2008年11月23日

「易々と穏やかな目の、かつての悪童」私見“マイク・タイソン”

 “魂暴風”popular request column

 優しい目を宿していた。さも起きがけの軽食を喰らい、ほっと満足感に浸っているかのような。
 穏やかに易々と伝わってくる、かつて“悪童”と謳われた男の微笑。

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 まるで毒気の抜けた貌(かお)を覗かせている。彼の中で“争い”は終わったのか!?とふと、殊更に思う。思う私は、そんな私に少しばかりの“道化”を感じて、それは淋しさという感情よりも、“時の魔術師”がここにも居たのか?という、嘲りにも似た感情。  時代はとうに過ぎ去ってしまっていたのだ。彼はかつて“最強”を欲しいままにした、そう、屈指のファイターだった。  やがて彼はぽつりと呟いた。  「記憶してもらうだけで幸せだ」  彼にいまや寄り添う風は、もはや彼のものでは無いことをはっきりと自覚しているかのような風情で。      どこにでもいそうな、どこにいても出遭えそうなありふれた目を湛えている。それがまたどことなく温かい思いをも抱かせる微笑であった。  マイク・タイソン。  かつて世界を席巻した、男。  南アフリカの地にて、ロイターのインタビューに応じた際の、彼のこの一言。    「記憶してもらうだけで幸せだ」  婦女暴行罪で刑務所に収監されたことを?  イベンダー・ホリフィールド戦にて無性か否か、耳を噛み千切ろうとしたことを?・・・  子ども向けチャリティー募金活動に勤しむ彼は、 「戦争のない場所であればどこへでも行きたい」と述べ、更に「だが、ケニアには行けない。あそこは内戦状態にあるから」と補足したとも伝えられた。  そうして「もう、自身は“悪童”でもなんでもない。ボクシングへの関心も無い」とコメントを発している。  「年を取り過ぎたと感じる。記憶してもらうだけで幸せだ」と最後に彼は微笑と共にそう、呟いたそうである。
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posted by 美城丈二 |23:32 | 美城流追憶稿“あの忘れがたき、漢(おとこ)” | トラックバック(0)
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2008年11月21日

石井 慧の育て方で求められる総合格闘技界の“明日を見据えた指針”

 
 21歳、若くしてのプロ格闘家への転進。

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                      【写真提供;ミルホンネット】  業界の未来を担う逸材として筆者も興味が沸き立つ。  公称では181cm、110㎏、  2004年に講道館杯全日本柔道選手権100㎏級で優勝、  2006年には全日本柔道選手権大会で  史上最年少初出場・初優勝、  2007年では嘉納治五郎杯東京国際柔道大会で  100㎏超級にて優勝、  本年8月・北京オリンピックでは100㎏超級で  金メダルを獲得と実績は申し分無い。  小川直也や吉田秀彦のように“遅れてきた逸材”とは違い、  20代の前半での転進は次のオリンピック出場を待ってからでも  遅くは無かっただけに、  多くの識者が注目することとなる転進でもあった。  


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posted by 美城丈二 |00:01 | 魂暴風【pickup report】 | トラックバック(0)
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2008年11月13日

闘い終わってノー・サイド!?降りそそぐべきはあの“Uの時代”の名残りか!?いよいよ実現!!桜庭vs田村

 
 いよいよと言うべきか、ようやくと言うべきか?
 本年暮れ、大晦日『Dynamite!!2008』、
 その第1弾カードとして発表された
 このカード、
 「桜庭和志vs田村潔司」
 筆者も連綿たる思いの一端を
 かつて当ブログサイトでも書かせていただいたが、
 振り返れば“Uの時代”、
 思いはやはり、あの頃に行き着く。

 
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posted by 美城丈二 |12:23 | 美城丈二の「僕らは格闘探偵団」 | トラックバック(0)
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2008年11月04日

美しさはしなやかさなり“藤波辰爾”往時の記憶~IGF参戦に寄す(その後編)

 
 度重なる負傷。
 特に89年6月22日、ビッグバン・ベイダー戦後の
 腰痛悪化欠場は有名だ。椎間板ヘルニアで1年3ヶ月という
 長期欠場を余儀なくされる。

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 ドラゴンボンバーズや飛龍革命の未遂、どれも当初の目的を  鑑みれば中途で頓挫しているように思わせるが、  藤波らしい、周囲に配慮した、レスラーらしからぬ温厚な性質が  災いした結果であり、プロレスというジャンルを大局的に  見定めることが出来る識者においては  それもこれも「むべなるかな」という  ことになる。  いまではアングルではなくリアルとの定説がある、  長州力以下維新軍団の大量離脱騒動でも  「ここで藤波までが離脱すれば  間違い無く、新日本は潰れる」と言われる  最中、踏みとどまったのは何故だろう!?  一旦は離脱の仕掛けに応じたと漏れ伝わる  藤波の真意。  藤波を悪く言う人間は  必ず、その優柔不断ぶりをそしるが  いまの新日本の黎明期、その支柱を支えた  との認識を持つ私としては  とても彼を責められない。  「無我ワールド・プロレスリング」の旗揚げ。  そこに見えるのはその支柱の象徴でもあった  師匠・アントニオ猪木のオーナー職辞任という  影がちらついたからと鑑みるのは  果たして私だけだろうか?  西村修との確執が表面化し、彼が辞していこうとも  多くを語らなかった藤波辰爾という男の真実。  若手に混じってリング作りを手伝っていた  会場における藤波の後ろ背。 


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posted by 美城丈二 |21:52 | プロレス、この果て無き浪漫 | トラックバック(0)
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2008年11月04日

美しさはしなやかさなり“藤波辰爾”往時の記憶~IGF参戦に寄す(その前編)

 美しさはしなやかさなり・・・・・・
 1978・1・23MSG●カルロス・ホセ・エストラーダ
 WWWF(現WWE)ジュニアヘビー級タイトルを奪取。
 来る同年3・3帰国第一戦●マスクド・カナディアン(ロディ・パイパー)
 どちらも制したのは、藤波の乾坤一滴、渾身の
 ドラゴン・スープレックスであった。
 人気は俄かに沸騰。
 甘いマスクにいかにも日々の鍛錬を思わせる
 ビルドアップされた姿態。
 時のマスコミはカール・ゴッチ仕込のレスリングテクニック、
 綺麗に上体をそらせて孤を描く、見事というほかはない
 スープレックスの凄まじさに
 “ジュニア界のアントニオ猪木”
 さもしなやかに動き回るリング上の闘い模様が
 まるで龍が舞うようだと形容し
 “ドラゴン藤波”とも
 はやしたてた。
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 (写真提供:ミルホンネット)  あれから、早30年・・・・・・  時の移ろいは振り返る暇さえも与えぬかのように  あっというまに積年を刻んでしまった。  


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posted by 美城丈二 |21:25 | プロレス、この果て無き浪漫 | トラックバック(0)
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