2008年07月30日
それがどうしてなのかは明確に説明できないのだが、何か胸騒ぎがした。
強いていえば、国立競技場へ向かう道すがら、すれ違う誰かが話す「今日って雨降るんじゃなかったっけ!?」という言葉が、意識の深層に残ってでもいたのか!?
とにかく、これまでに何十試合とサッカーを観に行ったなかで、途中で席を立って岐路に着いたことなどなかったのだが、昨夜は前半を観終えたハーフタイムの段で、何故か「もう充分」と満足感を得て退席してしまった。
国立競技場で行なわれた日本五輪代表vsアルゼンチン五輪代表戦。
期待のリオネル・メッシこそ、所属するバルセロナが合流を許可しないためスタメンに名を連ねられなかったが、フェルナンド・ガゴ(レアル・マドリー)、ハヴィエル・マスケラーノ(リヴァプール)、ファン・ロマン・リケルメ(ボカ・ジュニオルズ)、セルヒオ・アグエロ(アトレティコ・マドリー)といった注目どころは軒並みスタメン出場。多くはそのまま2010年のA代表の主力にもなりそうな豪華なメンツだ。
観る側もそれをよく心得ているということか。
久しく不人気ぶりが叫ばれる代表まわりの試合だが、この日のスタンドはほぼ満員に埋まった。五輪代表の壮行という意味合いの他に、或いはタレント揃いの“セレステ・イ・ブランコ”観たさで集った人も数多くいたことだろう。
キックオフから引き気味の日本に対しアルゼンチンのほうが攻め込む展開で試合は推移。日本はボールを奪うとサイドからの素速いカウンターで好機を得ようと攻撃を試みる。特に右の内田のスピードは北京でも相当な武器になりそうだ。スピードに追いつけない相手DFが再三ファウルで止める場面が目立った。
ただ、内田の右サイド以外は正直北京でもあまり期待できそうにはないように感じられた。左の安田あたりは一人ガツガツ!と相手に当たり、気合いが入っているところを見せたが、積極的な攻めの反面DF面では随分苦労していたか!?アルゼンチンが安田のサイドを使って攻めてくる場面が結構目に付いた。
アルゼンチンは見るからに調整段階であることが窺えた。トップスピードで遮二無二攻めるとか、荒っぽいほどガツガツくるとか、何が何でも勝利を…というような気合いや執念を感じる場面はなかった。大切な大会前の調整試合だ。激しいコンタクトを裂け、怪我をしないようセーヴしてPLAYしているように見えて仕方なかった。
ガゴあたりは前後左右を精力的に動き回り献身的に攻守をサポートしていたが、キャプテン☆リケルメは繋ぎに絡む以外は終始テレテレ♪(というと表現が悪いか…)と走っている。「試合後はタカ(高原)とスシでも食いに行くぜ!」なんて思っていたわけではないだろうが、一撃必殺のPASSを通すとか、鬼のようなKEEP力を発揮する場面は、前半に関してはついぞ観られず。。。
そんな形で前半を終了。
試合の位置付けを考えると、正直、後半も大きくGAMEが動くような気がしなかった。前半を観ただけでも両TEAMの力がある程度見て取れた気もした。
アルゼンチンは現況60%の出来だが、それが本気度100%のフルになり且つ!メッシが加わればやはり優勝候補の一角になりそうだ。日本は大敗はしないだろうが、やはり得点をあげるのはかなり苦労しそう。Groupに同居するTEAMの力を考えれば、厳しい戦いが続きそうな印象だ。
ハーフタイムに入った段でそんなような思いを巡らせていたら、冒頭に記したように「もう十分」という気になってしまった。そうして思い切ってスタジアムを後にしてしまったのだが。。。
地元に着いてアーケード街を歩いていると、いきなりスコールのような雨がアーケードの屋根を叩く音がした。胸騒ぎ的中!?そして、試合は0-1とリードされた後半39分に、何と!雷雨のために打ち切られたというではないか!
反町JAPANにとっては、まさに壮行試合に水を差された形だ。願わくば、この大雨がTEAMの悪い部分を洗い流してくれたと思いたいところだが…。決して北京での五輪代表の未来に対する暗示ではあってほしくないものだ。
北京五輪Group-Bに属する日本の緒戦は、8月7日アメリカとの対戦で幕を開ける!
posted by JIN18 |22:14 |
○蹴球雑記系 |
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2008年07月26日
まだまだ引退するような歳じゃないどころか、その実力とキャリアを考えれば今夏EUROでも主力になっていてもおかしくないはずなのだが、どうやら度重なる怪我には勝てなかったようだ。
未だについ最近のようにも感じてしまう98年のフランスW杯。当時、国内で“クロアチアのライカールト”とその将来性が注目を集めていたトゥドールは、弱冠20歳の若さで代表TEAMに抜擢されると、世界3位に輝いたW杯では3試合に交代出場。大会後には名門ユヴェントスへ移籍するなど、新世紀のクロアチア・サッカーの旗手を担う存在として、大いに将来を嘱望された存在だった。
元々はセンターバックの選手だが、ユヴェントスでは右サイドバックや中盤で起用されることも多く、ユーティリティな能力を兼備していた。昨季から、キャリアをSTARTさせた母国のハイドゥク・スプリトに移籍していたが、完治しない怪我によりなかなか出場がままならない状態が続き、当然のことながらEURO2008への出場もならず、そのまま今回の引退に至った形だ。
改めて思うのが、どんな競技に限らず「怪我に強い」ということは、名選手の一つの条件になるということだ。常にTOPコンディションでいられるに超したことはないが、なかなかそれを維持し続けるのは難しい。怪我をしないことも一つの才能だと思うし、調子が悪くとも、最低限のパフォーマンスを維持することは、TOTALで安定したキャリアを築くうえでは重要になる。
いくら優れた才を持っていても、それをいかんなく発揮できる機会がなければ宝の持ち腐れというものだ。日本でいえば、かつての磯貝洋光、或いは今の小野伸二あたりが、度重なる怪我に見舞われ、本当の意味での名選手になり損ねた存在に思える。。。
EURO2008でも多くの若手が躍進した印象が強いクロアチアだが、センターバックに関しては人材が少し不足しているように感じる。それは、本来中心に君臨しているはずだったトゥドールやイゴール・ビシュチャン(ディナモ・ザグレブ)といったU-21の頃から期待されていた逸材が、当時の予想と期待に反して欠けてしまったからに他ならない。
ロベルト・コヴァチ34歳。ダリオ・シミッチ33歳。ヨシップ・シムニッチ30歳。
経験豊富なベテラン勢は引き続きTEAMに残るようだが、彼らを押し出して凌駕する下からの突き上げがないと、2010年に今EURO以上の躍進を遂げるのは、確定要素とはなりえないだろう。
posted by JIN18 |09:36 |
♡南スラヴ系 |
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2008年07月22日
WOWOWで放送されていた『GOAL2』の録画を観ました。
STORYは説明する必要もナイほど至極単純ですが、映画として十分成り立っていると思いました。さすが!FIFAが巨額を投じているだけあってよくできています。
実は第1作は映画館で観たのですが、その時ほとんど貸し切りと言っていいくらいあまりにも閑古鳥が鳴いてる状態で、『2』のほうは確か同館で上映されてなかったんです(確か)。それで何とな~く見過ごしていたのですが、今回の『2』を観て、現在鋭意編集中で来年公開予定らしい?続編の『GOAL3』も是非とも観てみたいと思いました。
『2』は主人公がレアルに移籍してのお話ですが、スティーヴ・マクマナマンがアシスタント・コーチ役で出ているのには結構ウケました(最初選手で出てるかと思ったら違いました)。
ちなみに、エンディングでFEEDERの「FEELING A MOMENT」が使われていたのですが、結構Goo♪でした。FEEDERは「JUST THE WAY I'M FEELING」がfootballのコンピレーションALBUMに収録されていたりしたこともあります。英国系のアーティストはfootball好きな輩も結構多いのですが、彼らも何かfootballに縁があるのでしょうか??
さて、EURO2008まわりで音源を集めていますが、だいぶ揃ってきつつある今日この頃。
■ 選手入場曲:
Seven Nation Army/The White Stripes
■ GOAL後の曲:
Vincenzo Bellini/SAMBA DE JANEIRO
■ UEFA EURO 2008 Intro Theme
EURO 2008 ANTHEM/Rollo Armstrong
■ WOWOWの名場面集エンディング
I Will Be/Leona Lewis
■ NIKEのCM曲
Don't Speak/Eagles Of Death Metal
■ スラヴェン・ビリッチ(クロアチア)所属BANDの代表応援song
Vatreno ludilo/Rawbau
今、不明なモノのなかで最も気になるのが、WOWOWの試合毎の放送エンディングで流れていた「The UEFA Champions League Theme」にも似たコーラスの入った曲。あれはいったい何なのでしょう??
探しても探してもなかなかHITしませんね…(^^;
posted by JIN18 |23:38 |
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2008年07月12日
6月29日(日本時間30日早朝)の決勝が終わってまだ10日を過ぎるぐらいですが、もう何だかEUROが随分前のことのような気もする今日この頃。
大会前の予想からはじまってここまで31回綴ってきたEUROの項、『アルプスの麓で目指すアンリドロネーの頂!』も、今回の大会Best-GOAL選定を締めにひとまず終了としたいと思います。
【5位】 ウェスレイ・スネイデル(オランダ) イタリア戦
相手CKボールをDFがクリアした落下点に入ったスネイデルが、ワンタッチで横のファン・デル・ファールトへ落として自らは縦へDASH!ファン・デル・ファールトはそのまま縦へは出さず、センターサークル付近で左を見やると、一気に左サイドを駆け上がってきていたファン・ブロンクホルストへ長いスルーパスを通す。受けたファン・ブロンクホルストが早めに逆サイドへ長いボールを送り、それをカイトがHEADでGOALニアへ落とす。最後はスネイデルがダイレクトボレーで飛び出すGKブッフォンのニアを抜きGOAL!
今大会猛威を奮ったオランダの強力カウンターのなかでも、世界王者の焦りを誘ったこの2点目のGOALは印象深く意味深い。スピードとダイナミックな展開力が凝縮された、まさにオラニエらしい一撃だった。
【4位】 フィリップ・ラーム(ドイツ) トルコ戦
ドリブルで内へ切れ込んだラームが、ヒッツルスベルガーにボールを預けてGOALエリアに侵入すると、リターンを受け取りGOALへ向き直る。飛び出し滑り込んできたGKリュシュトゥの上を抜きGOAL上方へ突き刺すSHOOT!は、この試合のドイツの決勝点となった。
この試合で一旦は同点に追いつかれるセミフのGOALが生まれた際、クロスを上げたサブリにサイドで抜かれたり、決勝でも先にボールに追いつくと思いきやSPEEDを緩め、フェルナンド・トーレスに上手く裏から回られ決勝点をかっさらわれるなど、DF面では都度都度課題を残したラームだが、積極的に攻撃参加したときは幾度もチャンスに絡むなど、持ちうる攻撃センスの高さを存分に示した。
【3位】 ズラタン・イブラヒモヴィッチ(スウェーデン) ギリシャ戦
スローインからのボールを受けたイブラヒモヴィッチが反転。ラーションとのワンツーでDFを交わし、エリア外あたりまで走り込むと、リターンをダイレクトで撃ち抜くSHOOT。真っ直ぐ伸びた弾道が、そのまますごいSPEEDで左ネットに突き刺さった。ちょっと日本人では打てないだろうな…という、まさに驚弾!と呼ぶに相応しい一撃だった。
このGOALが生まれるまで、代表では何と!2年半強GOALがなかったというが、ちょっと信じられない!?
続くスペイン戦でも、決してフィジカルの弱くないセルヒオ・ラモスに尻餅を付かせるブロックを決めて、シュートコースを作りGOALをあげるというSUPERな一撃を見舞ったが、これで今大会コンディションは完璧ではないというのだから、完調の暁にはいったいどうなるんだ!?
CLUBレヴェルでの活躍に疑いの余地はないが、代表ではまだその持ちうる才の片鱗を覗かせたにすぎない。もっとスゴイことをやってのけそうなポテンシャルを秘めていると感じるし、今後それを披露することに期待したい。
【2位】 シャヴィ・エルナンデス(スペイン) ロシア戦(準決勝)
センターサークル内のセナがその外にいるシャヴィへパス。素速く反転したシャヴィが縦へドリブルすると左のイニエスタへボールを送り自らはエリア内へ。大外をカプデヴィラが上がりDFの注意を引きつけた一瞬、エリア内で手前へ切り返したイニエスタがDF間を通す低い浮き球を送ると、加速したシャヴィがダイレクトで右足ボレー。
普段から同CLUBでPLAYする息のあったバルサコンビが生み出したGOALは、美しいと呼ぶに相応しい一撃だった。スペインは同じような?GOALをフェルナンド・トーレスがスウェーデン戦で決めているが、こういった形は十八番!?
【1位】 バスティアン・シュヴァインシュタイガー(ドイツ) ポルトガル戦
左サイドセンターライン付近でポドルスキが、2つのワンツーをダイレクトで交わして一気に縦へSPEEDで抜けると、GOAL前へグラウンダーのクロス。このポドルスキの一連の動きに連動して、センターサークル付近から一気に加速してGOAL前まで走り込んでいたシュヴァインシュタイガーが、そのSPEEDを緩めることなく右足スライディングボレーで、このボールをGOALに突き刺した一撃!
ダイレクトボレーのSHOOT!という点で、シャヴィのGOALとどちらを1位にするかかなり迷ったが、ドイツが誇る若武者2人が、文字通り相手陣内を縦一杯に切り裂いたSPEED感溢れる電光石火の一撃を、今大会BEST-GOALに選定したい。
ともに23歳(大会期間中)という2人は、今後もドイツを背負っていく逸材だ。
今大会ではポドルスキ3GOAL、2アシスト。
シュヴァインシュタイガー2GOAL、2アシスト。
シュヴァインシュタイガーのGOALはいずれも、左からポドルスキが上げたクロスを決めたものだ。
左右の両翼を担い今大会でも印象に残る活躍をした2人は、これからもしばらくドイツの攻撃の中心に据わり続けることだろう。
それなりのGOAL数があがった今大会ですが、いざBEST-GOALを選ぶとなると、結構迷わされました。数はあっても、何か突出したSUPERなGOALに欠ける印象は否めません。
SELECTするにあたって、ドイツW杯で選んだBEST10GOALを見返してみましたが、その文字面眺めていてもSCENEが浮かんできそうな、なかなかバラエティに富んだGOALが名を連ねていました。
今大会に関していうと、いわれている通り新しいボールの影響もあったでしょうか。。。FKは確かバラックとデ・ロッシの二発。ロングレンジからGOALに突き刺さるSHOOT!というのもなかった気がします。
ただ、昨今、上のステージへいくに従ってGOALが減る傾向にあるのが、今大会は準決勝、決勝あたりでも結構点が入ったり良いチャンスができてたりしていたのは、良い傾向だと思います。
というか、ドイツからまさか2つも選ぶとは。。。
TEAMとしてはもう一つ感もあったドイツですが、GOALの場面は結構印象深いものがあったということでしょうか!?
惜しくも?選からは外れましたが、決勝でのフェルナンド・トーレスのGOAL、ペペのトルコ戦での先制点、アルシャフィンのスウェーデン戦でのスライディングシュート、或いはニハトがチェコ戦で決めた逆転弾なんかも結構印象深いGOALだったことを付け加えておきます。
posted by JIN18 |23:58 |
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2008年07月07日
どうやら世界蹴球界のお偉方はこの曲が相当気に入っているようだ。
The White Stripesの「Seven Nation Army」
EURO2008では選手入場の際に掛けられていた。ドイツW杯では、優勝したイタリアチームが決勝戦終了後にこの曲を合唱したことでも有名だ。
04年グラミー賞でBEST ROCK SONG賞を受賞した「Seven Nation Army」を初めてスタジアムで耳にしたのは2006年末のこと。FIFA世界クラブ選手権決勝観戦に横浜国際競技場を訪れた折、HALF TIMEの競技場スクリーンで、その年のドイツW杯のハイライト映像が流されていた際、そのBACKで使われていたのがこの曲だった。
曲自体も気に入ったのだが、映像とのCOOLなMATCHという点でも大変素晴らしく、なかなかにfootballに合うように感じたのをよく覚えている。
しかし、NATIONAL TEAMの入場曲といえば崇高な?「FIFA ANTHEM」があまりにも定番なだけに、一介のロック・アーティストの作品を入場曲にあてがってきたのには、正直ビックリした。欧州では最近結構いろんなスタジアムで流れているそうだが、観衆も心得たもので?MELODYに合わせてしっかり口ずさんで…イヤ!歌っているのが、大会が終わる頃にはすっかり“今大会の定番”になっていた。
さて4年後だ。
2年後のW杯は「FIFA ANTHEM」が譲れないとして、次のEUROではいったい何が掛かるだろうか??同じ曲じゃあまりにも芸がなさすぎるし、UEFAの皆さんが何を選ぶかに密かに注目してみたいな…なんて思う今日この頃。
ちなみに、GOALが決まった際に掛かっていた曲は正式には何ていう曲なのでしょう??
そして、NIKEのCMで掛かっていた曲は??
このあたりの捜索入手にしばらくは勤しむことになりそうです。
posted by JIN18 |22:22 |
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2008年07月05日
■ EURO出場国拡大!?
EUROの出場国が2016年から24ヵ国に拡大される見通しだという。
「多すぎるだろう…」というのが率直な感想だ。個人的には現状の16でもギリギリだと思う。
セルビア
ベルギー
ウクライナ
アイルランド
イングランド
デンマーク
ブルガリア
スコットランド
Plus8ぶんを今大会不出場国のなかからざっとPick Up!してみたが、正直、国の『名』で選んだので、現状の『実』力が本大会のレヴェルに値するか微妙な国もある。が!これ以上どこを引っ張り出しても、レヴェル的にはさして上がるとは思えない。
個人的には8ヵ国のときでもそれなりに楽しめた。何しろわずか『8つ』の枠だ。イタリアやスペインのような大国でも、欧州予選で敗退し、本大会出場が成らないことも珍しくなかった。それだけに、本大会に出場すること自体が既にステータスだった。選りすぐりの強豪のみ顔を揃え、まさに、“SMALL IS BEAUTIFUL”を体現していた。
東西冷戦の終了を境に、欧州に国が激増しただけに1996年の16ヵ国への拡大は理解できるところだが、24ヵ国となると明らかに本大会に出場するレヴェルに満たないTEAMが出そうな状況が懸念される。
最も、これだけ枠が増えれば、ライアン・ギッグス(ウェールズ)やヤリ・リトマネン(フィンランド)、エイドゥル・グジョンセン(アイスランド)といった代表TEAMが弱くビッグトーナメントに縁のない選手たちが、大舞台に立てる可能性は増える。
更にGroupリーグの消化試合は間違いなく減ることだろう。
同じく24ヵ国の出場枠だった1994年までのW杯同様、成績の良い3位TEAM4ヶ国が決勝Tに進むことになるので、最終戦まで突破を賭けた戦いが繰り広げられるに違いない。今大会では3戦目で消化試合になり、既に突破を決めたTEAMはメンバーを控えに入れ替える試合がいつになく多かったが、そういったケースは回避できるかもしれない。
そう考えるとレヴェルを考慮して一概に否定ばかりというわけにもいかなくなるのだが、まぁ、枠が増えれば旧ユーゴ系の国もそれだけ多く本大会に進める可能性も出てくる(マケドニアやモンテネグロ・クラスでも可能性は出てきそう)ので、気の早い話だが8年先の大会はそのあたりを楽しみにしてみたい。
■ “皇帝”続投!?
“皇帝”の愛称で知られるトルコのファティフ・テリム監督が、このほどトルコサッカー協会との間で2年間の契約延長に合意し、2012年まで指揮を執ることになったとか。。。
というか、EURO準決勝のドイツ戦が終わった後は「勇退」を明言していた記憶があるのだが!?どう心境が変化したのだろうか。。。
個人的には勇退で良かったんじゃないのかという気がしないでもない。EUROで奇跡的な勝利を連発し大躍進を見せたトルコだが、それは一過性のものだと感じるからだ。思い切って多くの新しい選手を積極的に招集・登用(負傷者が多かったこともあるが)した点は買えるが、戦前から不安視されていたDF面の整備だとか戦術的な部分では、正直、改善されていたようには見えなかった。
個々に能力ある選手たちが気合いで頑張り続けた結果、賽の目がたまたま良い方に転がったような印象が強い。継続性に繋がる勝ち方だったかというと疑問が残る(自信は付いただろうが)だけに、この大会前までずっと迷走していたというテリムが、ここから劇的に良いTEAMを作り出すとは思えないのだ。
とはいっても、曲がりなりにもBest4という好成績を残してしまった。相応の理由がなければ普通は続投に至るところだが、本人が自分から「辞任する」と述べたので、格好も付くし全てが丸く収まるしトルコ代表にとってはBestな選択だと思ったのだが、舌の根乾かぬうち…ではないが、気が付けば辞任どころか契約延長。
来たるW杯予選でトルコがどういった滑り出しを見せるか!?個人的には好きなTEAMだけに、願わくばテリムが今EUROでの経験を生かして、しっかりとしたTEAM作りを更に進めてくれるよう期待したい。悪いほうの予感が当たらないことを祈るばかり。。。
■ KYドメネクも続投…。。。
テリムの契約延長もビックリしたが、もっと驚かされたのがフランスのレイモン・ドメネク監督の続投だ。フランス・サッカー連盟の投票では、留任支持が18票、反対が0票、棄権1票だったというが、「正気かよ!?」と思わざるをえない。。。
ジダン世代の残り火でドイツW杯では何とか準優勝をはたしたものの、今大会のフランスには何ら見るべきものはなかった。過渡期を迎えたTEAMは新しい世代への移行が望まれるところだが、今大会でも将来を嘱望される若手を上手く使いこなせなかったドメネクに、はたしてそれを成せる手腕があるだろうか。
印象といえば、変な拘りとKYな失言・発言のIMAGEしかない。実状に則していないシステムへの拘りだとか、例の敗退記者会見での求婚発言とか。。。他にいったい何をもたらしただろう??
ディディエ・デシャンでも良いし、新しいTEAMを育てるという観点ではアルセーヌ・ヴェンゲルなんかピッタリ☆マッチしそうだが、とにもかくにもドメネク続投と。
連盟役員たちの胸の内が全く読めない。
南アフリカW杯予選、フランスはGroup7に属する。同組にはルーマニアやセルビアといった侮れない相手が同居するが、下手すれば次のW杯、欧州予選敗退もありえるような気が…。。。
posted by JIN18 |20:49 |
◎世界蹴球雑記系 |
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2008年07月04日
EURO2008の優秀選手23名とBest11を、独断と偏見で選んでみたいと思います。
まずは優秀選手の23名。
GK
ジャンルイジ・ブッフォン(イタリア)
イケル・カシージャス(スペイン)
DF
ペペ(ポルトガル)
ハミト・アルティントップ(トルコ)
カルロス・マルチェナ(スペイン)
クリスティアン・パヌッチ(イタリア)
クリストフ・メッツェルダー(ドイツ)
ダニイェル・プラニッチ(クロアチア)
ユーリ・ジルコフ(ロシア)
MF
アルダ・トゥラン(トルコ)
ルカ・モドリッチ(クロアチア)
バスティアン・シュヴァインシュタイガー(ドイツ)
ミヒャエル・バラック(ドイツ)
オルランド・エンヘラール(オランダ)
マルコス・セナ(スペイン)
ダヴィド・シルヴァ(スペイン)
ディニャル・ビリャレトジノフ(ロシア)
FW
ルーカス・ポドルスキ(ドイツ)
アリエン・ロッベン(オランダ)
ダヴィド・ヴィジャ(スペイン)
ロマン・パヴリュチェンコ(ロシア)
セミフ・シェンテュルク(トルコ)
アンドレイ・アルシャフィン(ロシア)
決勝Tに勝ち進んだTEAMからというのがまず一つの条件。なので、ハカン・ヤキン(スイス)、ダヴィド・ロゼフナル(チェコ)、ズラタン・イブラヒモヴィッチ(スウェーデン)などなど、印象に残る活躍をしたものの、GroupリーグでTEAMが敗退した選手は省いている。
GKは大ベテラン、エドウィン・ファン・デル・サール(オランダ)あたりもあげたいところだが、やはり、ブッフォンの安定した力とカシージャスの今大会での働きを考慮すると、そのどちらかを外すことはできない。
DFは、試合を経るごとに安定感を増した、スペインのセンターバックからどうしても一人入れたかった!カルレス・プジョルの頑張りは目を惹いたが、逆に地味ながらも淡々と相手の攻撃を跳ね返していたマルチェナのほうをここでは選定。
右のセルヒオ・ラモス(スペイン)も捨てがたかったが、やはり、『トルコ劇場』の数々の好機を演出したアルティントップと、センターバック兼任で良い働きをしていたパヌッチを入れるとなると、惜しいところだが選外にせざるをえない。。。
ドイツの強力センターバック・コンビも双方捨てがたかったが、準優勝TEAMだけに、ここではより印象に残ったメッツェルダーのほうだけを残した。
MFでは、大会序盤に圧倒的な強さを誇ったオランダ勢から新たな発見だった?エンヘラールを抜粋。もう一つぐらい勝ち上がっていたらウェスレイ・スネイデルあたりも選びたいところだった。中盤の底で攻守を支え続けたセルゲイ・セマク(ロシア)、様々なポジションを高いレヴェルでこなしたメフメト・アウレリオ(トルコ)も印象に残ったが、選出数には限りがあるということで、残念ながら落選。UEFA選定の大会MVPに輝いたシャヴィ・エルナンデスも、非常に迷ったところだが、スペイン勢MF3人は多いし、かといってセナやダヴィド・シルヴァも落としがたい。。。というわけでゴメンナサイ!
FWはロッベン以外の5人はすんなり出てきたが、最後の一人を決めかねた。というか!今大会、FWで活躍した選手があまり多くなかった気がする。カリム・ベンゼマ、ティエリー・アンリ、ニコラ・アネルカなど期待のフランス勢はGroupリーグ敗退で問題外。クリスチアーノ・ロナウドも期待通りの活躍をしたとは言いがたい。ドイツが優勝していたらミロスラフ・クローゼを入れても良かったのだが、決勝で良いところなく敗退。大会を通しても総じてあまり奮わなかった印象が強いので×に。
最終的にはルート・ファン・ニステルローイ(オランダ)、ニハト・カフヴェジ(トルコ)、そしてロッベンの中から一人を選ぶことにしたが、2試合の出場ながらキレキレの動きで最も目立っていたロッベンを入れることにした。
さて、上記23人のなかから更にBest11をSERECT。
ヴィジャ
アルシャフィン
ダヴィド・シルヴァ シュヴァインシュタイガー
モドリッチ
ジルコフ セナ アルティントップ
メッツェルダー ペペ
カシージャス
大会得点王のヴィジャとセンセーショナルな活躍を見せたアルシャフィンの2TOPは文句ナシ。決勝Tに入ってからドイツの攻撃を一人で牽引した感もあるシュヴァインシュタイガー、出場した全ての試合で水準以上のPLAYをしたモドリッチも入れたいところ。中盤の底は当初はエンヘラールを入れるつもりだったが、大会TOTALで利きまくっていたセナは外せない。
ペペは個人的に今大会No.1センターバックと見る。さすがにタレント王国ポルトガルが、敢えてブラジルから帰化させただけのことはある。不安定な左サイドのDFを支えたメッツェルダーの円熟の堅守、アルティントップの印象度については既に上記で述べた通り。
迷ったのが左サイドバックと左MFだ。ジルコフ、プラニッチともに攻撃力がかなり目を惹いた選手だが、最終的にはBest4まで進んだジルコフを入れることにした。左MFも準々決勝を終えた段ではビリャレトジノフを一番手と見ていたが、その後の試合で更に安定した活躍を披露したダヴィド・シルヴァが上回った。ポドルスキが得点RANKトップに並べばここに入れる手もあったのだが。。。
最後にGK。前回の項で述べたように、今大会のスペインのターニング・ポイントになったのは準々決勝のイタリア戦だと思っている。そこで勝利を手繰り寄せることができたのは、間違いなくカシージャスの働きが大きい。早くから将来を嘱望されていた逸材が、今大会では名実ともに世界を代表するGKの仲間入りを果たしたといって良いだろう。
大会MVPも前回の項で触れた通りカシージャスを選出したい。今大会のスペインに関しては、特定の誰が…というよりもTEAM全体が素晴らしかった!というのが本音だが、敢えて一人をそこから選ぶとするならば、キャプテンとして素晴らしいTEAMを牽引したカシージャスにMVPを捧げたい。
あくまでも私個人の独断と偏見によるものなので選定を曲げる気はありませんが、「あの選手も良かった!」とか「この選手のここが素晴らしい!」といったご意見があれば、忌憚なく寄せて頂ければと思います。
posted by JIN18 |21:30 |
☆アルプスの麓で目指すアンリドロネーの頂! |
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2008年07月02日
“永遠の優勝候補”が遂にビッグタイトルを手にした。
W杯やEUROの予選、或いは本大会のGroupリーグあたりでは無敵の強さを誇っても、いざ、決勝T入るとコロッと負ける脆さ儚さ。「今大会こそは!!」と信じてもいつも裏切られる…それがまたスペインらしいといえばスペインらしいのだが。。。
しかし、今大会では遂に!その悪しき伝統?に終止符を打った。
マドリードでの凱旋パレードには100万人が詰めかけたという。
とにかく地域意識が強いスペイン。従って代表TEAMのへの興味は薄く、むしろ、人々はその地域を代表するクラブTEAMのほうに情熱を注ぐ…なんていうのは有名な話。従って代表TEAMの試合も、集客・サポートが望めない大都市のスタジアムではなく、地方の小都市で開催されることも珍しくない。
選手にしてもカルレス・プジョルなどは「カタルーニャ代表があれば間違いなくそちらを選ぶ」というし、ドイツW杯に出場していたサンティアゴ・カニサレスはフランコ将軍に心酔する親スペイン派?マドリー育ちのラウール・ゴンサレスやフェルンナンド・トーレスも、カニサレスほどの国粋主義ではないにしろ考え方としてはそっち寄りだとか。。。
かつてのロッカールームでは中央集権の象徴カスティージャ(レアル・マドリー勢)と、反中央集権の象徴カタルーニャ(FCバルセロナ勢)の対抗意識が、そのまま反映されていた時代もあったという。それではいくら力があっても、眼前の試合にBestを尽くせるはずもない(かつてのユーゴのようなモノか?)。。。
しかし、今大会に関していえば、伝え聞くところでは、ベンチの雰囲気が最も素晴らしかったのはスペイン代表だったという。それは、決勝の最後の瞬間まで、勝利に対する集中力が切れないPLAYを見せていたことからも窺える。
「イタリアW杯でユーゴが優勝していれば、国の分裂は避けられたかもしれない」
かつて、イヴィツァ・オシムがどこかで語っていた言葉だが、同じようなことは?スペイン代表に関しても常々いわれ続けていた。「代表TEAMが結果を残せば、人々の代表TEAMに対する関心も変わってくる」と。
この大会ではTEAMだけではなく、観戦するFANも同じように団結していたという。それが呉越同舟なのかは分からないが、スタジアムに足を運ぶFANは、贔屓クラブに関係なく、レアルFANもバルサFANもアトレティコFANも、手を取り合って進撃を続ける代表TEAMに声援を送っていたという(それぞれの地元でどういう扱いかは知らんが…)。
団結するTEAMの進撃にシンクロするように周りの空気も一体化したとき、スペインは本来持つポテンシャルの高さをいかんなく発揮し、遂にはアンリ・ドロネーの頂に登り詰めたのだ。
緒戦のロシア戦はダヴィド・ヴィジャのハットトリックの活躍もあって4-1で完勝。“クアトロ・フゴーネス”+1TOPが有力視されていた布陣だが、蓋を開けてみればルイス・アラゴネス監督はフェルナンド・トーレスとヴィジャの2TOPを採用した。
大会前には若きエース、フェルナンド・トーレスがTEAMにフィットしないことが懸念材料としてあげられていた。1年間、縦に速いプレミアでPLAYしたことで、横への展開を得意とするスタイルになかなか合わなかったのだ。しかし、現在のスペイン最高のアタッカーとしての能力を考慮すると、簡単に外せる選手ではない。そこへきてのヴィジャの大活躍。二人のコンビが良かったことや、“クアトロ・フゴーネス”の一人セスク・ファブレガスが負傷上がりだったこともあるが、結果としてアラゴネスは、この試合での二人の活躍を受けて、“クアトロ・フゴーネス”ではなく2TOPを今大会の基本布陣にする決意を固めたようにも思える。
次戦スウェーデン戦でもこの2TOPが仲良くGOALを決めて2-1で勝利。
Group最終戦ではスタメンで10人の選手を入れ替えながら、前回王者ギリシャを2-1で一蹴!スウェーデン戦のヴィジャの決勝GOALが92分、ギリシャ戦でのダニエル・グイサの決勝GOALが88分と、終了間際に相手を突き放す勝ち方もTEAMに勢いを与えた。
3戦全勝でのGroupリーグ突破。しかし、今回のTEAMがホンモノかどうかはまだ分からないというのが正直なところだった。日韓W杯やドイツW杯でも最高のSTARTを切りながら結局は失速…という前例があるだけに、どうしても見方が慎重になる。
そういった意味でスペインの真の実力を推し量るには、準々決勝で対するイタリアは恰好の相手といえた。今大会芳しくないとはいえ、何といっても現世界王者だ。格下相手では力を発揮するスペインも、いわゆる大国相手だと踏ん張りきれない。大国同士の激突は準々決勝でも屈指の好カードと目された。
予想通りともいえるが、結果的にイタリア戦は今大会でスペインが最も苦しめられた試合となった。イタリアの“カテナチオ”の前に自慢の攻撃力を発揮できずスコアレスでのPK戦突入。何度も泣かされてきた準々決勝の壁だけに嫌な予感が過ぎったが、イケル・カシージャスの活躍で辛くも突破を果たすと、ようやく呪縛を解かれたのか!?準決勝ではロシアに3-0と完勝!
そして、決勝でもスコアこそ1-0と最小得点差だったが、内容的には圧倒的にドイツを上回り見事栄冠を手にした。
振り返ると、やはり、イタリア戦が最大のターニング・ポイントだったという印象だ。内容的にはイタリアの試合だったし、PK戦の段でも勝負弱さという悪しき伝統を考えると、どうにも分が悪いように思えてならなかった。その後の試合を観ると、やはりこのイタリア戦でのPLAYには、選手のなかにも“壁”という意識がどこかにあったのではないかという気がする。
一人威風堂々としていたカシージャスが、抜群の反射神経で勝利と覇権への道を手繰り寄せ、後はTEAMが一気に突っ走ったようにも感じられる。
UEFA選定の大会MVPでは、中盤で活躍したシャヴィ・エルナンデスが選出されたようだが、そういった意味↑では個人的にはカシージャスを大会MVPに推したい。PKの場面だけでなく、常に安定したPLAYでDFを最後尾から支える様には風格すら漂っていた。キャプテンとしてもTEAMをよくまとめ牽引していたに違いない。
カシージャスの好守はいうに及ばず、決勝T以降は無失点とDF陣もよく頑張っていた。ウイーク・ポイントとも見られていたセンターバックの2人は試合を重ねるごとに安定、大会前の風評を吹き飛ばす活躍ぶりだった。セルヒオ・ラモスとホアン・カプデヴィラの両サイドバックもDFだけでなく、都度都度効果的なオーバーラップを見せ攻撃に厚みを加えていた。
中盤の底では攻守のバランスを司るマルコス・セナが抜群に利いていた。本音をいえば、シャビ・アロンソが好きなだけに、大会前はセナが起用されることに不満を抱いていたのだが、この大会での活躍を見ればそれも納得…といったところか。
高いスキルとパスセンス、豊富な運動量を誇るシャヴィ、アンドレス・イニエスタ、ダヴィド・シルヴァのMF陣、そして前述の2TOPの働きぶりについては、ただただ賞賛を送るのみ。
とにかく全員が高いレヴェルで活躍したという印象が強い。UEFAの大会優秀選手にスペインから9人が選ばれたというのも大いに頷ける。前述通りMVPにカシージャスを選定したが、実のところ誰を選ぶか非常に迷った。ヴィジャが負傷せず最後まで出場していたら選んだかもしれないし、準決勝でアクロバティックなSHOOT!を決めたシャヴィの働きも捨てがたい。ダヴィド・シルヴァやセナは常に安定していたし、プジョルの身体を張った頑張りも目を惹いた。
個々に質は高いが誰かが突出していたりそこに依存していたわけではなく、TOTALでTEAMとして素晴らしかった。やはりそんな印象が強い。
■ 今大会のスペインのスコアラー
ヴィジャ×4
セスク
フェルナンド・トーレス×2
デ・ラ・レッド
シャヴィ
グイサ×2
ダヴィド・シルヴァ
7人の選手で計12GOAL。ちなみに12GOALはもちろん今大会出場TEAM中最多だ。
大会序盤はヴィジャの爆発もあったが、その後はまんべんなくいろんな選手がGOALしている。そのことからもTEAMとしてどこからでも攻撃できるTOTALの質の高さが窺えると思う。セスク、ルベン・デ・ラ・レッド、グイサと、控えの位置付けの選手がGOALを重ねている点からは、層の厚さが見て取れる(ギリシャ戦で控えがスタメンだったこともあるが)。
特にセスクは、交代出場で流れを代える支配力を度々披露した今大会のラッキーボーイ的存在。「スペインのベンチに居並ぶ選手は、ウチにくればみんなレギュラーだ」とは、対戦したスウェーデンのラルス・ラーゲルベック監督のコメントだが、ベンチにこのレヴェルの選手がいるということが、いかにスペインのメンバーが充実していたかを物語っている。
2010年に向けての期待は前回記載したので割愛するが、この“無敵艦隊”の進撃はまだまだ続きそうだ。
W杯での最高成績は1934年と1950年のBest4。今EUROでの優勝は44年ぶりだが、1950年といえば何と!58年前!マノーロおじさんも生まれたばかりといった時代の話だ!?
このEUROでの栄冠の余勢を駆って、続くW杯でも新たなる領域・未曾有の頂に足を踏み入れることができるのか。“無敵艦隊”の大航海時代は今まさに幕を開けた!
と信じたい。。。
posted by JIN18 |23:11 |
☆アルプスの麓で目指すアンリドロネーの頂! |
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2008年07月01日
■ ESPAÑA CAMPEÓN ~44年ぶりの戴冠~
【 ドイツ 0-1 スペイン 】
0-1 33' フェルナンド・トーレス(スペイン)
右利きを右、左利きを左に配置して縦へ突破しての攻撃を重視するドイツ
右利きを左、左利きを右に配置して内へ入っての攻撃を重視するスペイン
直前の番組で紹介されていた配置の対比だが、両TEAMの特徴を非常によく表している。
速いパス回しからなるポゼッション・サッカーのスペイン。縦への速さと強さのドイツ。より具体的なTEAMのスタイルという点でも、当然のことながら対局に位置する。
スペインのそれが世界屈指のレヴェルにあることは、今大会屈指のプレスを誇るロシアとの準決勝で、相手に全くサッカーをさせなかったことからも実証済み。ドイツ相手でも十分に通じることは予想が付く。
とはいえ、勝負所でギアを上げ↑無骨ながらも相手を吹き飛ばす勢いで、機を逃さない一気呵成の攻めを見せるドイツの集中力も侮れない。
今大会ここまでの戦いぶりを元に、戦前からスペインのほうが有利ではないかと見られていた対戦だが、逆境になればなるほど真価を発揮するのがドイツの真骨頂だとすれば、本来の出来でないまでも、逆にそれで決勝まで勝ち上がってきたという事実は、底知れない不気味さを感じさせる。
戦前の様々なデータでは、好調なスペインがほぼ全ての項目で勝っていたが、国際舞台の実績という点では圧倒的にドイツが上回る。
実際のところ、勝敗の行方を占うのが非常に難しい顔合わせだ。
90分のなかでどちらの特徴が相手を上回るか。当たり前すぎることかもしれないが、それが焦点になると思われた。
スペインは、太股の負傷で欠場したダヴィド・ヴィジャに代わってセスク・ファブレガスをスタメン起用。今大会はじめてSTARTから“クアトロ・フゴーネス”が顔を揃えた。ドイツは準決勝でふくらはぎを負傷したミヒャエル・バラックの出場が危ぶまれていたが、無事メンバーに名を連ねた。
キックオフからの15分弱、見るからにスペインの動きが堅い。思い切りの良いPLAYが見られず、激しさや積極性・柔軟なリズムの変化も乏しい。これが幾度もタイトルを獲得してきたTEAMと、44年タイトルがないTEAMの差なのか。。。明らかに勝利に対する重圧はスペインのほうに重くのし掛かっていた。
逆にドイツのほうは平常心で試合に臨んでいるように見えた。必然的に序盤はドイツが前に出て、スペインがそれを受ける時間帯となった。
しかし、押し気味に試合を進めながらも、最初に決定機をつかんだのがスペインなのだから、サッカーとは分からないものだ。14分、シャヴィ・エルナンデスからのスルーパスで抜け出したアンドレス・イニエスタが、エリア内で切り返して内へ入れたボールがDFに当たりドイツGOALへ。咄嗟に反応したイェンス・レーマンがこれを弾き何とか難を逃れるが、ドイツにとってはあわやオウン・ゴールという場面だった。
スペインはこれでようやく動きがほぐれてきたようだ。若武者フェルナンド・トーレスのスピードを生かす縦への攻撃が徐々に目に付くようになる。パスの繋ぎにもリズムがでてきて、リスクを犯すPLAYも見られるようになってきた。
22分、上がってきたセルヒオ・ラモスが右からフワリとしたクロスを入れると、眼前の198cmペア・メルテザッカーより遙かに高い打点で捉えたフェルナンド・トーレスのHEADが右ポストを直撃した。
大会前にはTEAMのスタイルへのフィットという面で懸念されていたフェルナンド・トーレスだが、試合を重ねるごとにそういった声は聞かれなくなっていた。この試合でも、精力的な動きっぷりでTEAMの攻撃を牽引、前線で身体を張り、負傷したヴィジャの穴を補って余りある働きを見せていた。
ドイツが最初に迎えた決定的チャンスは24分。左サイドから上がったクロスをファーで折り返し、最後はバラックがボレーでSHOOT!する。しかし、スペインのセルヒオ・ラモスが身体でこれをブロック。惜しくもGOALはならなかったが、ドイツにとっては狙い通りの形でシュートまで持ち込めた展開だった。
一進一退の攻防が続くなか、均衡を破ったのはスペインだった。33分、GOALに背を向けてマルコス・セナからのパスを受けたシャヴィが素速く反転。走り出していたフェルナンド・トーレスへスルーパスを送る。フェルナンド・トーレスは一歩先を行くフィリップ・ラームをスピードで追い抜くと、出てきたGKの鼻先でボールを浮かせる技アリSHOOT!
再三持ち前のスピードでドイツDFに驚異を与えていたフェルナンド・トーレスの、『速さ+強さ+巧さ』が結実した見事なGOALだった。
直後にはまたも絶好機が生まれる。左サイドから切り込んだイニエスタが切り返してクロスを逆サイドへ。上がってきたフリーのダヴィド・シルヴァがこれをダイレクトで狙うが、ここは惜しくも噴かしてしまった。が、先制点で完全に重圧から解き放たれたのか、スペインが自分たちの特徴を生かしたサッカーを全面に出し勢いに乗る。
後半もその勢いが止まらない。
8分、セスクが右のフェルナンド・トーレスにパスを通す。警戒したドイツDFがラインを整え引いたところ、フェルナンド・トーレスが一旦ボールを戻すと、エリア外にポッカリ空いた空間にフリーで待ちかまえていたシャヴィがミドルでGOALを狙った。これはレーマンが弾きポストを僅かに逸れたが、そこで得たCKのこぼれ球をシルヴァがSHOOT!そのボールをセルヒオ・ラモスがヒールでコースを変えようと狙うが、これもポストを逸れる。
何とか状況を打開したいドイツは、トーマス・ヒッツルスベルガーに代えてFWケヴィン・クラニィを投入する。59分には左から入ったクロスを中央のバスティアン・シュヴァインシュタイガーが戻し、バラックがミドルレンジから狙うが、ボールは惜しくもポスト左に外れた。懸命に反撃を試みるドイツの当たりが激しくなり、前への意識が一層強くなる。
ここで守りに入ればドイツにやられる!ということはスペインも重々承知していたのだろう。攻撃に転じ好機を掴むことで、ドイツの反撃の意識をいなしていく。
66分にはFKから入ったボールを、オフライド・ラインの裏へ抜け出したセルヒオ・ラモスが、フリーでドンピシャ!ダイビングHEADを見舞うが、これを咄嗟に反応したレーマンがパンチで弾き出す。そのCKをショートコーナーで受けたイニエスタの強SHOOT!も、ライン上のトルステン・フリングスが弾き飛ばした。直後、右サイドからサンティアゴ・カソルラがエリア内に入れたスルーを受けたイニエスタの素速いSHOOT!は、またもやレーマンが胸で止める。
GOALにこそ繋がらなかったが、スペインの支配力、特徴が完全にドイツを上回ってきた。
75分には、クリストフ・メッツェルダーのパスをセンターライン付近でCUTすると、右のシャヴィがボールを持ってオーバーラップ。左から上がってきたシャビ・アロンソにアーリークロスを送る。シャビ・アロンソがダイレクトで逆サイドにボールを落とすと、走り込んでいたフェルナンド・トーレスが再び内へグラウンダーのクロス。DFに戻っていたバラックに当たりCKとなるが、左右に相手を振っての綺麗な崩しだった。
ドイツはミロスラフ・クローゼに代えてマリオ・ゴメスをIN。完全にクラニィとマリオ・ゴメスの高さを生かした攻撃を意図しての交代と見受けられた。
80分、スペインに超!決定機が訪れる。ドリブルで駆け上がったマルコス・セナが右へボールをはたきGOAL前へ。右のカソルラが上げたクロスを逆サイドのダニエル・グイサが丁寧なHEADで中央に落とす。フリーのマルコス・セナはボールに触れるだけで良かったが、何と!これを空振り!ここでGOALが決まれば完全に試合が決まる場面、ドイツは辛くも難を逃れた。
スペインは最後までDFの集中力が落ちない。ロングボール攻撃をしたいドイツに対し、ボールの出所になる低い位置にもプレッシャーを掛けにいく。ドイツの“ゲルマン魂”を更に上回るかのような勝利への執念が感じられる。
3分28秒のロスタイムの後、ホイッスルが高らかに鳴った。
スペイン優勝!!
“無敵艦隊”が遂に戴冠を得た。
地元マドリードでハンガリーを下して欧州王者に輝いたEURO1964以来、実に44年ぶりの国際タイトル。
名物応援団のマノーロおじさんのスペイン代表応援歴が35年というから、それよりも遙か以前!いかに長い時を経てきたかがよく分かる。
今大会はロシアやオランダなど好TEAMが存在したが、大会で最も素晴らしいTEAMがスペインだったという点で異論はない。これまで、“良いサッカー・面白いサッカー”をしながら、なかなか結果が伴わなかったスペインが、ここで覇権を手にしたことは、世界のサッカーという観点でも大きな意義がある。
W杯やEUROといったビッグトーナメントで結果を残すこと。それは即ち、その後の2年間の世界のサッカーの流れに道標を付けることを意味する。“良いサッカー・面白いサッカー”をするTEAMが結果を残せることを示したことで、世界のサッカーの潮流が、そういった方向に向かうのであれば、これからの2年間、或いはその集大成となる2010年のW杯はかなり面白い大会になることが予想される。
ルイス・アラゴネス監督は今大会限りでの勇退が濃厚のようだが、フェルナンド・トーレス24歳、ダヴィド・シルヴァ22歳、アンドレス・イニエスタ24歳、そしてセスク・ファブレガスに至ってはまだ21歳!国内には17歳のボヤン・クルキッチのような逸材もいる。中心選手に若手を揃えるTEAMはまだまだ伸び代が期待できる。2年後のW杯で欧州以外のブラジルやアルゼンチンといった強豪と対峙したとき、どんな試合になるのか…、想像するだけでも楽しくなるし、今からその日が訪れるのが待ち遠しい。
posted by JIN18 |22:29 |
☆アルプスの麓で目指すアンリドロネーの頂! |
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