2009年04月13日

男女決勝

ついにリーグも閉幕です。
終わってみれば男女ともに東レアローズの優勝。
史上初のアベック優勝でした。

女子の試合は男子の試合と比べ、実際に見る機会が少なかったのですが、そのなかで、印象に残ったのが木村沙織選手でした。
開幕前に取材をさせていただく機会があり、木村選手と北京オリンピックの決勝戦の話をしました。
ブラジル×アメリカ戦は、私も見ながら興奮した試合だったので、ついお互いのテンションが上がってしまったのですが、そのなかで、木村選手が言ったこのひとことがとても印象的でした。

「バレーで二本目が大事ってよく言いますよね。でもあの決勝を見て、ほんとにそうだなって思ったんです。今まではカットが崩れたらダメ、だからカットは崩しちゃダメだって思って気負って。でも、ブラジルの選手の二段トスを見ていたら、カットが崩れても二段トスでこれだけ正確につなげて、上げられれば、それでいいんだって思ったんです」

本当に、その通りだと思いました。
カットが崩れてサーブカットをする人だけの責任になったり、カットが乱れたからトスが上げきれずセッターが攻められたりすることが多々ありますが、そうではない。
つなぎです。

つなぎへの意識は、木村選手の場合、攻撃にもポジティブな結果として結び付いていたように思えます。
二段トスが上がってきたのだから決めきる。
決勝後の記者会見でも、荒木選手や向井選手が抜けたことで、開幕前は不安だった、と話していましたが、それが木村選手の責任や覚悟を生み出したのではないでしょうか。
また新たな日本代表チームが始動し、試合のなかで木村選手がどんなプレーを見せてくれるか。今からとても楽しみです。

男子の試合は、1セット目の1本目、北島選手のサーブで東レのカットが崩れました。この圧倒的優位のなかで、朝長選手はレフトのエンダキ選手へトスを上げます。
そのスパイクを篠田選手がブロック。
この瞬間、東レが勝つんじゃないか。そんな予感がしました。
そしてもう1つのポイントとなったのが、1セット目最後の得点。富松選手のクイックでした。これが通り、東レが第1セットを得たときに試合開始早々に感じた予感が、確信に近づいたように思います。

もちろん、予感と確信にはそれぞれ理由がありますが、ものすごく長くなってしまいそうなので、それはまた改めて記そうと思います。

posted by tanaka yuko |17:54 | バレーボール | コメント(0) |
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2009年04月09日

技術と勝負勘

以前、野球の取材をしていた際、あるクラブチームの選手と「自分が監督だったら、どの選手を選んで、どんなチームをつくるか」という話で盛り上がり、気づけば4時間近く経過してしまったことがありました。

サッカー、野球などゲームソフトも生まれるぐらいですから、みんなこの手の話が嫌いではありません。
バレーボールでも、敬愛するライターさんと何度もこの話で盛り上がり、ポジションや選手だけでなく自分がその人たちを選ぶ「理由」も2つ、打ち立てました。
私の場合、大事な要素は「正確な技術」と「勝負勘」。
この2点に優れた選手は、とても魅力を感じます。

今年の春高バレーを見ていて、男子はとても小粒な選手が多かったのですが、細かいけど必要な技術に長けた選手が多いのがとても印象的でした。
基本のパスができない選手に、応用はできません。オープンスパイクが打てて、初めて速さやバリエーションを加えたものに対応できる。高校生だけでなく、企業選手のなかにも幹をおろそかにして、枝葉ばかりを追求しているように見える選手も稀にいるように思えるときもありますが、今年の春高では、彼のプレーを見ているだけで楽しいと思わせる選手がいました。

惜しくも準優勝に終わりましたが、東福岡高校の鶴田選手。
彼のプレーは秀逸でした。
ただ、彼は177cmと小柄な選手で、「高さ」という観点では厳しいと見られがちです。
スパイクでカバーできても、ブロックでは高さをカバーするのは難しく、低い箇所を補うチームづくりをしなくてはなりません。
春高での鶴田選手のプレーを見ながら、これほどうまい選手が「低い」というだけで埋もれてしまったり、先が限られてしまうのか。じゃあ、これから世界と戦うためにはどんな道があるのか。そんなことばかりを考えていました。

そんな矢先、プレミアリーグ所属チームの「廃部を検討」報道が流れました。
チャレンジマッチで取材をしても、なぜあのような記事が出たのか、詳細はわかりません。公式発表されたものは何一つなく、チャレンジマッチの取材に応じた選手・スタッフも「何も聞いていないし、報道を見て自分たちが驚いた」と話していた、これが現状です。
なぜこうした報道が出たのかということも含め、今後も取材を続け、そのうえで記すべきことを記そうと思います。

いよいよ週末には男女決勝戦、3位決定戦が行われ、今季のリーグ戦もファイナルを迎えます。
実は非常に期待を寄せている「正確な技術」と「勝負勘」を持った選手も登場しますので、それもまた楽しみとして、取材に励もうと思います。

posted by tanaka yuko |18:35 | バレーボール | コメント(2) |
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