2008年08月26日

井上義啓氏について、想い出す事など。

  『プロレスに真実はないが、少なくとも、
  こうであった筈だとの思い込みは存在する。
  その思い込みが真実でなかろうと、
  そう感じ取った人の心には、それはまぎれもない真実となる。』

 プロレス衰退期・黄金期をその波の如し、時に厳しく時に深く時に破廉恥に荒々しく、そして時に芳しく支えてきた、いまや存しない週刊ファイト元・編集長、故・井上義啓氏の言葉である。

 私が学生時分、接見させていただいた時は誠に饒舌な方との印象があり、私とて寡黙な方では無くむしろ“語り部”と揶揄されるほどの当時“うざい”青年ではあったが、その話しぶりに聞き耳を立てるばかりで圧倒され放題であったとの記憶が鮮明に今でも脳裏に甦ってくる。

 振り返れば、時代というフィルターで覆い被さっている霞(かすみ)のような青春群像ではなく鮮烈な陰影を纏った、まさに“若き頃”の青春の一齣なのであり、胸中、思い出の一断片としてまた、氏との語らいも強烈な残像となって私に様々な哀感を未だに注いでくれもする。

 氏は、『猪木大新聞編集長』『猪木擁護会会長』などと反猪木派からよく批難なされてはおられたが、けっしてその猪木氏が彩るリング絵巻の騒乱ぶりに関し、いつもながらの擁護ぶりというわけではなかった。 試みに私が所有する、時の『週刊ファイト』においてもおかしい部分はおかしいときちんと批判なされておられる記述文は多々、見られ、特にUWF出現時以降のものにおいては時に強く、容赦無く、断罪なされてもおられる。

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posted by 美城丈二 |08:15 | 美城流追憶稿“あの忘れがたき、漢(おとこ)” | トラックバック(0)
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2008年08月25日

ここまで歩んでみたけれど“ひとそれぞれの黙示録”ブロディ死して20年

 ミスター・ポーゴ、いや、関川哲夫氏の回想録が佳境へとさしかかったようだ。

 13年振りの新日本プロレス・IWGPタッグリーグ
 ブロディ・20年目の真相告白
 FMW始動・大仁田厚との遭遇 

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                          「山口敏太郎事務所・くまき由佳画伯」  不思議な感覚が私の胸中に去来する。  幼少時からまずどのようなジャンルであろうとも興味を抱いた記述ものは読まずにはいられなかった性分の私であったゆえ、ポーゴ氏の赤裸々な自叙伝にも巡り会ったのかなとも感じてしまう。ご縁あって当シリーズの解説を承ったが、IWGPタッグ・ブロディ刺殺・FMW始動、そのどれもが私の未だ回想の只中に位置している案件だった。    期せずして、ポーゴ氏の肉筆原稿が私の手元へと届いたとき、往時への感慨がいっぺんに潮となって押し寄せてきたようで、私はほっと溜め息をつかずにはいられなかった。  もう既に20年という、月日が経てしまった。  ひとそれぞれの勘考。思い思いの感じ方がある中で、私もまた、あの“衝動”の只中であった若かりし日の出来事に哀切が重なる。  「幾度も幾度もこれまでそこかしこで書き連ねてきたこと」だが、未だに止め処も無くあふれてしまう、この感慨とは一体、なにゆえであろう。  かつての自身を窺い知る、旅。往時の記憶を手繰り寄せることはまた往時の自身の“在り処”がなんであったのか?時空を超えてそのことをまた探し求めることでもあるのだろう。  たとえささやかな道しるべにも未来を信じて生きる為に懊悩した自身の“影”が刻み込まれている。  『ある極悪レスラーの懺悔』  読了するたびに、そこに私はしかとかつての私を見出すのである。「未来への疾駆」その答えは過去の私自身が携えている。  ここまで歩んでみたけれど・・・・・・もう、あれから20年という月日が経つのですね。  ☆こちらも併せてご覧くださいませ。私なりに往時の記憶を辿っております。   ⇒『第1回・IWGPタッグリーグ戦雑感』


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posted by 美城丈二 |12:12 | 魂暴風【pickup report】 | トラックバック(0)
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2008年08月15日

もはや語り尽くされた“未だ語り尽くされぬひと”~IGF・猪木ゲノムに寄す

 
 よく、読者の方々から、私の拙作に対する評価メールを賜ります。いつも有難うございます。Sさん、Mさん、そして多くの方々の心遣いに接し、改めて「有難きこと」としてこのサイト上でも御礼の言葉を述べさせていただきます。

 やはり、記すものに対し、恒に真摯な想いを傾けたいと考える段において、ひとりでも多くの方々に読んでいただきたいと思うのは“物書きとしての道理”でしょうから、私の拙作に対し、「私はこう、思うのですよ」といった按配のメール等を寄せていただけると、たとえその一文が批判的な事柄でも、次回への自身、租借になる為、有難いことだと考えております。

 今回は私なりに試みとして、拙作より『アントニオ猪木篇』を全文再掲載させていただこうかと思いました。特に好評を得たコラムですが、今後とも皆々様にご指導を賜れれば幸いかと存じます。


 『美城丈二の“80’S・プロレス黄金狂時代 ~時代の風が男達を濡らしていた頃”』
 Act⑭【アントニオ猪木という名の“巨星”】
  (今回は80年代に拘らず、筆者なりに現行の“猪木像”をも見据えて綴ってみました。)
 
  

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posted by 美城丈二 |08:36 | 時代の風・シリーズ“80’S プロレス黄金狂時代” | トラックバック(0)
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2008年08月08日

ジャンルでは無く個々の同一性が問われる時代“中邑真輔”総合参戦再び!!

  
 新日本プロレス・中邑真輔が揺れている。

 再びの総合挑戦のとき。「大晦日あたりかな?」と既に時期を示唆している為、出場の可否は問うまでもなく、大筋での合意はなされ、あとは対戦者が誰になるのか?ギャラに関する契約等済ませれば、本年暮れには地上波でその勇姿が見られるということになるのだろう。
 総合は無論、勝利を確約されたものではないから、4年ぶりの参戦は文字通り、中邑真輔の“個としての信念”が色濃く反映されたものであり、自身の今後を左右していく、ターニングポイント的な試合となるやしれない。
 もう、プロレスというジャンルを意識的に背負って闘う時代ではない。筆者の幼き時分には「プロレスか!?空手か!?」格闘技界を覆う“最強幻想”という悲壮感を与えるドラマツルギーがあったわけだが(だからこそジャンルに根ざしたファンの熱い視線を一身に浴びた次第だが)、いまはジャンルの特異性よりも個としてどれだけ力量を伴っているか?個々人の力量を査定していく、そのことを口にする識者も多く、背景論としてはジャンルvsジャンルという発想は盛り上がりにくい状況である。
 私は私で、いまやそれでも良いと考える者のひとりだから、変に意識せず大晦日は楽しみたいものだと思っている。
 悲しいことなのか、喜ばしきことなのか、時代は“個としての信念” により多く視線を注ぐ時代へと意向した。背負う物が大きければ大きいほど、ファンを熱くさせる試合が出来るとは限らないわけで、中邑選手にも大晦日以後、ひとつひとつクリアーしていき、あるときふと気づいたら自身のステータスが上がっていた、くらいの“軽やかさ”でも良いのではないか?
 

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posted by 美城丈二 |11:02 | 魂暴風【pickup report】 | トラックバック(0)
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2008年08月01日

プロレス・エキスポ!?彷徨えるプロレス界に朗報、来る!?

 
 観客動員減に苦しみ、未だ復興への糸口が見出しかねる状況を続ける、まさに“彷徨(さまよ)えるプロレス界”にあってこの報道は朗報なのであろうか!?「プロレス・エキスポ」各社報道から新日本プロレスHPを覗いて見た。

 ⇒新日本プロレスオフィシャルWEBサイト -NEWS-「「Pro Wres Expo 2008 in Japan」」について

 私みたいな昭和からのプロレスファンにとっては、「世界各国のプロレスラーが一堂に会し・・・・・・」などと聞くとあのもともとのIWGPの理念を思い起こしたりしてしまうのですが、いざ開催期日までまだまだ様々な紆余曲折が予想され、注目すれど実際どのような形に収束するのか?今後の推移が待たれるところですね。
 「争いの中から世界平和を!」拡大解釈すればオリンピックの理念にも通じ、まさに様々な閉塞状況、たとえば資金源に関し、滞ることがあってもたとえば毎年開催では無くとも、まさにオリンピックのごとく4年に一度の開催でも良いだろうと鑑みたりしておりますが・・・・・・、
 プロレスという奇特な競技ジャンルにおいて、勝敗をどうするか?といった、いわば各団体間の「思惑のすりあわせ」なる命題もあって、また未だに統一コミッションすら設立されていない状況下で、果たしてどのように収束し、開催されるのか、興味は俄然、沸く次第です。
 どちらにせよ、こういった各社報道から推測される「プロレス・エキスポ」なるイベントの理念は大変素晴らしいことだと私は思うので、是非、やるからには出来るだけ盛大にぶち上げても良い気がしております。
 「闘いの中から世界平和を!!」これはアントニオ猪木の現在進行形の理念なのですが、ならば猪木さんにも何らかの形で登場願いたいものです。
 「底が丸見えの底無し沼」まったく底が丸見えになってしまった感のある昨今、このイベントがそんなプロレス界の閉塞感を覆すほどの地盤足れ!!と私は願ってやみません。
 いくつものイマジネーションを見る者に起こさせるプロレスという名の格闘浪漫!!この「プロレス・エキスポ」発表概念からも何かしら、いやぞくぞくとイマジネーションが沸くではないですか!?(笑)。愉しみに10月24日を待たせていただこうと思います。

 ☆「プロレス・エキスポとは?」
 世界初の試みとなる“プロレス万博”はベンチャー企業の若手経営者らが設立した法人『フリーバーズ インターナショナル ジャパン』企画・発案によるもので、大野耕二郎代表取締役によれば1年後の中国・上海興行、更にはモスクワ、インド、カタールへの進出も視野に入れているとのこと。この一大イベントの第1回興行として「ProWres EXPO in Japan」と冠して今秋平成20年10月24日、25日、東京・両国国技館にて両日開催を予定(25日は昼夜興行)。
 ニュースソース⇒『週刊マット界舞台裏'08年8月07日号』

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posted by 美城丈二 |10:36 | 魂暴風【pickup report】 | トラックバック(0)
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