2008年12月30日

2008年J1 名古屋グランパス回顧 - 後編 ~来季は自信を確信に~

                ■□■□■ 前編から続く ■□■□■


 今年のTEAMで良かった点は、一年を通して自分たちが標榜したサッカーを継続できたことに尽きる。「サイド攻撃」「大きなサイドチェンジ」「攻撃的なサッカー」…etc、今季の名古屋のサッカーを表す言葉はすっかりお馴染みになった。

 実際のところ、全ての試合でそれらが遂行できていたかというと微妙で、むしろ対峙する相手のほうがそういったサッカーができていた試合もあった。しかし、間違いなくいえるのは、選手個々或いはTEAMとして、意志のうえでは一貫して全員がそういったIMAGEを共有していたということ。

 これって案外難しいことだ。
 10人いれば10人の考え方があり、同じことを共有しているように見えて、違う方向を向いていたりもする。それらを束ねて狂いが少なくするようにするのが監督の仕事なわけだが、そういった意味でのPIXY監督の手腕はやはり大きい。開幕前は監督経験のなさを不安視され、また、現役時代の警告・退場の多さから、それが繰り返されるのではないか…なんて不安も確かにあったのだが、見事にTEAMを掌握し、自らをセルフ・コントロールしてみせた。

 今でもボールを持たせりゃ選手より上手いだろうし、カリスマ性も抜群。試合を読む正しい眼力(正しいPLAYの選択)は現役時代から秀でていたし、それを上手く還元できる術を有しているとなれば、TEAM力を向上させることができたのは必然ともいえる。試合中における選手交代等も、シンプルだがメッセージ性が強く、非常に理に適った采配が目立った。

 「一流の監督は一流の心理学者でもある」とはよくいわれるところだが、PIXY監督の常に迷いなく選手を信じ、TEAMを信じ、自らを信じる姿勢が、マギヌン加入以外劇的な戦力変化もなかったTEAM(変わりに本田圭祐が抜けたことを考えれば+-は限りなくゼロに近いだろう…)が、一気に躍進する原動力になったのは間違いない。

 負けるともう命がないかのような、鬼気迫る戦いぶりを見せた最終戦の千葉を観ても分かるように、案外意志や気持ちの持つ部分というのは大きいモノだ。良い結果を残すTEAMというのは、やはりSEASONを通してそういった点でのブレが少ないのではないかと見る。

 そんな監督に引っ張られ、前述↑(前編)した若手は大いに伸びた1年だった。得点力とアシスト力を兼ね備えた小川、左からのキックの質・精度には見るべきモノがある阿部といったところは、もう一伸びできれば本当に日本を代表する選手になる可能性を秘める。もちろん!来年も今年以上の活躍が期待される。

 前編では不安めいたことも述べたが、やはり2年目に対する期待のほうが圧倒的に大きい。今のTEAMが更にどう熟成されるかが非常に楽しみだ。
 
 恐らく、ノーマーク挑戦者だった今年の立場から、来年は追われる立場になりマークも厳しくなる。ACLとの兼ね合いもある。新戦力のダヴィ以外に、攻撃で力を発揮できる選手がもう一人ぐらい欲しいというのが正直なところではある。

 2008年J1   3位
 ナビスコ杯  Best4
 天皇杯    Best8

 いずれも良いところまでいきながらもう一歩タイトルまでは手が届かなかった。イヤ!来年こそ悲願のJ1制覇を成し遂げるならば、中途半端な成果はいらない!と敢えていわせてもらおう。リーグに準じるタイトルを得ることで安心・慢心が芽生えるくらいならば、無冠で終わったことはむしろ良かったかもしれない。

 「自信が確信に変わりました」とは、あの松坂大輔がプロ初勝利をあげた後のインタビューで語っていた言葉だが、名古屋の選手たちには、今季得た“自信”を是非とも来季は“確信”に変えてもらいたいものだ。

posted by JIN18 |18:28 | ♧Jリーグ系 | コメント(10) | トラックバック(0)
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2008年J1 名古屋グランパス回顧 - 後編 ~来季は自信を確信に~

コメント投稿者ID :

グランパス専門のトラック(^^)
おっしゃるとおりです。が、天皇杯はもう1つ欲しかったです。因みに、来季の補強ポイントはどのように考えておられますか?ダビィの獲得はOKです。今、マリノスの田中隼磨の獲得が取り立たされていますが、中盤の補強が必要だと思います。藤田・米山の後釜としてなく現レギュラーを脅かすような代表級を!贅沢(^^;

posted by 隠れグラファン | 2008-12-30 20:57

Re:2008年J1 名古屋グランパス回顧 - 後編 ~来季は自信を確信に~

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なんだかんだでダビは足元はあんまり上手くないですよ(>_<)
強いし速いんですけどねぇ。

posted by 道産子野郎 | 2008-12-30 21:55

2008年J1 名古屋グランパス回顧 - 後編 ~来季は自信を確信に~

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今年名古屋のサッカーを見てて、非常にキレイなサッカーをする印象がありました。
ただ個々人の力強さや強引さはあまり感じませんでした。
全体で連動したサッカーをする場合にはこういうことってよく起きてしまうことだと思います。
ストライカーさえも全体の一部に巻き込まれ、本来求められてる仕事ではないチャンスメイクに奔走してしまうというか。
今年名古屋がタイトル獲得に至らなかった原因が上記だと思っています。言い換えれば、ここぞのときに一点を取りきれなかった点でしょうか。夏から秋にかけて失速した原因もここに凝縮されていると思います。

ただ、オシムジャパンのときのように9割程度良いサッカーができていると思います。あとは最後の仕上げとなるフィニッシュの部分でスパイスが加わればそれこそ恐いチームになると思います。

個人的には玉田のテクニックより巻(弟)の高さのほうが恐さを感じます。

posted by 原告N | 2008-12-31 01:44

2008年J1 名古屋グランパス回顧 - 後編 ~来季は自信を確信に~

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■ 隠れグラファンさん
 田中隼磨の件に関しては、最初の記事UP後、私も紙面で確認しました。ダヴィともども、名古屋にしては珍しく?ピンポイントの補強ではないかと思います。

 今季は元々CBの竹内&バヤリッツァが右を務めることが多かったですが、竹内は頑張っていたとはいえ急造の感が否めなかったですし、バヤリッツァに関しては個人的に能力自体疑問視しています。
 某専門誌じゃ評価が高いバヤリッツァも、真ん中じゃ危なっかしくて観てられない。機を見て結構スルスル上がって行くので、リスクを減らしたうえでそれを生かすために右で使っていたのかなと。

 なので、右をしっかり任せられる田中隼磨の獲得は良い補強だと思いました。基本はDFで使ってほしいですが、一つ前のポジションもできる選手ですしね。

 バヤリッツァの去就は知りませんが、もし退団するのであれば、センターバックは一枚欲しいところです。後は仰るとおり中盤の選手ですね。できれば経験のある選手が望ましいかと思います。かつてのデュリックス、トーレスのような存在感あるボランチ、CBを、外国人枠で補強するのもアリかと思います。

 大分の金崎獲得が噂されたこともありましたが、あまり若い選手は獲らなくても良いのではいでしょうか。素材は申し分ないも、出場機会を得られず結局移籍した川島を思い出しますし、その二の舞にも成りかねないので。
 金崎クラスはとにかく試合に出るのが一番大事な伸び盛りですし、現実的に考えても今季ブレイクした小川は超えるには歳が近すぎますし、マギヌンの独特のリズムもよほど不調でない限り外せませんから。

posted by JIN18 | 2008-12-31 09:35

2008年J1 名古屋グランパス回顧 - 後編 ~来季は自信を確信に~

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■ 道産子野郎さん
>なんだかんだでダビは足元はあんまり上手くないですよ
 
 そうなんですか!?
 確かに観ていた試合でも、チャンスはあるんですが、決められない場面も結構あったかも!?

 ただ、あの運動量はとにかく驚愕でした。名古屋が今季良かったときは、前線から連動した良いプレスができていましたが、ダヴィがあれを継続してくれるとなると、来季はまたすごいプレッシング・サッカーが披露されるのではないか!?と期待してしまいます。

 もちろん!一番の期待はGOALですが。

posted by JIN18 | 2008-12-31 09:41

2008年J1 名古屋グランパス回顧 - 後編 ~来季は自信を確信に~

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■ 原告Nさん
>個々人の力強さや強引さはあまり感じませんでした

 一つは仰る通り全体の連動を優先させた結果かもしれない。
 もう一つは、根本的な選手の質の問題。名古屋には平均をちょっと超えるぐらいの選手は多いが、突出した特徴持つ選手ってあまりいない気がする(オシムJAPANの鈴木K太みたいなモンだ)。

 SEASON序盤にもよく述べたが、変化を付けられる・リズムを変えられるPLAYができる選手が、ちょっと乏しいのかもしれない。それを遂行するには相応以上の技量が伴わないと不可なわけなので。そのあたりは最終的には個の力(“思い切り”という気持ちの問題もあるかもしれないが)に負うところが大きいと、個人的には思っているので。ホント!お宅のTEAMに溢れるドリブラーを少し分けてほしい(笑)。

>ストライカーさえも全体の一部に巻き込まれ、本来求められてる仕事ではないチャンスメイクに奔走してしまうというか

 それは致し方ないっすね。そういうサッカー標榜してるわけだから。 ただ、ストライカー自体の得点力が物足りなかったのもまた事実。
 TEAM全体で考えると、そういうサッカーのほうが相手に与える混乱は大きいとも思う。そこで重要になるのがFW以外の選手の得点力。小川&マギヌンは及第点だが、やっぱボランチの選手にもう少し得点力が欲しいね。このサッカー続けるなら。得点力とまではいかないまでも攻撃にもっと厚みを加えてほしい。更に補強するなら、そこまで考えてほしいモンです。あー…昔のユーゴヴィッチみたいな選手がほしい…。。。

 巻弟は微妙っす。。。
 強さを生かすならセンターバックにコンバートしたいくらいっす(笑)。

posted by JIN18 | 2008-12-31 09:57

2008年J1 名古屋グランパス回顧 - 後編 ~来季は自信を確信に~

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ダビィの足元?気付きませんでした。思いもよらない、不安要素ですね。道産子様、ダビィの16得点はどのようなものだったのでしょうか?教えてください。
足元はストイコビッチ監督の直々の指導で上手くなると思いますが…

posted by 隠れグラファン | 2009-01-01 11:13

2008年J1 名古屋グランパス回顧 - 後編 ~来季は自信を確信に~

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>ホント!お宅のTEAMに溢れるドリブラーを少し分けてほしい(笑)。

三都主アレサンドロでよろしければ・・・。

posted by 原告N | 2009-01-02 12:21

2008年J1 名古屋グランパス回顧 - 後編 ~来季は自信を確信に~

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■ 隠れグラファンさん
 さすがにこの段から足元が劇的に上手くなることはないでしょう。

 昔のアルシンドのように結構外すけど、チャンスにいっぱい絡むから、GOALもそれなりにGET!ってくらいで良いのではないでしょうか。

posted by JIN18 | 2009-01-02 23:24

2008年J1 名古屋グランパス回顧 - 後編 ~来季は自信を確信に~

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■ 被告N!
 イヤ!アレックスがドリブラーだったの清水時代までだから(汗)!
 浦和移った頃にゃあ、既にキレは錆び掛かって全然相手抜けんくなってたでしょ!?

 永井か田中達也くれw

posted by JIN18 | 2009-01-02 23:26

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