2010年05月31日
コロサのゴールキーパーだったと・・・過去形にしなければならないことを悔やみながら
ナム・ガンヒョン選手について記します。
ナム選手と初めて言葉を交わしたのは昨年6月でした。
長身のナム選手を見上げたとき、「顔色が悪い」と最初に感じました(それなりの理由が
あってでした)。その後も顔を合わせる機会がありましたが、以前よりやつれているように
見えて毎回気になっていました。けれども「どこか体の具合が悪いのでは?」と本人に面
と向かって言うことは難しく、心配ながらも伝えられずにいました。
9月にリーグが終わり、韓国は国体が近付いてきた昨年10月中旬、コロサのある選手
からメッセージが届きました。富田恭介選手を気遣う便りや時節の挨拶を時々に送って
くれる心優しい選手からで、いつもの通り嬉しく開きました。が、そのときのものは読んで
いる途中から震えが止まらなくなって涙が溢れる辛い内容でした…
ナム選手が末期がんと診断されたとのこと…
その前の年、年に1回ある健康診断では異常がなかったそうです。
リーグが終了して9月中旬に行われた定期検診で異常が見つかり、大学病院で精密
検査を受けた結果が信じられないものであったという知らせ…。
落ち着いてから、自分にできることを考えましたが、韓国でも多くの人に知らされて
いない時期に、日本からは何もできないという辛い現状だけが残って…2ヶ月が過ぎた
12月28日、韓国の大手ネットサイトのトップ画面にナム選手の末期がん闘病に関する
記事が掲載されるのを見ました。そうなるに至る、そうせざるを得なかった大きな理由が
あってのことで、再び行き場のない哀しみが心を覆いました。
その後間もなく、韓国協会のホームページに「ナム・ガンヒョン選手のご家族への募金
案内」が載せられました。トップページを開くと自動的に表示されるようになっていたので
気付かれた方もいらっしゃることでしょう・・・(この件については、私が存じ上げていて、
今後直接お会いできる方々にお伝えしたいことがあります)。
この情報公開よりも遡ってナム選手は告知を受けていて、ホームページには二人の
小さなお子さんの写真と共に以下の言葉が添えられていました。
( 愛する妻と子供たちのために力を尽くそう )
神さま・・・全てをあなたにゆだねて祈ります
こたえてください
コロサの選手はその後、メッセージにナム選手の容態を記して連絡をくれていました。
今年に入ってからは小康状態を保っていると聞いて少し安心していたのですが…
3月18日朝、緊急のときにしか使用しないハングルメールが携帯に届いていました。
早朝、容態が急変しナム選手が亡くなられたと…
病名は肝臓がん、享年31歳の若さでした。
ナム選手の病が明らかになった後に知ったことですが、7月くらいから胸に息苦しさを
覚えていたそうです。GKというポジションから、ボールを受けての後遺症的なものだと
思っていたとのことでした。
スポーツ選手は日常的に負傷等を抱えていることが多く、体のどこかに異常を感じても
まず自分が行っているスポーツが原因だと考えますね…ナム選手もそうだったように。
だからこそ普通とは違う症状を感じたときには、できる限り早く検査を受けて欲しいです。
そして、選手の周りの方々も・・・神経質になりすぎるのはかえって本人に迷惑となって
しまうかもしれませんが、何かおかしいと思ったら経過を見守って、それが頻繁に続くよう
であれば、なるべく早く伝えてあげて欲しいと切に願います。
それはスポーツ選手に限られたことではないのかもしれませんが…
言葉が足りないところは本当に申し訳ないと思っています。
部分部分、上手く書けないこともあり、今はこれが精一杯です。
いつか、必ず終わりは来ますね・・・
どうか、皆さんが、そのときまでかけがえのない時間を
悔いることなく、できる限り長く過ごしてくださるように
ナム・ガンヒョン選手のご冥福と共に心から祈ります。合掌。
第1回SKスーパーリーグ・プレーオフ、コロサ対仁川都市開発公団
ナム選手が生涯最後のゴールを守った龍仁市立室内体育館にて
昨年2009年9月3日・・・私の誕生日でした
posted by yuki |12:21 |
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2010年05月20日
本当に久しぶりのブログ更新で文章が徒然になってしまいますこと、ご容赦ください。
前回更新したのが3ヶ月前・・・
自分の中ではそんなに経っているように思えないのですが、気付かぬうちに日々は
過ぎているものですね。
この3ヶ月、どれだけのことができたのだろう
今自然にそう思ったのですが、その「どれだけ」が自分にとってなのか、他人にとって
なのか少し考えました。そして最後に出る答えはいつも「自分」ですね。他人にとっての
「どれだけ」であっても、その価値を判断するのは結局は自分ですから・・・いたちごっこ
のような思考回路ですが、この文を書きながら改めて、人間(自分)は知らず知らずに
様々なことを考えているのだなと再認識しています。
実はこの「考える」ということの大切さを再認識させてくれたのは白元喆選手でした。
今日発売予定の月刊ハンドボールを読んでいただけたらおわかりいただけると思い
ます、「立ち読みせずに買ってくださいね」(銘苅選手の名言、お借りしました)。
誘導的になりますが、本題は別にあります(そして今回書ききれず、続きます)。
韓国で公式発表されたのでこちらに記しますが、白選手はウェルカム・コロサ(昨年
富田恭介選手が移籍していたチーム)に入団予定、来月2524日のスーパーリーグの
試合が本格的な国内復帰となります。
スーパーリーグは現在首位が斗山(5勝)、尚武・コロサ・忠南(3勝)、仁川(2勝)と
混戦しており、白選手の加入は台風の目となりそうです。
白選手、コロサ、と話題が繋がりますが、コロサの一選手に関して・・・
本当はもっともっと早くに書かなければならなかったことがあります。
私がブログを更新できずにいたのは、お会いしてお話しした大半の方々が想像された
ように「仕事で多忙だった」ことが理由のひとつです。が、最大の理由は、たとえ個人の
ブログでも自分の中で記さなければと思うものの順番はあって、その一番最初にある
大事なことを書けずにいたから・・・気持ちの問題でした。
今振り返れば、自分から書こうとはせずに、いつか自然に書けるようになるときがくる
のを待っていたように思います。
白選手コロサ移籍の公式発表が昨日であったこと、今日が月刊ハンドボールの発売
日であること、今やっと「そのとき」が自然に訪れてくれたのですね。
目に見えない力を得ながら、こうして書けること・・・様々な形で支えてくださる多くの
方々に心から感謝いたします。
posted by yuki |00:56 |
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2009年04月06日
ここしばらく、こちらのブログで記事らしい記事を書いていませんでした。途中まで記し
ながらも止めてしまったことが数回あります。
通訳の頃は、例えばバーバラならば彼女の言わんとすることをストレートに、時には
彼女に確認しながら聞き手に言葉を伝える、無意識に行えるものでした。無意識という
表現が正しいかはわかりませんが、瞬時に伝えるべきことの判断ができる、という意味
です。
記者という仕事をするようになり、私が最も考慮する、一番苦慮するのは伝えたいもの、
伝えるべきだと思うものを、伝える時期です。通訳も記者もいずれも言葉を主とする仕事
ですが、話し言葉、書き言葉、全く異なる手段を使いますから、当然といえば当然、その
判断が異なります。それらを言語学的に比較しながら説明をすると、きっとわかりやすい
とは思うのですが、講釈が長くなってしまい今書きたいことの主旨からそれてしまうので
記さずにおきます。
伝える時期の判断、それは自らの直感や本能によるものなのだとは思います。
今が一番、今を逃すと伝えるべき時期がやってこないかもしれない。
もしくは先の未来に伝えるべきことで今は温めておくべきこと、未来にやってくるだろう
ある時期に価値があるものなのかもしれない。
また、過去に特に伝えるべきこととしての思いがなかったものの中に、今記して価値
があると思うことがあったりもします。
過去、現在、未来、ひとつひとつ見ている、聞いていることがどこでどのように繋がって
くるかは想像がつきません。常に目を開き、耳を傾けることを怠らないようにしなければ。
時期を違えれば、思いもしない(悪い意味での)影響を及ぼす危惧もあります。
たとえ、私がこの耳で聞き、この目で見たことであっても、私が最初に伝える人間に
なるべきではないと確信する事柄に遭遇することもありました。
スポーツも芸術も、身の回りの全てのことがそうなのかもしれませんが、何かに深く
足を踏み入れれば踏み入れるほど、その奥深さに彷徨い、悩むことが増えてきます。
それでも何かの形に成し遂げることができれば、思い悩んだ深さも時間も意味の
あるものに変わる、それは間違いないと思っています。
支離滅裂な文章になってしまって、すみません。
これを綴ることで後に、こういう時期もあったと振り返れるように記録として残します。
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posted by yuki |01:35 |
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2009年03月29日
露店でサンダルを買うとき、知人が値切ってくれたことがとても嬉しかった管理人です。
『骨付きカルビ』 を 『肉付きカルビ』 と言って、かかさずつっこみがはいりました。
私を知る人にはよく言われるのですが、
仕事(多分、真面目に見える・・・と自分で言ってみたりしました) と
日常(多分、そうとう呆けてる・・・と自分でわかってたりします)
のギャップが激しいそうです。そういえば昔バーバラがよく指摘してたなあ・・・。
明日・・・既に今日は、友人の結婚式です。今からわくわくしています。
新郎・新婦共に知り合いで、本当に素敵なカップルです。
ご主人はスポーツトレーナー(で、いいのかな?)、奥さまはバレーボール選手です。
2人の許可が下りたら、結婚式の写真をこちらに載せたいと思います。
眠れずに更新しました。
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posted by yuki |01:25 |
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2009年03月18日
先日のプレーオフでは久しぶりにたくさんの方々にお会いすることができました。
中でも一番の喜びはカラバティッチ選手(ニコ)のユニフォームを手にすることが
できたことです。チャンピオンズリーグ観戦に行かれると聞き、でさんにお願いした
のですが忘れずにしっかり購入してきてくださいました。そして会場にきちんと持って
きてくださいました。玄関に皆さんへのお土産を置いてきた私とは雲泥の差・・・。
でさん、本当にありがとうございました。感謝でいっぱいです!
これもニコのラインネッカーへの移籍が話題沸騰の中、キールをいつ離れるかが
わからなかったため、ユニフォームをなるべく早く手にしておきたかったのです。
移籍騒動(?)は今は落ち着き、ニコはキール残留がほぼ確定しています。
機会がありましたら、その件はいずれ詳しくこちらに記そうと思います。
ところでニコの背番号は22。
日本語でニコニコという語呂合わせができて面白いなあと思ったのは1年前。
そして最近、韓国のヒットチャート首位の曲がとても気になっていました。名前は・・・
8282
私の中では「八千二百八十ニ??」状態。歌の中にこの言葉が出てこないので意味を
想像することもできずにいました。
しかし、ある日突然ぱっとひらめきが!
8=パル 2=イー
パルイー パルイー → パリパリ・・・はやくはやく・・
「はやくはやく(意訳で"急いで!")か~!!! ふっ」
勝ち誇った笑いを浮かべる私でした。
全く余談ですが、英語では円周率3.14(以下省略)を覚えるのに、このような文章を
覚える方法があるのだそうです。
May I have a month, professor, To figure these, you brain assessor?
Calculate, student, calculate now! As the figuring gets longer,
My friend, hope you get stronger And no figures, incorrect, allow.
~ Aaron L. Buchman, School Science and Mathematics, vol. 53
(February 1953), page 106 ~
英文の単語文字数が円周率の数字と一致しています。
なかなか興味深いですよね。
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posted by yuki |21:36 |
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2009年03月14日
前回の記事でひっかかる単語があり、調べたら案の定
うる覚え(誤) → うろ覚え(正)
・・・
留学する前は国語の成績が他の教科よりも良かったのですが、帰国後は完全に
英語と逆転しました。よくあることだと聞いていたのですが、これほどとはと思うくらい
の成績下降で、高校の先生にも「うーん、これはまずいねえ」と言われる始末。
ときどき変な言葉を使うようになったのも、この時期からでした。
私は両親が関西出身なので、話し相手が関西の人ですと、つられて若干の関西弁が
でます。しかしそれは偽の関西弁。必ず相手から「変な関西弁やな」とつっこみが入り
ます。私は「エセ関西人だから~」とぼけようとしますが「イセ関西人だから~」と答えて
しまい、「伊勢なのか関西なのかはっきりせい!」と再びつっこみが入る・・・
一度ミスインプットしてしまうと、頭の中で修正が効かないのですね。
デンソー時代にも「由紀さんの日本語変ですよ」とかなりの回数で言われました。
「あはは、バイリンガルだから。感じ悪いでしょ~!」と自分で言うなよと思いながらも
切り返し替えしますが、
「いや、そういうのとは違いますよ・・・変な三河弁話すし、変な関西弁だし」ときっぱり。
こういう形で文字にしている場合は問題ない(微妙)ですけれど、会話になると怪しい
日本語が飛び出すのだと思います。
皆さん、会話中に何か気付いたら(うろ覚えの単語が飛び出したら)教えてください!
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posted by yuki |10:09 |
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2009年01月01日
あけましておめでとうございます。
昨年内にご挨拶を記すべきか迷ったのですが、年が明けてからてこちらで書くことに
決めました。その前に、先日亡くなった友人のことを少し綴ろうと思います。
「アジアはアジアの良いところがあるはずよ。
ヨーロッパをそっくり真似るのは無理なこと・・・あなたが素晴らしいと思ってくれる
ヨーロッパの環境がアジアにないことはごく自然な当たり前のことだもの。それは
悪いことなんじゃないわ。アジアにはアジアの良さが絶対にあるはずよ。それらを
見い出して、より良きものにしていって欲しいと思う・・・」
まだ続きの言葉があるのですが、泣きそうになってしまうのでここで止めます。
彼女のこの言葉の答えを、きっと私は長い時間をかけて見つけようとするでしょう・・・
彼女と交わした約束も忘れることはないでしょう。「いつでもここにきて」、そう言った
彼女はたとえ、そこにいないとしても。存在がなくても彼女の言葉が心の中に残る限り
私の中で彼女は生きていると言えると思います。
まだ心の整理がつかない状態ながら、高校サッカーを見たり、いい知らせを受けて、
少しずつ明るさを取り戻しつつあります。最近のよき知らせと言えば、北京五輪直前に
利き腕である左の薬指切断という事故に遭ったチュピッチ選手がリハビリを経て代表に
復帰していること。先日行われたロシアとの親善試合では6点をあげてクロアチアチーム
の勝利に大きく貢献していました。現時点で世界選手権のメンバーに登録されています。
またこのメンバー登録に関してですが、韓国代表に尹京信選手も名を連ねています。
尹選手は北京五輪後に代表引退表明を出していますが、現在故障中の選手が多い
韓国チームの状況から、監督の今大会に限ってという強い希望があるとのこと。最終的
な決断に関しては、まだ明らかになっていません。
それから、優勝候補の筆頭とも言えるフランス(クロアチアと言いたいのですが!)、
北京五輪で成し遂げた優勝という偉業は国内に少しずつ良き変化を生み出しているよう
です。2008年10月号創刊の「HAND7」はハンドボール専門の月刊誌で、ファッション誌
を思わせるフランス代表選手の表紙写真がとても印象的です。
ハンドボール世界選手権クロアチア大会は前回同様、有料でのオンラインLIVE観戦
が可能です。詳細については日が近くなったらこちらに記します。
開幕戦は1月16日(金)スプリットにて、クロアチア対韓国となっています。
最後になりましたが、昨年は本当に多くの方々に支えられて、また励ましをいただき、
充実した1年を過ごすことができました。この場を借りて心からの感謝をお伝えしたいと
思います、本当にありがとうございました。
新しい年が皆さまにとって素晴らしいものになりますよう、心から祈っております。
本年もよろしくお願いいたします。
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posted by yuki |03:14 |
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2008年12月26日
採点競技であるフィギュアスケート。
鮮明に映し出されるキムユナ選手の姿に、その酷な一面を見た。
演技を終えても採点結果が出ない以上、勝敗はまだ明らかではない。しかし誰よりも
本人がわかっているだろう今回の結果。魔の時間とも言える演技と採点告知の合間に
微かな笑みで観衆に応えるキムユナ選手。痛々しい、が、それだけじゃない気丈さをも
保つ彼女の表情は、この上なく印象的だった。
ホーム、開催地の影響力。
良い効果を生み出す場合も、またその逆もある。
一番大きな話題として思い出されるのが、北京五輪のハードル競技における劉邦選手
の棄権。メディアでは過剰な反応が報じられたが実際現地の人々は静かに受け入れて
いる印象があった。北京で話しをした中国の人々は「考えられなくはなかったこと」と、皆
彼に同情的だった。
「素晴らしい結果を出してくれる」という最高の予想と同時に「最悪の事態が起こり得る
かもしれない」、そんな不安をも抱いてしまう程、彼の身ひとつに注がれた期待は巨大な
ものだった。期待をかける中国の人々もそれを理解してはいたのだ。
ソウルの開催が結果にどう反映したのかを計り知ることはできない。
しかしこの大会、そしてキムユナという選手がどれだけ韓国においてフィギュアスケート
競技の注目度を上げたことか。
結果がわかっていただろう観衆も惜しみない拍手を送り続けたのは、その競技の魅力を
存分に伝える彼女へ心からの賞賛を表していたのだと思う。
「幸せなスケート」
キムユナ選手のプライベート・ホームページのトップに直筆で綴られている。
見る人を幸せな気分にさせてくれる氷上の彼女が目に浮かぶ、ぬくもりのある言葉だ。
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posted by yuki |00:08 |
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2008年12月08日
29-28
このスコアが覆ることは、もはやないだろう。
試合終了から何分もの間28-28を記していた点数の電光表示が変わった瞬間、その
結果に抗うように私はコートを背にした。コート際を見つめていた自分の最後の視界に
入ったのは、韓国女子チームの選手たちの痛々しい姿だった。
8月21日、国家体育館で行われた北京五輪女子ハンドボール競技第3試合、準決勝
ノルウェー対韓国。試合は60分目のゴール判定で騒然としたものになった。
会場にいるほとんどの人が60分終了後もその場から動かなかったのは、動きのない
スコアと同じだった。審判はゴールインを認める合図をしたが点数は加わらない。
私の周りだけかもしれないが、ノルウェーの人々も最後のゴールは得点にならず、
延長になってもおかしくないかもしれないと見ている雰囲気だった。試合終了直後に
喜び勇んでいるサポーターもいたが、点数が変わらない以上、確実な勝利ではないと
悟ったのだろう。それだけ微妙なゴールだった。誰の目にも明らかなものならば、加算
されないゴールに対しノルウェーのサポーターたちが抗議の声を大きくあげていたはず、
もしくは完全な勝利に歓喜の渦が巻き起こっていたであろう。しかし、そうではなかった。
異様なざわつきの中、私は首を傾けながら一点を見つめ、そしてその様子から、もう
まもなくスコアが動くこともわかった。試合終了直後からわかっていたことではあった。
待ち合わせ場所のメイン・エントランスに出ると同時に、頬にしずくがあたった。
「嘆きの涙みたい・・・」、思わず口にして見上げた空からは雨が降り始めていた。
メイン・エントランス付近には雨よけできるような場所がなく、もう一度館内に戻ろうか、
このくらいなら雨に濡れながら待つべきか迷っているとき、待ち人からの電話が入った。
この試合の状況が状況だったので、待ち人はすぐに会場外に出られないようだ。遅れると
わかったので別の場所で待機している知人に連絡を入れて、傘を買いに会場内の売店
に戻った。欲しかった傘を手にし、歩き始めた目の前に国際審判員のレンメ氏がいた。
「大変な試合だったね」
お互い、息を吐くように肩を落とす仕草をした。
レンメ氏は「君の目にはどう映った?」と問いかけてきた。私こそが彼に投げたい質問
を。知っていたかのように先に問いかけたレンメ氏の、審判らしい先読みの鋭さに一瞬
微笑んだが、真剣にきっぱりと答えた。
「カウントされるべきゴールではないと思います」
こちらの記事は、『 ひとづくりのもの 1/4 』 のつづきです
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posted by yuki |13:00 |
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2008年12月06日
歳末、12月ということもあって頂きものが多いこの頃。
ここの土地柄や皆さんの人柄から、それらの頂きもののほぼ全てがお手製のもの。
外気が日々冷たくなるのと相反し、家の中や心の中に暖かさが増しています。
中でも嬉しかったのが、ご自宅で作られたという直径25センチもの巨大ブロッコリー。
生で食べてしまえるほどブロッコリー好きな私はその日、収穫してから1時間も経って
いない超新鮮なものをおいしくいただきました。以前、その方のお宅を伺ったときには
ブルーベリーの木々からもぎたての実をたくさんいただいて、その場で贅沢に食した
ことがあります。無農薬で新鮮なブルーベリーの瑞々しさは未だ忘れられないもの
ですが、ブロッコリーも負けず劣らずの美味しさでした。
そして先程、お隣から手作りのアップルシナモンパンが届きました。
今おいしそうなにおいが漂ってきています。こちらは明日の朝まで我慢します。
身近な方々からいただく手作りのものは本当に嬉しい・・・それらを作った方々が
費やした時間や気持ちを感じ取ることができるからなのだと思います。
スポーツも、人がつくりあげ、成し遂げているもの。
自分ではない誰かを応援したり、その姿に心を動かされるのは、その人が費やした
時間や努力を感じ取っているからなのだと思います。その誰かがより身近であれば
ある程、また、その競技を自分が詳しく知れば知るほど程、感じ取れるものは大きく
なっていきます。
こんな当たり前かもしれないことを深く考えさせられたのは8月の北京で、でした。
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posted by yuki |19:45 |
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