2008年08月28日

GLOBE PROJECTタイ・カンボジア渡航記1日目・2日目

8月18日から8月27日まで、
フットサル大会を開いて
その参加費をカンボジア国境近くの地雷除去に充てる活動をしている
学生団体GLOBE PROJECTの活動のひとつとして、
タイとカンボジアに僕を含めたメンバーで行ってきました。

持って行った日記も疲れすぎて書けないほど充実した旅でした。

なので、この場を借りて頭の中を整理する上でもいいと思ったので、
日記風につづっていこうと思います。



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●8月18日(月)

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前日はサッカーのナイターのアルバイトがあって、帰ってきたのは12時を回ってから。なのに寝れずに3時前には起きていた。興奮醒めないままに家を飛び出したら、地元が同じ仲間と待ち合わせている駅に30分も早く着いてしまった。その旨をメールで送ると、1本早い電車に乗ろうということになった。

電車の中では仲間のひとりが眠っているなか、僕はずっと興奮していた。なにしろ大学4年にしてようやく、初めての海外。そして、ただ遊ぶだけでなく、意義のある旅行だ。眠れないのもしょうがない、と自分で納得する。空港に着いて、ほかのメンバーと合流しても気持ちの昂りは収まらない。チェックイン、両替など、すべての行程が刺激的に感じられる。空港の銀だこを最後の日本食として食べ、午前10:00に飛行機は飛び立った。

バンコクに到着したのは現地時間14:30頃。機内では真ん中の列に両サイドを知らないおっさんに挟まれ、あまりリラックスはできなかった。それでも2時間くらいは眠ることができたからか、朝ほどの緊張感はない。空港に着くと、タイ独特のにおいがする。フローラルというか、なんというか、よくわからないけど、こっちではクーラーから必ずこういうにおいがする。スワンナプーム空港も新しいからか、無機質に感じる。曇っているからかだろうか、暑さもそれほど感じなかった。

この日は翌日に乗る国内線用のドムアン空港近くへ移動するだけ。成田から羽田への移動と感覚としては同じだ。バンコク市内を突っ切るため、バンコクの様子を垣間見ることができる。感覚としては、それほど驚きはなかった。やはり、都会だと。

ホテルに着くと、さっそく事件が起きる。男ほぼ全員で乗り込んだエレベーターが壊れたのだ。定員11人と書いてあるエレベーターに、ブザーが鳴らないから大丈夫だろうと13人で乗り込んだ。すると、上の階へ動こうとした瞬間にドヒューンと何かが切れたような音がして、ランプはほこりが落ちて灯りが消える。と同時に、下へ落ちた。ホテルの人に無理やり扉を開けてもらい、なんとか救出してもらった。ホテルの人は笑いごとにしてくれてたけど、これからの旅、何かの予兆ではないかと感じさせられた。

この日はホテル近くで夕食を取る。タイ独特の風味に最初は戸惑いながらも、おいしくいただくことができた。意外にいけるじゃないか。

部屋に戻ると、僕の部屋には男がたくさん集合して、なでしこサッカー準決勝を観戦(なぜか前半35分から始まるという謎)。指導者を目指している仲間と、久しぶりに戦い方を語り合いながらサッカーを見る。監督の目線を持っている人間とサッカーについて語り合うのはおもしろい。

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そうして夜は深まり、仲間との雑談の中で少し落ち込みながら、翌朝に備えて眠った。



●8月19日(火)

4時前に起きてコンビニに行くはずが、起きたのは4時過ぎ。どうやらケータイのアラームを日本時間でセットしていたようだ。おかげで急いで支度をしなければならず、スニーカーを1足忘れることになる。それに気づいたのはドムアン空港に着いてからだった。

ドムアン空港からウボン・ラチャタニーの空港へは1時間弱ほど。軽食とジュースが出された瞬間以外は眠っていたので記憶がまったくない。そりゃそうだ。2日間のベッドでの平均睡眠時間が2時間だ。ところさえあれば寝ていたい。

空港に着くと、僕らの支援先である現地の地雷除去団体、PROの方が待っていてくれた。PROの方に加えてきてくれたのが、日本語通訳をやってくれるスワンさんだ。昔は佐賀の日産自動車で働いていて、その関係で日本語がわかるそう。この旅ではものすごくお世話になった。

2時間ほどトラック式のバスに揺られ、PROが拠点として構えるビレッジに到着する。このビレッジがある国立公園内は、現在立ち入りが規制されているようだ。入り口には軍の人がいてチェックをしている。というのも、この公園はカンボジアとの国境があり、カンボジア・タイをまたいで遺跡群がある。それをめぐって政治的に対立しているため、両国の軍が駐留しているのだ。今回は残念ながらその名所には行けなかったが、ビレッジに入れただけでもすごいのかもしれない。

ビレッジでは、バスから降りると同時に首から花輪を掛けてくれたり、「歓迎」の横断幕が掲げられていたりと、想像以上の歓迎ぶりに戸惑った。英語でのプレゼンテーションもわかりやすい単語を使ってくれていたので、久しぶりの英語のリスニングもなんとかできた。

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そしてすぐに地雷除去のデモンストレーションに移る。除去には、平地であれば、協力関係にある軍の犬がまず活躍することができる。犬が地雷に入っている火薬のにおいを嗅ぎつけ、そこを人が掘り起こして地雷を取り出すのだ。だが、犬が活躍するのは草や木が生い茂ってないところに限られる。それ以外のところでは、2人1組で人間が少しずつやっていくことになる。2人で1日に100㎡しか除去できないという。犬を教育したのはアメリカ軍であったり、途方もない広さがある地雷原など、さまざまな皮肉さを感じた。

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PROが用意してくれたお弁当をおいしくたいらげ、ペタンクやセパタクローに混ぜてもらう。勝負をしたペタンクで負けて踊りを踊らされた。少しおかしく踊って見せたら、笑ってくれた。英語がわからない除去員の人も多かったけど、言葉がいらないスポーツって、改めていいなと感じた。これも、日本で頭で考えているばかりではわからないことだ。そして、驚きを感じたのはセパタクロー。こちらの人はおそろしいスパイクを撃ってくる。立った状態からそのまま360度回転し、しりもちをつくことなく着地する。股関節も柔らかいから、自由にネットの上に足を出せるから、足の裏でのフェイントも自由自在だ。これは3年くらい練習してようやく遊んでもらえるかなという感じだった。

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スポーツを楽しんだ後は、実際に来年地雷除去が計画されている地雷原に向かった。この地雷原には、1つだけお寺が残っている。昔は人も住んでいたが、いまはこの周りはほとんど人がいない。除去員の中にもこの近くの村の出身の人がいて、もう4年もこの地雷原で除去が始まるのを待っているのだという。地雷原の中には、寺から住職が住む家までの道があるだけ。その周りには、木々が生い茂っている。日本の山にもある、ごく普通の風景だ。だが、違うのは、そこに地雷があるということ。「Danger!! Mine!」の標識が張られている。僕らが歩いているこの道も、今は亡くなった前の住職がナイフで手探りで作っていったものなのだそうだ。岩の上には仏像なども飾られている。この岩の陰で、ゲリラ戦が行われていたのだろうかと想像力を駆り立てられる。これまでテンションがただただ高く、スポーツで盛り上がっていた気持ちも、ここに来ると地雷原の深刻さがわかる。僕はいつの間にか発する言葉が少なくなっていた。

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ホテルに到着。近くの食堂夕飯をたいらげ、市場を回ったが夜はもう店じまいのようなので、屋台でタイ風ラーメンを食べた。唐辛子が入っていないもので、甘みを強く感じた。自由時間を終えてホテルに戻ると、近くのカフェでこの日から、グローブのメンバー全員が集まるミーティングがあった。1人5分ほど時間を持ち、自由に感じたことを話す。反論や議論はなく、ただそれだけ。ただの旅ではなく、せっかくなのだから感じたことをシェアしていこうという趣旨だ。

僕はこの日、「Mine」についての話をしたのを覚えている。mineは“私のもの”であるという意味だが、地雷原ではlandmineを短縮して“地雷”という意味にもなる。最初はこの表示を見て皮肉だなと思ったものだけれど、話を聞いて、地雷原を見るうちに、考えが変わってきた。それを象徴していたのが、「なかなか地味で、命を張った危険な作業で、大変だけれど、そのモチベーションはどこから来るのか」というメンバーが投げかけた質問の答えがあったからだ。

「だって、地雷があったら、農業や仕事ができないし、生活ができない。だから除去するんだ」

日本にいると、いろいろと頭で考えがちだ。政治的な対立がどうのこうの、戦争とはなんぞや、だの。でも、それはそこで生きている人たちにとってはあまり関係がなく、目の前の状況を生き抜いていくしかない。だから、彼らにとっては“地雷=mine=私たちのもの”なんだろうな、と感じたという話をした。

かっこつけて話したようになっているが、本当にそう思ったことだから不思議である。いよいよ渡航も本番が始まり、次の日を楽しみにしながら就寝した。

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楽しいだけじゃつまらない。
楽しむことが誰かのために。
スポーツのチカラで。

GLOBE PROJECT
http://globe-project.jp


渡航記3日目~4日目
渡航記5日目~6日目
渡航記7日目~8日目
渡航記9日目~10日目__
渡航記 まとめ


posted by 110kin |09:59 | スポーツを考える。 | コメント(0) | トラックバック(0)
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