2007年06月29日

猪木IGF旗揚げ戦に“プロレスの未来”は見いだせたのか!?

 
 筆者より;これからPPV等をご覧の方々はIGF旗揚げ戦における試合内容にも言及致しておりますゆえ、この先はまたの機会等にお読みくだされば幸いかと存じます。ご了承くださいませ。

 

 「過去をけなすなんて
  未来を自ら壊しているようなものじゃないか。
  いまの君は、誰でもない、過去があったればこその
  いまの君なんだから、もう少し自分を誇って良いのですよ」

 忘れ難い、あるお方のその戒めのお言葉。先年、そのお方のお葬式に列席し、往時を思い起こした。まったく格闘技という世界を知らず、我が文筆の道を邁進なされたお方だから、黄泉の国において、弟子としての末席、その座に居座っていた私との観戦歴はもはやお忘れのことであるのかも知れぬ。

 と、ふと思い描いていたところ、ここ最近、未亡人であられるお方の夫人と電話連絡がとれ、あまりにも以外なお言葉を頂戴して恐縮した。「奴には言うなよ」と言いつつも、さるお方、師は私との格闘技観戦の際の感慨をかなりしげしげとお語りになられていたという、驚き。「実はああ見えて、あなたからのお誘いを楽しみにしていたのですよ」

 後日談とはこれだから厄介なのだ。自身の感じた感覚なるものとは明らかに違う色合いのものを提出してくる場合があり、たまに自身の考え違いに自身で憤慨なんてこともままあったりする。

 もしかしたら、またそういういわば“嬉しい誤算”がありはせぬか?と思い惑いながら、筆者はIGFの旗揚げ戦を見つめ続けた・・・・。

 見つめ続けたのちの第一声、言葉出ずにはたと考え込んでしまった。

 (熱がいまひとつであった・・・
  だが、とは思いつつも・・・)

 旗揚げ戦的にはメンバーはもうこれで十二分なんですよと、語られておられる識者の方もおられ、ぐだぐだと長い膠着の試合を見せられるよりかはまだましではあったのかも知れない。

 Mr.ジョシュはきちんと幾度と無く決められていた場面で先延ばしするという懐のある試合を見せつけたし、小原選手は小原選手で不器用この上ない、けれどなんとも見ていて爽快な頭突きをくらわし、石川選手はあの“バチバチ”を見せ付けて、Mr.アングルはタップするぞと思わせておいての逆転ギブアップ勝ち。実力差はいかんともしがたく無碍に敗れ去ったが安田選手は安田選手で藤原氏に張り手をくらい抱きつかれ、放送席での、あの猪木氏をも涙ぐませる始末。小川選手は小川選手でまたあまりに不器用ではあったけれど試合後の“闘魂ビンタ”はお約束。「まだ、ふたり、居るからな?」と猪木氏に暗示をかけられる。ただ統一ルール?と謳う場外カウント無しという“目新しさ感”はいまひとつ(実際、全盛期のシンのように無用に暴れまわっても“有り”なのです)。ハチャメチャさは感じない。無難に収まったかな?との印象。そういう意味合いでは皆、猪木氏に遠慮しているのかな?という気も致しましたが・・・。

 二度目は無いかも知れないのだ。だからこそ、ここぞというものを見たかったという思いこそ本音だが、口さがない一チャネラーでは無い筆者としては、まぁ、諸々勘考のち仕方無いかな?とも思った次第です。



 是非、Jさん等、実際に会場に足を運ばれたであろう方々の、“臨場感溢れる”ご感想、ご感慨等をお聞きしたいものですね。筆者の望んだサプライズは誠に無しではありましたが、久方ぶりに第一試合からしっかと見させていただきました。今回はあのかつてあしげく通った、両国に参ることが出来ず、TV観戦にての目撃談となってしまったことが、やはり残念ではありましたね。

 次回、開催あるなら、この後の“密の深さ”に期待致したいと思います。


 

posted by 美城丈二 |22:25 | 魂暴風【pickup report】 |
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この記事に対するコメント一覧
Re:猪木IGF旗揚げ戦に“プロレスの未来”は見いだせたのか!?

こんにちは、初めまして。通りすがりに失礼いたします。
本日、縁あって両国へと足を運びました。
プロレス観戦は実は初めてだったので、最初はおっかなびっくりという気持ちだったのですが、
試合を見てそれは文字通り「興奮・熱狂」に変わりました。
特にアングル戦は手に汗握るといった感じでした。
本当に、目からうろことはこのことですね。
また機会があったら観戦に行きたいと思っています。

posted by はるか | 2007-06-30 01:02

Re:猪木IGF旗揚げ戦に“プロレスの未来”は見いだせたのか!?

アングルvsレスナーは普通にWWEと変わらない試合でした
試合後のアングルのコメントからも別に特別な試合ではなかったこと、継続参戦の意思もなさそうなことがわかります
田村の試合もそうでしたが、完全に「提供試合」でしたね
ちょっとがっかりです

今後興行が継続されるとして、選手は所属ではないのでストーリーは紡ぎづらいですね
小川やジョシュなど、みんながアングルアングル言ってるのも気になります
レスナー、アングル頼りではねぇ
総合をメインにやりたいらしい両者、そうそう何度も来てはくれないし、呼ぶ金もありませんよ
アングルはもしUFCと契約したらもう他には上がれないでしょうし
他にIGFの軸が必要だと思います

posted by 空 | 2007-06-30 01:05

Re:猪木IGF旗揚げ戦に“プロレスの未来”は見いだせたのか!?

初代タイガー、佐山聡が新日本を退社して新団体旗揚げを模索していた時期、宿敵ダイナマイトキッドは「往復のチケットと週500ドルでお前の団体に参戦する」と告げたとか(後に飛行機のチケットだけでいいとまで言ったとか)
まあ事実なのか、雑誌記者の作文なのかわかりませんが、佐山とキッドの関係性、そして自伝から伝わってくるキッドの人となりからして、さもありなんという話ではあります。
さてレスナー、カート、ジョシュ、が揃って来日しちゃんと試合を行ったことはある意味奇跡ですが、彼らはIGF参戦にどんな意義を見出していたのか、どれ程の思い入れをもって試合に臨んだのか、次回興行が仮にあったとして、もしギャラダウンしたら彼らは参戦するのか、甚だ疑問ではあります。
各カードを評した空さんの「提供試合」という表現は物凄く的確です。
私には試合の展示会のようにも思えました。
提供試合だからこそ大きな破綻も無く、興行全体もコンパクトな時間に収まったのでしょうが、そのあたりも猪木らしくないというか、猪木も大人になったというか、流石にもう失敗は出来ないと学習したのでしょうか。
何か後ろ向きの雑感ですが、興行としてはまずます成功なのでしょう。
問題はこれを継続させ、点を線として猪木らしい独創的な絵を描けるかどうかでしょう。
あ、その前に金銭面の清算が残ってるw

posted by KAKI | 2007-06-30 06:32

Re:猪木IGF旗揚げ戦に“プロレスの未来”は見いだせたのか!?

猪木氏自身のコメントとして、思ったような興行はできなかったが一応成功と言える結果になってよかった、
次回は8月の予定だったが白紙に戻す
ということらしいです

昭和プロレスの凄味、痛みを伝えるプロレスは結局体現できませんでしたね
ただのお祭り的大会だったと思います
約8400人とされた入場者数も、他の格闘技イベント同様、何割が本当にお金を払ってチケットを買った客なのか判りませんし

一昨日のK-1MAXが面白かっただけに、比べるとちょっと時化ってたかなと思います

posted by テル | 2007-06-30 07:13

Re:猪木IGF旗揚げ戦に“プロレスの未来”は見いだせたのか!?

私はハプニングやサプライズを期待していたので物足りなかったですね。でもそういうのって期待通りになったらハプニングやサプライズにはならないですよね。

私的には小川選手が不甲斐なかったですね。予想してましたので藤原さんが棒持って行ってくれるかなと期待してましたがそれもなかったです。小川選手はプロレスがうまくないのはいいんですが、それなら柔道の技をもっと出せばいいのにと毎回思ってしまいます。

前座はやっぱり地味な感じでいくとメインが引き立つのであまり疲れずに見れましたので良かったです。第1次UWFのような雰囲気も感じましたね。猪木さんがUWFに行ってたらこんな感じになったのでしょうか?それと結構お客さんが入っていたのに8400人なんですね。実数表示でしょうか。

ちなみに試合前に新間さんがいましたので友人が「今日は何かやってくれるんですか?」と声をかけたら「アントニオ猪木に期待しなさい!」と言われました。猪木さんには間を空けず話題を提供してほしいですね。

posted by りこ | 2007-06-30 13:25

Re:猪木IGF旗揚げ戦に“プロレスの未来”は見いだせたのか!?

おはようございます(笑)。
昨日の反省会で未だに二日酔いのJです(笑)。
昨日はプロレスオタク1名と初観戦2名の計4名で観戦したのですが、全員一致したのが「おもしろかった」という事ですね。
周りにいた方々とも話をさせてもらいましたが「次もまた見にきたいねー。」とみなさんおっしゃってました。
会場は8割位の入りで、ほとんどが30歳以上の男性でした。
会場に入った瞬間から、準備不足な点が多々みうけられ、試合内容も突っ込みどころが満載だったので、様々な野次が飛んでいましたが、なんといいますかそういう雰囲気がものすごい良かったですね。田村を応援する人、野次る人。小川を応援する人、野次る人。WWE的な応援でアングルに声援を送る人。皆さんそれぞれが色んな思いを持って見にきているのがすごく感じられました。
そういう感覚は今までのプロレスや格闘技の会場では味わった事がないので、なんとも言えない感覚です。
そのバラバラな人達がメーンのレスナー対アングルで一体になったのは、さすがアングル!という感じでした。
普段WWEは見ないですし、生で初めてアングルを見たのですが、あれだけ日本人レスラーとかみ合わないレスナーと観客を引き込ませる試合ができるのは単純にすごいです。二人の絶大な信頼関係を感じました。一気にファンになりましたよ。

ケロちゃん出て来い!とずっと思いましたが、美城さんおっしゃられるように、そういったサプライズはゼロでした。
カードも試合ごとに発表(事前にしていたのかもしれませんが)するのはなんか良かったです。発表されるごとにテンションがあがったりさがったりで、気の休まる暇も無かったです。休憩も無かったのでずっとトイレに行きたかったのですがそれもさせてもらえなかったです。
小原選手の頭突き良かったですね。みんな喜んでました。

他にも書きたい事は山ほどありますが、止まりそうにないのでここらへんでやめておきます。
次はどういう会場でやるのか?IWGPはどうなるのか?ルールの整備は行われるのか?そしてあの選手、あのプロレス関係者は動くのか、動かないのか?
良くも悪くも「また次も見たい」と思わせる興行であったことは間違いないと思います。
いつもながら、乱文、長文、失礼いたしました。

posted by J | 2007-06-30 18:11

Re:猪木IGF旗揚げ戦に“プロレスの未来”は見いだせたのか!?

これならWWEの大会見に行ったほうがよかったよ
メインはWWEで他は凡戦ばかり
結局何がしたかったのか?

猪木がやったから満足なのか?
上井が同じことをやっても絶賛されるだろうか?

posted by 朴 | 2007-06-30 21:03

Re:猪木IGF旗揚げ戦に“プロレスの未来”は見いだせたのか!?

 はるかさん、
  
 “プロレス観戦は実は初めてだったので、最初はおっかなびっくりという気持ちだったのですが、
試合を見てそれは文字通り「興奮・熱狂」に変わりました。
特にアングル戦は手に汗握るといった感じでした。” 

 大事なことは、はるかさん等、一見のお客さんをまた再び見に行きたいと思わせるほどの熱・・・そういう意味ではアングルはやはり安心して見ていられるプロのレスラーでしたね。

 空さん、

 “今後興行が継続されるとして、選手は所属ではないのでストーリーは紡ぎづらいですね”

 仰られるように、IGFの軸ともなる選手は是非に必要かなと思われます。個人的には小川選手以外の20代若き獅子を私は望んでおりますが・・・。

 KAKIさん、

 “猪木も大人になったというか、流石にもう失敗は出来ないと学習したのでしょうか。”

 うーん、まさしく私が遠慮して言いたかったことを(笑)KAKIさんが仰られておられる(笑)。

 “問題はこれを継続させ、点を線として猪木らしい独創的な絵を描けるかどうかでしょう。”

 その一点において“道場論”が浮上すると思うのです。いまのようにイベントのたびにスーパースターを来日させるだけでは、熱は帯びてはこないし、猪木氏のビジョンも選手自体に届かないと思います。ただ、経費の問題が・・・(笑)。私は選手と共に“絵”では無く汗を流す猪木氏をまた見てみたいものですね。

 テルさん、
 
 “昭和プロレスの凄味、痛みを伝えるプロレスは結局体現できませんでしたね
ただのお祭り的大会だったと思います”

 ひとり、猪木氏の命を得て体現してくれる選手がおられたら、それだけでもイベントは締まると思うのですがね?名の有るレスラーが多かったゆえに勿体無いですよね。猪木氏、今回のイベント開催において、自身に対する様々なアレルギーを感じられたのではないか?、そう考えると複雑な思いに囚われてしまいます。

 りこさん、

 “前座はやっぱり地味な感じでいくとメインが引き立つのであまり疲れずに見れましたので良かったです。第1次UWFのような雰囲気も感じましたね。猪木さんがUWFに行ってたらこんな感じになったのでしょうか?”

 無いものねだりですが、今回、このイベントで最後に全盛期の猪木氏が出てきたら、物凄い怒号と歓声を集めると思います。昭和のプロレス、地方興行がそうでしたから。ごつごつとした地味な攻防のあと猪木氏が現れ、興行が締まる。猪木氏にとって猪木イズムをもしくは良かれ悪かれそれに並び立つほどの意気あるレスラーが未だ目の前に現出していない・・・そこが最もな悲劇なのでしょうね。

 Jさん、
 お疲れ様でした(笑)。それなりに楽しまれたご様子。チケット代が全然勿体無く感じない、それが興行と名のつくものの妙味であります。今回、Jさんは期待と共に足を運ばれた。会場にてお逢いいたしたかったですね。りこさんとか、僭越なる物言いではございましょうが“魂暴風劇場”常連コメンテーターの方々と(笑)。
 画面からも年配の方々が多く見受けられ、ただ代配布はともかくとしても、それだけ昭和プロレス者たちが会しているのかな?そのような気が致しました。さてさて、なんとか無事に開催はされました。今後、まさしく線に繋げることが出来るのか?まだまだ流動的と言わざるをえないでしょうけれど、果たしてどのように推移するのか?これからが本当の勝負かと思われます。

  朴さん、

 “結局何がしたかったのか?猪木がやったから満足なのか?”

 実際、そのご批評は一理あるかと思われます。プロレス復興を掲げ開催することに意義がある・・・早くそこから脱してほしいとも私は少なからず感じております。

 皆様、誠に真摯なるコメントを寄せてくださり、嬉しく思っております。有り難うございます。今後ともお見知りおきくだされば幸いに存じます。美城でした。

posted by 美城丈二 | 2007-07-01 10:37