2009年08月31日

24節:名古屋vs新潟 ~TOPスコアラーを失った同士の対戦~

 Jリーグの追加登録期限スレスレに玉突き移籍が発生した。
 発端はG大阪・レアンドロのアルサド(カタール)への移籍決定。G大阪は一昨年のマグノ・アウヴェス、昨年のバレーに続いて主力FWをカタール・リーグへ引き抜かれたことになるが、潤沢なオイルマネーをバックに狙い撃ちをされている感さえある。
 G大阪1TEAMに限らずリーグとして抜本的な対策を講じなければ、今後も同じようなケースは尚続くのではないだろうか。

 そのG大阪が後釜として新潟から獲得したのが、今季J1で10得点を記録しているペドロ・ジュニオールだった。こちらも本人の強い意思があったとはいえ、シーズンも佳境に差し掛かろうというこの時期に移籍が成り立つとは、どういった形態の契約を結んでいたのか??疑問が残る。



 この試合を迎えるまでJ1で5引き分けの後2連敗と一頃の勢いを失した感もある新潟、逆に連勝でこの試合を迎え不振から脱しつつある名古屋の対戦は、それぞれのTEAMの状態、或いは取り巻く現況が如実に表れた一戦となった。

 名古屋のほうもTEAMのTOPスコアラーだったダヴィをカタール・リーグに引き抜かれている。
 ただ、高額な移籍金を予め設定していたおかげで、ジョシュア・ケネディ、イゴール・ブルザノヴィッチ、アレックスとむしろ以前より層が厚くなる補強を敢行することができた。

 大金を使うわりにはいつも要領が悪いIMAGEのある名古屋にしては、珍しく?実のある補強ができたように感じられる。新戦力が完全にフィットしているとはいえないまでも、高い個の上積みは一見してTEAM力UPに繋がっていることが窺える。

 この試合の名古屋はDFが3枚、中盤を5人と厚くしTOP下にブルザノヴィッチが入る形となった。PIXY監督がずっとベースにしてきた4-4-2の布陣を変えてまでも、ブルザノヴィッチが一番やりやすいポジションに据えたわけだが、これで出場停止のマギヌンが復帰したならば、さらにどうやりくりするのか。興味深いところだ。
 ベンチには更に阿部翔平、田中隼磨、杉本恵太といった主力クラスの選手が居並ぶ。

 立ち上がりから押し気味に進めていた名古屋の先制点をお膳立てしたのはそのブルザノヴィッチだった。リスタートからブルザノヴィッチが素速く中央へ出したスルーパスに玉田圭司が反応すると、GOAL前で粘って相手を交わしボールを流し込んだ。玉田はこれで3試合連続弾!

 確かにセンターに据えられていた時よりも、ブルザノヴィッチの持ち味はよく出ているようだ。柔らかいボールタッチが印象的で、CKやFKのキッカーも任されていたが、非常に質と精度の高いキックを蹴っていた。来日初GOALには成らなかったが40分にはポスト直撃弾のFKも見舞っている。

 名古屋はDFにも集中力があった。新潟の攻める人数が3TOP+マルシオ・リシャルデスに限られることが多かったこともあるが、小川&アレックスの両サイドがDFにかなり気を遣っていた。
 特にアレックスはDF時にかなり深い位置まで下がり4バックのような布陣を作り、3バックであればスピードのある矢野貴章あたりに使われそうなサイドのスペースをよく消していた。

 新潟はイマイチ攻撃に運動量やスピードが感じられない。というよりもやはり名古屋のDFが中盤を含めてよく整っていたと観るべきか。
 CKの数でも相手を大きく上回るなど、試合を押し気味に進めていた。が!ここで追加点が奪えないあたり相変わらず詰めが甘い。

 64分にアレックス→阿部、吉村圭司→山口慶と二人一度に交代を行ったが、以降、目に見えて引き気味になりGOALの予感が漂わなくなる。
 運動量が落ちてきたこともあるが、ボールを奪ってもケネディ、玉田、ブルザノヴィッチにお任せのような状態。新潟とすればここが付け入りどころではあったが、前述の通り攻撃に良かった頃の流れの良さが見受けられない。これまでフィニッシャーとして依存してきたペドロ・ジュニオールがいない影響も確かにあっただろう。

 結局、スコアはそのまま動くことなくタイムアップを迎えた。



 J1は代表戦の影響で2週間の中断期間に入る。
 優勝は現実的ではないとはいえ上位が視野に入ってきた名古屋と、TOP3に入る安定した順位をKEEPしてきながらやや下降気味の新潟。
 残り10試合で迎えたこの中断期間が一つのターニング・ポイントになりそうな気がする。

posted by JIN18 |22:21 | ■J-League 2009 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2009年08月25日

マインツがバイエルン相手に金星☆

 昇格TEAMマインツ“FCハリウッド”を破った。

 ブンデスにおいて対バイエルン戦初勝利というから、これは金星といっても良い。

 昇格TEAMといっても数年前には運動量・走力を生かしTEAM全体で闘うサッカーで、リーガに清々しく爽やかな新風を吹き込んだのはまだ記憶にも新しいところ。
 当時の監督ユルゲン・クロップは現在ボルシア・ドルトムントで指揮を執るが、はたしてマインツのそういったスタイルは、指揮官が代わっても未だ息づいているのか?
 今季開幕直前にも監督交代があったことから、TEAM状態が非常に気になるところだった。

 しかし、そんな見方を一掃するような戦いを立ち上がりからマインツは披露してくれた。スター☆軍団相手でも全く臆することなく、積極的にプレスを仕掛け相手に自由を与えない。奪ったボールは素速くシンプルに繋ぎどんどん攻め上がる。

 バイエルンはそんなマインツの勢いに完全に圧倒されていた。とにかく攻撃の形が全く作れない。サイドの遠目からクロスを上げるだけで、ミロスラフ・クローゼ&マリオ・ゴメスの代表2TOPが決定機に顔を覗かせる場面も皆無。
 前線で収まらないのもそうだが、中盤でボールが落ち着かない。それだけマインツが積極的なプレスを仕掛けていたともいえる。

 それにしても、アンドレアス・イヴァンシッツがマインツにいたのには驚いた。今季、パナシナイコスから新たに加入したようだが、EURO2008でほとんど見るべきところがなかったオーストリアで、数少ない可能性を感じた選手だっただけに、どんなプレーを見せてくれるかに期待したのだが…。正直、攻撃面ではほとんど目立った場面もなく、伸び悩んでいるのかとも感じた。
 が!その矢先、イヴァンシッツが先制GOALを叩き出すのだから分からないものだ。左サイドのアンドレ・シュールレが素速く縦に出したパスに中央から反応して追い付きワンタッチでコントロール、左足でコースを狙ったシュートを放つと、GKの手を掠めたボールがGOALに収まった。GKミヒャエル・レンジングにとっては、寄せてきたDFがブラインドになった面もあったかもしれない。

 とにかく序盤からの勢いのままマインツが先制!試合としては非常に面白い展開になった。

 28分にもアリスティデ・バンセがFKの零れ球をオーバーヘッド!これがバー直撃!バンセは32分にもファーに逃げる動きでDFを外し惜しいヘッド。その1分後にも右からのクロスにタイミング良く飛び込み打点の高いヘッドを見舞う。
 そして37分には三度目ならぬ四度目の正直で遂にネットを揺らしてしまった。早めに右から入った長いクロスに中央でピタリと合わせてのGOAL。

 金髪のショートドレッド気味?ヘアに特徴あるブルキナファソ代表の25歳のFWは、まだまだ無名だがなかなかに良い選手だ。190cmを超える恵まれた体躯だけにボールも収まるし、序盤から積極的なプレスを前線から仕掛けていたのも印象に残る。今後もコンスタントな働きを継続できるようだと大きな注目を集めそうだ。

 前半は完全にマインツ・ペースのまま終了。

 33分 右MFハミト・アルトゥントップ→トーマス・ミュラー
 39分 左MFダニイェル・プラニッチ→イヴィツァ・オリッチ

 前半途中に2枚のCARDを切ったことからもいかにバイエルンの中盤が機能していなかったかがよく分かる。42分左のオリッチのお膳立てからゴメスがGKに弾かれるシュートを放ったのが、初めてのまともなシュートだった。

 ハーフタイムに相当な檄でも飛ばされたのだろうか。後半に入ると一転してバイエルンがギアを上げ攻勢に転じてきた。波状攻撃でエリア内から上げたミュラーのクロスを、ニコルチェ・ノヴェスキがオウンゴールしたのは後半開始早々の47分。

 交代出場したオリッチ&ミュラーの溌剌とした動きに引っ張られるように、バイエルンは個々の動き出しや球離れも格段に速くなる。
 ただ2TOPは相変わらずイマイチ。クローゼが交代で退いた後、ゴメスが都度都度好機に顔を覗かせるようになったが、コンビとしてはどうなのだろう?代表でもそんなに合ってるという感じではなさそうだが…。

 やがて試合の興味は、はたして残りの時間をマインツが凌ぎきれるかという点に推移していく。GKハインツ・ミュラーの再三の好セーブ。全員が身体を張ったギリギリのDF。最後はTEAM全体で力を振り絞っての前からのプレス。
 そうして迎えたタイムアップの瞬間。ピッチ上に大きな喜びが弾けた。試合を通じてのポゼッションではマインツ31%に対しバイエルン69%。前半を思えばそんなに開きがあったか!?と思わなくもないが、逆に後半はそれだけの攻勢をマインツが耐え凌いだということだろう。

 バイエルンにとってはやはりフランク・リベリーの欠場が痛いところ。前節は後半途中から出場したようだが、この試合ではベンチにも入っていなかった。負傷の回復具合が思わしくないのだろうか。リベリーがいないTEAMは何とも凡庸に感じられた。

 2TOPに加え、バスティアン・シュヴァインシュタイガーの存在感も希薄に映った。オリッチが入りFWが3人になったため、引き気味に構えていたのかもしれないが、時折ミドルを打つのとCKでキッカーを務めた以外、正直、印象に残るプレーはほとんどなかった。前回観戦した開幕戦でももう一つだったし、コンディションでも悪いのだろうか。それとも単に相手が良かっただけなのか。。。

 3試合を終えて勝ち点2の14位。“優勝候補筆頭”は開幕ダッシュには失敗した形となったが、ただ、リーガへの興味という点でいうと、この滑り出しは面白い。混戦は大歓迎。昨年のヴォルフスブルクのようなTEAMが出てくることにも期待したい。
 そして、マインツの更なる健闘とバイエルンの巻き返しには、今後もしばらく注目してみたいところだ。

posted by JIN18 |23:48 | ◎世界蹴球雑記系 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年08月24日

GO!SPURS! ~開幕DASH成功!~

 スパーズが波に乗っている。

 開幕のリヴァプール戦での快勝劇に続いて、中2日で迎えたハル・シティ戦ではホーム・チームを5-1で粉砕!!この週末のウェストハム・ユナイテッド戦では苦戦を強いられたモノの2-1で逆転勝ち。

 見事に開幕3連勝を収め首位に立った。

 「BIG4の一角相手に完勝」
 「大量点をあげて大勝」
 「リードを許しながらも逆転」

 いずれも申し分のない意味のある勝ち方で、その勝ち順もTEAMにとって勢いの付く巡りだといえる。

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posted by JIN18 |23:23 | ♠GO!SPURS! | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年08月24日

23節:広島が“調子乗り世代”の活躍で4位浮上!

 アウェーで行われた17節の同CARDでは、内容で相手を凌駕しながらよもやの逆転負けを喫した浦和戦。ホームでの再戦は質と精度の違いを見せたうえで、しっかりと白星も手にした。

 ボールを保持している時間は浦和のほうが多かった。それでもボールを保持してからの攻撃では、常に広島のほうに可能性を感じた。常に狙いがしっかりしているからだ。
 ボールの流れも人の動きも速くて淀みがない。

 26分のGOALは高い位置での厳しいプレスでカットしたボールを素速く左に展開、受けた槙野智章が内へ切れ込みDFを交わして思い切りよく放ったシュート!およそCBとは思えないアタックだった。

 前半終了前の追加点はイリアン・ストヤノフからの長いフィードを引き出したミハエル・ミキッチが、これも素速く低くスピードのあるクロスをGKとDFの間に供給。DFのカットを拾った柏木陽介が得意の左足でネットに突き刺したものだった。

 一頃ミキッチが欠けた試合があったが、やはりこのミキッチが右サイドに入ると攻撃に速さと厚みが増す。ファウルスローは微妙(汗)だが、左の服部公太と繰り成す両翼のアタックは、やはり相手にとっては相当な驚異となる。

 2点のリードで迎えた後半は無理して攻め上がらず、過去の教訓と夏場の暑さを考慮して?第一にDFに集中していた印象。それが結果として浦和の保持率UPにも繋がっていたのはいうまでもない。
 決して力負けして押し込まれていたわけではないので、時折繰り出すカウンターは鋭く、ロスタイムの李漢宰の左ポスト直撃弾など、決まっていてもおかしくない場面が幾度かあった。

 気が付けば順位も開幕戦以来の4位まで浮上!3位の清水との勝ち点差はわずか2。ACL出場権も見えてきた。

 浦和のほうはといえば、この敗戦で7連敗を喫したが、内容的には前節ほど悪くはなく改善の兆しは感じられた。

 スペースがなかったため仕方ない面もあるが、柏戦ではボールを保持しているときに歩いている選手が多すぎた。ゆっくりと足元から足元へ。これでは相手は崩せない。個々の動きを活発にするか、或いはパスだけで相手を崩したいならもっと速く回さなければならない。

 同時に顕著だった局面を打開できる選手の欠如はフォルカー・フィンケ監督も感じていたのか、広島戦ではエスクデロ・セルヒオをスタメン起用、原口元気や細貝萌あたりも積極的な動きを見せていた。

 それでも広島と比べると、やはり動いてボールを引き出すのが上手い選手がいない印象は強かった。本当にこれからも今目指すスタイルを標榜するならば、それに見合った選手の獲得・放出も必要になってくるだろう。

 リスタートからのGOALを一端取り消された闘莉王が、再度GOALを突き刺したあたりには連敗STOPへの気迫・意地を感じたが、自分たちが得点をあげる前に2点のビハインドを背負うのは、得点力不足が叫ばれる現状においてはやはり厳しい!
 連敗が続き、何やら不協和音らしきモノもチラホラ聞こえてくるが、今はまさに我慢の時だ。

posted by JIN18 |00:56 | ■J-League 2009 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年08月23日

22節:柏に“太陽”が昇り始めそうな予感

 アウェーの埼スタでの完勝劇!

 4-1というスコアも立派だが、それ以上にが得た自信は大きかったのではないだろうか。伝統的にTEAMが得意とする守ってカウンターというスタイルがピタリとハマった一戦だった。

 負けが込んでいた頃の柏は、ラフプレーも目立ち結構酷いバランスだった。
 危機感から個々人で「何とかしよう!」という意識は垣間見えるモノのTEAMとしての統一感がなく、それぞれがバラバラに頑張っているように映っていた。

 それがネルシーニョ新監督就任以降、プレーする選手の顔ぶれは変わらないが、何か一本芯が通ったように見える。プレーはあくまでもピッチ上の選手が行うモノだが、それを束ね指針を示す者の重要性を改めて痛切に感じた。

 ネルシーニョがまず着手したのがシステムの変更。これまでの3-4-1-2から4-4-2へ移行したのだが、これによってDFが大きく安定した。もちろんプレスの掛け方だとか約束事の徹底もあるのだろうが、局面で個人が身体を張ってギリギリで凌いでいるように見えた少し前の姿から、カバーリングなども含め、TEAMとしてのDFが随分機能しているように感じられた。

 そして、新システムの中で、持ちうる才を如何なく発揮できるようになったのが19歳のMF大津祐樹だ。この日は2GOALの大活躍!

 まず23分に均衡を破った1点目。GOAL前中央左の田中順也から出たワンツー狙いのボールを大津がスルーして上がると、その後ろで受けたポポがダイレクトでスルーパス。エリア内で追い付いた大津が右足を振り抜きGOAL!複数が連動して相手DFを崩す速く見事な攻撃だった。

 大津は85分にもダメ押しの4点目を決めているがこれも素晴らしかった。菅沼実のカットからボールを受けると、スピードでDFを振り切り今度は左足でGET!

 そのスピードとテクニックには着目するだけの価値がある。もう少し実績を積んだところで代表あたりで試してみても面白そうだと感じたが、さすがに2010年は間に合わないか!?

 1点目の起点となった田中順也は、順天堂大所属の特別指定選手。順大といえばかつては名波浩も在学した名門だが現在は関東大学リーグ2部。指定選手になるからには相応の実力は秘めているのだろうが、必要とあらば先入観抜きで選手を起用するという指揮官の慧眼の最たる表れといえるだろう。

 選手を平等に扱うという点はフランサの起用にも見て取れた。68分から交代出場した“柏の王様”だが、以前に比べると他の選手が変に依存することもなく、結果としてTEAMの中でより生きていきるように映った。
 74分に右の菅沼からのリターンを受け、ワンタッチでコースを作り狙い澄ました一撃は綺麗なGOALだった。

 ネルシーニョ就任以来、確実に変化は感じられたモノの白星☆という結果だけがなかった柏だが、最高の形で勝利を得たことでTEAMの形も一気に定まってきそうだ。降格圏を脱する可能性は十分に感じられた。

posted by JIN18 |20:15 | ■J-League 2009 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年08月19日

GO!SPURS! ~期待感漂う開幕戦~

 代表戦を終えて先週末に慌ただしく開幕したと思ったら、昨日今日で早くも第2節!開幕早々何ともHARDなスケジュールのプレミアだが、開幕戦で早くもトッテナムvsリヴァプールという好カードが実現した。
 
 この両雄、都度都度お目通し頂いている方であればご存じだと思うが、個人的にプレミアの中では結構推しているTEAM。だけに、こんなに早くぶつからなくてもというのが正直なところだが、今季の両TEAMの趨勢を占う意味でもそれぞれが強豪相手にどう対峙するかに注目して観戦した。



 開幕戦ということもあってか、攻める意思がないわけではないが、序盤はそれ以上に双方がDFにかなり気を遣っているように映った。2TOPに良い形でボールが入る場面もなかなか出てこない。
 となると、どちらが先に流れを掴むかが焦点になってくるわけだが、ルカ・モドリッチの好プレーでスパーズが徐々に流れを手繰り寄せる。

 29分には右からのクロスが左に流れてきたところを拾うと、素速く右アウトにかけて中央へ。フリーのロビー・キーンのHEADはGKホセ・マヌエル・レイナの正面に飛び弾かれるが、両TEAM最初の超決定機といえた。
 33分にもモドリッチからキーンへ絶妙なスルーパスが通る。SHOOTは再びレイナにセーブされるが、直後のGKからジャーメイン・デフォーが惜しいHEADを放つなど、スパーズは完全に攻撃のリズムを掴んだ。

 2シーズンめを迎えるモドリッチはCKやFKを託されるなど、完全にスパーズの攻撃のタクトを揮う選手に収まっている。パスもドリブルもSHOOTもできて攻撃に変化を付けれる存在は貴重だ。

 勢いに乗るスパーズは43分、遂に先制点をあげる。相手GOAL前で得たFK。トム・ハドルストーンのSHOOTは眼前の壁に弾かれるが、零れ球に素速く反応したブノワ・アス・エコットが左足を振り抜くと、密集を切り裂いたミドル弾がGOALに突き刺さった。



 リードされて後半を迎えたリヴァプールは、さすがにより意識を前目にしてくるが、なかなか良い形が作れない。アウェーということもあってか後方の押し上げが乏しく、攻撃は単発的で攻めの分厚さがない。

 昨季は綺麗なパスワークで相手をしていたが、そういった場面がほとんどない。精度の高いパスでリズムや決定機を演出するシャビ・アロンソ放出の影響は確かにあるように感じられた。

 54分、右から個人技でDFを交わしてドリブルで切り込んできたグレン・ジョンションがゴメスに倒されて得たPKを、スティーヴン・ジェラードがアッサリ決めて同点に追い付くが、それも流れの好転には繋がらない。

 この試合ではヨッシ・ベナユンがスタメンを外れていたが、シャビ・アロンソ放出とともに、独特のリズムを醸し出すベナユン不在も攻撃の停滞に繋がっているように見えた。
 実際、67分にベナユンが入ってからリヴァプールのリズムは明らかに良くなっていた。85分には相手に寄らせない小刻みなステップでドリブル。ヴォローニンに決定的なスルーパスを通すがこれを決めきれない。リヴァプールにとって最も惜しい場面といえた。
 この試合で両者の勝敗を分けたのは中盤の差だと感じただけに、もっと早い段でベナユンを投入していればと思わなくもない。

 スパーズのほうはモドリッチ以外にも右のアーロン・レノンはスピードを生かした上がりで度々好機を演出していたし、センターのウィルソン・パラシオスもスピードはないがポジション取りの良さとDFで効き目は抜群だった。

 決勝点は同点に追い付かれた3分後、スパーズに転がり込んだ。59分に相手陣内中央やや右で得たFK。蹴るのはもちろんモドリッチ!カーブを巻いて入ったボールをセバスティアン・バソンがHEADで合わせGET!先制点のアス・エコットともどもプレミアでの記念すべき初GOALとなった。

 結局、最後まで試合を優勢に進めたスパーズが2-1で開幕戦勝利を飾った。



 一戦だけでの判断は早急だが、贔屓目を抜いても今季のスパーズには結構期待できそうな予感が漂う。フィールドで展開されていたサッカー自体も良かったが、キーンとデフォーの交代選手がピーター・クラウチとロマン・パヴリュチェンコという層の厚さ。確実にTEAMの強さは増している。
 クリスチアーノ・ロナウドの移籍もあってか、今季のプレミアは例年以上に混戦模様が予想されているが、優勝まではいかなくとも、TOP4の牙城に食い込むだけの可能性は十分に感じられた。

posted by JIN18 |22:44 | ♠GO!SPURS! | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年08月16日

21節:Λαβυρινθος ~迷走する名古屋~

 とにかく噛み合わない!
 
 最後はジョシュア・ケネディ&巻佑樹をターゲットにするツインタワーへの放り込みを敢行するも、その零れ球を拾う選手がいない。敗れるべくして敗れたというのが率直な感想だ。
 
 お盆休み最後の試合、或いは新しく加入した選手への期待も相まって、スタジアムは満員の観衆で埋まったが、名古屋にとっては非常にストレスの溜まる試合だったのではないだろうか!?
 
 とにかく川崎Fとは相性が悪い。毎度上手いこと先制されて、その後それなりに反撃を試みるも追いつけず敗退するという印象が強いが、この日は目を見張るような良い形もあまり観られなかった。
 期待のイゴール・ブルザノヴィッチアレックスも使われ方がまだ定まっていないようで、時折、個の力で片鱗を覗かせることはあっても、TEAMのなかで連動しての絡みという部分では、まだまだ物足りなかった。
 
 というよりもケネディ含め最近加入した選手が3人。シーズン途中に3選手が新しく入るというのは、やはりなかなかに難しいものがある(マギヌン&バヤリッツァも今季はあまり出てない…)。攻撃は散発的になり流れるようなパスワーク…は!望むべくもないっ!
 
 机上の布陣で済むならばかなりのメンツなのは間違いないが、ピッチの上ではそうもいかない。立ち上がりはケネディが1TOPで中盤を厚くする布陣だったが、どうしても前が手薄になるため、先制された直後に玉田をTOPに上げ、更に程なくしてセンターの小川佳純と前目のブルザノヴィッチのポジションも入れ替えている。
 
 戦術的な変更というよりも、実戦のなかでやり方を試しているようも映った。これでは川崎Fのような完成度の高いTEAMにはなかなか太刀打ちできない。
 ケネディにしても去年までいたヨンセンとはスタイルが異なるわけだし、新しくいろんな選手を入れることでTEAMのスタイルが迷走してしまっている。
 
 対する川崎Fは非常に効率の良い戦いをしていた。圧倒的な攻撃力を全面に出したイケイケ押せ押せの川崎Fが好きな方には少々物足りなかったかもしれないが、早めに先制して無駄な消耗は避けてしっかり守り、隙を見て攻撃に転じ追加点を奪うというアウェーならではの戦い方を完遂。
 勢いに任せてやみくもに攻めてこないところにむしろ強さを感じたし、こういうサッカーを今後も意識してできるようだと更に成績も安定することだろう。
 
 名古屋の失点はジュニーニョの個人技2発にしてやられた!のだが、ジュニーニョはやはり速い!毎度やられている印象があるが、名古屋はCBにあまりスピードがないだけに、前向いてフリーで突っ走られると厳しいものがある。
 
 「これは世界で起きている世界恐慌と同じ」
 
 何だかPIXY監督のコメントも空しく響いて聞こえる。
 
 両TEAMはこの後、ACLの準々決勝でも相まみえるが、願わくば川崎Fがここで勝ち運を一つ使ったと思いたい。リーグ制覇が絶望的な今、現実的にACLをメインにするというのも名古屋にとってはアリだと思うが、道のりは険しそうだ。

posted by JIN18 |23:43 | ■J-League 2009 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年08月14日

南スラヴ勢の南アフリカへの第九歩! ~クロアチア&スロヴェニア快勝!~

 今節試合があったのはクロアチアスロヴェニアの2国。セリエAなどまだシーズン開幕していないリーグの選手もいるだけに、調整具合が懸念されるところだったが、両国ともしっかりと快勝を収めた。

 他の4ヵ国はそれぞれ親善試合を戦った。南アフリカに遠征したセルビアは3-1で勝利。既にW杯予選突破はほぼ確実といって良いが、来年の本番に向けて良い予行演習になっただろうか!?若手主体で臨んだこの試合では、今季マンUでの活躍も期待されるゾラン・トシッチが、後半から出場して2GOALをGET!している。

 ともに幸先よく2点を先制しながら逆転負けを喫したのが、ボスニア・ヘルツェゴヴィナマケドニア。特にイランに残り10分強から逆転されたボスニアは、その負け方がちょっと心配だ。失点の場面は寄せの甘さやマークのズレがあったが、単なる気の緩みだけなのだろうか?

 冷静に2GOALをあげたエディン・ジェコ(たくさん点の取れる選手はやっぱり落ち着いている!)が今季も期待できそうなのは頼もしい限り。昨季は26GOALをあげてヴォルフスブルクのマイスターシャーレ獲得に寄与したが、代表でもこれで7試合連続GOAL!をマーク(のはず)。この1年余りですっかり頼れるACEになった。

 欧州王者と相対したマケドニアは、同国最大のSTAR☆ゴラン・パンデフが前半2GOALをあげてリードを奪うが、地力に勝るスペインが後半4分間で3点をあげアッサリ!逆転。親善試合とはいえ金星を逃した。

 ホームにウェールズを迎えたモンテネグロは2-1で勝利。未だW杯予選では白星がないが、そこに繋がるキッカケとなったか!?先制PKを決めたステファン・ヨヴェティッチは、フィオレンティーナでもかなり期待される存在。19歳とまだまだ若いが、今季“至宝開花”なるかにも期待が掛かる。



【 ベラルーシ 1-3 クロアチア 】
     0-1  22' オリッチ
     0-2  69' エドゥアルド
     1-2  81' ヴォルホフツォフ
     1-3  83' オリッチ


 前節にホームでウクライナと引き分け、予選突破に黄色信号が灯っているといわれるクロアチアだが、この国は追い込まれてお尻に火が点くまで、何気に結構のらりくらりしている印象が強い。建国以降、EURO2000を除く全ての国際大会に出場を果たしているが、プレーオフを経ての大会出場も幾度かあったはず。“黄金世代”を擁し世界3位に輝いた98年も、予選ではなかなか調子があがらず、かなり苦しんでいたと記憶している。

 そう考えると、決して予断を許さないとはいえ、いよいよ追い込まれたこのあたりから今回も本領を発揮するのでは!?と淡い期待を抱いてしまう。それは浅はかなFANの単なるささやかな願望に過ぎないのか。アウェーのミンスクに乗り込んでの一戦は、負けるとベラルーシと順位が入れ替わる形になるだけに、絶対に落とせない戦いではあった。

 2GOALをあげTEAMを勝利に導いたのはイヴィツァ・オリッチ。先のブンデス開幕戦でもGOALをあげ、新天地バイエルンでも早速存在感を示しているが、その好調さを引き続き代表でも発揮した形となった。

 22分にはニコ・クラニチャルの左CKを高い打点のHEADで合わせての先制GOAL、83分にはイヴァン・ラキティッチの速いクロスを滑り込んで左膝?に当てて押し込んだ。その2分前に1点差に迫られるGOALを許した直後だけに、先制点ともども大変貴重なGOALだった。

 他にも“バイエルン・ホットライン”ダニイェル・プラニッチの低い位置からのクロスを、上手くDFを外して右足ダイレクトで左ポスト直撃弾を放つなど、オリッチは数々の惜しいSHOOT!を見舞い、攻撃で大きな働きを示した。

 残りの1点をあげたのは2TOPを組んだエドゥアルド・ダ・シルヴァ。69分、中央で溜めたマリオ・マンジュキッチがフリースペースのある右のエリア内へスルーを叩き、オーバーラップしてきたダリヨ・スルナがダイレクトで中央へ。DFを外したエドゥアルドは、この速いクロスを軽く合わせるだけで十分だった。

 その才能については常に高い評価を受けるエドゥアルドだが、とにかく怪我が付きまとい、なかなか見合った活躍を披露きしれない印象も強い。先月に故障の報を見掛けた記憶があったので、実はこの試合でスタメン出場していたのに結構ビックリ!だったのだが、本来であればクロアチアの第一FWであってもおかしくない位置付け。オリッチとの2TOPというのが今後も基本路線ということになるのだろう。

 所属するトッテナムでもすっかり中心選手となったルカ・モドリッチは相変わらず安定している。先制点の起点となったクラニチャルのCKも、モドリッチのミドル弾をGKが弾いて生まれたもの。運動量が豊富で、好不調の波が少ない選手だけに本当に頼りになる存在だ。

 首位イングランドの背中はかなり遠いが、プレーオフ進出となる2位の座はしっかり堅持した。確実にビッグトーナメント出場を掴み続ける国というのは、その戦い方を熟知しているものだと思うのだが、クロアチアには続く9月の2連戦で是非!ともそれを実証してもらいたい。



【 スロヴェニア 5-0 サンマリノ 】
     1-0  19' コレン
     2-0  39' ラドサヴリェヴィッチ
     3-0  54' キルム
     4-0  74' コレン
     5-0  93' リュビヤンキッチ


 ここまで予選6試合で5点しか取っていないスロヴェニアが、ホームで格下相手に5点をあげて快勝した。

 1FCケルンに所属し、昨季ブンデスで16GOALをあげたミリヴォイェ・ノヴァコヴィッチは、代表TEAMでもACEたる存在。しかし、負傷あがりのため大事を取ってかこの試合のスタメンからは外れている。総得点もそうだが、スロヴェニアはこの予選3試合連続ノーゴールが続いているだけに、それによる得点力の低下が懸念された。

 しかし、立ち上がりから優位に試合を進め、19分にズラタン・リュビヤンキッチが左サイドを抉って上げたクロスを、ロベルト・コレンがスライディングSHOOT!でGOALに押し込むと、呪縛から解き放たれたようにGOALを連ねていく。26分には左SBボヤン・ヨキッチが早めに上げたカーブを巻いたクロスに、アレクサンデル・ラドサヴリェヴィッチがタイミング良く飛び込んでHEADでGOAL左に突き刺す。

 後半に入っても優位な展開は変わらないが、至近距離から外したリュビヤンキッチ、右CKからフリーでHEADを放つもポスト左に逸れたラドサヴリェヴィッチのSHOOT!と、決定的なチャンスを決められない。

 そんな状況を打破したのが、後半からピッチに入ったアンドラジュ・キルムだった。54分に左CKを落ち着いて頭で合わせ、GOALに流し込んだ。キルムにとってはこれが代表初GOAL。今季、母国のNKドムジャーレからポーランド王者のヴィスワ・クラクフに加入した24歳のウインガーは、今後の飛躍が期待される存在だ。

 攻撃の手を緩めないスロヴェニアは74分にコレンがこの日2点目を決める。ワンツーのリターンを受け、ゴールエリアすぐ外からGOAL左を狙い澄ました一撃だった。ちなみに溜めてリターンを返したのは72分に交代出場したばかりのノヴァコヴィッチ。ピッチに入って早々仕事をするあたりはさすがだ。
 ノヴァコヴィッチは、ロスタイムにもエリア内左で粘ってDFを交わしクロスを上げ、リュビヤンキッチのHEADでのGOALをアシスト。どうやらコンディションも問題なさそうだ。

 この勝利でスロヴェニアは順位を二つ上げて↑Group内3位に浮上。首位の好調スロヴァキアを捕らえるのはなかなかに大変そうだが、プレーオフ圏内であれば十分に狙える位置まで付けてきた。5点をあげての勝利はTEAMに自信と勢いを与えることだろう。しかし、この日の相手サンマリノが当たり、激しさ、マークともにかなり緩い相手だったということも忘れてはならない。

 次戦は再びホームで今度はポーランドとの顔合わせ。簡単に勝利を収められる相手ではないが、ここが予選突破に向けてのターニング・ポイントとなりそうだ。



          勝点  G  W D L   得 失      G順位
 セルビア    18   7  6 0 1   15 5   +10  1
 クロアチア   14  7  4 2 1   15 7   +8  2
 ボスニア    12  6  4 0 2   18 7   +11  2
 スロヴェニア   11  7  3 2 2   10 4   +6  3
 マケドニア    7   6  2 1 3   4 7   -3  3
 モンテネグロ  4   6  0 4 2   5 8   -3  5

posted by JIN18 |14:18 | ♡南スラヴ系 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年08月11日

ブンデス開幕! ホッフェンハイムvsバイエルンは旧ユーゴ勢満載☆

 夏の南欧はそれなりに暑い!
 のにもう始まるの!?などと思ったりもしたが、来年はW杯年。そのあたりの日程も考慮して、ドイツやフランスでは早くもシーズンが開幕した。

 そう考えると1部に20TEAMもいるスペインなんぞは、逆に開幕しなくてW杯は大丈夫か!?なーんて気にもなってくるのだが、南欧の端に位置するスペインはやっぱり気候的にまだ厳しいモノがあるに違いない。でも、スペイン代表のことを考えるやっぱりちょっと気に掛かる。。。

 さて、開幕したブンデスはいきなりホッフェンハイムvsバイエルンという注目のカードが実現した。

 昨季のホッフェンハイムの躍進はまだ記憶にも新しいところ。
 快進撃でヘルプストマイスターの座に輝き、1部初昇格即優勝という快挙を期待されたが、後半戦に入ったところで一気に失速、結局7位でシーズンを終えている。

 失速の最大の要因が前半戦でGOALを量産したヴェダド・イビシェヴィッチが、ウインターブレイク明け直前の練習試合で負傷し、そのまま後半戦を棒に振ったことであるのは間違いないが、前半戦一回りを終えた段で他TEAMに相当研究されたということもあったのだろう。

 昨季のホッフェンハイムは厳しいプレスとボールを奪ってからの速い攻撃がウリだったが、この開幕戦においてもバイエルンはその長所を消すべく、かなりDFに気を遣いケアしているように映った。

 もっともそうせざるを得なかった面もある。
 アウェーで迎えた開幕戦というシチュエーション、或いは負傷者などで本来のレギュラーをかなり欠いた状態だったということも影響していたに違いない。

 ルカ・トーニ&ミロスラフ・クローゼという昨季2TOPを怪我で欠き、そしてTEAMの核ともいえる存在のフランク・リベリーも負傷あがりで大事をとっての欠場。この試合で2TOPに入ったのがイヴィツァ・オリッチマリオ・ゴメスという新加入の二人というところに、苦しい台所事情が窺えた。

 ホッフェンハイムのほうもイビシェヴィッチがスタメンに名を連ねていたとはいえ、ラルフ・ラングニック監督の言葉を借りれば「回復力には驚くばかりだが、まだBESTなコンディションではない」とのこと。

 そんな両TEAMだけに、まず負けないことを第一に念頭に置いたような試合になった。
 ホッフェンハイムには昨季は満ち溢れていた溌剌感がイマイチ感じられず、バイエルンは手探りで試合を行っているような有様。

 特に後半はそういった傾向がより顕著だった。期待と高揚感満載で迎える?開幕試合としては、イマイチ凡庸な内容だったというのが率直な感想だ。

 にしても、ホッフェンハイムにとっては惜しい試合だったともいえる。前半10分、左CKから新加入ヨシップ・シムニッチがHEADでコースを変えたボールは、GKミヒャエル・レンジングが慌てて掻き出したが、明らかにGOALラインを割っていたように見えた。この先制点が認められていたら、試合はまた違った展開・結末になっていたかもしれない。

 この試合には旧ユーゴの選手が多数出場していたという点でも興味を惹かれた。
 バイエルンでは前述のオリッチと新監督ルイス・ファン・ハールに請われてやってきた左SBのダニイェル・プラニッチがスタメンを飾ったが、24分には左のプラニッチからのクロスをオリッチが左足で合わせてGET!やや当たりそこね気味ではあったが、クロアチア代表でも気心が知れているであろう二人がアウェーTEAMに先制点をもたらした。
 特にプラニッチは試合を通して攻守に運動量豊富で、タイミングの良い上がりも都度都度見せていた。今季のバイエルンにあって貴重な戦力になりそうだ。

 ホッフェンハイムでは前述のシムニッチにお馴染みのイビシェヴィッチ&セヤド・サリホヴィッチのボスニア・ホットライン☆
 18分にはサリホヴィッチのクロスからイビシェヴィッチが惜しいHEADを放つ場面もあったが、攻撃にリズムを与えていたサリホヴィッチに対して、イビシェヴィッチのほうは厳しいマークもあったとはいえ、昨季のような凄みはまだ感じられなかった。ボールに絡む場面も少なく早めの66分に交代。

 それでも前半終了間際のチネドゥ・オバシの同点GOALの際は、トビアス・ヴァイスの右からのクロスを右足で落としてお膳立て、しっかりアシストするあたりはさすがだ。今後、実戦を重ねていくなかでコンディションを上げて、またGOALを量産していってほしいモノだ。

 旧ユーゴ勢以外で気になったのがバスティアン・シュヴァインシュタイガーだが…。こちらも存在感が希薄で、唯一目に留まったのは、60分にGKに弾かれる惜しいSHOOT!を放ったことぐらい。コンディションがまだまだ整っていないと見るべきか!?

 例年より早い開幕というのが、TEAMや選手にどの程度の影響を与えるかというのは、たまに外から観ているぶんにはなかなか判断しづらいところだが、やはり他のTEAMも似たり寄ったりなのだろうか!?

posted by JIN18 |22:33 | ◎世界蹴球雑記系 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2009年08月02日

20節:STOP THE KASHIMA! ~広島が鹿島の不敗記録をSTOP!~

 もはや最後はシステム云々ではなかった。

 「勝ちたい」「点を与えたくない」という個々人の執念の結実が、終盤岩政大樹を前に固定し力ずくで押し込みに掛かった鹿島の攻撃を凌いだ。

 前半35分に佐藤寿人があげたGOALを守りきっての勝利は、鹿島のリーグ戦不敗記録を17でSTOPするという価値ある1勝となった。実は不敗記録の最初の試合が3月22日の広島戦だった。広島は自らが始まりとなってしまった記録に自らの手でSTOPを掛けたことになる。

 立ち上がりから予想外の展開だった。
 ホームということもあり、広島がお得意の“調子乗りサッカー”でポゼッションを高め、鹿島が狡猾に抜け目なく若いチームの隙を窺うと考えていたが、支配力で勝っていたのは後者のほうだった。

 広島は15分を過ぎたあたりからようやく機を見て反撃に転じるようになるが、いつものように多くの人数がどんどん攻撃に掛かるという場面があまりない。槙野智章や森脇良太あたりがスルスルと上がってSHOOTを放つのは攻撃の一つの形だが、首位相手に守りに主眼を置いているのか、手堅くいっている印象を受けた。

 或いは消耗度も考慮に入れていたのか!?広島のような運動量が要求されるスタイルが、季節的にキツイ時期に差し掛かってきているのは確かだ。快適な季節と同様の走力を堅持し続けるのは至難の業。それ故か、支配して攻めるというよりは、奪ってから上手く繋いで速いカウンターで好機を創出する。そんな攻撃に映った。

 唯一のGOALも素速くシンプルに繋いで奪ったモノ。
 相手ゴールキックをDFがクリアしたボールを、下がってきた佐藤寿が粘り強く拾って右に開いた李漢宰へ。そこから中央の中島浩司→縦の青山敏弘→ラインの裏を取って抜けた佐藤寿と、素速くワンタッチで繋いだボールが通り、最後は佐藤寿がストライカーらしい身のこなしで、ダイレクトSHOOTをGOAL左に流し込んだ。

 佐藤寿の決定力とともに青山の右アウトで出したスルーパスの精度、タイミングが素晴らしかったわけだが、素速い攻撃のなかでのこの阿吽の呼吸には、広島のTEAMとしての熟成度の高さを改めて強く感じさせられた。

 開幕当初は良い試合を見せても「昇格チーム」ゆえ懐疑的、或いは疑問の目で見られたりもした。しかし、折り返し地点を経た現在、もはやそういった見方をする者はいないだろう。しっかりと耐えて拾った勝利は、惜しい☆を何度も取りこぼして得た教訓がもたらしたモノ。

 この力はホンモノだ。
 後半戦では更に真価・進化を発揮していってもらいたい。

 結局、今季2敗目を喫した鹿島は、支配していてもちょっとしたところでの精度のズレ、或いは前の選手がややキレを失していた面が、GOALという形に結びつかなかった。後半戦未勝利を危惧する声もあるがそれでも2位とまだ勝ち点差は8もある。微妙な狂いが生じているとしても、“大人のTEAM”は数試合のうちに必ず修正してくることだろう。

posted by JIN18 |18:43 | ■J-League 2009 | コメント(2) | トラックバック(0)
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