2007年07月14日

柴田勝頼“現代プロレスラーの在り様を探る、その道”

 
 柴田勝頼が猛々しい。

 先達てマスコミ報道で目の当たりにした、柴田勝頼選手の真摯にサンドバックを打ち込む姿を垣間見て、私は素直に「頼もしいな」と思った。
 トレーナーとして指導にあたる船木誠勝氏の「長い時は1時間半ぶっ通し打ち込んでいるときもある」なる発言は、氏の人柄を思うとき、まさしく取材用の“絵的”練習風景を思わすことも無く、多くの識者が語っておられるように柴田選手への“期待感”を大いに募らせるものであった。

 もともとが「強くなりたい、強くありたい」と思い続け、練習メニュー等もひとつひとつ改善していこうという姿勢のもと、日々鍛錬に明け暮れておられる氏、また柴田選手であるのだから、誠に僭越なる物言いではあろうが、その流す汗はやはり“嘘はつかない”ものであって欲しいと思うのだ。

 「倒しに行かなければ、試合なんかしなくていい」
 7・16『HERO’S』を目前に、オフィシャルでそうはっきりと明言する柴田選手に最注視である。 

 
 そんな柴田選手の父は、ご存知の如く元プロレスラーの柴田勝久氏である。1966年、猪木氏を慕い東京プロレスに大相撲から転籍した。のち東京プロレス崩壊後は日本プロレスを経て1972年新日本プロレス旗揚げ戦に参加。まさしくストロングスタイルの“源流”を知るひとりの猛者と申せよう。メキシコ遠征時では「シバタヤマ」と称し名を売った。

 私はそんな氏に幾度もお逢いしているが、立ち話しをした程度で深い面識は無い。

 ただ昭和のプロレス者たちが、その子、勝頼選手に“父子鷹”を感じ、プロレスラーとしての強さを望んでしまうのは父のそういう背景を望む時、いたしかた無いことではあるのかも知れないなどと思うのだ。

 幼い時分から猪木氏をはじめ、多くの有名レスラーたちに囲まれて育っているという環境、土壌が、古くからのプロレスファンの脳髄を刺激し、夢馳せさせる。

 勝頼選手、ご本人にそんな意識は毛頭無いのかも知れないが、プロレスラーとしての血を受け継いだ勝頼選手には、思うさま、今後も暴れ続けてほしいと願う。

 プロレスラーとしての下地を底辺に置き“その復興”へ向け、もともとプロレス自体が包括していた“総合”というジャンルで目にものを見せたいとの意気込みも伝わってくる柴田勝頼選手のHERO’S出撃。

 さあ、剋目して待つこととしよう。

posted by 美城丈二 |20:42 | 魂暴風【pickup report】 |
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この記事に対するコメント一覧
Re:柴田勝頼“現代プロレスラーの在り様を探る、その道”

柴田には期待してます。何かを感じさせるプロレスラーですね。彼に答えることができないプロレス界が地盤沈下するのも無理ないですね。
プロレス界からそっぽ向かれても、プロレスを背負って打って出る、まさに真の猪木ゲノムですね

posted by 123どえ~ | 2007-07-15 09:22

Re:柴田勝頼“現代プロレスラーの在り様を探る、その道”

ブックなしの世界で勝負できる(かもしれないという段階ですが)本当に数少ないプロレスラーの一人だと思いますね
プロレスラーvsグレイシーなわけですが、寝ては手も足も出ないでしょうから打撃で勝負でしょう
石澤は打撃が下手で総合では使い物になりませんでしたが、柴田には打撃でガンガンいってほしいです

ただ、話題は田村と秋山一色ですね
ミドル級トーナメントもあまり盛り上がってない様子
永田や宮田といったメダリスト、オリンピック代表クラスの日本人と宇野、シャオリンという世界トップクラスの総合ベテランの対決で
盛り上がらないのは残念でなりません

posted by 式 | 2007-07-15 10:31

Re:柴田勝頼“現代プロレスラーの在り様を探る、その道”

先日は返事を有難うございました。
 子供たちに、美城さんが書かれた内容をお話ししてみました。 「プロレスのことをよく知っていて、凄いな。どんな人なのかな? やっぱり猪木みたいにがっちりしているのかな?」と言っていましたよ(^^)
 
 私によくプロレスのことを聞いてくるのですが、私が知っているのはごくわずか、それで美城さんに教えていただきたいことがあるのですが、この前まで、(PS2)でオールスタープロレスリング2というのがあるのですが、ドンフライ、力道山と私はあまり知らず、簡単でいいので、得意技や子供たちにもわかりやすいように説明が出来ないかと思いまして、今日は書きました。
 男の子は「強くなりたい、強くありたい」と思うのはいつでも一緒ですね。  

 お忙しい中、タイトルとかけ離れたことをお書きしてすみません。
 いつでもいいですので、返事がいただければ嬉しいです。

posted by ビリーブ | 2007-07-15 15:15

Re:柴田勝頼“現代プロレスラーの在り様を探る、その道”

>>ビリーブさん
まずwikiあたりを見るのが早いと思いますよ
多少偏ったことが書かれている場合もありますが、経歴等はきちんと押さえられてますし
wikiでレスラーの名前でリンク開いていくだけで1時間は読みふけられます

posted by ブリーフ | 2007-07-15 16:29

Re:柴田勝頼“現代プロレスラーの在り様を探る、その道”

>ただ、話題は田村と秋山一色ですね

世間はそうなんですか?私はどっちにも興味ないし、今回はベルナール・アッカが一番楽しみですが、それ以外だとトーナメントが面白そうだと期待してるんですけど。

柴田はちょっと絞りすぎに思えるのが心配です。教えてるのが船木ではなあ…。

あ、どうやらもっと話題になりそうなあの男が登場みたいですね。

posted by HT | 2007-07-15 16:48

Re:柴田勝頼“現代プロレスラーの在り様を探る、その道”

柴田選手はプロレスラーとして、色気を感じる最後の日本人レスラーです。
藤田選手のようにプロレス界の枠に収まらない選手が総合に行く現実は寂しいですね。

posted by 生でゴンゴン | 2007-07-15 17:40

Re:柴田勝頼“現代プロレスラーの在り様を探る、その道”

レスラーは試合をしてなんぼのもの。
プロレスを見たいファンの為に、年間100を超える試合を日本中を巡業しながら行う。
大技の迫力に酔いしれたいファンの為に、敢えて敵の大技を喰らう。
これが私にとって理想的なレスラーのあり方なのです。
そんな私の理想像からは離れていっているように見えるのに、私の心を捕らえて離さない柴田勝頼選手。
それはきっと彼が年間100試合に出場している選手以上に、戦っているからなのでしょう。
出場試合が少ないのに、戦っているというのも我ながら変な表現ですが(笑。
いまのプロレスラーは総じて健康的というか、明るく自分の職業にもなんの衒いも無くプライドを持っている様子なのに対し、かつての猪木はそうじゃなかった。
現状に満足せず、対戦相手と戦うのと同じくらいの情熱で世間を相手に戦いを挑み、プロレスの地位を向上させようとしていたように思えます。
そしてそんな猪木を応援することで、ある意味自分も世間を相手に戦っている熱い気分にさせてくれた。
そんな昭和プロレスの残光を感じさせてくれる柴田勝久選手。
明日上がる”HERO’S”のリングでどんな戦いを見せてくれるか、活目して観戦に臨みたいと思います。

posted by KAKI | 2007-07-15 18:17

Re:柴田勝頼“現代プロレスラーの在り様を探る、その道”

“サプライズ”五味の来場、参戦決定でますます存在感のなくなる柴田なのでした・・・
おそらく翌日はこうなっているはずです
次大会は五味と秋山で占められるでしょうね

posted by 拳 | 2007-07-15 21:07

Re:柴田勝頼“現代プロレスラーの在り様を探る、その道”

ブリーフ さんへ

 先日はコメントを有難うございました。
早速、wikiで調べてみました。 

 たくさんの力道山のことが書いてあり、時間がどんどん過ぎ、返事をするのが遅れてしまいました(>_<)

 本名は金 信洛(キム・シンラク)。戸籍名は百田 光浩と書いてありビックリしました。 私はただ、アントニオ猪木、ジャイアント馬場の師匠だったことしか知りませんでした。
 色々、参考になりました。子供にも教えたらビックリしていました。有難うございました。

posted by ビリーブ | 2007-07-16 20:01

Re:柴田勝頼“現代プロレスラーの在り様を探る、その道”

新日、魔界倶楽部、ビッグマウスラウド点々として、武蔵にも何もさせてもらえず、何がしたいのか良く分からず、全然好きでは無かったです。
彼自身も方向性が定まって無かったのでしょう。
総合に本格参戦してからは、完全に自分の進むべき方向性が見つかったのでしょうね。
昨日は残念な結果でしたが、まだまだ若いので精進して大きなレスラーに成長してもらいたいものです。
決してうまい奴にはならないでほしい。豪快なレスラーになってほしいと思います。
新闘魂三銃士がいつか最高の舞台で激突する日が今から楽しみです。
柴田!やられたら、やり返せ!!

posted by J | 2007-07-17 17:09

Re:柴田勝頼“現代プロレスラーの在り様を探る、その道”

 皆さん、コメント返しが遅くなりました。恐縮致しております。

 123どえ~さん、お久しぶりです。

 “プロレス界からそっぽ向かれても、プロレスを背負って打って出る、まさに真の猪木ゲノムですね”

 そうなんですよ。外に撃ち出して行く、これもまさしく“プロレスしている”証左だと思います。一敗地にまみれましたが、ここからですね。どう、修正してくるのか?どう、一旦潰えた道をはいあがってくるのか?私もきちんと襟を正して剋目してまいろうと思います。

 式さん、お久しぶりです。
 実際、式さん、仰られる寝技の攻防となり・・・。結果は残念なことでしたが、ほんにここからですね。

 “ブックなしの世界で勝負”

 プロレスと“総合”がいつの頃からか、棲み分けられてしまった現況では、それもまた“プロレスする”ということなのだと私は認識致しておりますよ。

 ビリーブさん、お久しぶりです。
 私の息子も“オールスタープロレスリング2”かな?プロレスゲームに講じたりもしている様子。
 有志の方のご推奨、wiki検索、用は満たされましたでしょうか?(笑)。
 私なんぞより、詳しい方々は多数いらっしゃるわけで、ただ拘りも私なりにございまして、格闘コラムは私の長年の“ライフワーク”と化しておりますよ。


 すみません(苦笑)。他の方々、改めてコメント返しさせていただきます。皆さん、コメント、誠に嬉しき限りです。丈

 

posted by 美城丈二 | 2007-07-17 21:24