2012年02月10日

“幻のJ優勝候補”

 どうにも「幻の…」というフレーズに弱いらしい。“幻の欧州チャンピオン”だとか“幻の優勝候補”だなんてフレーズを目にすると、どうしても興味を惹き付けられてしまう。
 
 崩壊した旧ユーゴスラヴィア然り。
 94年アメリカW杯に臨んだコロンビア代表然り。
 
 勝負事に「たら」「れば」は禁物だし、そこに大きな意味を見出せないことも重々承知ではある。「幻」と付いた時点でそれはあくまで仮定の話ということになるからだ。 
 
 それでも適わなかった “夢”に想いを馳せてしまうのは何故だろう。それは、決して全てが思い通りに進むわけではない道を生きていく人が、人々が、時に過ぎ去った過去にノスタルジーを感じてしまうことに似ているようにも思える。
 
 
【清武 弘嗣/MF/セレッソ大阪
今や五輪代表どころかA代表でも貴重な戦力に成りつつある大分が生んだ最高傑作。ドルトムントで活躍するセレッソの先輩・香川のように欧州で大きな輝きを放つ可能性を秘める。
 
【東   慶悟/MF/大宮アルディージャ
パスセンスに長けた司令塔でボール推進力と決定力を兼備する。ロンドン五輪を目指す代表でも“ジュウバン”を背負う若武者。
 
【金崎 夢生/MF/名古屋グランパス
スピードとキレのあるドリブルでDFを切り裂く攻撃的アタッカー。11年は怪我もあり出場機会が多くなかっただけに今季は巻き返しが期待される。
 
【家長 昭博/MF/蔚山現代FC
G大阪JY時代から天才的と形容された逸材。 “和製メッシ”と形容されたこともある突破力あるドリブルを武器に、サイドで起用されることが多いが、中央でもプレーできる。プロ入り後はその期待に見合った活躍度とは言い難いが、マジョルカ⇒蔚山現代へとステージを変える今季、心機一転真の才能開花が待たれる。
 
 
 いきなり4人の若手選手の名をあげさせてもらった。
 
 蹴球ファンであればもしかしたら一目でピン!とくるところかもしれない。
 
 この将来を嘱望される4人のMFのキーワードは“大分トリニータ”。2009年シーズンの後半、今季FC東京の新指揮官に就任したランコ・ポポヴィッチ監督の薫陶を受けて、大分でプロ選手としてのキャリアを大きく踏み出したという点で共通する(家長はG大阪でもそれなりに出場していたが)。
 
 ここのところ誌面などでポポヴィッチ監督のインタビューを目にする機会がなかなかに多い。昇格チームで期待の新監督ということで注目を集めているわけだが、その中で必ずといっていいくらい話題に出てくるのが、大分で指揮を執っていた頃のことやその日々の中でこれら日本サッカー界期待の若手選手とどのように関わっていたかだ。
 
 「厳しかったけどポポともっとやりたい」
 
 結局、途中就任したポポヴィッチ監督と選手の奮闘空しく、大分は2009年シーズンを17位で終えJ2に降格した。以降今季までずっとJ2を舞台に戦いを続けている。結果、ピックアップした4人をはじめとする多くの選手が、J2降格以降チームを去り他チームへ移籍。そこで主力として活躍する選手も多く、中には日本代表に選ばれている者もいる。
 
 それは当時の選手の質自体は決して低くなかったという証左だが、もし、当時J2に降格することなく多くの選手が残っていたらその後どうなっていただろう。それを仮定してチームを作り上げてみたのが下図のフォーメーションになる。
 
 
               森島   チェ・ジョンハン
 
            金崎      清武      東
 
                 家長    宮沢正
 
              上本    森重    深谷
 
                       西川
 
 
 有名どころを当て込むために無理くり超攻撃的布陣にしてしまったが、これはなかなかにすごいチームとはいえまいか!?この布陣でポポヴィッチ監督指揮の元、J1を1、2年戦って研鑽を積めば本当に驚きの強チームになりそうな、優勝候補の一角にでも名前があがりそうな、そんな面々である。
 
 敢えて“幻のJ優勝候補”(になるはずだった)と呼びたい。
 
 大分は当時から若手育成に定評あるチームだったが、彼らがもう一つ芽が出るまでJ1のステージに踏ん張ることができていたならば、夢の布陣も現実になったのかもしれない。
 
 今となってはもはや実際に実現する見込みはないのだが、それがないだけに、ここにその可能性があったことを、夢のチームが生まれる可能性があったことを記し留めておきたい。
 
 
 個人的にはJ1のチームは全国に散らばっているのが面白いし望ましいとも思う。サガン鳥栖が昇格したことによって、九州のチームがJ1からなくなるという事態は何とか免れた。
 
 福岡、北九州、熊本、大分とJ2には九州勢が4つ。
 その中にあって大分は、2008年にナビスコ杯を制するなど九州勢屈指の実績を誇る。願わくば再びJ1の舞台で輝く姿を目にしたいものだ。もちろん、そこは“幻”ではなくリアルでv

posted by JIN18 |18:51 | ○蹴球雑記系 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2012年01月30日

PSGは移籍期限ギリギリで何かを起こすだろうか!?

 いわゆる四大リーグに比べるともう一つ地味な感が拭えなかったフランス・リーグ・アンだが、PSGに関していうとカタール・インベストメント・オーソリティがオーナーの座に就いた昨夏以降、ちょっと異なる様相を呈している。

 SDにレオナルドが就任したのを皮切りに、ハヴィエル・パストーレやコパ・アメリカ優勝CBディエゴ・ルガーノを獲得するなど夏の移籍市場を大いに賑わせてくれた。
 
 そのかいあってか新シーズンは優勝を争える位置を維持し続け、折り返しての後半戦に突入し現在に至る。

 年末にやや勢いを失し停滞した感はあるが、そこでアントワーヌ・コンブアレ監督を解任したのには正直ビックリした。どうやらカタールのオーナーは、チェルシーのロマン・アブラモヴィッチにも負けないくらい忍耐力に乏しいようだ。好成績を残しながらも地味さ?が気に入られなかったヴィセンテ・デル・ボスケ(当時レアル)のケースが、そこに重なって、ふと、思い出される。

 後任に就いたのはイタリア人のカルロ・アンチェロッティ。これまでにミランやチェルシーを率いてきたことから、“顔”という意味では申し分ない。

 明日でマーケットが閉じるこの冬の移籍市場でもPSGは話題を提供し続けている。デイヴィッド・ベッカムに始まり、アレシャンドレ・パト、カルロス・テヴェス、そして本田圭佑らの名が次々と「PSGが獲得か!?」と紙上に踊った。実現性が高そうだったベッカムの移籍が家族の希望で立ち消えとなるなど、実際この冬に獲得したのはバルセロナからやってきたマクスウェルのみだが、このチームの財力と即決性を考えると期限ギリギリで何かがありそうな気がしないでもない。
 その派手な様はフランスでいうとベルナール・タピがオーナーだった頃のオリンピック・マルセイユを彷彿とさせる(節操のない?監督交代劇も含めて)。

 噂にあがった面々を今のPSGに足し込んでみると…
 

                       パト

              ネネ     パストーレ   本田

                  ボドメル ベッカム
         マクスウェル               ビシェヴァツ  
                   サコ    カマラ

                      シリグ


 CLでも結構期待できそうな、なかなかに面白いチームになる(便宜上ジェレミー・メネズやケヴィン・ガメイロを外してしまったが…)。ラツィオに決まりそうな本田も、個人的にはPSGに入ってほしかった。

 実際、今後新たにどのような顔ぶれが揃い、どんなチームになるかはまだ知る由もない。

 週末のブレスト戦ではCKからセルビア人DFミラン・ビシェヴァツが決めた1点を守りきって、首位を堅持する勝利をあげた。

 パリは華やかな街。

 派手な顔ぶれが揃う「名」だけでなく結果という「実」をも兼備することで、その華やかさに見合った薫りが漂うというもの。

 PSGにはそんなチームになってほしい。
              

posted by JIN18 |23:13 | ◎世界蹴球雑記系 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2012年01月24日

注目対決はシティがスパーズを振り切る!

 期待と予想に違わぬ好ゲームだった。

 一時の勢いが衰えてきたようにも感じられるシティと、好調を維持するスパーズ。

 勝ち点5差での対戦は即ち3位のスパーズが勝利を収めれば、首位のシティに勝ち点2差にまで肉薄し、首位奪取も射程圏内に入るというシチュエーションになる。

 シティはFAカップで退場処分になったコンパニが出場停止、くわえてアフリカ・ネーションズカップでトゥーレ・ブラザーズをも欠き、スパーズもそのシティからレンタル移籍中のアデバイヨルが契約条項によりシティ戦は出場できないというなかでの顔合わせ。
 双方ベストなメンバーとはいえないが、それでもさすがに上位を維持するチーム同士の対決だけあって締まったゲームになった。

 前半は双方DFにかなり神経を遣っていた。というよりも絶対に先に相手にGOALに割らせたくないという意地…といったほうがいいだろうか。GOALに迫る決定機になりそうな場面はあったが、最後のところで守備陣が凌ぎスコアレスでハーフタイムに突入した。

 それでもやや押しているように映ったのはシティのほうか。

 ジェコ、シルヴァ、アグエロの“マジック・トライアングル”はこの日も序盤から変幻自在な動きでスパーズDF陣を翻弄し続けた。センターから後ろの選手を前述の理由から欠いたシティだが、この前の3人が健在な限りその攻撃においては常に相手の脅威になるであろうことが、前半のプレーぶりからも十分に窺えた。

 シティの持ち味が変幻自在ならスパーズのウリは縦への速さだ。先ほどファンが選ぶUEFAベスト11にプレミアから唯一選ばれたベイル、右のレノン&カイル・ウォーカーと稀有なスピードを持つ選手を両サイドに揃え、サイドの攻防ではどこが相手でも五分以上に渡り合える速さと鋭さがある。そこに中央のモドリッチとパーカーが変化と安定といったスパイスをくわえる。

 スコアレスながらも互いの持ち味が凝縮された前半だっただけに、後半均衡が破れるとしたらどのような形になるのかが興味深かったが、56分にナスリのGOALでシティが先制してから、9分間で両チームが2点ずつあげたのにはビックリした。

 一旦動き出したゲームは一気に加速した。

 特に左から内への動きでシルヴァのスルーパスを引き出し、中央からドッカン!とGOALにナスリがダイレクトで蹴りこんだシティの1点めと、左のレノンからのパスを、エリア外からインサイドでカーブを掛けてGOALに決めたベイルの同点GOALは、週間ベストGOAL候補にもあがりそうなくらい素晴らしい得点だった。

 シティが続けざまにGOALを連ねた時にはちょっとスパーズには苦しい展開になったようにも思えたが、サヴィッチのクリアミスを拾ったデフォーが幸運なGOALをすぐに決めたことで、スパーズは再び息を吹き返した。

 時間の経過とともにピッチにスペースが生まれるようになると両チームが一進一退の攻防を繰り広げた。より変化に富んだシティの攻撃。対するスパーズは意外性というよりも正攻法でブチ抜く感。

 正直、スパーズが追い付いて2-2になったところで、双方勝ち点1を分け合うのが妥当に思えた。実際、終盤のスパーズはそれで御の字と捉えているようにも感じられたが…。ロスタイムに相手DFと2対1の決定機をデフォーが決めきれなかったスパーズに対し、同じロスタイムにシティがPKを得ることができたのはより勝利への執念が勝っていた賜物だろうか。

 結局、タイムアップ間近で決勝GOALをあげたシティが3-2でスパーズを振り切った。

 非常に見応えのある対戦だったが、あと一歩のところで勝ち点を逃したスパーズ。好調な今季だが優勝するにはもう一つ勝負強さがほしい。あと一歩のところで振り切られるあたり、まだその“域”には達していないという証左なのかもしれない。

 とはいえ、勝ち点差こそ拡がったものの、スパーズが上位陣と差のない力を示したのもまた確か。取りこぼしさえしなければ、まだまだ優勝戦線に食らい付いていけるだろうし、逆転する可能性は十分にある。2月4日のリヴァプール戦(A)を皮切りに同25日のアーセナル戦(A)、3月3日のユナイテッド戦(H)とこの1ヶ月ほどの内に強豪との対決が続く。ここをどのような結果で乗り切るかが終盤戦を占ううえでの一つの鍵になるのは間違いないので、その戦いぶりにまた注目していきたい。

posted by JIN18 |23:52 | ♠GO!SPURS! | コメント(0) | トラックバック(0)
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2012年01月18日

プレミアが混戦の様相を呈してきた!

 プレミアでは開幕以来4ヶ月近く無敗を続け、ひたすら我が道を往くが如く快進撃を続けていたマンチェスター・シティ。その勢いにはもはや優勝間違いなし!…とすら思えた。
 
 しかし、やはり一筋縄ではいかないのがこのリーグ。そういえば去年も開幕から絶好調だったチェルシーが大失速して、マンUが逆転Vを遂げたんだった。
 
【17節/12月22日時点】
①シティ 44
②ユナイテッド 42
③トッテナム 35
 
 今季もスロースターター、マンUがひたひたと追い上げ首位との差を徐々に詰めると…。 
 
【18節/12月27日時点】
①シティ 45
②ユナイテッド 45
③トッテナム 38
 
 昨年末には何と!勝ち点上では追い付いてしまった!
 それだけではない。気が付けば3位に付ける絶好調スパーズもじわじわとシティの背中に迫るという状況に。
 
【20節/1月11日時点】
①シティ 48ユナイテッド 45トッテナム 45
 
 年が明け前々節を終えた時点では、とうとう勝ち点3差に3チームがひしめきあう混戦模様に!
 
【21節/1月16日時点】
①シティ 51
②ユナイテッド 48
③トッテナム 46
 
 そして先週末。
 上位2チームが勝利を収めたのに対して、スパーズはホームでウルヴスとドロー。1~3位までの差がわずかに拡がった。このトップ3に続く位置に勝ち点40で付けるチェルシー(ギリギリだが)までが、プレミアタイトルを得る可能性があるチームと見ていいだろう。
 
 プレミア発足以降、他を寄せ付けぬ圧倒的な勝者であり続けるマンUが、経験という観点から最も優勝の可能性が大きいのは間違いない。しかし、今季のシティのハマった時の爆発力は捨てがたいものがあるし、各ポジションに穴がなく一戦一戦自信を付けているのが伝わってくるスパーズもまだまだ見限れない。
 
 個人的にはやっぱりスパーズに優勝してほしい。
 数年来気に掛けてる存在だし、新加入のアデバイヨルやスコット・パーカーが瞬く間にフィットしたことで、どのポジションにも人材が揃うバランスの取れた好チームにすっかり変貌を遂げた。今、プレミアの試合を観ていて最も面白いと感じるし、強豪への階段を駆け上がる成長途上のチームが醸し出すグングン伸びる様が感じられる雰囲気も良い。
 
 混戦はシーズンが佳境に入る春先まで続くことだろう。
 
 いや、続いてほしい。
 
 スパーズに優勝してほしいという希望こそあるものの、客観的には現段階までを観る限り、トップ3のチームはどこにも優勝する“資格”があるといっていいくらい素晴らしい戦いを繰り広げていると思う。この一進一退の攻防を続けてることで、観戦者の興味も最後まで惹き続けてほしいものだ。


 シティとスパーズはこの週末直接対決で激突する。
 もしもここでスパーズが勝利を収めれば…。

 シティ 51
 トッテナム 49

 いよいよすごいことになってくる。
 ズパーズに勝ってほしいなぁ。。。


posted by JIN18 |23:42 | ♦♦♦Premier days♦♦♦ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2012年01月16日

南スラヴ(ユーゴスラヴ)版バロン・ドールを選ぼう!2011!

 もはや年始恒例?の義務!と化しつつありますが…。

 今年も意地でもやります。 
 どんな選手が輝いた1年だったっけ…という点での備忘録的意味も込めて、題して【南スラヴ(ユーゴスラヴ)版バロン・ドールを選ぼう!2011】。

 過去3年のリンクと結果はこちら↓


 【南スラヴ(ユーゴスラヴ)版バロン・ドールを選ぼう!2008!】 
 ☆ネマニャ・ヴィディッチ/セルビア/マンチェスター・ユナイテッド☆
 
 【南スラヴ(ユーゴスラヴ)版バロン・ドールを選ぼう!2009!】 
 ☆エディン・ジェコ/ボスニア・ヘルツェゴヴィナ/ヴォルフスブルク☆

 【南スラヴ(ユーゴスラヴ)版バロン・ドールを選ぼう!2010!】 
 ☆デヤン・スタンコヴィッチ/セルビア/インテル・ミラノ☆


 ただでさえ少なかった投票が(汗)、コメントにパスワードとかログインが必須になった昨年あたりはナシ!という寂しい結果だったので、旧ユーゴ勢に対する並々ならぬ情熱や郷愁をお持ちの方は、是非ともコメントという形で投票頂ければと思います。


 対象となるのは旧ユーゴの各代表に所属する選手たち、或いはそこに出自がある選手たち。

 ズラタン・イブラヒモヴィッチ(ボスニア系スウェーデン/ACミラン)
 ファトス・ベチライ(コソヴォ系モンテネグロ/ディナモ・ザグレブ)
 ボヤン・クルキッチ(セルビア系スペイン/FCバルセロナ)
 アルベルト・ブンヤーク(コソヴォ系スイス/1FCニュルンベルク)
 ミラレム・スレイマニ(ゴーラ系セルビア/アヤックス・アムステルダム)

 といったところは投票対象になります。

 では、まず2011年のBest11から選定します。



                  ジェコ
       ヴチニッチ             マンジュキッチ
                 イリチッチ

             モドリッチ  バチノヴィッチ
    サリホヴィッチ                 イヴァノヴィッチ

            ヴィディッチ   スボティッチ
 
                ハンダノヴィッチ


 昨年に続く連続選出は5人。センターからフロントに掛けてはフレッシュな顔ぶれが居並ぶ。
              
 GKはサミール・ハンダノヴィッチ(スロヴェニア)を3年連続で選出。所属クラブ(ウディネーゼ)での活躍、代表での安定したパフォーマンスが光る。プレミアのストーク・シティで活躍するアスミール・ベゴヴィッチも脳裏に過ったが、こちらはプレーオフで逃したEURO2012出場が適わなかった点で、既に国際舞台出場経験のあるハンダノヴィッチのインパクトが勝った。

 右SBはブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(セルビア)。今季はCBを務めることも多いようだが、対抗馬となりそうなヴェドラン・チョルルカ(クロアチア)がスパーズですっかり出場機会を失うなど、他にめぼしい候補者がいなかったので右SBにて選出させてもらった。
 同様に左SBの人選にも事欠いた。ダニイェル・プラニッチ(クロアチア)やアレクサンダル・コラロフ(セルビア)は所属クラブでは半レギュラー的存在。キエーヴォでコンスタントに出場するボヤン・ヨキッチ(スロヴェニア)も考えなくはなかったがややインパクトに欠ける。ここは強引?ではあるが代表等で時折左SBを務めることもあるセヤド・サリホヴィッチ(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)をセレクト。祖国は悲願のビッグ・トーナメント進出を惜しくも逃したが、年齢的にも円熟期に入りつつあるサリホヴィッチには、是非とも2014年W杯出場に向けて代表を牽引してもらいたい。

 CBではそれぞれの所属クラブのリーグ制覇に大きく寄与したネマニャ・ヴィディッチネヴェン・スボティッチのセルビア・コンビでガチガチ確定!だ。名門マンチェスター・ユナイテッドで外国人ながらキャプテンを務め、2年ぶりのプレミア制覇に大きく貢献したヴィディッチは、PFA年間ベスト11にも選出されるなど昨季は充実のシーズンを送った。今季は昨年12月7日行なわれたCLで全治数ヵ月と見られる膝の怪我を負うなど故障続きだけに復活が待たれる。スボティッチも昨季はボルシア・ドルトムントの9シーズンぶりのブンデス制覇に中心選手として大きく貢献した。先ほどヴィディッチは代表からの引退を発表したが、若いスボティッチには名実ともにその座を受け継ぐ存在となってほしい。

 CMFの1人めはすっかりお馴染みのルカ・モドリッチ(クロアチア)。この小柄なテクニシャン⑭は、プレーメーカー或いはチャンスメーカーとして、代表、所属クラブ(トッテナム)でもすっかり欠かせない存在となっている。南アW杯予選では終盤戦にモドリッチを怪我で欠いたことが痛手となりクロアチアは本大会出場を逃したと記憶しているが、彼が健在だったEURO2012予選は旧ユーゴ勢で唯一本大会への切符を手中に。今季プレミア開幕直後は本人の希望もあり他チームへの移籍が有力視されたが、結局残留して現在は躍進スパーズの中心的存在となっている。
 もう一人は突如として彗星のように表れたアルミン・バチノヴィッチを選びたい。この22歳のスロヴェニア人は、昨季開幕前に母国のマリボルからセリエAのパレルモに移籍すると即レギュラーを獲得、豊富な運動力でピッチを駆け回り攻撃力も兼ね備えたモダンなCMFとして、ビッグクラブからも注目を集める。パレルモでの台頭にシンクロするように代表でも一気に主軸に定着、今後の成長が楽しみな選手だ。

 MFの頂点OMFには左利きの司令塔ヨシップ・イリチッチ(スロヴェニア)を期待込みで据えたい。バチノヴィッチ同様マリボル時代にEL予選で対戦したパレルモに活躍が認められ、即2人一緒に移籍するとこちらも欠かせない戦力として定着、レフティ特有の優れたキックの質でチャンスメイクとフィニッシュに力を発揮している。昨季パレルモはこの2人に2年目を迎えたハヴィエル・パストーレ(現PSG)が大ブレイクし、セリエを席巻する活躍を見せたが、パリへ移ったパストーレだけでなくこのイリチッチにもユヴェントスなどビッグクラブ移籍の噂が常に絶えない。当然代表でも攻撃の中核を担う。スロヴェニアにはヴァルテル・ビルサ(ジェノア)、レネ・クルヒン(ボローニャ)など中盤に好選手が揃うだけに、ミリヴォイェ・ノヴァコヴィッチ(1FCケルン)の後を次ぐストライカーが表れるようだと、ビッグトーナメントの本大会でもちょっと楽しみな存在になる。今季開幕直後にフローニンヘンからPSVに移籍しGOALを連ねる22歳の新鋭ティム・マタヴジュあたりがその候補になるだろうか。

 アタッカー陣はエディン・ジェコ(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)とミルコ・ヴチニッチ(モンテネグロ)はすんなり。昨年1月にマンチェスター・シティに移籍したジェコは、スター揃いのチームにあっても瞬く間にレギュラーに定着、GOALを量産しプレミア首位を走るシティの快進撃に一役買っている。セリエでのキャリアも長いヴチニッチは今季遂に超名門“イタリアの恋人”に満を持して加入、ここまでGOAL数は多くないが多くのチャンスメイクで貢献し、こちらもユヴェントスのセリエA首位に貢献している。
 最後の一人はナポリで調子を上げてきているゴラン・パンデフも過ぎったが、旧ユーゴ勢唯一のEURO出場国からモドリッチ一人しか選んでない点を鑑みて、マリオ・マンジュキッチを据えることにした。ジェコとグラフィッチ(ブラジル)の強力2トップが抜けたヴォルフスブルクにあって、その座を引き継ぎ、今季はここまでチームトップスコアラー。EURO予選やそのプレーオフでも貴重なGOALを連ねている。WG的なプレーもできるという点で右に配した。



 と、まぁ、ここまでで随分長くなってしまったが、ベスト11の中からトップ3を発表したい。

 1位:3pt  エディン・ジェコ(マンチェスター・シティ)
 2位:2pt  ルカ・モドリッチ(トッテナム・ホットスパー)
 3位:1pt  ネヴェン・スボティッチ(ボルシア・ドルトムント)

 スボティッはやはりドルトムントのマイスターシャーレ獲得に中心選手として寄与したことが高ポイント。モドリッチもスパーズで“違い”を見せるプレーを披露している点、EURO本大会出場を果たしたという点でトップ3は外せない。
 その二人を差し置いても1位に据えたいのがジェコだ。プレーオフでEURO本大会出場を惜しくも逃したのが残念だが、シティでダヴィド・シルヴァ、“クン”アグエロと形成する攻撃陣は、勝手に“シティのマジック・トライアングル”と名付けたいほど魅力溢れ面白い。ジェコに足りないのは代表での国際舞台。何とか2014年のブラジルW杯ではその勇姿を拝みたいものだ。

 最後に最優秀監督だが、今後への期待も込めてサフェト・スシッチ(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)を選定したい。惜しくも本大会出場は逃したが、プチ・旧ユーゴ的な代表チームをまとめて大奮闘。ジェコ、サリホヴィッチ、ピァニッチ、メジュニャニンら中心選手が円熟期に入る次回W杯出場を願って止まないし大いに期待したい。



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 
 
 1位:10pt  ルカ・モドリッチ(トッテナム・ホットスパー)
 2位: 5pt  エディン・ジェコ(マンチェスター・シティ)
 3位: 3pt  ネヴェン・スボティッチ(ボルシア・ドルトムント)
         ネマニャ・ヴィディッチ(マンチェスター・ユナイテッド)
         サミール・ハンダノヴィッチ(ウディネーゼ)
         イヴァン・トリチコフスキ(アポエル・ニコシア)
 7位: 2pt  オグニェン・ヴコイェヴィッチ(ディナモ・キエフ)
 8位: 1pt  ミルコ・ヴチニッチ(ユヴェントス)


posted by JIN18 |21:55 | ♡南スラヴ系 | コメント(8) | トラックバック(0)
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