2008年12月30日

2008年J1 名古屋グランパス回顧 - 後編 ~来季は自信を確信に~

                ■□■□■ 前編から続く ■□■□■


 今年のTEAMで良かった点は、一年を通して自分たちが標榜したサッカーを継続できたことに尽きる。「サイド攻撃」「大きなサイドチェンジ」「攻撃的なサッカー」…etc、今季の名古屋のサッカーを表す言葉はすっかりお馴染みになった。

 実際のところ、全ての試合でそれらが遂行できていたかというと微妙で、むしろ対峙する相手のほうがそういったサッカーができていた試合もあった。しかし、間違いなくいえるのは、選手個々或いはTEAMとして、意志のうえでは一貫して全員がそういったIMAGEを共有していたということ。

 これって案外難しいことだ。
 10人いれば10人の考え方があり、同じことを共有しているように見えて、違う方向を向いていたりもする。それらを束ねて狂いが少なくするようにするのが監督の仕事なわけだが、そういった意味でのPIXY監督の手腕はやはり大きい。開幕前は監督経験のなさを不安視され、また、現役時代の警告・退場の多さから、それが繰り返されるのではないか…なんて不安も確かにあったのだが、見事にTEAMを掌握し、自らをセルフ・コントロールしてみせた。

 今でもボールを持たせりゃ選手より上手いだろうし、カリスマ性も抜群。試合を読む正しい眼力(正しいPLAYの選択)は現役時代から秀でていたし、それを上手く還元できる術を有しているとなれば、TEAM力を向上させることができたのは必然ともいえる。試合中における選手交代等も、シンプルだがメッセージ性が強く、非常に理に適った采配が目立った。

 「一流の監督は一流の心理学者でもある」とはよくいわれるところだが、PIXY監督の常に迷いなく選手を信じ、TEAMを信じ、自らを信じる姿勢が、マギヌン加入以外劇的な戦力変化もなかったTEAM(変わりに本田圭祐が抜けたことを考えれば+-は限りなくゼロに近いだろう…)が、一気に躍進する原動力になったのは間違いない。

 負けるともう命がないかのような、鬼気迫る戦いぶりを見せた最終戦の千葉を観ても分かるように、案外意志や気持ちの持つ部分というのは大きいモノだ。良い結果を残すTEAMというのは、やはりSEASONを通してそういった点でのブレが少ないのではないかと見る。

 そんな監督に引っ張られ、前述↑(前編)した若手は大いに伸びた1年だった。得点力とアシスト力を兼ね備えた小川、左からのキックの質・精度には見るべきモノがある阿部といったところは、もう一伸びできれば本当に日本を代表する選手になる可能性を秘める。もちろん!来年も今年以上の活躍が期待される。

 前編では不安めいたことも述べたが、やはり2年目に対する期待のほうが圧倒的に大きい。今のTEAMが更にどう熟成されるかが非常に楽しみだ。
 
 恐らく、ノーマーク挑戦者だった今年の立場から、来年は追われる立場になりマークも厳しくなる。ACLとの兼ね合いもある。新戦力のダヴィ以外に、攻撃で力を発揮できる選手がもう一人ぐらい欲しいというのが正直なところではある。

 2008年J1   3位
 ナビスコ杯  Best4
 天皇杯    Best8

 いずれも良いところまでいきながらもう一歩タイトルまでは手が届かなかった。イヤ!来年こそ悲願のJ1制覇を成し遂げるならば、中途半端な成果はいらない!と敢えていわせてもらおう。リーグに準じるタイトルを得ることで安心・慢心が芽生えるくらいならば、無冠で終わったことはむしろ良かったかもしれない。

 「自信が確信に変わりました」とは、あの松坂大輔がプロ初勝利をあげた後のインタビューで語っていた言葉だが、名古屋の選手たちには、今季得た“自信”を是非とも来季は“確信”に変えてもらいたいものだ。

posted by JIN18 |18:28 | ♧Jリーグ系 | コメント(10) | トラックバック(0)
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2008年12月30日

2008年J1 名古屋グランパス回顧 - 前編 ~最後に響いた地力の差~

 2006年のドイツW杯での日本代表惨敗以降、とにかく日本のサッカーを観る気が失せてしかたなかったのだが、今季は久方ぶり?にJ1の試合を結構観た。
 
 理由は簡単。
 我らが永遠のHERO!PIXYが名古屋の監督に就任したからだ。
 名古屋の試合に限ってはスタジアム&TVで、リーグ34節全てを観戦した。1試合ごとのレビューは別の場に綴ってあるのでここでは細かく触れないが、今季の名古屋を観て自分なりに感じたことを、前編・後編に分けて書き留めてみたい。
 
 
 
 17勝8分9敗-勝ち点59の3位。
 
 降格するほどではないが、優勝争いをするほどでもない。さしたるSTAR☆がいるわけでもなく、話題にもなりにくい凡庸なTEAMだった新世紀以降の状況を踏まえれば、今SEASONの結果は大躍進といって良い。
 
 とはいっても、他力本願とはいえ最終節まで優勝争いにくわわっていたのだから、できることなら初優勝を遂げてほしかったという一抹の悔しさは残る。
 
 1年を振り返って感じたのは、やはり優勝を争うTEAMにしては、ちょっと層が薄かったということ。昔のような1stage制ならいざしらず、1年34節の長丁場だけに、諸々の理由で主力が欠けることが幾度かあったが、その都度空いた穴を埋めることができていたかというと微妙だった。
 
 特に痛かったのが、9月20日の25節新潟戦でのマギヌンの左膝内側側副靭帯損傷だ。復帰を果たしたのが11月8日の31節柏戦。丸々不在だった約1ヶ月半、試合内容的にもモロ煽りを喰った名古屋は、リーグ戦では勝利なしの1敗4引き分け。
 
 優勝を争うTEAMとして、追い込みを掛けたいこの時期での足踏みは致命的だった。マギヌン復帰の柏戦こそ逆転で☆を落としたものの、その後最終節まで3勝1分と踏ん張りを見せただけに、非常に惜しまれる数試合だった。
 
 また、真の意味でエースとしての働きを見せる得点力ある選手が現れなかったことも最終的には痛手だった。今季TEAM総得点は48。これはリーグ6番目の数字だ。上位2TEAMはいうにおよばず、清水、FC東京、浦和といった名古屋以下の順位のTEAMがマークした50点にも劣る。
 
 なかなか大勝・快勝した試合がなかった。接戦スコアの試合が多く、よくいえば接戦をモノにしていたともいえるが、相手を突き放すだけの地力が足りなかったり、詰めが甘かったというのもまた事実だ。
 
 前半戦GOALを重ねTEAMイチの得点源として活躍したヨンセンも、後半戦はパタリとその勢いが止まってしまった。チャンスンメイクやDFでは高い貢献度を示した玉田も、シーズン4GOALはレギュラーのFWとしては少なすぎる。。。
 
 リーグが佳境に迫ってきた段で、なかなか思うように勝ち点を伸ばせなかったのは、こうしてみると必然だ。
 
 打ち手としてTEAMは先ほど、札幌からダヴィを完全移籍で獲得。今季ダントツの最下位だった札幌にあって得点RANK2位の16GOAL奪取は評価に値する。しかもこの選手!得点力だけぢゃない。前線からのチェイスが半端ではないのだ。単にコースを切りにいくだけでなく、本気でボールを奪いにいっている。33節の名古屋戦ではボール処理にもたつく増川からボールを奪い、そのままGET GOAL!その段で既に名古屋移籍が噂されていたが、名古屋FANにも強烈なインパクトを与えたのではないだろうか!?
 
 それなりにTEAMにフィットすれば、札幌と名古屋の中盤の質の差を考えると、かなりの得点増加が望めそうだ。今のところダヴィ以外の補強に関しては、憶測の域を出るような目立った話が聞こえてこないが、各ポジションで現有戦力を含めた更なる底上げが望まれる。
 
 一気に大ブレイクして攻撃を牽引した小川をはじめ、竹内、阿部、吉田…etc若い選手が定着した1年だったが、これらの選手が皆同じようなレヴェルで来年も活躍できるかというと、まだ、そこまでの安定感は備えていないとも思う。そういったことも考慮したうえで備えができれば、これほど心強いこともない。


                ■□■□■ 以下後編に続く ■□■□■

posted by JIN18 |11:11 | ♧Jリーグ系 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年12月27日

広島◎ミハエル・ミキッチを獲得

 J1昇格を決めた広島FANにとってのクリスマス★プレゼントとなるだろうか!?答えは来季の戦いを観てみないと何ともいえないところだが、12月25日、サンフレッチェ広島がミハエル・ミキッチの獲得を発表した。

 このNEWSを目にしたとき、何だかとても懐かしい想いにとらわれた。

 ミキッチはキャリアの多くを母国随一の名門ディナモ・ザグレブで過ごした28歳のMF。2004-05から2SEASONは、ブンデスのカイザース・ラウテルンでもPLAYしている。

 1999年春、ザグレブを訪れた際、KING-KAZUが所属するクロアチア・ザグレブ(現ディナモ・ザグレブ)の試合を観戦した。
 今じゃ、完全に内弁慶、欧州の舞台では全く奮わないクロアチアの名門だが、当時のTEAMはなかなかに戦力の整ったTEAMだった。フラニョ・トゥジュマン大統領(当時)庇護の元、資金面でも多大なバックアップを受け、本気で欧州制覇を狙うべくTEAMを強化していたからだ。

 GK:
  ドラジェン・ラディッチ(クロアチア代表)96E、98W
 DF:
  マリオ・トキッチ(クロアチア代表)
  ゴラン・ユーリッチ(元クロアチア代表)98W 元横浜
  イゴール・ビシュチャン(クロアチア代表) 
  ダミール・クルズナル(クロアチア)
  ゴーチェ・セドロスキ(マケドニア代表)元仙台
  マリオ・ツヴィタノヴィッチ(クロアチア代表)
  スティエパン・トマス(クロアチア代表)
 MF:
  ダニイェル・シャリッチ(クロアチア代表)
  クラノスラフ・ユルチッチ(クロアチア代表)98W
  ロベルト・プロシネチュキ(クロアチア代表)90W、96E、98W
  エディン・ムイチン(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ代表)元千葉
  ネルミン・シャビッチ(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ代表)
  トミスラフ・ルカヴィナ(クロアチア)
 FW:
  グラジヴィダス・ミクレナス(リトアニア代表)
  トミスラフ・ショコタ(クロアチアU-21)
  ミハエル・ミキッチ(クロアチアU-21)
  アルディアン・コズニク(クロアチア代表)98W
  三浦 知良(日本代表)

 主立ったメンツはこんなところだが、代表常連の選手&次世代を嘱望される若手が多々顔を揃えていた。
 本気で欧州制覇となると、ちと厳しいが…、直前の98年フランスW杯で世界3位に輝いた主力も幾人か居並び、CLでBest8、運が良ければBest4ぐらいいってもおかしくないメンツだったと今もって思う。。。

 実際は芳しい成果を残せず、トゥジュマン死後、諸々の後ろ盾を失ったTEAMは、徐々にスケールダウンを余儀なくされる(それでもニコ・クラニチャルやルカ・モドリッチ、ヴェドラン・チョルルカといった逸材を輩出しているが…)のだが、当時のTEAMで期待の新星として注目されていたのが19歳のミキッチだった。

 体格にはそれほど恵まれていないが、持ち前の俊敏性とスピードを生かしたウイングタイプの選手だったと記憶している。この手の小柄で早熟な選手は、更にスケールアップするというのは稀なので、正直、強国クロアチアのA代表で主力を担うほどになるかは微妙だと感じたが、活きの良い新星として期待されていたのは間違いなかった。

 幸か不幸か、その後、こちらの予想通り?国際的にさして目立った活躍を披露したとは言い難いことから、冒頭に触れたような「懐かしい想いにとらわれた」のだが、しかし、名門ディナモ・ザグレブで長く主力を務めていることからも、水準以上の力を秘めているのは確かなはず。

 広島は補強Pointだった右サイドのMFとして獲得したようだが、環境に適応できればそれなりの貢献は望めるのではないかと見る。周知の通り広島は今季J2でダントツの成績を残しJ1に昇格した。メンバーを見ても、とてもJ1でも下位を彷徨くようなTEAMではない。

 柏木の動向こそ気になるが、森崎兄弟や佐藤寿、ドラゴン久保、或いは同郷のスティエパン・ユキッチといった選手たちと、ミキッチがどんなハーモニーを奏でるのか。今からとても楽しみだ。モダンなサッカーをすると評判のミハイロ・ペトロヴィッチ監督の手腕がハマれば、昇格即優勝争い!?なんて旋風を巻き起こす可能性もなきにしもあらず!?

 来年、首都圏開催の広島戦は、是非幾つか絞って観に行きたい。

posted by JIN18 |19:26 | ♡南スラヴ系 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年12月16日

パチューカに安易なクリアをしない拘りサッカーを観た!

 現在、日本で開催中の『FIFAクラブワールドカップ JAPAN2008(長いっ!)』。

 せっかく近隣で世界レヴェルの試合をやっているのだから…と、週末のアル・アハリ(エジプト)vsパチューカ(メヒコ)戦を観戦してきた。

 本当はマンU絡みの試合に行きたかったというのが正直なところ。がしかし!今週木曜のG大阪戦は平日出社の社会人にはちと厳しい。。。恐らく勝ち残るであろう決勝も、日曜晩に、遠いうえに観戦環境サイアク!且つ下手すると自宅に帰り着くのがほぼ翌日…という日産スタジアムの冬の寒空の元での観戦は、正直!キツイ。

 そんなわけで近くの国立開催のデーゲームに足を運んだわけだが、観戦のモチヴェーションとしてはパチューカに対する期待もかなりあった。イヤ!パチューカというよりもメキシコ・サッカーに対する期待といったほうが良いだろうか。

 W杯等で目にするメキシコ代表のPLAYがかなり気に入っている。

 何というか、いわゆる“80年代の南米の香り”がすごく漂っているのだ。テクニックがあってドリブルができて、ワンツーなんかをふんだんに使って、独特のリズム・テンポを持っている。単純に、観ていて面白いサッカーをしていると感じる。

 80年代のブラジルやアルゼンチンもそんな感じだったが、最近では欧州でPLAYする選手が多いためか、“Seleção”や“Celeste y Blanco”のサッカーも自然と欧州ナイズされているように思えてならない。。 

 メキシコは金銭面を含めてわりと良いサッカー環境らしいので、外に選手が出て行くことも少なく、良い意味で“鎖国状態”が保たれているため、余所に影響されることもなく、そんな“古き良き香りのサッカー”がまだ残っているというわけだ。 



■ アル・アハリのエジプト代表 
 アミル・アブデルハミド(GK) 
 アハメド・エル・サイド(DF) 
 ワエル・ゴマ(DF) 
 モハメド・アブトレカ(MF) 
 アハメド・ハッサン(MF) 

■ パチューカのメヒコ代表 
 レオバルド・ロペス(DF) 
 ファウスト・ピント(DF) 
 ハイメ・コレア(MF) 

 後々になって調べてみると、この大会に出場するだけの実績を残しているCLUBだけあって、それなりに代表選手を抱えていた。

 魅力溢れるサッカーが披露されることに対する期待感を膨らませて、午後の国立のスタンドにいざ鎮座した。が!その段では実のところ両TEAMにどんな選手がいるかもほぼほぼ知らなかったような状態。。。
 
 とはいえ!予備知識ナシでも楽しめるような予感めいたものはあった。

 エジプト代表はW杯こそ90年以来ご無沙汰!だが、アフリカ選手権では現在2連覇中の強豪国。メキシコに対する期待も前述した通り。凡庸な一戦にはならないと踏んでいたが、実際、こちらが予想していた以上の素晴らしい試合を観ることができた!

 周知の通り、結果は2点のビハインドを追い付き、延長で勝ち越したパチューカが4-2で逆転勝利を収めたという試合だったが、とにかく内容が濃かった。

 両TEAMのスタイルはまさに!対局に位置する感じだった。アル・アハリは堅く守ってボール奪ったら少ない手数で効率よくカウンターを仕掛けるスタイル。パチューカはとにかく細かく繋いでドリブルして、人もボールもよく動きながら相手GOALを目指す。双方守備の意識もなかなかに高い。 

 どちらに惹かれたかといえばやはりパチューカのほうというのはいうまでもない。

 とにかく徹底して繋ぐことに拘る!姿勢が堪らない。
 
 例えば自陣GOAL方向に流れたボールをDFが追いかけるとする。

 相手FWが挟む形で2人チェイシングに寄ってくると、普通ならセーフティ・ファーストで大きなクリアにでも逃げそうなところだが、パチューカのDFは追い付いてボールを止めるときにフェイントを混ぜて、迫る相手FWを交わしてから向き直って前の味方に繋ぐという…。。。 

 リスキーなPLAYも都度都度あったが、ただ遠くへ蹴るようなKICKが全くないのだ。

 覚えている限りでは、安全第一のクリアなど1回もなかったのではないだろうか!? 

 とにかくマイ・ボールは絶対無駄にせず、徹底的に繋いでいくという姿勢には、ひたすら感心し、感動を覚えた。 

 メキシコ人は小柄な選手も多く、目の前でアップしてた選手など、観た感じホント!高校生なんぢゃないか!?と見間違うような体躯の選手も結構いた。
 同じように運動量と俊敏性を特徴とする(たぶん…)日本人には良いお手本になると思うし、現実的に目指すべきスタイルがそこにあるんぢゃないかという気さえした。

 先端の欧州を参考にするのも大いに結構だが、例えば実際の育成の仕方だとかはメキシコなんかをもっと参考にしても良いのではないだろうか!? 

 そういった点にちゃんと目を付けるような賢人が、協会関係者にいたであろうことを切に願ってやまない。

 パチューカ個々の選手では⑦番を付けたダミアン・アルヴァレスという選手が特に目を惹く存在だった。上背はないがなかなかドリブルに光るモノがあって、遠目から観た風貌やPLAYスタイル・体格が、何となく前園真聖に似ていた。 

 ので、観戦時は勝手に“パチューカのゾノ”などと呼んでおりましたが。。。 



 この大会、優勝候補No.1は間違いなくマンチェスター・ユナイテッドだし、実際その可能性も高いと思う。パチューカにはせめて準決勝を勝ち上がってもらって、恐らくマンUと対峙するだろう決勝で、是非とも自分たちのスタイルで挑んで、決勝という注目を集める舞台でその存在を世界に知らしめてほしい。
 
 それを観て誰もが真似できることではないが、それでも世界のサッカー・シーンに良い影響を与えてほしいし、与えられるサッカーだと信じている。あわよくば、優勝でもしたならば、その効果さらに絶大なのだが…。。。

posted by JIN18 |21:57 | ◎世界蹴球雑記系 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年12月14日

review-ホッフェンハイム vs バイエルン

 既に前節の試合でやや時節を逸した感もあるが…、ようやく先のブンデス首位攻防戦を見終えた。

 “FCハリウッド”と形容されるSTAR☆軍団と今季史上初の一部昇格を果たした若手集団。開幕前はまさに両極に位置していたTEAMが、この段で首位の座を争うとはいったい誰が予想したことだろう。

 旋風を巻き起こすホッフェンハイムにとっては、勝てば“ヘルプスト・マイスター”を確実にするというシチュエーション。名門バイエルン・ミュンヘン相手にAWAYでどういった試合を見せるのか、非常に興味深い一戦となった。



 立ち上がりからホッフェンハイムの動きがなかなかに良い。

 アリアンツ・アレーナの雰囲気とSTAR☆軍団に臆することなく、本気で奪いにいく!というプレスを前線から仕掛けている。ボールを奪うと縦への速い攻撃を意識した素速い繋ぎで、どんどん攻め上がっていく。攻守の切り替えが非常に速い!AWAYだが勝ち点1を狙いにいくような戦いぶりではなく、常にGOALを奪いにいく姿勢に好感が持てる。

 “王者のプライド”を秘めるバイエルンも狙うは勝ち点3のみ。当然、攻めの姿勢は崩さない。お互いがマイ・ボールになるとどんどん相手GOALを目指すため、攻守の入れ替わりの早い攻防の連続。必然的に、中盤は両TEAMともかなり激しくなった。

 バイエルンではフランク・リベリーがやはり“一番危険な選手”と見なされているのだろう。ボールを持つと必ず複数人の選手が詰め、容赦ないプレスで自由を与えてもらえない。

 縦に速いホッフェンハイムの攻撃は、奪ったボールを一旦前の選手に当てるケースが結構多い。そこで、前の選手がポスト役をしっかり果たし、はたいたボールを散らして攻め上がるという形だ。選手間のコンビネーションもなかなか良く、いわゆる“阿吽の呼吸”ができあがっているように見えた。

 そして、とにかく走りっぷりが素晴らしい!
 数年前のマインツもそうだが、昇格TEAMが走力を基盤にした全力PLAYで強豪を翻弄する姿を観るのは、なかなかに清々しい。
 前半ロスタイムに左サイド深くまで攻め入ったチネドゥ・オバシが足を攣ってしまったのも、キックオフから一貫して抜かずに全力PLAYを続けてきた証といっていいだろう。


 前半はスコアレス。
 とはいえ、“王者のプライド”と失うものがない“若いTEAMの勢い”の激突は、なかなかに見応えがあった。どちらが勝つのか全く予想が付かない。HALF TIMEでどのような策を講じ、修正を与えれるのか!?


 更なる期待を抱かせて迎えた後半。
 バイエルンが支配率を高めようと、速いパス回しを意識した攻撃で立ち上がりのペースを掴む。

 「いよいよ王者が本気を出してきたか…」とも思われたが、ホッフェンハイムは守勢に回るだけでなく、虎視眈々と反撃の機会を窺っていた。

 48分、速い攻撃からホッフェンハイムに先制点が入る。

 ワンツーのリターンを受けて右サイドを突破したトビアス・ヴァイスが、クロスを中央へ。連動して走り込んでいたヴェダド・イビシェヴィッチがこのボールを右足でワントラップすると、間髪入れず身体を反転させ、腰の回転を生かしたボレー気味のSHOOT!ボールはGOAL左に突き刺さった。

 イビシェヴィッチの完璧なボールコントロールとSHOOTでホッフェンハイムが先制!!

 この試合も含め今季16試合中13試合でGOALを決めているブンデス得点王の実力は、やはり伊達ではなかった。スラリとした189cmの長身FWは、ポストPLAYの安定感は前述↑のとおりだが、自分でボールを進めたりチャンスメイクする能力も秘めており、何となく同じボスニア・ヘルツェゴヴィナのかつての名FWメホ・コドロ(前同代表監督)と似たタイプにも見えた。

 とにかく、これで試合は俄然面白くなった。

 昇格TEAM相手に必死で反撃を試みるバイエルン。

 だが、勢いづいたホッフェンハイムが攻める時間が続く。「華麗で面白いサッカーか!?」というとまた別だが、ホッフェンハイムが良いサッカーをしているのは間違いない。

 前半にも増して、両TEAM一進一退の激しい攻守の移り変わりが続く。

 60分、我慢の時間帯を凌いだバイエルンが遂に同点に追い付いた。相手陣内左サイドセンターライン付近で、クリアボールを拾ったフィリップ・ラームがドリブルを開始。スルスルと上がっていき中央に切れ込むと、エリア外から思い切って右足を一閃!すると、DFに当たって跳ねたボールがGOAL左に突き刺さった。

 1-1。

 一転して追いついたバイエルンが攻勢に転じる。

 73分、ホッフェンハイムはセヤド・サリホヴィッチを投入。何とか状況を打開したいという意図が感じられた。
 80分過ぎに得たFKのチャンスでは得意の左足から惜しい弾道を放つ。30m強のロングレンジだったが、なかなかパンチ力がある。直後のCKも任されるなど精度の高いレフティだ。

 86分にもセンターライン付近で味方DFからのクリアボールを受けると、DFを交わしてドリブル開始。スルスルと縦へ内へ上がっていくと、イビシェヴィッチとのワンツーでDFラインの裏へ抜け出し、GKと1対1という超決定的なチャンス!しかし、左足で放ったSHOOT!は詰めてきたGK:ミヒャエル・レンジングに弾かれてしまう。

 惜しくも絶好機を逸したが、スピードある攻めが主体のTEAMにあって、サリホヴィッチの技巧は確実に良いアクセントになっているようだ。

 「ピンチの後にチャンスあり」とはよくいわれる常套句だが、互角のTEAM同士の戦いではよりそれは顕著になる。ここにきて試合は再びどちらが勝利するか分からなくなってきた。試合内容と両TEAMの頑張りを見れば、結果ドローで妥当なようにも思えた。

 しかし、2分のロスタイムの1分が過ぎたところ。決勝点があっけなく入った。

 ダニエル・ファン・ヴイテンからのバックパスを受けたGK:レンジングが前方へロングフィード。高さのあるルカ・トーニに合わせるという以外、特に意図があったとは思えないが、これに競り勝ったボールがミロスラフ・クローゼの元へ零れる。

 2人のDFを引き連れてエリアに侵入するクローゼ。DFのアンドレアス・イベルツベルガーがスライディングしボールを弾くが、その零れ球が何と!フリーで抜け出していたトーニの眼前に。トーニがSHOOT!を放つと、ボールはGKの足元を抜きGOAL IN!

 これでバイエルンが辛くも勝利を収めた。

 ホッフェンハイムにとっては本当に惜しい試合。
 もう一度やったらどちらが勝つか分からない。それぐらい拮抗した試合だった。

 しかし、試合を通しての走りっぷりやTEAMの完成度を見ると、ホッフェンハイムのこの旋風がフロックでないことは一目瞭然だった。実はホッフェンハイムの試合を1試合丸々観るのは初めてだったが、戦前は、いくら好調なTEAMでもバイエルン相手となると、引き気味になったり本来の持ち味を出せずに、良いところが観れないのではないか!?という懸念があったのも事実。

 しかし、そんな懸念は全くの杞憂に終わった。
 ホッフェンハイムの強さはやはりホンモノだった。この一敗で急速に勢いを失するということもないだろう。一見すると青年監督にも見えるラルフ・ラングニック(50歳)は、本当に良いTEAMを作ったと思う。

 今節のブンデスは1試合を除いて全て昨夜終了。バイエルンはシュトゥットガルト相手にドローで終わり勝ち点1を乗せるに留まった。残った今晩の1試合がホッフェンハイムの試合なのだが、ここで勝利を収めれば再び単独首位に躍り出て、ヘルプスト・マイスターの座を得ることにもなる。相手はシャルケ04となかなかの難敵だが、1月末までの中断前の最後の試合で是非とも良い勝利を収めてほしいものだ。

posted by JIN18 |13:41 | ◎世界蹴球雑記系 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年12月06日

南スラヴ(ユーゴスラヴ)版バロン・ドールを選ぼう!

 12月2日。フランスフットボール誌選定のバロンドールに、ポルトガルのクリスチアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)が選ばれました。EUROではイマイチ輝きませんでしたが、CLとプレミアリーグ二冠への貢献度を考えれば、順当といえる選出でしょう。プレミアでは31GOALをあげ、昨季得点王にも輝いています。

 2位以降の顔ぶれを見ると、やっぱりEURO年だっただけに、そこで活躍した選手が結構票を集めている印象です。


 旧ユーゴ勢では21位にネマニャ・ヴィディッチが3pt獲得で入っているのみ(寂しい~)。。。
 そこで!全くもって突然ですが、2008年度旧ユーゴ(南スラヴ)版バロンドールをこの場において選出したいなと。。。対象はもちろん旧ユーゴ出身の選手たち。

 ただし!
 ネヴェン・スボティッチ(ボスニア系USA/ボルシア・ドルトムント)
 ヴァロン・ベーラミ(コソヴォ・アルバニア系スイス/ウェスト・ハム・ユナイテッド)
 ボヤン・クルキッチ(セルビア系スペイン/FCバルセロナ)
 ズラタン・イブラヒモヴィッチ(ボスニア系スウェーデン/インテル・ミラノ)

 といった確実に出自ユーゴ系でそれがハッキリ証明できる選手は投票アリ!にしたいと思います。Pointは1位3pt、2位2pt、3位1ptという形で、できれば選出に対する根拠となるコメントも簡単に添えて頂ければ幸いです。
 
 というわけでまずは管理人であるワタクシから。


1位:3pt  ネマニャ・ヴィディッチ(マンチェスター・ユナイテッド)
2位:2pt  ヴェダド・イビシェヴィッチ(ホッフェンハイム)
3位:1pt  ルカ・モドリッチ(トッテナム・ホットスパー)


 ヴィディッチに関しては、CL制覇TEAMでレギュラーのセンターバックとして活躍したわけですから、NO文句で。イビシェヴィッチはTEAMのブンデス昇格への貢献と、その昇格した1部での今季のGOAL量産を観れば外すわけには参りません。モドリッチは移籍したトッテナムではまだフィットしきれていませんが、現クロアチア人No.1選手ともいえそうなEUROでの存在感と活躍を評価して…ということで。

 ちなみに今年Best11を選出すると…↓


    イビラヒモヴィッチ      イビシェヴィッチ

      モドリッチ          パンデフ

      スタンコヴィッチ    ニコ・コヴァチ

プラニッチ                       ベーラミ

       ヴィディッチ      スボティッチ

              プレティコサ


 異論もあるでしょうが、こんな感じです。。。
 スウェーデン生まれのイブラヒモヴィッチはしょうがないとして、コソヴォ出身のベーラミ、ボスニア生まれのスボティッチは「ユーゴ系の代表にいたらなぁ…」なんて、未だ思うことしばしばです。

 興味のある方、いらっしゃいましたら、お気軽に奮って投票頂ければと思います。
 宜しくお願い致します。


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1位:6pt  ネマニャ・ヴィディッチ(セルビア/マンチェスター・ユナイテッド)
       イヴィツァ・オリッチ(クロアチア/HSV)
2位:5pt  ヴェダド・イビシェヴィッチ(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ/ホッフェンハイム)
3位:3pt  ロリック・カナ(コソヴォ系アルバニア/オリンピック・マルセイユ)
       ルカ・モドリッチ(クロアチア/トッテナム・ホットスパー)
6位:1pt  ゴラン・パンデフ(マケドニア/ラツィオ)

posted by JIN18 |20:25 | ♡南スラヴ系 | コメント(10) | トラックバック(0)
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