2007年08月27日

Jリーグ 第34節 湘南ベルマーレvsセレッソ大阪

ちょうど1年前、湘南ベルマーレの試合を観た。
そのときが初めての「仕事」としての観戦であった。
湘南ベルマーレの勝利に終わり、
いい気分で執筆もスムーズに行ったことを今でも覚えている。

そして8月16日、再び平塚競技場へと赴いた。
初めて観た後からベルマーレのコトは気になっていた。
新聞などで結果や順位を見てチェックしていた。

今シーズン、ベルマーレは好調で上位についており、
今後の結果如何ではJ1昇格も夢ではない位置にいた。
その好調の原動力は何か、
1年間でどのような変化などがあったかということを観ようと思ったのである。

天候はあいにくの雨であった。
夏の暑い日の中でしばらく雨の無い日が続いていただけに農家の方などには申し訳ないが、
観戦には難しい天候になってしまったと感じていた。
(メモ・機材利用が難しいのですよ…)

メンバーの発表が始まった。
昨シーズンのメンバーとは変わった顔ぶれが多い。
特にディフェンスは昨年見たのは尾亦だけであった。
フォーメーションは4-4-2。
GKには金、
DFは尾亦・ジャーン(C)・斉藤・山口と並び、
MFは加藤・坂本・北島・アジエル、
2トップが原とエドワルドという布陣であった。
この日の相手セレッソ大阪もJ1復帰を目指すためにはここでは負けられないと思っていたであろう。
お互いがJ1昇格目指し、重要な1戦であった。

そして試合が開始された。
前半間もなくはベルマーレペース。
前半3分の坂本のオープニングシュートで始まり、
その後も加藤がCK・FKでゴールを狙った。

しかし、セレッソも香川のサイドアタックや、小松・古橋によるドリブル突破でゴールを狙う。
一進一退の攻防が続いた。

ベルマーレは坂本・北島がボランチの位置におり、
そこからボールを奪い、攻撃の基点であり、チームの得点王でもあるアジエルへと預ける。
そこからドリブルや、2トップを活かす攻撃が狙いであろう。
しかし、この日は坂本がフィルター役としては不十分な動きを見せていた。
元来攻撃的なポジションでプレイしていた坂本。
このポジションチェンジはこの日を観ただけであるが、
効果は期待できないものに感じてしまった。
昨シーズン観た攻撃的なプレイが頭に残っていたのかもしれないが。

またアジエルもこの日は他のプレイヤーとの連携が今ひとつ。
いつもであろうが、この日は特にドリブルで仕掛けることが多く、
周りにフリーの選手がいても活かしきれていなかった。
豊富な運動量で前線から積極的なディフェンスをし、
ボールを奪うというスタイルは明確であったが、
そこからの攻撃にはもう少しアイディアや、
アジエルを通さない攻撃パターンの構築、
低い位置から攻撃を組み立てられる選手が必要に感じてしまった。

セレッソもベルマーレがアジエルが攻撃の基点であることは百も承知であろう。
アジエルをしっかり防ぎ、ベルマーレペースではあったが、ベルマーレの攻撃を封じていた。

そのようなこう着状態の中、得点が無く前半も終了。
後半、両チームがどのような変化をもたらすか、
それによって点数は動くと感じた。

そして後半が始まった。
後半には雨が上がり、観戦へのテンションもさらに上がる。
しかし、後半は圧倒的セレッソペースで始まった。
特にセットプレイから多くの得点チャンスがもたらされた。
後半3分には古橋のショートコーナー、
さらに10分にもフリーキックのチャンス、金のパンチングで何とかしのいだ。
ようやくセレッソの攻撃もかみ合ってきたように見えた。

ところが先制点を奪ったのはベルマーレであった。
(こんな言い方、昨年の試合も言わなかったっけ?)
後半12分、フリーキックのチャンスで加藤の蹴ったボールはポストをはねてそのままゴール!!
ようやく得点が動いた。1-0。
ベルマーレが先制した。
加藤は昨年から思っているが、
サイドにいる時間が多いが、サイドプレイヤーとしての動きは少ない。
運動量が豊富であるわけでもない、
味のあるドリブルで相手DFを翻弄するわけでもない。
たくさん、たくさんクロスをあげるわけでもない。
ただフリーキックの精度は優れている。
こういったときに打開する要素であるフリーキックという武器を持っている加藤がスタメンを張れる理由はここにもあるのであろう。

いずれにせよ、ここからセレッソはさらに攻撃に転じる必要がある。
展開的には得点は動いたがセレッソペースであることはあまり変わらなかった。
このあとも、15分にはアレーがミドルを放ち、
その後すぐに古橋がドリブルで抜け出し、何とか金がクリアをしたシーンなどが連発、
いつ同点に追いついてもおかしくない展開であった。
さらにセレッソはメンバーチェンジにも動きを見せた。
苔口・森島(康)を17分に一気に投入、
流れをさらに引き寄せ、得点を狙った。

20分にはFK・CKのチャンスを相次いで手に入れるが後一歩及ばず、
ベルマーレは何とかクリアすることが精一杯だった。
特に左から精力的な動きを見せていた香川、
前線でドリブルやセットプレイで効果的な動きを見せていたキャプテン古橋、
そして後半から投入された苔口がいい動きを見せ、
攻撃もさらにかみ合っていた。

その中でベルマーレも運動量の落ちた加藤をout、
中里を投入、何とか打開を計ろうとした。
ただ全体的な運動量は、暑さもあってか後半はあまり良くなく、
それがセレッソの攻撃チャンスを増やした要因とも言える。
アジエルの動きも前半とあまり変わらず、
FKでのゴールのみというのはその典型ではなかろうか。
その後、石原・永里と投入していくが、
セレッソの攻撃を防ぐことで精一杯。
新たな攻撃にはなかなかつながらなかった。
ただ、30分に決定的なチャンス!!
しかし中里はフリーであるにもかかわらず枠外へ外してしまい、
決定的なチャンスをものにはできなかった。

結局、そのまま試合は終了。
何とかフリーキックの1点を守りきり、ベルマーレが勝利した。

後半の流れはセレッソペースであった。
得点をしても、それがセットプレイだったからか、ベルマーレは流れを引き寄せることはできなかった。
その点は今後の課題とも言えよう。
しかし、勝ち点3を内容があまり伴わなくても奪えるようになったことは、
チーム力が向上している証。
悪くても、悪いなりに試合を進め勝ち点(結果)だけはしっかりものにする。
このようなことがシーズン終了までできれば上位、さらにはJ1昇格も夢ではない。

<採点>(ベルマーレのみ)
金 6.5 「無失点で切り抜けた。」
山口 5.5 「対峙したセレッソ・香川の攻撃に対応できてない場面が見られた。」
ジャーン(C) 6.5 「最終ラインを何とか守りきった。」
斉藤 6.0 「ベテランらしい対応、無失点で相手を防ぐ。」
尾亦 5.5 「良い攻め上がりもあったが、ディフェンスには不安な面が。」
アジエル 6.0 「打開力はずば抜けるが、周りをもっと活かしたい。」
北島 5.5 「運動量少ない。連携をもっと高める必要があるか。」
坂本 5.5 「プレイスタイルとポジションが合っていないように感じた。」
加藤 6.5 「ゴールは値千金も、もっと縦の動きが欲しい。」
エドワルド 6.0 「後半に良い動き見られた。ディフェンスにも精力的。」
原 6.0 「運動量をもっとゴールにつながる動きにしなければ…」
中里 5.5 「決定的なチャンスを外してしまっては。」
石原 6.0 「疲れた相手DF陣を脅かした。」
永里 - 「出場時間短く、評価できず。」


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2007年08月20日

「白い恋人」問題と北海道プロスポーツ

広き大地、北海道が大きな問題に揺れている。
先日「ミートホープ社」による偽装問題があったが、
同様な出来事がまた起こった。
それが「白い恋人」で有名な石屋製菓であるから問題はさらに大きく感じる。

北海道の定番土産「白い恋人」。
北海道を訪れたときには必ずと言っても過言ではないほど、
誰もが土産として買っていたであろう。
その「白い恋人」が賞味期限を偽って販売されていた。
さらに他の商品では大腸菌群も発見され、
北海道を舞台とした食の安全性の問題がここしばらくの間、
ニュースやワイドショーで取り上げられていた。

その一方で、北海道日本ハムファイターズが8連勝で首位に立ったというニュースもあった。
さらにJ2ではあるが、コンサドーレ札幌は首位を走り、J1昇格を目指している。

「ミートホープ社」の問題や、
少し遡れば夕張の経済破綻など、
暗いニュースが続いた北海道の中で、
昨年の日本ハムの優勝や、上記2チームの今年の活躍は北海道民にとって大きな力となるはずだ。
それを北海道のトップ地場産業とも言える石屋製菓が大きな問題を引き起こした。
(それも何年も前から)

ファイターズは昨年優勝の立役者、
ムードメーカーであり、日本ハムの試合を多いに盛り上げ、メディアにも盛んに登場し、
「北海道に北海道日本ハムファイターズあり、日本に北海道日本ハムファイターズあり」
と先頭切ってその姿を見せ続けた新庄が引退し、
新庄とは違う形で結果・姿勢を見せ、ファイターズを引っ張った小笠原がジャイアンツへ移籍し、
さらにはセットアッパー岡島も北海道から海を渡った。

大きな戦力減がある中で、
必死になり、チームの優勝だけではなく、北海道を盛り上げるために戦っている。
そしてそれにファンも認め、ついていき、多くの観客が札幌ドームに集まっている。

一方、J2でありながらもコンサドーレ札幌も素晴らしい活躍を見せている。
開幕前、昇格には厳しいという見方の多かったコンサドーレは、
その見方に反発するかのように組織的であり、守備のしっかりしたサッカーを展開し、
現在、首位を独走している。
このまま行けばJ1への昇格は間違いないと思われている。
そして、サポーターもその思いを後押ししようとJ2でありながら多くの観客を集めている。
さすがにファイターズなどのプロ野球と比較すると少なく感じるかもしれないが、
7000~10000人の観客をホームゲームでは集めている。
札幌ドームで開催された試合ではその平均を上回る13000~18000人をも観客を集めている。
J2の試合ではなかなか無いことだ。
J1でも全てのチームがホームの試合で平均的にこれだけの観客を集めているとは言い難い。
こちらもサポーターの後押しもあって大きく活躍している。

そんなコンサドーレのユニフォームの胸には「白い恋人」のロゴ。
これだけの活躍をそのロゴが、
後押しするスポンサーが足を引っ張ってほしくない。

広い大地北海道を愛する一人として、「白い恋人」が大好きな者として、心から願う。
北海道プロスポーツのさらなる発展と、問題の一日も早い解決・収束を。


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2007年08月13日

アジアカップが終わって

アジアカップが終わった。
日本の結果は4位であった。

オシムは最後の最後まで、ほとんど同じメンバーでアジアカップを戦った。
スタメンに選ばれたのは、川口・加地・中澤・阿部・今野・駒野・中村(憲)・鈴木・中村(俊)・遠藤・山岸・巻・高原の13名。つまり二人しか入れ替わっていない。
また途中交代の選手も、羽生・佐藤・矢野とパターンが決まっていた。(橋本も投入されたが…)
オシムの策はこれまではジーコと違い、様々なメンバーを試してきた。その中で、阿部のDFとしての積極利用や、汗かき役である鈴木の起用、そして羽生などの所謂「オシムチルドレン」の起用など、ジーコがどちらかといえば起用パターン・選手に固定感があったのに対し、オシムは様々な選手を試してきた感が強かった。
それだけに疑問というより今回の采配には不思議に感じた。ただ終わってからのオシムのコメントにあったが、「メンバーを代えないという挑戦」なのかもしれない。

さて、今回のアジアカップであるが、優勝できなかったことは思いのほか、痛手であると考える。
まず、単純にアジアの中で結果が出せなかったということ。アジアの盟主として、至上命題とまでは言わないまでも、少しでも「盟主としての風格」を見せてほしかった。
韓国戦以外は全て失点され(ベトナムなどの格下にも)、サウジアラビア戦に至っては個人技だけで日本を代表するDFが翻弄され、失点し、敗戦した。韓国戦に関しても、パク・チソンなど海外組のいない韓国相手、しかも途中で10人を相手にしていたのにも関わらず、気迫に負けた。今大会において「風格」を感じることは、残念ながら感じられなかった。

さらには以前から言われていることだが、「得点力不足」という言葉はいつでも日本につきまとうものなのか。前述韓国戦、さらにはオーストラリア戦も相手は途中から退場者を出して10人に。それでも得点を奪えない。相手が疲れている時間に運動量豊富な羽生、スピードが売りの佐藤を投入してもボールポゼッションを高められたとしてもボールはゴールには入らなかった。
10人になり、韓国・オーストラリアともにそうであったが、PK戦を念頭に入れた戦い方にシフトチェンジした。言わずもがな、そうなれば引き気味にプレイすることになる。ボールポゼッションは必然的に高まる。しかし、ゴールに近づかない。なのでシュートがない。さらにゴールは遠のく。悪循環である。作戦が変に固定化されていないであろうか。つまりアレンジ(変化)がない。一つの方法があまり功を奏さない状況であれば、違う方法を使ってみるのは当然のこと。「自分たちのスタイル」に日本代表はスマートに対応しようとするのが、ミエミエで相手にはわかり易く対応されてしまっている。
もっと泥臭さがほしい。羽生や佐藤はそのような意図のもとで起用されたのではないのであろうか。矢野もパワープレイならもっと泥臭くボールを追い求め、多少汚いプレイもできたのではないか(矢野の出場時間を考えれば難しいものもあるが)。
海外の強豪国とはその点が違うように感じる。U-20世代がワールドユースで「武士道」をアピールするパフォーマンスをしていたが、古き良き「武士道精神」に日本サッカーはとらわれすぎてしまっているようにこのアジアカップで感じた。

このままでは日本サッカーはオシムの戦略によってさらに埋没してしまいそうだ。自分たちの良さを発揮するサッカーを標榜するオシムのやり方がかえって首を絞めていないだろうか。考えるサッカーをしようとすることで、考えすぎて自分の持ち味を殺してはいないであろうか。今のままではとても不安だ。
オシムはアレンジを加えること(自分で考えること)は大いに賛成するはず。練習でもそのようなことを考えて練習させている。一日でも早くその練習が実を結んでほしい。そしてそのためにももっと気楽に臨んでもいいときもあるはずだ。良い意味でのオシムの考えが早い段階で浸透し、日本サッカーが成長してくれることを望む。


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2007年08月06日

第48回 宝塚記念 レース評

第48回 宝塚記念 レース評

メイショウサムソンが勝てるべきレースを落とした。最後まで観た後にそう感じたレースであった。

レースはウオッカ・メイショウサムソン・ダイワメジャー・アドマイヤムーン・カワカミプリンセス・ポップロックなど、夏の宝塚になってからは珍しく好メンバーが揃った。
特にウオッカとメイショウサムソンにとっては、順調に行けば凱旋門賞への壮行レースとして注目も集めていた。牝馬にしてダービーを制したウオッカ、天皇賞(春)を制し、これからの飛躍に注目を集められていたメイショウサムソン、どちらにとっても負けられないレースであったはずだ。
人気はダービーでの走りっぷりと斤量に恵まれたウオッカが1番人気となっていた。以下、メイショウサムソン、アドマイヤムーン、ポップロック、ダイワメジャーとなっていた。

レースは古豪ローエングリンが引っ張る展開であった。その後にアドマイヤメインなどがおり、それらを見るようにしてダイワメジャー、さらにその後ウオッカ・メイショウサムソン・アドマイヤムーン・ポップロックなどと続いた。
3コーナー過ぎからレースは動く。メイショウサムソンが果敢に仕掛け始めたのである。その一方でローエングリン・アドマイヤメインなどの先行勢、さらにはダイワメジャーも大幅な馬体減からか早くも置かれ始める。
メイショウサムソンは4コーナーでは先頭をうかがう勢い。メイショウサムソンは素晴らしい勝負根性を有する馬。早めに先頭に立たれたら他の馬がなかなかかわすのが至難になる。
そして直線。メイショウサムソンがやはり押し切るかに思えたが、そのメイショウサムソンの根性にいつもほどの馬力が無い。そう、あっさりとかわされてしまったのである。それがアドマイヤムーンであった。

1着、アドマイヤムーン。
2着、メイショウサムソン。
半馬身の差がついた。

メイショウサムソンは持ち前の勝負根性が発揮できなかったのか、発揮するほどのものが直線では残っていなかったのかはわからない。ただこれまでのレース振りを観ていたことから考えると、宝塚記念も勝てる展開に持ち込んでいたと思う。それ以上にアドマイヤムーンの切れ味が鋭かったのかということも正直分からない。

ただアドマイヤムーンが宝塚記念を制したことにより、日本競馬界のレベルは着実に上がっているように改めて感じた。強い馬が自分の展開に当てはめても負けることがある。つまり、それと同等、もしくはそれ以上の力を持つ馬たちがしのぎを削ってハイレベルなレースが行われてくるようになったからだ。
アドマイヤムーンも海外からオファーを受けて、移籍をする予定だ。ここ数年まで、そんな話があがったことはなかった。また海外挑戦も毎年、しかも何頭も挑戦するのが当たり前になった。さらに言えば、ヨーロッパのレースなどに対して、特に凱旋門賞やキングジョージなどの由緒あるレースなどには「挑戦」という言葉が当てはまるが、香港やシンガポール・オーストラリア、レースによってはアメリカのG1レースであっても「挑戦」という言葉が似合わなくなってきている。
 
着実に進む「日本競馬界」の成長。このままの勢いに乗り、言葉の響きの似ている「日本中央競馬会」もさらなる成長を望みたい。


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