2009年10月05日
リオのなぜ、を思う。
2016年の開催地がリオに決まって、 もしくは東京が外れて、 僕の周りのネットユーザーの声はこんな感じみたいです。 1.「石原め、これまでの税金返せ!」 2.「支持率が低いなんて日本のスポーツ文化はそんなもんだ」 3.「(1に対して)日本に五輪が来てほしくないなんてなんでそんなこと言うの?!」 2.に関してはそうかもしれませんね。 そもそも支持率が低いまま東京で押し切った国内勢力がどうかしてます。 でも、支持率の低さはスポーツ文化とは関係ないところにあるのかもしれません。 シカゴもそんなに高くないわけですしね。 1.は、 まあ、わかります。 確かに現時点である程度の税金は投入されているわけですから。 でも、今さらそれを言っても、 というところはありますよ。 そうやってあとからグダグダ言うくらいだったら、 出馬が決まった時点で最善の策を練ることに参画しろよとも思うし、 議会を通して否決させるとかあるのにな。 そもそも、招致成功へのイニシアチブってこちらにないわけだし、 それだけのリスクを背負って出たにも関わらず、 税金をどうするんだと問われてもとは思います。 まあ、責任を取らなくていいとも思いませんが。 3.に関しては、 まあ、自分が好きなものを嫌いだと言われると 不機嫌になるってことはよくあることでしょうが、 それで他人の世界の存在を「ありえない」と否定してしまうと 世の中をよくしていくっていう議論は何も進まないと思うんですがね…。 僕個人の立場としては、 日本の代表として東京が決まった時点から、 「まあ、結果的に東京に決まったとしたらうれしいです」 という感じでした。 東京への招致をしていた人はみんな語りかけます。 「日本で、東京で、オリンピックを開催することができたとしたら、 子どもたちに夢を与えることができます。 スポーツのいい文化が根付きます」 確かにそう思います。 僕らやそれより下の世代は、 1998年の長野五輪や 2002年のサッカーワールドカップがちょうど思春期で、 あの熱狂がまた帰ってくると思うとワクワクするっていう 実感からくる期待感が持てていると思います。 またさらに運営という現実的な面からは、 ・密集させたエリアで行う「コンパクト五輪」 ・既存施設を有効に活かす「エコ五輪」 を押しだしていました。 これはまさに昔から問題にされていた 五輪施設の大会後の有効活用へのソリューション提案になったわけですね。 この点に関しては 他都市の詳細をそこまで知りませんが 報道ではこの点での評価が高かったようです。 ホテル数やインフラなどを含めたホスト力もまったく問題ないですしね。 ただし。 これらの意見には、 「世界に対してどういうメリットがあるのか?」 という視点が全くもって抜けているんだと思うんです。 東京でやれば、 日本の子供たちは夢を抱けるかもしれない。 けど、 アメリカの子は? フランスの子は? 東ティモールの子は? カンボジアの子は? ソマリアの子は? コンパクトでエコな五輪。 それは誰にとって? もちろん、「エコでコンパクト」を提案したのは、 世界に対するひとつの解決策の提案ではあります。 でも、 結局節約できていい思いをするのは東京の人だけではなくて? というように具体的な話を聞けば聞くほど、 ちょっとひねくれた僕はそういう思いを感じずにはいれませんでした。 オリンピックが始まってもう100年以上。 オリンピックはかなりのブランドを築いてきました。 選手、 観客、 彼らの感じる思い、 政治の思惑、 そして、カネ。 それはもう、世界中のかなりのものを集約しては 世界中に発散させていきます。 もはやオリンピックそのものという存在から 享受しているといってもおかしくはない 長年蓄積されたパワーを、 もともと経済力だったり政治力を持っている 西ヨーロッパやアメリカ、日本が使ってしまっていいもんでしょうか。 オリンピックは、 もともと整備されていないインフラを無理やりにでも整理させるパワーがあります。 それは去年の北京での 空気の汚さであるかもしれないし、 地下鉄の切符売り場に並ぶようになった(?)市民の意識かもしれない。 オリンピックではないけれど、 もしかしたら来年の南アフリカは、 ホスト意識が強くなってもしかしたら ちょっとだけ治安がよくなってるかもしれない。 たぶん、 そういう世界とのつながりを直に意識しながら 国を大きく変えることができるパワーって オリンピック(とワールドカップ)くらいだと思うんです。 だから、 「現時点で開催できる能力があるか」 だけで都市を選ぶとしたら違うと思うし、 そうしたら「コンパクトでエコ」ってのは そうしたパワーを使いきれてないと思ってしまうんです。 なので極論を言えば、 カンボジアとか東ティモールとかアフガニスタンとかイラクとかソマリアとか でやればいいのになって思います。 たぶん、世界中が本気で120%戸愚呂をやればできると思います。 まあ、それはさすがに厳しいだろってことで、 あの4つの中じゃリオなんですよね。 「南米で初めてだからリオってのは安易だ」 っていう意見もあるし僕の中にもあると思うんですけど、 マイミクさんが言ってた「世界に対するソリューション」という意識が わかりやすかったのが「南米初」ってのだったと思うんです。 ソリューションてのが堅くてちょっと違うとするならば、 「それならリオにやらせてあげてもいいかな」 って思わせるメリットというか、そんなもんです。 少なくとも先進国と言われる国だけじゃなく、 たまにはBRICsかそれより下(っていうのも変ですが)の 経済力の国でやらないと、 「オリンピックはしょせん裕福な国でしかできないんだろ、 平和の祭典のくせに…、ちぇっ」 って手を後ろに組みながら缶を蹴飛ばすほど 世界の人々がひがむと思うんです。 そういった意味で、 来年の南アフリカと今回のブラジルのリオってのは、 ロンドンで来たと思われた先進国・大都市開催の流れを変えて、 世界の都市の人に希望を与えるいい機会なんじゃないかと思ってます。 っていうとおおげさですかね。 ロンドンが決まって「先進国でしか開催できないのかぁ」 というため息後押しされたと言ってもいいリオでの開催ですが、 一転して 「ワールドカップの2年後」 ということは世界中からひがまれるんじゃないか、 ってのはひとまずおいといて。
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posted by 110kin |20:20 |
スポーツを考える。 |
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