2008年06月20日

EURO2008 Act12 『ロシア覚醒!!』

■ ロシア覚醒!!

【 ロシア 2-0 スウェーデン 】
    1-0  24' パヴリュチェンコ(ロシア)
    2-0  50' アルシャフィン(ロシア)


 昨日までに準々決勝8つの椅子のうち7つが決まった。残る一つの座を巡ってのスウェーデンとロシアの直接対決。
 経験豊富なベテラン揃いのスウェーデンか、若さと勢いのロシアか、対照的な顔を持つ両TEAMの対戦は、引き分け以上で決勝T進出の決まるスウェーデンのほうが、勝利以外に道がないロシアより、状況的にはわずかに有利だった。

 しかし、試合は立ち上がりから、若さを全面に出したロシアの積極的な動きが目立つ。スウェーデンのほうはその勢いを受けていなす展開。虎視眈々と逆襲のチャンスを窺う。両TEAMに活発な動きがあるので、目が離せない非常に見応えのある試合となった。

 特に前戦でギリシャとの激闘を制したロシアの動きが、その勝利の勢いを持続しているかのごとく良い。
 この試合ではついにエースのアンドレイ・アルシャフィンがピッチに戻ってきた。予選最終戦に受けたレッドカードのため、このGroupリーグ2戦出場停止だったが、ロマン・パヴリュチェンコとの2TOPで息のあったPLAYを見せ、数々の好機を演出した。

 ロシアのスコアラーもこの2TOP。
 先制点はパヴリュチェンコが決めた。右サイドを複数で連動して細かく繋ぐと、最後にエリア内までオーバーラップしてきたアレクサンドル・アニュコフが送ったグラウンダーのクロスを、パヴリュチェンコが落ち着いてGOAL左に突き刺した。
 そして、後半早々の追加点はアルシャフィンだ。高速で中央左を突破したユーリ・ジルコフからエリア内で出たパスを、中央の位置で右足FINISH!!した。

 これで若いTEAMはますます勢いに乗る。
 後半半ばを過ぎてもロシアの運動量が落ちない。2TOPに左のディニャル・ビリャレトジノフとジルコフ、右のアニュコフあたりが絡む攻撃は、早く点を返したいスウェーデンにじっくりと反撃するいとまを与えない。
 2点のリードもあって、次第にDFを重視した動きになっていくが、中盤からプレスを掛ける足は止まらず、ボールを奪えば素速くギリシャGOALへ攻め上がり幾度も好機を創出する。

 先制点を決めたパヴリュチェンコは、その後もGKと1対1になるような決定的チャンスを何度も迎えるが、どうにもボールがHIT!しない。右ポスト直撃弾を含めて、あと2点ぐらいは決まっていてもおかしくない惜しい場面があったが、フィニッシュの精度を欠いたり、GKアンドレアス・イサクションの好守もあってネットを揺らせなかった。

 最後まで、チャンスと見るや相手GOALへ向かうロシアの攻める姿勢は変わらなかった。若いTEAMだけに、「守りに入って下がったらやられる」という考えもあったのだろう。しかし、その姿勢があったればこそ、老練なベテラン揃いのスウェーデンに、最後まで付けいる隙を与えなかったともいえる。

 試合はそのままタイムアップ。ロシアが逆転2位の座に滑り込んだ。
 緒戦1-4の大敗からの再スタートで、見事にTEAMを立て直して決勝T進出という流れは、90年イタリアW杯のユーゴスラヴィアと重なる。今大会のイタリアを見ても分かるように、緒戦大敗から劇的に立て直すのは、サッカー超大国でも容易な所業ではない(06年日本は無理だった…)。

 それを成しえたのは、やはりフース・ヒディンクの存在が大きい。攻撃的な姿勢、落ちない運動量、そして、それらをベースにサイドを意識した攻撃は、相手を圧倒し押し込む勢いがある。スペイン戦では良いところがほとんどないように見えたTEAMだったが、環境一つ、シチュエーション一つ変わるだけで、選手が出す力も大きく変わるということを改めて痛感した。それを引き出したヒディンクの手腕は見事だし、大会前には「不気味な存在」と評しながら、1試合観ただけで全く可能性を見出せないと捉えた自らの眼力の拙さは、ただただ恥ずかしいばかりだ(実際、スペイン戦自体は全く奮わなかったと今もって思うが…)。。。

 準々決勝では、現時点で一番覇権に近そうな強TEAMオランダと対戦する。しかし、もう、スペイン戦のときのように、ただ手を拱いてやられるということはなさそうだ。ロシアが変に受け身に回らずガチンコ勝負を挑むと、すごい試合になりそうな予感がする。オランダ有利なのは間違いないが、オランダがロシアを見くびったり、或いは終盤までロシアの運動量が衰えないようだと、もう一つサプライズを起こす可能性は十分にある。

 緒戦で良い形での勝利を収めながら、結局Groupリーグ敗退を喫したスウェーデンには、何だか尻窄み感が漂う。ケチのつき始めは、やはりスペイン戦のロスタイムにヴィジャの決勝GOALを喫したことか!?
 ほとんど良いところなくロシア戦を終えた悔しさが募ったのか…、試合後、大ベテランのヘンリク・ラーションが「これがスウェーデンのシャツを着た僕を見る最後の機会にはならないと思う」と、代表続行を示唆するコメントを残したが、今大会でもまだまだTOPレヴェルでPLAYできることを示しただけに、可能であれば是非2010年を目指してほしい。

 大国のようにそれほど層が厚くはないだけに、この敗退を受けて大幅にTEAM内が入れ替わるということはないだろうが、いつの時代も安定したTEAMを作るだけに、また、今後に期待したいところだ。



■ グイサのポーズの意味って!?

【 ギリシャ 1-2 スペイン 】
    1-0  42' ハリステアス(ギリシャ)
    1-1  61' デ・ラ・レッド(スペイン)
    1-2  88' グイサ(スペイン)


 後半の43分に、今季リーガ得点王でもあるダニエル・グイサがHEADで決勝GOALをあげ、スペインがGroupリーグ3連勝を飾った。GOAL後のグイサのポーズはすっかりお馴染みのポーズらしいが、当時リーガを観れる環境になかった者としては、その意味までは知る由がない。。。

 既に2試合を終えた段でGroupリーグ突破を決めていたスペインは、控え選手中心のメンバーでこの試合に臨んだ。ポルトガル、クロアチア、オランダといった同じように2戦でBest8進出を決めたTEAMが、3戦めに主力を温存する形を取っているが、全Groupでこういったケースになるという大会も珍しい気がするし、あまり記憶にない。今大会は、それだけ好調なTEAMとそうでないTEAMがハッキリしているのかもしれない。

 控えの位置付けとはいえ、スペインのメンバーにはそれなりに豪華な選手が揃う。放送で紹介されたエピソードに寄れば、スウェーデン監督のラルス・ラーゲルベックは「(普段)スペインのベンチに居並ぶ選手は、ウチにくればみんなレギュラーだ」と述べていたこともあるそうだ。
 確かに試合序盤から随所にスキルの高さを窺わせるPLAYを披露する様は、レギュラー陣にも劣らないものがあった。

 個人的にはシャビ・アロンソがスタメンで出ていたのが嬉しい。惜しくもポスト左に逸れたが、ハーフライン手前から放った超!ロングシュートには目を見張ったし、後半にも左ポストを直撃する30m級ロングを見舞うなど、お得意の長距離砲を都度都度披露し、長短のパスでゲームを構築した。
 ルベン・デ・ラ・レッドやセルヒオ・ガルシアといった代表で実績のない若手選手も、生き生きとしたPLAYで躍動する。

 対戦相手のギリシャは既にGroupリーグ敗退が決まっている。
 とはいえ、この試合で代表を引退することを表明しているGKアントニオ・ニコポリディスに勝利を送ること、2試合無得点の今大会で何とか初GOALをあげ勝ち点を得ることをモチヴェーションに、スペインのGOALを目指した。

 先に点をあげたのはそんなギリシャのほうだった。
 セットプレーからのFKを、DFのマークを振り切り完全にフリーになったアンゲロス・ハリステアスが、完璧なHEADでGOALに叩き込む。まるで、前回大会の得点シーンを巻き戻して観ているかのようなギリシャの先制点。
 GOALをあげたハリステアスが、最後尾のニコポリディスのところまで駆け寄って抱擁している姿が印象的だった。

 それぞれに動機付けがあるとはいえ、そこはやっぱり消化試合!?後半に入ってもなかなか試合のテンポが上がらないように映る。そんな雰囲気を反映してか?名物応援団マノーロおじさんの姿を移した画がなかなか切り替わらない。
 膠着した状態で後半も半ばに差し掛かったところで、スペインがようやく同点に追いつく。1TOPのグイサがHEADで後ろに落としたボールを、上がってきたデ・ラ・レッドがズドン!!バーを強烈に叩いたボールが地面に落ちマウス内に収まった。

 最後は冒頭で触れた通り、グイサが決勝弾をGET!スペインはクロアチア、オランダとともにGroupリーグ無敗で決勝Tに進んだ。得点8はオランダに次ぐ数字。やはり攻撃力はある。ただし、毎試合失点を重ねてる点が気になる。準々決勝で相対するイタリアは、このGroupで対峙したTEAMよりは一段上のTEAM。苦手のフィジカル勝負でこられると辛いところだが、今度こそ『Best8の壁』を乗り越えられるか!?確かにここまで好調のTEAMだが、本当の評価は準々決勝が終わった段で与えられることになるだろう。

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posted by JIN18 |00:17 | ☆アルプスの麓で目指すアンリドロネーの頂! | コメント(0) | トラックバック(0)
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