2007年04月09日
セミファイナル第3戦、大阪
この試合で、サントリーサンバーズが1つセットを得れば決勝進出が決定。 パナソニックパンサーズが決勝進出を果たすには、この試合での勝利が必須。 絶対に負けることはできない試合だった。 越川、荻野、山村、津曲といった全日本の中心選手だけでなく、このセミファイナルで「ここからがスタート、非常にいい状態で戦うためのモチベーションが高まっている」というレオナルド、彼らを操る司令塔の栗原。レギュラーラウンド1位で終えた「王者」と呼ぶに過言でないサントリー。 対するパナソニックは、山本、ソトという2枚看板を、天才セッター・宇佐美のトスでその強さと鋭さ、華やかさを1枚も2枚も厚いものにする。 サントリーは2戦を終えて2勝。優位であることに変わりはないが、まだ決勝進出を決めたわけではない。 負けられない、負けたくないのはサントリーだけではない。 両者の意地から生み出される白熱したプレー。 決勝進出を決める1セットを得た後も、サントリーの勢いは止まらない。 第2セットも24-21で先にセットポイントに到達する。 しかしここから、パナソニックが怒涛の反撃。 山本の2本のスパイク、ソトのサーブでレシーブを崩して、高さのあるセンター枩田のブロックで一気に5点を挙げ、土壇場で逆転。 最後は山本が豪快にスパイクを決め、第2セットは27-25でパナソニックが奪取する。 しかし続く第3セットはまるで違うチームのように、リズムの崩れたパナソニック。25-14と大差をつけてサントリーが第3セットを得る。 「追い上げに転じなければいけないところで、1人1人の個人プレーに走り、まとまりがなくなってしまった」(パナソニックキャプテン・川村) 「コミュニケーションが取れず、歯車が合わなかったことがこういう結果を招いてしまった。いいところまで粘ることができるのに、そこから取れない弱さがこれからの課題だと思う」(パナソニック・今井) 第4セットを奪い、フルセットまで追い上げ、あと一歩のところまで何度も迫りながらも、得なければならない1勝を得ることはできなかった。 まだ決勝進出の可能性はこの時点で消えたわけではない。 しかし、下村監督はこの状況を受け止め、敗因を次のように語った。 「昨シーズン優勝した堺ブレイザーズを引っ張っていた石島選手のように、泥臭くチームを引っ張るような選手がうちにはいない。周りの選手も引っ張っていけるような、盛り上げていけるリーダーがいない。技術は決して負けていない。切羽詰ったなかでチームを一気に引っ張ることのできるリーダー不在ということが最大の課題だと思う」 パナソニックパンサーズの決勝進出は、東レアローズの勝敗に託された。 3-1で勝利すれば東レの決勝進出が決まる。 「負けられない試合というプレッシャーは確かにあったけれど、それをはねのける勢いがあったと思う」(東レ・笠原) 大切な立ち上がり。そこで最も必要な「勢い」と「主導権」をチームに与えたのはキャプテンの篠田だった。 「セミファイナルという場が僕にあのサーブを与えてくれた」 と笑いながら振り返った「サーブ」。サービスエースを含む篠田のジャンプフローターが豊田合成の守備を完全に崩し、攻撃のチャンスを与えない。 「あんなに後ろから打ったこともない」 という篠田のサーブは30%以上の効果率を記録。東レが優勢に試合を進め、終盤に競り合いながらも、まず第1セットを先取。 第2セットに入っても、東レの優位は変わらない。 ニコロフのジャンプサーブやバックアタックで得点を重ね、最後はレギュラーラウンドでもブロック賞を獲得した新人・富松のブロックで東レが2セット目も制する。 第3セットは両チームが点を取り合うなか、やはりここでも篠田のサーブが功を奏し、連続得点のきっかけをつかみ、第3セットも東レが制し、3-0のストレート勝ち。 「負けられない試合で勝ててよかった。この勢いを持って、決勝でサントリーにリベンジしたい」(東レ・今田) 決勝戦はサントリーと東レ。 レギュラーラウンド1位、2位の両チーム。 最後の最後に笑うのは、どちらのチームになるか。 レセプションの返球率、基本的なプレー、爆発的な攻撃。 自チームらしいプレーで、試合を制するのはサントリーか、東レか。 王者は14日に決定する。
posted by tanaka yuko |00:50 |
バレーボール |
コメント(0) |


