2007年02月11日

大分三好、遂に初勝利!

遂に初勝利!
開幕から12連敗。苦しみ続けた大分三好ヴァイセアドラーが、今日、対パナソニックパンサーズ戦で1勝目を挙げた。

今季からプレミアリーグに参戦し、セットを奪う善戦は見せながらも、どうしても手にすることができなかった勝利。
1/28の堺戦での完敗後、チームには覇気がなかった。
「本当に苦しいです…」
搾り出すように、キャプテンの小川はそう言い続けていた。
それ以外、発する言葉がなかった。

しかし昨日、結果こそ3-0のストレート負け(対サントリーサンバーズ)ではあったが、試合後の小川にはこれまでと違う変化があった。
「もう吹っ切ってやるしかないと思って…。でも、少しずつつかみかけているんです。何か越えられそうな、次こそはって思える何かがあるんです。明日、勝負です。頑張ります」
しばらく見られなかった明るい表情があった。

昨日・今日とセッターは兼任監督の増成ではなく、小西。
「ベンチから見ると歯がゆい部分もあるけれど、冷静に指示をしたり、選手のフォローをしてやることもできる。こうやって見えたものをまたコートで出せればプラスになるだろうなぁ」と増成は言い、小西は「増成さんと同じトスを挙げてもダメ。マイヨだけでなく小川に対してもトスを回して調子を上げていこうと思った」と振り返った。

敗戦のなかでも、チームは確実に何かをつかみかけていた。

そして今日。
序盤から、大黒柱のマイヨが大爆発と言っても過言でないほどの攻撃を見せつけ、次々得点を重ねていく。
第1セットを31-29で制するも、第2セットは25-21で競り負け、1-1のタイスコア。
ここでまた流れを引き寄せたのはマイヨ。2本のサービスエースで序盤の主導権をつかみ、再び突入したジュースでは豪快なバックアタックを放ち26-24で第3セットを奪取。

あと1セット。
どうしてもつかめなかった勝利が、少しずつ現実として近づいてくる。
18-13と三好が5点のリード。ラリーポイントでは5点はセーフティーリードと言っても過言ではないが、まだ得ぬ「1勝」へのプレッシャーからか、パナソニックの山本、ソトの二枚看板が三好に襲いかかり、その差はわずか1点。マイヨ、山本、ソトの打ち合いが続く。
26-26でパナソニックのサーブ。当然ブロッカーはスーパーエースのマイヨをマークする。
ここでレフトから冷静に決めたのは小川だった。
27-26。
サーバーは南。
「1勝のために、チームが全力で、必死で戦っていた」
南の思いのすべてを込め、放たれたサーブはパナソニック・岸本にあたって、そのままコートに落ちる。
28-26。
三好コートが、ベンチが、声援を送り続けたスタンドが歓喜で沸く。
互いを称えあい、喜び合う姿。
プレミアリーグで初めて見る姿がそこにあった。

「まだ1勝を挙げただけ。でも、この1勝は意味のある、とても大きな1勝。この1勝から、三好の歴史が始まっていくと思います」
晴れ晴れとした表情で、小川が言った。
そして最後のポイントを手にした南は、
「旭化成の本拠地だったこの岡山の地で1勝できたことは半端じゃない喜びがある。でも、これでフワフワして安心してしまったらダメ。僕らベテランが、明日以降につなげるものを伝えていきたい」
と喜びとともに課題も挙げた。
しかし最後には南はこう締めた。
「できるだけ多くの人に、この試合を見てほしかった。とくに子どもたちにこの試合を見て、僕らがここでプレーしている意味を感じとってほしかった」

苦しくても、投げ出さず、戦い続けた。
「決定率が低くても、怒られながらでも、小川を使い続けた。苦しみに負けなかったことが、自信を取り戻すことにつながり、自信を得られたと思う。これからが本当の戦い。奇跡を目指して戦っていきたい」
監督として、増成が締めくくった。

ようやく刻まれた1勝。
まだ1勝。
これからも戦いは続く。
でも、とても大きく、価値ある1勝であることは間違いない。

posted by tanaka yuko |20:19 | バレーボール | コメント(5) |
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