラビア代表を率いていたころの、オシム氏のエピソードで、その頃の、ユーゴ代表から優れた選手が出たことの検証です。生き抜くためには、様々なアイデアを持ち得なければならなかったバルカン半島だからこそ、人々皆がアイデアを持っているからこそ、その中から選ばれた、サッカー代表選手もアイデアを持っているし、代表に選ばれるということは選りすぐりのアイデアの持ち主なのでしょう。


アイディア【idea】
(アイデアとも)
①思いつき。着想。考案。「よい―が浮かぶ」「―商品」
②〔哲〕理念。
[株式会社岩波書店 広辞苑第六版]

ここで言うアイデアとは、サッカーに限ったことではなく、普段の生活の中での思いつきで満足の行く結果を導き出すための手段ということです。
アイデアは、とっさに思いつくこともありますが、つね日頃から考えていないと出てきません。そして、そのアイデアが有効かどうかの判断は、積み重ねからでしか生まれてきません。様々なアイデアの積み重ねが、サッカーにも生かされるのです。

「走れ、走れ、走れ!」
と、言う前に、

『日本人よ、もっと、考えろ!』

日本代表が強くなるキーワードはそこではないでしょうか。





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posted by yuspo |11:10 | コラム | コメント(4) | トラックバック(0)
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考えて走るサッカー

コメント投稿者ID :

仰る通りですね。
世界のスタンダード、と言いきるのは多少不安で、世界のスタンダードの1つ、というのが正しいような気がしますが。

ベンゲル、ヒディンク、オシムは同じ匂いのする監督たちですよね。
細かく言えば異なりますが、運動量の多いサッカーで流れからの得点が増える一方で、失点も増えるサッカーをする。

美しいサッカーだと思います。

posted by ジダ | 2008-07-06 15:45

考えて走るサッカー

コメント投稿者ID :

ジダさん、コメントありがとうございます。

ジダさんが、世界のスタンダードの1つ、というのが正しいと思われる理由として、その他のスタンダードは何でしょう?

現代サッカーのスタンダードを考える、っていう題材もいいかもしれません。

現代サッカーのスタンダードについての考えをお持ちの方、ご意見ください。

posted by ゆうスポ | 2008-07-08 02:47

ユーロを観て…

コメント投稿者ID :

はじめまして。
現代サッカーのスタンダードとの事ですがオランダ×ロシア戦での感想から考えたいと思います。


マジックではありませんでした。
スウェーデン戦をご覧になった方なら解ると思いますが、勝つべくして勝ったのです。オシム流に言うと「より走った方が勝った」ですかね(笑)。
今回の07-08シーズンは世界のトレンドがはっきりと変わり始めた年でした(まだ終わってませんが)。サイドで数的有利を作り起点を作る、高速カウンターを数多く仕掛ける、巧い選手をいかに走らせるか、このコンセプトを実現出来た歴史的な年でした。これが出来るチームは私が知る限り世界に3つしかありません。(次回に続く)

posted by fifa | 2008-07-10 23:14

>>ユーロを観て…

コメント投稿者ID :

fifaさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

ロシアのサッカーは素晴らしかったですね。

ゼニトのUEFAカップ優勝の立役者・アルシャフィンを注目していたのですが、2試合出場停止から戻ったスウェーデン戦では、度肝を抜かれました。
(スカパー!で最近UEFAカップ決勝の中継をやってくれないのが残念です。)
今ではすっかり、時の人になってしまいましたね。バルサに行くのか、チェルシーが取るのか?個人的にはプレミアリーグで見たいです。

スウェーデン戦の2点目は、最高に美しかったですね。
ここしかないというタイミングで、ここしかないという場所に選手が走りこみ、そこにパスが出る。
そして、決める人が決める。

fifaさんがおっしゃる、高速カウンターは、守から攻への切り替えの早さも不可欠ですね。

スウェーデン戦の1点目が、「サイドで数的有利を作り起点を作る」典型的な形でしたね。しかも、起点を作った右サイドの選手は、ゴール前でラストパスを出している!!
まさに、「より走った方が勝った」です。

世界に3つしかないチームとは気になりますね。次回を楽しみにしています。

posted by ゆうスポ | 2008-07-11 01:24

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