2007年12月31日

あの“田コロ決戦”は未だ静かに横たわる

  晩夏の一夜
  (1994・9 初出訂正稿)

 煌(きらめ)きというやつは時空を超えて一層
 その光芒を放つものらしい

 忘れ難いあの晩夏の日の一夜

 在京のひととなり9年経たその夜

 ふと僕はあらぬ想いが込み上げてきて目黒線は田園調布駅で降りた

 降りる必要も無いそんな駅のひとつに過ぎぬはずであった
 だが僕はふと降りねばならぬ衝動を感じた

 僕の心根に衝きあげてきたもの

 青年と呼ぶに相応しい歳になった僕が興奮を委ね
 その余韻が未だに負ぶさってくるなんて

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posted by 美城丈二 |09:35 | 新章『時空を超えた“格闘者”たち』美城丈二・格闘詩篇 |
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2007年07月29日

まさに時空を超える“垂涎の一戦”真夏の夜の夢“1979・8・26プロレス・夢のオールスター戦”

  
  『妙なる武辺』 

 時代がサムライたちを呼ぶのではなく
 サムライたちが時代を呼ぶのだと信じていた少年

 貪(むさぼ)るように結果速報号を読んだ
 それは確かにあの頃
 そんな時代を照射させていた
 ファイト紙とゴング誌、そしてプロレス誌
 三紙(誌)ではなかったか

 真夏の夜の祭典

 誰がその裏で蠢(うごめ)くアングルを知っていたのか
 だがそんなことよりも

 ただ世情において
 それがはしにもかからぬ
 うすっぺらい事象だったのだとしても
 その少年にとってはめくるめく
 夢の領域とも言うべき
 一戦であったのだという事実がいまでは
 あまりにも懐かしい

 黄金のプロレスブームはそののちに訪れた
 世情で皆が囃し立てたとき
 少年は少しだけ胸を張った

 それ見たことかという
 不遜な思いの外であり
 ただ自分が焦がれた世界が
 世間に注視されたことが仄かに
 ただただ嬉しかったのである

 あれ以来
 また何事も無かったかのように
 「蔑視の目」
 は繰り返されていった

 されど少年のこころはあの日のまま
 不変である
 まるで世情に抗するように
 反論を口角飛ばしてやり返すといった次元にはもはや無く
 ただあの一戦が
 少年にとって
 きっとその生涯ずっと
 忘れられぬ胸の高鳴りであったのだと
 いまや自身で察しているに相違ないから

 そういう想いを抱きつつ
 少年は遂にいまや成熟し老いつつさえある

 かつての少年が
 “時代がサムライたちを呼ぶのではなく
 サムライたちが時代を呼ぶのだ”
 と想い続けたまさしくそのサムライたちに対し
 取るべき道は
 そう
 ひとつしかないのじゃないか

 あの頃を
 あの心根に巣食う格闘浪漫を
 自分なりの言葉でものしてみたい・・・

 真夏の夜の祭典
 「誰が!!
  忘れようにも忘れられようか!?」

     1994・8 初出稿

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posted by 美城丈二 |09:27 | 新章『時空を超えた“格闘者”たち』美城丈二・格闘詩篇 |
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