2008年11月22日

さらば!セルビアの“襟立て”さん

 19日、世界各地でW杯予選ならびに国際親善試合が行われた。欧州ではGroup3のサンマリノvsチェコ戦以外は全て親善試合。スペインが連勝記録を伸ばしたり、ブラジルがポルトガルを6-2でくだすというショッキング!な試合もあった。旧ユーゴ勢では、クロアチアを除く5ヵ国が親善試合を行い、W杯予選でも好調なセルビアは、同じ東欧勢のブルガリアを大差で一蹴した。



        【 セルビア 6-1 ブルガリア 】
             1-0   9' ヨヴァノヴィッチ
             1-1  20' ゲオルギエフ
             2-1  26' ヨヴァノヴィッチ
             3-1  27' ミロシェヴィッチ
             4-1  33' ミロシェヴィッチ
             5-1  55' ミリヤシュ
             6-1  67' ラゾヴィッチ

 先ほど今季限りでの現役引退を発表したサヴォ・ミロシェヴィッチ。長くスペイン・リーグで活躍し、今季からPLAYするルビン・カザンではTEAMのロシア・リーグ初制覇にも貢献している。

 ブルガリアとの親善試合は彼の引退試合と銘打たれたが、セルビアが単独国家となってからは初招集となるため、ミロシェヴィッチがセルビア代表のユニフォームに袖を通して戦う、文字通り最初で最後の機会となった。

 試合のほうは6-1でセルビアが圧勝!
 背番号⑨をつけて先発出場したミロシェヴィッチは、前半の34分までPLAY。28分と33分にはGOALをGET!している。交代直前の最後のGOALが代表通算37GOALめ。

 実は5分と15分にPKのキッカーを務めているのだが、何と!これを2本とも外すという大失敗。。。結果的に、ストイェパン・ボベクの持つ歴代最多38GOALには惜しくも届かなかった。とはいえ、TEAMは勝利、自身も2GOALをあげたのだから、有終の美といって差し支えないだろう。

 しかし、時代の流れというものを改めて感じる。

 今夏現役引退したイゴール・トゥドールもそうだが、いわゆる旧ユーゴ黄金世代の後にでてきた“若手”たちが、気が付けばベテランになりユニフォームを脱ぐ時期に差し掛かってきている。サッカーが決して選手生命の長いSPORTSでないことは承知しているが、そのサイクルの速さを感じずにはいられない。

 ミロシェヴィッチが初めて代表に招集されたのは、スポーツ制裁の解けた1994年、旧ユーゴの系譜を受け継ぐ新ユーゴ代表の初陣となった年末の南米遠征だったと記憶している。

 当時、パルティザン・ベオグラードのストライカーとして活躍していたミロシェヴィッチは、ライヴァルTEAMツルヴェナ・ズヴェズダのダルコ・コヴァチェヴィッチとともに将来を嘱望される存在だった。且つ、似たタイプの大型FW同士ということもあって、何かと比較されていたものだった。

 プレドラグ・ミヤトヴィッチという外すことのできない絶対的エースがいたため、残る一つのFWのポジションを二人のうち調子の良いモノが務めるといった具合。
 来日した1996年麒麟杯では、若きミロシェヴィッチがレギュラーを張っていた姿を、国立競技場で目にしたものだ。

 その後所属するプレミアのアストン・ヴィラでもう一つ調子が出ず、1998年フランスW杯ではコヴァチェヴィッチが一歩抜け出してレギュラーとしてPLAY。EURO2000でも緒戦で先発FWに就いたのはコヴァチェヴィッチのほうだった。

 しかし、この試合で交代出場から2GOALをあげたミロシェヴィッチは、その後敗退する準々決勝オランダ戦を含む全ての試合でGOALをあげる活躍を披露。パトリック・クライフェルトと並んで大会得点王に輝いた。

 ここでコヴァチェヴィッチとのエース争いから一歩抜け出た感がある。ミヤトヴィッチが代表を退いた後は第一FWとして君臨、2006年ドイツW杯にセルビア・モンテネグロ代表を導く原動力にもなった。

 「頂点とどん底、絶望と歓喜、最高と最悪の時。今日の34分間は、私の代表での選手生活を象徴していたと思う」

 国の運命がそうさせたとはいえ、その言葉通り、ボスニア・ヘルツェゴヴィナのビエリーナ(現セルビア人共和国)出身のストライカーは、旧ユーゴスラヴィア代表(ユース)、新ユーゴスラヴィア代表、セルビア・モンテネグロ代表、セルビア代表と、異なる4つの代表でPLAYした。

 スペイン・リーガでの活躍については改めて触れるまでもない。

 決してスピードがあるタイプではないが、とにかく恵まれた体躯を生かしたポストプレーが強くて、DFを外す動きが上手くて、左足からの剛柔織り交ぜたSHOOT!が印象に残る。
 襟立てのユニフォームの着こなしがトレードマークでもあった。ちなみに、今のセルビア代表のユニフォームには襟がない。。。
 現役生活はこれで終わりを迎えるわけだが、新たな道での更なる飛躍に期待したい。



 それにつけてもブルガリアはいったいどうしたのだろう??
 ここ数年奮わないとはいっても、メンツを見ると結構良い選手が揃っている。2010年のW杯で密かに観たいと願うTEAMでもある。まさか、同じ東欧勢でミロシェヴィッチの引退試合だから手を抜きすぎた…なんてことはないと思うが。。。
 現在行われているW杯予選の調子がそのまま反映されたような好対照な結果は、ブルガリアの今後を考えると非常に不安な結果でもある。



        【 スロヴェニア 3-4 ボスニア・ヘルツェゴヴィナ 】
             0-1   2' イビシェヴィッチ(ホッフェンハイム)
             0-2  13' ミシモヴィッチ(ヴォルフスブルク)
             1-2  27' コレン(ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン)
             1-3  53' ジェコ(ヴォルフスブルク)
             1-4  63' イビシェヴィッチ
             2-4  64' ノヴァコヴィッチ(1FCケルン)
             3-4  75' ノヴァコヴィッチ

 スロヴェニアの首都マリボルで行われた一戦は激しい撃ち合いの末、アウェーTEAMが勝利を収めた。ブンデスで得点RANK首位をひた走るヴェダド・イビシェヴィッチが2GOAL。代表ではズラタン・ムスリモヴィッチ、エディン・ジェコに次ぐ扱いにも見えたが、これで一気にエースの座に就くことになるかもしれない。

 期待のセニヤド・イブリチッチはフル出場、セヤド・サリホヴィッチも先発出場と、ミロスラフ・ブラジェヴィッチ監督は好調な若手を積極的に起用。キッチリ結果も出たが、これで若手が自信を付けたとすると、再開するW杯予選がまた非常に楽しみだ。

 ちなみに、この試合、スコアラーの横に所属CLUBを記したが、スロヴェニアの1点めをあげたロベルト・コレン以外全てがブンデス所属選手という…。両国の選手も多くPLAYし、且つ今季好調ということもあるが、それが如実にスコアに表れたカタチになった。

 しかし、かつては旧ユーゴ勢同士の対戦となると、何かとナーバスにならざるをえないCARDだったわけだが、最近では一頃にに比べるとそういった空気が薄れつつあるようにも感じられる。ただし、セルビアvsクロアチアだけはまだまだ別物だが。。。



        【 モンテネグロ 2-1 マケドニア 】
             1-0  24' ジュドヴィッチ
             2-0  33' ヨヴェティッチ
             2-1  85' ポポフ

 こちらも旧ユーゴ勢同士となった親善試合。HOMEのモンテネグロが、19人の選手を使いながら逃げ切った。決勝点は33分のステファン・ヨヴェティッチのPK。先制点となったミオドラグ・ジュドヴィッチの代表初GOALをアシストしたのも、ヨヴェティッチのFKだった。

posted by JIN18 |16:42 | ♡南スラヴ系 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年11月18日

メディオ・セントロ“ミスター・ダイレクト”の価値

 先日、徐にチャンネルをまわしていると、バルサ TV "Historia"でバケーロの引退試合が放送されていた。

 ホセ・マリア・バケーロ。

 いうまでもなく、ヨハン・クライフ監督時代のDREAM TEAMで“カピタン”を務め、その多くのメンバーが名を連ねた当時のスペイン代表でも中心選手として活躍していた。

 懐かしい面々が映っていたこともあって、しばらくその試合に観入っていた。試合はバケーロの花道を飾るべく奮闘したバルサが圧倒する展開。レアルから電撃移籍でやってきたルイス・エンリケもすっかり馴染んでいるし、ルイス・フィーゴが若くて細くて。。。いやはや懐かしい限り。

 正直、当時、バケーロはそんなに気に留めていた選手ではなかった。ミカエル・ラウドルップ、ロマーリオ、フリスト・ストイチコフ、ロナルド・クーマン、“チキ”ベギリスタイン、セルジ・バルファン…etc。強烈な個性とタレントを持つ華やかなメンツに比べると、どうしても地味な印象が拭えなかった。

 ボールを受けては捌き、またボールを受けては捌く。その繰り返し。時折フリーランニングでGOAL前へ切れ込むことはあったが、概ね前後左右にボールを散らす姿は、華麗なドリブルやSHOOT!を決めるタレントたちの派手なPLAYより、明らかに見劣りしているように感じられた。要は非常につまらないPLAYERに見えて仕方がなかったわけだ。

 スペイン代表では攻撃的MFに据えられていた。アメリカW杯での背番号は⑩。
 「10番はフレン・ゲレーロで良いだろ!?」と、随分憤っていた記憶がある。

 もちろん、統率力という意味においての信頼はあったのだろうが、クライフもなぜバケーロをそんなに重用するのか?当時の自分にはよく分かっていなかった。



 「後ろにパスを出せる点を評価している」

 何で目にしたかは忘れたが、クライフがバケーロに対する評価として、そんな類のことを言っていたことがあった。攻撃すること、点を獲ることに主眼をおくDREAM TEAMのサッカーにおいて、ともすれば全員の意識が「前へ前へ!」と向きがちになるところで、バケーロが一旦ボールを下げることによって、バランスが整えられ試合を落ち着かせられるといった理由だったと思う。

 なるほど。
 イヴィツァ・オシムの「水を運ぶ人」の話ではないが、そういった地味な役回りをこなせる者がいてこそ、TEAMは成り立ち機能するということだろう。オシムといいクライフといい、攻撃サッカーを標榜する指揮官が、こういった選手を必ず重用する点もまた面白い。

 とはいっても、それでもまだ、本質的にバケーロのPLAYの価値を理解していたとは言い難かった。そのPLAYの意を酌み取るというよりは、その意を表す言葉を理解していただけだった。或いは、そういったモノの見方をできる名将の慧眼に感心していただけだったのかもしれない。



 『オレンジの呪縛――オランダ代表はなぜ勝てないか?』という本を最近読んでいる。なぜオランダがトータル・フットボールに辿り着いたのかを、オランダの気質、風土、歴史、社会、時代、文化の観点を織り交ぜ謎とくという、なかなかに読み応えのある一冊だが、それによると、オランダ人は空間把握能力に長けているのだという。

 海、湖、湿地を埋め立ててきたオランダ人は、歴史的に空間=スペースを埋める、或いは新しく作り出すといったことを常に考えざるをえなかった。国土の半分が海抜より低い地に住むだけに、必然的に空間というものに敏感にならざるをえなかったというわけだ。

 “トータル・フットボール”は、そんな土壌に生まれた育った者たちだからこそ生み出すことができたというわけである。

 攻守において、誰かが動いて空いたスペースを、別の誰かが入って埋める。ピッチ上で連動して有機的にスペースを生んだりなくしたりする。そこにはまさにオランダ人の空間利用の概念がピタリと当てはまる。

 「オランダ人は全体像をつかみとり、そこにあるものを細部まで把握する能力にすぐれている」

 クライフがピッチ上の指揮官となりえたのも、ピッチ上の全体的な状況を理解する能力に生まれつき恵まれていたからだという。人一倍その能力に長けていたクライフが重用したバケーロも、そんな能力に優れていたのだとしたら。。。

 だとしたら、どこぞの代表のようにチャレンジする力も勇気もなく、無意味にバックパスを出すのとバケーロのそれとは、本質的に意味が異なる。文字通り全体のバランスを整えるために、「どこに出せばTEAMの次のPLAYに最も生きるか」。

 瞬時にピッチ上の空間を判断・理解し、前後左右の最適な場所にボールを散らしていたのだとすれば、それをやり通すためには当然全体を見渡せるだけの視野の広さがなければならない。無意味にボールを下げるだけでは意味がない。

 自らもそうだったクライフは、自らとプレースタイルやタイプこそ違えどバケーロのそういった点を理解し、評価していたのかもしれない。。。

 何とはなしに眺めていたバケーロの引退試合で、そんなことが頭を過ぎった。
 目から鱗が落ちたような気がした。
 バケーロのスタイル、彼に対するクライフの評価、その根底にある?オランダ人の空間や風景の見方。
 全てがシンクロした。

 そして、本当の意味でそのPLAYの価値を理解した気がする。

posted by JIN18 |21:32 | ◎世界蹴球雑記系 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年11月17日

レバークーゼン シャルケ下し首位守る!

 前節今季3敗目を喫したホッフェンハイムだが、今節はヴォルフスブルクを3-2で下し、同勝ち点得失点1の差で2位に点けている。ヴェダド・イビシェヴィッチの先制点は今季14GOALめ。好調なTEAMとともに自らも得点RANKのTOPを快走している。

 そんなホッフェンハイムがヘルタ・ベルリンに0-1で完封負けした前節から、代わって首位の座に立ったのがバイエル・レヴァークーゼンだ。レヴァークーゼンも7節にヘルタに0-1(そう考えるとヘルタも何気にスゴイ…)で敗れて以降、5試合を戦って4勝1分。今節もシャルケ04を2-1で退け、連続6試合負けなしと好調を維持している。

 得点の多さ、失点の少なさが、それぞれ13節を終えてリーガ2位と攻守に安定していることが、現在の躍進に繋がっているのはいうまでもない。

 レヴァークーゼンといえば…、数年前の『FOOT』で鈴木良平氏が絶賛していたことを、とにかく思い出す。
 当時は若手主体に切り替える転換期?だったと記憶しているが、人もボールも動き、カウンターの際後ろの人間がどんどん前へ前へ出て、選択肢がどんどん拡がるサッカーをかなり誉めていた。

 当時はテオニファス・ゲカスはまだボーフムにいたし、今季売り出し中?のパトリック・ヘルメスも昨季は二部の1FCケルンでPLAYしていた選手。
 シュテファン・キースリングやシモン・ロルフェスあたりはその頃もいたように記憶しているが、メンツはそれなりに代わっているはず。しかし、その頃から志向していたサッカーが継続され、しっかりと確立されてこの結果に繋がっているとすれば、かなり面白いことになっていそうな気がする。

 正直、それ以降、そんなに気にしていたTEAMではないので、この好調さに至る過程はよく分かり得ていないのだが、旋風を巻き起こすホッフェンハイムとともに、ブンデス首位に立ったこのTEAMにも、今しばらく注目してみたくなってきた。

posted by JIN18 |23:27 | ◎世界蹴球雑記系 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年11月05日

大分ナビスコカップ制覇は九州TEAMの夜明けとなるか??

 第17回ヤマザキナビスコカップは、大分トリニータが決勝で清水エスパルスを2-0でくだし初優勝を成し遂げた。
 決勝のMVPには先制GOALを決めたエース・高松大樹が、ニューヒーロー賞には今季ブレイク中の金崎夢生が、ともに大分から選出された。
 
 非常に意義のある優勝だと思う。こういったCUP戦は優勝してこそ、その価値が出るものだと思うからだ。準優勝ではなかなか記憶には残らないし、1年中をかけて多くの試合をこなすリーグ戦で3位や4位に入ることよりも、残念ながら評価は落ちると見る。
 
 個人的にどちらのFANというわけではないが、今回に限っては大分の優勝を願っていた。日本サッカー…イヤ!九州プロ・サッカーの今後を考えると、ここで大分がタイトルを獲得することには大きな意義があると考えたからだ。
 
 1994年、TEAMは“大分トリニティ”の名で発足した。2002年の日韓W杯招致を目論んでの政官主導での立ち上げ、そして運営だったという。Trinitaとはイタリア語で「三位一体」を意味するらしい。県民・企業・行政が一体となることを表したTEAM名だが、その実、結成の経緯などは民意をおざなりにしたいかにも日本の地方政治らしい?強引な手法だったようだ。
 
 紆余曲折を経て2003年にJ1昇格後は、毎年降格候補にあげられながら、何とか踏みとどまるといった状態。決して強化のための潤沢な資金があるわけでもなく、ウィル、マグノ・アウヴェス、梅崎司といった好選手も、金満TEAMに放出を余儀なくされ続けた。W杯のために作った40000人収容のビッグアイ(現九州石油ドーム)も、終わってみれば維持に苦慮するだけの大きな器。
 
 そんなTEAMに光を灯したのが、2005年途中に監督就任したペリクレス・シャムスカだった。
 この年、最下位争いをしていたTEAMをJ1に留めると、2006年、2007年とJ1残留を果たし、今年に至っては30節終了時で首位に勝ち点2差の4位と、遂に優勝争いを演じるまでになった。
 
 着実な成長を遂げるなかで、確固としたスタイルを確立し維持することは大切だが、その過程において足跡を記すということも非常に大きな意味がある。
 今季非常に頑張ってはいるが、現実的に考えると、正直、リーグタイトルを獲るのは難しいだろう。となると、このナビスコカップのタイトルは、シャムスカ体制が成功を収めているうちに、大分の歩んだ道が正しかったことを示すためにも、絶対に勝ち取って結果を残したかったタイトルだった。
 
 九州一の大都市福岡に居を構えるアヴィスパ福岡がイマイチ!パッとしない昨今。九州唯一のJ1TEAM大分が、ここで歴史に名を残したことは、九州サッカー界の流れに変化を与えそうな気がする。
 
 東福岡、国見、鹿児島実…etc高校サッカーまでは強豪校、逸材が揃う九州も、その先のカテゴリーになると、それらの人材流出の影響もあるのだろうが、長年“サッカーどころ”としてはかなり物足りない状況だった。しかし、今回、大分が「九州にも強いTEAMがある」ということを証明したことは、短期的或いは長期的に見ても、何らかの作用を及ぼすと見ている。
 
 地元大分県からは既にユース上がりのたくさんの優秀な選手がTOPで活躍している。
 西川周作、福元洋平(現G大阪)、金崎夢生、梅崎司(現浦和)はいずれ日本を代表する選手になる素養を秘めるが、一地方CLUBのユースから、これだけ一線級の選手が絶え間なく出てくるのも異例だ。
 
 イヤ!いずれも国見で全国制覇してプロになった三浦淳宏や永井兄弟に代表されるように、かねてから逸材を輩出する土壌はあった。それが他に大きく流れることなく出てくるようになったのが、大分トリニータ誕生以降昨今の状況。そして、大分県だけでなくその周辺に対しても影響を与えそうなのが今回のナビスコカップ制覇だ。
 
 タイトルを獲ることは自信にも繋がるしCLUBの格を一段上げる↑
 当然、そんなTEAMはより注目を集めるし見られ方が変わる(もちろん政官民的にも)。もはや来年、大分を数年前のように降格候補と捉えてリーグを見るものはいないだろう。このタイトルを獲ったTEAMは、その後確実にJ1の中で強豪として認知されるようになる。
 政官主導でSTARTしたTEAMにも、今では国立のバックスタンドで声援を送ったようなたくさんのサポーターが後押ししている。そして、これからも、今回の優勝に感銘を受けた者をくわえた、より多くのFANが末永くサポートし続けるだろう。
 
 と、まぁ、一つタイトルを獲ったことで、TEAMが1RANK-UPするだけの可能性が大いに拓けてきたように感じるのだ。
 
 これまでのJの歴史の中で今ひとつパッとしなかった九州のJ1TEAMだが、大分が九州サッカーの中で一つ核となる可能性を示したそんな優勝だったと捉えている。
 
 日本サッカー、Jリーグを将来的に考えると、“サッカーどころ”九州にそういったTEAMが表れそうだと感じられたことは、大変に喜ばしい。願わくばこの優勝が更なる飛躍の未だ過程に過ぎないと思いたいものだ。

posted by JIN18 |19:52 | ○蹴球雑記系 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年11月03日

Tottenham Jet Coaster

 今や時の人ならぬ“時のTEAM”といっても差し支えないだろう。
 マンU相手のハル・シティの追い上げも見事だったが、ロスタイムに決勝GOALをあげ首位リヴァプールをうっちゃったトッテナム・ホットスパーの戦いは、やはり今節最大!のインパクトを与えてくれた。
 
 激動の1週間だった。
 10月29日、ファン・デ・ラモス監督が遂に解任された。
 何しろ、プレミア開幕以来二つの引き分けを挟んで5連敗。4節で最下位に沈んで以降、一向に浮上の気配を見せないだけに、フロントとしてもここが我慢の限界だったのだろう。これ以上の停滞は取り返しがつかなくなる。
 
 後任に電撃就任したのがハリー・レドナップというのもかなりの驚きだった。というのも、その時点でレドナップは同じプレミアのポーツマスの指揮を執っていたからだ。順位は7位。ポーツマスのCLUB規模を考えれば、決して悪い位置ではない。プレミアのような整った一流リーグで、SEASON中に他TEAMの指揮を執っている監督を引っこ抜いてくるなんてのは、あんまり記憶にない。
 
 例えば、浦和レッズが好調大分のシャムスカ監督をいきなり引き抜いて据えるような感覚…。うーん、どうしても違和感が拭えない。。。
 
 とにもかくにもレドナップを迎えたスパーズ。早速レドナップ就任日に行われた9節・ボルトン・ワンダラーズとの一戦は、そういった経緯からもかなり注目を集めることになった。とはいっても、レドナップにとって時間的にいきなり何かを施せるものではない。あとは電撃のShock!が選手のモチヴェーションや精神面にどういった影響を与えるかだ。
 
 が!ロマン・パヴリュチェンコのGOALで先制すると、相手に退場者が出るという幸運にも恵まれ、交代出場のダレン・ベントが追加点のPKを決め、2-0でシャットアウト勝ち!
 
 どうやら電撃のShock!は良い方に作用したようだ。
 
 続く水曜のアーセナル戦は一頃のスパーズらしく?激しい撃ち合いの末4-4のドロー。
 ロビン・ファン・ベルシのFINE GOALが決まって4-2となったときには、正直、敗色濃厚に思えた。が!終了間際に驚異の粘りを発揮し、何と89分にジャーメイン・ジェナス、ロスタイムにアーロン・レノンが立て続けにGOALをあげ、限りなく勝利に近い勝ち点1をもぎ取ってしまった(アーセナルはダメージが大きかったのか、週末のストーク・シティ戦でまさか?の敗北)。
 
 そうして迎えたこの週末のリヴァプールとの一戦。
 早々に先制点を許すと、その後もポストに救われたりバーに救われたり(ともにジェラード弾)と冷や冷やモノの展開が続いた。ボール支配率は60分過ぎまではほぼ3:7。フェルナンド・トーレスの不在や相変わらずロビー・キーンが不発など、相手がFINISHを決めきれないこともあって最小得点差だったとはいえ、最下位と首位の対決といった構図どおりのGAMEだった。
 
 それでも「また何かをやってのけるのではないか!?」という期待感がスタジアムを覆い漂う。
 
 はたして…69分、CKから上がったボールをレッドリー・キングと競ったジェイミー・キャラガーのHEADが、自陣GOALに突き刺さる。
 
 1-1
 
 押されていたスパーズが俄然試合を盛り返していき、際どい場面を創出していく。
 90分、左サイドから内に入ったデイヴィッド・ベントリーがやや強引に右足を振り抜きミドル弾を放つ。GKのホセ・マヌエル・レイナが左に横っ飛びして弾いたボールがライン際に転がる。右からフォローしたダレン・ベントが低いクロスを送ると、中央に入っていたパヴリュチェンコが右足で合わせてGOAL左へ流し込んだ!
 
 またもやロスタイムの劇的な一発!!
 
 いやはや驚いた!
 
 これが10日ほど前まで不振に喘いでいた同じTEAMだろうか。。。
 【勝ち続けることで選手は自信を付けるしTEAMは良くなる】とは、よくいわれるところだが、それを目の前で体現した選手たちは、プレミア開幕から2ヶ月以上勝利がなく、何か自信なさげにピッチに立っていた頃のそれではない。
 
 確かに開幕以来、決して内容的には悲観するほど悪くはなかった。良い攻撃をしている時間帯もあった。ただ、相手に先制点を許すとそこは未勝利TEAMゆえの悲しさか、焦りが生じ前掛かりになったところで追加点を奪われ万事休す。という試合がいくつもあった。
 
 この1週間で得た勝ち点は7。
 これまでの状況と対戦相手を考えれば、出来すぎともいえる結果だ。
 
 ただ、先週末からの3試合を観る限りTEAMは確実に良くなっているようにも感じられる。開幕時から期待しているルカ・モドリッチは、アーセナル戦の同点弾のアシスト?となった、ロスタイムの左ポスト直撃ミドルが、この1週間のPLAYのなかでは強く印象に残るが、センターMFとしても対峙する選手との間合い、味方へのPASS出しのタイミングがだいぶ掴めてきているように映った。周囲との連携が更に向上すれば、もっと活躍できるだろう(ヴェンゲルがホントに欲しがりそーだ)。
 
 もう一人の期待の星☆パヴリュチェンコも、まだまだフィットしきれていないとはいえ、この1週間で2GOAL。結果を残すことが、早期適応への近道なのはいうまでもない。
 
 そして、リヴァプール戦で2GOALに絡んだダレン・ベント(1点目はベントが左ゴールライン際で粘って上げたクロスがCKに)。ボルトン戦、アーセナル戦とともに交代出場でGOALをあげていることが買われたわけだが、3試合ぶりのスタメン出場で起用に応える活躍を披露した。何となく、今しばらくLUCKY BOY的存在になりそうな気がしてならない。
 
 TEAMにレドナップが加わったことで化学反応でも起こしたようなトッテナムの変貌ぶりだが、9日のUEFA杯ではモドリッチの古巣ディナモ・ザグレブと、プレミアでは8日にこれまた何かと今季注目を集めるマンチェスター・シティと対戦する。いずれも非常に楽しみなCARDだ。
 今季開幕時から注目していたTEAMではあるが、一旦落ちるところまで落ちた奈落の底から急浮上したジェットコースターがどこまで昇るのか…、遅まきながら復活した古豪の反撃から、ちょっとしばらく目が離せなくなりそうだ。

posted by JIN18 |20:18 | ◎世界蹴球雑記系 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年11月02日

■ モンテネグロの至宝!

■ モンテネグロの至宝!
 先日、ふと、付けたTVでインテルTVがやっており、vsフィオレンティーナ戦ではじめて“モンテネグロの至宝”ステファン・ヨヴェティッチ(フィオレンティーナ)のPLAYを目にした。

 ヨヴェティッチは今季パルティザン・ベオグラードから800万ユーロ(約13億円)の移籍金で加入した19歳のFW。マンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリーといったSUPER☆BIG-CLUBも本気で獲得を狙うなか、セリエAを新たな活躍の舞台に選んだ。

 ポジション的にはセカンド・ストライカーだろうか。アイマールとオルテガとブルノヴィッチを足したような?風貌(何のこっちゃ…)。
 なかなか小回りの利くドリブルができ、ミドルレンジから狙えるパンチ力もある。スキルとSHOOTの精度にはまずまずの好印象。
 かなり将来を嘱望される存在で、モンテネグロが生んだ偉大な英雄、デヤン・サヴィチェヴィッチやプレドラグ・ミヤトヴィッチと比べられることも多いが、タイプ的には後者のほうがより近いと感じた。ちなみに今季ヨヴェティッチがフィオレンティーナで背負う背番号⑧は、二人の英雄も好んで付けていた数字だった。

 同タイプでフィオレンティーナには、アドリアン・ムトゥがエースとして君臨するが、近い将来その座を脅かす存在になる可能性は十分に秘めている。

 この試合では74分からの交代出場。わずか15分強のPLAY時間だったが、期待度とそれに伴う実力の片鱗は窺えた。飛躍の条件はズバリ!GOALをどんどんあげることだろう。FWというポジションだけに、それが自らの価値を示す一番の近道になる。

■ 止まらないホッフェンハイム&イビシェヴィッチ!
☆今季ブンデス得点RANKING(7節終了時点)
 1位 13点 ヴェダド・イビシェヴィッチ(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ/ホッフェンハイム)
 2位  8点 パトリック・ヘルメス(ドイツ/バイエル・レヴァークーゼン)
         アルトゥール・ヴィフレニャク(ポーランド/アルメニア・ビーレフェルト)
 4位  7点 ミリヴォイェ・ノヴァコヴィッチ(スロヴェニア/1FCケルン) 
         クラウディオ・ピサロ(ペルー/ヴェルダー・ブレーメン)
 6位  6点 デンバ・バ(セネガル/ホッフェンハイム)
 7位  5点 ヂエゴ(ブラジル/ヴェルダー・ブレーメン)
         ケヴィン・クラニィ(ドイツ/シャルケ04)
         マリオ・ゴメス(ドイツ/VfBシュトゥットガルト)
         セバスティアン・フライス(ドイツ/カールスルーエ)

 TOPをひた走るヴェダド・イビシェヴィッチが、今節も先制点とダメ押し点をGET!1得点目はカウンターから。右から上がったグラウンダー・クロスをファーで待ち構え右足で流し込んだ。2得点目は左サイドでセヤド・サリホヴィッチが蹴ったFKをHEADで合わせたもの。
 …ということは、当然TEAMを快勝を収めたということになる!4-1でカールスルーエを一蹴!これで5連勝、9節で立った首位の座を、今節もまた堅持した。11節を終えて3点以上取った試合が6試合!と、半分を超える破壊力を誇る攻撃陣では、デンバ・バも得点RANK-Best10に顔を覗かせている。

 イビシェヴィッチ、サリホヴィッチとともにこのセネガル人の長身アタッカー(190cm)もここにきて評価も急上昇↑だとか…。ボーフム戦でのCK崩れで右サイドから入ったグラウンダーを、右足ヒールでGOALに流し込んだ味なGOALが印象に残る。

 セネガルといえば、日韓W杯で旋風を起こしたことがまだ記憶に新しい。エル・ハッジ・ディウフやブバ・ディオプらはまだまだ老け込む歳ではないはずなのだが、逸材揃いのTEAMも2010年W杯は何と!アフリカ1次予選で既に敗退している。それはアフリカ・サッカーの奥深さの表れともいえるし、いくら良い選手を揃えていても、TEAMとしてしっかりできていないと勝ち抜ける時代ではないことを改めて感じさせられる。

 話をホッフェンハイムに戻す。
 アタッカーが順調にGOALを重ねていることもあって、リーガで最初に30得点突破のTEAMとなった。12月最初の試合となるバイエルン戦までは、比較的与しやすい相手との試合が続く。今季欧州CUP出場権を得たら、それは『奇跡的躍進である』とは以前述べたとおりだが、どうやらヘルプスト・マイスターすら視野に入ってきそうなそんな勢いを感じる。

posted by JIN18 |23:01 | ♡南スラヴ系 | コメント(2) | トラックバック(0)
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