2008年06月20日

EURO2008 Act13 『←悪童疾走!!』

 アーセナルのアルセーヌ・ヴェンゲル監督が、スウェーデン戦でMVPに選ばれる活躍を見せたロシアのアンドレイ・アルシャフィンの獲得を熱望しているという。身体能力には恵まれているわけではないが、“ロシアのマラドーナ”の異名をとるTEAM最大のSTAR☆は、小粋なテクニックとスピードを兼備する、いかにもヴェンゲルが好みそうなタイプだ。
 
 PIXYは元より、フレブ、セスク、ロシツキー…etc常々、ヴェンゲルとは選手の好みがカブると思っているのだが、もし獲得が成功すれば、アーセナルのFootballにもフィットしそうな面白い補強だと思う。約22億円の移籍金を用意しているとのことだが、今大会更に活躍するようだと、それに比例して価値も更に上昇↑していくことだろう。

■ ←悪童疾走!!
 
【 ポルトガル 2-3 ドイツ 】
    0-1  22' シュヴァインシュタイガー(ドイツ)
    0-2  26' クローゼ(ドイツ)
    1-2  40' ヌーノ・ゴメス(ポルトガル)
    1-3  61' バラック(ドイツ)
    2-3  87' ポスチガ(ポルトガル)  


 準々決勝最初のCARDはポルトガルvsドイツの対戦。それぞれGroup首位の本命と目されていただけに、ドイツのGroup:B2位抜けで実現したこの段での対戦は、大方の予想より一つ早まったといったところか!?
 ドイツW杯の3位決定戦でも対峙したこの両国。その時はバスティアン・シュヴァインシュタイガーの全得点に絡む活躍もあって、開催国でもあったドイツが3-1と勝利を収めている。
 
 当時のTEAMが熟成され、今大会では堂々の優勝候補にもあげられるポルトガルとしては、是非とも当時の雪辱を果たしたいところ。一方のドイツも、Groupリーグではもう一つ調子が出なかったものの、大会前には優勝候補筆頭と目された大国の意地にかけて、負けられない一戦だ。
 
 ドイツはこの試合でスタメンを大きく代えてきた。
 肋骨を骨折したトルステン・フリングスに変わってトーマス・ヒッツスルペルガー。
 右サイドMFで起用されていたクレメンス・フリッツ→シュヴァインシュタイガー。
 そして、この大会期待されながら、全く爆発の兆しが見られないFWのマリオ・ゴメスがスタメンを外れ、代わりにMFのシモン・ロルフェスが起用された。
 TOPはミロスラフ・クローゼの1TOP。その後ろに左からルーカス・ポドルスキ、中央にミヒャエル・バラック、右にシュヴァインシュタイガーと並ぶ布陣となった。
 一方のポルトガルは今大会勝利を掛けた試合においては不動のメンバー。多くの選手がGroupリーグ最終戦を欠場したため、休養十分ということになる。
 
 緒戦のポーランド戦で勝利を収めて以降ドイツが低調な出来なだけに、ポルトガルがやや有利かと思われたが、試合は立ち上がりからドイツの動きが思いのほか良い。パワーとスピードを武器に、アグレッシヴな姿勢でポルトガルGOALを目指す。一方のポルトガルもデコがゲームを作り、持ち前のテクニックを織り交ぜ反撃に転じる。序盤からお互いの意地と力がぶつかり合う展開となった。
 
 先制点をあげたのは劣勢も予想されたドイツだった。 
 バラックとのパス交換を経て左サイドをスピードで一気に突破したポドルスキがグラウンダークロスを中央へ。これをハーフライン付近からポドルスキに連動して、TOPスピードでGOAL前まで詰めてきたシュヴァインシュタイガーが滑り込みながらダイレクトでGOALに蹴りこんだ。
 まさに電光石火と呼ぶにふさわしい一撃!
 
 これでドイツが勢いに乗る。
 そのわずか4分後にはシュヴァインシュタイガーがGOAL前へ入れたFKを、ラインの裏へ抜け出したクローゼが頭で合わせ追加点GET!眠れるエースが遂に目覚めのGOALをあげ、前半の半ばで早くも2点のリードを奪った。
 
 まだ残り時間があるとはいえ、この展開はポルトガルにとっては予想外だったことだろう。クリスチアーノ・ロナウドが左から積極的なアタックを見せ反撃に転じるが、今大会好調だったジョアン・モウチーニョが負傷で交代を強いられるなど、2点のリードで余裕のあるドイツDFの前になかなかGOALに直結しない。
 
 それでも前半も終わりに差し掛かる時間に1点を返す。裏へ抜けたクリスチアーノ・ロナウドのSHOOT!をレーマンが弾き、そのボールがヌーノ・ゴメスの脇へ転がる。素速い動きでこれに反応したヌーノ・ゴメスが左足で叩き込みスコアは1点差に。ヌーノ・ゴメスにとってはEURO2000から数えて3大会連続でGOALを記録したことになる。まさにポルトガルの“ミスターEURO”と呼ぶにふさわしい働きぶりだ。 
 
 そのまま迎えたハーフタイムを折り返し、試合の行方は次の1点をどちらが獲るかが焦点となるように見受けられた。ドイツが1点を奪えば安全圏に突入するし、ポルトガルが同点に追いつけば俄然勢いが増す。
 
 しかし、こういった拮抗した戦いでの勝負強さという点では、やはりドイツに一日の長がある。61分、左サイドライン際からのシュヴァインシュタイガーのFKを、今度はバラックがHEADでGOALを決めた。
 この試合でドイツは、前戦で退席処分を受けたヨアヒム・レーヴ監督がベンチ入りできないという緊急事態だったが、“ピッチ上の指揮官”として君臨するバラックがその不安を見事に払拭する一撃を見舞った。
 
 これはポルトガルにとってはかなり苦しくなる1点だった。その後、ドイツが守りの態勢に入ったため、ボールの保持率は上がるが、GOAL前の白い壁に阻まれてなかなか決定的な形が作れない。苦し紛れにボールを入れても屈強なドイツDFにいとも容易く弾き出される。
 ドイツDFはクリスチアーノ・ロナウドに対するDFにおいても工夫が見られた。複数でチェックには行くが、無理にボールを奪いに飛び込まず一定の距離を保つ。抜き去る間合いがつかめないクリスチアーノ・ロナウドは、仕方なしに周りにパスを送る。
 
 刻一刻と時間が過ぎるなか、ポルトガル・ベンチにも焦りがあるのか!?先制点をあげた“ミスターEURO”ヌーノ・ゴメスをナニとの交代でベンチに下げ、クリスチアーノ・ロナウドをセンターFWに据えるがこれがあまり機能しない。ほどなくしてエルデル・ポスチガをFWに入れ、クリスチアーノ・ロナウドに再び自由を与える。
 87分にそのエルデル・ポスチガがナニのクロスをHEADで決めて1点差まで詰め寄るが、そこから更に同点に追いつくにはあまりにも時間がなさすぎた。
 
 かくして注目の対決はドイツが3-2で勝利を収めた。
 今大会前から不調を囲っていたシュヴァインシュタイガーにとっては、このポルトガル戦が初スタメン。ドイツW杯時の対戦に続いて、この日も全てのGOALに絡むなど勝利に大きく貢献した。クロアチア戦で相手のファウルに報復して退場になるなど、とかく悪童のIMAGEも付きまとうが、ここぞというときに見せる勝負強さはさすがだ。コンディション、フォームともにほぼ戻ってきていると見て良さそうだ。
 初GOALをあげたエースのクローゼとともに、不調が伝えられていた二人の活躍は大きい。
 
 この試合を観ても尚好調時の8割ぐらいに見えるドイツだが、クロアチア戦、オーストリア戦よりは明らかに上向いてきている。試合を経ることによって、もう一段ギアが上がるようだと、大会前の評価に相応しい位置まで登り詰めるのではないだろうか。準決勝ではクロアチアvsトルコの勝者と当たるが、クロアチアに二度負けるとは思えない(心情的にはクロアチアを推すが…)し、トルコにも取りこぼすとは思えない。戦前の予想通り、取りあえず決勝までは勝ち上がるような気がしてきた。。。

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posted by JIN18 |23:00 | ☆アルプスの麓で目指すアンリドロネーの頂! | コメント(2) | トラックバック(0)
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EURO2008 Act13 『←悪童疾走!!』

コメント投稿者ID :

ドイツはやはり決勝Tに合わせてコンディション調整してきましたね。
おそらくグループリーグでのヤンセン、ゴメスの不調は計算外だったと思いますが、
ポルトガルとの優勝候補対決を制した今となってはむしろ
グループ2位通過したことで準決勝で余力を残して決勝に挑めるよう、
最初から計画されていた2位通過だった感すらあります。

このまま優勝してバラックに念願の国際タイトルを取ってほしいですね

posted by Jon | 2008-06-21 00:33

EURO2008 Act13 『←悪童疾走!!』

コメント投稿者ID :

■ Jonさん
そうですね。
ピークをどこに持って行くかも含めて、コンディション調整してきた感はありますね。サッカー大国にとっては、ある意味決勝Tからが本番て部分もありますからね。

くわえて、シュヴァインシュタイガーの復調はかなり大きいと思っています。何しろ、ポドルスキやフリッツをMFで使ったりというのは、本来のMF陣がイマイチ?という苦肉の策にも見えましたから。

バラックに代表で国際タイトルを取らせてあげたい!という点は頷ける気もします。でも、V予想はオランダなのですが…(汗笑)。。。

ポルトガルはGroup最終戦で控え主体とはいえ、変な?負け方したのが、勢いを削いだ感があります。

posted by JIN18 | 2008-06-21 00:42

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