2009年01月29日
昇格即ヘスプスト・マイスターと今季のブンデスを席巻するホッフェンハイムが大打撃を受けた!ここまでの17試合で18GOALと、得点RANKをひた走るヴェダド・イビシェヴィッチが、14日のHSVとのテストマッチで、何と!十字靱帯を断裂し、今季残り試合出場が絶望となったというのだ。
これは痛い!
痛すぎる!
今季、サプライズを興しているホッフェンハイムにあって、その一番の原動力になっているのは、間違いなくこのボスニア・ヘルツェゴヴィナ出身のストライカーに他ならないからだ。
TEAMは変わりの選手として、ヴェルダー・ブレーメンのブバガル・サノゴを獲得。ブレーメンでレギュラーを獲得していないとはいえ、サノゴも決して悪い選手ではないことは承知している。
とはいえ、それでイビシェヴィッチの穴が埋まるかといえば、やはり厳しいものがあるだろう。 デンバ・バやセヤド・サリホヴィッチといった、これまではイビシェヴィッチの脇を固める存在だった選手の、更なる奮起が望まれるところだ。或いは、若手の逸材を獲得する審美眼?に自信あるTEAMだけに、控えに廻っていた選手の中から代わりとなる存在が表れるか!?
最大限にPlusに捉えようとしてもやっぱり厳しいものがある。。。
これはバイエルンの逆転優勝を暗示しているのだろうか!?
イヤ!それならばヘルタかHSVに優勝してもらいたい。
とにもかくにも、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ代表への影響も懸念される新年早々の大打撃だ。
posted by JIN18 |22:12 |
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2009年01月25日
「もうボロボロのカスカスになるまで使ってほしい」
昨夜、幾つかの番組でKAZUの特集が組まれていたが、そのなかで語っていた印象に残る言葉だ。“KING”と呼ばれる男には似つかわしくない言葉にも思えるが、本当にいつまでもPLAYERとしてサッカーをしていたいという想いが、そこからひしひしと伝わってくる。
しかし、KAZUがKINGと呼ばれるようになったのはいつの頃からだろう??
恐らくはフランスW杯予選前ぐらいだったのではないかと記憶している。そして、KINGは今も尚KINGで在り続ける。
2月の終わりには42歳になる。既に日本代表からは外れて久しく、今季戦う舞台もいわゆる二部リーグのJ2だ。それでもこの男の輝きが色褪せることは全くない。
若い時以上に絞り込まれた肉体からはいかにストイックな日常を送っているかが容易に察せられる。文字通り全てをサッカーに注いでいるのだろう。
今もって尚、「上手くなりたい。もっとPLAYERとして成長したい」と本気で思っているからこそ、自らをそこまで追い込むことができるのだろう。
今のKAZUが語らうその言葉には大変な重みを感じる。
20代の選手が同じような台詞吐くのとは、ちょっと訳が違う。イヤ!KAZUも若い頃からいつもそう思い、そう語ってきたに違いないのだろうが、42歳を迎えようとする今、改めてその言葉を聞くのは胸に大きく響くものがある。
90年代のはじめ、Jリーグ開幕を見据えてブラジルから帰国したKAZUは、所属TEAM或いは日本代表ですぐさま中心選手になると、常に周囲の期待に応える活躍を見せてきた。かくいう私も、特別なFANではなかったが、日本代表のKAZUには期待を寄せていた一人だ。
順調にキャリアを重ねていた男の最大の挫折は、やはりフランスW杯メンバーからの落選だろう。日本代表でW杯に出るためにブラジルから帰国したにも関わらず、夢描いていたピッチを目の前にしながらそれが潰えてしまったのだから。
気分転換をしたいという想いもあったのだろう。
98年末、KAZUはその年のW杯で世界3位に輝いたクロアチアの名門クロアチア・ザグレブへの移籍を果たした。当時既に31歳、ベテランと呼ばれても良い状況での大いなる決断!どんな状況に置かれても衰えないチャレンジ精神。この選択には感服するものがあった。
そして、翌99年春、ザグレブを訪れた際、異国でも何ら変わらぬ練習や試合での積極的な姿勢や、取材陣や我々FANに対する真摯な応対を観るにつけ、遅まきながら?一気に本当のFANになってしまった。KAZU自身もこのクロアチアでの経験が、後に「現役生活をずっと続けていくうえでのターニング・ポイントになった」とはよく語っているところだが、その瞬間をわずかでも直に垣間見ることができたのは、とても幸運だった。そして、その姿を観るに付け、彼のサッカーに対する想いや言葉には、何一つ偽るべきものはないと、そこで本当に初めて思えるようになった。
冒頭でも触れたように、その発する言葉の“重み”は歳を重ねるごとに増している。
「サッカーに対してリスペクトしなければならない」
練習、試合に留まらず、起用法やTEAMの状況…etcサッカーに関わる全てを包括したものこそがサッカーであり、それに対して常に真摯に向き合い受け入れることが、サッカーをリスペクトすることだという。
キレやスピードは衰え、疲労度やその回復度合いも若い頃とは格段に違ってきている。それでもその事実に素直に向き合い受け入れることも、また、サッカーをリスペクトし楽しんでいるということなのだろう。
常に日本サッカー界の第一人者であり続けるということは、必然的に大きな注目や期待を集めることになる。しかし、それさえも当然のように受け入れ、自然に楽しんでいるように見える。その度量の大きさこそがKINGのKINGたる所以だと感じずにはいられない。
「日本代表は今でも常に意識している」
他の40代選手から聞けば滑稽にも思えそうな言葉でも、KAZUがいうと自然に聞こえてくるから不思議だ。「この男は本気でそう思っているのだろう」と感じてしまうし、実際、2010年のW杯のメンバーに選ばれてほしいとさえ思ってしまう。
最近は、引退後について尋ねられる機会も多くなったというが、「(引退して現役でない自分が)IMAGEできない」という言葉に偽りはないだろう。サッカーを始めたときからここに至るまで、イチPLAYERとしてピッチに立つことが至福で在り続けたわけだ。
何と純粋な想いだろう。
老いてなおサッカー小僧ここに在り!
今季迎えるはプロ生活24年目。
もうできる限りずっと現役でいてほしい。ピッチの上のKAZUをまだまだ観ていたい。
“そこ”にKAZUがいることが重要なのだ。
「使ってくれるのであればどこでもやる」というが、本当にDFもGKでも請われればやってしまいそうだ。さすがにそれは大袈裟だとしても、起用が噂されるサイドやボランチで経験からくるいぶし銀のPLAYを観るのも、また、楽しみだ。
今季は是非とも三ツ沢に何度か足を運びたいと思う。
posted by JIN18 |11:39 |
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2009年01月21日
■ Let'Go 菅野♪
本日、日本サッカー協会から発表された日本代表メンバーに、菅野孝憲(柏レイソル)が初招集された。個人的には結構嬉しい選出だ。
プロ入り以来横浜FC一筋でPLAYしてきた菅野が柏入りしたのは昨季から。07年にはJ1で1年レギュラーとして戦ってきているだけに、相応の力を秘めていることは察しが付いたが、柏のGKといえば既に南雄太が長く守護神として君臨していた。
時にチョンボはあるものの、静岡学園高では高校選手権を制し、ユース代表でも活躍したTEAM生え抜きの選手だけに、新加入のGKにはたしてどれだけチャンスがあるだろうか??というのが、当初の一致した大方の見方だったと思う。
事実、そんな予想に違わず、開幕からGOALを守り続けたのは南だった。
転機が訪れたのは4月の終わり。
29日の9節清水戦、HOMEでの試合を0-2で落とし連敗を喫した柏は、結果として昨季最低の14位にまで順位を落とした。南の出来も芳しくなかったはず…と記憶している。
続く10節の試合はAWAYでの千葉ダービー。
絶対に負けたくない試合だ。
TEAMの雰囲気を変えたいということもあったのだろう。
ここで菅野が柏での初スタメンに起用された。
実はこの試合をフクアリの柏GOAL裏で観戦していた。柏的にはかなり押し込まれる展開だったのだが、水を得た?菅野が好守を連発し1-0でシャットアウト!
試合前は「南、スタメン落ちかよ!」なんて観ていたのが、終わってみれば「菅野ってなかなか活きが良いじゃん!」なんて口にしていたことを思い出す。
試合後は『Let's Go 菅野♪』'コールがスタンドに鳴り響いていた。
この勝利で勢いを得た柏は、そこから引き分け2つを挟んで7連勝!いっときはチラついた降格圏の影を一気に振り払った。TEAMとFANの信頼を勝ち取った菅野は以降新守護神として君臨。惜しくも敗れたとはいえ、つい先日の元旦天皇杯決勝でも、背番号33が自信と気迫溢れるPLAYを見せていたのは記憶に新しい。
公称179cmとのことだが、実際には175cmあるかどうか。。。
しかし、右に左に反応鋭く横っ跳びし、思い切りよく飛び出してくるスタイルにはSIZEの不利を感じないし、キックの精度も決して悪くない。
スキンヘッドのガッチリ体型で、とにかく活きが良いという印象が強い。まさに“サッカー小僧”といった風貌だ。
小柄でも抜群の反応を見せるという点で、かつてのメキシコのGK:ホルヘ・カンポスの動きにも何となくダブる。
「本当に結構良いGKだな…」というのを観るたびに感じていたのだが、世界と戦う日本代表となると、やはり体格面がネックになって招集されないと思っていた。
それだけに、今回の招集には驚いたし、半面、観ている人はちゃんと観ているモノだと、嬉しくなった次第だ。
過去には試合開始1分で退場になったり、88mロングシュートを決めたりと、何かと珍しい記録を保持している菅野。
川口と今回招集されなかった楢崎の二人は元より、キックの精度が良く次世代守護神と目される川島の牙城がかなり高いのは事実だ。
そこに割って入るのは大変な所業だろうが、それでも、代表の舞台でも型破りな何かを見せてくれることを、密かに期待したい。
■ 因縁対決?
週末のトッテナム・ホットスパーとポーツマスの試合の中継を観戦した。
舞台はスパーズの本拠地ホワイト・ハート・レーン。
いやはや…なかなかにスゴイ雰囲気だった。
それもそのはず。
10月の終わりに当時最下位に低迷していたトッテナムが、その時点でポーツマスの監督をしていたハリー・レドナップをいきなり引き抜いたのは記憶に新しいが、今回の対戦を目前にした今月6日、FW:ジャーメイン・デフォーをまたもやいきなりポーツマス→トッテナムに引き抜いたのだから、それは当然HEAT UP!しようというもの。
しかも、そのデフォーがこの試合でGOALまであげてしまうのだから、まさにポーツマスにとっては踏んだり蹴ったり!?ルールとしては可能なので成立した移籍なのだろうが、仮にこれが日本だと倫理的にかなり騒がれてしまいそうな事態だ。
ちなみにポーツマスのDF:ソル・キャンベルもかつてのトッテナムのPLAYER。当時、確か移籍金ゼロでアーセナルに移ったはずだが、それを根に持つ?FANから、また、かなりの野次を浴びていたようだ。
開幕当初はUEFA圏内も狙えそうな位置に着けていたポーツマスも、最近ではすっかり負けが込んできて順位を落としている。今回のデフォーの移籍が最終的に致命傷にならなければ良いのだが…。。。
ちなみに、今回のこのCARD、クロアチアの司令塔対決という点でも注目させてもらった。
トッテナム=ルカ・モドリッチ
ポーツマス=ニコ・クラニチャル
モドリッチはまだTEAMが上手く生かし切れていない印象だったが、運動量は豊富で、今後もスタメンとしては起用されそうだ。一方のクラニチャルは故障上がりということもあるが、まだ、コンディションが整っていないのか、本来のキレは戻っていない。
それぞれのTEAMともども、両雄の今後の躍進にも期待したい。
■ カカ残留!
以前から口にしていたカカのMILANへの“愛”はホンモノだった。
ボスマン判決以降、とにかく一つのTEAMに対する忠誠?を全うする選手が、あまりにも少なくなってきているため、ヒサシブリにこういったNEWSを見るのは大変に清々しい。最近は、舌の根も乾かぬうちに…という選手が多すぎる!
バレージ、コスタクルタ、マルディーニ(まだ現役だけど)など、MILANにそういった選手が多いというのは、やはり特別な何かがあるということなのだろう。
posted by JIN18 |22:45 |
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2009年01月13日
今季マインツからボルシア・ドルトムントに移籍し、開幕以降目覚ましい活躍を見せているネヴェン・スボティッチ。拙ブログでも期待の程を幾度か綴っているが、この程かねてから注目された国籍選択でセルビア代表を選択したことが判明した。
これは正直!意表を突かれた選択だった。
12月に20歳になったばかりのDFは、ボスニア・ヘルツェゴヴィナのバニャ・ルーカで1988年に生まれ、その後ドイツ→USAへと渡っている。そういったことからも、この3ヵ国のどこかを選択することが有力視されていた。
個人的には旧ユーゴ勢のボスニア・ヘルツェゴヴィナ代表に入ってほしいと願ってはいた。しかし、実際にUSAのU-17・或いはユース代表に選ばれているだけに、そこに落ち着くのが一番有力か!?とも思われたのだが、まさか、セルビア代表を選ぶとは…。。。
理由は「両親がセルビア人で自分もセルビア人だから」とのこと。
“ネヴェン”という名は、もしかするとムスリム系か?とも思ったのだが、そうか…セルビア人だったのか!!
ラドミール・アンティッチ監督は2月の親善試合で早速招集することを表明しているようだが、当然!ネマニャ・ヴィディッチとセンターバックを組むことになるのだろう。
これは非常に強力なコンビの誕生だ!
現在W杯予選で好調を維持する同代表だが、更に強力なカードを手中にしたことは、今季のブンデスでの活躍を観る限り間違いない。
MFにはデヤン・スタンコヴィッチ、ミロシュ・クラシッチに加え、ヘルタではボランチを務めるゴイコ・カチャルが、これで代表でも同じポジションに付くことができる。先ほどマンU移籍を決めたゾラン・トシッチ、或いはジェノアでPLAYするボシュコ・ヤンコヴィッチといった変化を付けれる選手もいる。
後はFWに一人!本当にインターナショナル・クラスのストライカーがいれば、全体的にバランスの良いかなりの強TEAMになると思うのだが、現状は帯に流し襷に短し…。。。フツーより少し良い↑くらいの選手は何人かいるが、かつてのデヤン・サヴィチェヴィッチやプレドラグ・ミヤトヴィッチのような超一流クラスのFWは今はいない。
マテヤ・ケジュマンが順調に伸びていれば、その座に納まって然るべきだったのだが。。。
ともあれ、黄金世代が退いた後、イマイチ!パッとしなかったセルビア代表が、何やら本当に南アでは期待できそうなTEAMになりそうに思えてきた。そのためにも、まずは出場権を確保してもらわねばならないが。。。
posted by JIN18 |20:47 |
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2009年01月12日
第87回全国高校サッカー選手権決勝。
好対照な注目すべき顔合わせを観るべく、このCARDを今年の生観戦第一号にさせてもらった。
予報とはうって変わった曇天に上空を覆われた国立競技場。両TEAMの選手が入場してくる頃合いには、何と空から雹が降ってきた。北の空が明るかっただけに、それが一時のものであることは察しがついたが、或いはこれから始まる激戦の行方を暗示しているようにも思われた。
派手な撃ち合いが多かった印象が強い今大会。
ここまでに勝者が7点以上獲ったGAMEが4試合。両TEAM合わせて5点以上奪ったGAMEが14試合。
決勝に勝ち残った一方の雄・鹿児島城西はまさにそんな大会を象徴するTEAMだといえる。
1回戦 青森山田 4-3
2回戦 大阪桐蔭 5-2
3回戦 宇都宮白楊 7-1
準々決 滝 川 二 6-2
準決勝 前橋育英 5-3
決勝までの勝ち上がりを見ても、サッカーじゃなくて野球のスコアなんじゃないか!?と見間違うような勝ちっぷり。点も獲られるがそれ以上にGOALを重ねるという、あまり今までにはなかったタイプのTEAMだ。
他方の雄・広島皆実。伝統的に堅守を売りにしているようだが、今年もその例に漏れず、2回戦の徳島商戦で1点を失った以外は全て相手を完封している。帝京、作陽、四日市中央工と倒してきた相手の顔ぶれを見ても、決してフロックでないことが窺える。
そんな広島皆実の堅守を、今大会…というよりも、ユース世代屈指との呼び声も高いエース⑨大迫勇也を擁する鹿児島城西の破壊力満点の攻撃陣がどう崩していくのか。戦前はそういった見方が大勢を占めていたが、それは至極妥当な意見に思えた。
■□■□■□■□■□■□■□■□ 前 半 □■□■□■□■□■□■□■□■
現TEAMではこれが四度目の対戦とのことだが、過去三度はいずれも広島皆実が勝利を収めている。そんな精神的優位性も影響しているのだろうか。立ち上がりから広島皆実が積極的に仕掛け、試合を優位に進めていく。
堅守が売りのTEAMということで、組織が整備されていることは間違いないのだが、ピッチ上の3ラインがとても整然としていて綺麗に映えている。攻守に各選手が連動していて、こと組織力に関しては、鹿児島城西の二枚ぐらい上をいっているように感じられた。バランス良く選手が散っているだけに必然的にボールも上手く拾えるしよく回る。
攻撃ではサイドからの崩しを意識した攻めが、試合を通して一貫されていた。中央から横へ流れてマークを外した選手が縦に抜け、ボールを受けてサイドを抉って崩しに掛かるという場面が幾度も観られた。真上から見ているとよく分かるのだが、非常にピッチをワイドに上手に使っている。
押され続ける鹿児島城西はボールを落ち着かせることができない。ギリギリのクリアが多いため、意図して味方にボールを繋ぐことができないのだ。14分にセットプレーからの零れ球を、⑩安田啓優が苦し紛れに左足で放ったSHOOT!が初シュートということが、攻撃力自慢のTEAMがいかに思うように試合を運べていないかを如実に表していた。
やっと攻めの形からSHOOTを放ったのが17分。⑪野村章悟が左から上げたクロスに大迫勇がダイビングHEADで突っ込んだ。ボールがポスト右を掠めスタンドがどよめく。
20分にはGOAL前の混戦で4人のDFに囲まれながら粘り強くボールを保持し、最後は左足をボレー気味に一閃!GKの左手を掠めたボールがネットに突き刺さり、ほとんどチャンスらしいチャンスがなかった鹿児島城西が先制した。
いやはやこれがタレント力ということか…。一人で1点獲ってしまったといっても過言ではない。そしてこのGOALは今大会得点王は元より、長い選手権の歴史の中でも史上初めて!一大会二桁得点を記録という、もう一つの金字塔を打ち立てることになった。県予選から数えて11試合、全ての試合で得点をあげるというのもあまり前例がないのではないだろうか。
この大迫勇を、ダイジェストではなく初めて1試合フルで観戦したのが準決勝の前橋育英戦だった。前半終了間際に左からの低いクロスをスライディングSHOOTでGOALに突き刺しているが、まるでEUROの時のフェルナンド・トーレスを彷彿とさせる(スウェーデン戦だったか?)ような、ストライカーらしい素晴らしい一撃だった。
しかし、準決勝に関していえば、その他の時間ではそれほど機能していたようには映らなかった。そこには、突出した大迫勇ほどの存在はいないとはいえ、一人一人の選手の質=TOTALで勝る前橋育英のほうが、GAMEを支配していたということもあり、TEAMが守勢に回る時間が多かったことも起因している。
それでも「柳沢以来の逸材」との風評からすると、そこに物足りなさを感じていたのは事実だった。タイプは違うかもしれないが高3時の大久保嘉人や北嶋秀朗のほうが、より凄みやインパクトを感じていた気がする。
大迫勇に関しては、昨年の大前元紀(現清水)クラスの選手ではないかと、この段では思っていたのだが、国立での先制点を目の当たりにして、もしかするとそれが過小評価かもしれないという想いが、ふと脳裏に過ぎった。
22分にもスピードで右サイドを突破してエリア外からミドル弾を見舞ったが、攻撃の形がほとんど作れない鹿児島城西にあって、大迫勇が絡んだときだけ期待の持てそうなチャンスが拡がる。
しかし、広島皆実にはやはり現TEAMで一度も負けていない優位性があるのか。先制点にも動じることなく反撃に転じ、23分には再三見せていたサイドからの崩しですぐに同点に追い付いた。
左サイドを抜け出した⑦浜田晃が上げたクロスを、逆サイドの⑧佐々木進がHEADで落としたところに、中央から詰めてきた⑨金島悠太がダイレクトで右足ボレー!ボールをネットに突き刺すGOAL。左右に振られた相手DFは為す術なしという、非常に綺麗な崩しのGOALだった。
失点からわずか3分後に追い付いたことで広島皆実PACEで推移する展開は変わらない。鹿児島城西サイドでボールが回る時間帯が続く。
34分、左サイドの金島へ大きなサイドチェンジのボールが届く。エリア内に侵入すると間合いを計り、上がってきた⑩谷本泰基へパス。ダイレクトで放ったSHOOTはDFに弾かれるが、谷本がもう一度零れ球を拾うとGOAL前の混戦で粘り、再び思い切りよく右足を振り抜くと、豪快な弾道が逆サイドネットへ突き刺さった。
高いテクニックを生かし、再三攻撃にアクセントを付けるPLAYを見せていた金本が決めた逆転弾は、TEAMに更なる勢いをもたらした。44分にも右サイドで得たFKから、キャプテン④松岡祐介が狙い澄ましたHEAD!
GOALライン上で守っていた選手にクリアこそされたが、広島皆実が試合を優位に進めるなかでHALF TIMEを迎えた。
■□■□■□■□■□■□■□■□ 後 半 □■□■□■□■□■□■□■□■
後半に入ると、このままで終わるわけにはいかない鹿児島城西が、より前への意識を感じさせるPLAYを見せる。立て続けにCKのチャンスをつかむと、最後は大迫勇がGKに競り勝つという打点の高いHEADを見舞うが、ボールは惜しくもバーを掠める。
時間が経過していくなかで、鹿児島城西の気合いが運動量となって実り、相手の動きにも慣れてきたのか?はたまた前半攻守の動き出しに勝っていた広島皆実の運動量が逆に落ちてきたのか?試合開始から一貫して広島皆実が制していた中盤で、少しずつ鹿児島城西のパスが繋がるようになる。
60分には後半から入った⑭平原慎也が右サイドをエリア内深く抉りマイナスのクロス。DFにクリアこそされたが、エリア内に4人の選手が入る押し上げは、前半には観られなかった形だ。
零れ球を拾える回数も増えてくる。
迎えた62分。右サイドエリア外で大迫勇とのワンツーで抜け出した平原が、中央へグラウンダーのクロスを送ると、中で待つ野村が丁寧に右足で合わせ、ボールをGOALへ流し込んだ。
2-2の同点!
これで野村も今大会全試合でGOALをあげたことになる。大エースの影でキッチリ仕事のできる選手がいることが、鹿児島城西がここまで勝ち上がってきた理由に他ならないことを、決勝の舞台でも示した。
それにしても鹿児島城西は不思議なTEAMだ。前橋育英戦でも相手GKのミスやダメ押し弾となった⑤成本将平のボレー弾など、確率的にかなり低いGOALがポンポン決まっていた。
この決勝でも劣勢の時間帯が多いのに、少ないチャンスをしっかり生かしている。ツキがあるのか?或いはそれだけの精度を真に誇るのか?非常に判断が付きづらい部分だが、とにもかくにも同点に追い付いた。
今大会の戦績を見ても一目瞭然なように、撃ち合いならば負けない、お得意の試合展開にいよいよなってきたようにも思われたが…。
先制された時もそうだが、そこで相手のPACEにならないうちにGOALを奪い返したことが、広島皆実がこの試合を制した大きなPointだったと思う。
鹿児島城西の同点の歓喜冷めやらぬ4分後、この試合最後のGOALがネットを揺らした。
決勝点はまたもやサイド攻撃から。
ドリブルで②村田俊介が右サイドをGOALライン際まで抉りクロスを上げると、ニアへ入ると見せかけてファーに流れフリーになった金島がHEADでGOAL!GET!
金島の動きが上手かったのも事実だが、この試合でも3失点を喫した鹿児島城西のDFは前のタレント力に比べると、やはりかなり弱いといわざるをえない。中央の3人はゾーンで守っているように見受けられたが、都度都度相手を捕まえきれない場面があったし、TEAM全体としてもマークの甘さや競り合いでの球際の弱さが目に付いた。
68分、鹿児島城西が大迫勇の個人技から決定機を掴む。エリア外で縦に入ったボールを受けると、そのまま素速く反転、スピードでDFの追随を許さず左足でSHOOTを放つが、果敢に飛び出してきたGKに当たりボールは弾かれた。大迫勇はスピードの緩急もそうだが、身体の入れ方や使い方が抜群に上手い。何だか、本当にタイプ的にフェルナンド・トーレスとカブって映ってきた。
ロスタイム前後でのセットプレーでは、GKまで上がってきた鹿児島城西だが、二度目のリードを追い付かせるほど、広島皆実の堅守は甘くない。
試合はそのままTIME UPとなり、広島皆実が見事初優勝を成し遂げた。
非常に見応えのある試合だった。
新世紀以降特に顕著だが、精度やパワーやスピードでは劣るものの、やってるサッカーの質という部分でいうと、プロともそう大差がないようにも思える。それは今日素晴らしいサッカーを見せた広島皆実だけが特別なわけではなく、前橋育英や国学院久我山といったTEAMも攻撃に魅力ある良いサッカーをしていた。イヤ!そういったサッカーをしているTEAMは、きっと全国にまだまだあることだろう。
EUROでスペインが優勝した世界的な追い風もあるのだろうが、攻撃的なサッカーの潮流は確実に高校生まで息づいてきている。
Jユースが整備されてきたといっても、そこでPLAYできるのはほんの一握りの選手たちに過ぎない。その他大勢の選手がPLAYするのが高校サッカーというSTAGEなのは、きっと今後もしばらくは変わらない。
Jユースに良い選手が流れていくこともあって、レヴェル云々がいわれることもあるが、指導者や選手の情熱が表れた試合を見せられると、まだまだ高校サッカーも捨てたものじゃないと思いたくなる。でなければこんな寒い日にほぼ満員の観衆がスタジアムに集ったりもしないだろう。
06年に長く続けていた週刊専門誌購買を止めて以来、ユース世代以下の情報にどんどん疎くなってしまっている。ユース各世代代表や全日本ユース&高校選手権は、誌面やその付録で付いていた名鑑がかなり役立っていたことを今さらながら痛感するのだが、今日の素晴らしい試合を観て、また的を絞ってそういったところを少しCHECKしなければイカン!ということを、改めて感じさせられた。
posted by JIN18 |21:37 |
○蹴球雑記系 |
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2009年01月04日
既に、様々なところで報じられているが、マンチェスター・ユナイテッドがセルビアの若手選手二人を獲得するとのこと。
ともにパルティザン・ベオグラードに所属するゾラン・トシッチとアデム・リャイッチの二人だ。
トシッチは既にセルビア代表にも結構名を連ねており、今W杯予選でも幾度か出場機会を得ている。171cmと上背はないが、シュートレンジが広くFKも得意な得点力ある左利きのMFは、或いはライアン・ギッグスの後釜として期待されているということか。
この1月から即加入するトシッチに対して、リャイッチに関しては今季終了までレンタルという形でパルティザンでPLAYするようだ。
10月下旬にマンUで10日間のテストを受けていたことから、予予CHECK!されていたことは間違いないのだろうが、このリャイッチは何といってもまだ17歳の若さ。
1991.09.29生まれ。
182/70 右MF&FW。
U-17代表では右ウイングを務めていた模様だが、前で張っているというよりは、結構低い位置から起点になることも多く、ウイングだけあってスルスルと擦り抜けていくようなドリブルを見せる。フェイントの切り返しも鋭い。フェイントの入れ方とか蹴り方なんかは、何だか若い頃(20歳ぐらい)のロベルト・プロシネチュキが少しだけダブるようにも映った。
このリャイッチ獲得に関しては、マンUとアーセナルがかなり熱の入った獲得合戦を繰り広げたというし、レアル・マドリーも大きな興味を示していたという。アルセーヌ・ヴェンゲルの無名の若手選手を見る慧眼は信用できるので、それだけでもリャイッチはかなり期待できる選手と見て良いだろう。
最終的にマンU獲得に至ったのは、母国のSUPER★STAR、ネマニャ・ヴィディッチの助言?がモノをいったのかな…という気がするのだが、果たして真実は如何に!?
マンUは同じパルティザンに所属していたステファン・ヨヴェティッチ(現フィオレンティーナ)にも、以前かなり熱を上げていたがこちらは獲り逃がしている。それだけに、今回は何が何でも!という意地もあったに違いない。
現在プレミアでPLAYする旧ユーゴ勢は、新加入の二人を除くと下記のとおり。
ブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(セルビア/DF/チェルシー)
ネマニャ・ヴィディッチ(セルビア/DF/マンチェスター・ユナイテッド)
エドゥアルド・ダ・シルヴァ(クロアチア/FW/アーセナル)
ニコ・クラニチャル(クロアチア/MF/ポーツマス)
ヴェドラン・チョルルカ(クロアチア/DF/トッテナム・ホットスパー)
ルカ・モドリッチ(クロアチア/MF/トッテナム・ホットスパー)
ロベルト・コレン(スロヴェニア/MF/ウエスト・ブロムウィッチ・アルビオン)
スペインやイタリアに比べると、元々ユーゴ選手がそれほど多くPLAYするリーグではないだけに、今も数自体は一握りにすぎない。が!しかし、質という点ではそれぞれの国・代表のホントにTOP級が集っている。
期待の新加入二人が、これら先達に劣らぬ活躍ができるか、取りあえず1月加入のトシッチのPLAYは大いにCHECK!を入れてみようと思う。
posted by JIN18 |17:37 |
♡南スラヴ系 |
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