2008年06月11日
EURO2008 Act3 『死のGroupが崩させた微妙なバランス…』
■ 時には例外もある!? 【 ルーマニア 0-0 フランス 】 “EUROの試合に外れナシ” レヴェルの高いTEAMのみが集う大会だけに、そういった観点でこれまでEUROを観ることが多かったが、時には例外もある。。。 結果がスコアレスだったから…ということもあるが、今大会ここまでで最も退屈に感じた試合だった。変化やSPEEDに乏しく、決定機も決して多くない。何か淡々と試合が進んでいった印象が強い。 とはいっても、ルーマニアにとって勝ち点1は貴重だ。前の二人以外はとにかく守備を意識した布陣。相手がセンターラインを超えたあたりからプレスを掛け、スペースを消し極力自由を与えない。 元来が伝統的に鋭いカウンターをウリにするTEAM。前線にはダニエル・ニクラエとアドリアン・ムトゥが位置するが、時折ムトゥがボールを持つと小粋なテクニックで変化やタメができる。 ボール支配率では当然のことながらフランスが勝る。しかし、全員がそれなりに勤勉ではあるが、右サイドで“元気者”フランク・リベリーが突貫小僧のごとく仕掛ける以外は、やはり引いた相手を崩すだけの変化や意外性に乏しい。。。レヴェルは違うが、何か停滞しているときの日本代表を観ているような感覚にとらわれた。 グレゴリー・クペ エリック・アビダル ジェレミー・トゥララン フローラン・マルダ カリム・ベンゼマ この試合でスタメンを飾った選手のなかで、リーグ・アン7連覇中のリヨンでPLAYする(或いはかつて所属した)選手たちだ。GKのクペは別としても、リヨンの栄光に寄与してきた選手たちが、連動した良い攻撃を見せることに期待したが、ルーマニアの堅守を崩すには至らなかった。 左足首負傷で欠場したキャプテンのパトリック・ヴィエラに代わって起用されたトゥラランは、中盤で精力的に動いていたが、やはりヴィエラに比べると支配力という点で物足りない。期待のベンゼマは逸材ぶりの片鱗は随所に披露したが、まだイマイチ!フィットしていないような…。。。 スコアレスドローでのタイムアップ。 恐らくは描いていたゲームプランをしっかりと遂行できていたという点で、ルーマニア・ペースの試合だったといってもいい。DFに関しては最後まで足が止まることがなかった。 確かなのは、このGroup!ルーマニアが抜けたとしても、それは決して驚きでないという確信を得たということだ。
■ 死のGroupが崩させた微妙なバランス… 【 オランダ 3-0 イタリア 】 1-0 26' ファン・ニステルローイ(オランダ) 2-0 31' スネイデル(オランダ) 3-0 79' ファン・ブロンクホルスト それは一瞬アピールを含んだポーズにも映った。ルート・ファン・ニステルローイに寄って行き、恐る恐る歓喜の輪を作るオランダの選手たち。主審が正式にGOALを認めると、そこにようやく安堵と喜びの入り交じった笑顔が弾けた。 立ち上がりはむしろイタリアのほうが良かったが、この先制点でオランダの若い選手たちの緊張がほぐれたようだ。 今大会のオランダの布陣は4-2-3-1。長く4-3-3をベースにしてきたオランダだが、「才能ある攻撃的MFをより生かす布陣を」という選手たちの進言を、マルコ・ファン・バステン監督が汲んだという。 ウェスレイ・スネイデル、ラファエル・ファン・デル・ファールト、ディルク・カイト、そのkeyになる“3”の部分に位置するプレイヤーのぎこちなさが消え、徐々に持ち味を発揮していく。 そして、この布陣が機能するのは、1TOPでも相手に驚異を与えられるファン・ニステルローイという強力なFWがいるからに他ならない。 追加点は本家イタリアのお株を奪うような綺麗なカウンターから生まれた。ファン・デル・ファールトが起点となり左のジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルストへスルーパス。そのまま縦へ抜けた“ジオ”が右へ大きく振るクロスを送り、カイトがHEADで折り返したところ、中央のスネイデルがダイレクトで名手ジャンルイジ・ブッフォンのニアを抜きGOAL!! Groupリーグ緒戦屈指の好カードにおいて前半途中の段での2点差。オランダはTEAMの循環が目に見えて良くなり、イタリアは焦りの色を一層濃くする。 後半に入るとイタリアは、アレッサンドロ・デル・ピエロ、アントニオ・カッサーノといった攻撃選手を次々に投入して、前掛かりになってGOALを奪いにいく。オランダはといえば、無理をして前に行く必要がないので、ボールを奪ったときに空いたスペースを上手く使ってのカウンター狙い。 そのカウンターが思いのほか鋭いので、あまりバランスを崩して攻めすぎるとこれは危ない…と思った矢先、決定的な3点目が生まれた。これでTHE END。もはやイタリアは燃料も追いかける気力も尽きた感じだった。 とにかく1点でも2点でも返して…という気持ちは理解できるが、まるでノックアウト方式の決勝Tの試合のような戦いぶりには、そこまでバランスを崩す必要があるのか!?と思わなくもない。が!それこそが、最激戦区といわれる“死のGroup”に属したことがもたらした影響なのかもしれない。残る2試合、勝ち点を計算できる保証がないからこそ、イタリアほどの組織だった老獪なTEAMが、ダメ押し点を喰らうようなリスクを犯さなければならなかったのだろう。 ピッチ外で倒れていたクリスティアン・パヌッチがオンサイドと見なされた1点目は確かに不運だった。イタリアが優勢だった展開は確かにそこから様変わりした。 しかし、試合を通して見ると、やはり優勝を狙うTEAMとしては何か物足りなかったのもまた事実。その理由は6/1と6/3の予想の項で綴ったので割愛するが、よりFRESHさを感じさせるオランダのほうが魅力的に映ったのは確かだ。 ファン・デル・ファールト、スネイデル、keyとなる司令塔デュオは期待通りの働きぶり。特にファン・デル・ファールトは2点目の起点以外にもファン・ニステルローイへ決定的スルーを通すなど、随所で印象に残る光るPLAYを披露した。交代出場したロビン・ファン・ペルシもまずまず。。。となると、後はアリエン・ロッベンだ!ロッベンまでもがコンディションを整えてくるようだと、更にTEAMは強力になりそうだ。 不安視されたDF陣もファン・デル・サールの好セーブなどもあって難敵イタリアを完封。優勝予想に掲げているということもあるが、何かオランダがこの先も、徐々に昇り調子↑になっていきそうな…そんな予感がしてならない。
- 共通ジャンル:
posted by JIN18 |00:15 |
☆アルプスの麓で目指すアンリドロネーの頂! |
コメント(4) |
トラックバック(1)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yug_10_pixy/tb_ping/16
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
EURO2008 Act3 『死のGroupが崩させた微妙なバランス…』
コメント投稿者ID :
初めまして。
オランダすばらしかったですね。
些細なことなんですが文中の
「FLESH」は「FRESH」の意味の方でしょうか?
それとも実際にFLESHを意味して使用されたのでしょうか?
揚げ足をとるようですみません。
スペイン戦の記事を楽しみにしてます。
posted by 流離い | 2008-06-11 07:38
EURO2008 Act3 『死のGroupが崩させた微妙なバランス…』
コメント投稿者ID :
■ 流離いさん
「FRESH」ですね。
誤字です。
ご指摘ありがとうございます。失礼致しました(^^;
全くお恥ずかしい限りです…。
開幕以来、必然的に?睡眠時間が削られているので、時に半分眠ったような状態で書いて、後から読み返すと「何だこの文!?」なんてことがままあります(汗)。
今日はサッサと退社して、スペイン戦に関しても早めにUPして、睡眠時間も担保できれば…と思っております。
posted by JIN18 | 2008-06-11 07:52
「イタリアPKで優勝」の構想が・・・
コメント投稿者ID :
イタリアはほんとに後ないね。
「カテナチオ」なんて、まるで遠い昔の話のよう。
カードも限られているので、
覇者の意地を見せて欲しい。
勝負の2戦目、金曜は寝ずの2連戦だね。。。
posted by 鍋♪蹴 | 2008-06-12 09:40
EURO2008 Act3 『死のGroupが崩させた微妙なバランス…』
コメント投稿者ID :
>金曜は寝ずの2連戦だね。。。
その公算大かもね。
土曜、半笑いでイっちゃってたらゴメンナサイ <(_ _)>
posted by JIN18 | 2008-06-12 13:41
コメントする
「他サービスID/メールアドレス」で投稿する場合は、そのID/メールアドレスは表示されず、当サービス専用の固定のコメント投稿者ID「英数+連番」に変換され表示します。
- Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
- mixiアカウントでコメント投稿
- Googleアカウントでコメント投稿
- Hatena IDでコメント投稿
- Biglobeアカウントでコメント投稿
- ログインしてコメント投稿
- メールアドレスでコメント投稿
※新規のメールアドレスによる投稿IDご利用は停止しました。
※コメント投稿手順
(1)上記リストから希望のIDを選択する。
例: Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
(2)Yahoo! JAPAN上の本人確認画面でIDとパスワードを入力する。
(3)スポーツナビ+blog側のコメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。
詳しくは以下2ページをご覧下さい
・【仕様変更】PCからのコメント投稿について
・ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」
※コメント投稿手順
(1)上記リストからログイン/メールアドレスのどちらかを選択する。
例: ログインしてコメント投稿
(2)plus-blogのアカウントとパスワード/メールアドレスを入力する。
(3)コメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。
詳しくは以下2ページをご覧下さい
・【仕様変更】PCからのコメント投稿について
・ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」



