2009年11月29日

GO!SPURS! ~ヴィラを圧倒するも勝ち越せず~

 77分、波状攻撃を仕掛けたGOAL前での零れ球を、胸トラップしたマイケル・ドーソンがそのままボレーSHOOT!鋭い弾道がGOAL上方を滑るようにネットに突き刺さり、ようやくスパーズが同点に追い付いた。

 50分を過ぎた頃からしばらくの間、相手陣内で圧倒的に押し続けながらなかなかGOALを奪えなかっただけに、本当に“ようやく”という感じだった。

 今季好調なアストン・ヴィラも良い戦いぶりを見せていただけに、さすがに勝ち越すまでには至らずドローでゲームセット。スパーズは勝ち点を1上乗せするに留まった。

 記憶にも新しい前節ウィガン戦での9-1という爆勝劇。その勢いの継続が期待されたこの日のヴィラ戦だったが、大勝後のチームは得てしてその次の試合で良い結果を得られなかったりするもの。そういった意味でどういった試合の入り方をするかに注目したが、早々の4分にニコ・クラニチャルが強烈ミドルを見舞うなど、入りはまずまずに見えた。

 と、安心したのも束の間。

 10分、CKからの零れ玉をガブリエル・アグボンラホルに押し込まれアッサリ先制を許してしまう。

 試合の展開としては、そこからスパーズが追いかける図式は興味深いものだったが、ヴィラのDFがなかなかに良い。途中で戦意喪失した前節のウィガンDF陣のスカスカさとは比べるべくもないが、寄せの速さ、マークの厳しさでスパーズ攻撃陣に自由を与えまいとする。

 この日のスパーズの攻撃の中心に君臨していたのは、間違いなくクラニチャルだった。
 攻撃はクラニチャルを経由する場面が多く、大きな展開やスルーパスで構築、決してスピードあるタイプではないがキレのあるドリブルを見せる場面もあり、コンディションの良さを窺わせた。

 前節も渋い働きを見せていたが、この日の様からはバイエルン・ミュンヘンで90年代後半に活躍したシュテファン・エッフェンベルクの姿が何となくダブった(上手いけどスピードないところ含め)。CK、FKも任されるなど攻撃の全権を担い掌握する様からは、ピッチ上の“王様(王子様ぐらいか?)”たる風格が感じられたし、今季途中に加入して以降ここにきて完全にチームにフィットしてきている。

 そんな好調クラニチャルに前節大爆発したジャーメイン・デフォー、アーロン・レノンらが絡む攻撃で、何とか早い段階で同点に追い付きたかったスパーズだが、好機をつかんでもヴィラの粘りのDFの前になかなかGOALネットを揺するには至らない。

 21分にはデフォーのSHOOT!をGKブラッド・フリーデルが弾き出し、この零れ玉をSHOOTしたドーソンの一撃はカルロス・クエジャルがライン上でクリア。

 後半開始直後にもピーター・クラウチのポスト落としからクラニチャルが強烈ミドルを放つが、枠内に一直線に伸びていった当たりを再びフリーデルが好セーブ。

 73分にデフォーが押し込んだGOALはハンドで取り消し。どうやらこの日はデフォーの当たり日ではないらしい。。。

 残り時間を考えると、攻め込みながらもGOALを奪えないという結末も脳裏に過ぎるところだったが、冒頭に記した通りドーソンが同点GOALを決め何とか黒星は免れることができた。

 ポゼッションが40%:60%、SHOTS ON TARGETも4:16と、数字上からも分かるようにアウェーのスパーズが押しまくっていただけに、白星が欲しかったのが正直なところだが、ヴィラDFの奮闘ぶりを考えると先制されて追い付いたことで良しとすべきか。。。

 クラニチャルは同点GOALが決まったところでロビー・キーンと交代した。残り時間が乏しかったこともあるが、代わって入ったキーンにさしたる見せ場はナシ。というかMF起用?だとやはりちょっと厳しいものがある。元々右サイドからの攻撃に特徴あるチームとはいえ、キーンが入ると一層左が機能不全になっているように見えてならない。

 復帰が近いとされるルカ・モドリッチが戻ってきた折りに、中盤の構成含めキーンがどういった起用をされるのかにも今後は注目が集まりそうだ。

 12月は1日のリーグCUPでマンUと対戦するのを皮切りに、28日のウェストハム戦まで月間7試合という過密日程!ここをどう乗りきるかでTOP4への可能性というものが見えてくる。

posted by JIN18 |18:09 | ♠GO!SPURS! | コメント(4) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年11月29日

33節:鹿島がG大阪に完勝し3連覇に王手!

 もちろん異論もあるだろうが、試合内容、相手との力関係などを考慮すると、個人的には鹿島の今季一番のゲームだったのではないか!?と感じるくらいの快勝を収めた。

 ホームで立ち上がりから気合い十分の鹿島は、攻守の動き出しの速さで圧倒的ともいえるくらいボールを支配し、G大阪に対して猛攻を仕掛けていた。

 ただ、G大阪も百戦錬磨のチーム。GOAL前のエリアではしっかりとしたDFを見せ、本当に決定的な場面は容易に与えない。一見押しまくられているようでも、抑えるべきところはしっかり抑えて、虎視眈々と反撃の隙を窺っているようにも感じられた。

 超!ハイペースの鹿島の運動量が90分続くとは思えなかったが、前半の半ばあたりからペースダウンしてくると、G大阪が徐々に盛り返し、実際、決定機に至りそうなシーンが幾度か演出された。

 スコアレスで前半を終え、後半に入ってもややG大阪に勢いがあると感じられたその矢先!鹿島に先制点が転がり込んだ。

 小笠原満男からのパスを引き出した興梠慎三が、個人技でシュートコースを作り流し込んだ先制GOAL!その余韻冷めやらぬ間に野沢拓也が左足で巻き気味にサイドネットに突き刺した“らしい”技ありの2点目!

 敗れると優勝への望みが絶たれるG大阪も反撃に転じ、二川孝広のGOALで直ぐさま1点差に詰め寄る。

 そして、にわかに動き出したゲームは、60分台に決着を見ることになった。二川のGOALが入った僅か2分後、野沢の左からの低いクロスを、エリア内に突進してきた興梠が中央で合わせて再び2点差にしたのだ。

 それは、1点差にして更なる逆襲に転じたかったG大阪にショックを与えるには十分すぎるGOALだった。68分にはルーカスが2枚目で退場。

 ここで勝敗の行方は決した。

 G大阪はその後も攻撃的な選手を投入することで反撃の意思こそ伺わせたもの、終盤、それぞれ交代出場の田代有三とダニーロにダメ押し弾を喰らいTHE END!優勝への道はここで断たれることになった。

 やっぱりリーグが終盤に差し掛かったところでの優勝を争うチーム同士の激突とは、なかなかに熱く面白い。敗戦が許されないG大阪が、スコア挽回のために攻撃に出て逆襲を喰らったことは責められない。それよりも最終節前の佳境に、このような素晴らしい試合を披露した鹿島を賞賛すべきだろう。

 立ち上がりから見せた気迫溢れる猛攻は、勝負どころを心得た本当の強豪チームのみが体現できる術のように感じられた。一時調子を落としリーグで5連敗を喫した時には、その流れと質の悪から、今年これで優勝するとJ1全体のレベルに疑問符が付く…と感じたものだが、29節のドロー以降6連勝。きっちりと帳尻を合わせてくるあたり、改めてサスガだと思う。

 最終節はアウェーの浦和戦。2位川崎Fとの得失点差を考えると、どうしても白星で締めくくりたいところだ。アウェーの埼スタは難所だが、この日の鹿島の試合っぷりを観る限り、しっかりと勝利で優勝を手繰り寄せそうな気もするが…さて、どうなるやら!?

posted by JIN18 |11:40 | ■J-League 2009 | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年11月24日

GO!SPURS! ~デフォーの5GOALなどでスパーズ歴史的大勝!~

 スパーズFANにとっては、まさに「THAT'S ENTERTAINMENT!!」

 いやはやスゴイ試合だった。。。

 勝ったチームが1試合で9GOALも奪った試合など観たこともないし、両チームで10GOALも入った試合も記憶にない。4月にリヴァプールとアーセナルが4GOALずつあげた“撃ち合い”ぐらいしか思い浮かばない。9GOALをあげての爆勝は、1992年にプレミアが生まれてからは2番目という記録らしいが、スパーズにとっても恐らくクラブ・レコードではないだろうか!?

 キックオフからスパーズ優位で展開してはいたが、64分にアーロン・レノンがチーム5点目を叩き込んだあたりでウィガンは完全に戦意喪失。後はもうやりたい放題だった。


【トッテナム 1-0 ウィガン】  9分 クラウチ
 惜しい場面を二度ほど逃していたピーター・クラウチが幸先良く先制点をGET!右のレノンからの低いクロス、ワンバウンドしたボールをファーから詰めて、膝を折り曲げながら飛び込みヘッドでGOALに突き刺した。


 24分にはトム・ハドルストーンがショートCKから受けたボールを正面から強烈ミドル。これは右ポストボール1個分逸れた。
 33分にもニコ・クラニチャルのスルーパスからジャーメイン・デフォーがバー直撃弾!

 惜しい場面はあったが、その後、前半はポゼッションで圧倒的に上回りながらも追加点なく終了。
 ハーフタイムの時点で、いったい誰が後半の猛爆を予想したことだろう!?


【トッテナム 2-0 ウィガン】 51分 デフォー
 ヴェドラン・チョルルカのパスカットがダイレクトパスに。受けたレノンが素速く向き直り、DFの間を通す低く速いクロスを供給。マークするDFを振り切ったデフォーが倒れこみながらダイレクトボレー!!

【トッテナム 3-0 ウィガン】 54分 デフォー
 ウィルソン・パラシオスが自陣から出した長いパスをウィガン最終ラインがクリアミス。これがデフォーに渡り独走!角度のないところからGOALネット左に突き刺してGET!

【トッテナム 3-1 ウィガン】 57分 シャルナー
 3-0になったところで楽勝ムードが漂いかけたが、まだまだ試合は分からないというウィガンの気迫を感じさせたのだがこの1点。左からのクロスをエリア内で受けたパウル・シャルナーが右足で冷静にGOALに突き刺した。が!トラップは右手を使ったハンド臭くも見えた。。。
 
【トッテナム 4-1 ウィガン】 58分 デフォー
 チョルルカのスルーパスに反応したレノンがGOALライン際でダイレクトクロス。落ち際に流れて走り込んだデフォーが、またもやダイレクトでSHOOTをブチ込む!デフォーは最初のGOALから7分間でハットトリック達成!トッテナム 5-1 ウィガン】 64分 レノン
 クラニチャルのパスを中央で受けたクラウチが、溜めて右のスペースへ叩く。侵入してきたレノンが、角度のないところから密集するGKとDFの間を縫うような低いSHOOTを、一直線にGOALへ沈めてフィニッシュ。

【トッテナム 6-1 ウィガン】 69分 デフォー
 チョルルカが自陣でパスカットをするとそのままオーバーラップ。早めにDFライン裏へのパスを出すと、反応していたデフォーが上手くボールを収め強烈な一撃!ニアの右ポストに当たったボールが勢い良くGOAL内へ吸い込まれた。
 固め打ちはまさにデフォーの真骨頂!

【トッテナム 7-1 ウィガン】 87分 デフォー
 クラニチャルが自陣左から繰り出したロングフィードをウィガン左SBがキックミス。ボールが眼前に零れてきたところを拾い突進すると、またもや右の角度のないところからSHOOT!もうどうにも止まらない!
 荒稼ぎのデフォーはこれで今季プレミアで11GOAL目。フェルナンド・トーレスを抜き、この段でTOPスコアラーにも躍り出た。
 デフォーは直前の84分にもクラニチャルのスルーパスを受けてエリア内で絶好機を迎えていたが、その場面ではSHOOTをミス。もし、それが決まっていたら、ダブルハットトリックになるところだった。

【トッテナム 8-1 ウィガン】 88分 ベントリー
 GOAL前右で得たFKをデイヴィッド・ベントリーがGOAL右に叩き込んだ。外から枠内に巻いてくる弾道だった。このあたりになってくると、「まだ入るのか!?まだ入るのか!?」と1点1点が信じられない。打つSHOOTが全て入ってしまうカンジだ。

【トッテナム 9-1 ウィガン】 94分 クラニチャル
 締めは渋く味のある活躍をしていた(DFも頑張ってた)クラニチャル。右のベントリーからのパスをエリア内GOAL正面で受けるとワントラップボレー!弾丸SHOOTがバーを叩き落下したボールが枠内にイン!


 と、まぁ、GOALシーンだけまとめてみてもスゴイことスゴイこと。

 一つ一つの経過を見ても分かるように、スパーズのGOALはほとんどが右から攻め込んで奪ったモノ。ウィガンは途中でもうちょっと修正するなり何なりできなかったのだろうか??最後はもう当たりにも行かないしラインもバラバラ。完全に戦意喪失していた。

 5GOALのデフォーの爆発ぶりは凄まじかったが、ストーク・シティ戦で負傷して以来プレミア3試合ぶりの復帰となったレノンのキレっぷりも半端なかった。切れ込んでいくスピード、クロスの間合いと質、全てが素晴らしかった。コンスタントにこのパフォーマンスを維持できるならば、来夏のイングランド代表右サイドはこの男で確定!といって良いだろう。

 好調な右からの攻撃が目立ったとはいえ、左に入ったクラニチャルの出来も悪くなかった。展開力、タイミングと精度の高い気の利いたクロスでゲームを構築、良いタメを作っている場面もあった。

 そこで思い浮かんだのがロビー・キーンだ。プレーオフでの心身の疲労を考慮してか?この試合にキーンは出場しなかったが、前々から薄々(というかハッキリ?)感じていたことが確証めいたような…。

 即ち!キーン(今の状態ならば)がいないほうがチームが機能するのではないか!?ということだ。まぁ、相手との力関係もあるので、一戦だけで論じることはできないが、ハリー・レドナップ監督がまたキーンの起用に固執し続けるようだと、この良い流れが滞るような気がしないでも…。

 スパーズは勢い良く攻めていても、後半になると動きが落ちる傾向があるが、これだけ気持ち良く攻め続ければ疲労感も何のその。この日は最後まで伸び伸びプレーしていた。

 歴史的ともいえる?この爆勝劇は、プレミア他チームにとっても衝撃・脅威を与えたに違いない。開幕した頃の好調さがナリを潜めていたここのところのスパーズだが、これを機にまた一気に波に乗って欲しいものだ。

 22日には負傷で長く戦列を離れていたルカ・モドリッチがトレーニングに完全復帰を果たしたという。モドリッチの復帰が成れば、また一段強力なチームになることは間違いない。今季プレミア随一の“調子乗りサッカー”で、どんどんリーグを席巻していってもらいたい。


クラウチ 6.5  貴重な先制点をGET!GOALはそれだけだったが献身的なプレーが光った
デフォー 9  変幻自在な動きで大爆発!!
レノン  8.5  右サイドを蹂躙し3アシスト1GOAL!キレキレだった
クラニチャル 7.5  プレーメーカー&チャンスメーカーとして抜群に機能!

posted by JIN18 |20:37 | ♠GO!SPURS! | コメント(2) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年11月24日

32節:清水に快勝したG大阪が優勝戦線に残る!

 28節に広島と引き分けて、暫定ながら今季初の首位に立った清水だが、そこから今節を迎えるまでリーグ戦で3連敗を喫し、悲願の年間初Vが大きく遠のきそうになっている。

 首位に立った時点では、失点が下から2番目の少なさという堅守を礎に戦ってきたチームだったが、3連敗中喫した失点は9!しかも対戦相手には柏や大分といった降格圏を彷徨うチームが含まれている。

 粘り強く戦ってきたこの1年だが、どうやら息切れしてきた感もある。優勝への望みを残すためには、もう一つも負けられない状況で迎えたのがこの日のG大阪戦だった。

 一方のG大阪もここにきて急浮上してきたチームだ。今季は5/16の12節浦和戦で引き分けた後、ACLのFCソウル戦に敗れたのを皮切りに、15節の横浜戦の白星を間に挟み何と!8連敗を喫するという不調っぷり(NC含む)。四冠制覇をも視野に入れていたチームとしては、考えられない低迷だった。

 しかし、夏の終わりから秋口に掛けて、ようやく安定した戦いを披露するようになり、首位を走っていた鹿島の足が止まったこともあり、ここにきて優勝戦線に顔を覗かせるに至っている。もうこれ以上落ちられない清水と、昇り調子↑のG大阪の対戦は、白黒の結果がそのまま優勝の可能性を示す戦いだった。



■ 清水エスパルス
 相手が攻撃力のあるチームということもあり、慎重になっているのか!?とも思ったが、時間が経過しても出来はあまり芳しくなかった。

 元々それほど攻撃にバリエーションがあるわけではない。先制点を奪われてからようやく前目に攻撃に掛かる人数こそ増えたが、動き出しに乏しいためなかなか良いパスの出しどころがない状態。パスは止まっている足元から足元へ。右の市川大祐の質の高いクロスを生かそうすにも、ターゲットとなるヨンセンが負傷欠場中。岩下敬輔あたりが苦し紛れ?に送ったフィードはいとも容易く弾き返されていた。

 あまり動きのない相手を見ていれば良いのだから、G大阪DFとしても捕まえやすく対応に苦労しているようには感じられなかった。18分、36分と岡崎慎司がフィニッシュに至る決定機を得たが、岡崎だけはエネルギッシュに動き回り、何とか良いボールを引き出そうという意識が感じられた。

 リードを許して折り返したこともあって、後半に若干ギアを上げたようには映ったが、活路は右サイドからのクロスのみ。正直、今の攻撃力で2点3点と積み重ねていく姿はちょっと想像し難い。

 70分に追加点を奪われたところでTHE END!組織を整えた守備がしっかりできるのは今季実証された。来季は藤本淳吾や兵働昭弘といった攻撃センスの長けたタレントを、より生かせる戦い方が観たいものだ(まだ残り2試合あるが…)。



■ G大阪
 快勝を収めたといって良いだろう。プレーの質、サッカーの質でも相手を上回っていた。遠藤保仁、ルーカス、二川孝広に両SBあたりが絡む攻撃は、変化に富んでいてなかなかに面白かった。

 清水との違いはマイボールになったときの周りの選手の動き出しの質とその速さ。好機を迎えた時にそこに絡んでくる人の数が違う。傍観者がいない。14分のルーカスの先制GOALも高木和道がチャンスボールを送ったというよりも、ルーカスがそれを引き出す動きをしているように映った。

 まぁ、今季不調を囲った時期があったとはいえ、昨年は亜細亜を制したほどの実力を誇るチームである。チーム全体での相手エリアへの押し上げ方、緩急の使い方や熟成されたコンビネーションに一日の長があるのは、当然といえば当然なのかもしれない。

 68分にピッチに入ったチョジェジンが、71分にファーストプレーで2点目GET!これでこの試合は勝負あった!

 今節終えて首位鹿島とは勝ち点3差の3位。次節はその鹿島と直接対決が控えている。リーグ2位の59点をあげ得失点差では鹿島をリードしているだけに、ここで勝利すれば逆転優勝への道が大きく拓けてくる。

 2位川崎Fの動向も気になるところだが、川崎は今節何と!J2降格が既に決まっている大分に0-1で敗退。曲者新潟や残留に執念を燃やす柏との残り試合は予断を許さないだけに、3チームのどこが覇権を掴むかは、正直予想が付かない。

posted by JIN18 |00:04 | ■J-League 2009 | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年11月22日

南スラヴ勢の南アフリカへの第十五歩! ~スロヴェニア本大会出場決定!~

【 スロヴェニア 1-0 ロシア 】
     1-0  44' デディッチ


 スロヴェニアが会心の勝利を収めた!

 攻撃力がそれほどあるチームではないだけに、アウェーGOALと堅守を生かして勝ち抜けるにはこれしかない!という勝ち方だった。

 唯一のGOALが入ったのは前半終了間際の44分。

 サイドを起点にした攻めで前半押し気味に進めていたスロヴェニアだったが、先制点もその形から生まれた。自陣からの細かいパス交換でボールを押し上げ右に展開すると、右SBミーショ・ブレチュコからライン際でスイッチされたヴァルテル・ヴィルサが、数歩内へ歩を進め遠目からクロスを上げる。

 これにいち早く反応したのがズラトコ・デディッチ!

 カーブが掛かった巻くような右斜め後方から来るボールに、ほとんど跳び蹴りのような形でコンタクト!すると、GKイーゴリ・アキンフェエフが一歩も動けないSHOOTがネットに突き刺さった。

 1-0

 とはいえ、値千金のGOALが入るにはちょっと早すぎる時間だったかもしれない。第1戦に比べて今ひとつ…といってもロシアのタレント力、攻撃力を考えると、後半の45分をゼロで凌ぎきるのはなかなかに至難の業であろうからだ。 

 後半はスロヴェニアにとって長き45分になるかと思われた。

 しかし、W杯出場国を決める勝利の女神は、どうやらスロヴェニアを手繰り寄せたかったようだ。66分、前半あまり冴えなかったロマン・パヴリュチェンコに代わって後半頭からピッチに入っていたアレクサンドゥル・ケルジャコフが、GOAL前での混戦から相手GKにラフプレーを働き一発。

 ロシアは後半に入ってギアを上げて攻勢に出かかっていただけに、25分程を残して数的優位になったのは大きかった。尚もGOALするしか道のないロシアに、際どい場面を与えることもあったがDF陣の奮闘で得点を許さない。

 ロスタイムにはユーリ・ジルコフが2枚目で退場に。これで人数比は11:9になった。そして雌雄もここで決した。欧州プレーオフ4カードのなかで、最も力の差があると思われた対戦は、人口比でロシアの1/70というスロヴェニアが下馬評を覆し、本大会への切符を手にした!

 国際的に有名なタレントはほぼ皆無。チームワークと堅守を礎に勝ち上がってきたチームは、本大会でもアウトサイダーの位置付けになるだろう。しかし、このプレーオフの結果が表すようにサプライズを興す可能性は十分に秘めている。



【 ボスニア・ヘルツェゴヴィナ 0-1 ポルトガル 】
     0-1  56' ラウール・メイレレス


 この試合でボスニア・ヘルツェゴヴィナが受けたは計6枚。77分にはセヤド・サリホヴィッチが2枚目ので退場となっている。それは2点差を付けて勝つ以外道がないボスニアが、いかに激しく闘ったかの証左だろうか?それとも時間とともに増していった焦りの結末だろうか?

 この日のボスニアはプレーオフ第1戦で負傷したズヴィエズダン・ミシモヴィッチがメンバーから外れた。攻撃の核となる選手の欠場は、逆転勝利を狙うチームにとっては大きな痛手だった。代わって起用されたのは24歳のMFハリス・メジュニャニン。スペインのレアル・ヴァジャドリーでプレーする攻撃的MFだが、しかし、代表初CAPがこの試合という選手にミシモヴィッチの代わりを期待するのは酷だった。メジュニャニンは前半のみでピッチを退き、後半からはズラタン・ムスリモヴィッチがインしている。

 ミシモヴィッチ以外にも累積警告で3選手が第1戦と代わるという布陣は、戦前からいかにも苦しい戦いになることが予想された。

 既に1点のアドバンテージがあるポルトガルはDFに意識を置き、攻撃はナニを生かした形での仕掛けが目に付いた。25分にはエリア内で左へ流れながらボールを受けたナニが素速くクロス、チアゴがクッションとなり一旦下げると、受けたラウール・メイレレスがチアゴとのワンツーを敢行しDFの裏へ抜けGKと1対1!SHOOTは飛び出したケナン・ハサギッチに当たって弾き飛ばされた。ボスニアにとっては事なきを得た場面だった。

 唯一のGOALもナニを起点に生まれた。エリア外左で粘り強くボールを保持すると、フリーで中央に上がってきたラウール・メイレレスにパス。受けたラウール・メイレレスがGOAL左に落ち着いて転がし込みトータルで2-0!

 ボスニアが逆転出場するために3点をあげなければならないことを考えると、雌雄はここでほぼ決したといって良い。ヴェダド・イビシェヴィッチ、エディン・ジェコ、ミラレム・プヤニッチらが必死の反撃を試みるも、老獪さ?で一枚上をいくポルトガルを崩すまでには至らない。そして、冒頭で触れた通りサリホヴィッチが退場。もはや反撃の力なく、悲願の初出場の夢は夢のままで終わった。

 プレーオフで2連敗。Group予選でも3敗。計5敗も喫していることを鑑みると、W杯出場を逃したのも必然なのかもしれない。。。それなりにタレントを有した攻撃陣に比べると、DF陣がちょっと落ちる印象は拭えなかった。

 最終戦で夢が潰えたEURO2004予選、ドイツW杯予選に続いて、今予選もあと一歩のところ出場を逃した。全世界のチームのなかで、一番本大会で観たいと願っていただけに、個人的には痛恨の極みという他言葉が見つからない。。。

 それでも、主力の多くはキャリアのピークを迎える頃合いに成りつつあるし、後に続く新鋭も出てきている。次のEURO2012へ向けての期待を抱くことで、この項を締めくくりたい。





 セルビアスロヴェニアには、本大会での活躍を期待したい!









posted by JIN18 |17:08 | ♡南スラヴ系 | コメント(6) | トラックバック(2)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年11月15日

南スラヴ勢の南アフリカへの第十四歩! ~ボスニアがポルトガルに惜敗~

 FIFAランク上位4つが下位4つと対戦するという強国有利な組み合わせとなった欧州プレーオフ。個人的には下位4つが本大会出場したほうが新鮮味もあって期待できそう(ロシアは面白そうだが…)だと見ていたが、14日に行われたプレーオフ第1戦は、一番拮抗していそうなギリシャとウクライナの対戦を除けば、軒並み上位ランクの国が結果を残した。
 
 EUROの再来もありそうなフランスや面白さも新鮮さも欠けるギリシャあたりより“魂のチーム”アイルランドや攻撃力を秘めるボスニア・ヘルツェゴヴィナのほうが、遙かに本大会に華を添えてくれそうなのだが…。文字通り予選最終戦となる第2戦でのこれらのチームの奮起に期待したい。
 

 

【 ポルトガル 1-0 ボスニア・ヘルツェゴヴィナ 】
     1-0  31' ブルーノ・アウヴェス
 
 
 戦前に見聞きした様々な声が、思いのほかボスニア・ヘルツェゴヴィナへの期待が高いのに結構驚かされたが、プレーオフのドローが決まった折、エディン・ジェコが「最も嫌な相手に当たってしまった」ことを素直に認めたように、プレーオフ出場国のなかで最強といって良い相手との対戦は、クリスチアーノ・ロナウドを欠くといってもポルトガル優位と見るのが妥当なところ。
 
 ボスニアとしてはアウェーの第1戦をドローで凌ぎたいところだったが、31分にブルーノ・アウヴェスが決めた1点が決勝GOALとなり0-1で惜敗を喫した。
 右のナニからのクロスがGKとCBの間の難しい位置に送り込まれたが、ファーから中央へ入ってきたブルーノ・アウヴェスを、ボスニアの選手は誰も捕まえていなかった。
 
 2TOPにエディン・ジェコとヴェダド・イビシェヴィッチ、その下の司令塔にズヴィエズダン・ミシモヴィッチのBundesトライアングル。右に心境著しいセニヤド・イブリチッチ、左にセヤド・サリホヴィッチとサイドからのチャンスメイクを期待できる選手を据える強気な布陣で臨んだボスニアだが、後半開始からしばらくの時間を除けば概ね攻勢だったといって良い。
 
 やはりクリスチアーノ・ロナウドがいるといないとでは大違いだ。何よりDFに掛かったときの神経の遣い方が違うし、いなければその分意識を攻撃に割ける。ボスニアが互角以上の戦いを繰り広げられた要因には、(実力+)間違いなくその影響もあっただろう。
 
 数々の好機を得ながらNO GOALで終わったのにはツキのなさもあった。38分のサリホヴィッチの強シュートはGKに弾かれ、CKからのイブリチッチのヘッドはバーに嫌われた。
 そして、最も惜しかったのは89分の場面。右からのクロスをヘッドしたジェコのSHOOTがワンバウンドしてバーを叩き、その跳ね返りをズラタン・ムスリモヴィッチがダイレクトシュートすると今度は左ポストに弾かれた!
 
 1試合で3度もバーやポストに嫌われると、なかなか勝利を掴むことは難しい。
 
 とはいえ大きな可能性が感じられたのも事実。次もやってみなければどう転ぶか分からない。それぐらい拮抗した対戦だった。
 
 トランペットが掻き鳴らす「I Will Survive」が、やけに耳を付いたエスタディオ・ダ・ルスで勝利を収めたポルトガルの面々からも、辛勝には勝利の喜びよりも安堵感のほうが大きいように感じられた。
 
 2点差以上で勝つ!!
 
 ボスニアに残された道はそれだけ。
 しかし、その可能性は大いにある。
 プレーオフはまだ“前半”を終わっただけだ。
 
 
 
【 ロシア 2-1 スロヴェニア 】
     1-0  40' ビリャレトジノフ
     2-1  52' ビリャレトジノフ
     2-1  88' ペチュニク
 
 
 ディニャル・ビリャレトジノフにしてやられた!
 
 速い球回しからのボールをGOAL前でDFを背負って受けると、素速い向き直しと切り返しでDFを交わし豪快にGOALに突き刺した1点目は、テクニックを見せ付けられた。
 
 2点目はこの日の彼が持っていたツキ?の賜物か!?左のアンドレイ・アルシャヴィンからのパスは一旦合わせ損なったように映ったが、そのボールがDFに当たり再び何と!眼前に。二度目はしっかりとGOAL左に流し込んだ。
 
 力的にはロシアが勝るだけに誰もがロシア優位と見た顔合わせ。そのまま終了していれば文字通り快勝!…となったわけだが、終了3分前にスロヴェニアがネイチ・ペチュニクのGOALで1点を返したことにより、第2戦への興味は失われずに済んだ。
 
 スロヴェニアはロスタイムにも右からの長いボールにオフサイドトラップをかけ損なったDFの裏を突き、マルコ・シュレルが1対1のSHOOTを見舞うが、ここはGKイーゴリ・アキンフェエフが横っ飛びでナイスセーブ。そこで追いつければ御の字だったが、アウェーで1点取ってホームに戻るのは大きい。
 
 スロヴェニアのウリは何といっても欧州予選で2番目に少ない4失点という堅守。その堅守が威力を発揮し次戦でロシア攻撃陣を封じきれば、スコアは1-0でもOKということになる。それほど高いとはいえないスロヴェニアの攻撃力を考慮したとき、そういった戦い方は至極現実的だと思うし、ここを0-2で迎えるのとは大違いという意味で大きなアウェーの1点だった。
 
 とはいうものの、ロシアもW杯でかなり観たいチームだけに、実はこのカードだけハムレットの心境だったりするのだが…(他はボスニア、アイルランド、ウクライナに勝ってほしい!)。

posted by JIN18 |23:53 | ♡南スラヴ系 | コメント(10) | トラックバック(1)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年11月10日

GO!SPURS! ~ゴメス様々~

 開幕直後の快進撃の勢いもどこへやら…。

 前節はアーセナルとのノース・ロンドンダービーで完敗!故障者や不調選手の影響が大とはいえ、気が付けば失速してきた感もあるスパーズ。

 それでも前節終えてまだ5位というのは結構ビックリ!だ。良くいえば多くのチームに可能性がある混戦といえなくもないが、その実は栄華を誇った頃のユナイテッドのように圧倒的に抜きん出たチームがないというのが、今季ここまでのプレミアの状況といって良いだろう。

 ルカ・モドリッチが未だ復帰できず、“アーロン・レノンをも負傷で欠き、すっかり凡庸なチームに成り下がった感もあるスパーズだが、この日の布陣にはピーター・クラウチ、ジャーメイン・デフォー、ロビー・キーンというFW選手3枚が名を連ねた。といっても3TOPではなく、相性がなかなかに良いクラウチ&デフォーが凸凹2TOPを組み、キーンが左のMFあたりに入る形。

 ほとんどの試合で精彩を欠いているキーンだが、ハリー・レドナップ監督は本当に辛抱強く起用し続ける。。。なんて思っていたらそのキーンが先制GOALを叩き込むのだから分からないものだ。中央から左へ展開したボールをブノワ・アスーエコットがクロス。クラウチがヘッドで競り勝ったボールを、飛び込んできたキーンがGKの鼻先で強引にねじ込んでGET!した。

 立ち上がりからアグレッシヴさの目立つサンダーランドに押されっぱなしだったスパーズも、これで調子が出てくるか!?と思いきや!全く意気消沈した様子も見せず疾走感ある小気味良い攻守を見せるサンダーランド・ペースで、尚も試合は推移していく。

 どうやら今季ユナイテッドと引き分け、リヴァプールを打ち破った勢いと力はホンモノのようだ。

 38分にはアンディ・リードがドライブの掛かった右ポスト直撃弾を見舞い、その直後にも安易なバックパスに詰めたキーラン・リチャードソンがシュートを放つが、これは判断良く飛び出してきたGKゴメスがコースを寸断!

 ミスが多くイマイチ調子の出ないこの日のスパーズが、勝利し且つ相手をシャットアウトできたのは間違いなくゴメスの力に寄るところが大きい。
 51分には自ら与えたPKを見事にSTOP!事なきを得た。キッカーは昨季までスパーズに在籍していたダレン・ベント。もしかすると癖を心得ていたのかもしれない。ゴメスは83分にも決定的なヘッドを横っ飛びで弾き出すなど、リーグ戦5試合ぶり無失点の最大の立役者となった。

 スパーズは後半に入ると失速する傾向があるだけに、67分の追加点は時間帯的にも大きかった。エリア外からトム・ハドルストーンがミドルを放つと、バーを叩き垂直落下したボールがGOAL内へ。

 最後までイマイチ感が拭えないこの日のスパーズだったが、そのまま2-0でタイムアップ、順位は一つ上がって4位に!
 すぐ先に好調アストン・ヴィラ、マンUといった強豪との対戦を控えるが、モドリッチ復帰までは何とかこの位置に踏み留まってほしいものだ。

posted by JIN18 |21:45 | ♠GO!SPURS! | コメント(2) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年11月08日

31節:劣勢でもしっかりした戦いを見せた浦和と追い付き追い越せなかったFC東京

 午後の味スタに足を運んだ。
 快晴で好カードということもあり集った観衆は40000人超え。

 FC東京浦和。双方欠いている選手はいたものの、対峙している様からは力的に五分と五分に映った。それだけに、得点差こそ最小だったが、総じてなかなか質の高い攻防が繰り広げられた試合だった。

 唯一のGOALは後半早々の49分エジミウソンが決めたもの。右からのチャンスボールを見事なボレーで叩き込んだ。

 ほぼ互角に推移していた展開に変化が訪れたのは、浦和が先制した直後の53分、原口元気が2枚目ので退場になってからだった。人数が減った浦和は当然のごとくDFを固め引き気味になる。一方のFC東京は数的優位を生かして押し込み、追い付き追い越せ!といきたいところ。

 だが、以降の時間どちらがしっかりとしたサッカーができていたかといえば、それは浦和のほうだった。リードしていることもあって、且つ人数が減った分、やるべきことは明確だ。DFの意識を高めしっかりと守って、ボール奪ったら素速くカウンターを仕掛ける。相手はリードされているだけに当然攻めてくるし…というところで、生来浦和が得意とするスタイルが、見事にハマるシチュエーションになったというわけだ。

 実際、浦和の選手たちは特にやりにくそうな風でもなかったし、途中から観ていたら、多少押し込まれているにしろ、人数が少ないとはあまり感じないほど普通にプレーしていた。闘莉王がやみくもに上がる場面も、当然のことながら状況的にはないわけで、結果として付け入る隙を与えない。

 逆にFC東京のほうは数的優位をなかなか生かせなかった。先制されて早く追い付きたいという焦りもあったのだろうが、どうにも気持ちばかりが逸って上手くボールが回らない(前半あたりと比べると)。

 焦るFC東京とは対称的に浦和のプレーには老獪さすら感じた。
 そこには、代表クラスの好選手を多数抱える両チームだが、よくいわれるところの“経験”の差が、もしかしたら表れていたのかもしれない。

 より若い選手を抱えるFC東京は代表勢といっても新顔が多く、一方の浦和にはW杯などを経験した強者が揃う。チームとしての経験値でもJ1やACLを制したことがある浦和のほうが勝る。そういった一日の長の差があるのかもしれないと感じられたのが、後半しばらくの時間帯だった。まぁ、引かれた相手を崩すのは、どのチームにとっても容易なものではないのだが…。

 終盤はさすがにFC東京が押し込む時間が続いたが、結局浦和がその攻撃を凌ぎきって逃げ切った形に。浦和にとっては決して満足のいく勝利ではなかったかもしれないが、刻々と変化する状況下でそこに応じたやるべきことをしっかり遂行して得た勝利と感じられた。個人的には評価のできる勝ち方だったと思う。

 一方!ナビスコ杯制覇の余勢を駆って強豪打破!といきたかったFC東京は、残念ながらそれは成らなかったが、着実に地力が付いていることは感じられるだけに、今後の試合で立て直し良い形で今季をFINISHできれば、来年は本当に優勝争いに加わるだけの可能性を秘めると見る。

posted by JIN18 |21:32 | ■J-League 2009 | コメント(2) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年11月01日

バルサを屠ったルビン・カザンとは!?

 バルセロナがカンプ・ノウで苦杯を喫した試合。番狂わせ?を演じたのはサッカー大国ロシア王者のチームとはいえ決して名の知られた存在ではないルビン・カザン。食傷気味のCLには、正直、準々…イヤ!準決勝ぐらいまで大して興味も沸かない昨今なのだが、昨季のアノルトシスのようにダークホースが旋風を巻き起こしたり、超本命を食うような試合にだけは俄然興味をそそられる。

 ルビン・カザンに関していうと、新世紀以降強くなり昨季初めてロシアリーグを制した新興チーム、昨年現役を退いたセルビアのサヴォ・ミロシェヴィッチが最後に所属したチームというぐらいしか予備知識はナシ。現在のチームにおいてもロシア代表の“心臓”セルゲイ・セマクと、EURO2008のBest4国トルコで⑩番を背負ったギョクデニズ・カラデニズぐらいしかメンツを見ても分からない。

 「どうしても通しで観たい!」と思っていたら、なかなか時間が担保できずこんなに遅くなってしまったわけだが、カンプ・ノウで現欧州王者をどんな戦いで屠ったのか!?興味津々で観戦した。

 試合はBarça TVでカヴァーしたものを観させてもらったが、番組の体裁上仕方ない?とはいえ、「まぁ、よくもこれだけルビン・カザンをこき下ろすな」というくらいバルサ寄り。そりゃ、欧州王者にSERIEの覇者インテルが同居するGroupにあっては完全なアウトサイダーなのかもしれないが、ひたすら「教科書通り」「教科書通り」と、最後まで格下を見下すコメントに終始していたのには、ピッチで相手を舐めて苦杯を喫した選手と一緒だと苦笑することしきり。。。

 開始30秒、中央突破からバルサが決定機を演出、いきなり力の差を誇示し、その後の展開を予想させたが、その余韻冷めやらぬなかいきなり先制したのはルビン・カザンのほうだった。

 2分、GKのゴールキックをラファエル・マルケスが処理MISS!流れたボールを右サイドのアレクサンドゥル・リャザンツェフが距離あるところからダイレクトでロングSHOOT!ヴィクトール・ヴァルデスも虚を突かれたのだろうか!?横っ飛びも及ばずポストを叩いたボールがGOALに吸い込まれた!

 まぁ、予想だにしなかった展開といっていいだろう。

 その後はホームチームが圧倒的なポゼッションで劣勢を跳ね返すべく攻撃に転じるが、いきなり先制された焦りも手伝ってかなかなか思うような展開に持ち込めない。

 というよりもルビン・カザンのDFがなかなかに良い。引いているとはいえ容易にスペースを与えない各選手バランス良く散ったポジション取り。相手が自陣に入ったところでコースを切るプレスを掛け、パスが出たところを良い位置取りで狙っていた選手がパスカットというプレーで攻撃を寸断し、なかなかバルサのプレーにリズムを与えない。

 奪ったボールもしっかりと繋ぎ、細かく素速いパスワークで反撃に転じるあたり、個々のスキルもなかなかのモノ。引いて守って奪ってカウンター…というスタイルでも、ひたすら前の選手のスピードにでも依存するような安っぽいカウンター・サッカーではない。

 ほとんど名の知られていないチームが見せるからこそ驚かされるのかもしれないが、考えてもみればサッカー大国ロシアのチャンピオンチームである。相応の質を備えていても何ら不思議ではない。ロシア(というかソ連)のサッカーといえば、スピードを武器にしたスタイルという印象が強い(といってもその頃の中心はウクライナ勢選手だったが…)が、ルビン・カザンのサッカーを観ていて思い出したチームが一つ。80年代~92年に崩壊に至るまでの旧ユーゴスラヴィアである。タレントの数では比べるべくもないが、強国相手に押し込まれながらも、ひとたびボールを奪うと素速くしっかりと繋ぎ反撃に転じる様は大きくシンクロした。

 のユニフォームがカンプ・ノウのピッチの色に溶け込むようなルビン・カザンは、予想していたより遙かに良いチームだった。

 後半開始早々、チャヴィの縦パス一本を受けたズラタン・イブラヒモヴィッチの類い希なるバランス感覚と強さの賜物で同点に追い付いたバルセロナは、通常であれば更に一気呵成の攻めで逆転…となるところなのだろうが、どうにも上手く攻めきれない。
 この3日前にメスタージャで行われたリーガのヴァレンシア戦がかなりの激戦だったようだが、或いはその影響もあるのだろうか??

 ともあれ、ルビン・カザンが勢いだけでないしっかりとしたサッカーを継続している証でもある。73分にはあまり見せることのなかった長いパス1本でのカウンターから、ギョクデニズ再びリードを奪うGOALを叩き込む。以後のホームチームの反撃を凌ぎきり見事金星達成!

 或いはシーズンが佳境に差し掛かっているロシア・リーグのチームと、開幕から一月半というバルサのコンディションの差もあったかもしれないが、両チームの戦力格差というモノを考えると、やはり金星といって差し支えないだろう。

 リターンマッチが来週タタルスタン共和国・カザンで行われるが、季節・気候を考慮するとやはりバルサにとっては生易しい試合にはならないだろう。Groupもう一つの雄インテルが3戦3引き分けと今一つ調子に乗れないだけに、ルビン・カザンがホームでも良い結果を残せるようだと、悲願の決勝T進出への道も大きく拓けてきそうだ。

posted by JIN18 |00:15 | ◎世界蹴球雑記系 | コメント(2) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加