2008年06月11日
EURO2008 Act4 『台風の目!? ~ズラタンの驚弾~』
■ 3+2 or 4+1 !? 【 スペイン 4-1 ロシア 】 1-0 20' ヴィジャ(スペイン) 2-0 45' ヴィジャ(スペイン) 3-0 75' ヴィジャ(スペイン) 3-1 86' パヴリチェンコ(ロシア) 4-1 91' セスク(スペイン) 4-1という結果は確かに快勝を収めたといっていい。 だが、スペインが本当に覇者となりうるのかは、この1試合を観ただけではまだ何ともいえない。過去、同じように好スタートをきった大会で、そのたびに失速する姿を見せられているからだ。 ボール回しをさせたら『世界一』のスペインが誇るのが、“クアトロ・フゴーネス(4人の創造者)”と呼ばれる豪華なMF陣だ。1TOPの後ろに位置する4人が華麗にパスを繋ぎ、ボール支配率を高めることで相手を押し込んでいくサッカーが今のTEAMのウリ。 しかし、蓋をあけてみるとルイス・アラゴネス監督が選択したのは、3人のMF+2TOPという布陣だった。フゴーネスの一人セスク・ファブレガスが故障上がりだったこともあるが、ダヴィド・ヴィジャとフェルナンド・トーレスという、ドイツW杯以来お馴染みの2TOPがスタメンに顔を揃えた。 大会前からなかなかTEAMのスタイルにフィットしていないといわれていたフェルナンド・トーレスだが、この試合では立ち上がりから持ち前の縦へのスピードを生かしたPLAYで度々チャンスを創出した。ヴィジャの先制GOALをアシストしたのもGOAL前へ突破したフェルナンド・トーレスのアシスト。 54分にセスクとの交代でベンチに退いたが、ヴィジャとのコンビも悪くないだけに、今後アラゴネスがどういった布陣を採用するかは、スペインの上位進出を占ううえでの一つの鍵となりそうだ。ハットトリックを達成したヴィジャは1TOPでも機能することを示したし、その勢いから今後も第一FWとして据えられるだろう。かといってベンチにフェルナンド・トーレスを置いておくのはもったいなすぎる。。。 セスクが入ったことで勢揃いしたクアトロ・フゴーネスの出来も決して悪くなかっただけに、アラゴネスにとってはどちらを選ぶかはまさに嬉しい悲鳴かもしれない。 これでベンチにはまだシャビ・アロンソという屈指のレジスタが控えるのだから、タレントの豊富さという点ではやはり大会随一といっても過言ではない。 ロシアの前半の失点はいずれもスペインの鋭いカウンターから。フェルナンド・トーレスの縦のスピードへの対応には随分手を焼いていた印象がある。 フース・ヒディンクという世界屈指の名将に率いられることから、何か底知れぬ不気味さを携えている印象もあったが、この試合を観る限り、今回限りはヒディンクの魔術を持ってしても大会でサプライズを起こすのは難しそうだ。 後半からピッチに送ったウラジミール・ビストロフを、その後半途中でロマン・アダモフに代えてしまうあたり…、ヒディンクの采配に迷いがあるようにも感じられた。 まだ1試合が終わっただけとはいえ、その緒戦で4失点というのは厳しいSTARTだ。スペインほどではないにしろ、ギリシャやスウェーデンも難敵であることに間違いはない。 左サイドのユーリ・ジルコフ、ディニャル・ビリャレトジノフがチャンスを創出する場面もあったが、全体的にはそれほど突出した選手は見あたらなかった。抜群のスピードだとか高さだとか、攻撃で確実に変化を付けられる選手がいないと、策士ヒディンクもその腕を揮いようがない。2試合出場停止のアンドレイ・アルシャービンが本来はそういった役割を担うのかもしれないが、下手をすると彼が復帰する3戦目のスウェーデン戦は、消化試合になっている恐れもある。次戦ギリシャ戦はロシアにとってまさに正念場だ。 素晴らしいSTARTをきったスペインは、このGroupリーグの相手クラスならば相応の戦いぶりを披露するだろう。冒頭でも触れたが、問題はその先だ。ロシア戦でも終盤ボールと戯れているかのようだったテクニシャン揃いのTEAMも、いわゆる世界のTOP5に入るような相手と対戦すると、途端にトーンダウンする印象がある。メンタリティーの問題なのか!?フィジカルだとか他に要因があるのか!?いつの時代も議論は尽きないが、裏を返せばそれはずっと壁を越えられずにいることの証でもある。 今大会こそ悪しき過去からの流れを断ち切れるか!? 要CHECK!TEAMであることに変わりはないので、今後も注視していきたい。
■ 台風の目!? ~ズラタンの驚弾~ 【 ギリシャ 0-2 スウェーデン 】 1-0 67' イブラヒモヴィッチ(スウェーデン) 2-0 72' ハンション(スウェーデン) ドイツW杯でのスウェーデンにはかなり期待していた。 上手くいけば3位に輝いた94年の再来もあると見ていた。 その年のCL決勝で相対したヘンリク・ラーション(FCバルセロナ)とフレドリク・ユングベリ(アーセナル)を中心に、そこに伸び盛りのズラタン・イブラヒモヴィッチが絡む攻撃は、かなり破壊力があるように思えた。伝統的に高い組織力と安定したDFを併せ持つだけに、それが普通に機能すれば大会を席巻する可能性があると見ていたのだ。 しかし結果はBest16止まり。 開催国ドイツの前に0-2で敗れ、さしたる印象も残せず、力を出す前に大会を去った印象が強い。 2年の時を経た今大会。主力の顔ぶれに大きな変化はない。サプライズ招集?されたラーションは御歳36歳。他の主力も当然2つ歳をとったことになる。それを円熟の境地に達したと見るか!?過渡期に差し掛かったと見るか!?によって、今大会のスウェーデンの評価が変わってくる。 個人的には後者の印象が強かった。いつの時代も安定したTEAMで、今大会もそれなりにまとまりはある。が、やはりFRESHさをあまり感じない。ラーション、ユングベリは今もTEAMを代表する存在だが、2年前以上の力があるとも思えない。従ってそれほど大きな期待はできないのではないか!?というのが、個人的なスウェーデンに対する印象だったのだが…。。。 後半22分のイブラヒモヴィッチの先制SHOOT!には度肝を抜かれた。右45度ペナルティエリア外から思い切り良く放った一撃が、スゴイ弾道でGOALに突き刺さった!!代表での得点は何と2年半ぶり!所属するインテル・ミラノでの活躍を思えば信じられないが、持ちうるポテンシャルはやはり半端でない。。。ちなみにワンツーのクッションとなってアシストしたのは、他ならぬヘンリク・ラーション。 故障上がりのため、この先制点の後イブラヒモヴィッチは大事をとってベンチに退いたが、その興奮冷めやらぬなか、オーバーラップしてきたCBのペッター・ハンションがGOAL前の混戦から再びボールをGOALラインの奥へと押し込んだ。 均衡が破れるまでは互角の展開だった。ほとんど堅いDFとセットプレーとカウンターだけで前回覇者となったギリシャだが、テオニファス・ゲカスやアンゲロス・アマナティディスなど、攻撃陣に新しいタレントに台頭してきたこともあって、今回のTEAMは攻撃を構築してGOALを奪おうとする意思が感じられた。堅守は相変わらず健在。 そんな試合の流れを変えたのがイブラヒモヴィッチのGOALだった。一発で試合の流れを変えられるのは、まさに非凡なタレントの証。この試合だけでなく、もしかすると、この大会でのスウェーデンの運命をも変えるGOALかもしれない。 衰えを微塵も感じさせないラーションの走量と献身的なPLAYと、このGOALで気をよくした気まぐれACE?が絡み波に乗るようだと、スウェーデンは今度こそ台風の目になるかもしれない。
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posted by JIN18 |21:59 |
☆アルプスの麓で目指すアンリドロネーの頂! |
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