2008年08月28日
GLOBE PROJECTタイ・カンボジア渡航記7日目・8日目
●8月24日(日) 今日も4時半に起きて、朝日を見に行く。今日は昨日のアンコールワットとは違い、その裏側あたりにある隠れた名所へ行った。本来ならお金を取られるところらしいのだが、幸運にもお金を取られずに入ることができた。朝日が昇る前の方が、昇ったあとよりもすばらしかった。もっとも、物売りの子たちに絡まれまくって、昇った後はあまり見ることができなかったのだけれども。物売りの子供たちとは、遊びながらもビジネス的な感覚で楽しむことが重要だと思った。トークがおもしろかったり、条件に納得できれば買う。ただ、それだけ。同情やら哀れみはいらない。彼女らはそれを武器にしてはくるけれど。いったんゲストハウスに帰り、朝飯を食べながら子供たちと遊ぶ。自分でも意外なくらい、僕は子供と遊ぶのが好きだ。普段はそうは思わないんだけど、子供を見ると途端に遊びたくなる。写真の子なんかは僕のことを気に入ってくれたみたいで、パイナップルやバナナもくれる。ん~、それにしても、この子、グローブのOBであるY平さんに似てるんだよな。特に笑顔が。エロおやじに育つぞ。
遺跡めぐりに向かうメンバーを見送り、寝たり、各国40チャンネルくらいあるテレビを見て昼まで過ごす。ものすごいまったりの空気感の中、自転車を借りて、オールドマーケットまで行くことにした。気づいたのが、こちらで予想以上にドルを使っていたこと。途中、銀行で残っていた日本円1万円をドルに換えた。日曜のため、開いている銀行は少なかったが、やはり開いているところは必ずある。このことに気づくまで、日曜ということに気づかなかった。旅行中ということもあるが、この街では曜日の感覚がほとんどない。
マーケットでは、すでに去年の渡航を経験している2人と回ったので、交渉の術を見ることができた。ここでは物売りの子たち以上に高い金額で吹っかけてくる。それだけ交渉が当たり前だということだ。僕らは楽器を買って、最後のダメだしを音楽で押し通す。向こうが3ドルと言い張っているときは、 「2.5♪ 2.5♪」 とかいう歌を勝手に作ってその値段で決まったこともあった。さらに、Sが持っていた太鼓が大人気。持っているだけでいろんな人の注目を集めた。ここのマーケットでは、みんながこうした交渉を楽しんでいる。こういうのを見ると、販売価格に余地がない中で物を売っている人たちが非常にデジタルに見えてくる。ゲームシャツにサンダル、頭にはタオルを巻いて現地の楽器で音を奏でていた僕たちは、現地の人にとってもおもしろい存在だったのだろう。
ゲストハウスに帰ってからは、昨日ビアガーデンにつれていってくれたトゥクトゥクドライバーの方に合流。バイクで近くの広場まで連れて行ってもらって、ストリートサッカーをした。僕はマーケットで買った「Cambodia」と入ったサッカーシャツを着ていざ勝負。が、サイズがキツメだったため、仲間からは「マラドーナ」と言われる始末(笑)。途中からは現地の小学生か中学生と思われる子達も入って楽しく遊んだ。アウェイの地はタイ以上にピッチコンディションが悪く、小さな池に足を踏み込んでまたトレーニングシューズがぐちゃぐちゃになった。向こうがサッカーよりバレーが得意だっていうのもあったけど、ボール捌きが微妙な僕でも、少しは日本人のテクニックを見せられたかな。
シャワーを浴びて、またまたドライバーさんに連れられて、カンボジア鍋を食べにバイクで連れて行ってもらう。20分ほどしても着かないので、英語でまだ着かないのか、と聞いてみると、「街の中は高い。だから少し遠くに行くんだ。行くところは安いし、うまいぞ!」とのこと。実際、お店は日曜ということでにぎわっていた。観光客っぽい人もいなく、まさに地元の人ぞ知る穴場。新しくテーブルを出してもらってみんなでビールで乾杯! こちらの文化としては、ゴミはテーブルの下にポイするので、缶ビールがテーブルの下に山積みになっているのを見たときはびっくりした。今日もかなり飲んでしまう。 帰ってから、ホロ酔い気分のなかミーティング。僕はこの2日間、楽しんでばかりいる。けれど、ただ楽しんでいるだけの自分に罪悪感を感じないこともない。そう考えている中で、ちょっとずつ海外支援のことなども考えるようになってきて、この旅がいいきっかけになりそうだな、という話をした。みんなは楽しいこと、何か強く感じたこと、両方あったみたいで、楽しいミーティングになった。 ミーティングでは、あまり絡みのないメンバーの話がおもしろく感じられる。それまでは“見る”も“する”もあまりスポーツに興味がなかったというメンバーは、タイでは“見る”に、カンボジアではシャトルコックを蹴り合って“する”に目覚めたという。他人との距離を一定に置くことがベストだと思っていたメンバーは、カンボジアやタイの人の素朴さに触れ合うことで人のよさが感じられ、今までのスタンスを再考させられることになったという。 ミーティング後には、最後の夜ということでドライバーのみんなに連れられてカラオケに行った。日本の曲も歌えて楽しかった。しかし、そこには朝や昼間に店や市場で会った女の子がいた。別に売春とかやましいことをするわけではないけど、お金を稼ぐためには朝早く物を売って、夜遅くまで働かないといけないんだな、というショッキング感。途中からお酒も醒めていた僕は、相手をしていた女の子と同時に気持ちも醒めていた。 楽しいばかりだった旅行も、ちょっと本気で考えさせられる機会をもらった。仲間のipodを借りて、考えているのだか寝ているのだかわからない時間を朝まで過ごした。 ●8月25日(月) 今日は朝から移動日。楽しかった3泊4日も今日で終わり。旅はあとは移動を残すのみとなった。行きではただただ楽しんでいたデコボコの道のりを行くタクシーも、もう慣れて、余裕を持って寝ることができる。 国境ではタイ再びタイへの入国イミグレーションを経る。が、少しずつしか進まないので、一番最初に手続きを終えてみんなを待っている僕のところには、物乞いの子供たちがやってくる。僕は特別におもしろいことをしてくれたらお金をあげるというスタンスなのでかたくなにあげないよと言っていたが、遅れてやってきた仲間の太鼓にみんな群がってくる。次第に楽しい空気が満ち溢れ、子供たちも笑顔になってくる。現地の歌も教えてくれたりした。物乞いをするときも、かわいい笑顔で腕を引っ張っておねだりをしてくるので、とうとう僕は遊びながらも5バーツをあげた。グローブのボールをあげた男の子は、本当にうれしそうな笑顔で感謝してくれた。困惑していて早く抜け出したかったメンバーも多かったようだけど、昨日から考えこんでいた僕にとっては、子供の笑顔のよさを実感できてよかった。やっぱり、楽しむことが一番だよな、と。 ここからはタクシーに乗って再びウボン・ラチャタニーへ移動する。本当はバンコクのほうが近いのだが、往復チケットの関係で戻ることになっていた。僕にとってはこの移動が救いのきっかけになった。途中、仲間と一緒にipodを聞いていると、流れてきたのはミスチルの『彩り』。この曲のサビが僕の心の隙間にはガチっときた。 「僕のした単純作業が この世界を回り回って まだ出会ったことのない人の笑い声を作ってゆく そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える モノクロの僕の毎日に 少ないけど 赤 黄色 緑」 (Mr.children『彩り』より) 貧困だのなんだのといったいろいろな問題が、まだちゃんと勉強して理解してない僕にすら整理できないほどたくさん見えてくる。その問題の大きさにどうしたらいいのだろうと、僕は昨日の夜から押しつぶされそうだった。けど、やっぱり答えはまわりまわって最初から考えていたところに行き着く。 楽しむことが、一番。 今やっていることが、まわりまわってどっかの誰かが楽しく笑っていられることにつながれば、それでいいじゃないか。そして、それを楽しめれていれば、最高。 やはりこの旅は、その「どっかの誰か」が一部でもいいから見れたことが最高の収穫だったに違いない。だから、がんばれるし、がんばらなければならない。 しっくり来る答えではないけれど、当分の答えを見つけられた僕は、ホテルに着いてから安心してしまったのか、ビールを一口飲んだ瞬間に疲れがあふれ出た。早めに夕食を立って寝てしまい、この日が誕生日の仲間を祝えずじまいだった。 楽しいだけじゃつまらない。 楽しむことが誰かのために。 スポーツのチカラで。 GLOBE PROJECT http://globe-project.jp 渡航記1日目~2日目 渡航記3日目~4日目 渡航記5日目~6日目 渡航記9日目~10日目 渡航記 まとめ
posted by 110kin |19:33 |
スポーツを考える。 |
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いったんゲストハウスに帰り、朝飯を食べながら子供たちと遊ぶ。自分でも意外なくらい、僕は子供と遊ぶのが好きだ。普段はそうは思わないんだけど、子供を見ると途端に遊びたくなる。写真の子なんかは僕のことを気に入ってくれたみたいで、パイナップルやバナナもくれる。ん~、それにしても、この子、グローブのOBであるY平さんに似てるんだよな。特に笑顔が。エロおやじに育つぞ。
遺跡めぐりに向かうメンバーを見送り、寝たり、各国40チャンネルくらいあるテレビを見て昼まで過ごす。ものすごいまったりの空気感の中、自転車を借りて、オールドマーケットまで行くことにした。気づいたのが、こちらで予想以上にドルを使っていたこと。途中、銀行で残っていた日本円1万円をドルに換えた。日曜のため、開いている銀行は少なかったが、やはり開いているところは必ずある。このことに気づくまで、日曜ということに気づかなかった。旅行中ということもあるが、この街では曜日の感覚がほとんどない。
マーケットでは、すでに去年の渡航を経験している2人と回ったので、交渉の術を見ることができた。ここでは物売りの子たち以上に高い金額で吹っかけてくる。それだけ交渉が当たり前だということだ。僕らは楽器を買って、最後のダメだしを音楽で押し通す。向こうが3ドルと言い張っているときは、
「2.5♪ 2.5♪」
とかいう歌を勝手に作ってその値段で決まったこともあった。さらに、Sが持っていた太鼓が大人気。持っているだけでいろんな人の注目を集めた。ここのマーケットでは、みんながこうした交渉を楽しんでいる。こういうのを見ると、販売価格に余地がない中で物を売っている人たちが非常にデジタルに見えてくる。ゲームシャツにサンダル、頭にはタオルを巻いて現地の楽器で音を奏でていた僕たちは、現地の人にとってもおもしろい存在だったのだろう。
ゲストハウスに帰ってからは、昨日ビアガーデンにつれていってくれたトゥクトゥクドライバーの方に合流。バイクで近くの広場まで連れて行ってもらって、ストリートサッカーをした。僕はマーケットで買った「Cambodia」と入ったサッカーシャツを着ていざ勝負。が、サイズがキツメだったため、仲間からは「マラドーナ」と言われる始末(笑)。途中からは現地の小学生か中学生と思われる子達も入って楽しく遊んだ。アウェイの地はタイ以上にピッチコンディションが悪く、小さな池に足を踏み込んでまたトレーニングシューズがぐちゃぐちゃになった。向こうがサッカーよりバレーが得意だっていうのもあったけど、ボール捌きが微妙な僕でも、少しは日本人のテクニックを見せられたかな。
シャワーを浴びて、またまたドライバーさんに連れられて、カンボジア鍋を食べにバイクで連れて行ってもらう。20分ほどしても着かないので、英語でまだ着かないのか、と聞いてみると、「街の中は高い。だから少し遠くに行くんだ。行くところは安いし、うまいぞ!」とのこと。実際、お店は日曜ということでにぎわっていた。観光客っぽい人もいなく、まさに地元の人ぞ知る穴場。新しくテーブルを出してもらってみんなでビールで乾杯! こちらの文化としては、ゴミはテーブルの下にポイするので、缶ビールがテーブルの下に山積みになっているのを見たときはびっくりした。今日もかなり飲んでしまう。
帰ってから、ホロ酔い気分のなかミーティング。僕はこの2日間、楽しんでばかりいる。けれど、ただ楽しんでいるだけの自分に罪悪感を感じないこともない。そう考えている中で、ちょっとずつ海外支援のことなども考えるようになってきて、この旅がいいきっかけになりそうだな、という話をした。みんなは楽しいこと、何か強く感じたこと、両方あったみたいで、楽しいミーティングになった。
ミーティングでは、あまり絡みのないメンバーの話がおもしろく感じられる。それまでは“見る”も“する”もあまりスポーツに興味がなかったというメンバーは、タイでは“見る”に、カンボジアではシャトルコックを蹴り合って“する”に目覚めたという。他人との距離を一定に置くことがベストだと思っていたメンバーは、カンボジアやタイの人の素朴さに触れ合うことで人のよさが感じられ、今までのスタンスを再考させられることになったという。
ミーティング後には、最後の夜ということでドライバーのみんなに連れられてカラオケに行った。日本の曲も歌えて楽しかった。しかし、そこには朝や昼間に店や市場で会った女の子がいた。別に売春とかやましいことをするわけではないけど、お金を稼ぐためには朝早く物を売って、夜遅くまで働かないといけないんだな、というショッキング感。途中からお酒も醒めていた僕は、相手をしていた女の子と同時に気持ちも醒めていた。
楽しいばかりだった旅行も、ちょっと本気で考えさせられる機会をもらった。仲間のipodを借りて、考えているのだか寝ているのだかわからない時間を朝まで過ごした。
●8月25日(月)
今日は朝から移動日。楽しかった3泊4日も今日で終わり。旅はあとは移動を残すのみとなった。行きではただただ楽しんでいたデコボコの道のりを行くタクシーも、もう慣れて、余裕を持って寝ることができる。
国境ではタイ再びタイへの入国イミグレーションを経る。が、少しずつしか進まないので、一番最初に手続きを終えてみんなを待っている僕のところには、物乞いの子供たちがやってくる。僕は特別におもしろいことをしてくれたらお金をあげるというスタンスなのでかたくなにあげないよと言っていたが、遅れてやってきた仲間の太鼓にみんな群がってくる。次第に楽しい空気が満ち溢れ、子供たちも笑顔になってくる。現地の歌も教えてくれたりした。物乞いをするときも、かわいい笑顔で腕を引っ張っておねだりをしてくるので、とうとう僕は遊びながらも5バーツをあげた。グローブのボールをあげた男の子は、本当にうれしそうな笑顔で感謝してくれた。困惑していて早く抜け出したかったメンバーも多かったようだけど、昨日から考えこんでいた僕にとっては、子供の笑顔のよさを実感できてよかった。やっぱり、楽しむことが一番だよな、と。
ここからはタクシーに乗って再びウボン・ラチャタニーへ移動する。本当はバンコクのほうが近いのだが、往復チケットの関係で戻ることになっていた。僕にとってはこの移動が救いのきっかけになった。途中、仲間と一緒にipodを聞いていると、流れてきたのはミスチルの『彩り』。この曲のサビが僕の心の隙間にはガチっときた。
「僕のした単純作業が この世界を回り回って
まだ出会ったことのない人の笑い声を作ってゆく
そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に 少ないけど 赤 黄色 緑」
(Mr.children『彩り』より)
貧困だのなんだのといったいろいろな問題が、まだちゃんと勉強して理解してない僕にすら整理できないほどたくさん見えてくる。その問題の大きさにどうしたらいいのだろうと、僕は昨日の夜から押しつぶされそうだった。けど、やっぱり答えはまわりまわって最初から考えていたところに行き着く。
楽しむことが、一番。
今やっていることが、まわりまわってどっかの誰かが楽しく笑っていられることにつながれば、それでいいじゃないか。そして、それを楽しめれていれば、最高。
やはりこの旅は、その「どっかの誰か」が一部でもいいから見れたことが最高の収穫だったに違いない。だから、がんばれるし、がんばらなければならない。
しっくり来る答えではないけれど、当分の答えを見つけられた僕は、ホテルに着いてから安心してしまったのか、ビールを一口飲んだ瞬間に疲れがあふれ出た。早めに夕食を立って寝てしまい、この日が誕生日の仲間を祝えずじまいだった。
楽しいだけじゃつまらない。
楽しむことが誰かのために。
スポーツのチカラで。
GLOBE PROJECT

