2008年11月17日

豊田合成、有言実行中

 今週は小牧・岐阜での男子大会を見てきました。

 サントリー、堺はこの週末が初めての生観戦。互いにオリンピック出場選手たちがまだ本調子ではなく、河野監督、中垣内監督とも「ベストには程遠い状態で、また手探り段階」と話してはいましたが、サントリーは大砲のレオナルド選手を中心にやはり手堅く“チーム”としてまとまっていました。

 昨年はセッターの栗原選手が前衛時、ブロックの低さを1つの弱点とされていましたが、栗原選手がブロック練習に時間を費やしたであろうことはもちろん、相手がシフトチェンジした際にも後衛との関係性が約束ごととしてしっかり築かれていました。桑田選手がレフトからクロススパイクを打つ際も、サウスポーを生かし、ストレート側のブロック上からクロスを抜いている場面も見られ、今日の豊田合成戦、とくに前半では非常にこのクロススパイクが効果を発していました。ミドル線がクイック、ブロック両面でしっかりと機能しているので、荻野選手、越川選手が不在とはいえ、今季もやはりサントリーは強い。そんな印象を受けました。

 土曜に豊田合成に競り負けた後では、「他チームと比べて3ヶ月ぐらいチームづくりが遅れた状態」と中垣内監督は眉をしかめていましたが、日曜のNEC戦からはエンダキ選手、石島選手が本格復帰。セッターの朝長選手は「エンダキへのトスが不安定だった」と反省を述べていましたが、一分のスキすら感じさせないブロック、二段トスを豪快に打ち切るエンダキ選手の迫力は今季も健在。
 ラリーが続いた場面で、3枚ブロックに対しても躊躇なく、的確にコースを狙った石島選手のスパイクも圧巻でした。まだ本調子ではないかもしれませんが、ガッツポーズも含め、やはり華のある選手。コートに立つだけで十分な存在感を放っていました。

 そんな堺に対してやや気後れしてしまったのか、今日のNECは竹内監督も「見てもらってわかるような情けない試合」と酷評せざるを得ないほど、ミスが続く厳しい試合でした。
 とはいえ、まだ4試合を終えたばかり。新人の菅選手、柴小屋選手もこの週末には試合経験を積み、新たな可能性を感じさせています。ダニエル選手をオポに、前田選手をサイドに据えたことでサーブカット時のコミュニケーションも図られ、サントリー戦ではかなり前向きな方向へチームが回りだしていました。開幕から勝ち星がないとネガティブに捉えるのではなく、まだこれから、と切り替えて、割り切って次節のホームゲームで思い切った試合を見せてほしいものです。

 ホームゲームを1勝1敗のタイで終えた豊田合成。
 今週見た4チームのなかで、一番チームとしての成長が垣間見えたのが豊田合成でした。
 まずその1つが、試合終了直後にコートで栄養補助食品のゼリー飲料を摂取していた姿でした。
 運動後に身体に蓄積する疲労を除去するためには、運動後、少しでも早い時間にアミノ酸やビタミンなど、疲労回復要素のある必要栄養素を摂取することが好ましいとされています。これまでも控え室に引き上げれば、豊田合成の選手たちはすぐにゼリー飲料や、スポーツドリンク、サプリメントなどで栄養摂取をしていたそうなのですが、開幕2戦を終え、「勝つためにもっと徹底させて、できることをすべてやろう」と選手側からの提案で、今週から試合終了直後にコートでの栄養摂取が行われるようになりました。
 今季から、豊田合成は管理栄養士の川端さんがスタッフの一員に加わりましたが、今回の提案は川端さんからの提起ではなく、選手からの要求だったというのを聞き、このリーグに賭ける豊田合成の本気さが見えたような気がしました。

 もう1つ、チームとしての成長を感じ取れたことがあります。
 このリーグ開幕前、松田監督はチーム内競争を激化させることを1つの目的として、レギュラー組をAランクとし、以下、B、Cと3つに選手を区分しました。
 
 少し話は逸れますが、北京オリンピック前のフェンシング日本代表でも、メダル獲得の可能性が最も高いとされた男女フルーレを重点的に強化してきました。エペ、サーブルといったいわば「ランク外」の選手には、費用面でも大きな負担が課せられていました。
 オリンピックでのメダル獲得という大義名分のもと、結果至上主義に伴う決断とはいえど、冷遇される選手たちにとっては心地いいものではありませんでした。
 でも、それらすべてをも間違いではなかったと認めさせたのが、「フェンシングはフルーレだけじゃない」と奮起して成し遂げた、全階級出場という快挙達成であり、常に「Aランク」として期待をかけられ続けながらも、見事に日本史上初のメダル獲得を成し遂げた太田雄貴選手の活躍でした。

 豊田合成のランク分けもおそらく同様ではないでしょうか。
 Aランクと位置されても、そこに甘えているだけならばその位置は絶対ではなく、それまで受けた厚遇がすぐに覆る恐れがあり、たとえCランクであろうとチャンスがないわけではなく、それを掴めるか否かは自分の努力次第。
 日曜のサントリー戦で、途中出場後、オポジットに入って24得点を挙げた福島選手も、実は松田監督のなかで、開幕前は「Aランクには程遠かった」選手だったそうです。
 それでも、サントリー戦で出場チャンスをつかみ、「約束事は守られていなかったが、ジャンプ力、思い、たまっていたものを出していた。よかったと思います」と松田監督からも合格点を与えられました。
 サーブの強化、栄養面の徹底、ランク付けによる競争意識の激化、開幕前に打ち出していた要素が現時点ではすべて形となって表れています。まだまだリーグは始まったばかり、これからが長い戦いではありますが、また来週、どんな姿ガ見られるか、とても楽しみなチームであることに違いはありません。

 今週の土曜、小牧の試合では選手のサインボール投げ入れ時に捕球を誤り、顔面に直撃してしまった方が片目のコンタクトレンズを破損してしまったと聞きました。
 選手たち直筆の2つはないサインボール、とても貴重であることは確かですが、来場される方々は、どうぞケガのないよう捕球時には十分気をつけて下さい。次週もVプレミアリーグ男子大会を見に行く予定です。

posted by tanaka yuko |00:50 | バレーボール | コメント(1) |
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2008年11月10日

今季の大分、侮れず

 女子に続いて男子Vプレミアリーグの開幕を迎えました。どの試合も面白そうなカードばかりなのですが、今週は福島・須賀川の試合を観戦しました。

 まず、一番驚かされたのは大分三好の完成度です。
 昨年までの2シーズンはそれぞれ2勝、計4勝であり、力の差も歴然としていました。
 ところが、今季はまるで違う。少なくとも開幕のパナソニック戦を見た限り「今年の三好は侮れない」と強く印象づけたのは事実であり、開幕2戦目のNEC戦で早々に今季初勝利を挙げました。
 ミドルの南選手、リベロの井上選手、サイドの国近選手と昨年の主力を欠き、誰もが戦力ダウンを予想したなかで、何がそれほどまでに違うのか。まず私が感じたのは完全分業制のもとで、それぞれが「何をすべきか」が明確化されていて、そのうえでチームとしての戦略が為されているということです。
 昨年終盤からオポジットに入っていたデニス選手が今季は最初からオポジットとして起用され、同じくオポジットであった神田選手が今季はサイドに転向しています。神田選手の攻撃力は昨年までのリーグでも示されていましたが、それに加え、サイドになればレシーブ力も求められ守備での負担も増加します。神田選手本人は「練習や試合をするごとに課題が生まれる」と言っていましたが、開幕戦のプレーを見ている限りでは十分な合格点と言えるのではないでしょうか。
 また、神田選手にはもう1つの変化を感じました。サーブです。
 昨シーズンはワンポイントでのピンチサーバーとしての出場が多く、本人も「思い切って打つことだけを意識していた」ため、決まれば得点につながることも多いとはいえ、ミスの多さも否めませんでした。
 それが今季は、黒葛原監督から「スパイクを打つとき、何を考えてどう打ちたいのか。それはサーブを打つときも同じ。自分のなかに答えがなければいいサーブなど打てない」と言われたことを契機に、ボールを捕らえる点やコース打ちを意識するようになった結果、トスに安定感を増し、初戦は23本打ってミスは4本で効果率は12%、第2戦では25本打ってエース4本、効果率は25%と非常に高い数字を残しています。サーブやサーブカットは一見するとシンプルなプレーですが、だからこそ課題の克服は難しく、そう容易いものではありません。今後、各チームにデータが蓄積されてからは、今以上に厳しくなるかもしれませんが、これまで確実な変貌を遂げている神田選手の今シーズンの活躍が、非常に楽しみです。

 大分三好、豊田合成と対し、どちらもフルセットで勝利したパナソニック。昨シーズンの覇者であり「追われる立場で戦う難しさがわかった」と山本選手。今季からはキャプテンに就任し、昨年以上に賭けるものもあると話している通り、得点源としてだけでなく、若手選手にも積極的に声をかける姿が目立ちました。
 なかでも、開幕で初スタメンの大竹選手に対しては「速ささえ一定にしてくれれば何とかするから、迷わず(トスを)上げて来い」と声をかけていました。宇佐美選手、岩田選手、大竹選手、3選手とも日本代表選手として国際大会を積んでいますが、それだけチーム練習をする時間は限られます。オリンピック代表で長くコンビを合わせてきた宇佐美選手、岩田選手は問題がないにしろ、南部監督もAVCで抜けていた大竹選手と、オリンピック後に合流した山本選手がコンビを合わせる時間が少なかったことを危惧していたのですが、山本選手曰く「あれだけ高いところからトスが出ると、(トスの)軌道自体が高くなるから打ちやすい」。途中交代の宇佐美選手も、やはりネット際での球捌きは他に追随するモノがいないほどの巧みさは健在。パナソニックのセッター争いも今後は注目です。
 余談ですが、シーズン開幕前にパナソニックの取材に伺った際、とても印象的だったことがあります。
 限られた時間のなかで複数選手の取材をしなければならず、こちらもどう仕切るか、どうやって組み立てれば一番効率的か考えながら取材に臨むのですが、その際「最初にコレ、次はこっち」と的確な仕切りをしてくれたのが山本選手でした。そして、撮影や取材を終え、次々選手が引き上げていくなか、自分の取材を一番後回しにして、最後に体育館を引き上げていく。そんな山本選手の姿を見て、キャプテンとしての山本選手の活躍が個人的にますます楽しみになりました。

 今季のテーマに「サーブの強化」を掲げた豊田合成も、松田監督が「8~9割は完成しつつある」というように、とくに2戦目ではサーブ&ブロックがいい形で展開されていました。
 もともと豊田合成は日本でも屈指のブロック力を持つ北川選手、高さのある川浦選手というセンターを擁していますので、狙ったコースにサーブを打ち、相手の攻撃幅を絞ればそれだけブロックで得点する確率、ワンタッチから切り返しのチャンスを得る確率が高くなります。ジャンプフローターで確実に狙いを絞ることも策の1つではありますが、今季の豊田合成は「攻め」の姿勢をより強く打ち出すために、ジャンプサーブで相手の守備陣を崩すことがより重視されています。
 なかでもこの2戦で活躍が目立ったのが、今季で2年目を迎えた高橋和人選手。外から内へ、内から外へ、バックからのパイプも含めたスピードある攻撃もそうですが、この2戦では高橋選手のサーブにNEC、パナソニックとも非常に苦しめられていました。横から見ていると、高橋選手のジャンプサーブは一連のスパイク動作と非常に近い、頭頂部から体幹、股関節を軸にきれいな回転とともに放たれるサーブ。2試合とも効果率は2桁を超えました。開幕戦を終えた時点で本人の自己採点は「60~70点」と厳しいものでしたが、マイナス部分はサーブカットに課題があるから、と高橋選手は話していました。「高橋みゆき選手の弟」として注目されるのではなく、小柄ながら技のあるサイドアタッカーとして、今季はより飛躍のシーズンにしてほしいものです。

 プレミアリーグ8チームのなかで、唯一黒星のみのスタートとなったのがNEC。昨年の黒鷲旗後、大村選手、細川選手、浅倉選手、脇戸選手といったこれまでNECバレーの顔であり、象徴であり続けた選手たちがチームを離れ、竹内監督のもとで新体制がスタート。「粘りのレシーブ」を第一に、2メン、3メンなどレシーブ練習に時間を割き、“つなぎ”への意識を徹底させた夏でした。
 その成果は着実に表れ、昨年までであれば簡単に落ちてしまったボールを拾い、つなぎ、とにかく何とかしようという姿勢はこの2戦のなかでも確実に見て取ることができました。とくにリベロの古賀選手のレシーブ、存在感は圧倒的で、サーブカット、チャンスボールの返球といった基本プレーはもちろん、会場で見ていた観客や、他の選手ですら「落ちた」と思うスパイクボールを何本もレシーブで古賀選手がつなぎ、そのたび歓声が沸き起こり、記者席の後ろからも「あのリベロ、すごいよ」という声が何度も聞こえました。会場を出る際、NECの選手で子どもからサインを頼まれるのも実は古賀選手が一番多い。照れくさそうに、でも誠実に応じる古賀選手の姿はどこか微笑ましいものです。
 この2シーズン、外国人選手の決定力に泣かされてきたNECですが、今季新加入のデジデリオ選手も爆発的な攻撃力というよりは、すべてのプレーを器用に、ソツなくこなせるタイプの選手なので、彼の活躍がイコールで決定力不足の解消につながるかと言えばそうではない。そのなかでどう点を取るか。苦しい点も多くあると思いますが、目指すバレー、やりたいバレーはここ2年と比べればかなり伝わってきますので、今後の奮起、切り替え、建て直しに注目です。

 あくまで見た印象を、連ねさせていただきました。
 ただ、この2試合を観戦するなかで最も残念だったことがあります。
 取材者の数です。
 開幕戦の数時間前に体育館に到着し、報道担当者の方と話をしている際「どのぐらい(取材が)来るでしょう?」と聞かれたので、女子の大阪大会での様子を話したところ、担当の方も「たくさんいらしてほしいし、至らぬことがあればどんどん言って下さい」ととても好意的に、接して下さいました。
 ところが、幕を開けたら須賀川会場に訪れた取材の数は3名。カメラを入れても2日間で7名でした。土日はさまざまなスポーツが開催されていて、取材者を派遣することも容易でないでしょう。ただ、それでもこの数は非常に残念。2日間で開催された4試合はどれも白熱したものであり、報道側である私たちも見ていてワクワクしました。でもその素晴らしさは、会場に来られない方にはなかなか伝わりません。
  昨年の覇者であるパナソニックの初戦、新監督のもとで新たなシーズンを迎えたNEC、大分三好の船出、昨年わずか1勝差で四強入りを逃した豊田合成の戦いぶり、バレーに携わっていると興味深いことは多々あり、上記のように特筆すべき選手も多くいただけにとても残念でしたが、同時に、自分がすべきことの責任の重さを噛み締めた週末でした。
 だいぶ長くなりました。また来週、V・プレミアリーグの会場に行って参ります。


posted by tanaka yuko |00:38 | バレーボール | コメント(2) |
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2008年11月02日

スーパーリベロ

Vプレミアリーグが開幕しました。
少し大げさかもしれませんが、ついこの間リーグが終わったような印象があるので、あっという間に、気づいたら開幕を迎えていました。

昨日、今日は大阪での3試合を観戦してきました。
勝利したのは東レ、シーガルズ。
東レは昨年のメンバーから大きく入れ代わり、厳しい戦いになるのではないかというのが戦前の予想でした。
確かに、昨年ほどの爆発的な決定力はないかもしれませんが、そういう状況であるからこそ、全員が「何とかつなぐ」とレシーブやブロックなど守備を固める姿、そうやって必死につないだボールをフロントだけでなくバックアタックも絡めて得点にする木村選手の存在、アタッカーを生かそうと多彩なトスを展開する中道選手のトスワークが光っていました。キャプテンの芝田選手が目指す「心でつなぐバレー」が今後も展開できればとても面白いチームになりそうです。何をしたらいいか、何をすべきかということがとても明確で、個人的にもとても好感を持ちました。

強打だけでなく、軟打も絡めたシーガルズバレーは今年も健在です。
セッターの岡野選手は、ボールの下に入るスピードが抜群で、センター、レフト、ライト、チームの攻撃陣をうまく操るトスワークで2セット目からは完全にJTを翻弄しました。サーブカットの返球率はあまりよくなかったのですが、Aカットではなく、Bカットでもセンターのクイックを使い、それが高い決定率を挙げたため、サイドへのマークが手薄になり、ブロックが間に合わずに平行トスからのスパイクを決められる場面が得に後半では増えていました。純国産のシーガルズバレーが今年も台風の目になるような予感がします。

初戦はシーガルズに敗れたJTですが、今日のNEC戦では今シーズンからスーパーエースにコンバートされた坂下選手の活躍などで初勝利を挙げました。
新外国人選手の決定力に欠いたため、セッターの河村選手にとっては非常に厳しい状況ではあったのですが、3セット以降にレフトの谷口選手の決定率が上がったことが勝利につながったように見えました。

坂下選手、河村選手だけでなく、JTは若手選手が多くコートに立ちました。
この開幕2連戦で堂々のスタメンデビューを果たしたリベロ・井上選手もその一人です。

全日本ジュニア代表のリベロでもあり、これまでも国際大会などで経験を積んできた井上選手ですが、私が始めて彼女を見たのは今から約2年前。井上選手が京都橘高校2年時に出場した春高バレーでした。
気づけばボールが落ちる前に彼女がいる、とでも言うような抜群のポジショニングに加え、圧巻だったのはセッターがレシーブをした際に彼女が後衛から上げるバックトス。まだ力のない高校生とは思えないほど、軸はぶれず、無駄な力が入らずに上げる美しいトス。ボールの質もよく、初めて彼女のバックトスを見た際、とても驚かされました。
昨年末の東西対抗に出場した際も、高校女子の部でプレーする彼女の姿を見た高校男子の選手たちが、「あれはスーパーリベロじゃないです、化け物リベロですよ。位置もいいし、セッターよりトスがうまいですから」と評していたのも印象的でした。もちろん、化け物、とは誉めるべき最上級の言葉です。
寺廻監督からも「抜群の身体能力を持っている選手なので、もっとやってくれると思うが、まずは及第点でしょう」と高評価を得ていました。
スーパーリベロ、井上選手のこれから、大いに期待です。

2戦2敗に終わったNEC。開幕ゆえのかたさもあったとは思いますが、まだチームとしての形が見えないな、という印象も受けました。
今日の試合では、相手ブロックに数本のスパイクがつかまった後、内田選手が交代させられましたが、個人的には彼女はもっと長い目で使い続けていいのではないかと。攻守の要として、今後のチームを引っ張ることのできる存在だと思いますので、代わって入った澁澤選手も活躍していましたが、今後のリーグが長いことを考えても、この交代は少し早すぎたような感もありました。
次節で、内田選手がどんなプレーを見せるか注目したいと思います。

まだわずか2日を終えたばかりなので、今受けた印象は数ヶ月を終えた時点では全く異なっているかもしれません。
今後どのような展開になっていくのか。
オリンピックイヤーのリーグの行方を楽しみに見続けて行こうと思います。


posted by tanaka yuko |20:59 | バレーボール | コメント(2) |
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2008年08月25日

男女バレー決勝を見て

北京オリンピックもいよいよ閉幕。
昨日は男子バレー、一昨日は女子バレーの決勝を見てきました。

これまで、2試合が1カテゴリーとされていた予選ラウンドでは、日本戦と中国戦がほぼ同じカテゴリーに含まれていたため、中国人の中国チームを応援する熱気は実際に見て、知っていました。
中国女子は3位決定戦に出場しますが、3決、決勝が続けて行われる男子と異なり、女子は3位決定戦、決勝が昼、夜にそれぞれ行われるためチケットのカテゴリーも同じではありません。

果たして、両チームが出場しない決勝戦はどうなるのか。
会場は盛り上がるのか。
どれほどの人が来るのか。

いろいろな憶測を持って入場してみると、「盛り上がるのか」などという危惧は、全くの愚問であったことを知らされます。
もちろん、ブラジル、アメリカ両国の応援団も多くいますが、それ以上に、純粋にバレーを楽しもうと来場した地元の人たちの熱気は予選ラウンドと変わりはなく、頬には相変わらず中国国旗をペインティングしていましたが、ブラジル国旗を持ったり、アメリカ国旗を持ったり、男女とも、決勝戦に訪れた観客の盛り上がりは予想以上でした。

そんななか行われた男女決勝。
既報の通り、女子はブラジル、男子はアメリカの優勝で幕を閉じました。

何が勝敗の差になったのか。
私が見ていて思ったことは、まず女子では二段トスの正確性です。
ブラジルのエリア・ソウザ(フォフォン)選手はトスワークだけでなく、ディグの能力にも長けているため、ソウザ選手がレシーブをした場合、センタープレーヤーが二段トスをあげます。
その二段トスが、非常に正確で、ただ単純に「あげただけ」というものではありませんでした。
アメリカ戦では、センターのファビアナ選手が二段トスをあげる際、アメリカブロッカーはセンターからライトサイドへ移動(攻撃側から見るとレフト側)しましたが、そこでファビアナ選手はライトへきれいに二段トスをあげ、1枚になったシェイラ選手がクロスにスパイクを決める場面もありました。

もちろんこれはデータに基づき、綿密に練られた戦術あってのパターンであることに間違いはありません。
ただ、それもそこに対応しうる技術あってのこと。
スパイクやブロックの場合は「身体能力でかなわない」ということもありますが、二段トス、レシーブはそれだけではありません。
実に地道な作業ですが、大事な場面でこうして形に表れるものでもあります。

同様に、男子の場合は鍵になったのが、相手ブロックをどう使うかということだったように思えました。
相手ブロックにスキがなく、しかも1人1人のブロック能力も高い。そこで得点するために、いかにリバウンドを取るか、また、守る際にはどのコースをあけて、どこを絞るか。
これも細かなデータ分析に基づいて、さまざまな策が練られています。
でも、やはりそれができる、できないは技術の差。アタッカーがスパイクをブロックに当ててリバウンドを取っても、それをフォローする人がセッターに返せる技術があるか。その練習をしているか。フォローレシーブがチャンスボールにならなくても、トスへつなげられるか、スパイクにつなげられるか。
細かく言えばいくらでも出てくるのですが、とくに終盤、アメリカがブラジルに勝っていたとしたら、その第一はつなぎのプレーだったと私には見えました。

陸上4×100mリレーでも、日本男子はバトンの受け渡し技術に優れているといわれ、そのつなぎ能力の高さで80年ぶりの短距離競技でのメダルを獲得されたと言われています。
バレーでも、最高峰の戦術、技術がぶつかり合うオリンピック決勝の場面で、やはりその差になったのはつなぎ。
清水選手も「自分はつなぎのプレーが足りないから、そこがこれからの課題」と言っています。今回のオリンピックを体験して、それがより顕著に感じられ、克服されていけばとても楽しみだと思います。
ただそれだけに、さまざまな事情もあると思いますが、男子バレー日本代表チームが、決勝の試合を会場で見ていなかったことは残念に感じられました。

鳥の巣の聖火も消え、また新たな4年の戦いが始まります。
今回の五輪も、それぞれの思いを持って迎えた選手、過ごした選手、見ていた選手。
これからの4年。長いようで、あっという間です。
今日の北京はまた、白い空。ロンドンへの4年が始まりました。

posted by tanaka yuko |12:57 | 北京五輪 | コメント(3) |
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2008年08月17日

タクシー争奪戦@首都体育館

北京の交通網について書きます、といったまま数日たってしまいました。
コメントを下さったさくらさんのお役に立てるかわかりませんが、今さらながら北京の交通情報です。

陸上、水泳、体操、フェンシングなどメインスタジアム内の会場へは、バスや地下鉄が走っていて、地下鉄はチケットがあれば無料で乗車することができます。
ただ、メインスタジアム内ではない柔道、バレーボール、レスリングなどは自力でその場に行かなければならず、広い北京では歩くこともなかなか大変。
ましてや、バレーボールの日本戦はほとんどが現地時間の22時スタートですので、試合が終わるのは0時近く、フルセット、フルセット、という日は1時近くなることすらあります。

そこから、観客がタクシー争奪戦を繰り広げます。
忘年会シーズンの六本木より、なかなか熾烈な争奪戦。
「お先にどうぞ」と譲っていたら、家にたどり着くことすら至難の業。
ガツガツと行ったもん勝ちという状態です。

言葉は通じなくても、どこへ行きたいかをメモや地図で示すと、たいていの場合はたどり着くことができます。
ごくたまに、それを示しても、場所を知らなかったり、管轄外ではないからという理由で乗車を断られることもありますが、それはそれで誠実な対応ということだと捉えています。

北京五輪も、いよいよ後半戦。
男女バレーボールも、予選ラウンドは残すところあと1試合ずつ。
女子は、地元・中国との一戦。
男子の試合でそうだったように、サーブを打つだけでブーイングが起こったり、普段とはまったく異なる状況での試合です。
中国では英雄であるはずの郎平監督率いるアメリカチームにすら、サーブ時には容赦のないブーイング。
そのなかでどんなプレーが出せるか、どんな試合ができるのか。
勝敗ももちろんですが、精神力や練習で積み重ねてきた成果を示すには、申し分のない舞台だと思います。
注目です。

コメントを下さったみなさま、ありがとうございます。
>さくらさん もう北京に到着されていますか?会場は寒いので、カゼなどひかないよう上着持参で楽しんで下さいね。

> M.Yさん 本当に、もったいないおばけだけでは足りません。見たい人はたくさんいるのに手に入らない。不思議なオリンピックです。

> ブルーさん 折り返しをすぎて、ようやく落ち着いてきました。元気にやってますよ。お気遣いありがとうございます。

>TATSUYA@さん コメントありがとうございます。お気遣いもありがとうございます。人それぞれ、きっといろいろな見かたや感じ方がありますよね。とくにオリンピックはより多くのことが感じられる機会ですので、あと8日、満喫しましょうね。

>青木さん 少し前になってしまいましたが、コメントありがとうございました。柔道も行っていますよ。もし青木さんが私の認識する方と一致しているならば、青木さんの後輩の金メダルを見てきました。またお話聞かせて下さいね。

 

posted by tanaka yuko |02:42 | 北京五輪 | コメント(1) |
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2008年08月11日

オリンピック会場?

今日の男子バレー(日本戦)が行われたのは、北京理工大学の体育館。
「大学」とはいえ、オリンピック会場です。
それなりの予想をして、会場へと向かいました。

ところがびっくり。
日本の大学と同じように、守衛さんのいる門があって、いろいろな校舎が建っていて、いかにもキャンパスという感じの並木道。
門をくぐって5分ほど歩いたところに、ようやくお目当ての体育館を発見。見た目としては、確かに大きく立派な体育館であることに違いはありません。
ただ、率直な感想とすると、日本のVリーグが行われる各都道府県の体育館というイメージです。
実際に中に入ってみても、やはりその印象が大きく覆されることはなく、「本当にここでやるの?」というのが私の素直な感想でした。

客席数も少なく、これは確かにチケットの入手が大変だっただろうと感じましたが、やはり空席はあります。
10時から第1試合があり、12時から第2試合。2試合を通して、観客の入りは6割程度。つまり4割近い席が、座られることなく空席のままでした。

試合開始前には、チケットを求め、多くの日本人の方々が大学の門の前に立っていました。
ダフ屋は見かけませんでした。あれから、会場に入ることはできたでしょうか??
そして昨日に続いて、やはりこの疑問が消えません。
チケットは、どこにあるのでしょうか?????

観客の顔も十分に見渡せる会場で、16年ぶりのオリンピックに臨んだ植田JAPAN。
次からは、バレーボールのメイン会場である、首都体育館での試合が始まります。

昨日の女子と同じ時間で行われるため、試合開始は現地時間で22時。終わったのは0時近く。そこから帰る交通手段をここで書こうと思ったのですが、大学の体育館でこんなに長くなってしまいましたので、また次の機会に記そうと思います。

posted by tanaka yuko |00:17 | 北京五輪 | コメント(4) |
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2008年08月10日

北京・チケット協奏曲

いよいよ今日から競技が始まり、北京も本格的な五輪モードです。

昨日の開会式時は、道路も歩道も閉鎖され、10m間隔で警備が立ち並び、一度出かけてしまうともう戻れないほどの有様でした。

一夜明け、今日。
日本でも報道されているかと思いますが、現地での「チケット獲得」も非常に困難を極めています。

パスの枚数も限られる五輪では、フリーのライター、カメラマンは試合を見るためにチケットを購入して、スタンドから観戦取材をしています。
これまで私もシドニー、アテネと夏季五輪を二度現場で見てきました。
シドニーでは、市街地に数箇所チケットボックスが設立され、ほしいチケットをそこで一括して買える仕組みになっていて、シドニー五輪のときは4時間ほど行列に並んで目当てのチケットを購入しました。
アテネは、各会場の入り口にチケットボックスがあり、そこですべての競技のチケットを購入することができました。
さらにアテネでは、市街地のチケットショップ(日本の金券ショップのイメージです)でも、さまざまな競技のチケットが売られていたので、チケットを求める私たちにとっては非常にありがたい状況でした。

ところが。
北京はその2大会とは全く異なっています。
まず、事前ではあると言われた「当日売り」ですが、今日1日の限りでは、そのようなものを見かけることは全くありませんでした。

さらに。
これは違法行為なので、あまり大きくいえないことですが、オリンピックには常にダフ屋がいます。
そして私が見てきた2大会では、ほぼ定価でダフ屋がチケットをさばき、どうしても見たかったけれどチケットを手にできなかった人たちが彼らを頼りにしていました。
でも、そんな彼らの姿も北京では見かけることがありません。
見るのは「求、入場券」、「I NEED TICKET」と書いた紙を持った人ばかり。
日本のテレビ中継ではお馴染みのあの人も、とある会場で、チケットが手に入らないと困り果てていました。

チケット込みの応援ツアーなどとは別個に、私たちのように個人で飛行機、宿、チケットを手にする人間にとって、これほど大変なオリンピックはありません。
「とりあえず行ってみよう」とは思っても、1枚も手に入らず、何も見られないというリスクすら生じています。そしてそのリスクを避けるために、中国、米国、欧州などのチケット取り扱い代理店にチケットを購入を頼んだ場合も、定価の3~10倍の価格が求められ、支払をしたにもかかわらず、「確定」の連絡を受けたにもかかわらず、現地で「やはり手に入りませんでした」と言われてしまった人もいます。

今日の夜に行われた女子バレーのチケットも、事前に代理店を通して何とか手に入れることができましたが、定価の数倍です。
いわゆる「プラチナチケット」を手にし、実際に会場に入ると、あちらこちらに空席が目立ちます。
バレーボールの場合、2試合を1組としたカテゴリーごとにチケットが売られているので、現地時間の20時から行われた中国×ベネズエラ戦を見て、地元の方々が帰ってしまったという事情もあります。
でも、他競技の中継を見ても、減り方を見ても、本当にチケットがないとは思えない状況です。

それでも、手に入らない。
果たして、チケットはどこにあるのでしょう?

明日は、現地時間12時から男子バレーボールのイタリア×日本戦が行われます。
このチケットも、非常に入手困難でした。
10時からのセルビア×ロシア戦の後にイタリア×日本戦が行われますので、2試合をじっくり見て、どの程度客席が埋まるのか、どの程度「満席」なのかをしっかり見てこようと思います。

それとあわせ、これまたなかなか大変な、現地の交通事情もお伝えしたいと思います。

posted by tanaka yuko |02:49 | 北京五輪 | コメント(0) |
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2008年03月28日

代々木から有明へ

一昨日で高校選抜大会、いわゆる「春高バレー」が閉幕しました。
前評判通りの強さで勝ち進んだ東九州龍谷高校、連覇のプレッシャーに見事打ち勝った東亜学園がそれぞれ優勝を飾り、春の勝者になりました。

全体を見ていて感じたのは、ジャンプフローターサーブを打つ選手がずいぶん増えたな、ということでした。
昔を振り返ってみると、チーム内のたいていの選手はフローターでしたが、春高の上位へ進むチームのエースとして得点をたたき出す選手はジャンプサーブを打つケースが多かったのですが、ずいぶんジャンプフローターサーブを打つ選手が多い。
あるチームの監督に尋ねてみたところ、高校生の場合は、戦術や技術もまだ成長段階なので、サーブに求められるのはまず正確さ。そのための安全策として、ジャンプフローターサーブを選択する選手が多いのだそうです。でも以前に比べてその割合は確実に増えているとも言っていました。

まだまだ荒削りではありますが、これからの成長を期待させる楽しみなタマゴたちが今年もたくさんいました。
そのなかであえて一番をつけるならば、準優勝の星城高校のセッター・深津選手です。
セッターとして不可欠なハンドリング能力、ボールの下に入る早さと状況判断、すべてにおいて深津選手の能力は長けています。
たとえば決勝戦でも、レフトの選手にマークがついていることを前半の攻撃で判断すると、そこからはセンターを軸にした組み立て、センターがマークされ始めてからはサイドへの平行と時間差を絡めた中央からの攻撃。
準決勝では10本も打っていなかった選手を、相手の出方を見て攻撃の中心にすえるなど、状況判断をきちんとできなければなし得ない攻撃でした。

それ以外にも、セッターは、もちろん組み立ても大事なのですが、その大前提として正確なパス能力、技術がなければ成り立たないものです。
深津選手を今年一番にした理由はそこにもあって、レシーバーからの返球で低めに返って来たボールをアンダーではなくオーバーではあげる、ネット際に返ったボールをワンハンドでセンターのクイックではなくレフトへのトスにする、コート後方から走りこみながらのレフトへのバックトスなど、見ていて思わず「うまいっ」と叫びそうになるようなプレーも見せてくれました。
これからがとても楽しみな選手です。

春高が終わるといよいよ男子Ⅴプレミアリーグのセミファイナルです。
舞台は代々木から有明へ。
王者を決める戦いが始まります。

posted by tanaka yuko |13:40 | バレーボール | コメント(1) |
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2008年03月19日

目指せスーパーマン

取材は嫌い、苦手、と最初からストレートに言う選手と対すると、内心で「ヨシっ」とスイッチが入ります。
SかMかで言うと、S体質なのかもしれません。
…あまり関係ないかな。

昨日取材をした、NECグリーンロケッツの向山昌利選手も、冒頭から
「取材は嫌いだし、苦手です」
とハッキリ言う選手でした。
しかも、内容が身体感覚についていろいろとうかがうというものなので、普段はあえて言葉にすることのないような、身体の感覚を探るもの。
「苦手」と言いたくなる向山選手の気持ちもわからないではありません。

そうは言っても、取材が進むにつれて、徐々にカギとなる言葉が次々に発せられるようになります。
幾度となく、向山選手は自分のことを
「不器用だけど、要領がいい」
と評していました。
後ろに選手が来たとか、正面から迫ってくる相手をかわす僅かな隙間。
それを察することのできる「要領のよさ」が備わっているのだそうです。

今年32歳になる向山選手、目指すは「40歳まで現役であること」、そして「スーパーマンのような選手になること」。
スーパーマンというと安易な響きのようですが、強くて、速くて、大きくて、何でもできる“スーパーマン”。
ケガに苦しめられた今季の分も、来季は更なる活躍を見せてくれることでしょう。

30歳を越えた選手の取材をすると、「何も考えていないし、特別なことをしていない」という言葉を聞くことが多々あります。
でもそのたいていは、肌のきれいな女性が「何もしていない」と言うのと同じで、何かしらシンプルなようで特別な何かを持っているものです。
競技の違いはありますが、バレーボール選手でも、30歳を越えた選手から聞く技術論や、戦術論は非常に興味深いものばかり。
そして彼らは「何でもできる、誰もが認めるすごい選手になりたい」と理想を語ります。
あれもこれも試して、さまざまな経験を重ねたときだからこそ見えてくるスーパーマンという理想。「ベテラン」というくくりにしてしまうだけではもったいない。
年齢を重ねて、経験を積み重ねて、誰にも真似できない光を発することのできる選手たちの活躍を楽しみに、明日からは高校生バレーボーラーの取材です。

posted by yuko164 |17:38 | ラグビー | コメント(0) |
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2008年03月12日

太田雄貴選手、オリンピック決定!

フェンシング男子フルーレ個人戦で、太田雄貴選手が北京オリンピックへの出場を確定させました。
おめでとうございます☆

高校生で日本選手権を制し、以後、アテネオリンピックで9位、ドーハアジア大会では金メダルを獲得するなど、「日本フェンシング史上最高の才能」と言われる太田選手ですが、昨年は自身曰く「スランプ」に見舞われた一年。
なかでも9月の世界選手権は、表彰台を本気で狙っていただけに、体調を崩しての10位という成績が本当につらく、苦しいものだったそうです。

こちらの取材に対しても、応対が早く、さらにその答えから枝葉のように広がる要素を含めた言葉を返してくる太田選手。
とても頭がいい、聡明な選手です。

太田選手が目指す、究極の感覚は「剣と一体になり、剣を爪のように操ること」だそうです。

オリンピックで人生が「変わる」のではなく「変える」と言う太田選手の活躍が今から楽しみです。

posted by tanaka yuko |18:17 | フェンシング | コメント(0) |
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