2007年03月27日

前哨戦、勝者・サントリーサンバーズ

3月25日、日曜日。
高知県でのレギュラーラウンド1位・サントリーサンバーズ、2位・東レアローズの直接対決。

両チームのファイナル前の対戦はこれが最後。ファイナルへの布石も含め、今季はレギュラーラウンド1位チームに賞金が出されることもあってか、前日、対戦を控えた両チームの選手は、
「明日が決勝戦だと思って戦います」(サントリー・山村宏太選手)
「ここで勝って、サントリーは怖いというイメージをつけたい」(サントリー・越川優選手)
「ファイナルに備えて隠す必要はない。明日はガチンコで行きます」(サントリー・木原丈裕選手)
「勝ちに行きます。ここで勝って、もう一度首位に立ちます」(東レ・篠田歩選手)
それぞれ、決戦の雰囲気を十分に漂わせるコメントを残した。

いざ、決戦開始。

立ち上がりから1本1本に両チームの気合がみなぎる。
まず先行したのは東レ。久しぶりの先発となったセッター阿部のブロックやツーアタックで得点する。

しかし、互いが一歩も譲り合うことなく終盤まで試合は進む。
越川がサービスエースを奪えば、負けじとニコロフがサービスエース。
ファイナルラウンド前哨戦といっても過言でない、手に汗握る好ゲーム。

1、2セットはともにジュースに突入。
1セット目はサントリー。
2セット目は東レ。
全く五分五分の戦いが繰り広げられているように見える。

ところがここから、少しずつ流れがサントリーへと傾きはじめる。

3セット目、3-7と4点のビハインドを背負い、サントリーはセッター・吉田に変えて栗原を投入。落ち着いたトスワークで栗原が少しずつリズムをつくり、再び攻撃を組み立て直す。
「1、2セット目に吉田がうまくセンターを使ってくれたので、サイドへのブロックが手薄になっていた。そこをうまく切ることができたと思う」
翻弄される東レブロック陣。

試合後、敗因は何かと問われ、キャプテン・篠田は言った。
「3レグのサントリー戦では越川にやられたので彼をマークしていたけれど、今回は荻野さんにやられた」
要所となるポイントで、しっかり得点するベテラン・荻野。
「東レのサイド陣に対してうちのサーブが前半から効いていた。そこであえてジャンプをやめて返球率のよくないフローターで攻めたことでジャブのように徐々にリズムを崩し、単調な攻撃へつなげることができたこと、そこをブロックで仕留めることができたのが勝因だと思う」

レギュラーラウンド最後の対戦、4レグはサントリーが3-1で勝利。
レギュラーラウンドは2勝2敗。
決着は、ファイナルラウンドで果たされる。




posted by tanaka yuko |23:02 | バレーボール | コメント(0) |
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2007年03月06日

フルセットな週末

いよいよ終盤、四強入りを目指し、勝負を決する佳境へと突入した男子プレミアリーグ。

長丁場の疲れも徐々に出始め、ケガ人も出てきたり、序盤とはまた違う厳しさが伴う3レグの戦い。
しかもここからは、「四強=決勝リーグ進出」や「入れ替え戦阻止」に向け、どのチームにとっても1つ1つがとても大切な戦いになります。

そのなかで。
現時点では「最高」と呼べる状態にあるのが豊田合成トレフェルサ。
昨年は7位で入れ替え戦。全日本にも選出され、パワーのある盛重、鉄壁のブロックを誇る北川、川浦など、充実した戦力が整っているにもかかわらず、どうしてもあと一歩前に進むことができなかった。
ところが今年は、開幕からいきなり5連勝。しかもそのすべてがストレート勝ち。圧巻とも言えるスタートダッシュだった。

その勢いに「待った」をかけたのが、東レアローズだった。
センター線の要・川浦を完璧に封じ、サイドにはしっかりブロックとレシーブを配置。豊田合成に対して、全く自分たちのバレーをさせず3-0で勝利、連勝は5でストップした。

好調をたどる豊田合成トレフェルサが、今季唯一勝ち星を挙げられないのが東レアローズだった。

3巡目の対戦も、やはり序盤の主導権は東レが握る。
前日はバラバラだったブロックと守備の連携が再び生じ、サイドの今田、オポジットのニコロフが高い決定率を残し、第1セットを難なく先取。
しかしここから、豊田合成の反撃が始まる。
レセプションが崩れ始めた盛重に変え、サイドに入った諸隈、センター・川浦の活躍で、セッター・島野のトスに余裕が生まれ始める。
逆にサイドアウトが取れなくなった東レに焦りが生まれ、単調になり始めた攻撃をセンターブロックがシャット。東レに傾いていた勢いは、一気に豊田合成へ。
2・3セットを連取し、遂に東レ戦初勝利かと思われた第4セット、ここで意地を見せたのが東レのエース・ニコロフと、キャプテンの篠田だった。
多少の崩れがあろうと、挙がったトスをすべて決めるほどの気迫みなぎるスパイクを次々見舞うニコロフ。相手に負けじと要所でブロックを連発する篠田。要となるべき選手の活躍が、再び流れを引き戻す。

しかし、24点目を取ったところで、東レに安易なサーブミスが出た。
多少のリードがあり、揺らぐような点数ではない。
だが、あまりに簡単に打ちすぎて、あまりに簡単にしすぎたミスだった。
ここ数試合続いていた東レらしくない安易なミス。
ここから豊田合成は連続得点。追いつくことはなかったが、ミスの許されない、そして何より勢いを要する最終セットに向けて、豊田合成からすれば「次につながる最後」であり、東レにとっては「嫌なセットの終わり方」だった。

そしてその結果が、最終セットの立ち上がりに顕著に現れた。

立ち上がりからいきなりの6連続得点。
二度のタイムアウトも、流れを引き止めるには至らなかった。
川浦の完璧なブロックが東レの攻撃を容赦なく阻み、前日のNECブルーロケッツ戦に続き、大事な1戦をまたもフルセットで豊田合成が制した。
試合後、松田監督の目にはうっすらと涙が浮かび、コート上の選手たちはまるで優勝を決めたように喜び、たたえあった。

試合後、東レの今田は「自分たちでミスミス流れを与えてしまった。勝っているときは『まとまって勝てた』といえるけれど、負けるときはバラバラで、すべきことができていない。もう一度気を引き締めて、これからの試合に臨みたい」と表情を引き締めた。
東レ・矢島監督も、「あとはやるだけ。選手がそれをわかっているかどうか。やることをやるだけですよ」と珍しく、感情をあらわにした。

これからの戦いも「チャレンジャーとして臨む」と述べた後、松田監督は言った。
「やっと東レに勝つことができた自信は大きい。受けて立つのではなく、常にぶつかっていく気持ちで残りの試合を戦いたい」

残すところあと8試合。
勝利の女神は、どのチームに微笑むか。

posted by tanaka yuko |15:29 | バレーボール | コメント(1) |
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