2009年05月21日

12節:気が付けば3位浮上の新潟!

 2004年にJ1初参戦以降、その座を堅持し続けているアルビレックス新潟。チケット無料配布など地道な努力の結果、今ではJ1屈指の観客動員数を誇ることが有名だが、成績のほうも常に中間あたりをKEEP、J1でもすっかりお馴染みのTEAMとなっている。

 2006年から指揮を執る鈴木淳監督体制は今年で4季め。14位⇒6位⇒13位と推移して迎えた今季は開幕から好調を維持し、気が付けば前節終えた時点で4位!という好位置をKEEP!リーグの1/3を終えた段でのこの成績は、この先、ACL出場権を狙うことをも視野に入れた戦いすらできそうだ。

 決して下馬評が高かったとはいえないTEAMが、良い滑り出しを見せたサッカーとはどんなサッカーなのか。HOMEにヴィッセル神戸を迎えた12節の試合を観てみた。



 降りしきる雨の中キックオフされたこの試合。
 立ち上がりからAWAYの神戸の積極さが目立つ。宮本恒靖を中心に据えたDF陣が高いラインをKEEPし、サイドを使い積極的なアタックを試みていた。新潟のほうも決して押されているというわけではなく、GOAL前でのしっかりとしたDFで対応し、ボールを奪うと素早く前線に繋いで、カウンター気味の逆襲を仕掛けるという展開。

 ただ、まずDFに目がいったことからも分かるように、それぞれのDFの良さが目立ったこの試合。
 裏を返せば、攻撃に関していうと、ラインが高い分押し上げのある神戸のほうが攻めに掛かる人数こそ多かったが、どちらもほとんど決定機もなく、試合として面白みに欠ける感は否めなかった。

 雨のコンディションで慎重になり自重しているのか、リスクを犯した攻撃だとか、スピードやスキルをフルに発揮するようなPLAYは乏しく、それぞれ逆に濡れたピッチや雨模様を考慮に入れたミドルレンジからのSHOOT!を放つ場面が目立つ。

 後半に入ると、さすがに両TEAMともGOALをより意識した攻撃を見せるようにはなったが、試合に対する印象を覆すには至らず…。

 それでも勝敗を分けたターニング・ポイントを探すとなると、やはり71分の宮本の途中交代だったか!?
 左内転筋に違和感を訴えての負傷交代だったが、或いは神戸の積極的DFの歯車が、統率者を失ったことによって微妙に狂いを生じたのかもしれない。

 78分、新潟は右サイドで得たFKから上がったボールを、ニアのGOALエリア外で千代反田充が、身体を半身に捻りながらのダイビングHEADで、GOALに突き刺し遂に先制!FW顔負けの難しい体勢からのHEADだった。

 87分には松下年宏がエリア外に零れてきたクリア・ボールに対し、ダイレクトで思い切りよく右足を振り抜きGOAL左へ突き刺してダメ押し!ちなみに先制点のFKも松下が蹴ったモノ。前節、今節とスタメンを外れた悔しさを晴らす、1GOAL1アシストという見事な交代出場での活躍だった。

 結局、そのまま2-0でタイムアップ。

 前述の通り、サッカーの質では新潟を上回るモノがあっただけに、神戸にとっては惜しいGAMEを落としたといえる。宮本の負傷交代もそうだが、良い試合をしながらも勝てない、GOALを奪えないというのは、昨季リーグを一時席巻した大久保嘉人レアンドロの抜けた穴を、埋め切れていないようにも映った。この敗戦で順位は14位になったが、相手GOAL前で最後に仕事ができる選手が表れるか否かが、今後の浮沈の鍵を握ると見る。

 新潟は、この勝利によって3位!にまで順位がUP!
 いつの間にか…というと失礼だが、正直、気が付けばTOP3にまで昇ってきたという印象が強い。ある程度結果を残しているTEAMの常だが、DFがそれなりに安定しているというのが一番の強みだろう。DFライン+ボランチの本間勲を主としたDF陣は、派手さこそないが、粘り強く堅実な印象を受けた。

 ただ、攻撃に関していうと、正直、それほど強さや面白さは感じなかった。4-3-3のワンボランチというシステムの割りには、あまり厚みを感じなかったし、そこで前目に位置する選手が全て機能しているようにも思えなかった。
 試合前に抱いた興味に対する答え…という点でいうと、去年までの印象を大きく覆すには至らなかったというのが、この試合を観ての率直な感想だが、雨中ということを割り引く必要もあるかもしれないので、そのあたりは次回新潟戦を観戦する折り、もう少し注視してみたい。

 両TEAMのDFが目を惹いたのは前述のとおりだが、それぞれに個人で今後もちょっと注目してみたくなった選手がいた。

 神戸では身体を張ったDFが際立っていた北本久仁衛だ。かつて土屋征夫、シジクレイとともに、スキンヘッド3人組で形成されたDFライン、『ピカッと3(スリー)』の唯一の神戸生き残り?となった北本だが、相変わらずフィジカルの強さ、身体能力の高さは健在のようだ。個人的には、代表に中澤の控えのような形で入れてみるのも面白いと感じたが、如何なモンだろう??

 新潟の千代反田のクレヴァーなDFも目を惹いた。対人PLAYは元よりカヴァーリングにも秀で、DF陣を統率するリーダーシップもある。往年の井原正巳とダブる…というと言い過ぎかもしれないが、こんなに良い選手だったか!?というちょっとしたインパクトを与えてくれた。

 正直、ともにこれまで特に気にしたこともなかったのだが、この日のPLAYぶりを観て今後ちょっと気に掛けてみたいと思わせてくれた。そういった発見があったという意味では、試合内容はイマイチでも意義のある観戦だったのかもしれない。

posted by JIN18 |22:27 | ■J-League 2009 | コメント(6) | トラックバック(0)
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12節:気が付けば3位浮上の新潟!

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新潟がんばれ

posted by 信州小僧 | 2009-05-21 23:08

12節:気が付けば3位浮上の新潟!

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>『ピカッと3(スリー)』
フラットスキンじゃありませんでしたっけ?

この試合とはずれるかもしれないですけど、新潟と神戸についてちょこっと。

新潟が好調なのはトップの3人(大島、矢野、ペドロ)とトップ下のマルシオ・リシャルデスが演出する攻撃が豊かだからというのは大きいですね。
特にマルシオとペドロの2人の個人技はJ屈指。
その攻撃が円滑に行けば守備も安泰と言わんばかりに、勝ち点を積み重ねてきました。岡ちゃんが永田に注目してるなんていう報道も4月にありました。

神戸はおっしゃる通り、大久保とレアンドロの抜けた穴は大きいように見えますね。
ただ、久しぶりに名を馳せている茂木や、アラン・バイーアというマンマークを得意とするボランチがいるため、ガンバに勝ったりもしています。
カイオ・ジュニオールは攻撃志向の監督のようですが、今の段階では守備重視のサッカーをしたほうが勝てる気がします。ガナハが戻ってくれば話は別でしょうが。
あと去年からJマニアの間では騒がれてましたが、石櫃いいっすよ!

posted by 赤きN | 2009-05-21 23:24

12節:気が付けば3位浮上の新潟!

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■ 信州小僧さん
 リーグの活性化のためにも、地方CLUBにはホント!頑張ってほしいですね。

posted by JIN18 | 2009-05-22 21:29

12節:気が付けば3位浮上の新潟!

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■ 赤きNさん
 マルシオ・リシャルデスは時折目を惹きましたが、この試合に関していうと正直3TOPはそんな有機的に機能しているとは思えなかったですねぇ…。機能していればこの3人でもっと決定機創り出してるとも思うし。あげたGOALもセットプレーとクリアボールをミドルで叩き込んだモノでしたし。

 ただ、得点の内訳見ると今季ここまで20点中、12点が外国人があげたGOAL。助っ人がキッチリ結果を残してるんですよね。サッカーの質で劣ってるとは思えなかった神戸との順位との差は、ここにあるのかな!?なんて思ったりも。

 茂木って聖光学院にいたユース代表だったFWですよね。
 神戸にいるのをこの試合で知りました(^^;
 結構突破力あった選手だと思うのですが、雨の重馬場だったせいか、あまり馬力を発揮するようなPLAYは見られず。

>カイオ・ジュニオールは攻撃志向の監督のようですが

 そうなの??
 この試合観た限りだと、攻守一体のサッカーを標榜してるように見えたけど。とにかくFWとDFのライン間を短くコンパクトに保とうというサッカーをしてました。それが、監督の指示なのか宮本の統率力なのかまでは分かりませんが。
 サイドに突破してクロス上げれる選手、或いは中央で決定力ある選手がいれば、結構面白いサッカーになるんじゃないかという気はしました。そういう意味では我那覇の復帰は待ち遠しいですね。

posted by JIN18 | 2009-05-22 21:41

12節:気が付けば3位浮上の新潟!

コメント投稿者ID :

>この試合観た限りだと、攻守一体のサッカーを標榜してるように見えたけど

そりゃあ、この試合は新潟の3トップを警戒して、ある程度守備も意識した戦い方をしたと思います。
現時点における新潟との力量の差を考えれば、一方的に攻め込んで勝てる相手ではないですからね。
ただ、FWとDFの間をコンパクトに保つことは攻撃的な守備とも言えますからね。
個々人の技術力を考えればまだまだ攻撃的なサッカーを展開できるほどではないことは確かです。

posted by 赤きN | 2009-05-23 00:14

12節:気が付けば3位浮上の新潟!

コメント投稿者ID :

■ 赤きNさん
 力量差かー。順位差は別として、力の差はなかったと思うけどなー。
 ってゆーか!表題で新潟に触れてて言うのも気が引けるのですが、正直!FINISH以外は神戸のほうが良いサッカーをしていると、個人的には思いました。

 でも14位。同じあたりに付ける大宮もそんなに悪い質ではない。…とすると、大分がますます苦しくなってくるカンジっすね。。。

posted by JIN18 | 2009-05-23 00:19

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