2008年03月28日
一昨日で高校選抜大会、いわゆる「春高バレー」が閉幕しました。
前評判通りの強さで勝ち進んだ東九州龍谷高校、連覇のプレッシャーに見事打ち勝った東亜学園がそれぞれ優勝を飾り、春の勝者になりました。
全体を見ていて感じたのは、ジャンプフローターサーブを打つ選手がずいぶん増えたな、ということでした。
昔を振り返ってみると、チーム内のたいていの選手はフローターでしたが、春高の上位へ進むチームのエースとして得点をたたき出す選手はジャンプサーブを打つケースが多かったのですが、ずいぶんジャンプフローターサーブを打つ選手が多い。
あるチームの監督に尋ねてみたところ、高校生の場合は、戦術や技術もまだ成長段階なので、サーブに求められるのはまず正確さ。そのための安全策として、ジャンプフローターサーブを選択する選手が多いのだそうです。でも以前に比べてその割合は確実に増えているとも言っていました。
まだまだ荒削りではありますが、これからの成長を期待させる楽しみなタマゴたちが今年もたくさんいました。
そのなかであえて一番をつけるならば、準優勝の星城高校のセッター・深津選手です。
セッターとして不可欠なハンドリング能力、ボールの下に入る早さと状況判断、すべてにおいて深津選手の能力は長けています。
たとえば決勝戦でも、レフトの選手にマークがついていることを前半の攻撃で判断すると、そこからはセンターを軸にした組み立て、センターがマークされ始めてからはサイドへの平行と時間差を絡めた中央からの攻撃。
準決勝では10本も打っていなかった選手を、相手の出方を見て攻撃の中心にすえるなど、状況判断をきちんとできなければなし得ない攻撃でした。
それ以外にも、セッターは、もちろん組み立ても大事なのですが、その大前提として正確なパス能力、技術がなければ成り立たないものです。
深津選手を今年一番にした理由はそこにもあって、レシーバーからの返球で低めに返って来たボールをアンダーではなくオーバーではあげる、ネット際に返ったボールをワンハンドでセンターのクイックではなくレフトへのトスにする、コート後方から走りこみながらのレフトへのバックトスなど、見ていて思わず「うまいっ」と叫びそうになるようなプレーも見せてくれました。
これからがとても楽しみな選手です。
春高が終わるといよいよ男子Ⅴプレミアリーグのセミファイナルです。
舞台は代々木から有明へ。
王者を決める戦いが始まります。
posted by tanaka yuko |13:40 |
バレーボール |
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2008年03月19日
取材は嫌い、苦手、と最初からストレートに言う選手と対すると、内心で「ヨシっ」とスイッチが入ります。
SかMかで言うと、S体質なのかもしれません。
…あまり関係ないかな。
昨日取材をした、NECグリーンロケッツの向山昌利選手も、冒頭から
「取材は嫌いだし、苦手です」
とハッキリ言う選手でした。
しかも、内容が身体感覚についていろいろとうかがうというものなので、普段はあえて言葉にすることのないような、身体の感覚を探るもの。
「苦手」と言いたくなる向山選手の気持ちもわからないではありません。
そうは言っても、取材が進むにつれて、徐々にカギとなる言葉が次々に発せられるようになります。
幾度となく、向山選手は自分のことを
「不器用だけど、要領がいい」
と評していました。
後ろに選手が来たとか、正面から迫ってくる相手をかわす僅かな隙間。
それを察することのできる「要領のよさ」が備わっているのだそうです。
今年32歳になる向山選手、目指すは「40歳まで現役であること」、そして「スーパーマンのような選手になること」。
スーパーマンというと安易な響きのようですが、強くて、速くて、大きくて、何でもできる“スーパーマン”。
ケガに苦しめられた今季の分も、来季は更なる活躍を見せてくれることでしょう。
30歳を越えた選手の取材をすると、「何も考えていないし、特別なことをしていない」という言葉を聞くことが多々あります。
でもそのたいていは、肌のきれいな女性が「何もしていない」と言うのと同じで、何かしらシンプルなようで特別な何かを持っているものです。
競技の違いはありますが、バレーボール選手でも、30歳を越えた選手から聞く技術論や、戦術論は非常に興味深いものばかり。
そして彼らは「何でもできる、誰もが認めるすごい選手になりたい」と理想を語ります。
あれもこれも試して、さまざまな経験を重ねたときだからこそ見えてくるスーパーマンという理想。「ベテラン」というくくりにしてしまうだけではもったいない。
年齢を重ねて、経験を積み重ねて、誰にも真似できない光を発することのできる選手たちの活躍を楽しみに、明日からは高校生バレーボーラーの取材です。
posted by yuko164 |17:38 |
ラグビー |
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2008年03月12日
フェンシング男子フルーレ個人戦で、太田雄貴選手が北京オリンピックへの出場を確定させました。
おめでとうございます☆
高校生で日本選手権を制し、以後、アテネオリンピックで9位、ドーハアジア大会では金メダルを獲得するなど、「日本フェンシング史上最高の才能」と言われる太田選手ですが、昨年は自身曰く「スランプ」に見舞われた一年。
なかでも9月の世界選手権は、表彰台を本気で狙っていただけに、体調を崩しての10位という成績が本当につらく、苦しいものだったそうです。
こちらの取材に対しても、応対が早く、さらにその答えから枝葉のように広がる要素を含めた言葉を返してくる太田選手。
とても頭がいい、聡明な選手です。
太田選手が目指す、究極の感覚は「剣と一体になり、剣を爪のように操ること」だそうです。
オリンピックで人生が「変わる」のではなく「変える」と言う太田選手の活躍が今から楽しみです。
posted by tanaka yuko |18:17 |
フェンシング |
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2008年03月09日
しばらく更新していませんでした。
すみません。
今後はもっと頻繁に更新しようと思っています。
重ね重ねすみません。
少し前のことになりますが、新聞で「プールで泳いだ後に目を洗うのはむしろ逆であり、目は洗わなくていい」という記事を拝読し、驚愕しました。
なぜなら、小学校から今まで、ウン十年にわたり、プールで泳いだ後は目を洗うというのは当たり前のことだったからです。
もちろん世の中ではさまざまな研究が成されているので、正解は1つではありません。
とはいえ、それまでは考えもしなかったことにとても驚かされました。
こうしたことは、スポーツの世界でも多々あります。
私が高校生の頃は、バレーボールでは15点マッチのサイドアウト方式でしたので、1本ミスをしても得点になることはありませんでした。
でも今は、サーブを1本ミスするだけで得点になり、そのサーブもネットに当たって相手コートに入っても問題ありません。
こんな例とは少し違うかもしれませんが、かつては「これが当たり前」であり「これが大衆が認める形」だったことが、覆ることがあります。
先日開催された水泳の「短水路日本選手権」で、50mバタフライ、100mバタフライで優勝し、日本新記録を樹立した加藤ゆか選手は、まさにそんな選手。
高校時代まで、上下の少ない彼女の泳ぎは従来の“うねり”を生かした泳ぎとは異なっており、「変わった泳ぎ方をする選手」と言われていたそうです。
そんな彼女が、山梨学院大学に入学以後、水中での上下動の少なさを生かすためのトレーニングを重ね、頭角を現すようになり、日本選手権やユニバーシアード、世界競泳でも少しずつ成果が形になり始めました。そして世界も、同じように上下動の少ない泳ぎが主流になり、「変わった泳ぎ方」だった加藤ゆか選手は「ムダのない泳ぎ方」をする選手へと周囲の評価も変わり始めます。
どんな評価のなかでも、彼女自身は自分のスタイルややり方を信じ、続けてきた結果が今であり、加藤選手は「負けず嫌いだから、絶対に自分がこうと思うものを曲げたくなかった」と言います。
4月の日本選手権、オリンピックへの選考会に向け、より速く泳ぐために、加藤ゆか選手の挑戦も続きます。
158cmと水泳選手にしては小柄な加藤ゆか選手。そのガッツとスピードにご注目下さい。
posted by tanaka yuko |19:08 |
オリンピックに向けて |
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