2007年05月31日

まさに独立独歩・嵐、次期シリーズ参戦拒否でも示された藤波辰爾の“探求する独自性”

 
 ☆魂暴風【pickup report】
  *今後、不定期ながら、当サイト独自の視点でこれは?
   と思うニュースがございましたら、ピックアップする
   形で取り上げてみようかと思います。


 大麻不法所持にて逮捕され、全日本プロレスを解雇されてしまった嵐選手の、自身が主宰する『無我ワールド・プロレスリング』参戦問題に絡む、藤波辰爾選手が下した処遇とは、次期参戦拒否というものであった。

 誠に藤波辰爾氏らしい、処遇、処置というものであったろうと鑑みる。(嵐選手のレスリングスタイルなるものを鑑みてみても・・・)


 くちさがないチャネラーは、「次期シリーズのポスターに嵐の写真を刷り込んでいたくらいだから、前もって参戦は決していたが、あまりの注視ぶりに驚いた藤波が、またぞろ優柔不断ぶりを発揮して、急遽、参戦拒否に切り替えたのだ」なんぞとかまびすしいが、

 そういう手合いはともかく、YAHOOサイトのトピックス欄にまで、掲載された嵐、次期シリーズ参戦問題。「次期シリーズは・・・」と含みを持たせた辺りに、誠に藤波辰爾という、プロレスラーらしからぬ異相が感じられて、私は好意を持ってこの記事を読んだ。

 翻って、氏の主宰する『無我ワールド・プロレスリング』における試合スタイルにも如実にこの人柄の良さが滲み出ている。

 ある有識者が指摘なされていたように、抗争対立軸が無いリング、対戦者に対する怒りや荒々しさ、激しさ、粗暴さ、そこからくる弩迫力性、緊迫感よりも、よりクラシカルな攻防(対戦相手を讃えたうえでの、大技に頼らない、ひとつひとつの小技を丹念に仕掛け、仕掛けられつつ、試合を推し進めていくスタイル)に重点が置かれ、それはそれで長らくプロレスの世界を見定めてきた私なんぞにはまた懐かしい香りが漂う、久方ぶりにじっくりと座って見るプロレスみたような、楽しみ方を与えてくれるスタイルではあるのだが(それらは、確かに氏の原点、たとえば新日本プロレスの旗揚げ当初の闘い、猪木VSゴッチ戦等を彷彿させるものではあるが)、
 いかんせん、いまや、刺激的過ぎる戦いを見慣れてしまった昨今のプロレスファン、ひいては格闘技ファンにはなかなか浸透していかないスタイルでもあろうなぁという、ひそみは感じてしまう。

 良い意味でも悪い意味でも、らしい、と言ってしまえば、誠に藤波辰爾氏らしいと思えてしまう『無我ワールド・プロレスリング』の世界。これはこれで良いのかなぁ?と思いつつも、選手としての藤波辰爾氏、その華々しいキャリアを知る者にとっては、なんだか淋しいようなリング世界と思えなくもない。

 果たしてこのままのスタイルに飽くまでも拘りつつ、今後、突き進んでいくのか?或いは何がしか、リアクションが起きるのか?私は私なりに注視していきたいと思います。

posted by 美城丈二 |11:24 | 魂暴風【pickup report】 |
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この記事に対するコメント一覧
Re:まさに独立独歩・嵐、次期シリーズ参戦拒否でも示された藤波辰爾の“探求する独自性”

優柔不断がどうした?それも藤波辰爾ある。と、私はあくまで擁護派。

諸事情あるにせよ、法律を犯しているのだからキチンとした罰を償い、そしては誠意をもって対応しなければ復帰はありえません。そんなに簡単に復帰を容認すれば、また・・・その先は言わずとも有識者であれば察して頂けると思うが。

大体ですね、嵐が無我にフィットするとは思えない。コラム上で美城さんも論じている通り『クラシカル』なレスリングを前面に出した、どうしてもじみな感は否めないスタイル。う~ん、合わないですよね?

西村のファイトスタイルは新日の頃から好きでした。ああいった古典的な技の攻防を繰返し、そして返し技ではなくフィニッシュ・ホールドまで昇華させた、芸術的とも言える逆さ押さえ込み。派手さは無いが、それも別な意味でのストロングスタイルと思わせます。

地味かも知れない。それでも良いじゃないですか。私の中では藤波辰爾も応援しなければいけないプロレスラーの1人です。

posted by ビリー・ジャック | 2007-05-31 17:17

Re:まさに独立独歩・嵐、次期シリーズ参戦拒否でも示された藤波辰爾の“探求する独自性”

いつも楽しく、また懐かしく読ませていただいております。在米11年となり、無我の試合を含めて日本のプロレスはリアルタイムで見ることはできないのですが、購入するDVDはやはり昭和の新日ものです。猪木VSゴッチ、タイガーVSピートロバーツなど、勝敗は度外視して、ただ彼らレスラーたちの流れるような美しい動きを見ているだけで、もう上質のジャズを聴いているときのようなのびのびとした精神の自由さを感じます。
ここで提案です。無我で藤波VS藤原は実現できないものでしょうか?これなら日本までの航空券買ってでも見たい。

posted by senorjapones | 2007-05-31 21:37

Re:まさに独立独歩・嵐、次期シリーズ参戦拒否でも示された藤波辰爾の“探求する独自性”

 ビリー・ジャックさん、連続参戦、ご苦労様です(笑)。
『無我』のスタイルは、まさに草創期の新日本の香り、漂うものですね。あの藤波選手の独特の息遣いが、シーンとした館内に聞こえてまいり、私はなんだか恍惚感を思わせるような気分でリング上を見やっておりました。今後、どう、推移していくのか!?私なりにじっくり見定めてまいろうと思います。

  senorjaponesさん、ようこそ、遠路はるばる、お越しくださり誠に有り難うございます(笑)、美城です。

“猪木VSゴッチ、タイガーVSピートロバーツなど、勝敗は度外視して、ただ彼らレスラーたちの流れるような美しい動きを見ているだけで、もう上質のジャズを聴いているときのようなのびのびとした精神の自由さを感じます。”

 クラシカル・レスリング・・・イギリス、ランカシャースタイルを私はイメージ致しておりますね。初代タイガーも、勿論、そのようなスタイルにも順応できうる下地を有した方でしたから、vsピートロバーツ戦、懐かしく思い出されます。
 藤波vs藤原戦ですか?十分、可能なカードだと思いますよ。このおふたりの対戦ならば、確かに勝負を超越した何かをまた見せてくださるはずですよ。

 懐かしき新日、それらにも思いは尽きません。また是非、コメント、いただければ幸いに存じます。

 お二方、味わい深いコメント、誠に有り難うございました。丈

posted by 美城丈二 | 2007-05-31 22:27

Re:まさに独立独歩・嵐、次期シリーズ参戦拒否でも示された藤波辰爾の“探求する独自性”

ドラゴンはある意味師匠の教えを忠実に守りすぎたがために馬鹿になってしまったのではないでしょうか?

猪木と長い間一緒にいるために彼もまた常人足り得ない性格になっているように思えます。

それではいけないと感じることが出来たために世間の一般常識が理解できているように見せている。そこでひずみが生じているために、ドラゴンの人間性が疑われるような発言が出てくるのだと思います。

ドラゴンも猪木のゲノム保持者。猪木と同じようにそのまま振舞えばよかったのに、変にいい人の仮面をかぶってしまった。

いい人の仮面をかぶっているために嵐のように付け入るやつが出てくるのです。いい人(のふり)だから受け入れる。逆風が吹くと引っ込める。

仮面をかぶってないで本能のままに動いて欲しい。いい人の仮面を脱いで猪木ゲノムを見せ付けて欲しい。

ドラゴン、頑張って欲しい。

無我のレスリングは好きですよ。

posted by のり | 2007-06-01 09:46

Re:まさに独立独歩・嵐、次期シリーズ参戦拒否でも示された藤波辰爾の“探求する独自性”

藤波氏の場合、そのいい人の仮面の代償として猪木さんや周囲を貶める計算高さが問題だったと思っています。自分だけは批判されないように立ち振る舞う‥。
猪木さんなら反論することはないだろうと言う計算の上だったと思います。
以前に猪木さんが藤波氏を後継者だと思ったことは一度もないと発言したのは本心なんだろうなあと今でも思います。

posted by T | 2007-06-01 11:02

Re:まさに独立独歩・嵐、次期シリーズ参戦拒否でも示された藤波辰爾の“探求する独自性”

 のりさん、Tさん、誠にコメント、嬉しく拝見させていただきました。おふたりとも、藤波選手に対して手厳しいような?・・・藤波選手のプロレスラーとしての岐路と申しますか、宿命だったなと思う事柄のひとつに、あの猪木氏の後継者だと、当時のマスコミに、めされたことではないでしょうか?体躯的にはヘビーとしては致命的な上背、ウエイトの無さ、タイガーマスク出現が無ければ、生涯、Jrでもおかしくはなかったと思うのです(一時期、無理に身体を作った後遺症でしょうか?欠場が多すぎるかな?と思うほど、故障続きでしたよね)。レスラーとしての技量はその“受け”のスタイルにおいて天才的なものが私には感じられました。それだけに、私には微妙な人生の“綾”が感じられて仕方がありませんね。あのジャンボともライバル視、されましたしね。精神性においてはまだまだ判りがたい部分もありましょうけれど、体躯的にはあきらかに猪木氏の後継者とは言いがたかったなと私は思っております。翻って、猪木氏を鑑みれば、すんなり前田氏、或いは船木氏へ後継者としての地位を譲渡出来なかった、この辺りの人間模様、なんとも度し難いものがあるかな?と改めて勘考、抱いておりますよ。

 そんな藤波選手もいまは猪木氏と表面上は袂を分かつかのように見えますが、水面下では、果たして・・・。

 なにより、様々な思いをファンに抱かせる師弟関係であろうと思われます。

 お二方、コメント、誠に有り難うございました。丈

posted by 美城丈二 | 2007-06-01 18:58

Re:まさに独立独歩・嵐、次期シリーズ参戦拒否でも示された藤波辰爾の“探求する独自性”

猪木氏の衰えが如実に見え始め、いよいよ新日も藤波や長州の天下!と思ったら、三銃士やU系選手(団体)のほうが目立ち始め・・・

vs猪木戦でも背後からの延髄ラリアットでフォール勝ちの長州に対し、60分フルタイムドローの藤波。どういうウラか知らないけど、当時の力関係とかお互いの性格とか、何だか想像しちゃうなあ・・・
「今回は勝たせて下さい!」
「ダメだ!お前はまだまだだ!タッグリーグ戦でいい思いさせてやっただろ!」
「シングルでも長州には勝たせたじゃないですか!ボクはダメなんですか?」
「お前は長州とは違う。いいとこドローだ」
「・・・それならフルタイムにしてください。全日のフルタイム戦も話題になりましたし、うちもやりましょう!選手層が薄い今、戦いは長いほうがいいです」
「・・・いいだろう」
(よし、フルタイム戦なら猪木さんとの体力差が絶対出る!ドローでもオレの勝ちに見えるゾ!)
(ベイダー戦での暴動はお前のせいなんだ。シングルでは一生勝たせてやるか!)

なんてやりとりがあったかどうかわかりませんが(笑)
ジュニアの頃も良かったけれど、やっぱり長州絡みの試合が一番ですね。演技といえばそれまでだけど、あれだけ白熱したのは一番イキの良かった頃のお互いの意地が炸裂したからでしょう。
あと、vs前田戦も思い出深い。空中衝突して両者ノックダウン、場内から惜しみなく拍手が・・・

posted by katsu | 2007-06-01 21:50

Re:まさに独立独歩・嵐、次期シリーズ参戦拒否でも示された藤波辰爾の“探求する独自性”

そうですねー私は嵐の無我参戦は反対です。悪い意味で「プロレスはインチキ」と世間一般に思われてると思います。たしかに最近は”せっそう”の無い団体やレスラーがあまりにも多く不愉快です。体ができてない”プロレスファンあがり”や雑誌のインタビューで「俺は弱いよ、総合格闘技に勝てないよ、そこらへんのオヤジと喧嘩すりゃ勝てるけど」平気で言うバカ・・。プロレス界の中でも格差が出てますよね。そう言う意味では”猪木嫌い”の私が言うのも何ですが彼はこのジャンルに命を張ってましたよね。嵐は非常識な行動を多々してきました。人間としてもレスラーとしてもかばう必要がもう無いと思います。藤波は毅然とした態度で嵐に接してもらいたいです。

posted by 鈴木敏朗 | 2007-06-01 21:55

Re:まさに独立独歩・嵐、次期シリーズ参戦拒否でも示された藤波辰爾の“探求する独自性”

 katsuさん、こちらにもコメントいただき、誠に恐縮です。僭越なる物言いかと思いますが、katsuさん、私なんぞよりもよほど文筆家向きではあられませんか?(笑)。以前、TVドラマシナリオを追い立てられ、ふうふう言いながら書き殴っていた時分が思い出され、肝の冷える想いが致しましたよ(笑)。

 藤波選手は結局、猪木氏現役の折り、シングルでは勝たせてもらえなかった・・・それはまさしく事実ですね(公式の記録として)。やはりそこには色濃い、人間関係の“或る事情”を思わせるものがありますね。一説には、当初、社長に打診した相手とは長州選手であったとの真しやかな噂。ブロヂィーボイコットの折りの藤波選手“悲願”の猪木氏フォール、あのベイダー戦でのフォール負け拒否・・・果たして真相とは?・・・憶測で私はものを書きたくないひとりの一ファンとして、そのおぼろ知る真相をここには書きませんが・・・やはりと申すべきか、藤波氏、猪木氏のIGF『無我勢』参戦が内定しましたね。うーん、ドラゴン熱狂的信者のうめき声が聞こえてしまう(苦笑)。猪木祭りでの藤波選手登場シーン、あのときの猪木氏の「藤波!!お前もようやくバカになってきたなぁ」なんだか、私には熱いものがこみ上げてきて仕方なかった記憶がまた甦ってまいりましたね。

 鈴木敏朗さん、誠に嬉しいです。度々のお越し、恐縮です。

“「俺は弱いよ、総合格闘技に勝てないよ、そこらへんのオヤジと喧嘩すりゃ勝てるけど」平気で言うバカ・・。”

 私もその記事は読みましたけれど、翻って自分が歳をとってしまったのだなと感じた瞬間でもありましたね(苦笑)。私には無い感覚、私が預かり知らぬ、それはレスラー像でしたね。

 “そう言う意味では”猪木嫌い”の私が言うのも何ですが彼はこのジャンルに命を張ってましたよね。”

 私はおべんちゃらを言うタイプではないと認識なされておられると思いますので、こう、書き綴ってもお察しくださると思うのですが、僭越なる物言いではございましょうが、鈴木さんに私が感服致す理由のひとつに、どうしようもない“猪木嫌い”であられるであろう鈴木さんが、けれど猪木氏の良いところはちゃんと認識され、公言なさるところかと。私もそう、常々、ありたい、見習うべきところと思っておりますよ。そうですね。確かに現役時代の猪木氏は、プロレスというジャンルに本当に命を張っていたと思います。特にアントン・ハイセル事業立ち上げ以前までは・・・(笑)。 

 “藤波は毅然とした態度で嵐に接してもらいたいです。”

 『無我勢』IGF参加が内定した模様です。苦しい台所事情を思わせますが、IGFでは果たして、この“師弟関係”どんな色を見せてくれるのでしょうかね?

 お二方、コメント、誠に有り難うございます。丈

posted by 美城丈二 | 2007-06-01 23:50

Re:まさに独立独歩・嵐、次期シリーズ参戦拒否でも示された藤波辰爾の“探求する独自性”

無我には強さを感じないし、IGFには絡んで欲しくなかったなあ。来る者は拒まずの猪木さんだから話を受けたんだろうけど、無我にそれだけの選手がいるんでしょうか。すくなくとも(私はコミックレスラーだと思っている)西村には出て欲しくない…。

posted by 正直言って | 2007-06-02 07:47

Re:まさに独立独歩・嵐、次期シリーズ参戦拒否でも示された藤波辰爾の“探求する独自性”

一ヶ月前でも二週間後でもなく今を選ぶあたりは、相変わらず藤波さんは世渡り上手ですね。
PPVも決まりチケットも売れレスナー参戦も決定し、これなら手を上げても大丈夫だと判断したんでしょう。
これが一ヶ月前なら藤波さんを見直すところでしたけど。

posted by T | 2007-06-02 08:18