2007年05月04日
魂暴風・異文『死して尚、栄光と影』
2005・2 筆者HP掲載文 在京の友人が編んだ、マリリン・モンロー関連の著作を紐解く。死する二週間前からの彼女の行動を仔細に調べ、その死に関する私見を述べた上で、大胆に謎とされる、その死に関する検証を行っている。分厚い本だが、モンロー、本国でも出版され静かなムーブメントを興しているのだという。 時代を席巻した国民的英雄、この類いに関しては、各年代、ジャンルを問わず、様々な憶測が有り、わけてもその死に関してはまことしやかな噂が、あとを絶たない。モンロー、プレスリー、ジョン・レノンもその類いか?。ブルース・リーに関しては、香港マフィア、裏社会との軋轢による、何か?があるとされ、英雄であるがゆえに、生存していた時代も含め、世の人々は様々な噂に喧しい。スーパースターゆえのそれらは喧伝としても、出版された、様々な検証物は、純粋なファンからしてみれば、暴露本、或いは誹謗中傷本の域を出ず、読み綴ってのち、嘆かわしきばかりだったりする。 本国、プロレスの世界に目を転じれば、いわずと知れた、プロレスの祖・力道山、その死に関する憶測は、未だあとを絶たない。ちんぴらに刺され、自身の体力を過信した力道山の暴飲、暴食がその生を奪ったとされる、定説はあるが、果たして真実は本当に、そうか?、僕自身も格闘技好きゆえに、力道山の生前、凄まじき武者ぶりは随分、見聞きしているのですけれど、力道山VS木村政彦戦を巡る八百長論議と共に、やはり関心の外、ではない。 ただ、力道山に関するだけでなく、様々な時代を、ジャンルを越え、いまだに人々の心に宿る、英雄達の、やはり、そのイメージを明らかに覆すかのような、それこそ陥れるかのような、暴露本的書物には、やはり抵抗が強く、僕は“蔑視的目線”も持ち合わせている。 願わくば、死してすでに永遠の眠りにつく者達の顔面をひっぺがえすかのような、書物には今後、出逢いたくはない。批評と否定は違う、誹謗と中傷は神のみぞ知る、とはかの評論の神様・小林秀雄の言葉だが、 他人を祝福する影で、その栄光を妬む、嗚呼、人間なる哀れな生き物が、今後、その他人の心の底を、興味本位で覗かないはずは、なく、まして今後も続々と様々な暴露本まがいのものは、出版されるに違いない。金の為?とはいえ、実名入りで暴露したり(先のメジャー・リーグ、カンセコの一件もこの領域か?)、はなはだおぞましい、これぞ他人より少しでも上位でありたい、と願う、これも儚い、人間の業というやつの所作、行いに拠るものだと言いえるのであろうか? モンローの書物を読みながら、ふとそんな考えなくてもよい事までをも考えてしまった(笑)僕なのでは、ありました。
posted by 美城丈二 |12:18 |
美城丈二の「僕らは格闘探偵団」 |
この記事に対するコメント一覧
Re:魂暴風・異文『死して尚、栄光と影』
力道山対木村政彦。日本プロレス界の原点というのでしょうか。その憶測は色々な著書、雑誌等で語られています。私が生まれる前、リアルタイムで観ていないので何とも言えませんが。”プロレス”という特殊なジャンルゆえの議論。「空手バカ一代」世代としては美城さんにもっと突っ込んだ意見を聞きたいものです。一方”暴露本”もう最低ですね。ミスター高橋、高田延彦等。”嘘か誠か”知った事じゃないですね。何か勘違いしてるんじゃないですかね。人間として最悪。悪趣味の何物でもないです。本人達は言い訳じみた事を書いていますが。まぁプロレスファンは皆こういう”差別”を乗り越えていると思いますが・・。東京ドームでの武藤対高田、武道館での高田対北尾。最高のテンションで観に行きました。当の本人がねぇ・
・・
posted by 鈴木敏朗 | 2007-05-04 22:33
Re:魂暴風・異文『死して尚、栄光と影』
高田氏が、“最強”を謳っていた頃の氏支持派の方々にとっては、やはり、ああいった“暴露本”的内容のものは、裏切られた思いを抱くかもしれませんね。ファンに夢を売る、私は最上段に構えるかのような心持ちで、そう、自身の過去を否定しかねないプロレスラーの在りようを糾弾する気まではさらさらありませんが、もう少し、純なファンの気持ちも大事にすべきではないのかなと少なからず感じております。この件に関してもいろいろ識者によっては意見が異なるのですが(ファンこそに全てを晒すべき、だとか)しかし、私にはそれら意見は詭弁にしか思えず、やはり、金の為かな?とも思えば嘆かわしくもありますね。リング上に立てるプロレスラーは“選ばれしもの”であるという誇りを恒に身に処して様々な難題に立ち向かってほしい・・・その点、功罪なかばしておりますが、あくまでも自身の色を消さぬ、猪木氏はさすがだと感じております。度々のコメント、誠に有難うございました。丈
posted by 美城丈二 | 2007-05-05 09:38
Re:魂暴風・異文『死して尚、栄光と影』
まったくその通りかと。
『誹謗と中傷は神のみぞ知る』とは、文章力と知識の浅い私には思いつかない、とても感銘の受ける言葉ですね。
自分の中でも暴露本そのもの、或いは著者に対しては“蔑視的目線”しか持ち合わせておりません。実際には需要があるから書くのであって、それが商売であり、真実を書きたいからとか…。
でも実のところ金がそんなに欲しいのか?と。過去の栄光にすがりたいが、時既に遅く、じゃあ暴露本。著者自体は大した事がないのに、トレンドに乗ってその暴露本。良くある事じゃないですか。
興味のある事の本当の真実を知りたいと思うのは当然の事だと思います。しかし、その時感じた、そしてその時を共有した“思い出”を壊してまで、見たいと思わない。自分の中の思い出は、例え真実を知ったとしても変わらずに永遠に当時のままです。
でも、知らない方が幸せの時がありますよね。
裏側なんてどうでもいい。画面に映るその人、その場面。それが見る側、自分がファンである以上、それが真実。プロレスラーはプロレスラーですから。
posted by ビリー・ジャック | 2007-05-07 11:03
Re:魂暴風・異文『死して尚、栄光と影』
小林秀雄は、私が十代の頃から、尊敬してやまぬ“批評界の神様”と謳われた方で、ものの読み方、処し方を私に授けてくださった方なのですが、無論、私は未だにその足元にも及ばぬやから、なのですけれど、この世の中にはうんざいするくらい、批判・非難はあふれており、ときに、ふらっとそういう世界から逃げ出したくなるときもありますね。ネット社会は情報の迅速性なる、誠に人間の欲求に叶った側面にて急速に広まっていきましたが、反面、人間の尊厳を奪ったと申しましょうか、あきらかに一線を超えてしまったかのような“ひとの内面性のひっぺがえし”みたいな情報伝達もいまや多く見受けられる。暴露本のたぐいは、この“ひとの内面性のひっぺがえし”そのもののようにも感じられて、私は“蔑視的目線”を持っております、なる一文を書かせていただいた次第です。私も肝に銘じておりますよ。“批評と非難は違う”誠に深い真理・真実のお言葉だと想います。ビリー・ジャックさん、いつもながら、コメント、誠にありがとうございました。丈
posted by 美城丈二 | 2007-05-07 19:43


