2009年03月31日

南スラヴ勢の南アフリカへの第五歩! ~ボスニアがキターッ!~

 さて、およそ5ヶ月弱ぶりに再開されたW杯予選。
 熱戦が繰り広げられた欧州では、旧ユーゴ勢も今節試合のないクロアチアとマケドニアを除く4つのTEAMが戦いを繰り広げた。
 結果は好調なTEAMと今ひとつ波に乗り切れないTEAMとで明暗が分かれた形となったが、一喜一憂する間もなく、今晩には続く節の試合が行われる。折り返し地点を迎えたところで、各Groupの趨勢も朧気ながら想起できそうな時期になってきたが、果たして旧ユーゴ勢からは何TEAMが本大会への切符を手にすることか。。。


 
【 ベルギー 2-4 ボスニア・ヘルツェゴヴィナ 】
     0-1   7' ジェコ
     1-1  65' デンベレ
     1-2  75' ヤヒッチ
     1-3  81' バイラモヴィッチ
     1-4  86' ミシモヴィッチ
     2-4  89' ソンク


 すっかり古豪に成り下がったとはいえ、実績を鑑みれば決して侮れない相手、それがベルギーだ。現在のタレント力を考えれば、ややボスニア・ヘルツェゴヴィナに分があるといっても良さそうだが、時にAWAYで脆さを見せる傾向があるだけに、どういった戦いになるかが注目された一戦は、後者が終盤に攻撃力を発揮して快勝を収めた。

 戦前、ボスニアにとって懸念されたのは、年明け早々に負傷し、今季絶望ともいわれるヴェダド・イビシェヴィッチの抜けた穴だった。今季ブンデス得点RANK首位を快走したストライカーの欠場が、代表TEAMの攻撃にも影響を与えるのは必然かと思われたが、結果的にはその不安を一掃する勝ちっぷりだったといっていい。

 考えてみれば、ホッフェンハイムでの活躍で一躍注目を集めたイビシェヴィッチも、代表では1年前までは3番手扱いだった。ズラタン・ムスリモヴィッチとエディン・ジェコという信頼できる2TOPは健在なだけに、まだ何とかなる…といったところだろうか。

 先制GOALを決めたのはそのジェコだった。最近、所属するヴォルフスブルクでもなかなかに好調なPLAYを見せているが、GOAL前の混戦から一旦はクリアされたかに見えたボールを拾った味方から、エリア内左でフリーになっていたジェコにパスが繋がると、落ち着いて振り抜いた右足から放たれた弾道がDFとGKを擦り抜けて、右サイドネット奥に突き刺さった。

 リードしたまま迎えた後半、左サイドをオフサイドラインの裏を付く速い攻撃で抉られ同点に追い付かれるが、10分後、左サイドで得たFKを、GOAL前で受けたサネル・ヤヒッチが、最後は気合いの左足スライディングSHOOOT!
 ギリシャ・リーグのアリス・サロニカでPLAYする代表CAP数1の新鋭が決めたGOALは、俄然TEAMを勢いづかせた!

 81分にはズラタン・バイラモヴィッチがエリア内でパスを受けると、対峙するDFとGKの動きの逆を突くループ気味のSHOOTを落ち着いてGOAL内へ流し込んだ。これで勝負あった!が、その5分後には左サイド角度のないところからDFを交わしたズヴィエズダン・ミシモヴィッチが、左足でここしかない!というコースで、地を這うSHOOTを放ちGOALへ突き刺しダメ押し。

 終了間際のウェスレイ・ソンクのPKによる失点は余計だったが、最高の勝ち方だったのは間違いない。
 同日、トルコがスペインに敗退を喫したため、ボスニアは一気にこのGroup5の2位まで浮上!さすがに無敗どころかドローすらない“無敵艦隊”に、ここから追い付くのは厳しいかもしれないが、プレーオフ進出の可能性は十分ありえる位置だ。
 ここまで5試合で16得点は、Group4のドイツと並んで何と!欧州予選TOP!
 次節は、4月1日に休む間もなくこの試合のリターンマッチがサラエヴォで行われるが、是非とも自慢の攻撃力を発揮して、返り討ちにして2位の座を盤石にしてほしいものだ。



【 ルーマニア 2-3 セルビア 】
     0-1  18' ヨヴァノヴィッチ
     0-2  44' オウンゴール
     1-2  51' マリカ
     1-3  59' イヴァノヴィッチ
     2-3  74' D・ストイカ

 
 ルーマニア東部の街、コンスタンツァで行われた一戦は、好調セルビアがAWAYでの戦いながら難敵相手にキッチリと勝利を収め、勝ち点3を積み上げた。

 18分、先制したのはセルビア。右サイドでの繋ぎからボールを受けたミロシュ・クラシッチが、スピードを生かしてエリア内へ突進!右足で放ったSHOOTはポストに弾かれるが、跳ね返りを詰めていたミラン・ヨヴァノヴィッチが蹴りこんでネットを揺らした。

 前半終了間際には幸運な追加点が転がり込んだ。
 クラシッチの左CKをネマニャ・ヴィディッチと競ったDFのドレル・ストイカが、何と!自陣GOALへ見事なHEADで突き刺してしまったのだ。

 このGOALでセルビアに余裕が生まれたというわけではないのだろうが、後半に入るとHOMEのルーマニアが一転攻勢に転じる。51分には右から中へ入ってきたパスを受けたアドリアン・ムトゥが、ダイレクトでDFラインの裏へ落とすループパスを送ると、反応して裏へ飛び出したキプリアン・マリカが、これまたダイレクトタッチで浮かし、GKを超えたボールがネットに吸い込まれた。

 2-1というスコアは、次の1点がどちらに入るかが非常に重要とはよくいわれるところ。
 しかし、取られたらすぐ取り返すあたりが、今のセルビアが好調たる由縁。美しい流れのGOALには、SUPERなGOALでお返しとばかりに、8分後、ブラニスラフ・イヴァノヴィッチが追加点をあげた。
 クラシッチの左CKがGOAL前の混戦でこぼれたところ、最後はバイシクル気味に反転してGOALに突き刺した!

 ルーマニアは73分にムトゥのFKからストイカが、OWN GOALの汚名返上とばかりに、今度は相手GOALに見事なHEADを突き刺すが、反撃もそこまで。セルビアが1点差で逃げ切った。

 それにしてもセルビアの全てのGOALに絡んだクラシッチの活躍には見るべきものがある。ただ一人金髪の風貌ということもあって、良いPLAYをするとより目立つ印象だ。スピードと精度の高いキックを武器にするMFは、現在ロシアでPLAYするが、近い将来西欧四大リーグのどこかに移籍する日も近いのではないだろうか!?

 そして、セルビアのもう一人の注目は、先にどの代表を取得するかで注目されたネヴェン・スボティッチだ。代表初CAPとなったこの試合は66分からの交代出場。記念すべき第一歩を記した20歳のDFの今後の活躍も期待される。



【 モンテネグロ 0-2 イタリア 】
     0-1  11' ピルロ
     0-2  74' パッツィーニ


 HOMEに世界王者を迎えての一戦は、もう後がないモンテネグロにとって苦しい戦いとなった。
 11分、右サイドのアンドレア・ピルロがターンでDFを交わし上げたクロスを、エリア内でDFのラドスラフ・バタクが何と!ハンドブロック!これで得たPKをピルロが落ち着いてループ気味に決めてイタリアがアッサリ先制。
 
 モンテネグロはこの試合でエースのミルコ・ヴチニッチを欠く布陣。期待の新鋭ステファン・ヨヴェティッチが積極的なアタックを試みるが、イタリアの堅陣を破るまでには至らない。しかし、ダニエレ・デ・ロッシのバックパスをかっさらい抜ければGKと1対1という場面で、ファビオ・カンナヴァーロに引っ掛けられた場面は非常に惜しかった。カンナヴァーロには赤紙が出てもしょうがなかったようなPLAYにも見えたが…。

 エンドが替わった後半、イタリアが攻勢に転じる。
 カウンターから最後はヴィンチェンツォ・イアクインタが放ったSHOOTはDFに弾かれ、ダニエレ・デ・ロッシの遠目からの強烈なミドルはGKがこぼしながらも何とかセーブ。この予選或いはこの試合においての優位性を示すかのように、余裕を持った攻撃でモンテネグロを追い詰めていく。

 何とか追いつきたいモンテネグロは、67分、この試合最大の決定機をつかむ。GKヴカシン・ポレクシッチの蹴ったフィードが左のブランコ・ボシュコヴィッチに通ると、素早く反転したボシュコヴィッチが加速!早めに上げたクロスを中央でラドミール・ジャロヴィッチが右足ダイレクトボレーでコンタクト!ボールはそのままGOALにINするかと思われたが、体勢を崩しながらもジャンルイジ・ブッフォンが、右手一本でボールを弾き返した!まさに世界No.1-GKの面目躍如といったBIG PLAYだった。

 その7分後、イタリアに試合を決める追加点が入る。ピルロの精度の高い長いパス1本で右サイド深くを崩すと、それを受けたシモーネ・ペペのクロスを、ジャンパオロ・パッツィーニがHEADでネットに突き刺した。

 結局試合はそのままタイムアップ。
 この日グルジアに勝利を収めたキプロスに追い抜かれ、モンテネグロはGroup5位にまで順位を下げた。初の国際大会参加は未だ未勝利。茨の道が続く。。。



【 スロヴェニア 0-0 チェコ 】


 先のAWAYでの対戦ではなかなか堅守を崩すことができず0-1の完封負け。HOMEに迎えての一戦で是非とも借りを返しておきたいところだったが…。。。

 先に決定機を得たのはチェコのほうだった。ポストを叩いた半身ボレー、ヤスミン・ハンダノヴィッチの指先を掠めたミドルと、ミラン・バロシュが際どいSHOOTを見舞ったが、いずれも決まらなかったのは、決定力が微妙な?バロシュゆえに助かった…といったところか!?

 スロヴェニアは前半終了間際に好機を演出。カウンターから右サイドを突破したミリヴォイェ・ノヴァコヴィッチの速いクロスを、オーバーラップしてきたズラトコ・デディッチが中で合わせるが、判断良い飛び出しを見せたペタル・チェフに防がれた。デディッチはロスタイムにも30m級のロングSHOOTを見舞うが、こちらもチェフに弾き出されている。

 後半に入ると地力に勝るチェコが攻勢に出る場面が続いたようだが、GOALマウスをこじ開けるには至らず。。。スロヴェニアのほうもミルネス・シシッチがエリア内から落ち着いて上げたクロスを、ファーのズラタン・リュビヤンキッチがHEADで合わせるが、ポスト左を掠め得点には至らない。

 結局試合はスコアレス・ドロー。
 このGroup3は5戦5敗のサンマリノ以外どのTEAMにもイチ抜けの可能性が未だある。それだけに取りこぼしだけは何とか避けたいところだが、取りあえずスロヴェニアは最低限の勝ち点1を何とか得たといったところか。



          勝点  G  W D L   得 失      G順位
 セルビア     12   5  4 0 1   12 5   +7  1
 ボスニア     9   5  3 0 2   16 6   +10  2
 クロアチア    7   4  2 1 1   8 4   +4  2
 スロヴェニア  7   5  2 2 1   5 3   +2  4
 マケドニア    3   3  1 0 2   2 3   -1  4
 モンテネグロ  2   3  0 2 2   3 6   -3  5

posted by JIN18 |22:46 | ♡南スラヴ系 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年03月29日

3節:王者対決

 まずは昨日の日本代表戦について。
 一番欲しい勝ち点3を得られたし、DFに関してはほぼほぼ完璧。良い勝利を収めたと思う。ただ、自TEAMや相手TEAMやピッチのコンディション、或いは地の利、試合の流れ…etc諸々の条件を考慮すると、もっと点を獲るべき試合だったとも思う。得点が俊輔のFK1点だけというのはちと寂しい。

 惜しいチャンスは幾度かあったが、フィニッシュの精度、或いはそこに至る過程にはまだまだ改善の余地はありそうだ。



 本題。

 毎節J1から1試合をPick up!して雑感を綴ろう思っているのだが、今回の3節分は何と!1週間遅れになってしまった…(^^;このCARD↓の初回放送が遅かった!というのが、一番の大きな理由なのだが、結果時節逸してるのはどうかご勘弁を。。。

【鹿島 2-1 広島】

 ドローも濃厚に思われた後半ロスタイム。
 左CKからのこぼれ球を途中出場の興梠がボレーで叩き込んで鹿島が辛くも勝利を収めた。

 しかし、同点に追い付いて以降、ようやく体力に勝る(サッカーのスタイルから察して)広島PACEになったものの、試合全体を通してみれば、この結果は至極妥当に思える。

 王者対決となったこのCARD。とはいえ片や文字通り日本サッカーの頂点といえる昨季J1王者。記録的な勝ち点奪取を見せたとはいえ、広島が昨季制したのはJ2。本来ならば胸を借りるべき顔合わせと捉えるべきところだが、広島のサッカースタイル、或いは今季の戦いぶりを見ると額面通りには受け取れない。

 ハマったときに凄まじい爆発力を見せる広島の“調子乗りサッカー”が、王者相手にどれだけ通じるか!?そこに強い興味を惹かれた。
 
 そして!鹿島のほうで注目すべきは何といっても大迫勇也だ。期待のルーキーはACL1次L第2戦でプロ初スタメンを飾ると、1GOAL1アシストと期待に違わぬ活躍ぶりを披露。そのご褒美というわけではないだろうが、この広島戦では遂にJ1で初スタメンを飾ったのだ。



 稀に例外はあるが、常識的に強いTEAMというのはDFが良い。安定したDFがあるからこそ攻撃にも専念できる。鹿島が強いのも、やはり安定したDFが礎にあるからに他ならない。

 この日は、昨季の負傷がようやく癒えた小笠原が、やはり今季初スタメンを飾ったが、彼がフィールドに入ることによってTEAMのバランスが一段UP↑している印象を受けた。キープ力に長けた小笠原が入ったことで、オーバーラップした選手も安心して高めの位置へ入っていける。

 結果、鹿島の両サイドバック、内田篤人、パク・チュホが非常に積極的に上がるため、広島の両サイドを担うミハエル・ミキッチ、服部公太がその対応に追われる場面がかなり目に付いた。必然的に広島がボールを奪ったとき、高めの位置をキープできていない両サイドを使うには至らない。
 前節大宮戦では幾度となくサイドを蹂躙しクロスを供給していたミキッチと服部だが、この試合ではクロスを送る場面はほとんどなかった。

 鹿島の中央のDFの堅さについてはいうまでもない。中盤のDFも勤勉でとても良い。大きな武器である両翼をもがれた広島が、行き詰まったのもやはり必然なのかもしれない。前半20分前後には随分長い間ボールを保持してパスを繋いでいたが、それは出しどころなく回さざるを得ないようにも映った。攻撃は散発的で前の選手が孤立する場面も目立った。

 或いは、ここまで2戦終えて5失点。ということで、DFの意識がかなり高く、しかもAWAYということで引いていた面もあったのかもしれない。
 ただ、自分たちの持ち味が思うように発揮できていなかったのも事実だ。攻めたいという意思はあっても、失点数を考えるとDFを疎かにもできない。そんなジレンマがどこかスタイルとバランスを崩していたのかもしれない。

 次節はAWAYでのG大阪戦。
 難敵だ。
 個人的にはガチンコの撃ち合いを観てみたい気もするが、鹿島以上の試合巧者のガンバ相手に果たしてどんなプランで試合に臨むのか!?
 試練は続くが、是非とも自信を確信に変える戦いを期待したい。

 鹿島のほうに関していえば、間違いなく今季も強い。順当にいけば当然優勝争いにも加わるだろう。
 ACL1次L緒戦では水原三星に大敗を喫したが、あれは事故のようなものだ。広島戦ではPKで1点を失ったものの、攻守に安定したバランスの良さが目に付いた。決して面白いサッカーをしているとは思わないが、何より経験として勝ち方、優勝の仕方を知っているのが彼らの強みだ。

 ロスタイムの興梠の決勝GOALも決してただの偶然ではなく、勝負所を知ったTEAMだからこそ、そういう場面が訪れたのだろう。



 さて!注目の大迫だが…。
 前半はボールに絡む機会があまりなかったが、後半開始早々右サイドでボールを受けるとDFを交わしクロス。中で合わせた本山のHEADはラインを割っているようにも見えたがNO GOAL!惜しくもアシストは成らなかったが、以降ボールを受ける場面も増え、画面上にも都度都度登場するようになった。

 高卒新人だけに強さの面で物足りなさは残るが、それを補って余るボディバランスの良さは非常に目を惹いた。ターンや一瞬の動き出しの鋭さの片鱗も垣間見えた。

 運動量やフリーランニングの質など、まだまだ向上の必要はあるが、正直、思っていた以上によくやっていた印象だ。将来性に疑いの余地はないが、大活躍した高校選手権を観た段では、プロで活躍するには少し時間を要すると見ていたからだ。

 ただ、あくまでも「高卒新人1年目にしては…」だ。本人に奢りなどはないだろうが、期待通り日本のTOP選手になるために、今後も研磨を続けてほしい。

posted by JIN18 |21:54 | ■J-League 2009 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年03月22日

LoLoLoLondon Derby

 全世界で700万枚を売り上げ、36ヵ国でNo.1 HIT!を記録したCOLDPLAYのモンスター・アルバム『Viva la Vida』。

 週末観た『FOOT』によれば、バルサの選手がスタジアムに向かうバスの中では、アルバム・タイトル曲「Viva la Vida」がエンドレスで流れているそうだ。何でもペップ監督が大のお気に入りで、TEAMでも概ね好意的に受け入れられているとのこと。

 それを観て早速ipodにinしているミーハーなイチ日本人の行動はさておき(汗)、「Viva la Vida」とはスペイン語で「人生バンザイ!」「生命バンザイ!(邦題:美しき生命)」ということを意味するらしい。

 さて、私たち蹴球ジャンキーにとっては、素晴らしい人生を謳歌するのに欠かせないのがFOOTBALLということになるわけだが、今週も取りあえずJ1から1試合Pick upして綴ろう!と思いきや、WBC真っ盛りの現在、J-SPORTSではそっち優先の放送になっているためか、今節ほとんどの試合の初回放送が今夜未明以降という…。。。

 閑話休題!

 プレミアのロンドン・ダービーを観戦したが、なかなかに面白い試合だった。 
 ヒディンク就任後、不敗と好調を維持するチェルシーを、スパーズがHOMEに迎えた一戦は、周知のとおり1-0で後者が勝利を収めた。
 開幕後、最下位を独走しありがたくない注目を集めていたスパーズも、気が付けばお決まりの?中位あたりに収まっている。電撃就任したハリー・マジックも一段落…というのが現状か!?

 ただ、2月以降の成績を見ると、UEFAカップでシャフタール・ドネツクに敗れた以外は、何気に黒星●がない。開幕後新加入の選手がなかなかフィットせず、冬の移籍期限終了直前まで、つい最近在籍していた選手を呼び戻しまくるというドタバタ補強に奔走していたが、ようやく落ち着きを見せてきたということなのか??

 チェルシーのほうもフース・ヒディンクがすぐに結果を出していることもあって、思っていた以上に混乱なくTEAMが立て直されている印象を受ける。

 そういった両TEAMの現況をつぶさに観てみたいと感じたわけなのだが、このCARD、実は今季はじめのスタンフォード・ブリッジでの試合も観戦していて、こちらのブログにも綴らせてもらっている。

 その時は結果ドローながら、終始チェルシーが支配して押しまくっていた展開だったが、今回の対戦ではほぼほぼ互角だった。スパーズがHOMEで積極的になったという見方もできるだろうが、何といってもようやく戦えるだけの陣容が整ったというのが大きい。

 DF、MF、FWに控えも含めて、ようやく見栄えするメンツが揃った印象だ。

 “家出”から帰ってきたロビー・キーンは、勝手知ったるホワイトハートレーンを我が庭のように駆け回っている。ダレン・ベントとのコンビもまずまず。

 そして、何といってもルカ・モドリッチだ!

 右のアーロン・レノンからの長いグラウンダーのクロスをペナルティエリア中央、ラインのギリギリあたりから右足ダイレクトで地を這うボールを放ちGOAL右隅にズドン!!
 まだ他の試合の全てのGOALを観ていないが、今週のプレミアBest GOALにCHOICEされてもおかしくないくらいの、目の覚めるような一撃!!

 50分にこの試合唯一のGOALをあげた小柄なクロアチア人MFは、得点のSCENE以外でもなかなかにシブイ活躍を見せていた。小刻みなステップで相手を翻弄するドリブル、気の利いた球捌き、そしてセンターMFをこなせるだけあってDFでもかなり効いていた。華奢な体躯だけにフィジカル勝負の分は宜しくないが、素早いCHECKで相手からボールをかっさらうPLAYが都度都度見受けられた。

 両CK&FKを任されるなど、それなりの信頼を得て、TEAMにも随分フィットしてきているように感じられた。今もってアーセナルあたりでPLAYすれば、もっと持ち味が出るような気がしないでもないが、このままスパーズで献身的な“王様”になるのも悪くはない。

 この日のスパーズはTEAM全体がDFに入ったとき、非常に集中力があってよく機能していた。DFとの連携が抜群だったセンターMFのジャーメイン・ジーナスウィルソン・パラシオス(ホンジュラス人初のプレミア選手だとか…)の二人はいうに及ばず、攻守に渡って中盤の選手の距離感、勤勉な動きも終始相手を上回っている。なかなか思うように攻撃を構築できず、攻めあぐねるチェルシーが、時間の経過とともに苛立っているのが見て取れる。

 結局、最後までバランスは崩れなかった(ロスタイムにバーを叩く幸運もあったが…)。
 これは来シーズン…なんていわず、今季の残り試合でも結構期待できそうだ。この勝利で順位を今季最高の9位まで上げたが、上手くいけばTOP5に近い位置までいく可能性も十分あるだろう。
 マンUの独壇場で興味を失いかけていたプレミアだが、リヴァプールスパーズには最後まで注目したいと感じさせられた前節、そして今節の観戦GAMEだった。

 スパーズもこの陣容が維持できるようだと、来季は或いは四強に食いつくだけの存在になるかも…。それだけの質と可能性が感じられた。

posted by JIN18 |22:11 | ◎世界蹴球雑記系 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年03月15日

2節:“調子乗りサッカー”への期待!

 「こんなはずでは…」

 試合を終えてそんなふうに感じた広島の選手もいたのではないだろうか。
 何しろポゼッション、チャンスの数では圧倒的に上回りながら、気が付けば追い付かれ、そして逆転されそのままタイプアップの瞬間を迎えてしまったのだから…。

 後半34分、左CKから大宮のマト・ネレトリャクにフリーで逆転GOALを決められて以降、意気消沈したというわけではないのだろうが、何かそれまでの伸び伸びした感じが広島のサッカーから消えたように映った。

 怒濤の反撃を見せるも、大宮は191cmと高さのあるマトを中心に中央を固め、広島が繰り出すクロスとSHOOTの雨を弾き返していく。ツキも大宮に味方していたか!?佐藤寿人が至近距離からドフリーで放った一撃はポスト脇サイドネットに突き刺さり、ロスタイムに平繁龍一が放ったミドルはバーに嫌われた。

 かくしてタイムアップのホイッスルが鳴った。



 今季の広島には結構興味を惹かれるし期待している。何しろ、昨季J2では2位に22差をつける勝ち点100!!という圧倒的な勝ちっぷりで優勝。2007年にJ2降格した際もほとんどの主力が残り、ミハイロ・ペトロヴィッチ体制も4年目を迎えた。シュトルム・グラーツでイヴィツァ・オシムに師事していたというペトロヴィッチのスタイルが、長く共にPLAYした面々で熟成され、評判通り浸透しているのであれば、今季のJ1で結構面白い存在になるように思えたからだ。

  「人もボールも動くサッカー」
 「前の選手を後ろの選手がどんどん追い越していく」

 広島のサッカーを形容するときによく使われるフレーズだ。なるほど、どこかで聞いた言葉だ。そう、オシムが指揮していた頃の千葉のスタイルだ。弱くて人気もなかった千葉がその後Jを席巻したのはいうまでもない。

 ちなみに開幕戦ではAWAYで横浜を4-2と粉砕している。試合後の中澤佑二が呆然とした顔でインタビューに応えていた姿が印象深い。横浜だってわりとDFはしっかりしたTEAMのはず。

 そこから4点奪った攻撃力とは如何なるモノか!?
 そして、迎えた今日のHOME開幕戦で、どういった試合を見せるか??
 かつての千葉の再来に成りうるか??
 
 興味は尽きないし、それらを確かめたくてこの試合を観戦した。



 試合全般を通して目を惹いたのが、両サイドの位置取りの高さだ。右のミハエル・ミキッチ、左の服部公太が、頻繁に2列目の選手より高い位置をKEEPしている。ミキッチは幾度となくドリブルで仕掛け、服部もタイミングと精度の良いクロスを何本も供給していた。

 前掛かりなのは両サイドだけではない。森脇良太が同点GOALを決めた場面だけではなく、3人のセンターバックも前にスペースがあればどんどんドリブルで上がってくるしFINISHまで絡む。準えてばかりで恐縮だが、このあたりもオシム千葉の水本…そういえば広島3バック中央のイリアン・ストヤノフは、まさにあの時の千葉にいた選手!となれば、このあたりも慣れたモノだ。

 中盤では森崎和幸、青山敏弘がバランスを司り、若き⑩番・柏木陽介が攻撃にアクセントを加える。広島は前に長身選手がいないため、やみくもにサイドからハイボールを上げるだけでは、なかなか中央の高いDF選手に競り勝つことはできない。

 当然、TEAMとしてそれを承知しているだけに、クロスの工夫と質、或いは外から一旦内へ戻し、柏木あたりが絡みタッチの少ないパス交換で、相手DFラインを突破するという攻撃が都度都度見られた。

 結果としてGOALには至らなかったが、21分に右サイドから青山へボールを戻し、青山からエリア側の柏木へ→柏木がヒール・ダイレクトで流したボールに反応、裏へ抜け出した佐藤寿がSHOOTを放った場面一連の流れには、目を見張らされた。

 また、服部が長めのボールを右サイドへ振り、そのボールを高萩洋次郎がダイレクトで内側に折り返し、一瞬の抜け出るスピードで反応した佐藤寿が倒されて得たPKの場面(PKは槙野が外したが…)も、工夫ある攻撃だと感じられた。

 何よりも個々の選手の特徴がよく生かされたサッカーだ。

 佐藤寿=一瞬のスピード、ミキッチ=ドリブル、服部=クロスの精度…etcTEAMとして、それぞれのストロング・ポイントをどう生かせば良いかがよく分かっている。そこには、長年ほぼ同じメンバーでやっているという阿吽の呼吸もあるのだろう。


 
 上下動の激しいこのサッカーを遂行するには相応の体力が必要とされるが、運動量という面でいうと全般を通してそう変わらなかったように見受けられた(まだ2節だし、最後も攻めないわけにいかなかったというのもあるが…)。ただ、後半30分を過ぎたあたりから、動きのキレが若干衰えていたようにも…。
 大宮のDFが慣れてきたというのも、もちろんあるだろうし、逆転を許したという事実が焦りを与えたという点もあったのかもしれない。

 それまでは遊び心満載だったモノが、逆転されて急にそうもいってられなくなったようにも映った。

 もし、良いサッカーというのが面白さを体現するモノであり、その判定で勝敗が決せられるのであれば、この試合は文句なしで広島の勝利だった。

 しかし結果は大宮の勝利。

 今日の大宮は決して面白いサッカーではなかったが、良いサッカーをしていたのは間違いない。相手をよく研究したうえでのDFを粘り強く遂行し、攻撃でも弱点を突く攻めを見せていた。

 気分良く自分たちのPACEで、やりたいようにノリノリでできているときの広島は本当に強いし面白い。選手も本当に楽しくサッカーをやっている。恐らく広島のこの“調子乗りサッカー”は今季のJを席巻するだろう。川崎Fあたりとはガチンコの撃ち合いが観れそうで、想像するだけでも楽しみだ。

 もしかすると優勝に近い位置まで昇るかもしれないし、昔のような1stage制であれば勢いだけで突っ走ったかもしれない。しかし、年間34節の長丁場には、必ずそれだけでは行き詰まる山あり谷ありの時期が訪れる。
 年間を通して常にBestな状態で臨めるわけではない。時には試合において、或いは試合のなかの局面において、リアリストとして勝利を追求しなければいけない場面が出てくるはずだ。

 今日の逆転を許した広島を観るにつけ、そういった面は毎年優勝を争うようなTEAMと比べると、まだ“脆さ”“軽さ”を感じたのも事実だ。昇格したばかりのTEAMにこんな厳しい見方をするのも何なのだが、逆にそれだけ期待しているということでもあるし、相反するかもしれないが楽しいサッカーの追求は決して止めてほしくない。

 楽しさのなかに厳しさをも会得したとき、広島は更に1段STEPを上げ、覇権を争うTEAMになるのではないか。若い選手が多いだけに伸びる素養は十分。成長への期待もできるので、この1年間注視してみたいTEAMの一つなのは間違いない。

posted by JIN18 |18:01 | ■J-League 2009 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2009年03月15日

キ・セ・キを再び!リヴァプール快勝!

 いやはや驚いた。
 驚かされた。



 注目の対戦となった昨夜のマンチェスター・ユナイテッドvsリヴァプールの好カードは、周知の通りAWAYのリヴァプールが4-1で完勝を収めた。



 開幕こそ出遅れたものの徐々に本領を発揮し、年明けに首位に立ったマンU。史上初の五冠をも視野に入れる、現在地球上最強といっても過言ではないこのTEAMが負ける姿を想像することは、最近の安定感溢れる戦いぶりを観れば観るほど、思い浮かべることすら困難な所業だった。

 クリスチアーノ・ロナウドがPKを決めて先制した折りには、マンUがまたいつも通りの試合運びをして危なげなく勝利を収めるように思えた。


 が!その様相を一変!させたのが“El Niño”フェルナンド・トーレスの同点弾だ。
 相手最終ラインに流れたボールを追うDFヴィディッチを、自慢のスピードで追い抜いてボールをかっさらって決めたGOALは、あの!EURO2008決勝戦のGOALを彷彿させるものだった。

 ヴィディッチにとってこの日は厄日。。。

 前半の失態でイライラが募っていたこともあったのだろう。76分にはジェラードを引き倒して一発RED■。このFKをファビオ・アウレリオが直接GOALに突き刺してTHE END。ファン・デル・サールが動けなかった見事な弾道は、かつて俊輔がCLで同じように決めたGOALに何となくダブった。

 90分にはドッセーナがダメ押し点を追加して、堅守マンUから4GOALを奪っての勝利。

 マンUがオールド・トラフォードでこんな大敗を喫したというのは…、なかなか思い出すことができない。それぐらい衝撃的な勝利だった。



 開幕から堅実な戦いを続けていたリヴァプールは、今季こそ悲願のプレミア初制覇を!との期待を抱かせたが、1月にマンUと入れ替わる形で首位から落ちると、なかなか思うような結果を残すことができず、結局今季も惜しいところ止まり…になりそうだと映った。

 DFは堅いし中盤もしっかりしている。ただ、マンUやチェルシーあたりと比べると、どうしても得点力で見劣りする感が否めなかった。勝っても1-0、2-1…。。。

 そこには、エースのフェルナンド・トーレスが故障で長く戦列を離れていたり、コンディションがBestでなかった影響ももちろんあったに違いない。

 2/1(プレミア) vs チェルシー戦 2-0
  フェルナンド・トーレス2GOAL

 3/10(CL) vs レアル・マドリー戦 4-0
  フェルナンド・トーレス先制弾!

 そして、昨夜の貴重な先制GOAL。

 遅まきながらも?ターニング・ポイントとなりそうなGAMEで確実に活躍しているエースが、いよいよ復活してきたとなると、或いは逆転優勝の可能性がないとはいえない。

 現在、マンUが1試合消化試合が少ない状況で勝ち点差4。残り試合と相手の強さを考えると、ひっくり返すのは容易な数字ではない。

 だが、リヴァプールは2005年にはあの『イスタンブールの奇跡』を演じたTEAMだ。また、何かを興すのではないかと、どうしても期待してみたくなる。上記↑のように、ここ最近抑えるべき試合をしっかり抑えているというのも、期待感を抱かせる根拠だ。

 “神の子”が本当に神がかったとき、もしかすると勝利の女神をも手繰り寄せることができるかもしれない。

posted by JIN18 |11:08 | ◎世界蹴球雑記系 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2009年03月07日

開幕:蹴春到来!

 開幕を迎えるまでの期間。
 そこでは、どのTEAMも希望に燃え、同じ夢を見る権利がある。多くのTEAMが優勝、或いは昨年以上の成績をあげることを目標に掲げる。

 勝ち点差がないフラットな状態だからこそ平等に描ける夢。

 しかし、そのなかから優勝の栄光をつかめるのは1TEAMだけ。そこから1節1節を重ねていくうちに、多くのTEAMは現実的な修正を余儀なくされ、そしてSEASONを終えていく。



 2009年3月7日。
 17年目を迎えたJリーグが開幕した。
 全てのスタジアムで全てのTEAMが、華やいだ雰囲気のなか希望だけを胸にホイッスルの瞬間を迎えたことだろう。



 1節の最注目CARDといえば、恐らく多くの方々が鹿島スタジアムでの開幕戦に注目したに違いない。
 連覇を目指す王者鹿島vs復権を目論むタレント軍団浦和。先の高校選手権で得点王に輝いた大迫勇也(鹿島)、逸材として名高い原口元気(浦和)という未来を担う期待の新星を、共に擁することも注目度の高さに拍車を掛けたといえる。

 確かに興味深いCARDではあった。

 しかし!!
 個人的に最も注目したのはフクアリの千葉vsガンバ大阪の対戦だった。

 今年の千葉がどういった戦いをするかには結構興味を持っている。残留争いに明け暮れた昨年、最終節の鬼気迫る戦いぶりには胸を打たれるものがあった。負ければ命さえ落とすかのような、退路なき者が見せるような死に物狂いの執念。あの戦いを常に見せることができれば、案外面白い存在になると思えたし、それが年間のリーグ戦でどれだけ通用するかを観てみたいと感じたからだ。
 
 そして、今季の千葉がJ1で最も少ない23人という少数精鋭で臨む点にも興味を惹かれた。もちろんそこには予算の問題が大きく絡んでいるのだろうが、複数のポジションをこなす万能型の選手を揃え、「選手数は少ないが、選手層は厚い」というクラブの見立てが、これまた年間を通してどれだけ通用するか。
 
 Jでも良い選手をたくさん抱えることができるのはほんの一握りで、多くのTEAMは千葉の状況と似たり寄ったりだ。ポリバレントを兼ね備えた選手をたくさん擁することで、結果を残すことが可能なモデルケースと成りうるか。 
 
 まずは昨年のアジア王者相手にどれだけやれるのか??で計りたいと考えた。
 というわけで、大いなる期待と興味を胸に、このCARDを今節の気合い観戦にSELECTさせてもらった。



 結果は0-3の完敗。。。

 ガンバの良いところだけが目立った試合だった。

 HOMEの大歓声に後押しされた立ち上がりこそ出足の良い動きを見せた千葉だったが、時間の経過とともにガンバにGAMEを支配され、1点また1点と追加され為す術なく敗れてしまった。

 率直にいって“速さ・強さ・上手さ”全ての面でガンバが1枚上手だった。
 ガンバはDFに入ったとき全体の出足が良く、なかなか千葉に思うようなボール回しをさせない。攻撃ではしっかりパスを繋ぎポゼッションを高め、徐々に相手を押し込んでいく。必然的に千葉がボールを奪うのは低い位置が多くなり、なかなか全体を思い切って押し上げることができなくなる。そして、攻撃はカウンターの形に成らざるをえなくなる。人数の掛けられないカウンターが出足の良いDFに潰されるのはこれまた必然!

 しかし、数年前まで「走れ!走れ!」が代名詞のTEAMだったはず。
 それが出足でガンバにこうも劣ろうとは…。

 もう一つ気になったのがセットプレーだ。
 相手にFKを与え自陣GOAL前にあげられたボールにほとんど競り負けている。何度もそういった場面が続き、「これはいつかやられる…」と思った矢先!遠藤のFKからチョ・ジェジンのHEADがGOALに突き刺さってしまった。

 出足の面もそうだが、局面での競り合いの不利を観るに付け、コンディション調整に失敗したのか!?と勘ぐってしまう。あくまでもピークはもう少し先と見据えているのか!?真相は分からないが、個々の質の差を抜きにしても不安を感じさせた。

 次節は柏との千葉ダービー。開幕早々から重要な試合が続く。2週間前に行われたちばぎんカップでは柏が3-1で勝利を収めている。或いはまた同じような敗戦を繰り返すとなると、昨年の悪夢に再び足を踏み入れる序曲となる可能性もある。同じ轍は絶対に踏みたくないはずだ。今日の敗戦を受けて、この1週間でどう修正を施すか…。



 翻ってガンバのほうとしてみれば、開幕戦の勝ち方としては文句の付けようのない試合だった。1週間前のゼロックス杯では鹿島に完敗を喫し、開幕に不安を抱かせたが、蓋を開けてみれば見違えるような戦いを見せてくれた。

 TEAMの心臓・遠藤も攻守に効き目ある無難な出来。実は、この遠藤のコンディションが結構心配だった。代表・リーグ戦・カップ戦・ACL…etc昨年は試合数の多さから疲労が溜まり、時に欠場を余儀なくされることもあった。にも関わらず長きSEASONを終えたのは天皇杯に優勝した元旦から。

 ほとんど休む間もなく2月のW杯予選を戦い、そのまま駆け足で迎えた開幕。勤続疲労が抜けきっていないのではないか!?と危惧せずにはいられなかったのだが、今日の試合を観る限り動きは決して悪くなかった。日本代表的に考えてもまずは一安心といったところか。

 負傷した加地の状態が気にはなるが、穴を埋めた橋本もよくカヴァーした。ゼロックス杯では加地が欠場したために急造の3バックにしたが崩壊。今日も加地の欠場後システムをどうするかが注目されたが、1週間前に悪夢を見ただけに、やはり4バックへの拘りを見せたといったところか。

 それにしてもガンバは層が厚い。先週のお灸を据えられたのか?高木&中澤のセンターバックコンビは本日欠場となったが、他にも二川あたりが欠けるなど、まだ真のBest布陣ではない。山崎や播戸も完全にスーパーサブの位置付けだ。それでもこれだけ強いのだから恐れ入る。
 今季はリーグ戦・カップ戦・ACLと多くのタイトル獲得を目指しているようだが、再び過密するであろう日程を考慮すると、良い選手をたくさん担保しておくに超したことはない。

 現実的に考えて、今日、浦和を破った鹿島とこのガンバが、最も優勝に近い存在として、今季は推移していきそうな…そんな感を強く抱いた開幕節だった(まだ明日も2試合あるが…)。

posted by JIN18 |22:59 | ■J-League 2009 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年03月04日

Here Comes The Good Time!NAKAMURA!

 佳境に入ってきたスコットランド・プレミアリーグ27節。
 HOMEのセルティック・パークで行われたセント・ミレン戦で、俊輔が自身2年4ヶ月ぶりのハットトリックを達成した。



 この日のSTARTは4-4-2の右外MF。しかし、序盤から内に入る場面が多く、ボールを繋ぐ場面で幾度となく顔を覗かせていた。力の差があるだけにセルティックが押し気味に進める展開で、GOALが生まれるのは時間の問題にも思われた。

 そんな頃合いに背番号25が鮮やかにネットを揺らした。
 16分の先制GOALは利き足ではない右足から!
 センターサークル付近へ上がってきたスティーヴン・マクマナスから縦へ出たボールを、GOALへ向かいやすい方向に受け止めると、そのままDASH!
 エリア外から思い切り良く、しかし小さめに右足を一振すると、思った以上に伸びてきた弾道に、虚を突かれたかのような相手GKが両手でボールを弾き、零れたボールはその後ろ…GOALラインを超えた。

 実に昨年11月22日以来のGOAL。奇しくも相手はその時と同じセント・ミレン。

 追加点が欲しい時間帯に生まれた2点目は瞬殺(俊殺!)の一撃だった。
 自陣でDFがCUTしたボールを受けると、そのまま加速してドリブルで敵陣へ。センターサークル付近で右サイドから上がってきたアンドレアス・ヒンケルに長距離のグラウンダーを通し、自らはGOAL前へ詰める動き。
 エリア外付近で内へ入ってきたヒンケルからのパスを、左足ワンタッチでコントロールすると瞬時に左足を振り抜いた!それほど勢いのある球道ではなかったが、GKの手を掠めたボールがGOAL右隅に吸い込まれていく。。。

 “自分が点を獲ることへの意識”というのは、最近、本人の口からもよく語られているところだが、それを見事に体現したGOALだった。
 先制点ともども常にGOALを意識しているからこそ、予め相手の位置を把握し、そこで見つけた“GOALへの道”に対し、正確な判断で素早いSHOOT!を放つことができている。一連のPLAYを見ているだけでもそれは容易に察せられた。

 ハットトリック仕上げの3点目はお得意のFK!!
 右サイドで自らがファウルを受けて得たFK。やや距離があるようにも感じられたが、眼前の二人の壁を越えた弾道は、そのまま勢いよくニアからネットに突き刺さった。もう、ノリに乗っているといった感じだ。

 いやはや…3試合続いたドローの鬱憤を晴らすかのような活躍ぶり。

 結局、TEAMも7-0と今季最多得失点差での大勝を収めた。
 同勝ち点で得失点差で首位に立つレンジャーズを追うには、またとない勝ち方だ。

 翌日の地元紙には“NAKAMURA”の文字が躍り、9点という高採点を付けた紙面もあったとのこと。

 9点。。。

 93年にJが誕生して以降、ドイツW杯終了までSD誌を買い続けていたが、95年のPIXYが一度、あと最強時代の磐田でゴン中山が一度、それくらいしかお目に掛かったことがないという、個人的にはSUPERを超えたHYPERな評価だと思っている。そして、彼がこの地で本当に評価されているということを、改めてそこから窺い知った気がする。



 今夏、俊輔は横浜に復帰するのが何だか既定路線のようにもなっている。

 しかし、個人的にはあまりそこに拘ってほしくない。今の…イヤ!ここ数年の活躍をもってすれば、スコットランドよりレヴェルが高いリーグからのオファーも当然あるはず。

 願わくば、本人が10代の頃から憧れを公言してはばからなかったスペインあたりで、1年でも2年でもPLAYしている姿を観てみたい。さすがにTOP2とそれに準じるあたりのTEAMだと、出場機会という点で微妙になるかもしれないが、中位ぐらいのTEAMであれば結構やれるんぢゃないか!?と思う。イヤ!思いたい。

 セルティックが逆転優勝成るかという点、そして契約が切れるシーズン終了後について。
 俊輔の動向からしばらく目が離せそうもない。

posted by JIN18 |21:44 | ◎世界蹴球雑記系 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2009年03月01日

在りし日のマルセイユとシンクロするチェルシーの現在(いま)

 2月10日、チェルシーがルイス・フェリペ・スコラーリ監督を解任したと発表した。その時点で首位と勝ち点7差の4位。確かに年が明けて、なかなか勝ち点を伸ばせない状態が続いてはいたが、どうしようもなく悪いというほどではない。

 ましてや今季から契約したばかり。常に成功を収めてきたIMAGEもあるフェリポンだが、これだけ短命で成功できずに終わったのは、ジュビロ磐田を指揮した時以来ではないだろうか??

 ブラジルを世界王者に導き、ポルトガルを世界の強豪に育て上げた手腕と実績に疑いの余地はないだけに驚かされたし、背景には恐らくあのオーナーの意向もあったのだろう。

 折からの世界不況の煽りを受けて、151億$もの損失を被ったといわれるロマン・アブラモヴィッチだが、大枚を叩いて雇い入れた監督をアッサリ首にするあたり、まだまだ余裕があるということか。資金難を理由に冬の移籍市場では珍しく?誰一人として選手を買わなかったが、フェリポンに違約金払ったり新監督と契約する費用があるならば、最後ケチってシティにかっさらわれたロビーニョ他戦力の補強に充てても良かったのではないか。。。

 個人的には今季のチェルシーのサッカーはそんなに悪くはなかったと見ている。とにかく守備型のIMAGEが強かった昨季までとは違い、誰がコメントしていたかは忘れたが「ちゃんとサイドバックが攻撃に上がるようになった」し、中盤でも結構しっかり繋いで攻めようという意図が感じられる点には好感が持てた。

 練習法を巡っての選手との確執があったともいわれているが、このスタイルを継続すれば面白いTEAMになりそうな期待を抱いていただけに残念に他ならない。

 アブラモヴィッチがチェルシーのオーナーに就いたのは2003年。クラウディオ・ラニエリ、ジョゼ・モウリーニョ、アヴラム・グラント、フェリポン、歴代の監督は常にそれなりの成績をあげながらも、何かかんかと理由を付けられては途中解任の憂き目にあっている。アブラモヴィッチの野心(恐らくCL制覇か?)を満たせる監督など存在するのか!?と思った矢先、次に白羽の矢が立てられ就任したのがロシア代表監督兼任のフース・ヒディンク。

 いやはや恐れ入った。。。
 フェリポン以上の監督を連れてくるのでは容易ではない!と見ていたが、まさかヒディンクを据えるとは。。。ただし!このヒディンクでも駄目だった場合、今度こそ本当に行き詰まりそうな気がするが、はたしてどうなることやら…。



 アラブの富豪がバックに付いたマンチェスター・シティに押され気味?ではあるものの、金に糸目を付けず選手や監督をどんどん獲ってくるやり方は、アブラモヴィッチの専売特許としてつとに有名なところだが、今回の解任劇を見るに付け思い出したのが、ベルナール・タピオリンピック・マルセイユだ。

 80年代後半から90年代前半、栄華を誇ったマルセイユのワンマン・オーナーを務めていたのが、当時adidas社のパトロンだったタピだった。金に糸目を付けず有力選手を掻き集めるやり方はアブラモヴィッチと一緒。且つ社交的で派手だっただけに、どんどん全面に出てくるタイプで、現場介入も日常茶飯事だった。。。

GK
 パスカル・オルメタ(FRA)
 ファビアン・バルテズ(FRA)
DF
 カールハインツ・フェルスター(GER)
 バジール・ボリ(FRA)
 カルロス・モーゼル(BRA)
 マルセル・デサイー(FRA)
 ジョスリン・アングロマ(FRA)
 エリック・ディメコ(FRA)
 マニュエル・アモロ(FRA)
 ベルナール・カゾーニ(FRA)
MF
 フランク・ソゼー(FRA)
 ジャン・ティガナ(FRA)
 ディディエ・デシャン(FRA)
 クリス・ワドル(ENG)
 エンツォ・フランチェスコリ(URU)
 ジャン・フィリップ・デュラン(FRA)
 ドラガン・ストイコヴィッチ(YUG)
 ラファエル・マルティン・バスケス(SPA)
FW
 ジャン・ピエール・パパン(FRA)
 アベディ・ペレ(GHA)
 エリック・カントナ(FRA)
 アレン・ボクシッチ(YUG)
 ルディ・フェラー(GER)
 ルイ・バロシュ(POR)

 タピがオーナーを勤めていた時期に在籍していた主な選手を列挙したが、まぁ、何とも豪華としかいいようがない陣容だ。

 フランス人はほぼ代表主力クラス。その後代表の主力として栄光を極めた馴染みの面々も見られる。外国人も本当の選りすぐりばかり。しかも!当時は現在とは違いEU内だろうと何だろうと外国人枠があった時代。それでもなりふり構わずこれだけのメンツを揃えたのだから、やり方は別にしてもサッカーに対する情熱はホンモノだったのかもしれない。

 ただし!熱しやすく冷めやすいというワンマン・オーナーにありがちな一面が顔を覗かせることも多々あり、活躍できなかったり気に入らない選手は容赦なく放出された。

 その一番の好例が“El principe”ことフランチェスコリに対する扱いだろう。84年にウルグアイ人初の南米最優秀選手に輝くなど、当時南米最高の選手の一人だったフランチェスコリは89-90シーズンにマルセイユに加入。28試合に出場し11得点をあげる活躍でマルセイユのリーグ連覇に貢献した。にも関わらずこのシーズン限りで退団。

 理由はそれ以上にタピが気に入った選手が表れたから。
 その選手の名はドラガン・ストイコヴィッチ。

 若きジネディーヌ・ジダンが感銘を受け、後年自らの息子に「エンツォ」と名付けるほどの活躍を魅せたにも関わらず、ユーゴの新星を迎え入れる外国人枠を空けるために、フランチェスコリは退団を余儀なくされたのだった。

 ストイコヴィッチが怪我の影響もありマルセイユで奮わなかったのは周知の通り。

 このあたり、補強の仕方もそうだが、アブラモヴィッチ・チェルシーの放出・加入選手の損得が何となくカブるようにも映る。

 タピは、同じように栄華を極め、マルセイユの更に一つ上をいく成功を収めていたACミランをとにかくライヴァル視していたが、良い選手を獲るだけではなく、生え抜き選手を育て大切にするミランのやり方と、まさに対局に位置するやり方は、時には批判され揶揄されることも少なくなかった。


 ともあれリーグで敵なしになったタピの至上命令は
 “欧州制覇”ただ一つ。


 これも今のアブラモヴィッチの野望にシンクロするように思えてならない。

 とにもかくにも、なりふり構わぬタピの補強策は選手獲得だけでは飽きたらず、イタリアW杯後には西ドイツを世界制覇に導いたフランツ・ベッケンバウアー招聘にまで至った。しかし、ベッケンバウアーは早々にワンマン・オーナーのあまりのワガママぶりについていけなくなり、シーズン開幕3ヶ月後には辞任、後任にはすぐさまベルギー人のレイモン・ゲタルスが据えられた。

 この90-91シーズン、リーグ戦とともに順調にチャンピオンズカップを勝ち抜いたマルセイユは遂に決勝に進出。対戦相手はユーゴスラヴィアのツルヴェナ・ズヴェズダだった。タレント力を考えると侮れない相手ではあったが、下馬評ではマルセイユ圧倒的優位!実際の試合もほぼ守備に力を費やすズヴェズダを相手に、終始マルセイユが押し込む展開になったが、しかし、スコアレスのPK戦の末よもやの敗北を喫してしまう。

 あと一歩で届かなかった悲願の欧州制覇。

 これでワンマン・オーナーも常軌を逸してしまったのだろうか??92-93シーズン、チャンピオンズカップ決勝で宿敵ACミランを下し、遂に自らの夢を実現したが、その夢はまさに儚き夢だった。同年、フランス・リーグでの八百長事件が発覚、リーグ・タイトルを剥奪されたTEAMは二部降格、タピもサッカー界から追放処分を受けてしまったのだ。

 マルセイユは96-97シーズンから再びディヴィジョン・アンに返り咲いたが、タピという大きな後ろ盾を失ったことから、かつての強さを取り戻せず、以降フランス・リーグで優勝することがないまま今日に至っている。



 アブラモヴィッチのチェルシーが、この先どうなるのかは未来のことなので知り得ないが、今回の監督解任劇には、何故かこの二人のオーナーと二つのTEAMがシンクロしてならなかった。

 歴史を振り返ってみても、ワガママなワンマン・オーナーが牛耳るTEAMが、長く成功を収め続けた例というのは、恐らくほとんどないはずだ。何より、悲願のCL制覇を成し遂げたその先にアブラモヴィッチは何を望むのだろうか??タピには凋落が待っていた。アブラモヴィッチには…!?
 そういった観点からもチェルシーの今後を危惧してしまう。

 幸いにもヒディンク就任後のチェルシーは一時の悪い流れを脱したようには見えるが、前途は決して洋々ではないだろう。今後の推移を観続けたい。

posted by JIN18 |17:01 | ◎世界蹴球雑記系 | コメント(8) | トラックバック(0)
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