2007年03月27日

前哨戦、勝者・サントリーサンバーズ

3月25日、日曜日。
高知県でのレギュラーラウンド1位・サントリーサンバーズ、2位・東レアローズの直接対決。

両チームのファイナル前の対戦はこれが最後。ファイナルへの布石も含め、今季はレギュラーラウンド1位チームに賞金が出されることもあってか、前日、対戦を控えた両チームの選手は、
「明日が決勝戦だと思って戦います」(サントリー・山村宏太選手)
「ここで勝って、サントリーは怖いというイメージをつけたい」(サントリー・越川優選手)
「ファイナルに備えて隠す必要はない。明日はガチンコで行きます」(サントリー・木原丈裕選手)
「勝ちに行きます。ここで勝って、もう一度首位に立ちます」(東レ・篠田歩選手)
それぞれ、決戦の雰囲気を十分に漂わせるコメントを残した。

いざ、決戦開始。

立ち上がりから1本1本に両チームの気合がみなぎる。
まず先行したのは東レ。久しぶりの先発となったセッター阿部のブロックやツーアタックで得点する。

しかし、互いが一歩も譲り合うことなく終盤まで試合は進む。
越川がサービスエースを奪えば、負けじとニコロフがサービスエース。
ファイナルラウンド前哨戦といっても過言でない、手に汗握る好ゲーム。

1、2セットはともにジュースに突入。
1セット目はサントリー。
2セット目は東レ。
全く五分五分の戦いが繰り広げられているように見える。

ところがここから、少しずつ流れがサントリーへと傾きはじめる。

3セット目、3-7と4点のビハインドを背負い、サントリーはセッター・吉田に変えて栗原を投入。落ち着いたトスワークで栗原が少しずつリズムをつくり、再び攻撃を組み立て直す。
「1、2セット目に吉田がうまくセンターを使ってくれたので、サイドへのブロックが手薄になっていた。そこをうまく切ることができたと思う」
翻弄される東レブロック陣。

試合後、敗因は何かと問われ、キャプテン・篠田は言った。
「3レグのサントリー戦では越川にやられたので彼をマークしていたけれど、今回は荻野さんにやられた」
要所となるポイントで、しっかり得点するベテラン・荻野。
「東レのサイド陣に対してうちのサーブが前半から効いていた。そこであえてジャンプをやめて返球率のよくないフローターで攻めたことでジャブのように徐々にリズムを崩し、単調な攻撃へつなげることができたこと、そこをブロックで仕留めることができたのが勝因だと思う」

レギュラーラウンド最後の対戦、4レグはサントリーが3-1で勝利。
レギュラーラウンドは2勝2敗。
決着は、ファイナルラウンドで果たされる。




posted by tanaka yuko |23:02 | バレーボール | コメント(0) |
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2007年03月06日

フルセットな週末

いよいよ終盤、四強入りを目指し、勝負を決する佳境へと突入した男子プレミアリーグ。

長丁場の疲れも徐々に出始め、ケガ人も出てきたり、序盤とはまた違う厳しさが伴う3レグの戦い。
しかもここからは、「四強=決勝リーグ進出」や「入れ替え戦阻止」に向け、どのチームにとっても1つ1つがとても大切な戦いになります。

そのなかで。
現時点では「最高」と呼べる状態にあるのが豊田合成トレフェルサ。
昨年は7位で入れ替え戦。全日本にも選出され、パワーのある盛重、鉄壁のブロックを誇る北川、川浦など、充実した戦力が整っているにもかかわらず、どうしてもあと一歩前に進むことができなかった。
ところが今年は、開幕からいきなり5連勝。しかもそのすべてがストレート勝ち。圧巻とも言えるスタートダッシュだった。

その勢いに「待った」をかけたのが、東レアローズだった。
センター線の要・川浦を完璧に封じ、サイドにはしっかりブロックとレシーブを配置。豊田合成に対して、全く自分たちのバレーをさせず3-0で勝利、連勝は5でストップした。

好調をたどる豊田合成トレフェルサが、今季唯一勝ち星を挙げられないのが東レアローズだった。

3巡目の対戦も、やはり序盤の主導権は東レが握る。
前日はバラバラだったブロックと守備の連携が再び生じ、サイドの今田、オポジットのニコロフが高い決定率を残し、第1セットを難なく先取。
しかしここから、豊田合成の反撃が始まる。
レセプションが崩れ始めた盛重に変え、サイドに入った諸隈、センター・川浦の活躍で、セッター・島野のトスに余裕が生まれ始める。
逆にサイドアウトが取れなくなった東レに焦りが生まれ、単調になり始めた攻撃をセンターブロックがシャット。東レに傾いていた勢いは、一気に豊田合成へ。
2・3セットを連取し、遂に東レ戦初勝利かと思われた第4セット、ここで意地を見せたのが東レのエース・ニコロフと、キャプテンの篠田だった。
多少の崩れがあろうと、挙がったトスをすべて決めるほどの気迫みなぎるスパイクを次々見舞うニコロフ。相手に負けじと要所でブロックを連発する篠田。要となるべき選手の活躍が、再び流れを引き戻す。

しかし、24点目を取ったところで、東レに安易なサーブミスが出た。
多少のリードがあり、揺らぐような点数ではない。
だが、あまりに簡単に打ちすぎて、あまりに簡単にしすぎたミスだった。
ここ数試合続いていた東レらしくない安易なミス。
ここから豊田合成は連続得点。追いつくことはなかったが、ミスの許されない、そして何より勢いを要する最終セットに向けて、豊田合成からすれば「次につながる最後」であり、東レにとっては「嫌なセットの終わり方」だった。

そしてその結果が、最終セットの立ち上がりに顕著に現れた。

立ち上がりからいきなりの6連続得点。
二度のタイムアウトも、流れを引き止めるには至らなかった。
川浦の完璧なブロックが東レの攻撃を容赦なく阻み、前日のNECブルーロケッツ戦に続き、大事な1戦をまたもフルセットで豊田合成が制した。
試合後、松田監督の目にはうっすらと涙が浮かび、コート上の選手たちはまるで優勝を決めたように喜び、たたえあった。

試合後、東レの今田は「自分たちでミスミス流れを与えてしまった。勝っているときは『まとまって勝てた』といえるけれど、負けるときはバラバラで、すべきことができていない。もう一度気を引き締めて、これからの試合に臨みたい」と表情を引き締めた。
東レ・矢島監督も、「あとはやるだけ。選手がそれをわかっているかどうか。やることをやるだけですよ」と珍しく、感情をあらわにした。

これからの戦いも「チャレンジャーとして臨む」と述べた後、松田監督は言った。
「やっと東レに勝つことができた自信は大きい。受けて立つのではなく、常にぶつかっていく気持ちで残りの試合を戦いたい」

残すところあと8試合。
勝利の女神は、どのチームに微笑むか。

posted by tanaka yuko |15:29 | バレーボール | コメント(1) |
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2007年02月25日

過信、まだ早し~2/24・東レアローズVS大分三好ヴァイセアドラー

首位を走る東レアローズと、現在8位の大分三好ヴァイセアドラーの一戦。

先週の試合を終えた後、3-2で敗れたにもかかわらず、東レのある選手の発した「この1敗はたいした負けだと思っていない」という言葉がひっかかっていた。
長いリーグ戦とはいえ、「1敗」に「たいしたことのない」負けなどあるのか。
過信があるのではないのか。

お金を払って見に来てくれる観客がいて、その前でプレーする選手である以上、しかも、男子バレー人口が減り続けるなかで、トップであるプレミアリーグの選手が発する発言としてどうなのか。
少し、疑問があった。

どこかにあった「過信」は、今日の試合でも顕著に現れた。
何でもないレシーブを、フライングレシーブで取ってみたり、これまでの東レアローズとは違うプレーが序盤から続く。
「うちの攻めどころはここしかない。相手が流れをつかむ前に、何とか主導権を握ろうと思った」
大分三好・小川選手の言葉どおり、どこか集中力に欠ける東レに対し、序盤からリズムよく攻め込んだ大分三好が第1セットを先取した。

「自分たちで勝手に崩れて、すべきバレーができなかった。甘い部分もあったと思う」
ちょうど1週間前に「たいした1敗ではない」と言った選手が、そう言った。
過信を持つにはまだまだ早すぎると、失セット「1」が教えてくれたようだ。

あまり感情を露にすることがない東レアローズ・矢島監督も、この日の試合では珍しく憤っていた。
「ファインプレーを連発する必要はない。あたりまえのプレーをあたりまえにできるようでなくては、優勝云々という資格はない」

今、首位にいるからといって、先も開けたわけではない。
過信はまだまだ早すぎる。
それに気づくことができるチームであるからこそ、東レアローズは首位にいる。
あたりまえのプレーで、あたりまえの強さを見せてこそ、王者の称号を手にすることができるはずなのだから。

明日は頂上決戦。
サントリーサンバーズと東レアローズの試合が行われる。
勝利するのはどちらか。
あたりまえのプレーがあたりまえにできるのはどちらのチームなのか。
現時点での「首位決戦」にふさわしい試合を期待しましょう。

posted by tanaka yuko |01:03 | バレーボール | コメント(2) |
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2007年02月11日

大分三好、遂に初勝利!

遂に初勝利!
開幕から12連敗。苦しみ続けた大分三好ヴァイセアドラーが、今日、対パナソニックパンサーズ戦で1勝目を挙げた。

今季からプレミアリーグに参戦し、セットを奪う善戦は見せながらも、どうしても手にすることができなかった勝利。
1/28の堺戦での完敗後、チームには覇気がなかった。
「本当に苦しいです…」
搾り出すように、キャプテンの小川はそう言い続けていた。
それ以外、発する言葉がなかった。

しかし昨日、結果こそ3-0のストレート負け(対サントリーサンバーズ)ではあったが、試合後の小川にはこれまでと違う変化があった。
「もう吹っ切ってやるしかないと思って…。でも、少しずつつかみかけているんです。何か越えられそうな、次こそはって思える何かがあるんです。明日、勝負です。頑張ります」
しばらく見られなかった明るい表情があった。

昨日・今日とセッターは兼任監督の増成ではなく、小西。
「ベンチから見ると歯がゆい部分もあるけれど、冷静に指示をしたり、選手のフォローをしてやることもできる。こうやって見えたものをまたコートで出せればプラスになるだろうなぁ」と増成は言い、小西は「増成さんと同じトスを挙げてもダメ。マイヨだけでなく小川に対してもトスを回して調子を上げていこうと思った」と振り返った。

敗戦のなかでも、チームは確実に何かをつかみかけていた。

そして今日。
序盤から、大黒柱のマイヨが大爆発と言っても過言でないほどの攻撃を見せつけ、次々得点を重ねていく。
第1セットを31-29で制するも、第2セットは25-21で競り負け、1-1のタイスコア。
ここでまた流れを引き寄せたのはマイヨ。2本のサービスエースで序盤の主導権をつかみ、再び突入したジュースでは豪快なバックアタックを放ち26-24で第3セットを奪取。

あと1セット。
どうしてもつかめなかった勝利が、少しずつ現実として近づいてくる。
18-13と三好が5点のリード。ラリーポイントでは5点はセーフティーリードと言っても過言ではないが、まだ得ぬ「1勝」へのプレッシャーからか、パナソニックの山本、ソトの二枚看板が三好に襲いかかり、その差はわずか1点。マイヨ、山本、ソトの打ち合いが続く。
26-26でパナソニックのサーブ。当然ブロッカーはスーパーエースのマイヨをマークする。
ここでレフトから冷静に決めたのは小川だった。
27-26。
サーバーは南。
「1勝のために、チームが全力で、必死で戦っていた」
南の思いのすべてを込め、放たれたサーブはパナソニック・岸本にあたって、そのままコートに落ちる。
28-26。
三好コートが、ベンチが、声援を送り続けたスタンドが歓喜で沸く。
互いを称えあい、喜び合う姿。
プレミアリーグで初めて見る姿がそこにあった。

「まだ1勝を挙げただけ。でも、この1勝は意味のある、とても大きな1勝。この1勝から、三好の歴史が始まっていくと思います」
晴れ晴れとした表情で、小川が言った。
そして最後のポイントを手にした南は、
「旭化成の本拠地だったこの岡山の地で1勝できたことは半端じゃない喜びがある。でも、これでフワフワして安心してしまったらダメ。僕らベテランが、明日以降につなげるものを伝えていきたい」
と喜びとともに課題も挙げた。
しかし最後には南はこう締めた。
「できるだけ多くの人に、この試合を見てほしかった。とくに子どもたちにこの試合を見て、僕らがここでプレーしている意味を感じとってほしかった」

苦しくても、投げ出さず、戦い続けた。
「決定率が低くても、怒られながらでも、小川を使い続けた。苦しみに負けなかったことが、自信を取り戻すことにつながり、自信を得られたと思う。これからが本当の戦い。奇跡を目指して戦っていきたい」
監督として、増成が締めくくった。

ようやく刻まれた1勝。
まだ1勝。
これからも戦いは続く。
でも、とても大きく、価値ある1勝であることは間違いない。

posted by tanaka yuko |20:19 | バレーボール | コメント(5) |
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2007年02月04日

本日のプレミアリーグ男子(町田)

本日の対戦と結果です。

NECブルーロケッツ×大分三好ヴァイセアドラー 3-0 NEC
サントリーサンバーズ×豊田合成トレフェルサ 3-1 サントリー

まず1戦目。
どちらにとってもどうしてもほしかった「勝ち星」を手にしたのはNEC。
勝利だけでなく、一昨年12月24日に前十字靭帯損傷し、戦列を離れていたNEC・菊地選手がコートに復帰。
これまでの道のりを「長かった」といいながらも、ようやくプレーできた喜びを「嬉しかったですよ。緊張はしなかったけど」と語っていました。

大分三好はなかなかきっかけがつかめません。
選手兼任監督の増成監督、キャプテンの小川選手、大黒柱のマイヨ選手、少しずつ表情が曇ってきているのが気になるところですが、何とか切り換えて、次の3連戦こそ初勝利をねらいたいところです。

続いて2戦目。
ともに7勝3敗で並ぶ両チームの対決。
互いにセットを取り合って迎えた第3セットを制したのはサントリー。
越川選手を中心とした攻撃力ももちろんですが、荻野選手、津曲選手の堅実な守備に加え、セッター・吉田選手のトス回しが効果的に機能し、河野監督は「今シーズン一番のゲームができた」と試合を振り返りました。
大事な試合で「今シーズン一番」といえるゲームができる強さ。全日本組の合流が遅れた影響から、序盤はやや苦戦したサントリーでしたが、少しずつ「形」ができ始めてきたようです。

前半の好調ぶりが光った豊田合成。
突っ走った分、他チームからはデータ分析をされ、十分な戦略を練られて臨まれます。
2レグ以降はなかなか思い通りの戦いができない試合もありますが、松田監督は「これからまた絞り直して、チームを建て直して次に臨む」とのこと。
真価が問われるのはこれからのようです。

来週は3連戦。
どのチームが抜け出し、突破口をつかむのか。
1レグとはまた違う楽しみが2レグでは見られそうです。

posted by tanaka yuko |17:23 | バレーボール | コメント(1) |
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2007年02月03日

打破するのはどちらか?~プレミアリーグ男子2/3~

大分三好ヴァイセアドラー、NECブルーロケッツの連敗がなかなか止まらない。
開幕から勝ち星を挙げることのできない三好と、仙台以来すべてストレート負けでの4連敗を喫しているNEC。
まだどのチームも戦力が整わず、どこか試しながら進んできた1レグと異なり、2レグになるとその勢いの差が顕著に形に現れる。

明日は開幕戦以来の両チームの直接対決。

攻撃面でスランプに陥り、目の前にそびえ立つ「壁」と苦悩するキャプテン、小川選手に対して、増成監督は
「それでも彼を使い続けることが大事だと思う。この試練を脱皮してさらに大きな選手になってほしい」
と少し厳しくも映る期待を寄せる。

NEC・楊監督は
「もう失うものはない。開き直って、全員で戦って行くしかない」
すべてを向けて、次の1勝に向かう決意を語る。

直接対決に勝利し、この状況を打破するのはどちらか。

posted by tanaka yuko |19:19 | バレーボール | コメント(0) |
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2007年02月01日

キャプテンの言葉から

すっかり更新が遅くなりましたが、先週末は宮崎・高鍋にてプレミアリーグの取材をしてきました。

1日目の対戦はNECブルーロケッツ×堺ブレイザーズ、大分三好ヴァイセアドラー×東レアローズ。
1レグを終え、少しずつチームとしての形が見え始める2レグの始まり。
その1つの判断基準になるのが、試合後のキャプテンのコメント。
余裕のある言葉を発し、先を見据えた発言もあれば、苦しい現状をこれ以上ないほどに示すものもあります。

1日目を終えた各キャプテンのコメントです。

千葉進也・堺ブレイザーズ主将
「1レグは危ない状況の試合ばかりで、内容も反省が残るものばかり。その反省を活かせる試合が今日はできたと思います。自分自身としても、ようやくコンディションが上がってきていい感じで来ているし、まずまずの状態です」

大村悟・NECブルーロケッツ主将
「先週からずっと悪い状況をひきずっていて、開き直ってしまえばいいのにそれができていない。連続失点でムードが悪くなって、そこでまた沈んでしまった。劣勢で勝てる力がないだけ。弱いだけです」

篠田歩・東レアローズ主将
「自分たちのミスで競った試合にしてしまった。2-0でリードして、相手がまだ未勝利のチームということで、気が抜けた面もあったかもしれない。キャプテンとしても2年目のシーズンになって、ようやく自分の位置がわかった気もするので、これからはみんなを盛り上げながらまとめていきたい」

小川貴司・大分三好ヴァイセアドラー主将
「初めて九州で試合をして、それも満員の観衆。正直、感動しました。たくさんの声援でチームは奮起したのに、それに応えることができず残念です。自分の仕事をまっとうすることができなかったし、自分の弱さが三好の弱さにつながっていると思うので、同じ間違いを繰り返さないように明日は頑張ります」

1日目に勝利したのは堺、東レ。敗れたのがNEC、大分三好。
キャプテンのコメントも悲喜こもごもです。

翌日、2日目のコメントはどう変化したか。

NEC・大村
「結果が結果、言うことはありません。毎試合話し合いをして向上しようと思っているけれど結果が出ない。何もかも全部悪かった」

東レ・篠田
「ブロックが機能していて、レシーブとの連携がよかった。最後に決めるべき人が決めて、一番いい形で勝つことのできた試合だと思う。1レグとは全く逆のパターンでNECに勝つことができたと思う」

堺・千葉
「内容もいいバレーができて、1レグの反省を活かせた。2日続けてストレートで勝てたことがとても大きなことだと思う」

大分三好・小川
「自分で自分の首を絞めてしまった。現実を見せ付けられた。地元でこんなゲームをしてしまったことが何よりも悔しい。歯がゆさと、情けなさと、ショックで気持ちを切り替えることができないけれど、この結果をキャプテンとして自分で受け止め、現場で見せるしかないと思う。チームが生まれ変わって勝利を見せたい」

2日目も勝利したのは東レと堺。
余裕すら感じられる篠田、千葉キャプテンに対し、がっくりとうなだれながら言葉を発した大村キャプテン。
そして、ひと言ひと言搾り出すように、時折沈黙を交え、宙を見上げながら話した小川キャプテン。
チームの苦しさをまるで一身に背負うかのように。

勝利が何よりの起爆剤であるように、敗戦もきっと次への糧になる。
今週末は、それぞれのキャプテンからどんな言葉が発せられるのでしょうか。


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posted by tanaka yuko |17:38 | バレーボール | コメント(1) |
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2007年01月26日

男子1レグ終了

男子の1レグ(8チームによる総当たり1巡目)が終了しました。

現時点の順位は、

1 東レアローズ(6勝1敗)
2 豊田合成トレフェルサ(5勝2敗)
3 サントリーサンバーズ(4勝3敗)
4 パナソニックパンサーズ(4勝3敗)
5 JTサンダーズ(3勝4敗)
6 NECブルーロケッツ(3勝4敗)
7 堺ブレイザーズ(3勝4敗)
8 大分三好ヴァイセアドラー(7敗)

となっています。

この結果をヨシと受け止めるか、それともなぜ?と受け止めるか。
たくさんの手ごたえ、誤算、課題を抱えながらも、明日からは2巡目の2レグがスタート。
一度の対戦を終えたうえで改めて立てる作戦、ケガや不調で離れていた選手の復帰、逆に好調だった選手の疲労。
また計算できないさまざまな要素が加わってくるでしょう。

ご注目下さい。


女子はチーム数が男子よりも2チーム多いため、今週の戦いを終えた時点で1レグが終了。
ちょっと心配なのが、NECレッドロケッツ。
全日本でも活躍する杉山祥子選手がキャプテンを務め、一昨年は優勝を果たした強豪チーム。
しかし今季は、開幕から5連敗という苦しいスタートを強いられ、ようやく仙台で初勝利を挙げたにもかかわらず、翌日のトヨタ車体クインシーズ戦では、再び「一番いけないパターンの悪いバレー」(杉山:談)でストレート負け。
初勝利の後には、
「これから勝っていきます!今日が開幕です!」
と笑顔を見せていた選手たちから、1日で笑顔が消えてしまった。
2巡目の戦いに、どう建て直しをはかるか。

真価が問われる戦いからは、2レグから。目が離せません。






posted by tanaka yuko |15:17 | バレーボール | コメント(0) |
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2007年01月15日

松下電器パナソニックパンサーズ×NECブルーロケッツ

プレミアリーグ第2週。
昨日、一昨日と東京体育館、とどろきアリーナの2会場に行って来ました。

いくつも注目する試合やプレーがあり、選手がいるのですが、特に気になったのは表題のこの1戦。
昨年の前半を突っ走りながら、後半にケガ人が続出し3位に終わったNECブルーロケッツと、昨年4強入りを逃した松下電器パナソニックパンサーズの試合。

今季、松下には大きな戦力が加わった。
昨秋の世界選手権で得点王に輝いたエクトル・ソト(プエルトリコ)と、セッターの宇佐美大輔。
松下にはスーパーエースの山本隆弘がいる。山本、ソトの2枚看板を指令塔・宇佐美がどう操るか。

昨年までNECでプレーした宇佐美にとっては、古巣との初対戦となるこの試合。宇佐美にとっては「どうしても負けたくなかった試合」。序盤から、秀逸したトスワークを見せつける。

アタッカーの打つポイントにトスを“置く”ように挙げるセッターと、ポイントを通過するように“流す”トスを挙げるセッター。
高いトスを打ち抜く山本のようなタイプには、置くようなトスを挙げるセッターが求められ、スピードを活かし、ポイントでボールをとらえてスパイクを放つ千葉進也(堺)や細川延由(NEC)のような選手には、流すトスが挙げられるセッターが求められる。
どちらも技術がなければ到底できない。
宇佐美は、その両者の希望を叶えることのできる卓越した技術の持ち主であることは間違いない。

松下電器に移籍後初となる今大会も、ネットとアタッカーの手の間、ココという微妙な場所に一瞬止まったようにさえ見える“置く”トスを挙げて見せたかと思えば、サイドへ移動して相手ブロックよりも速いスピードで打ちぬく選手に対してはマーカーの外へそのまま飛んでいってしまいそうな流れるトスを挙げる。
その技術の秀逸さに、改めて驚かされた。

試合は、ホームゲームの利を生かしたNECが1セット目を手にし、そのまま逃げ切るかと思われたが、巧みなコンビでセンターを絡め、勝負どころで山本、ソトが決めた松下が逆転し、セットカウント3-1で勝利した。

古巣との対戦を終え、昨日の東京体育館での対大分三好ヴァイセアドラーとのフルセットの熱戦を終えた後、宇佐美は言った。
「昨日の試合は相手がNECだから負けたくなかった。だってそうでしょ。今までいたチームとせっかく対戦できるのに、そこでみっともないプレーをしたら移籍した意味がない。そりゃ、力も入るし、どこよりも勝ちたいと思うでしょ」

古巣との対戦は、あと3度残されている。
そのたびにどんなプレーを見せ、どんな試合が繰り広げられるのか。
ご注目下さい。

posted by tanaka yuko |17:00 | バレーボール | コメント(0) |
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2007年01月10日

南克幸選手の今シーズン

プレミアリーグの開幕三連戦も終了。
幸先よく3勝を挙げたチーム、3敗と苦しいスタートを余儀なくされたチーム、それぞれ、手ごたえと課題を得た。

三連敗という苦しいスタートとなった大分三好ヴァイセアドラー。
中心選手として活躍する南克幸選手は、三連戦で得た手ごたえを、
「大会前の最終調整時よりも、戦えるという実感があった。エースのマイヨ(フィリップ・マイヨ)につなげれば、それなりの攻撃が組み立てられると感じた。でも、これからマイヨのデータも取られていくことで苦しむ状況も考えられるだけに、他の選手たちも機能していくようにまた組み立て直さなければならない部分もある」
と語った。

旭化成の廃部に伴い、南はプレーするチームを失った。
黒鷲旗で東海大学に惨敗し、チームとして最後の試合を終えた時点で、周囲はどこかチーム全体譲渡はあきらめていた。
しかしそのなかでも、南は1人あきらめなかった。
誰もいない体育館でも、旭化成の選手として最後までもくもくと練習を続けた。
しかし、その願いは叶わず、彼自身がプレーする先をみつけられなければ、受け入れてもらえなければ、バレー人生が終わる。厳しい現実が突きつけられた。

バレー人生最後の場所として、南は大分三好でのプレーを決めた。
開幕前、「4強入りを目指したい」と夢を語る他の選手に対し、南は1人、
「今の時点では7強1弱、28戦全敗もありうる。そのなかで、何ができるかを示すことが僕の仕事であり、その状況を打破したい」
そう語った。

旭化成からの出向という形で、始まった南克幸のプレミアリーグ。
1年で結果を出さなければ、翌年の契約が結ばれることは難しい。
「バレー人生が最後になるかもしれないのに、ここまでいろんなことがあって、ようやくここまでたどり着いて、バレーができる喜びを強く感じているはずなのに、それが気持ちとして出すことができないことがとても歯がゆく、もどかしい」
三戦を終えた後、南はそう言った。
なぜ熱くなれないのか。
誰よりも自分自身が苦悩しながら。

長いシーズンはまだ始まったばかりだ。

posted by tanaka yuko |15:43 | バレーボール | コメント(2) |
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