2007年01月26日
男子の1レグ(8チームによる総当たり1巡目)が終了しました。
現時点の順位は、
1 東レアローズ(6勝1敗)
2 豊田合成トレフェルサ(5勝2敗)
3 サントリーサンバーズ(4勝3敗)
4 パナソニックパンサーズ(4勝3敗)
5 JTサンダーズ(3勝4敗)
6 NECブルーロケッツ(3勝4敗)
7 堺ブレイザーズ(3勝4敗)
8 大分三好ヴァイセアドラー(7敗)
となっています。
この結果をヨシと受け止めるか、それともなぜ?と受け止めるか。
たくさんの手ごたえ、誤算、課題を抱えながらも、明日からは2巡目の2レグがスタート。
一度の対戦を終えたうえで改めて立てる作戦、ケガや不調で離れていた選手の復帰、逆に好調だった選手の疲労。
また計算できないさまざまな要素が加わってくるでしょう。
ご注目下さい。
女子はチーム数が男子よりも2チーム多いため、今週の戦いを終えた時点で1レグが終了。
ちょっと心配なのが、NECレッドロケッツ。
全日本でも活躍する杉山祥子選手がキャプテンを務め、一昨年は優勝を果たした強豪チーム。
しかし今季は、開幕から5連敗という苦しいスタートを強いられ、ようやく仙台で初勝利を挙げたにもかかわらず、翌日のトヨタ車体クインシーズ戦では、再び「一番いけないパターンの悪いバレー」(杉山:談)でストレート負け。
初勝利の後には、
「これから勝っていきます!今日が開幕です!」
と笑顔を見せていた選手たちから、1日で笑顔が消えてしまった。
2巡目の戦いに、どう建て直しをはかるか。
真価が問われる戦いからは、2レグから。目が離せません。
posted by tanaka yuko |15:17 |
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2007年01月15日
プレミアリーグ第2週。
昨日、一昨日と東京体育館、とどろきアリーナの2会場に行って来ました。
いくつも注目する試合やプレーがあり、選手がいるのですが、特に気になったのは表題のこの1戦。
昨年の前半を突っ走りながら、後半にケガ人が続出し3位に終わったNECブルーロケッツと、昨年4強入りを逃した松下電器パナソニックパンサーズの試合。
今季、松下には大きな戦力が加わった。
昨秋の世界選手権で得点王に輝いたエクトル・ソト(プエルトリコ)と、セッターの宇佐美大輔。
松下にはスーパーエースの山本隆弘がいる。山本、ソトの2枚看板を指令塔・宇佐美がどう操るか。
昨年までNECでプレーした宇佐美にとっては、古巣との初対戦となるこの試合。宇佐美にとっては「どうしても負けたくなかった試合」。序盤から、秀逸したトスワークを見せつける。
アタッカーの打つポイントにトスを“置く”ように挙げるセッターと、ポイントを通過するように“流す”トスを挙げるセッター。
高いトスを打ち抜く山本のようなタイプには、置くようなトスを挙げるセッターが求められ、スピードを活かし、ポイントでボールをとらえてスパイクを放つ千葉進也(堺)や細川延由(NEC)のような選手には、流すトスが挙げられるセッターが求められる。
どちらも技術がなければ到底できない。
宇佐美は、その両者の希望を叶えることのできる卓越した技術の持ち主であることは間違いない。
松下電器に移籍後初となる今大会も、ネットとアタッカーの手の間、ココという微妙な場所に一瞬止まったようにさえ見える“置く”トスを挙げて見せたかと思えば、サイドへ移動して相手ブロックよりも速いスピードで打ちぬく選手に対してはマーカーの外へそのまま飛んでいってしまいそうな流れるトスを挙げる。
その技術の秀逸さに、改めて驚かされた。
試合は、ホームゲームの利を生かしたNECが1セット目を手にし、そのまま逃げ切るかと思われたが、巧みなコンビでセンターを絡め、勝負どころで山本、ソトが決めた松下が逆転し、セットカウント3-1で勝利した。
古巣との対戦を終え、昨日の東京体育館での対大分三好ヴァイセアドラーとのフルセットの熱戦を終えた後、宇佐美は言った。
「昨日の試合は相手がNECだから負けたくなかった。だってそうでしょ。今までいたチームとせっかく対戦できるのに、そこでみっともないプレーをしたら移籍した意味がない。そりゃ、力も入るし、どこよりも勝ちたいと思うでしょ」
古巣との対戦は、あと3度残されている。
そのたびにどんなプレーを見せ、どんな試合が繰り広げられるのか。
ご注目下さい。
posted by tanaka yuko |17:00 |
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2007年01月10日
プレミアリーグの開幕三連戦も終了。
幸先よく3勝を挙げたチーム、3敗と苦しいスタートを余儀なくされたチーム、それぞれ、手ごたえと課題を得た。
三連敗という苦しいスタートとなった大分三好ヴァイセアドラー。
中心選手として活躍する南克幸選手は、三連戦で得た手ごたえを、
「大会前の最終調整時よりも、戦えるという実感があった。エースのマイヨ(フィリップ・マイヨ)につなげれば、それなりの攻撃が組み立てられると感じた。でも、これからマイヨのデータも取られていくことで苦しむ状況も考えられるだけに、他の選手たちも機能していくようにまた組み立て直さなければならない部分もある」
と語った。
旭化成の廃部に伴い、南はプレーするチームを失った。
黒鷲旗で東海大学に惨敗し、チームとして最後の試合を終えた時点で、周囲はどこかチーム全体譲渡はあきらめていた。
しかしそのなかでも、南は1人あきらめなかった。
誰もいない体育館でも、旭化成の選手として最後までもくもくと練習を続けた。
しかし、その願いは叶わず、彼自身がプレーする先をみつけられなければ、受け入れてもらえなければ、バレー人生が終わる。厳しい現実が突きつけられた。
バレー人生最後の場所として、南は大分三好でのプレーを決めた。
開幕前、「4強入りを目指したい」と夢を語る他の選手に対し、南は1人、
「今の時点では7強1弱、28戦全敗もありうる。そのなかで、何ができるかを示すことが僕の仕事であり、その状況を打破したい」
そう語った。
旭化成からの出向という形で、始まった南克幸のプレミアリーグ。
1年で結果を出さなければ、翌年の契約が結ばれることは難しい。
「バレー人生が最後になるかもしれないのに、ここまでいろんなことがあって、ようやくここまでたどり着いて、バレーができる喜びを強く感じているはずなのに、それが気持ちとして出すことができないことがとても歯がゆく、もどかしい」
三戦を終えた後、南はそう言った。
なぜ熱くなれないのか。
誰よりも自分自身が苦悩しながら。
長いシーズンはまだ始まったばかりだ。
posted by tanaka yuko |15:43 |
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2007年01月07日
いよいよ第13回V・プレミアリーグが開幕。
どのチームにとっても、独特の緊張感が伴う初戦は大事なものではあるけれど、なかでも最も大きな緊張感を抱きながら、昨日の初戦に臨んだチームがいる。
大分県を本拠地とする、大分三好ヴァイセアドラー。
男子のプレミアリーグは全部で8チーム。クラブチームとして活動する堺ブレイザーズを除いては、どのチームも大企業が母体となり、どれほど地方で試合が行われようと、チアリーダーや応援団も会場に訪れ、会社名や選手名を連呼する。
では、大分三好ヴァイセアドラーはというと、母体になっているのは、小さな内科・循環器科病院。潤沢な活動費などあるはずがなく、電子音で後押しする応援団もいない。
それぞれが鈴やメガホンを持って、「頑張れ三好」と声援を送る。
選手の身体の状態を管理するトレーナーもいない。
選手たちは、昼間は病院で働き、勤務後に練習を行う。
恵まれた環境とは言い難い。
昨年V1リーグ(現:チャレンジリーグ)で優勝を果たし、1つ上のVリーグ(現:プレミアリーグ)への挑戦権を得た。
しかし、リーグ8位の旭化成との入れ替え戦2試合は、ともに3-0のストレート負けを喫し、Vリーグ参戦を果たすことはできないはずだった。
入れ替え戦の翌日、旭化成はチームの廃部を発表した。
全体譲渡を目指しながらも、チーム存続を果たすことができず、自動的にV1優勝チームである三好循環器(大分三好ヴァイセアドラーの母体)が昇格の権利を得た。
リーグに参戦し、活動するだけの資金があるのか。
戦力はあるのか。
現実として、立ちはだかった壁はいくつもあった。
しかし、せっかく得たチャンスの芽を摘むわけにはいかない。
地元企業からの支援を得て、単なる病院のバレーチームとしてではなく、地域密着型のバレーチームとして、プレミアリーグへの参戦を決めた。
初戦のNECブルーロケッツとの試合は、1セットを奪う「善戦」となるも、総合力に勝るNECブルーロケッツの前に屈し、開幕勝利を飾ることはできなかった。
そして今日、一昨年のリーグ王者であり、昨年・一昨年と黒鷲旗全日本選手権を連覇している東レアローズに、3-0のストレートで敗れた。
チームを率いるのは、セッターとの兼任選手である増成一志監督。
今年で45歳になる現役最高齢選手は、敗因を「シーソーゲームで競ってきているところで我慢できずにミスを出してしまう」と残した。
キャプテンの小川貴史選手には、「昨日より今日、今日より明日、一歩ずつ、日々レベルアップしていきたい」という信条がある。
小川選手は言った。
「まずは何とか早く勝ちたい。その1つの勝利が、これから戦うための自信になると思うんです。明日に勝負をかけます」
セッターとしてコートに立つ増成監督の代わりに、監督としてベンチに座るチームの副部長、坂口嘉彦監督がポツリと言った言葉がある。
「今は、会場全体がウチに対して“頑張れ”っていう声援なんですよ。明らかに劣ったチームが入っているから、応援してあげようよっていう感じというのかな。それがすごく僕は胸が痛いし、選手もしんどいと思う。“頑張れ”じゃなくて、見ていてドキドキして思わず声援を送ってしまうようなバレーがしたいし、それが勝ちにもつながると思うし。そういうバレーがしたい。何とか、勝ちたいです」
開幕三連戦のトリを飾る明日の試合は対JTサンダーズ戦。
地元・広島の大応援団の前で戦うJTサンダーズに、大分三好ヴァイセアドラーがどう立ち向かうか。
刻まれるのは「1勝」か。それとも「3敗」か――。
posted by tanaka yuko |18:47 |
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