2009年10月28日
獲りも獲ったり!前半途中で10人になった広島を容赦なく攻め続けた川崎Fが完勝を収めた。
【川崎 1-0 広島】 19分 ジュニーニョ
エリア外で内へ移動しながら間合いを計る森のスルーパスを引き出した、ジュニーニョの動き出しの上手さで勝負アリ!右足でGOAL左に蹴り込んで先制!
25分、森脇2枚目■→■
【川崎 2-0 広島】 61分 鄭大世
直前のレナチーニョのSHOOTがポスト右へ逸れゴールキックに。そのリスタートからのボール、広島が繋ごうとするところをかっさらい最後は鄭大世が蹴り込んでGOAL!
【川崎 3-0 広島】 70分 田坂祐介
広島GOAL前の攻防から左サイドに流れたボールを拾った村上和弘が、フワリとしたクロスを上がってきた田坂祐介へ。ワンバウンドしたボールを田坂がダイレクトで叩くと、前の選手に当たってコースが変わったボールがGOALイン。
【川崎 4-0 広島】 74分 レナチーニョ
自陣からの中村憲のDFラインの裏を狙ったロングフィードにエリア内で追い付いたレナチーニョが左足を一閃!
【川崎 5-0 広島】 85分 中村憲剛
登里享平→井川→登里と右サイドでの細かいパス交換を経て、中央でフリーになっていた中村憲へ。ワンタッチで素速く右足を振り抜くとカーブの弧を描いたボールが左サイドネットへ。中村憲のすぐにシュート体勢に入れる位置にコントロールした、左足での上手いトラップが全てだった。
【川崎 6-0 広島】 86分 登里享平
自陣から中村憲が縦への速いスルーパス。背走する広島の最終ライン付近でジュニーニョがこのボールにコンタクト、出てきたGKと交錯する形でボールは右サイドに流れるが、走ってきた登里が無人のGOALへ蹴り込んでGET!
【川崎 7-0 広島】 93分 ジュニーニョ
直前までピッチ外で治療、足を引きずっていたはず?のジュニーニョが締めの1点。自陣でのボールカットを傍で受けた中村憲がダイレクトで左のオープンスペースへ。拾ったジュニーニョがゆっくりとDFに付かれながらもエリア内へ侵入。ワンフェイントでコースを作ると、コントロールSHOOTをGOALへ流し込んでFINISH!
ザッ!っと各GOALまでの流れをまとめただけでも、何とまぁ盛りだくさんなことか!
25分に左から入ってきた田坂祐介掴み倒した森脇良太が2枚目のイエローで退場。ちょっと厳しい判定にも思えたが、早々に広島が10人になってしまった事実は間違いなくこのスコア差に影響を及ぼした。
セオリーであれば、前を一人削って替えのCBでも足しそうなところ、広島が採ったのはボランチの森崎和幸を森脇のいたポジションに下げるという策。何とも強気に感じられたし、攻撃サッカーのスタイルは崩したくないという意思が感じられた。
それは、広島が常に優勝を宿命付けられたチームでないからこそできたといえなくもないが、劣勢で尚自らのスタイルを貫き通したのは天晴れ!だ。
むしろ人数が減ってからのほうが、同点GOALを狙いに行ったということもあるが、川崎優勢で進んでいた試合を広島が盛り返しているようにも映った。一人一人が運動量を増やすことで、一人少ないことを感じさせないプレーを展開していた。
が!ミスから鄭大世に2点目を決められてショックを受けたのだろうか。それまで無理を重ねていたことに精神的ショックが重なったことで、歪みが運動量の低下という形で一気に顕著になった。
後は川崎のGOALラッシュ!
「1点差でも7点差でも負けは負け」
誰のコメントかは忘れたが、一人少ない状況で尚ガチンコで挑み(守りに入ればこれだけ点差も開かなかったはず)これだけやられれば、むしろ後はサバサバしたモノなのかもしれない。劣勢のなか、あくまでも最後まで自分たちのスタイルを貫こうとしたことを賞賛したい。後は言葉通り気持ちを切り替えて次節に望んでほしいモノだ。
さて、川崎だが…。
大勝で首位の座を堅持し、いよいよ悲願の初戴冠に向けて勢いを付けた気がしないでもない。
強くて面白いサッカーをするチームが優勝することを常に望んでいる。強いチームが必ずしも面白いとは限らないし、面白いサッカーをしていても勝てる保障はない。しかし、真の王者たるはその両方を兼ね備えているべきだと思うし、そうあることが理想だ。面白いサッカーが結果を残すことは、リーグの雰囲気、或いはサッカー界が未来に指向すべきスタイルの一つの道標にもなる(そういった意味では川崎や広島が今季結果を出しているのは良いことだ)。
あくまでも独断と偏見による判断だが、今季のJ1にはそういった優勝する“資格”を持ったチームが非常に少ない。ここにきての混戦模様も首位をひた走っていた鹿島の予期せぬ長き低迷に依るところが大きい。
優勝するチームは勝ち点70は欲しいところだが、今年そのラインを突破するチームは既にない。負け数が10敗にも至りそうなチームの優勝は、そのチームの強さとともにリーグのレベルが疑われる。敗戦最小の清水も引き分けが多すぎる。上位陣の勝ち点が伸び悩む中気付けば浮上してきたG大阪、或いは混戦の原因を作った鹿島は低迷の時期が長すぎる。
と、(勝手に)絞っていくと、優勝に最も相応しいのは川崎ではないかと思えてくる。リーグ最多得点を誇る攻撃力は魅力だしハマったときは痛快だ。
何度も惜しいところでタイトルを逃してきたが、今年に関しては状況的にも格的にも、本当に優勝して然るべきだと感じるのだが果たしてどうなるか??
残すはあと4節である。
posted by JIN18 |23:40 |
■J-League 2009 |
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2009年10月25日
“踏んだり”とは前節ジャーメイン・デフォーが犯した愚行。
決勝GOALをあげる活躍を見せながら、61分に相手選手の足を踏みつけ一発■3試合の出場停止処分が下った。得点RANKで上位に付けるなど開幕から好調を維持していただけに、チームにとっては痛い。
“蹴ったり”
蹴っても蹴ってもGOALが決まらない。今節ストーク・シティ戦でのシュート数は22:10。SHOTS ON TARGETに至っては10:2と相手を圧倒しておきながらGOALを決めることができない。
27分のピーター・クラウチのヘッドは、ラインのスレスレでジェームス・ビーティーに真上蹴りでクリアされ、その1分後のニコ・クラニチャルのミドルは左ポスト直撃!エリア内へのスルーパスに反応した49分のロビー・キーンの一撃はGKスティーヴン・シモンセンのセーブに遭う。61分のクラウチの枠内ヘッドもシモンセンが弾き出す。
シモンセンはこの試合が今季初スタメンとのことだが、“当たり日”だったといって良いかもしれない。スパーズには他にも惜しいチャンスが幾つもあったが、時間の経過とともに、何をやってもGOALが決まりそうな気がしなくなってきた。
何とも形容しがたい試合になってしまった。
前述のシュート数を見ても分かる通り、地力に勝りホームの後押しを受けるスパーズが終始ゲームを支配し、引き気味のストーク・シティがそれを凌ぐという展開だったが、結果は後者が1-0で勝利。終盤の85分に右サイドで粘ったリカルド・フラーが中に折り返したところ、グレン・フィーランが右足でサイドネットに突き刺す一撃を見舞ったGOALが決勝点となった。
多くの時間で相手を押し込んでいなから一発で沈められる。ストーク・シティがしたたかな戦いをしたといえなくもないが、それ以上にスパーズの消化不良感が目に付いた。
ケチの付き始めは開始間もない14分。怪我から復帰しようやく今季初スタメンを飾った元イングランド代表DFジョナサン・ウッドゲイトが、GOAL前での競り合いで再び負傷して交代退場。
以降、攻めて攻めて打っても打っても決まらなかったのは前述の通り。
バーンリー戦で4GOALを叩き出し、掌返し?で「ようやく復調か!?」と讃えたキーンは、まるで魔法が一夜で解けたかのように以降は“元のキーン”に逆戻り。とにかく周囲と噛み合わない。49分のシュート以外はほとんど見るべき場面もなかった。63分にロマン・パヴリュチェンコと交代してピッチを去ったが、開幕して10試合を終えた今、ハリー・レドナップ監督も一つの決断をする時期に差し掛かったといっていいだろう。
キーンの実績には敬意を表するが、リスペクトもほどほどにしないといつまでも足枷になってしまう。
終盤にはアーロン・レノンが右足を痛めピッチを去るが、既に交代枠を使い切っていたスパーズは10分強を一人少ない人数で戦うはめに。その後はボールをキープしていても、もうGOALが入る予感がしなかった。
既に分かりきったことではあるが、やはりルカ・モドリッチの欠場は大きい。豊富な運動量を誇り、チームにリズムの変化をもたらす彼の不在が、ポゼッションで上回りながら何か一本調子で淡々とゲームを進めているように映った明らかな要因だった。モドリッチの欠場以降は、時折局面でデフォーやレノンが個人能力で変化を与えていたが、この試合においてはデフォーが欠場、レノンが負傷退場となってはもはや為す術ない。
この敗戦が今季3敗目。まだ上位陣に付けているとはいえ、こういった勝つべき試合を勝たないと、なかなかシーズンを通してタイトル争いに加わることはできないだろう(それでも昨年の同時期に比べれば遙かにマシだが…)。
当初は前節のポーツマス戦での復帰も噂されていたモドリッチだが、未だ復帰には至っていない。今節のような消化不良の試合を見ると、とにかく一日も早くプレミアのピッチに立つことを願わずにはいられない。。。
ストーク・シティにとっては、まさにしてやったりという試合だったに違いない。GKシモンセンの奮闘、その他選手も身体を張ったDFで幾度もピンチを凌いだことが最後には結実した。70分にトゥンジャイ・シャンルが入ってからは、明らかに攻撃に入ったときのリズムに変化が見られた。それだけにそういった選手の有無、その大切さが、一層色濃く感じられた次第でもある。
posted by JIN18 |20:55 |
♠GO!SPURS! |
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2009年10月19日
W杯欧州予選は14日で各Groupの全日程が終了。旧ユーゴ勢ではセルビアが本大会出場権獲得、ボスニア・ヘルツェゴヴィナとスロヴェニアが来月行われるプレーオフ進出を決めた。EURO2008の8強国で、戦前今の旧ユーゴ勢で最も力があると見ていたクロアチアが、惜しくも予選で姿を消すのは残念な限りだが、分裂した各々の国がこれだけ結果を残せるあたり、改めてサッカー大国としての“旧ユーゴスラヴィア”の実力を窺い知る想いだ。
【 ボスニア・ヘルツェゴヴィナ 2-5 スペイン 】
0-1 13' ピケ
0-2 24' ダヴィド・シルヴァ
0-3 50' ネグレド
0-4 55' ネグレド
0-5 89' マタ
1-5 90' ジェコ
2-5 92' ミシモヴィッチ
既にプレーオフ進出を決めており、結果は順位に何ら影響するものではないが、地元にEURO王者を迎えてのGroup最終戦とういうこともあって、スタメンにはこれまで通りチームの根幹を成す主力が並んだ。
くわえてリヨンでジュニーニョ・ペルナンブカーノが付けていた背番号⑧を引継ぎ、文字通り後釜としてにわかに注目を集めているミラレム・プヤニッチ(写真中央:⑱番)がスタートからピッチに立つなど、この後のプレーオフを睨んだうえでの意欲的な布陣に感じられたのだが…。。。
結果は完敗!!
スペインは控え主体(といっても実力者揃いだが…)のメンバーで臨んで来たにも関わらず着々と加点。ボスニア・ヘルツェゴヴィナは5点差で迎えたロスタイムに2点を返し、何とか意地を見せたがEURO王者の力を見せ付けられた形となった。
13分に左サイドからシャビ・アロンソが上げたFKを“ピッケンバウアー”にヘッドで合わされると、その1分後には左サイドでの細かいパス交換を経て、新鋭アルヴァル・ネグレドがライン裏へ出したスルーを、フリーで受けたダヴィド・シルヴァが落ち着いてGOALに流し込んで早くも2点差に。
その後もボスニアはスペインの速いパス交換と選手の連動した動きを捕まえきれず、ネグレドに2GOALを叩き込まれ、試合の行方は2/3にも満たない時間帯で決してしまった。4日前のアルメニア戦で代表デビュー、このボスニア戦で初スタメンを飾ったネグレドは、終了間際にはこの試合2つめのアシストでファン・マヌエル・マタのダメ押し!弾を演出。4GOALに絡む活躍で猛アピールした。
ボスニアはこのまま5点差で試合終了となれば、プレーオフ進出の喜び・勢いも意気消沈…となるところだったが、ロスタイム前後に今予選で攻撃陣の中核を担った2人がGOALを連ね、何とか体裁を保ちプレーオフへの期待を繋いだ。
まず、GOAL前で流れてきた来たボールを、落ち着いて保持して決めたエディン・ジェコはこれで今予選9GOALめ。これは予選得点王セオニファス・ゲカス(ギリシャ)の10GOALに次ぐ数字となる。
ロスタイムにはDFのクリアをエリア外からダイレクトでズヴィエズダン・ミシモヴィッチがGOALに突き刺した。
試合の趨勢が決した時間帯とはいえ、それぞれ「らしさ」を感じさせるGOALだった。
ボスニアの予選25GOALという数字も今欧州予選でイングランド(34)、スペイン(28)、ドイツ(26)といった大国3ヵ国に次ぐ数字。十分誇れる数字だしその攻撃力はホンモノだ。
大敗に終わったとはいえ、このクラスの相手の強さを改めて実感できたのは、プレーオフに向けて気を引き締めるという部分でも悪くはない。やられっぱなしで終わらなかったことからも、決して尾を引く敗戦ではないと見る。
プレーオフ進出国のなかにはフランスやロシア、ポルトガルといった本来1位通過していてもおかしくない強国の名もある。願わくば対戦は避けたいところだが、裏を返せばこれらの国も決して本調子でないため、このステージに顔を出しているともいえる。
組み合わせはFIFAランキングの上位と下位に4チームずつブロック分けして行なわれるというが、9月8日発表のランキング(恐らく最新でも変わらないでしょう)で照らし合わせると…
上位ブロック ロシア、フランス、ギリシャ、ポルトガル
下位ブロック ウクライナ、アイルランド、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、スロヴェニア
下位ブロックに属するボスニアは強豪国との対戦が濃厚…というか必至だが、何とか大物食いを演じて本大会出場の切符を勝ち取ってもらいたいものだ。
最後に、この項の本題からは逸れるが、それにしてもスペインは強い。。。強すぎる!予選10戦10勝!(次いでオランダが8戦全勝)得点28失点5。来夏のW杯でも間違いなく優勝候補筆頭にあげられることだろう。
【 サンマリノ 0-3 スロヴェニア 】
0-1 24' ノヴァコヴィッチ
0-2 67' ステヴァノヴィッチ
0-3 81' シュレル
ダントツ最下位のサンマリノを相手に順当に勝利を収めた。
24分に右CKから流れてきたボールが、中央に詰めていたミリヴォイェ・ノヴァコヴィッチの頭に偶然?当たったような形で先制。その後もズラトコ・デディッチが好機を迎える場面などがあったが前半は1-0のまま終了した。
昨季は所属する1FCケルンでリーガ7位の16GOALをマーク。代表戦でも数々の貴重なGOALをあげていたノヴァコヴィッチだが、今季はブンデスで未だNO GOALと鳴りを潜めているだけに、これが一つのキッカケになれば幸いだ。
待望の追加点が入ったのは67分。SBボヤン・ヨキッチからの左からのクロスを、オーバーラップしてきたダリボール・ステヴァノヴィッチが右足インサイドで狙い済ましたSHOOT!これが右サイドネットに収まり2-0。
81分にはノヴァコヴィッチのFKが左ポストに弾かれたところ、いち早く詰めてきたマルコ・シュレルが左足でGOALに流し込んでダメ押し!戦前の予想通り3-0と快勝でゲームをフィニッシュした。
そこで気になるのが同Group首位のスロヴァキアの結果。アウェーでのポーランドとの戦いだったが、開始早々にOGで奪ったリードをそのまま守りきったため、スロヴェニアの順位逆転は成らなかった。ポーランドも予選突破の可能性は潰えたとはいえ先のEURO出場国だけに、少しは意地を見せてくれることを期待したのだが…。。。
プレーオフではボスニア・ヘルツェゴヴィナ同様FIFAランク上位国との対戦となる。格上ばかりゆえ苦戦は必至だが今予選失点4はオランダに次ぐ少なさ。堅守を武器に粘り強く戦って、何とか本大会出場権を獲得してほしい。
ともにプレーオフを勝ち抜いての出場だったEURO2000も日韓W杯も、プレーオフでの下馬評は相手より劣っていた。二度あることは三度ある!で、再び世界を驚かせてほしいものだ。
【 アイルランド 0-0 モンテネグロ 】
4日前に今予選初勝利をあげダブリンに乗り込んだモンテネグロ。グルジア戦で決勝GOALをあげたアンドリヤ・デリバシッチをスタメン起用するなど、勢いに乗って連勝で締めくくりたいところだったが、そこは相手のほうに一日の長アリ。スコアレスドローで勝ち点1を積むに留まった。
それなりにタレントの集う攻撃陣に比べ、DF陣の弱さが目立った今予選。1勝3敗6分という結果は、世界王者イタリアにこそ2連敗を喫したが、それを除けばどこともそれなりに戦えることを示している。なかなか白星を手にすることができなかったが、もう少し早い段階でそれを得ていれば、或いは結果ももう少し違ったものになっていたかもしれない。
次のEURO2012の予選では、国際大会初参加だった今回で得た教訓を生かした戦いを是非とも披露してほしい。
【 リトアニア 2-1 セルビア 】
1-0 18' カロナス
1-1 59' トシッチ
2-1 67' スタンケヴィチウス
アウェーとはいえ格下リトアニア相手に今予選2敗目を喫した。とはいえ、セルビアは4日前にW杯出場を決めたばかり。祝杯ムード冷めやらぬなか、消化試合でアッサリ黒星を喫するあたり、いかにも旧ユーゴの国らしい。まぁ、この日に限っては、黒星も特に心配する必要もないだろう。
失点はいずれもPKを決められたもの。ネヴェン・スボティッチのスライディングが足に入って取られたPKは、ミンダウガス・カロナスのキックをGKヴラディミール・ディシュリェンコヴィッチがコースを読んでいただけに、セーブしたボールがGOALに転がり込んだのは不運だった。
この日のセルビアはネマニャ・ヴィディッチやデヤン・スタンコヴィッチといった主力どころはお休みの布陣。スタメンは前節から7人が入れ代わる形となっていた。控えの位置付けの選手たちにとっては、またとないアピールする絶好の機会だったわけだが、リトアニアに際どいシュートを立て続けに浴びるなど、前半はGKの活躍ばかりが目立った。
後半に入っても56分にサウリウス・ミコリウナスに右ポスト直撃ロング弾を見舞われるなど、なかなかペースをつかめないセルビアだったが、59分、後半からピッチに入ったゾラン・トシッチがGOALを決めて試合を振り出しに戻した。
相手中盤のクリアミスがニコラ・ジギッチの目の前に零れたところ。ジギッチが素速くライン裏のスペースへパスを出すと、右から反応してきたトシッチがこれを保持、素速く細かいステップでDFとGKを交わしGOALに流し込んだ。
トシッチは所属するマンチェスター・ユナイテッドでもライアン・ギグスの後継者候補として期待されるが、小刻みな足使いのドリブルに見るべきものがあるだけに、W杯でも交代出場で変化を付ける戦力として十分期待できそうだ。
ようやくタイスコアしたセルビアだがそれもわずか8分間。66分にジャンプしてFWと競り合ったアレクサンダル・ルコヴィッチのプレーが再びPKを取られ、これをサンプドリアでプレーするマリウス・スタンケヴィチウスに決められ1-2。
結局そのまま試合はタイムアップ。
「うちが弱小チームではないことはわかっている。常に100パーセントの力を発揮して、攻撃的サッカーをしていくつもりだ」
10日の試合後のラドミール・アンティッチ監督の言葉からは、独立国家になって以来はじめて臨むW杯への意気込みが感じられる。スペインでの監督経験も豊富なアンティッチだが、95-96シーズンに指揮を執っていたアトレティコ・マドリーで、CLUB史上初の二冠獲得の偉業を成し遂げたイメージが非常に強い。その時のアトレティコもかなり攻撃力のあるチームだったと記憶しているだけに、セルビア代表で攻撃的サッカーを推し進めるという決意にも、どうしても期待を寄せたくなってしまう。
【 カザフスタン 1-2 クロアチア 】
0-1 10' ヴコイェヴィッチ
1-1 26' ヒジニチェンコ
1-2 93' クラニチャル
ウクライナがイングランドに勝った時点でほぼW杯出場の夢が潰えていたとはいえ、数字上ではクロアチアにもわずかばかりの可能性が残っていた。迎えたアウェーのカザフスタン戦は格下相手に苦戦を強いられながら何とか勝利を収めたが、ウクライナが今予選勝ち点0のアンドラに取りこぼすはずもなく、98年の初出場から続いていたクロアチアのW杯本大会出場が、ここに途切れることとなった。
とにかく怪我人が多かった。特にこの9月、10月と予選の最終局面を迎えての離脱者の多さは、それほど層が厚いとはいえないチームにとっては大きな打撃となった。最終戦もルカ・モドリッチをはじめ、ヨシップ・シムニッチ、エドゥアルド・ダ・シルヴァ、イヴィツァ・オリッチ他…が欠場。最後までなかなかBestな布陣で戦うことができなかった。
くわえて最大のライバル、イングランドに2戦2敗を喫したのも大きく響いた。ホームで1-4、先月のアウェーは1-5とともに完敗。イングランドにはEURO2008予選敗退に追い込んだ借りを返されてしまった形となったが、ここで一つでもドローに持ち込み、失点をもう少し抑えることができたら、ウクライナの後塵を拝することもなかったかもしれない。。。
クロアチアはW杯でもBest8以上を望めるだけのポテンシャルを秘めていると捉えていただけに、この段で姿を消すのは誠に惜しい限り。
先制GOALを叩き込んだオグニェン・ヴコイェヴィッチ!後半ロスタイムに決勝点をヘッドでGETして意地を見せたニコ・クラニチャル!そして右サイドをドリブルで抉ってのクロスでそのGOALをアシストしたダリヨ・スルナ!は次の代表でも中心となるであろう存在。
チームの指揮は引き続きスラヴェン・ビリッチ監督が取るようなので、今後の巻き返しに期待したい。
勝点 G W D L 得 失 G順位
セルビア 22 10 7 1 2 22 8 +14 1
スロヴェニア 20 10 6 2 2 18 4 +14 2
クロアチア 20 10 6 2 2 19 13 +6 3
ボスニア 19 10 6 1 3 25 13 +12 2
モンテネグロ 9 10 1 6 3 9 14 -5 5
マケドニア 7 8 2 1 5 5 11 -6 4
posted by JIN18 |00:18 |
♡南スラヴ系 |
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2009年10月18日
対戦相手のメンバー構成が微妙だっただけに、来年のW杯に向けた強化という意味では疑問符の付く先の代表3連戦だったが、新戦力の積極的な起用とその成果という点においては見るべきものがあったのは確か。
岩政や森本などはそのままレギュラーに据えたくなるようなインパクトを発揮したが、招集28人中一番多くのメンバーを送り込んでいたCLUBが、実はFC東京だった。
左SB長友佑都、右SB&CB徳永悠平、CB&ボランチ今野泰幸、OMF石川直宏の4人である。代表戦でのアピールは一長一短…といったところだったが、これだけ多くの選手を送り込めるというのは、相応にチームが好調である証ともいえる。
前節終了時で7位と、位置的には可もなく不可もなくだが、現況が非常に気になったので、久しぶりに味スタにまで足を運んでみた。
対戦相手はJ2降格圏に足を踏み入れて久しい柏レイソル。ネルシーニョ就任以降確かにチームは変わったが、なかなか勝ち点を大きく積めず苦しんでいる。この日はパクドンヒョク、大津祐樹といった最近特に貢献度の高い選手を欠いての一戦となったが、結果は攻守に柏を圧倒したFC東京が4-0と完勝を収めた。
FC東京にとってはもしかすると今季J1で最高の出来ともいえる試合だったかもしれない。前半こそ引き気味の柏の粘り強いDFの前になかなかGOALを割れなかったが、ロスタイムに羽生直剛のスルーパスに動き出し良く反応した赤嶺真吾がSHOOTをGOALに突き刺すと、流れは一気にFC東京に。
55分、今度はライン際で粘った赤嶺のお膳立てから羽生がGOALをGET!62分には羽生のパスを受けた平山相太が、DFの寄せを抑えつつ左足でキッチリとボールをGOALに沈めると、7分後には羽生とともに前線で躍動していた石川がダメ押し弾!
立ち上がりから動きの質、プレーの精度、連動性で柏を凌駕していただけに、FC東京優勢な試合運びになるとは思っていたが、このGOALラッシュには正直驚いた。
というか、柏のDFがここ最近整っていると見ていただけにこんなスコアになったことも予想外。前半終了間際にリードを許したことで、後半頭からMF山崎正登に代えてFWの工藤壮人イン。逆襲に転じようとしたところで立て続けにGOALを奪われ、慌てて鎌田次郎を入れるあたり、采配がやや空回っていた感はある。
それでもチームとしての完成度や安定感はFC東京が遙かに上だった。4GOALに絡んだ選手以外でも、バランサーとして抜群に機能していた梶山陽平、欠場した長友に代わり左SBに入った徳永など、多くの選手が持ち味を発揮していた。
平山相太も随分チームのなかで機能していたように感じられた。オランダでの活躍で今を時めく本田圭佑とは対称的に、オランダから逃げ帰ってきた?平山は正直あまり好きではなかったのだが、この日のプレーを観る限り溜飲が少しは下がりそうな…。
FC東京はとにかく攻守にバランスが良く、この状態を長くキープできるようであれば、来年あたり本当に優勝争いにでも絡めそうな、そんな気さえしたがはたしてどうだろう…。
気になるのは得点時にDFと接触して負傷退場した石川の容態。先の代表戦ではもう一つ機能していない印象もあったが、さすがに自チームではピッチ上至るところでスピードと運動量を生かし、チャンスメイクと得点王争いに名を連ねるだけはある決定力を発揮していた。だけに長期離脱の可能性もあるという怪我の状況は気に掛かるところだ。
着々とリードを拡げられた柏は反撃の術なく敗れ去った。
如何せん中盤の構成力に乏しく、なかなか良いパスが出ない。ゲームを組み立てる選手もおらず、切り札フランサもベンチ外とあっては一瞬で局面を打開できる者もいない。奮闘していた北嶋秀朗と菅沼実以外はプレーも雑で、整ったFC東京のDF陣をとても崩せそうになかった。
まぁ、1点差でも4点差でも負けは負け。それくらい割り切って次節以降に臨むしかないだろう。残りの試合数を考えると落ち込んでいる暇などない。パクドンヒョクが戻ってくればDFはもう少し締まるだろうし、大津がいれば左からの攻撃が活性化されるかもしれない。
順位が近いところにいる山形、神戸、大宮との対戦がまだ先に控えるが、いずれも残留のためには絶対に落とせない一戦だ。
posted by JIN18 |16:31 |
■J-League 2009 |
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2009年10月12日
今節は試合のなかったクロアチアと既に全日程を終えたマケドニアを除く4ヵ国がゲームを行ったが、いずれのチームもそれぞれに意義のある勝利を得るという結果に。
セルビアがルーマニアに5-0と完勝を収め、旧ユーゴ勢最初の南アフリカ行き切符を掴んだ反面、クロアチアが2位争いのライバル、ウクライナがイングランドに勝利を収めてしまったため、本大会出場の黄色信号がいよいよ赤に変わろうかという状況に追い込まれた。14日のカザフスタン戦でクロアチアが勝利を収めても、ウクライナはアンドラに勝利を収めればプレーオフ進出が決まる。
アウェーとはいえ、9戦全敗で未だ勝利ナシのアンドラ相手にウクライナがドロー或いは黒星を喫するとは考えにくく、クロアチアはまさに絶体絶命の状況。とはいってもFootballは最後まで何が起こるか分からない。アンドラの踏ん張りに一縷の望みを託しつつ、クロアチアはカザフスタン相手にキッチリ勝ち点を積み重ねることだ。
【 セルビア 5-0 ルーマニア 】
1-0 37' ジギッチ
2-0 50' パンテリッチ
3-0 78' クズマノヴィッチ
4-0 86' ヨヴァノヴィッチ
5-0 93' ヨヴァノヴィッチ
既に予選突破の可能性が潰えているとはいえ、EURO2008出場国を相手に5-0で一蹴。セルビアが勝利=W杯出場決定に華を添える大勝を飾った。
勢いと地力に勝るセルビアは、ホームということも相まって立ち上がりから優勢に試合を進めていく。37分にはミロシュ・クラシッチの左CKを202cmFWニコラ・ジギッチが、戻りながらヘッドで擦らして逆サイドへ流し込んで先制!落ちてくるボールのちょうど落下点に入ったとはいえ、ジャンプもせずに合わせてしまえるあたりさすがは202cmの面目躍如!?
前半をリードで折り返し緊張感がほぐれたのか、後半に入るとセルビアのGOALラッシュが始まる。
50分には内へ切り込んできたクラシッチのアウトに掛けたスルーパスを受けたマルコ・パンテリッチが、右から落ち着いてGOALに突き刺し2-0!
パンテリッチはこの夏4シーズンを過ごしたヘルタ・ベルリンを退団、新シーズンが開幕してもチームが決まらずやきもきさせたが、移籍期限ギリギリにようやくアヤックス入団が決定している。そのためコンディションが整わなかったのか、先月のW杯予選では招集されていない。セルビアのFW陣では中心となる存在だけに、ベテランの復調とGOALという結果には、ラドミール・アンティッチ監督も安堵したことだろう。
3点目を決めたのはスタメンで最年少の22歳ズドラヴコ・クズマノヴィッチ。FKからのフィードをファーで楽々競り勝ったジギッチがエリア内右のスペースへ落としたボールを、走り込んできたパンテリッチがワンタッチでマイナスパス。クズマノヴィッチが左足ダイレクトで合わせるとバーを叩いたボールがGOAL内に落下した。
このクズマノヴィッチも移籍期限ギリギリの8月31日にフィオレンティーナからドイツのシュトゥットガルトへ移籍している。パンテリッチのように退団後の移籍ではないためブランクこそなかったが、Bundesではまだ定位置を確保するには至っていない。より一層の奮起が期待される。
86分には右のクラシッチからのパスを受けたミラン・ヨヴァノッチが鋭く反転すると、エリア外から左足で地を這うようなミドル弾をGOAL右に突き刺す。
そして、ロスタイムに入った93分、カウンターからのロングフィードを収めたパンテリッチがヒールで渡したパスを、受けたヨヴァノヴィッチが跨ぎフェイントでDFを交わすと、再びエリア外から今度は右足でGOAL左に突き刺してフィニッシュ。ルーマニアにとってはDFの要クリスティアン・キヴが84分に■で退場になった後、その間隙を突かれて連続失点を喰らってしまった恰好だ。
予想外の大差でセルビアが勝利を収めたわけだが、この日も3点に絡んだ“ダイナモ”クラシッチは、やはりこのチームの攻撃においては欠かせない存在だ。豊富な運動量でボールによく絡み攻撃に変化を付け、金髪を靡かせる様から“セルビアのネドヴェド”などと勝手に呼ばせて頂いているが、来夏のW杯ではかなり注目される存在になる。…はず。
今夏西欧のTOPリーグに移籍すると踏んでいたがCSKAモスクワに残留。ロシアは春→秋開催のため、もしかすると1月のタイミングで移籍…なんてこともあるかもしれない。
セルビアは“セルビア”の名では初のW杯出場となる。かつて98年のフランスW杯で、クロアチアがその名を世界に知らしめることをモチベーションとして世界3位の座に輝いたように、恐らくセルビアも高いモチベーションで本大会には望むはず。絶対的エースがいないFWに若干弱さを感じるが、チームのバランスも良いだけに、何かをやってくれそうな予感がする。
【 エストニア 0-2 ボスニア・ヘルツェゴヴィナ 】
0-1 30' ジェコ
0-2 64' イビシェヴィッチ
エストニアの首都タリンに乗り込んでの一戦は、ボスニア・ヘルツェゴヴィナがキッチリ勝利を収め、トルコがベルギーに敗れたこともあり1試合を残した段でプレーオフ進出を決めた。
地力に勝るボスニアは序盤から攻勢に出た。12分にはエディン・ジェコがDFを交わして枠内SHOOTを放つ。その5分後には中央のジェコから素速く右に叩かれたボールを受けたセニヤド・イブリチッチが、そのままGOALへ迫りシュート性の速いクロスを放つも誰も触れられずGOALならず。25分にはズヴィエズダン・ミシモヴィッチがロングの一撃を見舞うが、これは横っ飛びしたGKがセーブ。
このまま点が入らなければ嫌な展開になるところだったが30分、遂にGOALの扉をこじ開けた。ヴェダド・イビシェヴィッチが右で粘って上げたクロスは逆サイドへ流れたが、拾ったミシモヴィッチが再度GOAL前へ上げジェコがヘッド。GK前にいながらノーマークというエストニアのルーズなDFのおかげで、ジェコにとっては合わせることにだけ集中すれば良いという容易いGOALだった。
後半もボスニアのペースで推移する展開。
2点目はカウンターから。自陣中央でボールを受けたミシモヴィッチが縦へ疾走、間合いを計ってライン裏へ出したスルーパスに反応したイビシェヴィッチが右へ流れながら冷静にGOALへ流し込んだ。
先の7節ヘルタ・ベルリン戦でようやく今季初GOALを決めると21分でハットトリックを達成したイビシェヴィッチだが、開幕からずっと昨季のGOALラッシュが嘘のように点をあげられなかった。或いは昨季後半戦を棒に振った怪我からまだ復調しきっていないのでは!?という心配の念も過ぎったが、ヘルタ戦&代表戦でもGOALを決めたことで、ようやく勘を取り戻してくれたように感じられる。
その後も終了まで攻め続けたボスニアが順当に勝利を収め、W杯出場へ一歩前進したわけだが、このGroupは何といってもスペインが強すぎる。9戦全勝23得点3失点という。。。ボスニアの他に古豪ベルギーやEUROでBest4のトルコが同居するこのGroup5は決してレベルの低いGroupではないのだが。。。
ボスニアにとっては14日の最終戦の相手がこのスペインだったので、それを迎える前にプレーオフ進出を決められたことは願ったり叶ったり…といったところか。
【 モンテネグロ 2-1 グルジア 】
1-0 13' バタク
1-1 45' ドヴァリシュヴィリ
2-1 78' デリバシッチ
モンテネグロが遂に今予選初勝利をあげた!
エースのミルコ・ヴチニッチこそ欠いた(招集はされていた)ものの、ステファン・ヨヴェティッチ、シモン・ヴクチェヴィッチ、ブランコ・ボシュコヴィッチといった同国の誇るタレントをズラリと並べた陣容で臨んだのは、ホームの観客の前で何としても初白星をという意気込みの表れでもあったはず。
13分に左FKからのボールがGOAL前の混戦に紛れたところ、最後はラドスラフ・バタクが押し込み先制したあたり幸先が良かったが、前半終了間際、こちらもセットプレー崩れから同点GOALを許してしまう。
後半、ヨヴェティッチ、デヤン・ダムヤノヴィッチなどが再三アタックを仕掛けるが、グルジアの身体を張ったDFの前になかなかGOALに至らない。
均衡を破ったのは61分にダムヤノヴィッチに代わってピッチに入ったアンドリヤ・デリバシッチだった。DFラインの裏へ出たスルーに素速く追い付くと、飛び出すGKの鼻先、アウトで放ったSHOOTをコロコロとGOALに流し込んだ。
このリードを守りきって今予選初の勝ち点3GET!
デリバシッチはモンテネグロ代表初CAP初GOAL。とはいえ、元々パルティザン・ベオグラードやセルビア・モンテネグロのU-21代表として活躍するなど、早くから頭角を表していた選手。ここまで呼ばれなかったことが逆に不思議なくらいだが、それだけモンテネグロのフロントはタレントが充実しているということだろう。
【 スロヴァキア 0-2 スロヴェニア 】
0-1 56' ヴィルサ
0-2 93' ペチュニク
首位をひた走るスロヴァキアの地元に乗り込んでの対戦。前節終えてプレーオフ圏内の2位につけているとはいえ、同勝ち点で北アイルランドが並び、遅まきながら調子を上げてきたチェコがすぐ後ろに控えるだけに、スロヴェニアとしてはどうしてもドロー以上の結果が欲しいところだった。
試合はホームの後押しを受ける好調スロヴァキアが押し気味の展開で推移するが、スロヴェニアは今予選ここまで4失点という堅守でGOALをこじ開けさせない。
先制点はヴァルテル・ヴィルサの左足から。相手陣内でのパス交換からボールを受けると、前のスペースに数歩走りを進め、DFが詰めてくる前にエリア外から左足ミドルを見舞う。思い切り良く放たれた鋭い弾道は、GKの頭上を巻くように掠め右サイドネットに突き刺さった。
かつて代表で同じ背番号⑩を背負ったスロヴェニアの“レジェンド”ズラトコ・ザホヴィッチを彷彿とさせるような見事な一撃だった。
その後同点GOALを狙いにくるスロヴァキアの攻撃を粘り強いDFで凌ぐ時間が続く。
勝負を決定づける追加点はロスタイムに生まれた。前掛かりになった相手の虚を突きカウンターに転じると、右から持ち上がったミリヴェオイェ・ノヴァコヴィッチのパスを、最後は78分からピッチに立つネイツ・ペチュニクが右足ダイレクトで蹴り込んでGOAL!
スロヴァキアにとってはGKを除くと1対3という状況ではどうしようもなかった。
この勝利でスロヴェニアはGroup2位の座をKEEP!
それどころか首位通過の目も出てきた。スロヴェニアの最終戦の相手はGroup最下位のサンマリノ。ここまで全敗で1得点44失点。Groupどころか欧州最弱といって良いかもしれない。アウェーとはいえ勝利は堅いだろうし、逆にここに手こずるようではW杯に出る資格が問われようというモノ。
一方のスロヴァキアはアウェーでのポーランド戦。ポーランドは今節チェコに0-2で敗れW杯出場の望みが潰えたが、EURO2008にも出場していただけにサンマリノより遙かに強豪といえる。最後にホームで意地を見せたいポーランド相手に、独立後初の国際舞台出場が掛かるスロヴァキアには、ほぼ勝利以外道がないというプレッシャーが掛かる。敗戦を喫すればチェコに追い抜かれプレーオフ出場すら逃す可能性もある。
仮にポーランドがドロー、スロヴェニアが勝利で同勝ち点20で並んでも、直接対決はスロヴェニアの2戦2勝。現時点で得失点差は+11で並ぶが、次の対戦相手を考えればスロヴェニアが差を付けて上↑をいくことになるだろう。どういう条件が優先されるかは勉強不足で存じていない。。。
この状況、スロヴェニア有利と見るがはたして結末や如何に!?
勝点 G W D L 得 失 G順位
セルビア 22 9 7 1 1 21 6 +15 1
ボスニア 19 9 6 1 2 23 8 +15 2
スロヴェニア 17 9 5 2 2 15 4 +11 2
クロアチア 17 9 5 2 2 17 12 +9 3
モンテネグロ 8 9 1 5 3 9 14 -5 5
マケドニア 7 8 2 1 5 5 11 -6 4
posted by JIN18 |19:45 |
♡南スラヴ系 |
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2009年10月04日
清水 1-1 広島
勝ち点1を分け合った。優勝争いに加わろうかという両チームにとって、結果的にはそんな試合だったといって良いだろう。どちらも勝ちたいけれどそれ以上に負けたくない。
特に後半はその傾向が顕著だった。ボールを奪って相手陣内に入った頃には、既にDFが5人6人と揃っている状態。攻める側は奪われた後のDFのことを考えるから、前の選手を追い越して行くような動きもあまりない。両方にGOALが入った前半はともかく、後半はこのCARDに対する期待感からするとやや退屈な内容に感じられた。
GOALはそれぞれエースがあげたモノ。フィニッシュの形は異なるが、DFを外す上手い動きで決定的な仕事をしたという点では重なる。共に持ち味を出したといえよう。
広島の先制点は佐藤寿人がお得意の抜け目ない動きで、ミハエル・ミキッチの裏へのスルーパスを引き出した時点で勝負アリ。岡崎慎司の同点弾もファーに逃げる動きでDFを外し、打点の高いヘッドを突き刺したもの。
二人は最新の日本代表メンバーにも選ばれているだけに、来たる代表戦でのアピールぶりにも注目したい。
尚、昨日の時点で勝ち点1を積み重ねるに留まった両チームだが、本日鹿島が新潟に敗戦を喫したため、暫定ながら清水が今季初めて首位に立つことに。まだまだ全く抜け出たわけではないが、今までの追う立場から追われる立場に変わることがどう変化をもたらすのか。今後はそのあたりも注視してみたい。
■ 清水エスパルス
SBの人材が決して豊富とはいえない日本代表。岡田武史監督はどうして市川大祐を招集しないのだろうか??
現在の右SBの一番手は内田篤人は、突破力があるが判断力・スタミナ面(ペース配分も含む)を考慮すると、将来性は買えるがW杯をレギュラーで戦うには正直心許ない。
元々、市川は岡田監督が前の代表監督時代に見初めた人材。17歳322日での代表デビューは今も尚最年少記録である。
この市川の良いところは何といってもそのクロスの質・精度だ。決まらずとも期待を抱かせるような常に安定した質のボールを供給する。そして、早めに巻いて上げたり高い位置から低いライナーで上げたりと、そのバリエーションも豊富だ。オーバーラップしてクロスを上げる姿がこれほど様になるSBは現状他に思い浮かばない。内へ入ってのロングシュートもあるし、守備はCBも兼備していたはず。
ドイツW杯前後あたり…、右SBが良い形で崩してもフィニッシュに繋がる気が全くしなかった。クロスの質が酷すぎたからだ。たぶんそこからのアシストなんかもほとんどなかったのではないだろうか。観る者に期待を抱かせ、相手に脅威を与えるであろう市川のキックの質は十分買えると思うのだが…。
前節神戸戦、そして今節広島戦と岡田監督は2節続けてアウトソーシングスタジアム日本平を訪れている。前節終了時には市川招集も噂されたが発表された代表メンバーにその名前はナシ。前節決勝GOALをあげ、今節も再三右から鋭いクロスを送っていた市川は、はたして代表監督の目にはどのように映っていたのだろう。。。
■ サンフレッチェ広島
前節で“プチ鹿島”と形容した堅固な清水のDFを相手に、攻撃自慢の“調子乗りサッカー”がどう挑むのか。優勝を争うチーム同士ということもあってかなり期待した対戦だったが、試合は終始清水が押し気味の展開。広島は守備ゾーンにバランス良く人が散った清水のDFをなかなか崩すことができなかった。
押されていながらも隙を衝いて先制したように、広島の選手はポゼッションで劣勢を強いられていても皆が“狙っている”。鋭いカウンターから際どい場面を演出することはあったが、人数掛けてガンガンに突っかけることを期待していた身としては少々拍子抜けの感も否めない。
鹿島と新潟に次ぐ失点の少なさを誇る清水DFの出来が良かったのは確か。アウェーだったということもある。が!どうもポゼッションを高めてゲームを支配するという試合が最近は少ない気がする。
疲れが溜まってきているのか。より現実的な戦い方を標榜するようになったのか。どこと対峙しても決して地力で劣っているわけではないのだが、どうもDFをしている時間が長いのだ。
勝負所ではさすがに機を見て人数を掛けてGOALを奪ったりもするが、春先に驚かされた相手を押し込み圧倒するようなサッカーはしばらくお目に掛かっていない。
ワイドに展開してゲームを構築するイリヤン・ストヤノフ不在の影響もそこには確かにある。清水戦を観ていても大きな展開を試みる場面はあまりなかった。
ストヤノフは3戦連続欠場となったが、一方で森崎和幸が久しぶりに復帰したのは明るい材料だった。一時広島が調子を崩し掛けたのには、心臓ともいえる森崎和幸離脱の影響があったと見るからだ。特に攻撃型のチームにあって、彼の持つカバーリングやバランスを司る能力の欠如は舵取りのいない船のようなモノ。勢い宜しく突っ走って修正できないまま白星を逃した試合が幾つもあった。
何試合後なのかは定かではないが、ようやく戻ってきた森崎和幸とコンディション不良のストヤノフが揃って、初めて広島は真の姿を取り戻すといえる。今節終えて順位を6位まで落としたが、それまでは何とか優勝戦線に踏みとどまってほしいし、フルメンバーが揃った暁には、また、押せ押せで支配しまくる試合を魅せてほしいモノだ。
posted by JIN18 |21:51 |
■J-League 2009 |
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2009年10月04日
BIG4に連敗後、前節のバーンリー戦で5-0と快勝し息を吹き返したスパーズ。迎えた今節はアウェーのボルトン・ワンダラーズ戦。リーボック・スタジアムでは96年以来勝利がないだけに、鬼門といっても差し支えない。
前節の勢いをそのまま継続したかったスパーズだが、開始3分にGOAL前での混戦から李青龍に放たれたシュートの零れ球を、再びリカルド・ガードナーに押し込まれアッサリと先制点を許すと、すっかり試合のペースはボルトンに。
スパーズはとにかくゲームへの入りが不安定で、先制点を許したこともあるが10分を過ぎてもボールが落ち着かない。立ち上がりからギア全開!は今季のスパーズの十八番だったはずだが、それを上回りアグレッシヴなボルトンの勢いに終始押され気味だ。
やはり怪我人の多さが響いている感は否めない。レッドリー・キング、マイケル・ジョンソン、ジョナタン・ウッドゲイトを欠くCBは、MF起用も多いトム・ハドルストーンがセバスティアン・バソンと組む形。右SBのヴェドラン・チョルルカはCBもできる選手だが、彼を中に据えると右がいなくなるということか!?
DF陣はボルトンのサイドを起点に速さと強さを生かし、早めに放り込む攻撃に終始手を焼かされていた。
ルカ・モドリッチ欠場の左MFには前節に続いてニコ・クラニチャルがスタメン起用。クラニチャルは全GOALに絡む活躍で持ち味は十分に発揮した。が!やはりチャンスメーカーではあるがプレーメーカーではない。ボールをキープし、チームを落ち着かせるプレーができるモドリッチのような選手がフィールド上にいなかったことが、スパーズがなかなかゲームを支配することができなかった一因でもある。
20分を過ぎた頃になるとようやく中盤でボールが収まるようになり、徐々に反撃に転じるようになるが、ボルトンの強いDFの前になかなか決定機を見出せず…。と思っていた矢先の34分、早めに右のウィルソン・パラシオスから入ったクロスをクラウチが落とすと、そこに走り込んできたクラニチャルがダイレクトでボレー気味に合わせてGET!スタメン起用されたクラウチの高さが生きた恰好になったFine GOAL!で、スパーズがようやくスコアをタイに戻した。
飛ばしていたボルトンの運動量もやや落ちてきたところでの同点弾は、後半に期待を抱かせるものだった。しかし、ハーフタイムを経て息を吹き返したボルトンは再び攻勢に転じ、抉らずに早めに前に当てる攻撃でスパーズのDFにプレッシャーを掛けてくる。
なかなか良い形が作れないスパーズは、この試合でほとんど消えていたロビー・キーンを諦めてジャーメイン・デフォーをIN。現状チームでは最高の相性といえそうな凸凹2TOPがリーグ戦では3試合ぶりに実現した。キーンは前節の4GOALでようやく波に乗るかと思われたが、全く良いところがなかった。バーンリー戦は力の差がある相手だっただけに、もう少し格上相手でどうか!?という懸念はあったものの、やはり今日の試合を観る限りまだ様子見が必要か…。
とにもかくにもデフォーを入れてそこで攻勢に転じたかったスパーズだが、直後の69分に再びリードを奪われて出端を挫かれてしまう。
タミル・コーヘンとのワンツーで抜け出した李青龍が左から上げたクロスを、ケヴィン・デイヴィスにファーポストギリギリのところ、ヘッドで押し込まれてしまった。デイヴィスはとにかく競り合いに強い。彼の存在は終始スパーズCBにとって圧力だった。
なかなかいつものように良い形でボールを繋げないスパーズがどう追い付くのか。ギア全開で先制し逃げ切るという今季の戦い方を相手にやられているだけに、ちょっと苦しくなってきたようにも思われた。
が!失点の4分後、セットプレーから再び追い付く粘りを見せる。
クラニチャルの右CKをファーのチョルルカがヘッドで合わせてのGOAL!ディナモ・ザグレブでユースの頃から共にプレーしていたクロアチア・ホットラインが劣勢のなか結実した。
その後ボルトンはマシュー・テイラー、スパーズはクラウチが好機を迎えるがリードするには至らず。試合は2-2のドローで終了。
二度リードを許しながら追い付いたのだから、スパーズとしては良しとするべきところか。といっても、試合を通してこれだけ悪かったのは今季初めて目にしただけに、次節までに立て直せるかは気になるところ。W杯予選を挟むため、ポーツマス戦は2週間後の17日行われる。
posted by JIN18 |02:07 |
♠GO!SPURS! |
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2009年10月01日
ヤツがいた(古っ!)。いや、清水がいた。
というのが大袈裟からぬ率直な印象だ。
拙BlogではGWにスペインを訪れていた間を除いて、毎節1試合をピックアップして綴っている。取り上げたカード一つに付き、それぞれのチームに1試合ずつカウントしていったのが以下の集計結果。
山形
鹿島×5
浦和×6
大宮×2
千葉×2
柏×3
FC東京
横浜
川崎×3
磐田
新潟×2
名古屋×5
G大阪×3
神戸×2
広島×9
大分×2
ここまでJ1-18チーム中一度も取り上げていないのが2チーム。
それが清水と京都だ。
数字に偏りがある点においては「好み」の問題も確かにあるが、一度も取り上げてないというのは印象度が起因している表れでもある。
代表FW岡崎慎司を擁するとはいえ、開幕時はむしろ下位に低迷し、その後も中位あたりに収まっていた清水には特に強烈なインパクトもなかった。そのまま可もなく不可もなく中位FINISHするのではないかと見ていたが、夏の訪れとともにジワジワと勝ち点を積み重ねている。
順位の推移を調べてみると、何と!7月以降J1で負けた試合というのがない(8勝4分)。特に9月に入ってからは3連勝!上位を走っていたチームがもたつく間にスルスルと順位をあげ、気が付けば暫定とはいえ前節終了時には勝ち点4差の2位にまで浮上。
今節(27節)の神戸戦は前日に首位鹿島が黒星を喫したのを受けての試合。勝てば一気に勝ち点1差にまで詰められる。清水としては何としても白星が欲しい試合だった。
試合は立ち上がりから地力に勝り、且つホームの後押しを受ける清水のペース。好調なチームの例に漏れずDFがとても安定している。チームが守りに入った時、ピッチにバランス良く選手が収まっているように映る。中盤の守備が良いのはもちろんだが、その前のFWから守備のできる選手が並んでいる。
攻撃では前にフローデ・ヨンセンという高さがあるだけに、当然のことながらそれを生かすべくサイドからのクロスを意識している。右の市川大祐、左の枝村匠馬や太田宏介あたりがサイドからの攻撃に絡む場面が目立った。
後半の頭こそやや神戸に盛り返された時間帯があったが、55分に金南一が2枚目の■→■で退場となると、再びペースを握りGOALを奪いに掛かる。
が!神戸の粘り強いDFの前になかなか本当の決定機にまで至らない。
この神戸というチーム。何度か観るなかで、決して悪いサッカーをしているわけではないという印象をいつも抱く。DFはそれなりに整っているし、攻撃もバリエーションが豊富なわけではないが、狙いを持った攻めを試みようとしていると感じることもある。
降格圏に足を突っ込みそうな順位にいるのが信じられないぐらいなのだが、この試合で清水との差を感じたとすれば中盤の差か。とにかくFWになかなか良い形でボールが繋がらない(スタメン2TOPの大久保嘉人や吉田孝行はどれだけボールに絡んだだろう!?)。
繋ぎに長けているわけでもなければ、一人で決定機を創出できるわけでもない点で、とにかく攻撃に掛かったときの中盤の弱さが目に付いた。
そこに勝る分、清水がやや押し気味に試合を進めていたわけで、そこにきてMFの金南一が退場したことで、一気に清水に流れが傾くかと思われたのだが…。
逆に10人になったことで神戸はやることがハッキリした。人数が減ったぶん、とにかくしっかり守って奪ったらシンプルに繋いで逆襲を狙う。清水が攻めきれなかったこともあるが、時間の経過とともに数的不利にも慣れたのか、むしろやり方がハッキリとした神戸のペースのようにも映った。
80分を過ぎてもスコアレス。清水にとっては状況的にドローでは決して御の字といえない。焦りが募ってきそうな時間帯だったが82分、遂にGOALをこじ開けた。
藤本淳吾が蹴った右CKからの零れ玉を市川がGOALに流し込んだのだ。
この1点を守りきってFINISH!
1-0での勝利は今季これで8度目。今季J1での勝利数が13だから、いかに堅守で接戦をモノにしてきたかがよく分かる。
この試合もシュート数が決して多かったわけでもないし、広島なんかの試合を観て感じるようなスペクタクルや面白さはあまり感じなかったが、「どこかのチームに似ている」と、ふと、思い浮かんだのが鹿島の姿。流れが悪くとも勝負所を逃さず、堅守でリードを保ちきるというスタイルが何となくダブって映った。清水も王者のように強くなりつつある過程にあるということだろうか。。。
その鹿島とは遂に勝ち点1差。
一時は鹿島と2位チームとの勝ち点差が10以上あったことが信じられないほどの混戦模様になってきた。J1のレヴェルという点で考えると微妙ではあるが、どこが優勝するか!?というこの段での興味においては決して悪くはない。
4位の広島までと暫定6位の川崎Fあたりまでは優勝のチャンスがあると見るが、果たしてどこが抜け出すのだろうか。J1もいよいよ佳境に差し掛かってきた。
posted by JIN18 |23:23 |
■J-League 2009 |
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