2008年09月28日
シーズン22試合を21勝1敗と圧倒的な強さで終了し、昨年に続く2連覇を賭けてグランドファイナルに登場したジロング・キャッツ。一方シーズン終盤から、ファイナルシリーズと調子をあげて、17年ぶりの出場を果たしたホーソン・ホークス。ビクトリア州のチーム同士の対決は8年ぶり。当日9月27日は夏日、27度の好天にも恵まれ、メルボルン・クリケット・グラウンドはまさに満員、10万12人の観客が集まった。
戦前圧倒的な有利を伝えられていたキャッツ、開始直後に1昨年、試合中の衝突事故で、腎臓を1つ取る大手術から返り咲いたトム・ロネガンTom Loneganがゴール、これで勢いづくのがシーズン中の勝ちパターンだったが、そこはグランドファイナル。ホークスもシリル・リオリCylil Rioli の胸をすくような独走などによるゴールで譲らず。このクォーター終了直前、キャメロン・ムーニー Cameron Mooneyがパスのつもりで蹴ったボールがゴールになり、33対32としたところまでは、ジロングにツキがあった。
第2クォーターに入りゲームが膠着したところ、24分、キャプテン、トム・ハーリーTom Harleyが敵の選手と衝突して昏倒、ベンチに下がったあたりからジロングの雲行きが怪しくなってきた。そのあとクォーター終了のサイレン後のフリーキックをキャメロン・ムーニーがはずし、48対51とホークスにリードを許したままハーフタイムへ。
第3クォーターは汗なのか、ドリブルする手にボールがつかず、両チームとも攻めあぐねていたが、15分、ゲイリー・アブレット Gary Ablettがゴールしてジロングがこのクォーター初のリード。しかしその直後、この試合マシュー・スカーレットに抑えられ、音なしだったホーソンのフォワード、ランス・フランクリンLance Franklinが初ゴール。お待ちかねのスターの得点で56対58とわからなくなってきた。流れを大きくホーソンに引き寄せたのは20分のルーク・ホッジLuke Hodge(前の試合でのケガが完治せず、欠場かと言われていたホッジはこの試合の最高殊勲選手に贈られるノーム・スミス・メダルを獲得)。
意気消沈という言葉がぴったりのジロングに対しあとはホーソンのいいところばかり。最終スコアは115対89。ホーソンは17年ぶりの優勝を飾った。
ベテランで元キャプテンのシェーン・クロフォード Shane Crawfordは「夢がかなった。信じられない」と男泣き。試合数日前のインタビューで、他の選手なら「出場できるだけでうれしい」と答えるところを「勝ちたい」。この試合でも持ち前のセンスあるパス回しで何度もゴールの機会を作った。
シーズン中には考えられないような凡ミス、重要なところでの重なるゴール失敗とジロングの敗因は「自滅」との捕らえ方が大半のようだが、試合前の自信まんまんの様子から、実はホーソンを少し甘くみていたようにも思える。「来シーズンに向けて、夏にまた鍛えよう」と試合後、トム・ハーリーは挨拶をした。この敗戦が尾をひかなければいいのだが。
posted by yuko0312 |15:22 |
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2008年08月29日
現在メルボルンで世界16カ国の代表チームが参加して行われているのがオーストラリアンルールズ・フットボール・インターナショナル杯(IC)。日本代表サムライズはサモアときょう29日、第2戦を戦った。
緒戦、優勝候補のニュージーランドに91対2と敗北したにも関わらず、ゲーム内容が良かったからか、チームの雰囲気は上々。体の横幅がサムライズの倍はありそうな巨漢ぞろいのサモアはラグビー出身者が多いらしく、軽いフットワークと当たりの激しさが売り物のチームだ。
開始早々2ゴールを決められて目がさめたのか持ち前の堅いディフェンスが戻ったサムライズ、これが2回目のICとなる森毅人選手が続けて2ゴールを蹴り、第1クオーターを終わってスコアはイーブン。第2クオーターに入ると、サムライズは積極的に攻撃に転じ、2つのビハインドの後、山口正平選手のゴールで逆転。少し疲れが見えはじめた第2クオーター後半15分を過ぎたところでチームの要、加瀬毅、榊道人2選手が連続ゴール。スコアは36対13と最高のムードでハーフタイムを迎えた。
第3クオーターに入ると一進一退、サモアも激しいタックルと背丈を生かした高いマークで攻撃の手を緩めない。しかしあせりからか、なかなかポイントに結びつかない。サムライズも苦戦し、このクオーターは斉藤裕生選手の1ゴールだけ。第4クオーターも両者譲らず、森毅人選手がこの日3つ目のゴールを決め、今大会の1勝目を56対31で飾った。
3回目の今大会は、メルボルンではロイヤルパークの2つの背中合わせのオバールが会場。中継席やフッティには欠かせないスナックや飲み物を売るスタンドなども設置。特に29日は初夏のような好天に加え、金曜日。知らない観客同士がフッティ談義に花を咲かせるまさにこれぞアマチュア・フッティという雰囲気。観客の中にはもとホーソン・ホークスの監督、ピーター・シュワブ氏などの関係者に混じり、初代「オーストラリアン・アイドル」のガイ・セバスチャンさんの姿もあった。
予選第3戦目、決勝リーグ1回戦にあたる第4戦目は全チームそろって州西部のウォーナンブールに移動、そこで熱戦を繰り広げる。
サムライズは前回大会は1勝。「悔しさをバネに、3年間トレーニングしてきた」と、この試合大活躍した遠山博之選手はゲーム前に話してくれた。オーストラリアでプレイ経験のあるプレイヤーと日本でトレーニングを積んできた組のコンビネーションも良く、次の対インド戦もがぜん楽しみになってきた。
posted by yuko0312 |17:58 |
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2008年08月24日
冬眠から覚めると、IC(インターナショナルカップ)。3年に一度、メルボルンを舞台に行われるオージールールズの世界選手権だ。今年は初出場の中国、フィンランド、インド、スエーデン、そしてイスラエルとパレスチナ合同のピースチームを含め参加は16カ国。日本からは我らがサムライズが昨日メルボルン入りし、27日(水)から始まる1次リーグに備えている。
4チームずつ、4グループに分かれ、トーナメント形式で1次リーグを戦った後、各リーグの上位2チームが決勝リーグに進む。グランドファイナルは9月6日、MCGで行われるAFLファイナルシリーズ第1戦の前座試合として行われる。
優勝候補は2005年大会優勝のニュージーランド(ラグビーの片手間にやってます、的なのに強い)、初回2002年優勝のアイルランド(言わずもがな)、AFLの強化キャンプも行われた南アフリカ、そしてパプアニューギニア。パプアニューギニアではオーストラリアのテレビが受信できるためか、フッティ選手の名前を男の子につけることも少なくないとか。3カ国が北欧からというのは体格のせいか、現地に住むオージーが多いせいか。
ただし、この大会、出場するにはアマであること、代表する国の国籍であること、特に10~16歳までの間、代表する国に住んでいたことなどの条件があることも植民地のスポーツらしい。
サムライズはニュージーランド、サモア、インドと同じA組。キャプテンはエセンドンのオープン戦と、現地セミプロでプレイした経験のある榊道人選手。メルボルンのアマでプレイする元キャプテンの加瀬毅選手、関口遵選手、エセンドンのトレーニングに参加した現役の清野裕彰選手、遠山博之選手も加わるが、中心は現役大学生中心で緒戦がニュージーランド。ど~なっちゃうんだろう。
前回の大会はスペイン相手に悲願の1勝。今回の目標は2勝と決勝リーグ参加。日程は27日(水)対ニュージーランド、29日(金)対サモア、9月1日(月)対インド。詳報はこのコーナーで!
posted by yuko0312 |16:32 |
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2008年06月03日
開催までハラハラどきどきだったW杯三次予選のサッカルーズ対イラク戦。試合も手に汗にぎる好ゲーム、リバプールを解雇されたばかりのキャプテン、ハリー・キュール Harry Kewellはヘッドで決勝ゴール。ホームゲームではW杯予選27年間土つかずを誇るオーストラリアだけに、得点するまで本当に苦しかったことだろう。後半お役ご免でベンチに下がるキュールに4万8676人の観客はスタンディングオベーションで労をねぎらった。
さて、ご存知のようにオーストラリアがオセアニア・フットボール・コンフェデレーション(OFC)を脱退し、アジア・フットボール・フェデレーション入りしたのが2006年。以来W杯での活躍、再編成されたプロAリーグの成功と、サッカーがラグビー、フッティを脅かす人気になってきていることは何度かお伝えしている通り。特にAリーグは2008/09のシーズンからは2チーム増え10チームに、さらに2010/11のシーズンからはさらに2チーム増えて合計12チームでリーグ戦を戦う予定になっている。
2008/09から加わるのはゴールドコースト・ギャラクシーと、タウンズビル本拠のノーザン・サンダー。2010/11にはシドニーとメルボルンの新チーム、さらに中核都市のウーロンゴン(ニューサウスウエールズ)、ジロング(ビクトリア)、首都キャンベラをホームにするクラブが有力とされてきたが、これに太平洋諸島のチームも新たな候補にあがってきた。
これはフットボール・フェデレーション・オーストラリアのフランク・ロウイー Frank Lawy会長がOFC関係者と会談、「OFCとしてプロのチームを作ってみてはどうか。島々を代表するチームが加われば1千万人以上の観衆の増加につながる」と可能性を示唆したもので、これにはオーストラリアの2018年のW杯招致をめぐって、OFCからの支持を確実にしようとする意図があると見られている。なおすでにAリーグにはOFC参加国、ニュージーランドのウエリントン・フェニックスが加盟している。
2018年のライバルはイギリスを含む少なくとも8カ国、先週FIFAのセップ・ブラッター Sepp Blatter会長が「2022年の方がオーストラリアにとって可能性が高い」と発言したこともあり、オーストラリアの出方が注目されていた。
次回2010年の開催国、南アフリカの実行委員会、さらにイタリアのサッカーフェデレーション(FIGC)からのお墨付きももらい、あくまでも2018年の開催を目指すという強気のロウイー会長、地歩固めにぬかりがないようだ。
posted by yuko0312 |14:31 |
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2008年05月30日
現在シドニーでFIFA評議会が開催中で、2018年ワールドカップ招致を目指すオーストラリアのサッカー界はこれでもかというドラマに見舞われている。
まず先立つ23日、ガーナとの友好親善試合で、試合開始前のセレモニーでガーナの国歌が流れず、ハーフタイムに仕切り直し。決してそのせいではないのだが、オーストラリアでの開催が大きく期待されていた2009、2010年のクラブ・ワールドカップはアラブ首長国連邦へ行くことになり、2011、2012年は日本に戻って開催と、オーストラリアにとっては理想的な結果に結びつかなかった。
加えてオーストラリアの2010年ワールドカップ出場を賭けたグループ戦、6月1日の対イラク戦の開催をめぐり、政府の介入によりサッカー協会が解散に追い込まれたことを良しとしないFIFAはイラクに対して1年間の出場停止を宣告、イラクチームが5月28日にオーストラリア入りしてからも試合の開催が危ぶまれていた。もしイラクが交渉に応じなかった場合は不戦勝になるオーストラリアに1試合につき3ポイント、アウェイ戦と合わせ6ポイントが棚ぼたで転がりこむところだったが、時効の1日前、イラク政府はサッカー協会の存続をFIFAに通達、試合は予定通り実施されることになった。
オーストラリアにとっての明るいニュースは2018年のワールドカップ開催招致に向け、次回2010年の開催国である南アフリカの実行委員会、さらにイタリアのサッカーフェデレーション(FIGC)からのお墨付きをもらったこと。
しめくくりは今夜30日、メルボルン・ビクトリーがイタリア・ユベントスを迎えての親善試合…と思ったら、6月シドニーで予定されていたジダンを中心にしたフランスの1998年のワールド杯優勝リユニオンチームのエキジビション試合の開催中止のニュースが飛び込んできた。ふう。
posted by yuko0312 |15:30 |
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2008年05月23日
タイトルを書いただけで、一瞬涙が出そうになってしまった。「ニータ」Nietaとはこの5月19日、シーズン途中での引退を表明したメルボルン・デーモンズのキャプテン、デビッド・ニーツ David Nietzのこと。 デーモンズのキャプテンを8年間、175試合に渡って務め、オールオーストラリアン2回(1995、2002)、年間最多ゴールキッカーに贈られるコールマンメダル(2002年)受賞と、どのフルフォワードと較べても遜色のないキャリア。さらにチーム歴代最多試合出場(306試合)、最多ゴール(631)と、今年150周年を迎えるチームのために、新コーチ、ディーン・ベイリー Dean Baileyをキャプテンとしてサポートしたいという思いもあったのだろう。
15歳からトップレベルでプレイを続けてきたのは並大抵のことではないが、もし膝を痛めた去年のシーズンでやめていれば…。今シーズンはそれに慢性的な首の痛みが加わり全身に鞭打っているところは、むしろ痛々しいほど。それでもマークしようと跳躍する姿に、ファンなら誰もが「無理しなくていいから…」と声には出さず叫んでいたと思う。特にチームは今、8試合を戦ってわずか1勝とどん底状態で、歴代最も長くチームを率いてきたキャプテンとしては、居ても立ってもいられなかったのだろう。
今回の引退を評して、昨年まで10年間、デーモンズを率いてきたニール・ダナハー Neal Daniherは「気持ちとは裏腹に、身体が先にギブアップしてしまった」と語っているが、こちらの胸中も察するにあまりある。
今後はアシスタントコーチとしてチーム指導にあたるというニータ。本人がつけていた背番号9を渡せるくらいの名選手を育ててくれることを期待しよう。
posted by yuko0312 |10:45 |
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2008年05月19日
今回はシーズンほぼ中盤を迎えての小ネタ特集。
先週行われたエキジビション・ゲーム「ビクトリア対ドリーム・チーム」。リーグ150周年の記念イベントにも関わらず、シーズンを反映した緊迫した試合になった。これを受けて1999年までAFLでも毎年行われていた出身地別対抗戦を再び定期的に開催してはどうかという声が上がり始めている。頻度については3年に1度、オリンピックと同じ4年に1回など意見はバラバラだが、実施するという方向はひとつ。シーズン真ん中に3ヶ月に渡って毎月1試合ずつ「ステート・オブ・オリジン」を行うNRLへのライバル意識から、という見方はうがちすぎ?
現在7勝1分け、負け知らずで3位につけているウエスタン・ブルドッグス。このシーズン中、国内すべての州(6)とすべての準州(2=北部準州と首都準州)で試合が組まれている。すでに本拠地ビクトリア、ニューサウスウエールズ(シドニー)、西オーストラリア(パース)では勝利を挙げているので、残るはタスマニア(ロンセストン)、北部準州(ダーウィン)、首都準州(キャンベラ)、クイーンズランド(ブリスベン)、南オーストラリア(アデレード) の5ヶ所。これに勝てば、リーグ始って以来、文字通りの「全国制覇」になる。10節(5月31日)ロンセストンでの対ホーソン戦に勝てば、記録達成がかなり現実的になりそう。
選手交代のタイミングがゲームを分けるのはフッティも同じ。そのタイミングがわずかにずれ、フィールドに1人だけ余分のプレイヤーが出ていたカドで5万ドルの罰金を言い渡されたシドニー・スワンズ。それを受けて専門の係員が交代を監視するシステムが8節から試験的に行われたが、この評判の悪いこと悪いこと。「過剰対応」「必要なし」とゲーム後、コーチ陣からの批判が相次いだ。そもそもはスワンズのコーチ、ポール・ルーズとなにかにつけて反りの合わないAFLのボス、アンドリュー・ドミトリューが、お灸のチャンスを狙っているからに見えるけど…。
スワンズといえば、通常ならシーズンを棒に振るケガになる膝の靭帯を切断したニック・マレスキー Nick Malceskiを斬新な手術、治療でわずか13週間で見事復帰させたことも大きなニュース。
昨年リーグから進言された1億ドルの支度金付きでの本拠地移動を蹴ったノースメルボルン・カンガルーズが、今シーズン初めて、ホームになる予定だったゴールドコーストのカララ・スタジアムにお目見えした。対するはウエストコースト。シドニーかブリスベンが相手ならもう少し入っただろうと思われる観客は6354人。しかしフタを開けてみれば、ノースメルボルン持ち前のガッツあふれるコンテストに対してウエストコーストも応戦、何度も何度もリードが入れ替わるフッティらしい好ゲーム、終わってみれば89対83のタイトなスコアでカンガルーズが勝利。試合前は雷まじりの雨、試合中には照明塔の1本が停電と、嵐を呼んだゲームになった。
posted by yuko0312 |15:44 |
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2008年05月06日
この土曜日5月10日に行われるのが「ビクトリア対ドリームチーム」。かつてはAFLもNRL同様「ステート・オブ・オリジン」ゲームとして、出身州別の対抗戦が年1回、行われていた。最後にプレイされたのは1999年のビクトリア対南オーストラリアで、AFLが全国に拡大したのに合わせ、それ以降、このオールスター戦もなくなってしまった。
今回はリーグ創設150周年記念の殿堂試合で「ドリームチーム」はビクトリア州以外の出身選手から選出されている。キャプテンはアンドリュー・マクロードAndrew McLeod(アデレード)。公式戦のケガの影響で若干顔ぶれは変わりそうだが、リチャードソン Matthew Richardson(リッチモンド)とパブリッチMatthew Pavlich(フリーマントル)のWマシュー、そしてランス・「どうにもとまらない」フランクリンLance Franklin(ホーソン)の強力フォワードライン、ラックがディーン・コックス Dean Cox(ウエストコースト)、中盤がダニエル・カー Daniel Kerr(ウエストコースト)、さらにブレット・「キャプテン」カーク Brett Kirk(シドニー)、キャメロン・ムーニー Cameron Mooney(ジロング)、アダム・クーニー Adam Cooney(ウエスタンブルドッグス)と「ドリームチーム」に偽りなしのラインアップ。ビクトリアに本拠を置くチームでおなじみのプレイヤーも、意外や出身は他の州ということに気づいていただけることと思う。
対するビクトリアチームはキャプテンがジョナサン・ブラウン Jonathan Brown(ブリスベン)(ケガのため出場は▲)。フォワードのブランドン・ファボーラ Brendan Favola(カールトン)はちょっと荷が重そうだが、クリス・ジャッド Chris Judd(カールトン)、アダム・グッズ Adam Goodes(シドニー)、さらにジミー・バーテル Jimmy Bartel(ジロング)の豪華ブロウンロー・メダル・トリオの中盤を軸に、スピードのあるゲーム運びが期待できそう。
ゲーム前には殿堂入りしているかつての名プレイヤーのパレードなども予定され、ビクトリア、そしてオーストラリアが生んだ「我らがゲーム」150周年のをお祝いムードを盛り上げる。
これだけの顔ぶれが揃ったら、日本のプロ野球のオールスター・ゲームみたいにお楽しみのホームラン競争ならぬ「ゴールキック競争」なんて見てみたいと思うのは私だけではないはず。最終出場選手は金曜日に発表される。
posted by yuko0312 |12:56 |
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2008年04月30日
このブログで序盤戦について書いてからほぼ1ヶ月、早やシーズンの4分の1が経過してしまった。6節を終わり全勝の3チーム(ジロング、ホーソン、ウエスタンブルドッグスは1引き分けあり)がすべてビクトリアに本拠を置いていることも手伝ってか、今年は観客動員数もテレビの視聴率も例年以上にいいらしい。団子状態なのが4位以下。アデレード、シドニー、ノースメルボルン、コリングウッド、ブリスベン、そして9位のセントキルダまで、星はほとんど互角。そのすぐ下にはリッチモンド、カールトン、ポートアデレード、エセンドン、そしてフリーマントルと続く。
先週の金曜日、ジロングと対戦したフリーマントルは3万8000人の地元ファンの前で第3クオーター終了まで25ポイントのリードを守りきれず、相手1ポイントリードで迎えた最終クオーター残り33秒で最後のチャンス、キャプテン・マシュー・パビリッチ Matthew Pavlichのフリーキックがゴールポストに当たる不運で1ポイント差で敗退。開幕前、期待されていた初優勝はデータ上早くも絶望、ジロングももしこの試合を落としていればシーズン初黒星と両チームにとって大きな大きな試合になった。
ゴールドコースト移動の是否をめぐってストーブリーグの話題を集めたノースメルボルンはテレビ「フッティ・ショー」の司会者で、元クリケット選手のジェームス・ブラッドショー(ハンサムなんですけど今の髪型はちょっと…=私見)のチェアマンとしての手綱さばきがいいのか。シドニーとは先週惜しくも引き分けたがこの後アデレード、ウエスタンブルドッグス、ブリスベン、ジロングと続いて対戦、上位いじめの期待がかかる。いつも胃が痛そうなコーチ、ディーン・ライドリー Dean Laidleyの禅問答のような試合後の記者会見も見逃せない。
インターステート勢でひたひたと来ているのがアデレード。NABカップから一躍注目を集める存在になった昨年入団のラック、カート・ティペット Kurt Tippettはバスケの選手としてクイーンズランド州代表だった経歴の持ち主。2メートル1センチの長身、そしてバスケ仕込みなのか、コンテストが楽しそうなところが頼もしい。「アデレードにこの人あり」だったマーク・ルシュート Mark Ricciutoからキャプテンを引き継いだサイモン・グッドウィン Simon Goodwin(名前もスポーツ選手向き!)がミッドフィールドからゴール前に回り現在17ゴールと得点力不足も解消。今後の対戦でエセンドン、ホーソン、ジロングと地元で戦えるのが強い。
唯一まだ勝ち星のないメルボルンについては、ここまで来たら勝ちなしの記録を作るところまで行って欲しい、と自虐的に言っておこう。今シーズンで引退を発表したキャプテン、デビッド・ニーツ David Neitzが昨シーズンで引退していたら…いまさら言っても遅いけど。辛いです。
posted by yuko0312 |14:23 |
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2008年04月17日
AFLが2012年をめどに現在の16チームから、シドニー近郊とゴールドコーストを本拠にする2チームを加え、18チームに増える見込みなのはすでにお伝えした通りだが、4月15日、タスマニア州政府がこれに「待った」をかけた。ポール・レノン Paul Lennon州首相、タスマニア出身で元ホーソンホークスのピーター・ハドソン Peter Hudson氏らが、AFLのアンドリュー・ドミトリューCEOと会談、タスマニアを本拠にするチーム立ち上げへの提案許可を正式にとりつけたのだ。
オーストラリアの6つの州のうち、50万人と最も人口が少ないタスマニアだが、オージールールズの歴史は古く、1864年からプレイされているとの記録が残っている。これまでに輩出した選手はAFLとその前身のVFLを合わせると300人。その中には現ウエスタンブルドッグス・コーチのロドニー・イエード Rodney Eade、ブリスベン・ライオンズ3連覇の時のフルフォワード、アリステア・リンチ Alistair Lynchなどの名プレイヤーも。現在リーグで活躍するタスマニア出身の選手はマシュー・リチャードソン Matthew Richardson(タイガース)、ラッセル・ロバートソン Russell Robertson(デーモンズ)を筆頭に19人。競技人口は州全土で3万2000人、そのうちシニアレベルは4500人と言われているから、人気のほどが伺われる。
レノン州首相は人口110万人のアデレードに2チームが本拠を置いていることを挙げ「AFLを本当の『国技』と呼ぶためには国内全州でトップレベルの試合が行われるべき。もしチームができれば、これまでのブリスベンやシドニーより早く、いい成績を残せるだろう。なんといってもタスマニアにはこれまでに培ってきた土壌がある」と自信を示す。タスマニア第2の都市、ロンセストンのオーロラ・スタジアムで2011年まで1シーズン4ゲームを主催する契約を結んでいるホーソン・ホークスのジェフ・ケネット会長は、先日ゲーム前に「AFLの(新チーム設立の)決定はタスマニアを軽んじるものではない」と発言しているが、タスマニアが今回のチーム増設も含め、長い間リーグの拡大計画から置いてきぼりだったことに対する不満の声もこれを機会に噴出した格好だ。ゴールドコーストやシドニーのようなフッティ新興の地に、NRLの顔色を伺いながらチームを立ち上げるより、タスマニアに作ったほうが安あがりという試算もある。地元でのチーム設立キャンペーンのスローガンは「AFL: It’s time」。リーグ創設150周年の今年はタスマニアのフッティ関係者にとっても大きな節目の年となるか。
posted by yuko0312 |13:01 |
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