2006年11月20日
2勝目の背景
勝負ごとは、何が起こるかわからない。 そんな試合が連日続く、男子バレー日本代表の戦い。 昨日の試合は、数字にならないミスが多すぎた。 たとえば。 相手スパイクに対するフォロー体制。 レシーブが崩されたときの二段トスの正確さ。 チャンスボールをきちんとチャンスにしているか否か。 数字になるところでは、レセプション成功率も低く、コンビを生み出すに至らず、相手ブロックにかかることも多かった。 その経験を踏まえ、今日のプエルトリコとの一戦。 どのように報道されていたかどうかはわからないが、今日のスタメンの千葉選手のサーブカット返球率はとても安定していた。 レシーバーというのは、目立たない。 そんなときこそ、すべき働きがなされていると思う。 バレーボールのセオリーは、サイドアウトはセンターで取り、チャンスはエースが決める。 つまり、相手サーブからの切り替えしは、正確なサーブカットを返して、センターのクイックで相手ブロックをつかせずに切る。 反対に、相手の攻撃をしのぎ、自チームにチャンスが生まれたらサイドやバックのエースに託し、点を取る。 これが一般的なセオリーであり、1、2セットは久しく見たことがないくらい、この形が完璧に近いほどにできていた。 世界選手権で初めて(日本男子戦で)ストレート勝ちだなと思っていた。 負ける気がしなかった。 それが急に崩れだす。 相手が徹底してこちらのレシーバーを絞って狙ってきたこと。 セッターの朝長選手が、自身も言っていたように「相手がセンターに対して警戒してくると思い、あえてセンターを外した組み立てをしたが、相手が思ったよりセンターに対して警戒せず、策が裏目に出てしまった」ということ。 1、2セットで完璧に近いほど組み立てられていたスタイルが崩れ、3セット目を奪われ、4セット目も苦戦した。 コンビを組み立てた朝長、それに応えた斎藤、山村の両センターだけでなく、前半の功労者は間違いなく千葉だった。 安定したレセプションが、確実にチャンスを生み出し、サイドアウトを取る原動力になっていた。 でもこれで勝ちきれない。 「それが今の、日本の男子バレーの置かれた状況であり、一歩先に進めないところ」、試合後に千葉が言ったように、あと一歩が決めきれない。 決めるべき人が決めなければ勝てない。 それは石島でもなく、越川でもなく、山本だった。 彼の復活が必要だった。 苦しい場面でトスが挙がり、それを決めるのがエース。 「あの場面になれば、技術の問題じゃない。すべて気持ち。みんなの気持ちが伝わってきたから、自分も気持ちを込めて打った」 これをずっと待っていた。 朝長は「隆弘さんに決めてほしかった」と言い、千葉は「隆弘が決めてくれると思っていた」と言った。 困難な状況であることは変わらない。 しかし間違いなく1つの光明が差し始めた気がしてならない。 そう願っているのかもしれない。 何はともあれ、36-34というバレーボールとは思えないスコアでつかんだ2勝目。 2次ラウンドの仙台へ向け、火曜のアルゼンチン戦、水曜のポーランド戦も楽しみです。
posted by tanaka yuko |01:45 |
バレーボール |
コメント(1) |
この記事に対するコメント一覧
Re:2勝目の背景
確かに前半は千葉のレセプションはよかったかもしれないが、石島を狙っていた本数のほうが多かったきがする。
私は前半は石島がよく持ちこたえたほうだと思ったくらいです。
ビデオを見直しても石島が狙われ続けていたのがとうとう乱れ越川に交代で4セット目はあきらかに千葉を狙っていた。
そのあと、千葉のレセプションは乱れ、千葉は津曲と交代してもらう事も多かった。
荻野選手の時は津曲と交代することはなく越川が乱れた時変わっていることはあるが・・
それと、エジプト戦をみてレシーブ範囲が津曲・荻野が多くとっている分石島はレシーブしやすかったように思えるし、ミスも少なかった。
しかし、中国戦以降千葉が入り守備範囲が広がった石島の負担も増えた。もちろん津曲も一緒。
そして千葉・石島が乱れた時、津曲は場所を変わっている。それを考えると荻野のレセプションはすごいと思う。今回アタックの方が調子があがらなでいるが頑張ってほしい。
正直、千葉のレセプションがいいとはあまり思わない。
posted by スマイル | 2006-11-20 17:54


