2009年06月07日
南スラヴ勢の南アフリカへの第七歩! ~セルビアの進撃に異常なし!~
【 セルビア 1-0 オーストリア 】 1-0 7' ミリヤシュ ズヴェズダ★のホーム・マラカナにオーストリアを迎えての対戦。昨年10月のアウェー戦では3-1で完勝を収めている。既に予選突破の可能性がほぼ潰えている相手だけに、油断さえなければ取りこぼさずに勝ち点3を得られるというのが戦前の見方だった。 この日の先発布陣は現状のベストメンバーといっても良いだろう。 GK、ヴラディミール・ストイコヴィッチ。 DFはネマニャ・ヴィディッチと1月にセルビア代表を選択したネヴェン・スボティッチがセンターを固め、右・ブラニスラフ・イヴァノヴィッチと左・イヴィツァ・ドラグティノヴィッチがサイドに入る4Back。 中盤はデヤン・スタンコヴィッチとネナド・ミリヤシュがセンターMFを組み、ミロシュ・クラシッチとミラン・ヨヴァノヴィッチという運動量豊富な選手が右左に入る布陣。 2TOPはマルコ・パンテリッチとダンコ・ラゾヴィッチ。ともに幅広く動いてボールをもらえるタイプで、ニコラ・ジギッチあたりと比べるとDFでの貢献度も遙かに高い。 セルビア・ボールでのキックオフ。キックオフを担当する2人はスタンコヴィッチとミリヤシュ。普段、他でそれほど注視しているわけでもないが、センターMF2人でキックオフというのは何気にRAREでは!? 試合開始わずか50秒、スローインからのボールを受けたオーストリアのシュテファン・マイアーホファーが、ドリブルでDFラインの裏へアッサリと抜け出した。3人のDFの追走を受けながら、右からエリア内へ侵入しGKと1対1。SHOOTはポスト左へ逸れたが、セルビアにとってはいきなり肝を冷やされる場面だった。 これで目が覚めたのか。ホームの大声援を受けるセルビアが徐々に地力を発揮していく。 5分、相手GOAL前に詰めてDFのクリアミスをかっさらったラゾヴィッチが、そのままエリア内へ突進するところを、GK、ミヒャエル・グスプルニングが倒しPKを得る。これをミリヤシュが左足でGOAL左に流し込んで先制! これで一気にPACEをつかみ攻勢に出るモノと思われた。 徐々に中盤のプレスが機能し、そこでのCUTから好機を演出していく。 10分には右CKからヴィディッチがHEADを放つがボールはバーを超える。その直後にも、サラサラ金髪HAIRを靡かせて、右サイドを突破したクラシッチがクロスを供給する。“セルビアのネドヴェド”ことクラシッチは、本日も攻守に運動量豊富だ。 右はクラシッチの希有なる縦への突破力と積極さを生かし、イヴァノヴィッチは上がることよりもその後ろをカヴァーする役割を担っているようだったが、左は精度の高いクロスを上げるヨヴァノヴィッチに、時にミリヤシュや左SBのドラグティノヴィッチが絡み、より連動した形での攻撃を意識しているように感じられた。複数で攻める左肩上がりの際は、或いは最終ラインもカヴァーのため少しずつ左へシフトしているのだろう。 12分過ぎ、ヴィディッチがピッチに倒れたまま右足首を押さえ悶絶している。DFで相手選手と接触した際に痛めたようだ。その後、普通にPLAYを続けているようにも見えたが、前半終了間際にも再び足を気にする素振りを見せ、結局前半のみでピッチを退いている。 スタンコヴィッチはインテルの時と比べると、センターMFということもあってか随分と低い位置に収まっている。バランスを取ることに主眼を置いている感じで、前の位置で攻撃に顔を覗かせる場面はあまりない。むしろ、DFでしっかりとチェックにいくシーンが目立つ。まぁ、子供の頃のアイドルがヴラディミール・ユーゴヴィッチだったというから、むしろ、このポジションでの役割とPLAYは願ったり…なのかもしれない。 前半も半ばを過ぎると試合が落ち着いてきた。というよりも何か親善試合のような雰囲気で推移している。攻める意思はあるのだろうが、オーストリアの攻撃には鋭さがない。セルビアのほうも合わせているわけではないだろうが、ちょっとペースが落ちてきている。 そのまま前半を終えるかと思われたが、終了間際になって両TEAMがその時間帯が来るのを待っていたかのように攻防を繰り広げた。ロスタイム、左からのクロスを中央から上がってきたアンドレアス・ヘルツルがダイレクトボレーで叩くが、ボールはバーの上を通過。オーストリアにとっては、久しぶりのチャンスだった。 HALF TIMEを終えて、セルビアはヴィディッチをアントニオ・ルカヴィナに交代。ルカヴィナが右に入り、イヴァノヴィッチが中央にポジションを移す形となった。 ドイツW杯でも負傷でヴィディッチが間に合わず、セルビア(当時はセルビア・モンテネグロ)はDF陣の構築にかなり苦慮した。DFのオプションという部分において、リードしている段で新たな組み合わせを試せるのは、むしろ、先々を考慮すると悪くないように思えた。 次戦の相手フェロー諸島は、よしんばヴィディッチが間に合わなくても、それほど手を焼く相手ではない。その点ではLUCKYな日程の巡り合わせだ。 47分 右サイドでDFを交わしたヘルツルがゴールライン付近まで持ち込み鋭いクロス。GK、ストイコヴィッチがパンチで弾きCKへ逃れる。そのCKからのボールをDFのマークを外したフランツ・シーマーがタイミングの合ったHEAD!を放つも枠の上。 リードされていて反撃に転じているということもあるが、後半に入ってオーストリアの積極的な攻撃が目立つ。 セルビアは52分にラゾヴィッチに代えて、ボシュコ・ヤンコヴィッチをピッチにIN。PKを獲得したチェイシングこそ光ったラゾヴィッチだが、その後は試合の流れのなかで、もう一つ良い働きを示せないでいた。運動量も落ちてくる頃合いだ。押され気味の時間帯にフレッシュな選手を入れて、局面を打開しようという意図が感じられる交代だった。 その交代出場のヤンコヴィッチが早々にチャンスを作る。ドリブルで右サイドから内へ流れ、相手のファウルを受け、中央でFKを得たのだ。このFKは決まらなかったが、直後の57分にも左サイドで突破を図ったクラシッチが倒されて、再びFKのチャンス。やや距離と角度があったが、ヤンコヴィッチの右足から放たれたSHOOT!はGKの手を掠め右ポストを直撃!! 再び互いの攻防が繰り広げられる時間帯となった。 セルビアはクラシッチにエンジンが掛かってきたようだ。実際、セルビアの攻撃の鍵を握るのはクラシッチだと見る。それは、突破力という局面を打開できる能力を、TEAMのなかで最も有しているからだ。DFに阻まれたが、ラボーナでクロスを上げようとするなど、テクニックと得点力も有し、ピッチを縦横無尽に駆け回る。“セルビアのネドヴェド”と(勝手に)呼んでいるのは、金髪と運動量だけを指しているわけではなく、かつてチェコがネドヴェドがいないと凡庸なTEAMになっていたように、セルビアもクラシッチがいないとかなり変化に乏しいTEAMになると感じるからだ。 68分、そのクラシッチが右から上げたクロスを、逆サイドのヨヴァノヴィッチがHEADで合わせるが、GKの正面を突きキャッチされる。その1分後には左からのクロスをエリア内で受けたクラシッチが左足を一閃するが、DFのブロックにあいGOALならず。 オーストリアも負けじと反撃に転じてくる。この日は、前回アウェーで完勝した時より遙かに強さを感じる出来といって良い。攻防の移り変わりがより激しくなる。 78分、足を伸ばしたスボティッチがCUTしそこなったパスが、マルコ・ヤンコに通る。エリア外でやや距離はあったが、目の前はGKだけ。カヴァーに走ってくるDFが寄ってくる前に、ヤンコが左足を振り抜くと一直線に伸びた弾道がポストを直撃した。 危機一髪。。。 この局面以外にもスボティッチは1対1の応対で随分と甘いPLAYが都度都度あった。相手が一線級のFWだったら、決められていてもおかしくない場面もあったかもしれない。所属するドルトムントではもう少ししっかりしたDFをしていたと思うのだが…。。。 この日は右・ヴィディッチ、左・スボティッチというCBだったが、所属CLUBではそれぞれ逆のポジションでPLAYしているはず…。。。代表でもそれに倣えばと思うのだが、何か理由があるのだろうか!? 終盤に入り、セルビアが守りに入ったこともあるが、オーストリアが押し込んでくる場面が目立つようになってきた。 86分には左からヤコブ・ヤンツァーが上げたクロスを逆サイドからダイレクトで折り返され、中央でフリーの選手に渡れば…というところだったが、ストイコヴィッチが寸前でボールを弾き飛ばしセルビアは事なきを得る。88分にはシュテファン・レクサが思い切ったミドル弾。枠内に飛んでいたがこれもストイコヴィッチがキャッチ。 結局、1点のリードを守りきったセルビアが逃げ切り、Group首位の座を堅持した。欲をいえば追加点が欲しかったが、この日のオーストリアは決して与しやすい相手ではなかった。きっちりと3pointをあげられたことを評価すべきだろう。苦戦はしたが、TEAMとしてのしっかりとした纏まりは十分に感じられる戦いぶりだった。 次節は10日のフェロー諸島戦。確実に勝ち点3をあげておきたい相手だ。そして、その通りの結果を得ることができれば、いよいよもってGroup首位通過の目が現実味を帯びてくる。 【 クロアチア 2-2 ウクライナ 】 1-0 2' ペトリッチ 1-1 13' シェフチェンコ 1-2 54' ガイ 2-2 68' モドリッチ 勝ち点1は最低限の結果。イヤ!ホームだけにやはり勝ちたかったというのが本音だろう。内容的にはクロアチアのほうが決定機も多く、押していた試合だった。 開始早々得たFK。ダリヨ・スルナが直接GOALを狙いGKが弾いたところ、詰めていたムラデン・ペトリッチが詰めてPUSH!先制したあたり幸先は良かった。 しかし、その約10分後、左サイドのルスラン・ロタンがGOAL前に上げたクロスをアンドリー・シェフチェンコにHEADで突き刺されアッサリ同点に。フリーでGOAL前に侵入を許しては防ぎようがなかった。チェルシー移籍が失敗に終わりミランに戻ってきたシェフチェンコは、一頃より衰えた感もあるが、ストライカーとして勝負所は逃さないところはやはり流石だ。 タイスコアで迎えた54分には左サイドからセルヒー・ナザレンコが上げたFKからのボールを、これまたDFのマークを外したオレクシー・ガイがHEADでGOAL左にズドン! 劣勢に立たされたクロアチアを救ったのは、頼れる男!ルカ・モドリッチだった。マリオ・マンジュキッチとのワンツーでエリア内に侵入すると迷わず左足を一閃!ボールはスライディングでブロックに来たDFの足に当たって跳ね上がるが、GOALの中へ吸い込まれた。 ホームで勝ち点3が欲しいクロアチアは、その後もモドリッチの狙い澄ましたSHOOT!、ペトリッチのエリア外からのSHOOTがともにポストに弾かれるなど、惜しい攻撃を幾度も見せたが再び勝ち越すことはできなかった。 怪我で招集されなかったエドゥアルド・ダ・シルヴァやニコ・クラニチャルをはじめ、出場機会に恵まれないことでコンディションの整わない選手が多かったことも事実。次戦は8月にアウェーで行われるベラルーシ戦。シーズン開幕前?の微妙な時期だが、先に現役引退したニコ・コヴァチの抜けた穴も含めて、今一度Bestな布陣を構築してほしい。 【 キプロス 2-2 モンテネグロ 】 1-0 13' M・コンスタンティヌ 2-0 45' ミハエル 2-1 65' ダミャノヴィッチ 2-2 77' ダミャノヴィッチ 記憶にも新しい昨季のアノルトシスのCLでの躍進など、近年のキプロスが躍進を遂げているのは間違いないが、それでもここで勝利を得られないとなると、モンテネグロはいったいどこで勝ち点3をあげるのだろう!? シモン・ヴクチェヴィッチ、ステファン・ヨヴェティッチといった攻撃の主力選手を欠いたのは確かだが、アウェーとはいえ前半だけで2点のビハインドはかなり苦しい。むしろ、そこからよく追い付いたと見るべきなのか…。。。 2GOALをあげたのは、後半から交代出場したデヤン・ダミャノヴィッチ。今季ACLにも出場しているFCソウルに所属する27歳のFWの活躍で、最悪の結果だけは免れたが、国際大会初白星へ向けて茨の道は尚続く。。。 【 マケドニア 0-0 ノルウェー 】 Group最下位争いというありがたくない対戦となったCARDはスコアレス・ドロー。双方勝ち点1ずつで順位は変わらず。 とにかく5試合終えて2得点という、得点力不足が辛いところだ。ゴラン・パンデフというワールドクラスのタレントがいても、彼一人だけでは如何ともしがたい。 この試合でもDFはノルウェーをシャットアウト。前節オランダに4失点を喰らった以外、DFはそれなりに踏ん張っている。 オランダ戦前の合宿でパンデフと対立したことが元で、その試合後スレチコ・カタネッツ監督が辞任してしまったことも、或いは影響を及ぼしているのかもしれない。 勝点 G W D L 得 失 G順位 セルビア 15 6 5 0 1 13 5 +8 1 ボスニア 12 6 4 0 2 18 7 +11 2 クロアチア 11 6 3 2 1 12 6 +6 2 スロヴェニア 8 6 2 2 2 5 4 +1 5 モンテネグロ 4 6 0 4 2 5 8 -3 5 マケドニア 4 5 1 1 3 2 7 -5 4
posted by JIN18 |23:52 |
♡南スラヴ系 |
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南スラヴ勢の南アフリカへの第七歩! ~セルビアの進撃に異常なし!~
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もういい加減ボスニアにビッグトーナメントに出場してくれと思っているのは私だけではないはず!2004、2006、2008のいずれも惜しいとこで敗退…。特にEURO2008予選中盤での大失速はショックだったぁ~。モルドバとハンガリーに1分3敗ってどんだけ相性悪いんだヨ…。ここで取りこぼし無かったらきっと予選通過してただろうに。
バルバレスは引退してしまったが何気に人材は豊富なので今度こそ悲願のビッグトーナメント出場へ頑張ってくれ!!
posted by バルバレス | 2009-06-09 04:08
南スラヴ勢の南アフリカへの第七歩! ~セルビアの進撃に異常なし!~
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■ バルバレスさん
今節、ボスニア・ヘルツェゴヴィナは試合がなかったので、触れることを割愛してしまいましたが、私もボスニアには最も期待を寄せています。
ドイツW杯予選は最後確かベオグラードでのユーゴ戦でしたよね。どっちも出てほしいような複雑な思いで観た記憶があります。
DF陣はやや心許ないですが、アタッカー陣はホント!旧ユーゴ勢随一といっていいくらい充実しています。ホント!本大会で観たいところですね。
最新のWSD誌あたりでも2P特集がありましたが、モチヴェーターとして名を馳せる“チーロ”ブラジェヴィッチがどう手腕を発揮し、TEAMを導いていくのかにも注目です。
posted by JIN18 | 2009-06-09 07:51
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