2009年08月26日
HSV Handball 開幕前
間もなくドイツでは、トヨタ・ブンデスリーガ・ハンドボールが開幕します。 開幕を控え、クロアチアの有望な若手として注目されているドマゴイ・ドゥヴニャック選手 がハンブルグに移籍。先に移籍手続きを終えているイゴル・ヴォリ選手と同じく、前所属 チームはクロアチア・オシグラニェ・ザグレブです。ハンブルグは現在クロアチア代表の 3名を抱えるに至りました(もう1名は昨シーズンから所属のラツコビッチ選手)。 先日ベルトナンド・ジル選手が(詳細は未確認ですがパスカル・ヘンス選手との接触で) アキレス腱を負傷、全治6ヶ月の診断が下されたと聞いたばかりです。こういったチーム 事情からもドゥヴニャック選手は強力な即戦力として期待されているようです。 思い返せば1年以上前になります。 ハンブルグ対ザグレブのチャンピオンズリーグの試合で、当時フレンスブルグ所属の ラツコビッチ選手が観戦に来ていました。すれ違いざまに「あれ?」とは思ったものの、 ザグレブはクロアチアのチームですから、友人に会いに来たのかなと特に詳細は訊ね ませんでした。シーズンの終盤の大事な時期に観戦というのも、少しひっかかっては いたのですが。その数日後、ラツコビッチ選手のハンブルグへの移籍が公式発表され、 「ああ~」と合点がいきました、契約交渉に来ていたのかもしれないな、と。 よくあることなのだと思いますが『コネクション』、ラツコビッチ選手の移籍でクロアチア との繋がりが強くなり、今季のヴォリ選手、ドゥヴニャック選手のような、ハンブルグに とっては実にタイムリーな交渉、移籍成立が叶ったのでしょう。 私の独断と偏見ですが、ハンブルグの人事はとてもよくできていると思います。 ジル兄弟(フランス代表)、リィエブスキ兄弟(ポーランド代表)は兄弟二人揃っての契約 を交わしていますし、ハンス・リンベア選手はデンマーク(代表)からは一人ですが言語も 近い同じ北欧スウェーデン出身のGK、ペア・サンドストーム選手が、昨シーズンからもう 1名のスウェーデン選手が加入しています。以前になりますが、尹京信選手が所属して いた頃は、ロシアのドミトリ・トルゴヴァノフ選手(08/09で引退)が同年代におりましたし、 選手の実力を推し量ったチーム構成は当然のことながら、選手たちの年齢層や出身国 などをもバランスよく考慮しているように思います。 練習や試合前後の様子など舞台裏におけるチームの雰囲気で、内情をある程度は 感じ取ることができますが、ハンブルグに関して言えば世界有数のトップチームだけ あって真のプロフェッショナル集団と言えます(キールも同様です)。 会話は主にドイツ語ですが、英語で話しかけても即座に受け応える選手がほとんど です。チームの一員として過ごす上で、生活・環境の面で自ら対応することができる、 そういった部分も含めて、彼らはやはり本物のプロだと言えるのでしょう(それらは寧ろ 当然のことで、感嘆すべきことではないかもしれませんが)。 彼らは自然に行動しているだけなのですが、立ち振る舞い、対話、人との接し方、全て において世界のトッププレーヤーだと感じ入る人々が集まるチームです。 下の写真は今年の世界選手権クロアチア大会、3位決定戦の後のもの。 勝者ポーランドのリィエブスキ選手は、敗者となったデンマークのリンベア選手のもと へとすぐに歩み寄りました。落胆するリンベア選手に励まし(もしくは労い)の声をかけ、 彼がようやく微笑むと安心したようにユニフォームを脱ぎ、お互いに交換し合いました。Photo by Yuki Hattori, All Rights Reserved 2009 心を打つ、心を動かすものは、見事なプレーをする選手の姿だけではなく、試合前や 試合後に見られる何気ない日常の風景にもあるのだと思います。だからこそ真にその スポーツを愛する人々は、迷うことなく会場に向かうのかもしれません。
posted by yuki |02:23 |
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