2008年10月11日

日本語教育に携わりながら 一

 今年9月に海外から近くの学校に編入した生徒がいるのですが、今その子と1対1の
取り出し(日本語)授業を行っています。その子は日本語と英語を母国語にする環境
ではなかったのですが、利発な子であるせいか両言語とも少しだけわかります。また
『あいうえお』順ならば平仮名は全て読み書きできます。けれども1文字1文字単独で
出されると曖昧なものや、わからないものがありました。

 私が行っているのは、平仮名を確実に覚えてもらうこと。『あ』から『こ』までをまず
確実にしてもらうため、その中で1文字で成り立つ単語の字を最初に選び出しました。
「え(絵)」と「き(木)」、意味は英語の説明で理解してくれたようですが、教室の外に
出て絵と木を見せ、ノートに数回書く練習をしてもらいます。
 次は2文字で成り立つ単語、「あお(青)」「あか(赤)」「いえ(家)」など、ア行カ行の
文字だけで成り立つもの。名詞を中心に進めましたが、名詞が確実になった時点で
基本動詞も含めました。主に「あう(会う)」「いう(言う)」「いく(行く)」など、意味説明
に時間をとらない簡単な動詞に留めています。

 こうして人に何かを教えるという行為を通して思うのは、「教えることは相手を知る
ことに繋がり、また自分も学ぶことに繋がっている」、ということ。
 生徒が今まで習得してきたもの、今学ぶべきもの、そういったことをまず教える側が
知る必要があり、0からのスタートではない今までに本人が覚え持ったものを生かして
前に進める。その方法は人一人一人の過去が異なっているように、人の分だけの数
がある・・・相手を知って、自分が教える方法を学んでいく、そんな風に思っています。

 そう考えると、複数の人々を一緒にまとめて指導するということが本当に難しいもの
のように感じられます。私にもその経験はありますが、複数の生徒に同時に教える
場合、教える基準を生徒たちのどこに合わせていくか、特に中学英語のように今まで
の積み重ねが人によってばらばらの教科はその判断が難しく、授業の中で教えつつ
見極めていくことが多くありました。しかし、その場の判断では計画性がなく効率的で
ないこともありましたから、1対1の指導の利便性を今しみじみと感じています(勿論、
複数の指導の良き点を理解してもいます)。


 チームスポーツの指導に携わる方々を思い浮かべながら、こちらを記しました
(・・・と記しておかないと、スポーツ関連ブログとしてのこちらの規定に反し、記事を
削除されてしまう心配をした管理人でした)。

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posted by yuki |01:16 | Word and World | コメント(0) | トラックバック(0)
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