2008年01月15日
12月に開幕したV・プレミアリーグも、今週末の3連戦を終え、男女ともに1レグが終了した。
思い通りの手応えを得たチーム、想像より厳しい状況を強いられたチーム、まだ発展途上でありつくりあげている途中だというチーム。
そんななか、昨年内の4試合は2勝2敗に終わりながら、年始に開催されたトーナメント形式の天皇杯・皇后杯を制したJTサンダーズが、その勢いと力が本物であることを今日の試合でも見せつけた。
地元広島での三連戦、初戦は東レに快勝しながら、昨日のサントリー戦はほぼ一方的なサントリーペースのまま、何もできずに敗戦。完膚なきまでに攻められての1敗。これで勢いも消沈かと見ている人はどこか沈みがちななか、選手たちの言葉は前向きで、互いを責め合う言葉はなかった。
なかでも、天皇杯・皇后杯ではチーム最多得点をたたき出した直弘選手は
「決められるべき人間が決められなかった。打つ人間が決めなければならない場面でブロックされたり、拾われたり、展開が向こうに流れてしまった。自分の力が足りなかった。セッターにも申し訳ない」
と発し、エースとしての自覚を言葉の端々に覗かせた。
昨年の中盤、連敗した際には
「頼れる柱がほしい」
とつぶやくほどの小さな声で発していた選手とは、別人のようだった。
そして今日。
「昨日の悪い流れが1、2セットは続いていた」(直弘選手)
1、2セットは石島選手、エンダギ選手という2枚看板を持つ堺が主導権を握り、JTに反撃のチャンスを与えない。
セットカウント0-2となったところで、栗生澤監督代行は、アウトサイドの徳元選手に代えて加藤選手、セッターの前田選手に代えて丹山選手、ミドルの尾上選手に代えて町野選手を投入。
そしてこの起用がピタリと当たる。
「チームがピンチの場面で出番を与えられたことに感謝していた。盛り上げようと必死だった」
25本のスパイクを打って52%の決定率を残した加藤選手の攻守にわたる活躍や、勝負どころでの町野選手のブロック、サーブが決まり、
「(今季初出場で)最初は緊張していたが、加藤さんや町野がほぐしてくれた。途中からは楽しむことができた」
丹山選手にも余裕が加わり、3、4、5セットをJTが一気に奪取。
これまではコート内で声を出したり、盛り上げることはどちらかといえば苦手だったという町野選手も、
「チームでも(年齢が)上になってきた。自分が出なくても勝てればそれでいいが、途中から出た以上は結果を残さないといけないとは思っていたし、出る限りは盛り上げたかった」
3セット目からの出場で、ブロックポイントが4本。
「選手全員が、お互いの顔を見て指示をしたり、声をかけたり、確認し合っていた。それがいい展開につながったと思う」
ベンチ入りしている選手、ベンチ外にいる選手。
それぞれが、それぞれの思惑を持ってそこにいる。日本代表のキャプテンを務め、プリンスと呼ばれた加藤選手も、今はベンチで出番を待つことが増えた。
「厳しい状況でも地道に練習してきた選手たちの、日々の努力がチームのピンチを救った。コートに立てる喜びを持ちながらプレーした結果が、今日の勝利につながったのではないか」
1人1人が役割を果たし、1つになってつかんだ勝利。
よく、勝利したチームの監督や選手は「相手よりも気持ちが勝った」という言葉を残すことがある。
まさにそんな試合が、今日のJTの試合だった。
来週からは2レグに突入。データも揃い、1レグとはまた異なる戦いが繰り広げられ、きっとまた違う面白さが生まれる。
数字に残らない部分にある勝敗の鍵を探してみるのも悪くない。
posted by tanaka yuko |00:07 |
バレーボール |
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