2007年07月27日

非常事態発生! 監督4人が退任・解雇

 AFLも今シーズンあと6試合を残すのみ。開幕前の大方の予想に反し、只今ジロング・キャッツが首位。9月からのファイナルシリーズに残るためには上位8チームに入っていることが条件で、10位前後のチームはこのあと1つも落とせない試合が続く。
 さて、カヤの外のチームの話題は早くもストーブリーグ。7月に入り、なんと4チームの監督が早くも途中で解雇もしくは今シーズンでの退任を言い渡されるというちょっとした非常事態になっている。
 その筆頭はなんといってもケビン・シーディ Kevin Sheedy。つい先日、選手時代から数えて出場879試合という大記録を作ったばかり。エセンドン・ボンバーズを率いてなんと27年、その間優勝4回、グランドファイナル出場7回の戦跡はとにかく立派。今シーズンで契約が切れることから退任は必至と見られていたが、シーズン中の7月25日発表になるや、翌日の地元紙のスポーツ面はなんと16ページ中8ページが「シーディ特集」、ファンサイトに寄せられたコメントは15ページに渡ったというから、どれだけの存在か、想像していただけると思う。日本代表サムライズのプレイヤーを2年に渡りトレーニングキャンプに招待したり、主力選手を日本に研修旅行に送り込んだりした縁からなのか、オフフィールドでお会いしたときも声をかけに来てくれたり、親しみやすいいいおじさん、という印象だった。来季は噂通り、選手時代を過ごしたリッチモンド・タイガース入りするのか。
 続いてはこのシーディの下で選手時代を過ごしたメルボルン・デーモンズのニール・ダナハー Neal Danniher。兄弟4人全員がプロで活躍という名門一家の出身。資金繰りの厳しいチームで10年間指揮をとり続け、期待された今シーズン、主力のケガに泣かされ13試合で2勝したところで臨時コーチにバトンを渡した。若手育成に優れていることから、喉から手がでるほど欲しいチームも少なくないはず。
 ノースメルボルン・カンガルーズ(現カンガルーズ)で90年代後半から2002年まで優勝2回と黄金時代を築きあげた手腕を買われ、鳴り物入りで2003年カールトン・ブルーズに移籍したデニス・ペイガン Dennis Pagan。カールトンに来てからは古豪チームに初の最下位をもたらすなど、不本意な成績つづき。カンガルーズ時代のキャプテン、ウェイン・ケリー Wayne Careyのようなフィールドに出ると後光がさしているような選手はそう簡単には育たないという証明か。
 最後がデーモンズで人気選手だったクリス・コネリー Chris Connolly。それまで10位以下が定位置だった、リーグ新参のフリーマントル・ドッカーズを就任5年目の昨年、ファイナルシリーズにまで引っ張って行った。今年は大型トレードも行い上位を期待されていたのだが、選手との確執やオフフィールドでの問題などが引き金になったのか。
 以上の4チーム、エセンドン以外はそれぞれ13、14、15位の位置で今シーズンのファイナル出場はほぼ絶望。期待されながら結果が出せず、業を煮やした経営陣から三下り半…という構図はいずこも同じ。16位のリッチモンド・タイガーズのテリー・ウォレスTerry Wallaceは「シーズン最後まで指揮を取る」と連呼しているが、さて…?

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2007年07月20日

君はリチョを見たか 一挙手一投足から目が離せない無冠の帝王 

 前々回ご紹介したエセンドン・ボンバーズのジェームス・ハードがAFLの名誉という名誉を手に入れてここまできたのに対し、今回ご紹介するリッチモンド・タイガースのマシュー・リチャードソン Matthew Richardsonは「無冠の帝王」。同じチームに15年間在籍しながらキャプテン経験なし、チームのベスト&フェアレスト受賞歴なし。ゴールを蹴るのが仕事のフォワードにも関わらず、リーグの年間最多ゴールキッカーに贈られるコールマンメダルもなし。おまけにファイナルシリーズ出場はわずか1度(チームは2度出場しているが1995年はケガで欠場)、優勝経験ももちろんなし。しかし評論家やスポーツジャーナリストからは「彼がいるから、ゲームを観たくなる」「おそらく現在最も見ものなプレイヤー」と評されてきた。ファンの人気も絶大で、たとえば「ボンバー」のように、歴代同じニックネームで呼ばれてきた選手は何人もいるが、「リチョ」と言えば彼しかいない。まさにワン・アンド・オンリーの存在なのだ。
 どう考えても不可能な、アクロバットに近いようなマークを軽々と決めたかと思えば、いかにも簡単なフリーキックをしくじった後、グラウンドにこぶしをたたきつけてくやしがったり。ボールを追いかけてフェンスに激突したこともあり、次に何をやらかすかわからない。一挙手一投足から目が離せない選手なのだ。195センチ、105キロの恵まれた身体に大きな目と下がり眉のちょっとユーモラスな風貌も何とも憎めないキャラクターにマッチしている。
 この22日(日)、ついに250試合出場を果たすリチャードソンは今後の抱負を聞かれて「(現役中に)一度優勝を経験してみたい」と語っている。ただいまチームは15試合戦ってわずか1勝と不振のどん底。リチョの願いが叶うのは来シーズンか、それとも…。

posted by yuko0312 |07:22 | AFL オーストラリアンフットボール | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年07月13日

マーク・フィリプーシスがTV番組で「愛のグランドスラム」獲得へ!?

 オーストラリアの男子テニスプレイヤーとしてレイトン・ヒューイットの次に名前が挙がるのが多分この人だろう。プロ転向2年目の95年、史上最年少の19歳でトップ50入り、時速200キロを記録するサービスと長身を生かした攻撃的なテニスで一躍世界で活躍する人気選手になった。
 とはいえひざのケガで地元の全豪はじめ大きなトーナメントからは2年ほどごぶさた、最近伝わってくるニュースといえば「パリス・ヒルトンとデートした」「それが原因で恋人のデルタ・グッドラム(オーストラリアの人気タレント)と別れた」「17歳の婚約者と1年で破局」と女性がらみばかり。「背が高く、色浅黒く、ハンサム」と三拍子そろっているせいなのか、それともギャルちゃんが好きなだけなのか。そんなマーク・フィリプーシスを主役にすえたリアリティ・ショー「エイジ・オブ・ラブ」がオーストラリアのTV(チャンネル7)で7月12日からスタートした。この番組、アメリカNBCでは6月からオンエアされている。 
 ルールは簡単。彼氏募集中の女性参加者13人が20代と40代、年齢別の2グループに分かれ、フィリプーシスのハートを射止めるため、チームでさらに参加者同士でゲームなどで対決するという趣向。毎回グループから1人ずつ参加者が消されてゆき、2人きりのランデブーを目指すというもの。第1回はグループで主役とご対面。なかにはいきなりフィリプーシスの手を取り、昔の「ねるとん」のように1対1にもっていく人もいて、参加者の間には早くもビッチーな火花が飛び散りまくり。彼が今年30歳ということから、40代グループからは「息子と同じ歳なのよ」「年上とおつきあいしたこと、あって?」というお姉さまな声が、20代グループからは「えー、30って、おじさんじゃん」という怖いもの知らずなコメントが飛び出し、次回に期待を抱かせてくれた。
 しかしこの番組、どこから見ても主役は「子猫ちゃん」(20代)と「女豹」(40代)たち。もっともフィリプーシス自身も、3つ目まで胸のボタンをはずしたブルーのシャツにスーツ、はたまたタイトなTシャツにブルージーンズと、60分足らずの番組内で何回もお色直し、お役目を楽しんでいるようにも見えるのだが。 
 番宣にいわく「全米、全英準優勝、デビスカップ優勝、名声をほしいままにしてきたこの男。しかし唯一手に入れていないもの、それは愛のグランドスラム」…ああ、これでいいのか、フィリプーシス。アガシとの死闘を、スカッド(弾丸)と呼ばれたサービスエースを、ファンはまだおぼえているぞ。

posted by yuko0312 |17:20 | テニス | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年07月11日

250試合出場もケガにたたられたスーパースター

 AFLは1シーズン22試合。年間全試合出場しても200試合までに最低10 年はかかる。今回ご紹介するのは7月6日(金)の対ジロング・キャッツ戦で250試合出場を果たしたエセンドン・ボンバーズのベテラン、ジェームス・ハードJames Hird。AFLを見たことがない人にも、名前だけは知られているスーパースターだ。
 お祖父さん、お父さんがボンバーズでプレイ歴のあることからAFL独特の「親子ルール」でキャンベラから1992年に入団。ポジションは試合の流れを作り、チャンスがあればゴールも狙える攻守の要、ミッドフィールダー。常にボールに向かってゆく勇敢なプレイスタイルとシャープなゲーム感でファンを魅了してきた。また「ゴールデンボーイ」と呼ばれるルックス、ゲーム分析にも優れた理知的で落ち着いた語り口で女性ファンのハートもわし掴み。選手としてのキャリアも、1998年から2005年まで7年間キャプテン、ゲーム審判の投票により最もフェアなプレイで活躍した選手に贈られるAFL最大の名誉であるブロウンローメダル(1996年)、さらに優勝(2000年)と申し分ない。
 ただひとつ、泣き所はケガ。1999年は足のストレス性ヒビで出場はわずか2試合。2002年には試合中に味方の選手と激突し、ほほ骨に金属板を入れる大手術も経験している。記念ゲームはこの日を見ようと集まったフアンで会場のドックランドスタジアムは5万1500人とほぼ満員、3人の子供といっしょに横断幕を破ってグラウンドに登場した「ハード様」に期待が集まった…が、第2クォーター16分、鋭いダッシュからハンドボールをした後、ふくらはぎを痛めてベンチに下がってしまい、試合終了後全治2~4週間と診断された。34歳のハードは今年が最後のシーズン。残り8試合、いくつに背番号「5」が見られるのか。ボンバーズ・ファンならずとも気になるところだ。

posted by yuko0312 |17:24 | AFL オーストラリアンフットボール | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年07月04日

また開催地移動? F1オーストラリアグランプリ+AFL観戦ツアー

はじめまして。

オーストラリア・メルボルンからAFL(オージールールズ、またの名をフッティ)を中心に
現地のスポーツ事情やニュースをお伝えしていきます。どうぞよろしく。

さて、6月30日雨にも関わらず約8万人が集まったラグビーユニオンのブレディスローカップ。
メルボルン・クリケット・グラウンドでの開催は1998年以来のこと。
観衆の3万人はニュージーランドからという噂の通り
試合開始前のシティの中は黒のジャージー姿ばかりが目立った。


観光案内所もこの通り
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             観光案内所もこの通り


南半球のラグビーの最高峰と呼べるこのトーナメントを、
1997年初めてメルボルンに誘致したのが当時の州首相ジェフ・ケネット氏。
さらにF1オーストラリアグランプリを1996年、アデレードからメルボルンに持ってきたのも
同氏の手腕とされ、
メルボルンが一躍オーストラリアのスポーツの首都として脚光を浴びるようになったのも
この「イベント首相」との功績が大きいとされている。

ところがF1は観客数、テレビ聴取者数ともここ数年ジリ貧で、
2008年からスタートを1時間繰り下げ、
海外でテレビ観戦するファンにアピールするという苦肉の策での対応が決まった。
さらにメルボルンでの開催契約が切れる2011年以降の会場候補地として
シドニー、ゴールドコーストが正式に名乗りをあげたので、
テニスの全豪オープンで年を明け、3月のF1、競馬のメルボルンカップ、
そして12月クリケットのボクシングディマッチまで途切れることなく
大型スポーツイベントが並ぶメルボルンの暦が一変しそうなのだ。

ちなみにブレディスロー緒戦は、ご存知の通り
前半どうなるかと思われたワラビーズが20対15で逆転勝ち。
新キャプテン、スティアリング・モトロックが最高殊勲選手に選ばれる活躍で
こちらは9月に開幕するW杯に向けて好発進。世代交代も着々と進んでいるようだ。

オージールールズについて、ルールやプロのチームなどについては
これから少しずつ紹介していくとして、
先週初めて行われたのが日本人を対象にしたAFL観戦ツアー。
これはオーストラリアン・フットボール・リーグ(AFL)と16チームあるプロの中のひとつで、
昨年、今年と日本代表選手をトレーニングに招いている人気チーム、
エセンドン・ボンバーズの共催で行われたもので、
ハイライトはなんといっても試合開始をあと1時間に控えた選手が
ウォーミングアップをしたり奥の方でマッサージを受けるロッカールーム見学。
張り詰めた空気に招待客も思わず無口になる緊張ぶり。
グラウンドに実際に下りたあとはエセンドン対メルボルン・デーモンズ戦を観戦。
「空中の格闘技」と呼ばれ、テレビでは乱闘シーンが目につくためか、
初めて生のゲームを見たという参加者の中からは
「意外と粛々とゲームが進んでいくんだね…」
「選手の運動能力がどんなにすごいかわかった」という声も。

なお8月には日本代表チーム、サムライズが遠征する予定。
その詳細も今後お伝えしていこうと思う。

屋根つきのドックランドスタジアムでの試合風景
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     屋根つきのドックランドスタジアムでの試合風景



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