2008年10月28日

Presents For Me #2

 Birthday Song, Birthday Call & Surprise Cake @Asia

 以前に綴った北京五輪追記の中で、北京代表のハンドボール選手たちにふれて
いますが、彼らのうちの1人の誕生日が今日です。私は数字を覚えるのが結構得意
(留学しなければ理数系に進んでいました)で人の誕生日をすぐに覚えてしまいます。
特に家族や自分と近かったり、ひと月違いなどのインプットしやすい誕生日は滅多に
忘れることがありません。

 さて、北京代表の子は、私の誕生日にバースデーソングを書いて送ってくれました。
最初はHappy Birthdayの繰り返しで歌詞だと気付かなかったのですが、3段目になり
やっとわかりました。「なんて粋なことを~~!!(当時の叫び)」

 手にとれるプレゼント(特にサプライズのケーキは最高!)は勿論嬉しいのですが、
目に見えないものも本当に嬉しい。プライスレスです。

 誕生日の出来事で、もうひとつ。
 私はその日用事があってある選手に電話をかけました。繋がらなかったので、一旦
きって、誕生日の宣伝と「あとでまた電話するよ~」という内容のメールを送りました。
 少しして相手から電話が。「あれ?こちらからかけるつもりだったのに、ごめんね」
と言うと、「いや、あの内容からして『かけてこい』ってことだと思うよ」と含み笑い一杯
で言い、つかさず「誕生日おめでとう」という言葉。

 誕生日のお祝いは(たとえ自分で宣伝したからでも)嬉しいものですね。
 今日、北京代表の子にはバースデーソングを書いて送りました。
 中国は11月にファイナルがあり、リーグが終了するのだそうです。
 来月はその子からいい報告がくるといいなと思います。


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2008年10月23日

ヨーロッパの車窓から Vol.1

 秋になり、紅葉が美しくなると、ちょっとした旅に出たくなります。
 とは言え、行事も仕事もあったりで、なかなか出かけることができない日々ですが、
そういうときは今までの旅の写真を眺めたりして当時の思いに耽り、楽しんでいます。

 私は昔から列車の旅が好きです。
 ヨーロッパ方面に行くなどの大陸間はさすがに列車移動はしませんが、あちらに
着いてからはできる限り列車の移動を選びます。都市から空港まで、空港での待ち、
そういった時間を含むと飛行機と列車、所要時間が同じくらいになる場合もありますし、
大都市間の夜行は夜間移動したい場合にとても便利です。ただしヨーロッパは格安
航空券が本当に安く手に入り、便も充実していますので、最終的に移動手段を何に
するかは人の好みによるところが大きいでしょうか。

 このブログでは写真をあまり掲載しなかったことに気付き、取材移動の折に出会った
方々や街の様子などの写真をひとことコメントと共に載せていこうかと思います。
 
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 クロアチア・ザダルでの男子ハンドボール北京オリンピック最終予選(08年5月末)前 に行きたいところがありました。ドイツの高速列車ICEに乗り、フランクフルトからその 街へ向かう途中です。ビジネス仕様になった車両の各座席下には電源プラグがあり、 移動中ずっとパソコンに向かっていました。
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 通路を挟んだお隣で針仕事をなさっていたご婦人。一心不乱にキーをうつ私とは 対照的に、穏やかで落ち着いた空気が流れていて思わず見とれてしまいました。
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 刺繍を施した花柄の布は立体感が出て見事な美しさでした(次回列車に乗るとき には編み物かビーズ細工ができる準備をしておこうと思った影響されやすい私・・・)。
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 目的地はバーゼル(スイス)です。  サッカー・ユーロ2008(こちらの取材ではありません!)カウントダウンの掲示板も。


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2008年10月19日

手話とノールックパス

  sign = 暗号 合図 合図すること

 一昨日の午後、秋晴れの暖かい陽射しに誘われて近くのショッピングモールへ。
 特別な目的があってお店に行くわけではなかったので、まず最上階まで行こうと
エスカレーターに載りました。途中、通過した階が何階だったのだろうと振り返った
とき、2段後ろに続いていた2人の男性たちがじっと見つめ合っている姿が私の視界
に入り、ほぼ同時に2人が手話をしていることに気付きました。

 手話は英語でSign Languageと言います。Hand Languageではありません。本格的に
習得している知人から手話はアイコンタクトが非常に大事であること、主に使用する手
だけではなく、目、表情含め体全体を使い表現することなどを聞いたことがありました。
英語で示されるようにSignは手だけではなく、自身全てなのですね。

 前記の「見つめ合っている」というのは端的すぎる表現で、「お互いが体全体を使い
意志を伝達し合っている」というのが実際の姿に近いです。そしてその光景はとても
美しく私の心に残りました。今までに何度か手話をしている方々を見たことはあります
が全体像として捉えたことがなく、お互いが視線を相手から離さないことを今回改めて
知ったからなのだと思います。

 帰宅してから、ふと、最近見た画像が頭に浮かびました。ちょっとした話題になって
いたせいもあるのですが月刊ハンドボール10月号に掲載されている東選手のバック
パスの写真です。この写真を見たとき、「バックパスもノールックパスの分類に入る
のよねえ、きっと。それも視線が合うか合わないか次第なのかしら。意味からすると」
などと考えながら、過去に見た様々なパスを思い出していました。
 自分に関しては、試合の中でシュートの華やかさに感嘆することは多いけれども、
それはその場の限りの感動であることが多く、長く記憶に残るのは巧みなノールック
パスやバックパスです。「点が入った」という情報と共にインプットされるシュートは
同じ情報のシーンが数多くありすぎるせいか個々の記憶としては曖昧なものがあり、
「誰々は誰々に視線を合わさずしてこんな素晴らしいバスを送った」という情報と共に
インプットされるパスシーンの方がより鮮明な記憶として残るからなのでしょう。

 ノールックパスについて、例えばハンドボールでクロアチアのバリッチ選手がポストの
ヴォリ選手にノールックパスを送ったとき。「何故あれがとれるんだ!」というようなパス
であったりします。ヴォリ選手がほぼ静止の状態でも驚きますが、動きを伴いながら
キャッチするパスもあります。そうなると「どうしてそこにくるのがわかるんだ!!」と首を
傾げるばかり。『あうん』の呼吸は訓練のたまもの、共に長い訓練の中でお互い言葉を
用いずの意志伝達ができるようになっているのですね。お互いにだけ通じる"Sign"(と
いう言葉が一番ふさわしいように感じます)がそこにあって、ボールを繋ぐことが可能
なのでしょう。『"sign"がないことが"sign"』という神秘的にすら感じる世界です。

 視線を合わして体全体で表現される言葉、Sign Language。
 視線を合わさずして渡したい相手にボールをパスする、No Look Pass。

 その瞬間のアイコンタクトについては正反対ですが、相手へ自分の意志(意図)が
伝わっている、その点で共通しています。


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2008年10月16日

日本語教育に携わりながら 二

 だいぶ遅ればせな感はあるのですが、我が子が「○○はどういう意味?」と頻繁に
質問してきます。前回綴った『海外からの編入生』にとっては第2言語として、我が子
にとっては第1言語(母国語)として、異なった環境ではありますが、2人とも日本語を
学ぶ過程にある子供たちです。

 彼らを通じて私自身も学んでいるということを記しましたが、それは教える方法に留ま
らず、日本語そのものも含まれます(長く指導される立場にいらっしゃる方々には当然
のことと感じられるかもしれません)。彼らからの質問に対し、私自身が驚いたり、その
答えを時間をかけて考えたり。自分は教えるという立場にありながら、知らずにいたこと、
生徒たちが無意識に気付くこと、そういったことに感動を覚えるときもあります。
 未知だった何かを私こそが受け取って、子供たちに教えてもらっているのですね。

 最近の質問に「『watermelon』はスイカだよね。じゃあmelonは?」というものがあって、
「そのままメロンで良いのよ」と答えてから、ふと考えこんでしまいました。

    watermelon = water + melon 
    西瓜(水の瓜) = 水 + 瓜 

   メロンっていうよりは瓜って教えたほうがいいのかしら。でも瓜って最近の子には
   馴染みがないものかもしれないし、「じゃあ、きゅうりは?」って質問されるかしら。
   英語圏ではきゅうりは野菜、メロンは果物ってカテゴリーになるだろうし・・・

 思考が少しずつずれていっていますが、こうやって考えることが楽しく、子供たちの
ふとした疑問を通じて、彼らの世界を少し垣間見ることができます。

 教師は生徒の師であると同時に、生徒は先生の師でもあるのかもしれません。
 親と子の関係もそうですが、いずれも、お互いの存在がなければお互いの呼び名
も存在しないのですね。


 チームスポーツの指導に携わる方々を思い浮かべながら、こちらを記しました
(・・・と記しておかないと、スポーツ関連ブログとしてのこちらの規定に反し、記事を
削除されてしまう心配をした管理人でした)。

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2008年10月11日

日本語教育に携わりながら 一

 今年9月に海外から近くの学校に編入した生徒がいるのですが、今その子と1対1の
取り出し(日本語)授業を行っています。その子は日本語と英語を母国語にする環境
ではなかったのですが、利発な子であるせいか両言語とも少しだけわかります。また
『あいうえお』順ならば平仮名は全て読み書きできます。けれども1文字1文字単独で
出されると曖昧なものや、わからないものがありました。

 私が行っているのは、平仮名を確実に覚えてもらうこと。『あ』から『こ』までをまず
確実にしてもらうため、その中で1文字で成り立つ単語の字を最初に選び出しました。
「え(絵)」と「き(木)」、意味は英語の説明で理解してくれたようですが、教室の外に
出て絵と木を見せ、ノートに数回書く練習をしてもらいます。
 次は2文字で成り立つ単語、「あお(青)」「あか(赤)」「いえ(家)」など、ア行カ行の
文字だけで成り立つもの。名詞を中心に進めましたが、名詞が確実になった時点で
基本動詞も含めました。主に「あう(会う)」「いう(言う)」「いく(行く)」など、意味説明
に時間をとらない簡単な動詞に留めています。

 こうして人に何かを教えるという行為を通して思うのは、「教えることは相手を知る
ことに繋がり、また自分も学ぶことに繋がっている」、ということ。
 生徒が今まで習得してきたもの、今学ぶべきもの、そういったことをまず教える側が
知る必要があり、0からのスタートではない今までに本人が覚え持ったものを生かして
前に進める。その方法は人一人一人の過去が異なっているように、人の分だけの数
がある・・・相手を知って、自分が教える方法を学んでいく、そんな風に思っています。

 そう考えると、複数の人々を一緒にまとめて指導するということが本当に難しいもの
のように感じられます。私にもその経験はありますが、複数の生徒に同時に教える
場合、教える基準を生徒たちのどこに合わせていくか、特に中学英語のように今まで
の積み重ねが人によってばらばらの教科はその判断が難しく、授業の中で教えつつ
見極めていくことが多くありました。しかし、その場の判断では計画性がなく効率的で
ないこともありましたから、1対1の指導の利便性を今しみじみと感じています(勿論、
複数の指導の良き点を理解してもいます)。


 チームスポーツの指導に携わる方々を思い浮かべながら、こちらを記しました
(・・・と記しておかないと、スポーツ関連ブログとしてのこちらの規定に反し、記事を
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2008年10月08日

Present For Me #1

 Fountain Pen by Montblanc @Hamburg(HQ), Germany

 1997年、世界選手権の直後にクロアチア行きの出張がありました。 
 初めての海外出張だったわけですが、帰りのフランクフルト空港でふと、自分へ土産
を買うことにしました。時間があまりなく、消去法でメイド・イン・ドイツのもの限定に探す
と品物が絞られてきました。選んだのはモンブランの万年筆。以前から1本欲しかった
のですが少々高いこともあり、記念として買うのに丁度良いものでした。
 インク漏れがあったり、丁寧に洗う手入れが必要だったり、かなりの手間がかかるの
ですが、時が過ぎても質が落ちずいつまでも使える、老舗が作るものならではの良さ
があると思っています。

 購入してから10年近く過ぎたある日、HSVハンドボール(ハンブルク)のホームコート
であるカラーラインアリーナへ向かっているときのこと。アリーナに程近い所で巨大な
モンブランの工場を見かけました。「もしや」と思っていましたが、後でハンブルク在住
の友人が「本社はハンブルクだよ」と教えてくれました。メモする必要があって万年筆
と紙を取り出したとき、友人2人はすぐに気付いたのです。そして話題はモンブランから
彼らが街ハンブルクのうんちくに。バイヤスドルフ(ニベア花王)の本社もあるそうです。
 ハンブルク在住の友人とは年に数回会えるか会えないかですが、この万年筆は常に
持ち歩くため、何かの拍子にペンを取り出すと、以前の会話を思い出した友人たちは
「あ、使ってるね」と笑います。そんな繰り返しだったので、今ではこの万年筆を見ると
私が友人たちを思い出すようになりました。

 近々、友人に手紙を書こうと思います。
 秋の初めに買った、もみじ柄の便箋が季節外れになる前に。


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2008年09月11日

911

 また1年が過ぎました。

 あの9月11日を目の前にするまで、戦争を思い起こす日は、広島と長崎に原爆投下
のあった日、そして終戦記念日。それらは全て8月で暑い日差しの中、じわじわと汗を
かきながら、夏の穏やかな日々を感じていました。

 しかし、実際に戦争を知らず、歴史で習ったことを知るだけの私にとって、それらは
やはりどこか現実味を帯びていないものだったのだと気付くことになった7年前。 
 
 高校で留学したのはアメリカ東部、友人も肉親も東部在住。ニューヨークは決して
彼らに遠くない、日帰りで行って帰ってくることのできる距離です。
 中学のとき仕上げた2014ピースの大きなジグソーパズルはマンハッタン島の写真で、
居間の一番目立つ位置に飾ってありました。家族の目にも見慣れた景色の中央にある
ビルが無残にも崩れていくさま・・・テレビ画面に次々と映し出される画像は非現実的
なのに、現実だという瞬時には把握できない感覚と、知らず知らずに震える自分の身。
 肉親、友人・・・大切な人たちへの連絡で、電話やパソコンにむかって涙したあの日
あのときに本当の意味でやっと、人と人の争うことの究極的な恐ろしさを知ったのだと
思います。

 スポーツの秋が本格的に始まる頃に訪れる、9月11日。
 スポーツができる環境に恵まれているということは平和のあかし・・・
 8月とは違う涼しげな風が吹く中、様々なスポーツの催しに幸せを垣間見ながら

 あの日の事件で犠牲になった多くの方々に・・・今、鎮魂と平和への祈りを。

posted by yuki |15:38 | Word and World | コメント(0) | トラックバック(0)
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