2007年07月20日

君はリチョを見たか 一挙手一投足から目が離せない無冠の帝王 

 前々回ご紹介したエセンドン・ボンバーズのジェームス・ハードがAFLの名誉という名誉を手に入れてここまできたのに対し、今回ご紹介するリッチモンド・タイガースのマシュー・リチャードソン Matthew Richardsonは「無冠の帝王」。同じチームに15年間在籍しながらキャプテン経験なし、チームのベスト&フェアレスト受賞歴なし。ゴールを蹴るのが仕事のフォワードにも関わらず、リーグの年間最多ゴールキッカーに贈られるコールマンメダルもなし。おまけにファイナルシリーズ出場はわずか1度(チームは2度出場しているが1995年はケガで欠場)、優勝経験ももちろんなし。しかし評論家やスポーツジャーナリストからは「彼がいるから、ゲームを観たくなる」「おそらく現在最も見ものなプレイヤー」と評されてきた。ファンの人気も絶大で、たとえば「ボンバー」のように、歴代同じニックネームで呼ばれてきた選手は何人もいるが、「リチョ」と言えば彼しかいない。まさにワン・アンド・オンリーの存在なのだ。
 どう考えても不可能な、アクロバットに近いようなマークを軽々と決めたかと思えば、いかにも簡単なフリーキックをしくじった後、グラウンドにこぶしをたたきつけてくやしがったり。ボールを追いかけてフェンスに激突したこともあり、次に何をやらかすかわからない。一挙手一投足から目が離せない選手なのだ。195センチ、105キロの恵まれた身体に大きな目と下がり眉のちょっとユーモラスな風貌も何とも憎めないキャラクターにマッチしている。
 この22日(日)、ついに250試合出場を果たすリチャードソンは今後の抱負を聞かれて「(現役中に)一度優勝を経験してみたい」と語っている。ただいまチームは15試合戦ってわずか1勝と不振のどん底。リチョの願いが叶うのは来シーズンか、それとも…。

posted by yuko0312 |07:22 | AFL オーストラリアンフットボール | コメント(0) | トラックバック(0)
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