2008年11月13日

名波から遠藤へ。

今日、名波の引退が発表された。


小さい頃から憧れていた名波の引退にはちょっと思うところがあるけれども、
もう近年はプレーヤーとしてよりも
「兄貴分」的な要素のほうが重要視されていた感があるから、
そこまで驚きがあるわけじゃない。


名波のプレーを見て思い出すのは、
やっぱり2000年のアジアカップだ。

あのときの日本は、やばかった。

フィールド中央に、左サイドに顔を出す。
顔を出さなくても、その中心には名波がいた。

あのボレーシュートのゴールは忘れられない。

トップ下に入っていたのがゲームメイクをする中田英寿じゃなく、
スペースへの飛び出しからチャンスを作るモリシだったのも、
彼のゲームメイクを際立たせる要因だったのかもしれない。

彼は、自分が周りを生かすことに生きがいを感じるプレースタイルなんだろう。
まさに、「操る」という表現がぴったり。

翌年のサンドニでのフランス戦は彼を含め全員がボコられたけど、
ヒデはひとり輝きを放っていた。

ヒデはひとりでも自分の輝きを出せるけど、
名波は周囲を引き出せてこそ、
っていう違いがあるんだろう。


そんな名波のプレーぶりを思い返していると、
パッと思いついたのが遠藤である。

昨日のACL決勝は後半から見ていた。

序盤アデレードの猛攻に耐えるシーンがあったものの、
安心してみていられる。

何より、見ていて気持ちいいから、
普段はテレビでは飽きる時間帯にも気づかずに45分が経っていた。

その中心にいるのは、遠藤。

彼もここまでオーラを放つ選手になったのだと、感慨。

2度のオリンピック登録外、
ドイツではフィールドプレーヤーで唯一不出場。

テレビでのインタビュー。
「リーグ戦も獲りたいけど、僕個人としてはACLを獲りたい」

そんな思いがひしひしと伝わる、ACLでの戦いぶり。

浦和戦の後半、システム変更でトップ下に入ってからの彼は、
貪欲にゴールを狙う姿勢が増えたように思う。

こんなにスペースに飛び出してシュートを狙う選手だったっけ。

かと思うと、後半の終盤、
カウンターが多すぎるな、
と思ったときにはそっと落ち着ける横パスを出す。


テレビよりもスタジアムに行ったときにこそ、
そのすごさがわかる。

いつもいいところにポジショニングをしているのだ。
さりげなく。


今思えば、ドイツの日本代表には、こういう選手がいなかったのかもしれない。

ヒデは、結局孤軍奮闘する形になってしまった。
遠藤は、並み居る天才たちの間に入っていけなかった。
影に徹する時間が多かった。

でも、遠藤は、今。

日本代表の中盤は、遠藤がいないと成り立たない。

そのレベルにまで達していると思う。

ガンバはいわずもがな。

病気で抜けた時期の試合は、勝てなかったからね。


だいじょうぶ、日本には、遠藤がいる。

遠藤がいてこそ、
俊輔が、大久保が、玉田が活きる。

名バイプレーヤーは、今まさに自らが輝いている。


彼の時代を担う選手は、
後ろにいるかな。

posted by 110kin |13:21 | 日本サッカーを考える。 | コメント(2) | トラックバック(0)
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名波から遠藤へ。

コメント投稿者ID :

名波選手も遠藤選手も、黒子に徹することのできるプレーヤーですね。
名波選手にはヒデが、遠藤選手には俊輔が…

ドイツワールドカップでの日本の惨敗は、ヒデを後ろから献身的にサポートする選手が居なかった事が大きかったと私は思ってます。

遠藤選手、ACLでの活躍で攻撃的にも充分やれるところを見せてくれました。
代表でも黒子に徹するだけじゃなく、自ら輝く名バイプレーヤーになって欲しい!

posted by あずみ | 2008-11-13 14:51

名波から遠藤へ。

コメント投稿者ID :

>あずみさん
最近の遠藤選手は、
もともと黒子に徹することができる特長にくわえて、
自分でも前を向く意識が高くなったからこそ、
代表で中心選手になれているんでしょうね!

もともと黒子のよさを知っているから選手だこそ、輝けるはず。

僕もぜひぜひ期待してます!

posted by 110kin | 2008-11-17 01:31

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