2007年05月31日

まさに独立独歩・嵐、次期シリーズ参戦拒否でも示された藤波辰爾の“探求する独自性”

 
 ☆魂暴風【pickup report】
  *今後、不定期ながら、当サイト独自の視点でこれは?
   と思うニュースがございましたら、ピックアップする
   形で取り上げてみようかと思います。


 大麻不法所持にて逮捕され、全日本プロレスを解雇されてしまった嵐選手の、自身が主宰する『無我ワールド・プロレスリング』参戦問題に絡む、藤波辰爾選手が下した処遇とは、次期参戦拒否というものであった。

 誠に藤波辰爾氏らしい、処遇、処置というものであったろうと鑑みる。(嵐選手のレスリングスタイルなるものを鑑みてみても・・・)


 くちさがないチャネラーは、「次期シリーズのポスターに嵐の写真を刷り込んでいたくらいだから、前もって参戦は決していたが、あまりの注視ぶりに驚いた藤波が、またぞろ優柔不断ぶりを発揮して、急遽、参戦拒否に切り替えたのだ」なんぞとかまびすしいが、

 そういう手合いはともかく、YAHOOサイトのトピックス欄にまで、掲載された嵐、次期シリーズ参戦問題。「次期シリーズは・・・」と含みを持たせた辺りに、誠に藤波辰爾という、プロレスラーらしからぬ異相が感じられて、私は好意を持ってこの記事を読んだ。

 翻って、氏の主宰する『無我ワールド・プロレスリング』における試合スタイルにも如実にこの人柄の良さが滲み出ている。

 ある有識者が指摘なされていたように、抗争対立軸が無いリング、対戦者に対する怒りや荒々しさ、激しさ、粗暴さ、そこからくる弩迫力性、緊迫感よりも、よりクラシカルな攻防(対戦相手を讃えたうえでの、大技に頼らない、ひとつひとつの小技を丹念に仕掛け、仕掛けられつつ、試合を推し進めていくスタイル)に重点が置かれ、それはそれで長らくプロレスの世界を見定めてきた私なんぞにはまた懐かしい香りが漂う、久方ぶりにじっくりと座って見るプロレスみたような、楽しみ方を与えてくれるスタイルではあるのだが(それらは、確かに氏の原点、たとえば新日本プロレスの旗揚げ当初の闘い、猪木VSゴッチ戦等を彷彿させるものではあるが)、
 いかんせん、いまや、刺激的過ぎる戦いを見慣れてしまった昨今のプロレスファン、ひいては格闘技ファンにはなかなか浸透していかないスタイルでもあろうなぁという、ひそみは感じてしまう。

 良い意味でも悪い意味でも、らしい、と言ってしまえば、誠に藤波辰爾氏らしいと思えてしまう『無我ワールド・プロレスリング』の世界。これはこれで良いのかなぁ?と思いつつも、選手としての藤波辰爾氏、その華々しいキャリアを知る者にとっては、なんだか淋しいようなリング世界と思えなくもない。

 果たしてこのままのスタイルに飽くまでも拘りつつ、今後、突き進んでいくのか?或いは何がしか、リアクションが起きるのか?私は私なりに注視していきたいと思います。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック まさに独立独歩・嵐、次期シリーズ参戦拒否でも示された藤波辰爾の“探求する独自性”
  • 共通ジャンル:

posted by 美城丈二 |11:24 | 魂暴風【pickup report】 | コメント(11) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月30日

桜庭VS田村、もはや過ぎ去りし夢!?

 
 (世間様は桜庭VSホイスへと既に気持ちが移行なされておられるようですが・・・。)


 海の向こう、UFCによって着々とPRIDE解体は進んでいるようだ。悲しいかな、これが現実。資本主義社会では常套なる手段というやつだろう。

 ミルコに続いてノゲイラ、ジャクソン、ヘンダーソン、更にシウバ、ヒョードルと来れば、これはもう根こそぎではないか!?次回、PRIDE開催も実際、いつやるのか?私なんぞには検討も尽かない。規模縮小などという次元ではもはや無いですね。

 あのファンを煽りまくった桜庭VS田村の一戦、どうするのだろうか!?今更感は拭えなかったが、私はUWFからの一連の流れを見定めようと目を凝らして見続けてきた一群のひとりだから、ふたりが同じリング上で立ち並んだとき、高揚感が沸き立ち、仕方無かった。やはり、危惧していた通りに無き崩しの収束、決戦消滅、夢見たファンがバカだったという結末なのだろうか!?

 ただ、体制は既にUFC側に移行しているのだから、あの時の関係者各位(桜庭VS田村戦を企画なされた方々)に文句のひとつを言っても始まらないのだろうが(それは各位がそのまま移行されたとしても、上層部がまったく違うメンツなのだからまさしく仕方の無いことだろうとは思うが)、それにしてもと思うのは、
 どうしてこうも、格闘技の世界は点が線になりにくいのかな?という、誠に真っ当?かつ当たり前であろう、疑心。プロレス界だとすったもんだ揉めても、これが大抵、線になりますから、ムフフッ。

 K-1から引き続く総合格闘技人気も翳りを見せ始め、裏で暗躍?なさるフィクサーの方々も今後はよほど手綱を引き締めないと、あの秋山問題等もあって、ブーム再沸騰は厳しい情勢だろう。

 K-1も勝負論から遠ざかって久しい。真剣勝負を謳い、プロレスには無い一瞬の衝撃性を前面に打ち出して多くの支持を得たK-1も、プロレスチックなリング内外のスタイルに転じてからがらがらとそのステータスを崩していった。「プロレス世界を侮るなかれ!!」やはり、視聴率偏重路線では長続きしないということでしょうね。

 嗚呼、夢物語。またひとつ私の望みは“陽炎(かげろう)”になってしまったのか!?

 
 *桜庭VS田村、当サイト関連コラム
   ⇒『桜庭VS田村、UFCの処し方“鉄は熱いうちに、打て!!”』

 

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 桜庭VS田村、もはや過ぎ去りし夢!?
  • 共通ジャンル:

posted by 美城丈二 |11:08 | 魂暴風Personal【格闘技の在り処】 | コメント(12) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月30日

“最強”かつてそこに執着した、在るファンが見た一夜の幻!?小川直也とは一体、何者であったのか!?

 ・・・1・4 東京ドーム。

 小川直也が橋本真也を打ちのめした時、多くの、平成のプロレスファンたちは度肝を抜かれ、やんやの是非論、誠に議論は伯仲した。

 「新日本プロレスのファンの皆さん!!目を覚ましてください!!」

 猪木の全盛期や、前田の荒武者ぶり、昭和の格闘家の武勇伝を見知ったことのない新しい世代のファンにとっては、まさしく衝撃的な一戦であったろうと思う。

 純粋に“プロレス”として楽しめない、試合。

 プロレスのリングで不如意に訪れるブック(シナリオ)破りのシュートマッチ。この刺激性はやはり並では無かったと思われる。

 だが、ブックを破ったとき、本当にそれは“プロレス”ではなくなるのだろうか!?

   ☆この続きは是非、こちらにてご覧くださいませ。
   美城丈二著作・ミルホンネットタイアップ
   ⇒ 『魂暴風・最強神話“流転”篇』 

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック “最強”かつてそこに執着した、在るファンが見た一夜の幻!?小川直也とは一体、何者であったのか!?
  • 共通ジャンル:

posted by 美城丈二 |09:51 | 魂暴風Personal【格闘技の在り処】 | コメント(30) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月30日

時代の目撃者・シリーズ“あのアングルの向こう側”「全土熱狂!!昭和・巌流島の決戦“ジャーマン葬”と“卍地獄”、二大フェバリットホールドで仕留められたストロング小林の底知れぬ胆力」

 
 (これまで何十篇とこの試合に関することも、
    そこかしこで書き留めてきたはずなのですが、
  どうも感情が高ぶってしまうと申しますか、
  自身の感慨の発露を止められそうにも無い為、
  本稿は、筆者の思索ノートなるものを解きほぐしつつ、
  この稿、進めてまいろうかと思います。感情流布な文章でしたら、
  どうぞご容赦願えれば幸いに存じます。筆者)


 「この二大決戦を知らぬ者に、S・小林とA・猪木を語ることなかれ!!」プロレスというジャンルの黄金期を知る、両雄の、往年からのファンはそう言って胸を張る。

 折からの女子プロレス、ビューティーペアの大ブームに押され、低迷の域に瀕していた男子プロレス界にあって、日本全土に凄まじき熱を生み、一躍、大の大人たちがまさに血相を変え、時の蔵前国技館に大挙押しかけるきっかけとなった二大決戦。

 1974年3月19日、及び同12月12日。

 力道山VS木村政彦戦以来の日本プロレス界、その不文律を破る、日本人超大物同士の対戦はS・小林の意地と誇り、受けて立った猪木の心意気によって、当時、“昭和巌流島の決戦”とこぞってスポーツ紙が取り上げたほど注視を浴びた。

 猪木は小林に最大級の敬意を表し、時の二大フェバリットホールドと謳われたジャーマンスープレックスと卍固めで激戦を制した。特に初戦でフィニッシュに用いたジャーマンスープレックスホールドは、猪木が渾身込めて小林をマットに叩き付けたが為、そのあまりの衝撃でブリッジした猪木の両足が一瞬、浮くという、誠に苛烈なフィナーレ。のちに長く信者の間で語り継がれることとなる、名勝負のフィナーレに相応しい衝撃の一シーンであったと言えよう。

 ☆お蔭さまで誠に多くの有識者の方々からご支持の声を賜っております。是非、この続きはこちらにて読了いただければ幸いに存じます。
   美城丈二著作・ミルホンネットタイアップ
   ⇒ 『魂暴風5/優しみと矜持を持つ男達篇』 

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 時代の目撃者・シリーズ“あのアングルの向こう側”「全土熱狂!!昭和・巌流島の決戦“ジャーマン葬”と“卍地獄”、二大フェバリットホールドで仕留められたストロング小林の底知れぬ胆力」
  • 共通ジャンル:

posted by 美城丈二 |07:28 | 時代の目撃者・シリーズ“あのアングルの向こう側” | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月26日

IGF理念とはIWGP設立理念に基づくのか!?見えてきた猪木の本心!?

 思いつくままに。
 敬称略にて。
 忍び書き、いや、独り語り・・・。

 本日(5・26)、リリースのYAHOO!スポナビ、その報によって、猪木の新団体、IGFの理念なるものが朧(おぼろ)げなりにも、見えてきた。以下は、猪木の語る、IGF旗揚げ戦における一応のアウトライン、骨子とでもいえようものなのであろう。

 “IGF参戦のジョシュ、カートともにすでに熱くなっておりますが、彼らの要望でもありますしIGFの旗揚げには、「世界中の王者を集結させた戦い」IWGP本来の姿に戻すべく、初代IWGPを賭けた戦いを検討しております。カート・アングルもTNAのチャンピオンとしての誇りもあるでしょうし、また、ジョシュ・バーネットもこのベルトを巻くのに十分な資格があると思います。ブロック・レスナーも3代目のベルトを保持している以上、初代のベルトには無関心ではいられないでしょうし、そうなった場合は自身のベルトを賭けざるをえないでしょう。日本人選手でもこのベルト奪回を目論んでいる奴がいるようですし。とにかく、IGFは強くあることを目指します。アントニオ猪木”

 言葉尻だけを捕らえれば、IGFの理念はあのIWGPの設立理念に通じているということなのだろうか!?
 もし、そうならば、現役全盛時の猪木の醸し出していたレスラーとしての佇まいに、誠に相応しい理念だと思えるが、またそれは翻って、あまた存するプロレス界のチャンピオンたちを統一へと向わせる、あまりに稀有壮大なプランだったのだから、果たして、この期に及んで、あの理念を持ち出したとしてもうまくいくだろうか?

 いや、そうではない、あまた存するチャンピオンたち、またはそれらに準ずるチャンピオンクラスの者たちを一同に会して、NO.1を決するイベント的な大会を行うまでだ!
 なら、IWGPの設立理念とは異なる。もともと世界中に存するプロレス界に携わるチャンピオンを統一・統合して、NO.1を決めようじゃないか?という、誠に誠に今更ながらに思考しても、あまりに非現実的なプランであったが為、頓挫してしまったのであり、それでも時の猪木信者ならずとも多くのプロレスファンが、このプランに酔えたのは、「あの猪木なら、何かしら、どでかい、そのプランを実現し得るかもしれぬ」という、大いなる期待感、夢への橋渡し的存在として猪木を見据えていたからに相違なかろう。

 あの頃は、時代も世論も見方につけていた猪木。一部の八百長論者もまさにまゆをひそめつつも大手を振って喧々諤々(けんけんがくがく)、抗弁など出来ぬほど、“世論の追い風”が吹いていた。折からの空前絶後の初代タイガーマスクブーム、長州vs藤波・名勝負数え歌、そうしてvs国際プロレス勢との果て無きとも思えし遺恨闘争。これら一連の猪木の手管、手法“アングル”に乗せられて、時代は確かに猪木のその手の平に委ねられるが如しであった。

 だが、時代はいまや、あの頃の風など、どこ吹く空、一掃されており、ジョシュ、カート、そしてレスナーを揃えても世界一決戦とは言い難い時代背景なるものが在り、まして現行の日本人チャンピオンのNO.1とおぼしき小橋、或いは三沢の参戦などあろうはずも無く、これではまたまた、“突っ込みどころ満載の猪木プロレス”などと揶揄されてしまうことは容易に想像出来、難くない。

 5月中には発表したいと予定されていたカードのうちまだ一組も発表されておらず、果たしてこの先、大丈夫かいな!?という危惧感はやはり拭えないのである。

 あの“藤田”が参戦!?という怪情報も流れているが、仇花的な一夜の夢、というのならまだ、そうはっきりと名言した方が、こちら側としてはこころ易い。格闘技色の濃いプロレス、先のUFO、その一定線上のものだと思考するなら、噂に上がるメーンカード、ジョシュ、カート、レスラー、三つ巴の3WAY決戦ではとてもとても、その色は出せぬだろう。

 ゲノム(遺伝子)、プロレス新団体、猪木が代表取締役社長、IGFとくれば、私はやはり無視など出来ぬ。既存のプロレス界、団体は、自身の殻に閉じこもり、一歩も外(総合格闘技界)に仕掛けぬから、未だに私たち、往年のファンは猪木に頼らざるをえない。一体、猪木は何歳なんだよ?と、ここ10年ばかりか、猪木がことを起こす度に忸怩たる思いで、格闘技界の在りようを見つめてきた。

 その道は険し。それでも多くのプロレスファン、格闘技ファンに馬事雑言、罵倒、揶揄されても、大花火を上げようと定期的に立ち上がってくる、猪木。誠にその全盛時、鳥肌の立つ思いで見つめていた“四角いジャングルの王者”猪木を知るものにとっては、怖ろしいほどに淋しく、その思いを通り過ぎて哀れでさえ思えて仕方が無い。

 この期においても、おいしいものは一番あとに取っておけ!!とでも言うのだろうか!?されば、次報を待たねばならない(やれやれ・・・)。        (敬称略)

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック IGF理念とはIWGP設立理念に基づくのか!?見えてきた猪木の本心!?
  • 共通ジャンル:

posted by yoshiki812 |18:29 | 美城丈二の「僕らは格闘探偵団」 | コメント(9) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月22日

『テキサスの荒馬』テリー・ファンクに捧げられた“いつ、果てることを知らぬ涙”とその行方

 ザ・ファンクス。往年のプロレスファンでその名を知らぬ者は居ないであろう。ある識者においては、日本プロレス、全日本プロレスと70年代から80年代、90年代までにおいても、長きに渡り、日本のプロレス界人気を支えた、最大の“表と影の功労者”とも論じられるほどの功績を残した、まさに荒ぶる“テキサス・ブロンコ”魂、兄・ドリーと弟・テリーのファンク兄弟。

 米国はテキサス・アマリロ地方に移住し、ドリー・ファンク・シニアというプロレスラーの父を持ち、兄・ドリーは1969年2月“時の世界最高峰”NWAチャンプ、ジン・キニスキーを破り、戴冠、のち、1973年5月、ハーリー・レイスに屈するまでの4年3ヶ月もの間、王者に君臨。この戴冠期間中に日本プロレスに凱旋。故・ジャイアント馬場氏との熱戦、そうして猪木氏が未だに生涯ベストバウトと自身評する死闘も含め、あの坂口征二氏との一戦も制しており、その実力は紛うことなく折り紙つきであった。その兄・ドリーを補佐するかのように恒に父と共にセコンド役として陣取っていた者こそが、あの弟のテリー・ファンクなるレスラー。

 “美しき親子愛”“美しき兄弟愛”兄・ドリーの、その実力とは裏腹な、セコンド役として陣取るシニア、テリー、ふたりのあまりのかまびすしさには、当時のプロレスファンは一様に拒絶反応を示し、ドリーの脆弱性が浮き彫りになってしまったが仇となって、爆発的な人気は得られなかった。ところが、どうであったか?その後年に弟・テリーの人気が急激に上がり、ファンク一家はまさしく、日本のプロレスファンの誰しもが認知する存在となったのである。

 懐かしきかな、1977年12月『世界オープンタッグ選手権』、誠に有名なブッチャー・シーク組との、右腕をフォークで突き刺されても不屈の闘志でリング上へと踊り込んできた、あの“甦った”一戦のちである。

 テリー人気は一気に火がついた。自ずと、兄・ドリーの評価それ自体も上がった。この辺りはまさに“日本人気質”そのもの。ひとつが“是”なら全てが“是”。無論、この視点から、兄・ドリーのその実力の再評価が始まったわけだから、一概には非難出来ないが、それにしてもこののちのちまでの、わけてもその弟・テリーの“引退地方巡業”フィーバーは凄まじいものがありましたよ。

 数々の“名シーン”を生み出し、作りつつ、テリーは去っていった。テリー自身も1975年12月のジャック・ブリスコ戦でのNWA戴冠劇を経るほどの活躍ぶりではあったが、全日本においては、ブッチャー、ブロディ、ハンセン、その“やられっぷり”で数々の“対戦者の時代”を作ったとも言いえようけれど、後年、テリーは自身の引退うんぬんに際し、記者の質問に答える形でこう、述懐している誌面を確かに私は読んだ記憶が、ある。「あの頃、確かに膝の状態は良くなかったが、手術し、うまくいけばまた、復帰する気だった」ここに、当時、多くのザ・ファンクス、ひいてはテリー自体をこよなく愛したファンとのあまりの事実誤認、認識の違いが浮き彫りになってくる。つまり、引退を表明したテリーに対し、多くのそのファンは「もはや、二度とリングには上がれぬほどの膝の状態、手術しても度し難いほどの重症。だから、もう二度とリング上のテリーは見れないのだ。だから今こそ、死ぬ気で応援せねば」と信じ込んでいた節があり、だからこそ、あのような大フィーバーを呼んだし、そのテリーの1年後の復帰にはやんやの大ブーイングが飛んだのだと私は従えている。当のテリーには、それは浅はかなる意見なのかどうか?米国人特有の気質から来るものなのか?自身の引退・復帰に対する罪の意識は少なそうで、その後も幾度か、引退を口にし、また復帰してもいる。

 翻って、ここに大上段に振り翳し、私はたとえば、当時の興行主の誠に上手い、ファン心理を煽った手法であったな、などと論じてみたり、或いは、テリー自身の精神性を今更なんだかんだと叩こうなどという、気もまったく無い。ただ、思うのは、テリーの引退をそれこそ自身の最期でもあるかの如く、重く受け止め、まさに枯れることも無い、滂沱の涙を流したファンの、その想いをいま、改めて鑑みるとき、せつない感慨が沸く、と言いたいだけに過ぎない。

 日本人レスラーに目を転じれば、まさに華々しき引退式までやってのけてのちの復帰、この様相にとどめを刺すレスラーと言ったら、もう、大仁田厚議員以外、他にあるまい。彼はまた自身のその“軽薄ぶり”を逆手に取り、ファン心理を彼特有の“荒々しさ”で上手く自身に注視させ、復帰後も人気を博したが、

 彼だけでは無く、アニマル浜口氏の復帰劇や、あの長州力選手の復帰劇等、引退声明⇒引退式⇒復帰、その背景をよく知っていよう者たちでさえ、そのベクトル自体を疑問視する向きがあるのだよと、この稿では改めて記述してはおきたい。

 私が、かつてリアルタイムでTVの画面なるものを眺めながら、開いた口が塞がらない、ぽかんと呆(ほう)げて見てしまったのは、かく言う、テリー・ファンクの復帰戦なるものでした。あのあと、私の周りではよく聞かれたものです。「だから・・・プロレスは・・・」一時、反論せず、口を閉ざしていたこともまた事実ですね。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 『テキサスの荒馬』テリー・ファンクに捧げられた“いつ、果てることを知らぬ涙”とその行方
  • 共通ジャンル:

posted by 美城丈二 |11:04 | プロレス、この果て無き浪漫 | コメント(13) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月20日

筆者・美城丈二よりの謹告『ファイト!ミルホンネット版魂暴風*a martial art side』電子書籍化について

*プロレスの神は、泣いているか!? ある序文という名のひとり語り

 平成の世も、早、幾年、19年という歳月を経て、私もいまや、けっして若くは無い年輪を重ねてしまった。いくつもの悔恨と未練、様々な出会いと執着する思いが為、未だに振り返りたくはない、過去の代物というものも確かに存している。だが、そういうジレンマの最中にあって、自身の往時を懐かしむ以外に、ふと私の中で翳ってきたもの、それが、あの10代の頃にもっとも興味を抱いたプロレス・格闘技なる一ジャンルへの憧憬。
 
 不思議なことに、生まれついて、恒にどこか、両面性と言いえるのか、私には相反するふたつの概念を好む、悪癖?があった。たとえれば、猛烈に文学世界に焦がれたかと思えば、目の前のごつんごつんとした男共の殴り合いに急激にこの心が引き寄せられてみたりと、幼い時分から、いつしか、そんな自分を訝る私もあった。

 美しいものを美しいと素直に言える心根は、ただ、それだけで清いが、では何故、美しくあらねばならないのか?そのことまで、希求する人々は少ない。私は、そういう疑念を恒に持ち、そうして片一方では、ただ美しいねと、素直に言える人間でもありたいと思って生きてきた、一個のひとでもあった。

 何がしかを望む、もはや、ただ見てやろう、では、まさしく儚い人生で終わるのではないか?私なりに幾つもの煩瑣な日常というものを、時にけむたがりつつ、時に大いにこれもまた良し、と思いつつ、そんな幼い時分からの、誠に不思議な心の在りよう、そんな心根が、いま、また、私に“僕が見た、あの日の悲喜哀感”その格闘絵巻を書かせたとも思う。

 プロレス界に目を転じれば、よほどの修羅、無残なる荒野そのものだ、なんぞとまた論じれば、それは多くの世情のもの、人々に嗤われる物言いかとも思ったが、私は私、以前の私とおんなじ胸中、ただ、美しいものは美しいのだよという、思いのもと、これら、論稿は書かれたものである、と信じる。ほんに、これらはただ、“私の中の概念”に過ぎない。なのに、多くの方々に、ご支持頂いたのは、望外の喜びである。

 プロレスの神よ、お前は泣いているか?かつて、狂うほどにあなたに焦がれたものたちは、また、あなたと共にいまも泣いているのだよ。
              
                         2007・5・18  
                           美城丈二
   
  *筆者よりの謹告(ミルホンネット版筆者告知)

 皆様の熱きご支持の賜物、この度、FIGHT!miruhon.netさんのご厚意により、私が管理・監修致しております“僕が見た、あの日の悲喜哀感”プロレス・格闘技特化サイト『魂暴風*a martial art side』の拙作コラム、及び過去HP発表作より、ご好評を賜ったコラム等を一部、一纏めに致しまして、“出版”させていただく運びとなりました。
 なにぶん、拙作である以前に、私はいわゆる業界人・関係者ではなく、誠に僭越ながら、市井の者、長年の一ファンの視点から、ものしているにも関わらず、多くの方々のご賛同、ご支持を経る形で、この度の“出版”の運びとなりましたことは、望外の喜びであると同時に、身震いする思いも禁じえず、誠に、感に堪えません。業界に癒着無きゆえ、まったくの暴言、或いは認識不足も多々あるや知れず、恐縮の傷みではございますが、どうぞ今後とも、『魂暴風*a martial art side』共々、篤きご支持を賜れますれば幸いに存じます。
 格闘技界の在りよう、プロレス界の今後、鑑みる思いは他の誰にも比して劣らないとの思いのもと、渾身込めて思いの丈を綴らせていただいた、拙文でもございます。誰しもが、きっと、そうであるように、幼い時分に憧れ、涙した“熱き闘いの数々”未だ、私の胸底に深く深く横たわっております。皆様におかれまして、私の拙文が、そんな“あの日の哀感”を呼び覚ますものの一助になりえるならば、筆者として、この上無き、喜びとも申せましょう。
 末筆ながら、これまでのご声援の数々、私の執筆、その何よりの励みでもあり、宝物でもあると、肝に銘じている次第でもございます。この心より、有難うございます。
                         平成19年5月吉日
                          筆者・美城丈二 
 

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 筆者・美城丈二よりの謹告『ファイト!ミルホンネット版魂暴風*a martial art side』電子書籍化について
  • 共通ジャンル:

posted by 美城丈二 |11:22 | プロレス、この果て無き浪漫 | コメント(19) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月19日

時代の目撃者・シリーズ“あのアングルの向こう側”「これぞ、熱き時代の産物!?新日・暴動史“TPGと海賊男”

  
  
  “叫び”はひとを、時に絶望の淵に堕とす。
  “叫び”はひとを、時に慰撫する感情にも似たり。

 
 TPG=たけしプロレス軍団。
 ビリー&ガスパー=海賊男。

 アントニオ猪木率いた“プロレス格闘集団・新日本史”において、一大汚点とも言うべき“暴動”大事変は、このふたつに極まる。物が飛び交い、怒号渦巻く館内。火をつける者さえ現れ、いつ果てるともしれない館内にあって、リングに必死の形相で駆け上がり、土下座し、ファンに詫びたのは、あの“新日本を誰よりも愛してやまぬと公言していた”ケロちゃんこと、田中秀和リングアナだった。

 或いは、暴動は“時の不運”そう、断じて軽薄に吐き捨てなされた、お方もおられるかもしれない。だが、翻れば、それだけ、リング上の格闘絵巻にファンの心根をぐんぐんと引き込んだ“罪”はけっして軽くはなく、ましてはなはだ、重い、“十字架”のそれにも比する事柄でもあったろうと思う。

 かえすがえす、“あの時代”のプロレス絵巻は遠くなったとの改めての、感慨。

 まさに“猪木凋落”によって、その事件は起こったはずで、私も当時、やりきれない思いのもと、そのTVに映し出された事変を、見つめていたものだ。

 猪木アングル、上手くいけばしめたもの。タイガー・ジェット・シン『伊勢丹襲撃事件』。まだまだ記憶に新しい、小川直也『vs橋本真也、1・4決戦』『アミン(当時の)大統領との仰天対戦計画』『モハメッド・アリとの格闘技世界一・世紀の大決戦』『増殖!!S・S・マシン』『観客不在の“巌流島”での闘い』まだまだ、挙げれば誠にキリが無い。

 TPG、海賊男、あれはりっぱに猪木氏アングルの中において、失敗作の最たるものだ。TPGは、ベイダーという、ある種、未曾有の怪物を生んだが、無論、それは“後付け”の解釈に過ぎぬ。リング上を、“ファンの喜怒哀楽、その集積場”なんぞと定義しうるならば、あのアングルは、誠に誠に味の無い、ファンへの仇行為と断じられても致し方は無い。

 それだけ、プロレスファンがリング上の絵巻に身を乗り出していた、熱く焦がれていた証左だと、
 それだけ、プロレスファンが、“アングル”ではなく“ハプニング”或いは“アクシデント”と従えていた証拠だと、
 論じる識者もおられるが、この見方はやはり、思い入れ持ち、感涙を傍らにおいて、TVに釘つけになっていた世代の人間にとっては、悲しい論評だと思わずにはをれない。

 いつしか、あの時代は隅に追いやられ、時の“アングル暴き”が横行し、先のファンはまさしく無き崩し的にひとり去り、ふたり去り、消えていった。

 現行のプロレス界を思うとき、あの時代の産物とも言うべき、“暴動、その在りよう”を思うとき、時代の隔世を思わずにもをれないが、あの時、果たして、その声あらん限り、叫んだ者達は一体、いま、どこに収束してしまったのかと、私は私なりに独り、憂う。

 いまや、“総合格闘技”なる世界が幅を利かせ、まさしく、あれら“アングル”を必要としない時代に突入した。裏を返せば、それだけ、いまの格闘技ファンは試合結果なるものに敏で、性急性ばかりを追求する、底の軽いファンもまた多し?などと記すれば、またまたお叱りのコメントでも多数いただくことになるのであろうか?

 “アングル”を“アングル”と思わずに“ハプニング”だと信じて、リング上を従えていた時代。武藤をあの地で襲った最初の海賊男の正体は“猪木そのひと”だなんぞと、まさに“アングル暴き”に奔走する類の人間にはけっして入り込んでいけない、ファン心理というものが、まがいものとしてではなく、真実として存していた時代。

 その思いを、誰が哂えよう・・・。
 その思いの丈を、誰が嘲笑しえようと言うのか・・・。

 新日本・暴動事件史。それは、私にとって、誠に不可解な、けれど熱のある時代の産物でもあったのだよとの従え方の方が、いまは、かさねがさね恐縮だが、悲しい、そして誠に心地良い、従え方であろうとも思う。

 その暴動の首謀者?が未だに、プロレス界に苦言を呈している、この事実!!だから、私は、こう、言いたいのだ!!
 「アントニオ猪木!!いまこそ、本気になってくれ!!いまこそ、プロレス界の為に立ち上がってくれ!!」
 かつての信者の、ひとによっては哂われよう、やるせない、この心の発露です。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 時代の目撃者・シリーズ“あのアングルの向こう側”「これぞ、熱き時代の産物!?新日・暴動史“TPGと海賊男”
  • 共通ジャンル:

posted by 美城丈二 |09:51 | 時代の目撃者・シリーズ“あのアングルの向こう側” | コメント(7) | トラックバック(1)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月16日

プロレスの在り処が問える!?船木誠勝復活劇の舞台に猪木氏IGF浮上!?対戦相手はあの・・・!?

 
 何やら、スポーツ紙の“見出し”みたようで、誠にすみません(苦笑)・・・。

 やはり、書かざるを得ないと申しましょうか(苦笑)、猪木氏IGF絡みのお話しは当分、自分なりに秘しておこうと思っていたのですが、なにやら、あの船木誠勝氏の身辺がまたぞろ慌しい雰囲気を呈し、一部で噂されている復帰の舞台が、あの猪木氏IGFであるという、偽説!?に振り回される(!!)段に及んで、私なりに思う事柄、感慨を述べさせていただきます。

 私なりに、ものする、“あの時代の格闘絵巻”、僭越なる物言いではございましょうが、誠に多くの方々にご支持、ご賛同をいただき、毎回、その旨の論稿を愉しみになされておられる方々におかれましては、大変、恐縮、そちらの論稿は今回、ひとまず閑話休題、お休みとさせていただき、

 さて、では船木誠勝氏復活劇論稿とまいりましょうか!?(笑)。

 いや、実際、船木誠勝氏、私を昔から知っておる有志はみな、異口同音にこう、申すことでしょう。「美城が、猪木の後継者たるに相応しいと論じていた、意中の相手とは船木誠勝だったのだよ」と。

 ご存知の通り、船木氏は、当時、至上最年少で新日本プロレスデビューし、10代で既にその将来、新日本、ひいてはプロレス界を背負うほどの男になるであろうと嘱望、待望されるほどの人物で、私は実際に会場で見る度に、その技術性の高さ、覚えの早さ、そうして何より面構え、スター性としての雰囲気を鑑み、私がまさに“押していた”人物でもあったわけです。だが、これこそもう、皆さんの方がよくご存知の通り、UWFに移籍、当時の長としての猪木氏よりも、精神性において傾倒していた藤原選手、前田氏のいるUWFを選んだという事実は、誠に是非無しとも思えたものでした。

 のち、藤原組を経て、己の理想を追求する場、パンクラスに参画。UWF移籍の際、あの猪木氏が何時間もかけて“引き留めようとした”裏話等を勘考相混じって私はそのパンクラスの舞台、リング上の“秒殺劇”なるものを見つめていた次第、なのですが、あのヒクソンに対峙し、敗れ、引退宣言。


 いやぁ、誠に誠に惜しい、その引退と思っていた記憶が未だにまざまざとありまして、今度の、これまで幾度も取りざたされていた復帰の舞台として、今回、猪木氏IGFがそのリングではないのか!?スワッ!?ともなれば、やはり、私は書かずにはをれない案件というものですよ(笑)。

 ひとによっては、どうでもよいこと、プロレスなるジャンルの今後、在り処(ありか)、私なりには物凄い感慨を持ちつつ、これまでずっと抱いてきた案件でもあるわけでして、私なりには、未だカードの発表の無いIGF、ならば、ある意味なんでもあり元祖の猪木流ということで(笑)、この際、船木氏が考えるルール、試合スタイルで、その相手は柴田勝頼、つまり、世間でもっともネームバリューのある猪木氏の画策したリングで(それだけ注目が良い意味でも悪い意味でも集まるとの意、です)、自分たちが創造した、或いはその過程の“プロレス”を見せると。

 船木氏が“八百長”と吐き捨てられ辟易し、UWFに身を投じても、そこでは“真剣勝負”は時期尚早とはねつけられた話し、或いはパンクラスで追い求め続けた“プロレスラーとしての在りよう”話し、ヒクソンとの“引退”をかけた、まさしく己のその後の人生を左右するほどの闘い秘話、そういったものをも含めた船木誠勝という、男に纏わる私なりの感慨もそりゃあもう、一言では論じきれないものですよ(笑)。

 先のイベント(IGFとはまったく関連性無し)登場の際、自身の復帰を問われ、「もう(復帰)しないとは言えないですよね」との、この発言。前後して問われたIGF関連では、「オファーが来ていないんですから、なんとも言いようがない」にも関わらず、IGFに関しては「(柴田選手と)この先、どうなるんだろうね!?」と話し合われているとの、報。

 船木氏の未だ熱烈なファンに置かれては、やはり猪木氏にはまったくアレルギーいっぱいという方も中にはおられるでしょうけれど、良いようにとるなら、その参画メンバーにまさしく“アントニオ猪木・100年の計”ともいうべき世界戦略性をも感じる、キャリア的には申し分無い者達がぞくぞく参加表明してもおり、まさにグローバルな視点・視野をもはらんでおりますし、何より、この一大イベントの成否によっては猪木氏の在りようがはっきり問われかねない以前に“プロレス界の今後の在りよう”も乗っかっているとも思えますので、ここはひとつ、私は素直に、“あの、船木誠勝・復活戦”が見たい派でもありますよ。

 いわゆる、ガチでも良いと思います。思い描いてきたプロレス世界でも良い。上手くリング上で体現できずとも、良いのです。望んだ観客が審判を下す。そろそろ、今後のプロレスなるジャンルの在りようを指し示す好機でもあるような気も致すのですが、いかがなものでしょうか?

 猪木氏を利用すればいいんです。この期に及んで、「船木、柴田、お前達のやりたいプロレスをやってみろ!!おいっ、やれるのか!?」ぐらいの猪木節を私は心から期待しているのですけれどね・・・無理かな!?やっぱり・・・(苦笑)。

 私は普段から、こう、思っているわけです。誠にそれこそ、僭越なる物言いでしょうが、いくら現行、支持厚いノアや新日本が“凄まじいプロレス絵巻”を展開しても、一大ムーブメント化してしまった総合格闘技なる領域を凌駕するかのような壮絶絵巻とは言い難いのではないのかと。もはや、総合はプロレスジャンルなるものにとっては様々な意味合いにおいてもなかなかその尻尾をも従え難い『化け物』と化しつつある、との私なりの認識ですね。

 やはり、敢えて胸を貸し、相手の渾身の技を受け続けるプロレスをよしんば今後も続けていったとしても、総合の壮絶さに比すれば、一枚落ちるかのように論じられてしまう現状、いま、では、この先、いつまでもプロレスは総合の後塵を歯軋りしつつ、歩まねばならないことでしょう。

 私は、かつて、一心不乱に焦がれたあの“熱い熱い、プロレスラーたちによるプロレス一大絵巻”をもう一度、この目で見てみたい、この一語に尽きる思いのもと、恐縮ながらもまたこうして、ひとによっては“どうでもよい話し”を論じさせていただいた次第でもありました。

 「船木誠勝さん、あなたのファンはきっとあなたの完全復帰を未だに待ち焦がれておりますよ」

 vsレスナー、vsアングル、vsジョシュ、対船木との対戦にも留まらず、先には柴田選手との彼らとの絡みも鑑みれ、想像力をふんだんに含まらせることもできよう、ふたりの猪木氏IGF参画説。私の願う、日本人大物格闘家・プロレスラーの参画は是非、必要との主張にもぴたりと符号致しますしね。

 裏を鑑みたら、かなり難しいことでもあるとは思いますけれど、真剣勝負でまずはいまや同士とも思えし、連携を組む、柴田勝頼戦での復帰劇。無論、何度も書き殴るかのように“真剣”“真剣”とも書いておりますので、ひとによっては嗤われるかのような物言いなのでしょうが、それでも私はやはり、見たいカードでもあると、主張してみたい、次第でもあるのです。

 もともと、この“真剣勝負”なる定義。プロレスの範疇に入る定義でもあるわけですから、ね、ムフッ。皆さん、どう、思われますか!?私は再びもう一度、20代の頃のように、“熱き、船木論”をものしてみたいと思っていた人間です。
 
 
 *魂暴風・IGF関連コラム
   ⇒『“何処へ!?”猪木、IGF、未だ先が見えぬ!?様々な憶測と非難が飛ぶ、現状』
   ⇒『危ぶめば道は無し!?アントニオ猪木・新団体「IGF(イノキ・ゲノム・フェデレーション)」の見えざる正体!?』

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック プロレスの在り処が問える!?船木誠勝復活劇の舞台に猪木氏IGF浮上!?対戦相手はあの・・・!?
  • 共通ジャンル:

posted by 美城丈二 |12:55 | 魂暴風Personal【格闘技の在り処】 | コメント(18) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月09日

“何処へ!?”猪木、IGF、未だ先が見えぬ!?様々な憶測と非難が飛ぶ、現状

 
 恐縮ながら、私なりの一言・・・。

 様々な方々から、猪木氏の新団体、IGFについてのコメントを求められて弱る。私は市井のもの書きに過ぎず、だから公式コメントもありようがないが、かつての行動、言質、書き記したものに類する影響力はやはりはなはだ大きいらしく、私がまるで猪木氏IGF関係者であるかのごとき、感覚でもの吐かれる方もおられて、こうです!!とも論じきれない。

 実際、五里霧中、カードが出揃わぬのだから、どう、返答しようがない。ええ、まあ、これはひとによっては“逃げ口上”というものなのでしょうけれど、今更、猪木氏自身がよもやリング上にて何かしら体現しようなどという、飽くまでも一レスラーとして、それは在り得ぬ事態だろうから、在り得ても、無論、引退した人間が、また殊更、リングに上がってどうこう、などというものは、それこそ“プロレスの亡霊譚”みたいな物語めいた笑い話にもならぬ手合いのものだから、なんともコメントしようがないというのが、偽らざる心境です。

 内心、本当に期待していたのはUFOまで。佐山氏参謀、猪木氏プロデュース、小川選手がトップ、これらには何がしかの期待を抱かせた。新興の団体は既存の団体のせぬこと、出来ぬことを“魅せる”ことによって勢いがつく。それは、誰しもが知っている“価値概念”というものだろうけれど、それにしてもカードも出揃わぬうちから、かんかんがくがく、外野はかまびすしく、それがもしやIGFの遣り口なるものなら、たとえば話題を小出しに出していく、手法、だと一歩引いた視点で眺めても、団体の明確な方向性と、斬新なカード提供で、更にマニア層を含めたリング世界の体現が出来ぬと、また、ほら、見たことかと嗤われるのが落ち、だろう。

 私なりには以前、ものしたように、かつて、時代の空気を敏感に察知し、世論を巻き込んだ、マニアさえ唸るかのようなカードとリング上の絵巻を実現してきた猪木氏が、現代の空気なるもの、それは猪木氏自身を意味無く嫌う層を含めた、時代の空気なるものを、よもや知らない、察していないなどとはけっして思えず、ならば、どう、こういった連中を敵に回し、切り込んでいくのか?私なんぞには思いもつかぬ切り口が提出せれうるならば、まだ、道は開けようが、果たしてどのように今後、推移していくのであろうか!?

 私ははっきり言って“是々非々論者”の一群だから、かつて異様に興奮させられた人物に対しても、いまがおかしいとなれば、私なりに一言、申す性質の人間ですから、それは猪木氏に関しても、そのスタンスは変える気は毛頭無いので、では果たしてと未だに模様眺めと指摘を受けても、返す言葉はありません。

 カート・アングルやジョシュが参戦表明を行ったとの報を望んでも、「じゃぁ、カードは?・・・」で私には論じる価値観が未だ、見えぬ。

 見ていてうーんと唸るかのような試合が行われれば、自然と注目が俄然、是の方向で集まるだろうが、果たしてIGFの、今後、その行く末とは!?

 プロレスラーとしては、私は未だにアントニオ猪木を超えるかのようなレスラーは輩出されてはいないと思える、プロレス界にあって、IGFはただの消滅前のあだ花的位置で終わるようなら、もしや消滅せぬとも、ますますマニアの為だけのものに成り果てていく、プロレス界であろうようなら、私も長年、見つめていた世界から遂に離れていく遠因にもなるやしれず・・・。

 IGF、カード引き伸ばしの策は“大罪”なり。もしや、“そう”ならば賢明な策とは思えない。いや、そうじゃない、恒に直前まで難航する格闘技興行、そのカードと言うのなら、その一環みたようなものだ、と反論あるならば、ならば私はと重ねて思う。それでは闘う選手自体があまりにかわいそうだと感じてもきたし、何よりファン不在の在りようである、と。こういったことにも、楔を打つ良い手本になってほしいものだが、ただの一ファンのまさに“戯言”とそれこそ嗤われる類のものなのだろうか?

 未だ、先は見えない。形が見えぬものを論じるほど、私も暇では無いし、何より情熱だけで論じていた頃のような、悲しいかな、若さも私にはいまや、無い。果たして、その行く末や、いかに!?、いずこへ!?私のような凡人極まる人間には解しかねる、難題である。嗚呼、IGF、お前はいずこへ行く!?

 
 *魂暴風、IGF関連記事
 ⇒『危ぶめば道は無し!?アントニオ猪木・新団体「IGF(イノキ・ゲノム・フェデレーション)」の見えざる正体!?』

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック “何処へ!?”猪木、IGF、未だ先が見えぬ!?様々な憶測と非難が飛ぶ、現状
  • 共通ジャンル:

posted by 美城丈二 |11:44 | 美城丈二の「僕らは格闘探偵団」 | コメント(25) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月04日

魂暴風・異文『死して尚、栄光と影』

 
 2005・2 筆者HP掲載文

 在京の友人が編んだ、マリリン・モンロー関連の著作を紐解く。死する二週間前からの彼女の行動を仔細に調べ、その死に関する私見を述べた上で、大胆に謎とされる、その死に関する検証を行っている。分厚い本だが、モンロー、本国でも出版され静かなムーブメントを興しているのだという。

 時代を席巻した国民的英雄、この類いに関しては、各年代、ジャンルを問わず、様々な憶測が有り、わけてもその死に関してはまことしやかな噂が、あとを絶たない。モンロー、プレスリー、ジョン・レノンもその類いか?。ブルース・リーに関しては、香港マフィア、裏社会との軋轢による、何か?があるとされ、英雄であるがゆえに、生存していた時代も含め、世の人々は様々な噂に喧しい。スーパースターゆえのそれらは喧伝としても、出版された、様々な検証物は、純粋なファンからしてみれば、暴露本、或いは誹謗中傷本の域を出ず、読み綴ってのち、嘆かわしきばかりだったりする。

 本国、プロレスの世界に目を転じれば、いわずと知れた、プロレスの祖・力道山、その死に関する憶測は、未だあとを絶たない。ちんぴらに刺され、自身の体力を過信した力道山の暴飲、暴食がその生を奪ったとされる、定説はあるが、果たして真実は本当に、そうか?、僕自身も格闘技好きゆえに、力道山の生前、凄まじき武者ぶりは随分、見聞きしているのですけれど、力道山VS木村政彦戦を巡る八百長論議と共に、やはり関心の外、ではない。

 ただ、力道山に関するだけでなく、様々な時代を、ジャンルを越え、いまだに人々の心に宿る、英雄達の、やはり、そのイメージを明らかに覆すかのような、それこそ陥れるかのような、暴露本的書物には、やはり抵抗が強く、僕は“蔑視的目線”も持ち合わせている。

 願わくば、死してすでに永遠の眠りにつく者達の顔面をひっぺがえすかのような、書物には今後、出逢いたくはない。批評と否定は違う、誹謗と中傷は神のみぞ知る、とはかの評論の神様・小林秀雄の言葉だが、
 他人を祝福する影で、その栄光を妬む、嗚呼、人間なる哀れな生き物が、今後、その他人の心の底を、興味本位で覗かないはずは、なく、まして今後も続々と様々な暴露本まがいのものは、出版されるに違いない。金の為?とはいえ、実名入りで暴露したり(先のメジャー・リーグ、カンセコの一件もこの領域か?)、はなはだおぞましい、これぞ他人より少しでも上位でありたい、と願う、これも儚い、人間の業というやつの所作、行いに拠るものだと言いえるのであろうか?
 
 モンローの書物を読みながら、ふとそんな考えなくてもよい事までをも考えてしまった(笑)僕なのでは、ありました。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 魂暴風・異文『死して尚、栄光と影』
  • 共通ジャンル:

posted by 美城丈二 |12:18 | 美城丈二の「僕らは格闘探偵団」 | コメント(4) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月04日

“まだら狼”上田馬之助・真剣を懐刀として忍ばつつ、ヒールに徹した氏の特異性

 実力を有していながら、プロレス特有の“ギミック”に徹する。私が好むプロレスラーの在りよう、私が知る限りにおいて、日本人トップヒールとは、“まだら狼”上田馬之助を指す。

 日本プロレス時代、その実力は一目置かれ、氏の語るところに拠れば、「練習の虫」であった猪木のひたむきさを好み、親友の間柄でもあったという。その猪木が日本プロレスを追われることとなった事件、このことに関する論考はみなさん、百もご承知のことだろうから、割愛させていただく。氏の告白に拠れば、「猪木さんにいまもすまなかったという想いでいっぱいだ」この言葉で容易に事件の真相は見えてくる。

 渡米のち、国際プロレスのリングに登場し、黒髪に金髪模様、ヒールに徹したスタイルからいつしか“まだら狼”と評されるようになり、あのラッシャー木村氏とIWAの王座を巡り、金網デスマッチのリング上で凄惨試合をこなす。だが、その上田氏の知名度を一気にあげたのは、やはり、日本プロレス時代からの“因縁”を引きずった、一連の新日本、猪木氏との抗争に拠るものが、誠に大きいであろう。猪木ファンの憎悪を一手に買い、あのタイガー・ジェット・シンと結託。家族をアメリカに移住させるほどの“悪役ぶり”を見せた。

 *続きは是非、こちらにて読了くだされば幸いに存じます。
  初集、2集ともに、好評発売中です。(プロレス・国内欄にて)
   ⇒『ミルホンネット版魂暴風3忘れ難き青春の日本人レスラー篇』
   ⇒『ファイト!ミルホンネット版魂暴風*a martial art side』
     ⇒『ミルホンネット版魂暴風2感涙のトップ外国人レスラー篇』
 

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック “まだら狼”上田馬之助・真剣を懐刀として忍ばつつ、ヒールに徹した氏の特異性
  • 共通ジャンル:

posted by 美城丈二 |08:17 | プロレス、この果て無き浪漫 | コメント(15) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月03日

12歳の疾走“ミル・マスカラスに想いを馳せた、片路48km”いまもきっと胸に棲む、青春の瞬間(とき)。

 
 片路48キロkm、走破!!街路標識から48km表示だったとのことですから、実際はそこまでの、自宅からの距離も勘定に入れるべきですし、何より平坦な行路ではなく、ひとやまふたやま越えていきました、とのことでもありますから、果たして‘なんとも、その想いのほどは凄まじかったのであろう’と思案しばし・・・。尽きせぬ、あの日のあるプロレスラーへの憧憬、そして滑走。随分、昔の思い出話しなのですが、この物語は、実際に私がかつてじかに見聞きした、いまだに忘れがたい実話です。私はいまでも、このお話しが‘本当’であろう、と信じて疑いません。


 かの方は、幼い時分、小学6年生、12歳のとき。当時の子供たちが、欲した遊びには目も暮れず、いつも大事に抱えていたものとは、多分、あの‘ゴング誌’からの切り抜きでしょうね、ミル・マスカラスのトップロープから華麗にダイビングしているさま、そう、あの‘仮面貴族’の勇姿でした。そうしてそのポケットには、またも‘メキシコの英雄’そのプロマイド。

 折からの‘スカイ・ハイ’入場テーマ曲、大ヒットを受け、マスカラスブームは全土を席巻しておりました。全土の‘マスカラス信者’かの方も願いは同じ。マスカラスが普段被っている、あのマスクが欲しい!!せめてあのオーバーマスクでも・・・。

 *この続きは、是非、こちらにてお読みくださいませ。
   ⇒『ファイト!ミルホンネット版魂暴風*a martial art side 』にて。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 12歳の疾走“ミル・マスカラスに想いを馳せた、片路48km”いまもきっと胸に棲む、青春の瞬間(とき)。
  • 共通ジャンル:

posted by Jyouji Yoshiki |20:36 | “魂暴風”popular request column | コメント(16) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加